JPH06186470A - 自動焦点調節装置および自動焦点調節装置用交換レンズ構体 - Google Patents

自動焦点調節装置および自動焦点調節装置用交換レンズ構体

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JPH06186470A
JPH06186470A JP4334742A JP33474292A JPH06186470A JP H06186470 A JPH06186470 A JP H06186470A JP 4334742 A JP4334742 A JP 4334742A JP 33474292 A JP33474292 A JP 33474292A JP H06186470 A JPH06186470 A JP H06186470A
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defocus amount
drive
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optical element
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JP4334742A
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English (en)
Inventor
Yosuke Kusaka
洋介 日下
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals

Abstract

(57)【要約】 【目的】 種々の撮影光学系に対応可能な、応答性とレ
ンズ駆動精度を向上させた自動焦点調節装置および自動
焦点調節装置用交換レンズ構体を提供する。 【構成】 駆動制御手段9によって、微小デフォーカス
量ごとに撮影光学系3の光学要素の光軸方向の位置に応
じた変換係数により微小デフォーカス量に対応する微小
駆動量を算出し、この微小駆動量に応じて駆動手段15
を駆動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラなどの自動焦点
装置および自動焦点調節装置用交換レンズ構体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】撮影光学系の予定焦点面に対する被写体
像面のデフォーカス量を検出し、このデフォーカス量を
撮影光学系の焦点調節のために移動されるフォーカシン
グレンズの駆動量に変換し、このレンズ駆動量だけフォ
ーカシングレンズを駆動することにより撮影光学系の合
焦を達成する自動焦点調節装置が知られている。
【0003】一般に、デフォーカス量とレンズ駆動量の
間にはデフォーカス量が微小量の場合には線形性がある
ため、所定の変換係数kを用いて(1)式の如くデフォ
ーカス量dをレンズ駆動量Lに変換している。
【数1】 L=d/k ・・・(1)
【0004】例えば、図14(a)に示すように単レン
ズ18の焦点距離をfとし、前側焦点距離から被写体ま
での距離をx、後側焦点距離から被写体像面までの距離
をyとすれば、ニュートンの公式より(2)式の関係が
ある。
【数2】 y=f2/x ・・・(2)
【0005】図14(a)に示すレンズ18を図14
(b)に示すように像面側にdxだけ動かした場合、像
面の位置がどれだけ移動するかを考える。(2)式を微
分して、微小像面移動量dyを求めると(3)式にな
る。
【数3】 dy=(−f2/x2)・dx ・・・(3) 実際の像面の微小移動量dwは、(a)の像面位置と
(b)の像面位置との差であるから(4)または(5)
式により表される。
【数4】 dw=(dx+f+y+dy)−(f+y) =dx+dy=(1−f2/x2)・dx ・・・(4)
【数5】 dw=(1−y2/f2)・dx ・・・(5)
【0006】(4)式において、通常の撮影状況ではx
>>f((5)式ではf>>y)と仮定できるので、結
局、像面移動量dwはレンズ移動量dxと等しくなる。
つまり、単レンズの場合は(1)式の変換係数kを1に
した場合に相当し、単レンズ以外のレンズにおいても被
写体が遠方にある場合にはレンズ移動量と像面移動量は
線形の関係になる。
【0007】しかし、(4)式のf2/x2の項((5)
式ではy2/f2の項)が無視できない場合、すなわち被
写体距離が近距離の場合は、変換係数kを(4)式(ま
たは(5)式)に応じて変更する必要がある。
【0008】また、像面移動量をデフォーカス量に置き
換えて考えると、デフォーカス量dが微小な場合には
(1)式のごとくレンズ駆動量Lは変換係数kを用いて
線形で表せるが、デフォーカス量dが大きい場合には単
レンズで求めた(4)式(または(5)式)のごとくレ
ンズ駆動により変換係数そのものが変化する現象が起こ
り、そのために非線形性が生じる。この問題を解決する
ために、特開昭62−170924号公報に開示された
自動焦点調節装置では、(6)式に示すようにデフォー
カス量dに関する高次の項を導入することによりレンズ
駆動量Lを求めている。
【数6】 L=d/{k0・(1+c0・d) ・・・(6) ここで、k0,c0は所定の係数である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、撮影光学系
の焦点調節方式としては全群繰り出し方式、内焦方式、
前玉繰り出し方式、リアフォーカス方式などのいろいろ
な種類がある。
【0010】上述した非線形変換式(6)によりレンズ
駆動量Lを求める方式の自動焦点調節装置では、非線形
変換式(6)のk0,c0の値を種々の方式の撮影光学
系においてレンズ駆動量の誤差が少なくなるように定め
ている。しかし、(6)式のような1種類の変換式で全
ての種類の撮影光学系をカバーすることは困難であり、
ある種の光学系においてはk0,c0の値を最適に定め
ても残存誤差が大きくなり、1回の駆動では合焦点に達
することができず、合焦点に収束するまで数回の駆動が
必要となり、応答性が低下するという問題がある。
【0011】本発明の目的は、種々の撮影光学系に対応
可能な、応答性とレンズ駆動精度を向上させた自動焦点
調節装置および自動焦点調節装置用交換レンズ構体を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の実施例の構成を示
す図1に対応づけて請求項1〜6の発明を説明すると、
請求項1の発明は、予定焦点面上に被写体像を形成する
ために光軸方向に移動可能な光学要素を含む撮影光学系
3と、光学要素を光軸方向に駆動する駆動手段15と、
予定焦点面に対する撮影光学系3の像面のデフォーカス
量を検出する焦点検出手段13と、光学要素の光軸方向
の位置に応じてデフォーカス量を駆動手段15の駆動量
に変換するための変換係数を出力する変換係数出力手段
21と、デフォーカス量と変換係数に応じて駆動手段1
5の駆動量を制御してデフォーカス量を減少させる駆動
制御手段9とを備えた自動焦点調節装置に適用され、駆
動制御手段9によって、微小デフォーカス量ごとに光学
要素の光軸方向の位置に応じた変換係数により微小デフ
ォーカス量に対応する微小駆動量を算出し、この微小駆
動量に応じて駆動手段15を駆動制御するようにしたこ
とにより、上記目的を達成する。
【0013】請求項2の自動焦点調節装置では、駆動制
御手段9によって、微小デフォーカス量を累積した値が
検出したデフォーカス量と等しくなった時に駆動手段1
5を停止させるようにしたものである。
【0014】請求項3の発明は、予定焦点面上に被写体
像を形成するために光軸方向に移動可能な光学要素を含
む撮影光学系3と、光学要素を光軸方向に駆動する駆動
手段15と、予定焦点面に対する撮影光学系3の像面の
デフォーカス量を検出する焦点検出手段13と、光学要
素の光軸方向の位置に応じてデフォーカス量を駆動手段
15の駆動量に変換するための変換係数を出力する変換
係数出力手段21と、デフォーカス量と変換係数に応じ
て駆動手段15の駆動を制御する駆動制御手段9とを備
えた自動焦点調節装置に適用され、駆動制御手段9によ
って、微小駆動量ごとに光学要素の光軸方向の位置に応
じた変換係数により微小駆動量に対応する微小デフォー
カス量を算出するとともに、微小デフォーカス量を累積
した値が検出したデフォーカス量と等しくなった時に駆
動手段15を停止させることにより、上記目的を達成す
る。
【0015】請求項4の発明は、予定焦点面上に被写体
像を形成するために光軸方向に移動可能な光学要素を含
む撮影光学系3と、光学要素を光軸方向に駆動する駆動
手段15と、予定焦点面に対する撮影光学系3の像面の
デフォーカス量を検出する焦点検出手段13と、光学要
素の光軸方向の位置に応じてデフォーカス量を駆動手段
15の駆動量に変換するための変換係数を出力する変換
係数出力手段21と、デフォーカス量と変換係数に応じ
て駆動手段15の駆動量を制御してデフォーカス量を減
少させる駆動制御手段9とを備えた自動焦点調節装置に
適用され、駆動制御手段9によって、光学要素の光軸方
向の位置に応じた変換係数が変化するたびに、変換係数
が変化した時点で残されているデフォーカス量を求め、
この残デフォーカス量と変換係数から駆動手段15の駆
動量を更新して求め直すことにより、上記目的を達成す
る。
【0016】請求項5の自動焦点調節装置は、駆動手段
15の駆動の結果、減少して残されたデフォーカス量を
算出する残デフォーカス量算出手段8を備え、変換係数
出力手段21によって、残デフォーカス量と光学要素の
光軸方向の位置に応じて変換係数を出力するようにした
ものである。
【0017】請求項6の自動焦点調節装置は、撮影光学
系3および変換係数出力手段21をカメラボディ1に着
脱可能な交換レンズ構体2に内蔵するとともに、変換係
数出力手段21によって、カメラボディー1側に内蔵さ
れた焦点検出手段13から入力されるデフォーカス量と
光学要素の光軸方向の位置に応じて変換係数を出力する
ようにしたものである。
【0018】第2の実施例の構成を示す図10に対応づ
けて請求項7の発明を説明すると、請求項7の自動焦点
調節装置は、撮影光学系3、駆動手段15、変換係数出
力手段21および駆動制御手段9を、カメラボディ1に
着脱可能な交換レンズ構体2に内蔵するようにしたもの
である。
【0019】第1の実施例の構成を示す図1に対応づけ
て請求項8の発明を説明すると、請求項8の自動焦点調
節用交換レンズ構体は、予定焦点面上に被写体像を形成
するために光軸方向に移動可能な光学要素を含む撮影光
学系3と、この撮影光学系3のデフォーカス量と光学要
素の光軸方向の位置に応じて撮影光学系3のデフォーカ
ス量を光学要素の駆動量に変換するための変換係数を出
力する変換係数出力手段21とを備える。
【0020】第2の実施例の構成を示す図10に対応づ
けて請求項9〜12の発明を説明すると、請求項9の自
動焦点調節装置用交換レンズ構体は、予定焦点面上に被
写体像を形成するために光軸方向に移動可能な光学要素
を含む撮影光学系3と、光学要素を光軸方向に駆動する
駆動手段15と、光学要素の光軸方向の位置に応じて撮
影光学系3のデフォーカス量を駆動手段15の駆動量に
変換するための変換係数を出力する変換係数出力手段2
1とを備え、これにより、上記目的を達成する。
【0021】請求項10の自動焦点調節装置用交換レン
ズ構体は、駆動制御手段9によって、微小デフォーカス
量を累積した値が検出された撮影光学系3のデフォーカ
ス量と等しくなった時に駆動手段15を停止させるよう
にしたものである。
【0022】請求項11の自動焦点調節装置用交換レン
ズ構体は、予定焦点面上に被写体像を形成するために光
軸方向に移動可能な光学要素を含む撮影光学系3と、光
学要素を光軸方向に駆動する駆動手段15と、光学要素
の光軸方向の位置に応じて撮影光学系3のデフォーカス
量を駆動手段15の駆動量に変換するための変換係数を
出力する変換係数出力手段21と、微小駆動量ごとに光
学要素の光軸方向の位置に応じた変換係数により微小駆
動量に対応する微小デフォーカス量を算出するととも
に、微小デフォーカス量を累積した値が検出された撮影
光学系3のデフォーカス量と等しくなった時に駆動手段
15を停止させる駆動制御手段9とを備え、これによ
り、上記目的を達成する。
【0023】請求項12の自動焦点調節装置用交換レン
ズ構体は、予定焦点面上に被写体像を形成するために光
軸方向に移動可能な光学要素を含む撮影光学系3と、光
学要素を光軸方向に駆動する駆動手段15と、光学要素
の光軸方向の位置に応じて撮影光学系3のデフォーカス
量を駆動手段15の駆動量に変換するための変換係数を
出力する変換係数出力手段21と、光学要素の光軸方向
の位置に応じた変換係数が変化するたびに、変換係数が
変化した時点で残されているデフォーカス量を求め、こ
の残デフォーカス量と変換係数から駆動手段15の駆動
量を更新して求め直す駆動制御手段9とを備え、これに
より、上記目的を達成する。
【0024】
【作用】本発明では、デフォーカス量とレンズ駆動量と
の間の非線形性に対して、変換係数をレンズ位置ごとに
細かく記憶しておくことにより対応し、デフォーカス量
に対応するレンズ駆動量を駆動開始前に予め計算によっ
て求めるのでなく、微小デフォーカス量または微小レン
ズ駆動量ごとに変化する変換係数を用いてレンズ駆動制
御を細かく更新する。すなわち、レンズ駆動制御を変換
係数の変化に対応できるように微小単位に行うことによ
り駆動誤差を減少させる。
【0025】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段および作用の項では、本発明を分り
やすくするために実施例の図を用いたが、これにより本
発明が実施例に限定されるものではない。
【0026】
【実施例】
−第1の実施例− 図1は、本発明を交換レンズカメラシステムに適用した
場合の第1の実施例の構成を示す。ボディ1に対しレン
ズ2は交換可能に構成されており、図はレンズ2がボデ
ィ1に装着された状態を示している。レンズ2内には撮
影光学系3があり、撮影光学系3を通る被写体からの光
束は、ハーフミラーから構成されるメインミラー4によ
りサブミラー5とファインダー19の方向に分割され
る。サブミラー5によりさらにボディ底方向に偏向され
た光束は、撮影光学系3の予定焦点面と近傍に配置され
た焦点検出光学系6に導かれる。
【0027】図2は焦点検出光学系6とセンサー7の構
成を示す。焦点検出光学系6は開口部60を有する視野
マスク61、コンデンサーレンズ62、1対の絞り開口
部63,64を有する絞りマスク65、1対の再結像レ
ンズ66,67からなり、センサー7は1対の受光部7
1,72からなり、撮影光学系3により光軸上に形成さ
れた1次像を1対の受光部71,72上に1対の2次像
として再結像している。受光部71,72はそれぞれ複
数の画素から構成されている。
【0028】以上のような構成において、1対の絞り開
口部63,64はコンデンサーレンズ62により撮影光
学系3の射出瞳近傍の面30の光軸に対して対称な1対
の領域31,32に投影されており、この領域を通る光
束は、視野マスク61付近でまず一次像を形成する。視
野マスク61の開口部60に形成された一次像は更に、
コンデンサーレンズ62、1対の絞り開口部63,64
を通り、1対の再結像レンズ66,67によりセンサー
7の1対の受光部71,72上に1対の二次像として形
成される。
【0029】1対の二次像の強度分布は受光部71,7
2で光電変換され、電気的な被写体像信号となる。1対
の電気的な被写体像信号はマイコンBCPU14に取り
込まれ、デフォーカス量演算部8はこの被写体像信号の
相対的位置関係を求めることにより、撮影光学系3の像
面と予定焦点面とのデフォーカス量dを検出する。焦点
検出光学系6、センサー7、デフォーカス量演算部8が
焦点検出部13を構成している。
【0030】BCPU14に含まれるレンズ駆動制御部
9は、デフォーカス量dあるいは後述する現デフォーカ
ス量rをレンズ2側に内蔵されるマイコンLCPU16
により構成される変換係数出力部21へ送る。また、撮
影光学系3は焦点調節のために移動される光学要素を含
み、変換係数出力部21はこの光学要素のレンズ位置z
とデフォーカス量dに基づいて変換係数kを求め、レン
ズ駆動量制御手段9へ送る。
【0031】変換係数kがレンズ位置zとデフォーカス
量dに基づいて定まることを図3により説明する。図3
は単レンズの場合のレンズ位置zとデフォーカス量dを
示した図であり、予定焦点面17を基準にした場合のレ
ンズ18の位置がレンズ位置zであり、予定焦点面17
と像面との差がデフォーカス量dである。
【0032】図14(a),(b)に示すように後側焦
点距離から像面までの距離をyとすれば、微小像面移動
量dwと微小レンズ移動量dxの関係は、y=(z+
d)−fを(5)式に代入して(7)式に示すように求
められる。
【数7】 dw=k・dx =(1−y2/f2)・dx ={(z+d)・(2f−z−d)/f2}・dx ・・・(7) すなわち、単レンズの場合、レンズ位置zとデフォーカ
ス量dが求まれば(7)式により微小像面移動量dwと
微小レンズ移動量dxの関係が求められ、変換係数はk
は(z+d)・(2f−z−d)/f2で表される。
【0033】単レンズ以外のレンズ構成においても、焦
点調節用に移動させられる光学要素の位置zとデフォー
カス量dが既知であれば、レンズ構成の設計値により変
換係数を計算で求めることができる。
【0034】変換係数出力部21は、光学要素の位置z
とデフォーカス量dを入力として、変換係数kを上記の
ような計算または予め計算された所定の変換テーブルに
より求め、レンズ駆動量制御手段9へ送る。
【0035】図15は、予め計算された所定の変換テー
ブルから光学要素の位置zとデフォーカス量dを入力と
して変換係数kを求める場合の例であって、変換テーブ
ルには像面と光学要素間の距離Lに対応したアドレスA
に予め計算で求められた変換係数kが格納されている。
変換係数出力部21は、光学要素の位置zとデフォーカ
ス量dとにより像面と光学要素間の距離Liをz+dと
して求め、テーブルよりLiに対応するアドレスAiに
格納されている変換係数kiを読みだしてレンズ駆動量
制御手段9へ送る。
【0036】レンズ駆動制御部9は変換係数出力部21
より変換係数kを受け、以下のように駆動制御を行う。
図4はレンズ駆動制御部9の駆動制御の方法を説明する
ための図であって、横軸が像面と光学要素間の距離L、
縦軸が変換係数kを表しており、距離L1の時デフォー
カス量dが検出された場合を示している。前述の如く距
離Lに応じて変換係数kが図のように変化するが、微小
デフォーカスdwと微小レンズ移動量dxの間にはdx
=dw/kまたはdw=k・dxの線形関係が成り立つ
ことから、距離L1から微小レンズ移動量dxまたは微
小デフォーカス量dwごとに変換係数kを読み込んで微
小区間のレンズ駆動を行い、微小デフォーカス量dwの
累積または微小駆動量dx・kの累積が(8)式の如く
検出されたデフォーカス量dと等しくなった距離L2で
レンズ駆動を停止する。
【数8】 すなわち、図4においてハッチング部分の面積が検出さ
れたデフォーカス量dに相当することになる。
【0037】レンズ駆動制御部9は上記の如く微小区間
ごとにレンズ駆動量を求め、ボディ1に内蔵されたモー
ター10を駆動する。モーター10の駆動力はボディ1
に内蔵された伝達部11からレンズ2に内蔵された伝達
部22に伝えられ、最終的に撮影光学系3内の焦点調節
のために移動される光学要素を移動させる。一方、伝達
部11の駆動量はエンコーダー12によりモニターさ
れ、レンズ駆動制御部9へフィードバックされる。
【0038】変換係数出力部21は、伝達部11の駆動
量と光学要素の移動量との間の機械的比例関係を与える
比例係数をレンズ駆動制御部9へ送る。レンズ駆動制御
部9はフィードバックされた駆動量と比例係数により光
学要素の移動量を制御することができる。従って、レン
ズ駆動制御部9は微小デフォーカス量ごとに対応するレ
ンズ駆動量を求め、上記のような駆動量制御で算出され
たレンズ駆動量だけ光学要素を移動させることを繰り返
し、最終的に微小デフォーカス量の累積が検出されたデ
フォーカス量に等しくなった時点でモーター10を停止
させる。
【0039】あるいは、レンズ駆動制御部9は、上記の
ような駆動量制御で微小駆動量だけ光学要素を移動させ
ることを繰り返し、微小駆動量を微小デフォーカス量に
変換し、最終的に変換された微小デフォーカス量の累積
が検出されたデフォーカス量に等しくなった時点でモー
ター10を停止させる。なお、モーター10、伝達部1
1、伝達部22、エンコーダー12が駆動部15を構成
する。
【0040】図5,6は、デフォーカス量演算部8、レ
ンズ駆動制御部9を構成するマイコンBCPU14の動
作フローチャートである。まず、ステップS100にお
いてカメラの電源が投入されるとステップS101に進
み、センサー7より被写体像データを読み込む。ステッ
プS102で被写体像データを処理してデフォーカス量
dを演算し、続くステップS103で残デフォーカス量
D(デフォーカス量の残量)をデフォーカス量dの絶対
値にイニシャライズする。さらにステップS104で
は、現デフォーカス量r(現時点でのデフォーカス)を
デフォーカス量dにイニシャライズする。ステップS1
05において、デフォーカス量dの符号(前ピン、後ピ
ン)に応じた回転方向にモーター10の駆動を開始させ
る。
【0041】ステップS106では、残デフォーカス量
Dから所定の微小デフォーカス量δを差し引いて、残デ
フォーカス量Dを更新する。所定の微小デフォーカス量
δは符号なしの値であって、この微小デフォーカス量δ
を単位として以後の駆動制御のループが繰り返されるこ
とになる。ステップS107で、現デフォーカス量rを
レンズ側の変換係数出力部21へ送る。ステップS10
8で変換係数出力部21から送られてくる変換係数kを
読み込み、続くステップS109で、現デフォーカス量
rから所定の微小デフォーカス量δに現デフォーカス量
rの符号を乗じた値を差し引いて現デフォーカス量rを
更新する。
【0042】次に、図6のステップS110へ進み、残
デフォーカス量Dが0より小さいか否かを調べ、0以上
の場合、すなわち駆動制御の最終ステップでない場合は
ステップ111へ進み、0より小さい場合、すなわち駆
動制御の最終ステップの場合はステップ113へ進む。
ステップS111では、現時点での変換係数kから微小
デフォーカス量δをλ=δ/kとして対応する微小駆動
量λに変換する。さらにステップS112では、求めら
れた微小駆動量λをエンコーダー12からフィードバッ
クされた駆動量と比例係数に基づいてモニターし、駆動
量λが達成されたら図5のステップ106へ戻り、上述
の駆動制御ステップを繰り返す。
【0043】一方、ステップS113では、残デフォー
カス量Dに微小デフォーカス量δを加え、駆動最終ステ
ップでのデフォーカス量を算出し、該デフォーカス量を
最終ステップ時点での変換係数kよりλ=(D+δ)/
kとして対応する微小駆動量λに変換する。続くステッ
プS114では、求められた微小駆動量λをエンコーダ
ー12からフィードバックされた駆動量と比例係数に基
づいてモニターし、駆動量λが達成されたらステップS
115に進み、モーター10を停止して図5のステップ
S101へ戻り、次回のデフォーカス量を求めるループ
を繰り返す。
【0044】図7は、図5,6のフローチャートに対応
するレンズ側の変換係数出力部21を構成するマイコン
LCPU16の動作フローチャートである。ステップS
200において、カメラの電源が投入されるとステップ
S201へ進み、ボディ側のレンズ駆動制御部9から現
デフォーカス量rが送られてくるのを待機し、現デフォ
ーカス量rが送られてきた場合にはこれを受信してステ
ップS202へ進む。ステップS202では、撮影光学
系の光学要素の現時点の位置zと現時点での現デフォー
カス量rを入力として、現時点での変換係数kを計算ま
たは変換テーブルにより決定する。そしてステップS2
03において、決定した変換係数kをレンズ駆動制御部
9へ送ってステップS201に戻り、ボディ側のレンズ
駆動制御部9から現デフォーカス量rが送られてくるの
を待機する。
【0045】図8,9は、デフォーカス量演算部8、レ
ンズ駆動制御部9を構成するマイコンBCPU14の動
作フローチャートであって、図5,6が微小デフォーカ
ス量δごとにレンズ駆動制御のステップを更新する実施
例であったのに対し、図8,9は微小駆動量hごとにレ
ンズ駆動制御のステップを更新する変形例である。ステ
ップS300において、カメラの電源が投入されるとス
テップS301へ進み、センサー7より被写体像データ
を読み込む。ステップS302で被写体像データを処理
してデフォーカス量dを演算し、続くステップS303
で残デフォーカス量D(デフォーカス量の残量)をデフ
ォーカス量dの絶対値にイニシャライズする。さらにス
テップS304では、現デフォーカス量r(現時点での
デフォーカス)をデフォーカス量dにイニシャライズす
る。
【0046】ステップS305において、デフォーカス
量dの符号(前ピン、後ピン)に応じた回転方向にモー
ター10の駆動を開始させ、ステップS306へ進む。
ステップS306では、現デフォーカス量rをレンズ側
の変換係数出力部21へ送る。続くステップS307
で、変換係数出力部21から送られてくる変換係数kを
読み込む。ステップS308で、所定の微小駆動量hを
現時点での変換係数kにより微小デフォーカス量h・k
に変換し、さらに現デフォーカス量rの符号を乗じた値
を現デフォーカス量rから差し引いて現デフォーカス量
rを更新する。所定の微小駆動量hは符号なしの値であ
って、この微小駆動量hを単位として以後の駆動制御の
ループが繰り返されることになる。
【0047】ステップS309では、残デフォーカス量
Dから微小デフォーカス量h・kを差し引いて残デフォ
ーカス量Dを更新し、図9のステップS310へ進む。
ステップS310では、残デフォーカス量Dが0より小
さいか否かを調べ、0以上の場合、すなわち駆動制御の
最終ステップでない場合はステップ311へ進み、0よ
り小さい場合、すなわち駆動制御の最終ステップの場合
はステップ313へ進む。ステップS311では、微小
駆動量hをエンコーダー12からフィードバックされた
駆動量と比例係数に基づいてモニターし、駆動量hが達
成されたら図8のステップ306へ戻り、上述の駆動制
御ステップを繰り返す。
【0048】一方、ステップS313では、残デフォー
カス量Dに微小デフォーカス量h・kを加え、駆動最終
ステップでのデフォーカス量を算出し、該デフォーカス
量を最終ステップ時点での変換係数kよりλ=(D+h
・k)/kとして対応する微小駆動量λに変換する。さ
らにステップS314で、求められた微小駆動量λをエ
ンコーダー12からフィードバックされた駆動量と比例
係数に基づいてモニターし、駆動量λが達成されたらス
テップ315へ進む。ステップS315で、モーター1
0を停止して図8のステップS301に戻り、次回のデ
フォーカス量を求めるループを繰り返す。
【0049】なお、図8,9の変形例に対応するレンズ
側の変換係数出力部21を構成するマイコンLCPU1
6の動作フローチャートは図7と同様であり、説明を省
略する。
【0050】上述した第1の実施例では、変換係数kを
光学要素の位置zとデフォーカス量dまたは現デフォー
カス量rから決定していたが、デフォーカスが小さい場
合は、z>>|d|またはz>>|r|が成立するの
で、変換係数kを光学要素の位置zのみから求めるよう
にしても大きな問題はない。この場合は、駆動制御部9
は残デフォーカス量rを変換係数出力部21へ送る必要
はなくなる。
【0051】−第2の実施例−図10は、本発明を交換
レンズカメラシステムに適用した場合の第2の実施例の
構成を示す。図1に示す第1の実施例ではレンズ駆動制
御部9および駆動部15の一部をボディ1に内蔵してい
たが、この第2の実施例ではそれらをレンズ2に内蔵す
る。レンズ駆動制御部9および駆動部15をレンズ2に
内蔵することにより、ボディ−レンズ間の情報はデフォ
ーカス量dだけとなるので、システムの構成がシンプル
になり、ボディおよびレンズのバージョンアップ対応が
容易になるとともに、例えば微小デフォーカス量δや微
小駆動量hをレンズごとに変更することができ、レンズ
側の光学系の構成や駆動特性に応じて駆動制御方式を最
適化することができるのでシステムのフレキシビリティ
が増す。
【0052】図10において、ボディ1に対しレンズ2
は交換可能に構成されており、図はレンズ2がボディ1
に装着された状態を示している。レンズ2内には撮影光
学系3があり、撮影光学系3を通る被写体からの光束
は、ハーフミラーから構成されるメインミラー4により
サブミラー5とファインダー19の方向に分割される。
サブミラー5によりさらにボディ底方向に偏向された光
束は、撮影光学系3の予定焦点面と近傍に配置された焦
点検出光学系6へ導かれる。焦点検出光学系6により形
成された被写体像はセンサー7で光電変換され、電気的
な被写体像信号となる。この電気的な被写体像信号はマ
イコンBCPU14に取り込まれ、デフォーカス量演算
部8は被写体像信号の相対的位置関係を求めることによ
り、撮影光学系3の像面と予定焦点面とのデフォーカス
量dを検出する。なお、焦点検出光学系6、センサー
7、デフォーカス量演算部8が焦点検出部13を構成し
ている。
【0053】デフォーカス量演算部8は、算出したデフ
ォーカス量dをレンズ2側のマイコンLCPU16に含
まれるレンズ駆動制御部9へ送る。レンズ駆動制御部9
は、デフォーカス量dまたは後述する現デフォーカス量
rをレンズ2側に内蔵されるマイコンLCPU16によ
り構成される変換係数出力部21へ送る。また、撮影光
学系3は焦点調節のために移動される光学要素を含み、
変換係数出力部21はこの光学要素のレンズ位置zとデ
フォーカス量dに基づいて変換係数kを求め、レンズ駆
動量制御手段9へ送る。
【0054】レンズ位置zとデフォーカス量dに基づい
て変換係数kを決定する過程は第1の実施例と同様であ
り、説明を省略する。
【0055】レンズ駆動制御部9は変換係数出力部21
より変換係数kを受け、図1の駆動制御部と同様に微小
区間ごとにレンズ駆動量を求め、レンズ2に内蔵された
モーター23を駆動する。モーター23の駆動力はレン
ズ2に内蔵された伝達部22伝達され、最終的に撮影光
学系3内の焦点調節のために移動される光学要素を移動
させる。一方、伝達部22の駆動量はレンズ2に内蔵さ
れたエンコーダー24によりモニターされ、レンズ駆動
制御部9にフィードバックされる。変換係数出力部21
は、伝達部22の駆動量と光学要素の移動量との間の機
械的比例関係を与える比例係数をレンズ駆動制御部9へ
送る。レンズ駆動制御部9は、フィードバックされた駆
動量と比例係数により光学要素の移動量を制御すること
ができる。従って、レンズ駆動制御部9は微小デフォー
カス量ごとに対応するレンズ駆動量を求め、上記のよう
な駆動量制御でこのレンズ駆動量だけ光学要素を移動さ
せることを繰り返し、最終的に微小デフォーカス量の累
積が検出されたデフォーカス量に等しくなった時点でモ
ーター10を停止させる。
【0056】あるいは、レンズ駆動制御部9は上述した
ような駆動量制御で微小駆動量だけ光学要素を移動させ
ることを繰り返し、微小駆動量を微小デフォーカス量に
変換し、最終的に変換された微小デフォーカス量の累積
が検出されたデフォーカス量に等しくなった時点でモー
ター10を停止させる。この第2の実施例では、モータ
ー23、伝達部22、エンコーダー24が駆動部15を
構成する。
【0057】図11はデフォーカス量演算部8を構成す
るマイコンBCPU14の動作フローチャート、図1
2,図13はレンズ駆動制御部9および変換係数出力部
21を構成するマイコンLCPU16の動作フローチャ
ートである。上述した第1の実施例では、図5,6に示
すように、微小デフォーカス量δごとにレンズ駆動制御
のステップを更新した。また、上述した第1の実施例の
変形例では、図8,9に示すように、微小駆動量hごと
にレンズ駆動制御のステップを更新した。これに対しこ
の第2の実施例では、変換係数kが変化するごとにレン
ズ駆動制御のステップを更新する。
【0058】図11により、BCPU14の動作を説明
する。ステップS400でカメラの電源が投入されると
ステップS401へ進み、センサー7より被写体像デー
タを読み込む。続くステップS402で被写体像データ
を処理してデフォーカス量dを演算し、さらにステップ
S403で検出されたデフォーカス量dをレンズ側のレ
ンズ駆動制御部9へ送り、ステップS401へ戻って次
回のデフォーカス量を求めるループを繰り返す。
【0059】図12,13により、LCPU16の動作
を説明する。ステップS500でカメラの電源が投入さ
れるとステップS501へ進み、ボディ側のレンズ駆動
制御部9からデフォーカス量dが送られてくるのを待機
し、デフォーカス量dが送られてきた場合にはこれを受
信してステップS502に進む。ステップS502で
は、残デフォーカス量D(デフォーカス量の残量)をデ
フォーカス量dの絶対値にイニシャライズする。続くス
テップS503では、現デフォーカス量r(現時点での
デフォーカス)をデフォーカス量dにイニシャライズす
る。ステップS504で、撮影光学系の光学要素の現時
点の位置zと現時点での現デフォーカス量rを入力とし
て、現時点での変換係数kを計算または変換テーブルに
より決定する。さらにステップS505では、デフォー
カス量dの符号(前ピン、後ピン)に応じた回転方向に
モーター23の駆動を開始させる。
【0060】ステップS506で、残デフォーカス量D
を現時点での変換係数kを用いてλ=D/kとして駆動
量λに変換してステップS507へ進み、エンコーダー
24によりフィードバックされた駆動量と比例係数によ
り求める光学要素の移動量、すなわち駆動モニター量λ
mをλm=0としてリセットする。ステップS508に
おいて、刻々と変化する駆動モニター量λmを現時点で
の変換係数kを用いてδm=k・λmとして対応するデ
フォーカス量δmに変換する。さらにステップS509
で、現デフォーカス量rから微小デフォーカス量δmに
現デフォーカス量rの符号を乗じた値を差し引いて暫定
デフォーカス量r’を求める。
【0061】次に、図13のステップS510におい
て、撮影光学系の光学要素の現時点の位置zと現時点で
の暫定デフォーカス量r’を入力として、現時点での変
換係数kを計算または変換テーブルにより決定する。ス
テップS511で、上記ステップで決定した変換係数k
がそれ以前の変換係数kから変化したか否かを調べ、変
化した場合、すなわち駆動制御を更新しなければならな
い場合にはステップ512へ進み、変化しない場合、す
なわち駆動制御を更新する必要がない場合にはステップ
514へ進む。変換係数が変化したか否かは、計算で変
換係数を求める場合には前変換係数との比が1±c(c
は所定値)に入るか否かをテストしたり、テーブルによ
り変換係数を求める場合には前変換係数と等しいか否か
をテストすることにより調べる。
【0062】ステップS512では、残デフォーカス量
Dから現時点での駆動モニター量λmに対応した微小デ
フォーカス量δmを差し引いて、残デフォーカス量Dを
更新し、続くステップS513で、現デフォーカス量r
から現時点での駆動モニター量λmに対応した微小デフ
ォーカス量δmに現デフォーカス量rの符号を乗じた値
を差し引き、現デフォーカス量rを更新する。その後、
ステップS506へ戻って新しい変換係数に対応した駆
動制御に移る。
【0063】一方、ステップS514では、駆動モニタ
ー量λmがステップS506で求めた駆動量λに達した
かいなかを調べ、達した場合にはステップS515へ進
み、達してしない場合には図12のステップS508へ
戻り、変換係数kが変化するまで現在の駆動制御を継続
する。ステップS515では、モーター23を停止して
図12のステップS501へ戻り、ボディ側から次回の
デフォーカス量dが送られてくるのを待機する。
【0064】上述した第2の実施例では変換係数が変化
した場合のみ駆動制御を更新するので、変換係数がほと
んど変化しないレンズでは駆動制御の更新回数が減少
し、制御の応答性も前実施例ほど要求されないのでレン
ズ側のマイコンLCPU16として高性能なものを使う
必要がないという利点がある。
【0065】また、図12,13に示すフローチャート
では、ボディ側からデフォーカス量dを受ける度に、該
デフォーカス量に対応するだけのレンズ駆動量を達成し
てから次のデフォーカス量を受け取る構造になっている
が、デフォーカス量dを割り込みで受けつけ、受けつけ
る度にステップS501から動作を開始するようにして
もよい。
【0066】以上の実施例の構成において、駆動部15
が駆動手段を、焦点検出部13が焦点検出手段を、変換
係数出力部21が変換係数出力手段を、レンズ駆動制御
部9が駆動制御手段を、デフォーカス量演算部8が残デ
フォーカス量算出手段をそれぞれ構成する。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
影光学形の光学要素の変換係数を用いて微小デフォーカ
ス量ごとの微小レンズ駆動量を求め、撮影光学系の光学
要素を駆動制御するようにしたので、撮影光学系の焦点
調節方式に拘らず、検出されたデフォーカス量に対応す
るレンズ駆動量を正確に求めることができ、焦点調節動
作の応答性と制御精度を向上させることができる。ま
た、撮影光学形の光学要素の位置ごとの変換係数を用い
て微小駆動量ごとの微小デフォーカス量を求め、これら
の微小デフォーカス量を累積した値が検出されたデフォ
ーカス量と等しくなったときに撮影光学系の光学要素の
駆動を停止するようにしたので、上記と同様な効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成を示すブロック図。
【図2】焦点検出光学系およびセンサーの構成を示す
図。
【図3】単レンズの場合のレンズ位置とデフォーカス量
との関係を示す図。
【図4】レンズの駆動制御方法を説明する図。
【図5】デフォーカス量演算部およびレンズ駆動制御部
のマイクロコンピューターの動作を示すフローチャー
ト。
【図6】デフォーカス量演算部およびレンズ駆動制御部
のマイクロコンピューターの動作を示すフローチャー
ト。
【図7】変換係数出力部のマイクロコンピューターの動
作を示すフローチャート。
【図8】デフォーカス量演算部およびレンズ駆動制御部
のマイクロコンピューターの変形例の動作を示すフロー
チャート。
【図9】デフォーカス量演算部およびレンズ駆動制御部
のマイクロコンピューターの変形例の動作を示すフロー
チャート。
【図10】第2の実施例の構成を示すブロック図。
【図11】デフォーカス量演算部のマイクロコンピュー
ターの動作を示すフローチャート。
【図12】レンズ駆動制御部および変換係数出力部のマ
イクロコンピューターの動作を示すフローチャート。
【図13】レンズ駆動制御部および変換係数出力部のマ
イクロコンピューターの動作を示すフローチャート。
【図14】単レンズの場合のレンズ位置と像面位置との
関係を示す図。
【図15】光学要素の位置とデフォーカス量とを入力と
して変換係数を求める変換テーブルを示す図。
【符号の説明】
1 ボディー 2,18 レンズ 3 撮影光学系 6 焦点検出光学系 7 センサー 8 デフォーカス量演算部 9 レンズ駆動制御部 10,23 モーター 11,22 伝達部 12,24 エンコーダー 13 焦点検出部 14 BCPU 15 駆動部 16 LCPU 17 予定焦点面 19 ファインダ 21 変換係数出力部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予定焦点面上に被写体像を形成するため
    に光軸方向に移動可能な光学要素を含む撮影光学系と、 前記光学要素を光軸方向に駆動する駆動手段と、 前記予定焦点面に対する前記撮影光学系の像面のデフォ
    ーカス量を検出する焦点検出手段と、 前記光学要素の光軸方向の位置に応じて前記デフォーカ
    ス量を前記駆動手段の駆動量に変換するための変換係数
    を出力する変換係数出力手段と、 前記デフォーカス量と前記変換係数に応じて前記駆動手
    段の駆動量を制御して前記デフォーカス量を減少させる
    駆動制御手段とを備えた自動焦点調節装置において、 前記駆動制御手段は、微小デフォーカス量ごとに前記光
    学要素の光軸方向の位置に応じた変換係数により前記微
    小デフォーカス量に対応する微小駆動量を算出し、この
    微小駆動量に応じて前記駆動手段を駆動制御することを
    特徴とする自動焦点調節装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動焦点調節装置にお
    いて、 前記駆動制御手段は、前記微小デフォーカス量を累積し
    た値が検出したデフォーカス量と等しくなった時に前記
    駆動手段を停止させることを特徴とする自動焦点調節装
    置。
  3. 【請求項3】 予定焦点面上に被写体像を形成するため
    に光軸方向に移動可能な光学要素を含む撮影光学系と、 前記光学要素を光軸方向に駆動する駆動手段と、 前記予定焦点面に対する前記撮影光学系の像面のデフォ
    ーカス量を検出する焦点検出手段と、 前記光学要素の光軸方向の位置に応じて前記デフォーカ
    ス量を前記駆動手段の駆動量に変換するための変換係数
    を出力する変換係数出力手段と、 前記デフォーカス量と前記変換係数に応じて前記駆動手
    段の駆動を制御する駆動制御手段とを備えた自動焦点調
    節装置において、 前記駆動制御手段は、微小駆動量ごとに前記光学要素の
    光軸方向の位置に応じた変換係数により前記微小駆動量
    に対応する微小デフォーカス量を算出するとともに、前
    記微小デフォーカス量を累積した値が検出したデフォー
    カス量と等しくなった時に前記駆動手段を停止させるこ
    とを特徴とする自動焦点調節装置。
  4. 【請求項4】 予定焦点面上に被写体像を形成するため
    に光軸方向に移動可能な光学要素を含む撮影光学系と、 前記光学要素を光軸方向に駆動する駆動手段と、 前記予定焦点面に対する前記撮影光学系の像面のデフォ
    ーカス量を検出する焦点検出手段と、 前記光学要素の光軸方向の位置に応じて前記デフォーカ
    ス量を前記駆動手段の駆動量に変換するための変換係数
    を出力する変換係数出力手段と、 前記デフォーカス量と前記変換係数に応じて前記駆動手
    段の駆動量を制御して前記デフォーカス量を減少させる
    駆動制御手段とを備えた自動焦点調節装置において、 前記駆動制御手段は、前記光学要素の光軸方向の位置に
    応じた変換係数が変化するたびに、変換係数が変化した
    時点で残されているデフォーカス量を求め、この残デフ
    ォーカス量と変換係数から前記駆動手段の駆動量を更新
    して求め直すことを特徴とする自動焦点調節装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの項に記載の自
    動焦点調節装置において、 前記駆動手段の駆動の結果、減少して残されたデフォー
    カス量を算出する残デフォーカス量算出手段を備え、 前記変換係数出力手段は、前記残デフォーカス量と前記
    光学要素の光軸方向の位置に応じて変換係数を出力する
    ことを特徴とする自動焦点調節装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの項に記載の自
    動焦点調節装置において、 前記撮影光学系および前記変換係数出力手段をカメラボ
    ディに着脱可能な交換レンズ構体に内蔵するとともに、
    前記変換係数出力手段はカメラボディー側に内蔵された
    焦点検出手段から入力されるデフォーカス量と前記光学
    要素の光軸方向の位置に応じて変換係数を出力すること
    を特徴とする自動焦点調節装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかの項に記載の自
    動焦点調節装置において、 前記撮影光学系、前記駆動手段、前記変換係数出力手段
    および前記駆動制御手段を、カメラボディに着脱可能な
    交換レンズ構体に内蔵することを特徴とする自動焦点調
    節装置。
  8. 【請求項8】 予定焦点面上に被写体像を形成するため
    に光軸方向に移動可能な光学要素を含む撮影光学系と、 この撮影光学系のデフォーカス量と前記光学要素の光軸
    方向の位置に応じて前記撮影光学系のデフォーカス量を
    前記光学要素の駆動量に変換するための変換係数を出力
    する変換係数出力手段とを備えることを特徴とする自動
    焦点調節装置用交換レンズ構体。
  9. 【請求項9】 予定焦点面上に被写体像を形成するため
    に光軸方向に移動可能な光学要素を含む撮影光学系と、 前記光学要素を光軸方向に駆動する駆動手段と、 前記光学要素の光軸方向の位置に応じて前記撮影光学系
    のデフォーカス量を前記駆動手段の駆動量に変換するた
    めの変換係数を出力する変換係数出力手段と、 微小デフォーカス量ごとに前記光学要素の光軸方向の位
    置に応じた変換係数により前記微小デフォーカス量に対
    応する微小駆動量を算出し、この微小駆動量に応じて前
    記駆動手段を駆動制御する駆動制御手段とを備えること
    を特徴とする自動焦点調節装置用交換レンズ構体。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の自動焦点調節装置用
    交換レンズ構体において、 前記駆動制御手段は、前記微小デフォーカス量を累積し
    た値が検出された前記撮影光学系のデフォーカス量と等
    しくなった時に前記駆動手段を停止させることを特徴と
    する自動焦点調節装置用交換レンズ構体。
  11. 【請求項11】 予定焦点面上に被写体像を形成するた
    めに光軸方向に移動可能な光学要素を含む撮影光学系
    と、 前記光学要素を光軸方向に駆動する駆動手段と、 前記光学要素の光軸方向の位置に応じて前記撮影光学系
    のデフォーカス量を前記駆動手段の駆動量に変換するた
    めの変換係数を出力する変換係数出力手段と、 微小駆動量ごとに前記光学要素の光軸方向の位置に応じ
    た変換係数により前記微小駆動量に対応する微小デフォ
    ーカス量を算出するとともに、前記微小デフォーカス量
    を累積した値が検出された前記撮影光学系のデフォーカ
    ス量と等しくなった時に前記駆動手段を停止させる駆動
    制御手段とを備えることを特徴とする自動焦点調節装置
    用交換レンズ構体。
  12. 【請求項12】 予定焦点面上に被写体像を形成するた
    めに光軸方向に移動可能な光学要素を含む撮影光学系
    と、 前記光学要素を光軸方向に駆動する駆動手段と、 前記光学要素の光軸方向の位置に応じて前記撮影光学系
    のデフォーカス量を前記駆動手段の駆動量に変換するた
    めの変換係数を出力する変換係数出力手段と、 前記光学要素の光軸方向の位置に応じた変換係数が変化
    するたびに、変換係数が変化した時点で残されているデ
    フォーカス量を求め、この残デフォーカス量と変換係数
    から前記駆動手段の駆動量を更新して求め直す駆動制御
    手段とを備えることを特徴とする自動焦点調節装置用交
    換レンズ構体。
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