JPH06186858A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH06186858A
JPH06186858A JP35592892A JP35592892A JPH06186858A JP H06186858 A JPH06186858 A JP H06186858A JP 35592892 A JP35592892 A JP 35592892A JP 35592892 A JP35592892 A JP 35592892A JP H06186858 A JPH06186858 A JP H06186858A
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JP
Japan
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electrode
photosensitive drum
developing
toner
developer
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Application number
JP35592892A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Kenmochi
和久 剱持
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハキヨセなどの画像劣化が生じることなく、
ガサツキがない均一で且つ良好な画像を得ることができ
る現像装置を提供する。 【構成】 現像スリーブ3に対して、感光ドラム1の回
転方向下流側に電極15を配置する。電極15は、現像
スリーブ3の長手方向に延びる半円柱状の固定電極であ
り、電極15の最近接部が、感光ドラム1の回転方向に
対して最上流に位置するように配置される。又、電極1
5には交番電圧が印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子複写装置、情報記
録装置などの画像形成装置に用いられ、潜像担持体に形
成された潜像を可視像(トナー像)とするための現像装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子複写装置、情報記録装置などの画像
形成装置にて、潜像担持体上の潜像を顕像化するための
現像剤には、トナー粒子と磁性粒子(キャリア)とを有
する二成分現像剤、或は磁性トナー粒子からなる一成分
現像剤などがある。
【0003】図6に、二成分現像剤を用いた現像方法の
一つである接触磁気ブラシ現像系を示す。この方法によ
ると、トナー粒子81と磁性粒子82とを接触、摩擦に
よって帯電させ、そしてトナー粒子81が付着された磁
性粒子82を、内部に磁界発生手段(例えばマグネット
ローラ)13を備えた現像剤担持体(例えば現像スリー
ブ)3に担持して、現像スリーブ3の回転によって潜像
担持体(例えば感光ドラム)1と現像スリーブ3との間
の現像部へと搬送する。この現像部にて、磁気力で磁性
粒子81が連なる磁気ブラシを形成し、同時に、感光ド
ラム1と現像スリーブ3との間に電源部25からの現像
バイアス電圧を印加しながら磁気ブラシの先端部を感光
ドラム1に接触させることによって感光ドラム1の潜像
部位にトナー粒子81が供給される。
【0004】二成分現像剤を用いる他の現像方法である
非接触磁気ブラシ現像系が図7に示される。この方法に
よると、現像スリーブ3の回転によって磁性粒子82を
トナー粒子81と共に感光ドラム1と現像スリーブ3と
の間の現像部に搬送し、この現像部にて、磁気力で磁性
粒子82が連なる磁気ブラシを形成する。トナー粒子8
1は、感光ドラム1と現像スリーブ3との間に印加され
ている現像バイアス電圧によって、感光ドラム1の潜像
部位に向けて飛翔し、感光ドラム1の潜像部位に供給さ
れる。
【0005】これに対し、一成分現像剤を用いる現像系
の一つが図8に示される。この方法によれば、現像剤容
器2内に収容された磁性トナー20は、内部にマグネッ
トロール13を備えた現像スリーブ3に担持され、現像
スリーブ3の回転によってトナー20は感光ドラム1と
現像スリーブ3との間の現像部に搬送される。このと
き、現像スリーブ3上のトナー層厚はブレード4で規制
されて感光ドラム1の潜像部位に供給される。
【0006】しかしながら、上述の図6に関連して説明
した二成分現像剤による接触磁気ブラシ現像系では、図
9に示すように、磁気ブラシが感光ドラム1に接触する
ことにより、感光ドラム1の潜像部位に付着したトナー
粒子、即ち、トナー像に磁気ブラシが接触することとな
り、トナー像が掻き乱され、ガサツキのある貧弱な画像
となり易い。
【0007】例えば、現像スリーブ3と感光ドラム1と
が最も近接したR1 部分からR2 部分においては、現像
バイアス電圧によって現像作用が積極的に行われるが、
3部分においては現像バイアス電圧による電界の強さ
が小さくなり、感光ドラム1に形成されたトナー像は磁
気ブラシによって掻き乱されることとなる。R4 部分に
おいては、現像バイアス電圧による電界の影響が及ば
ず、トナー像は乱れた状態に保持され、ガサツキのある
画像が生成される。
【0008】この接触磁気ブラシ現像系に対し、図7に
示す二成分現像剤による非接触磁気ブラシ現像系では、
感光ドラム1上に形成される潜像の解像度の向上に従っ
て現像スリーブ3の磁気ブラシの密度を増すことが要求
されるが、潜像解像度の向上に対応して満足し得る値に
まで磁気ブラシの密度を増大させることは難しく、感光
ドラム1の高解像度の潜像に対するトナー粒子81の供
給量が微妙に変化する。その結果、ガサツキのある画像
が発生し易くなる。
【0009】これに対して、図8に示す一成分現像剤を
用いる現像系では、感光ドラム1と現像スリーブ3との
間の現像部においてトナー20の各粒子がマグネットロ
ール13の磁気力で互いに連なり合い、穂状となる。こ
の穂をなすトナー20が潜像部位に向けて飛翔するか
ら、穂の大きさが潜像部位の大きさより大きくなること
がある。例えば、図9に示すように、感光ドラム上の潜
像部位28、29、30の大きさよりトナー20がなす
穂31、32、33が大きくなった場合には、潜像に対
して忠実な現像を行うことができない。その結果、ガサ
ツキのある不均一な画像が発生し易くなる。
【0010】本出願人は、このようなガサツキを除去す
るために、図10に示すように、現像部に対して、感光
ドラム1の回転方向下流側に円筒状電極15を設け、こ
の電極に交番電界を与えるように構成した現像装置を提
案した。この現像装置によれば、感光ドラム1上に形成
されたガサツキのあるトナー像は、この円筒状電極15
によって再配列され、ガサツキのない良好な画像を形成
することが可能となった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この現
像装置について、更に検討を進めたところ、上述のよう
に、ガサツキなどの劣化画像を解決することはできる
が、(1)交番電界が強い場合、及び(2)プロセスス
ピードが遅い場合に、ベタ画像部において「ハキヨセ」
といった新たな画像劣化が生じてしまうことが分かっ
た。この点について、以下に説明する。
【0012】図11に、感光ドラム1と円筒状電極15
との間に作用する二つの態様の電界を図示する。即ち、
図11(a)は、トナー像、即ち、トナー粒子を感光ド
ラム1から引き剥すように作用する電界を示ししてお
り、図11(b)は、トナー粒子を感光ドラム1上へと
押付けるように働く電界を示す。
【0013】従来装置では、電極15は、電極15と感
光ドラム1との最近接部に対して、上流側と下流側の形
状が対称となるように形成されていた。そのため、例え
ば図11にて、電極15の下流側に注目すると、下流側
の電界は、トナー粒子に対して、電極15と感光ドラム
1との間を往復する力が作用すると同時に、感光ドラム
1の回転方向にも力が働くことが分かる。これに対し
て、上流側の電界は、トナー粒子に対して、電極15と
感光ドラム1との間を往復する力が作用すると同時に、
ドラムの回転方向とは逆向きの力が働くことが分かる。
このような現象は、前記条件(1)、(2)の下では特
に強く現れる。
【0014】つまり、前記条件(1)、(2)下では、
電極上流部において、感光ドラム1の回転方向とは逆の
力が強く働き、トナー粒子が電極15の上流で停滞し易
くなるのが分かる。
【0015】何故このようなトナー粒子の停滞が起こる
のかを、分かり易くするために、図12に、トナー粒子
に働く力の方向を示した。図12から分かるように、電
極15の上流では、トナー粒子81が感光ドラム1の回
転方向と同じ方向に進むには、感光ドラム1からの慣性
及び後から来るトナー粒子による押し出し力が大きくな
ければならない。つまり、感光ドラム1の回転速度、即
ち、プロセススピードが遅かったり、或は、プロセスス
ピードに比べて電界が強過ぎたりすると、トナー粒子8
1の停滞が激しくなる。
【0016】図13に、トナー粒子の停滞によって、ハ
キヨセが起こる様子を示す。図13(a)は、感光ドラ
ム1上のトナー像(ベタ画像)が電極15の上流に来た
ところを示している。トナー像の先端部は、付着してい
たトナー粒子の一部が停滞するため、その層厚が薄くな
って行く。図13(b)は、ベタ画像の中間部が電極1
5に対向しているところを示している。図13(c)
は、ベタ画像の後端部が電極15に対向しているところ
を示す。ベタ画像の後端部ではトナー粒子に、感光ドラ
ム上の電位分布により感光ドラムの回転方向に力が働く
ため、停滞していたトナー粒子は、ベタ画像の後端に持
って行かれ、ハキヨセとなる。
【0017】従って、本発明の目的は、前記のようなハ
キヨセなどの画像劣化が生じることなく、ガサツキがな
い均一で且つ良好な画像を得ることができる現像装置を
提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的は本発明に係る
現像装置にて達成される。要約すれば、本発明は、現像
剤を収容する現像剤容器と、潜像が形成される潜像担持
体との間に現像部を形成し、前記現像剤容器内の現像剤
を担持しながら前記現像部へ搬送する現像剤担持体と、
該現像剤担持体の内部に設けられている磁界発生手段と
を備え、前記現像部で前記現像剤を前記潜像担持体に供
給し、そして前記現像部の前記潜像担持体移動方向下流
側に前記潜像担持体と対向する電極を設け、該電極に交
番電圧が印加される現像装置において、前記電極と前記
潜像担持体との最近接部が、前記潜像担持体の移動方向
に対して上流側にあることを特徴とする現像装置であ
る。この現像装置に使用される現像剤は、トナー粒子と
磁性粒子とを有する二成分現像剤であるか、或は磁性ト
ナーからなる一成分現像剤である。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る現像装置を図面に則して
更に詳しく説明する。
【0020】図1は、本発明の現像装置の一実施例を示
す構成図である。この実施例にて、現像装置は、例えば
外径寸法が80mmとされる円筒状の電子写真感光体、
即ち、感光ドラム1のような潜像担持体に対向して配置
され、感光ドラム1上に形成された潜像を顕像化する。
【0021】本実施例の現像装置は、現像剤容器2を備
え、この現像剤容器2の内部は、隔壁5によって現像室
(第1室)S1 と撹拌(第2室)S2 とに区画され、撹
拌室S2 の上方には隔壁6を隔ててトナー貯蔵室S3
形成され、該トナー貯蔵室S3 内には補給用トナー(非
磁性トナー)81が収容されている。なお、隔壁6には
補給口6aが設けられ、該補給口6aを経て消費された
トナー量に見合った量の補給用トナー81が撹拌室S2
内に落下補給される。
【0022】これに対し、現像室S1 及び撹拌室S2
には現像剤8が収容されている。現像剤8は、非磁性ト
ナー81と磁性粒子(キャリア)82とを有した二成分
現像剤である。非磁性トナー81は10μm以下の体積
平均粒径を有する。磁性粒子82は、樹脂コーティング
されているフェライト粒子(最大磁化60emu/g)
からなり、その重量平均粒径は30〜80μmであり、
その抵抗値は107 Ωcm以上の値を示す。また、磁性
粒子82の透磁率は約5.0である。なお、磁性粒子8
2の重量平均粒径は40〜70μmであることが好まし
く、抵抗値は108 Ωcm以上とすることが好ましい。
【0023】現像剤容器2の感光ドラム1に近接する部
位には開口部が設けられ、該開口部から、現像剤担持体
である現像スリーブ3が外部に突出している。現像スリ
ーブ3は現像剤容器2内に回転可能に組み込まれてい
る。本実施例にて、現像スリーブ3の外径寸法は32m
mであり、その周速は100mm/sである。現像スリ
ーブ3は、感光ドラム1との間隔が800μmとなるよ
うに配置されている。現像スリーブ3は非磁性材からな
り、その内部には磁界発生手段であるマグネットローラ
13が固定されている。
【0024】マグネットローラ13は、現像磁極N1
と、現像スリーブ回転方向下流側に位置する磁極S1
と、現像剤8を搬送するための磁極N3 、N2 、S2
を有する。マグネットローラ13は、現像磁極N1 が感
光ドラム1に対向するように現像スリーブ3内に配置さ
れている。現像磁極N1 は、現像スリーブ3と感光ドラ
ム1との間の現像部の近傍に磁界を形成し、この磁界に
よって磁気ブラシが形成される。
【0025】現像スリーブ3の上方には、ブレード4が
該現像スリーブ3と所定の間隔をおいて配置されてい
る。現像スリーブ3とブレード4との間隔は500μm
である。ブレード4は現像剤容器2に固定されている。
ブレード4は、アルミニウム、SUS316などの非磁
性材からなり、現像スリーブ3上の現像剤8の層厚を規
制する。
【0026】現像室S1 内には搬送スクリュー9が収容
されている。搬送スクリュー9は図中の矢印が示す方向
に回転され、該搬送スクリュー9の回転駆動によって現
像室S1 内の現像剤8は現像スリーブ3の長手方向に向
けて搬送される。
【0027】撹拌室S2 内には搬送スクリュー10が収
容され、該搬送スクリュー10が図中の矢印が示す方向
に回転駆動されることによって撹拌室S2 内の現像剤8
は現像スリーブ3の長手方向に向けて搬送される。
【0028】貯蔵室S3 内には搬送スクリュー11が収
容されている。搬送スクリュー11はその回転によって
トナー81を現像スリーブ3の長手方向に沿って搬送
し、そのトナー81は補給口6aから撹拌室S2 内に自
由落下する。
【0029】現像剤容器2には一体的に連なる収容部1
2が設けられている。収容部12には、その内部と外部
とを連通する開口14が設けられている。開口14は、
収容部12が感光ドラム1に対向するように、しかも現
像スリーブ3に対して、感光ドラムの回転方向下流側に
位置するように配置されている。
【0030】収容部12内には電極15が収容されてい
る。本実施例によれば、電極15は現像スリーブ3の長
手方向に延びる半円柱状の固定電極からなり、電極15
の最近接部が、図4に示すように、感光ドラム回転方向
に対して最上流に位置するように、開口14から外部へ
と突出して配置されている。電極15の半円部の直径寸
法は、本実施例では15mmとされ、電極15の最近接
部における電極15と感光ドラム1の外周面との間隔は
300μmとされた。
【0031】電極15には電源部(図示せず)からの交
番電圧が印加される。電源部は電極15の交番電圧を発
生すると共に現像スリーブ3に印加される交番電圧を発
生する。電極15には、例えば、周波数2000Hz、
電圧2000Vppの交番電圧に−350Vの直流電圧
を重畳した交番電圧が印加され、一方、現像スリーブ3
には、暗電位を−650V、明電位を−200Vとし、
周波数2000Hz、電圧2000Vppの交番電圧に
−350Vの直流電圧を重畳した交番電圧が印加され
る。
【0032】感光ドラム1に形成された潜像を現像する
とき、感光ドラム1及び現像スリーブ3は回転され、本
実施例にて、そのときの感光ドラム1の周速は80mm
/sであり、現像スリーブ3の周速は100mm/sと
された。
【0033】現像スリーブ3は、磁極N2 近傍の位置で
現像剤8を担持し、現像スリーブ3の回転に伴い現像剤
8は現像部へ向けて搬送される。現像剤8が現像部近傍
に到達すると、現像剤8の磁性粒子82が磁極N1 の磁
気力で連なりながら現像スリーブ3から立ち上がり、現
像剤8の磁気ブラシが形成される。磁気ブラシの先端は
感光ドラム1の表面を摺擦し、現像スリーブ3と感光ド
ラム1との間の交番電圧によって磁気ブラシのトナー8
1は感光ドラム1の潜像部位に付着する。
【0034】このとき、磁気ブラシの先端が感光ドラム
1の潜像部位に接触しているので、トナーが潜像へ付着
することにより形成されたトナー像は磁気ブラシによっ
て乱されることがある。この感光ドラム1上の乱された
トナー像が形成されている部位が電極15に近づくと、
乱されたトナー像のトナー81は、電極15の交番電圧
による電界を受けることにより、そのトナー81が電極
15と感光ドラム1との間で、停滞することなく往復運
動されるから、トナー像の対象部位にトナー81が付着
し、ハキヨセを生じることがなく、ガサツキ感がない均
一で且つ良好な画像を得ることができる。これは、図3
及び図4に示すように、電極上流部に感光ドラム1との
最近接部が存在し、そのために、電極15と電極上流部
において、電界が強く働く部分がなくなるためである。
このように停滞のないトナー粒子の往復運動により、乱
されたトナー像は、ハキヨセなどの二次的な画像劣化を
生じずに良好な像に形成し直される。
【0035】本発明は、感光ドラムに形成される潜像
が、レーザービームによるデジタル潜像であるか、或
は、ハロゲンランプ、蛍光灯などによるアナログ潜像で
あるかを問わず、いずれの潜像に対しても同様の効果を
得ることができる。
【0036】なお、本実施例では、電極15は、半円柱
状の電極とされたが、図2(a)、(b)に示すような
電極を用いることもできる。つまり、本発明における電
極は、電極15と感光ドラム1の最近接部が、感光ドラ
ム1の回転方向に対して最上流に位置すれば、その形状
の如何に拘らず、同様の効果を達成し得る。
【0037】上記実施例においては、現像部で磁気ブラ
シが感光ドラム1のような潜像担持体に接触する接触磁
気ブラシ現像系について説明したが、本発明は、現像部
で磁気ブラシが潜像担持体に接触しない非接触磁気ブラ
シ現像系にても同様に適用し得る。
【0038】つまり、非接触磁気ブラシ現像系では、上
述したように、潜像に対するトナー粒子の供給量が変化
し、その変化によってトナー粒子の付着が不均一なトナ
ー像が形成されてしまうが、このようなトナー像も、本
発明に従えば、上述の接触磁気ブラシ現像系と同様に、
電極の形状効果によりハキヨセなどの発生を防止し、ト
ナー粒子の付着が均一で且つ良好なトナー像へと再配列
される。
【0039】図5を参照して、本発明の更に他の実施例
である、一成分現像剤を用いる現像装置について説明す
る。
【0040】現像装置は、互いに一体的に連なる二つの
収容部22、23からなる現像剤容器2を有する。現像
剤容器2の収容部22には磁性トナー粒子からなる一成
分現像剤(トナー)20が収容されている。トナー20
は撹拌搬送手段24で撹拌されながら現像スリーブ3に
向けて搬送される。
【0041】現像スリーブ3は、収容部22内に回転可
能に組み込まれ、その外周面は収容部22に設けられて
いる開口から外部に突出している。現像スリーブ3は感
光ドラム1に対向し、現像スリーブ3と感光ドラム1と
の間隔は、例えば300μmである。この実施例で、現
像スリーブ3の外径寸法は32mmであり、感光ドラム
1の直径寸法は80mmとされた。
【0042】現像スリーブ3の内部にはマグネットロー
ラ13が固定され、マグネットローラ13は磁極N1
1 、N2 、S2 を有する。又、現像スリーブ3の上方
には、現像スリーブ3に担持されるトナー層厚を規制す
るブレード4が設けられている。
【0043】現像剤容器2の収容部23内には電極15
が収容されている。電極15は現像スリーブ3の長手方
向に延びる半円柱状の固定電極からなり、電極15の最
近接部が、ドラム回転方向に対して最上流に位置するよ
うに、開口から外部に突出している。この実施例にて、
電極15の半円部の直径寸法は15mmであり、電極1
5の最近接部における、感光ドラム1の外周面との間隔
は300μmとなるようにした。
【0044】電極15には電源部(図示せず)からの交
番電圧が印加される。電源部は電極15の交番電圧を発
生すると共に現像スリーブ3に印加される交番電圧を発
生する。電極15には、この実施例では、周波数200
0Hz、電圧2000Vppの交流電圧に−350Vの
直流電圧を重畳した交番電圧が印加され、一方、現像ス
リーブ3には、暗電位を−650V、明電位を−200
Vとし、周波数2000Hz、電圧2000Vppの交
流電圧に−350Vの直流電圧を重畳した交番電圧が印
加された。
【0045】感光ドラム1の潜像を現像するとき、感光
ドラム1及び現像スリーブ3は回転され、この実施例
で、感光ドラム1の周速は80mm/sであり、現像ス
リーブ3の周速は100mm/sとされた。
【0046】現像スリーブ3は、収容部22内のトナー
20を担持しながら回転され、トナー20は感光ドラム
1と現像スリーブ3との間に形成されている現像部へ搬
送される。現像部において、トナー20の各粒子がマグ
ネットローラ13の磁気力で連なり、互いに連なる複数
の粒子からなる穂が形成される。穂は交番電圧による電
界によって対応する感光ドラム1の潜像部位に向けて飛
翔し、感光ドラム1の潜像部位には穂状態のトナー20
が付着する。トナー20の穂の大きさが大きいとき、潜
像に対して忠実に再現されていないトナー像が得られ
る。
【0047】次いで、感光ドラム1のトナー像が形成さ
れている部位は電極15に対向する位置に移動される。
トナー像を形成しているトナー20は、電極15に印加
されている交番電圧による電界の影響を受けて、感光ド
ラム1と電極15との間で停滞することなく往復運動
し、それによって、例え潜像に対して忠実に再現されて
いないトナー像が得られた場合であっても、トナー像の
対象部位に所定のトナー20が付着し、ハキヨセなどの
二次的な画像欠陥を起こすことなく、ガサツキのない均
一で且つ良好な画像を得ることができる。
【0048】なお、本実施例では、電極15は、くさび
型の電極とされたが、図2(a)、(b)に示すような
電極を用いることもできる。つまり、本発明における電
極は、電極15と感光ドラム1の最近接部が、感光ドラ
ム1の回転方向に対して最上流に位置すれば、その形状
の如何に拘らず、同様の効果を達成し得る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る現像
装置は、電極と潜像担持体との最近接部が、潜像担持体
の回転方向に対して上流側に位置する構成とされるの
で、接触磁気ブラシ現像系においては、乱された可視像
を、前記電極に交番電圧を印加することによって良好な
像に形成し直すことができ、非接触磁気ブラシ系におい
ては、不均一な可視像を均一で且つ良好な像に形成し直
すことができ、ガサツキがなく均一でかつ良好な画像を
得ることができる。又、本発明によれば、一成分現像剤
を使用した現像系においても、潜像に対して忠実に再現
されていない可視像を再現性の高い像に形成し直すこと
ができ、ガサツキがなく均一で且つ良好な画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置の一実施例の構成図であ
【図2】本発明に使用し得る電極の他の実施例を示す図
である。
【図3】本発明における電極の作用を説明する図であ
る。
【図4】本発明における電極と潜像担持体との位置関係
を説明する図である。
【図5】本発明に係る現像装置の他の実施例の構成図で
ある
【図6】従来の二成分現像剤による接触磁気ブラシ現像
方法を説明する図である。
【図7】従来の二成分現像剤による非接触磁気ブラシ現
像方法を説明する図である。
【図8】従来の一成分現像剤による現像方法を説明する
図である。
【図9】従来の一成分現像剤による現像方法にて現像剤
が潜像部位に付着している状態を説明する図である。
【図10】従来の現像装置の構成図である
【図11】従来の現像装置における電極の作用を説明す
る図である。
【図12】従来の現像装置において、電極と潜像担持体
との間でトナー粒子にかかる力の方向を説明する図であ
る。
【図13】従来の現像装置における電極の作用によるハ
キヨセが起こる過程を説明する図である。
【符号の説明】
1 潜像担持体(感光ドラム) 2 現像剤容器 3 現像剤担持体(現像スリーブ) 13 磁界発生手段(マグネットロール) 15 電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を収容する現像剤容器と、潜像が
    形成される潜像担持体との間に現像部を形成し、前記現
    像剤容器内の現像剤を担持しながら前記現像部へ搬送す
    る現像剤担持体と、該現像剤担持体の内部に設けられて
    いる磁界発生手段とを備え、前記現像部で前記現像剤を
    前記潜像担持体に供給し、そして前記現像部の前記潜像
    担持体移動方向下流側に前記潜像担持体と対向する電極
    を設け、該電極に交番電圧が印加される現像装置におい
    て、前記電極と前記潜像担持体との最近接部が、前記潜
    像担持体の移動方向に対して上流側にあることを特徴と
    する現像装置。
  2. 【請求項2】 現像剤は、トナー粒子と磁性粒子とを有
    する二成分現像剤であるか、或は磁性トナーからなる一
    成分現像剤である請求項1記載の現像装置。
JP35592892A 1992-12-18 1992-12-18 現像装置 Pending JPH06186858A (ja)

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