JP2754383B2 - 自動焦点調節装置及び撮影システム - Google Patents

自動焦点調節装置及び撮影システム

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JP2754383B2
JP2754383B2 JP63042792A JP4279288A JP2754383B2 JP 2754383 B2 JP2754383 B2 JP 2754383B2 JP 63042792 A JP63042792 A JP 63042792A JP 4279288 A JP4279288 A JP 4279288A JP 2754383 B2 JP2754383 B2 JP 2754383B2
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカメラ等の自動焦点調節位置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
一眼レフカメラの自動焦点調節装置の処理は以下のよ
うなものである。
即わち、撮影光学系による被写体像面とフィルム面と
のデフォーカス量を検出し、該デフォーカス量を撮影光
学系が合焦する(被写体像面とフィルム面が一致する)
までに移動すべき撮影光学系のレンズ移動量に変換し、
該レンズ移動量だけ撮影光学系を移動して撮影光学系を
合焦させる。
上述の処理のなかで、デフォーカス量をレンズ移動量
に変換する処理は従来以下のように行なわれていた。
即わち、デフォーカス量xを求めると(1)式によっ
てレンズ移動量yに変換する。
y=k・x ……(1) (1)式においてkはデフォーカス量をレンズ移動量
に変換するための変換係数でって(2)式のように定義
されている。
(2)式においてwは撮影光学系の微小移動量(ズー
ムレンズや内焦式レンズの場合はフォーカシングレンズ
の微小移動量)uは微小移動量wだけ撮影光学系を移動
させた時の被写体像面の微小移動量である。
第13図に被写体Oとレンズ2間の距離がb、レンズと
像面Iの距離がaの場合の、レンズ2の微小移動量wと
像面の微小移動量uの関係を示す。
通常、被写体Oとレンズ2間の距離bにかかわらずw/
uの値は一定と考えてkは所定値に定められる。例え
ば、全群繰出式レンズの場合は、被写体距離∞(無限
遠)と仮定した時、w=uとなるのでk=1となる。ズ
ームレンズや内焦式レンズの場合も、被写体距離∞と仮
定した時の(2)式の値k1=w/uを変換係数kとし採用
する。
w/uが距離bによらず一定という近似は一般のレンズ
においては十分通用するが、実際にはw/uはフォーカス
シング、ズーミングによって変化するので、マクロレン
ズのような特殊レンズでは至近距離において上記近似の
誤差が大きくなる。
上記のような問題点を解決する方法として、本出願人
は別出願(特開昭62−170924)においてデフォーカス量
xをレンズ移動量yに変換する処理として(3)式を提
案している。
(3)式において係数k、lは予め定められた定数で
あって、撮影光学系のフォーカシング、ズーミングによ
って変化する。例えば、ズームレンズにおいては、変倍
レンズのズーミング位置を4つのズームゾーンZZ1〜ZZ
4、フォーカシングレンズのフォーカシング位置を5つ
のズームゾーンFZ1〜FZ5に分けて各々ゾーン識別エンコ
ーダによって現在のズームゾーンZZn、フォーカシング
ゾーンFZmを識別し、表1のテーブルによってズームゾ
ーンZZnとフォーカシングゾーンFZmに応じた係数kmn及
びlmnを決定し、決定されたkmn及びlmnとデフォーカス
量xを(3)式に代入してレンズ移動量yを求めること
ができる。
このようにすれば(1)式に比較してレンズ移動量y
の誤差は少なくなる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、(3)式を用いてレンズ移動量yを求
める方式においては、更に精度を高めようとしてフォー
カシングゾーン、ズーミングゾーンのゾーン数を増加さ
せるとゾーン識別のためのエンコーダの規模が大きく複
雑となってしまった。
又係数k,lのテーブルも大きくなり、テーブルを記憶
しておくためのメモリの大容量のものが必要となってし
まった。
又、上記問題点を回避するためにレンズの移動量yを
レンズの公式に基づいて、デフォーカス量xを及びレン
ズ位置、焦点距離等の光学系のパラメータから直接演算
することによって求めることも可能であるが、レンズの
絶対的な位置を高精度に検出するための手段をカメラボ
ディ内部、又はレンズ鏡続内部に新たに内蔵することは
スペース的にもコスト的にも困難であった。
また、交換レンズとカメラボディとからなる撮影シス
テム、撮影レンズの絶対位置と焦点検出装置で得られた
デフォーカス量とレンズの光学的パラメータとからなる
レンズの駆動量を求める自動焦点調節装置を適用する場
合には、以下述べるような欠点がある。すなわち、カメ
ラボディ側に自動焦点調節装置の演算部を設けると、交
換レンズのフォーカシングタイプや撮影レンズの種類毎
に(全群繰り出しタイプ、内焦タイプ、ズームレンズ
等)、多くの演算式を用意する必要がある。また、この
ようなカメラであっても、最適な演算式を選ぶ場合に、
交換レンズと多量の情報交換を行う必要がある。また、
カメラボディが発売された後に開発される交換レンズに
ついては新しい演算式を追加できることはできなかっ
た。
また、上記レンズ駆動量の演算に用いるレンズの絶対
位置情報を、レンズの所定移動量毎に発生するパルス信
号を累積して検出する場合には、電源の供給時にレンズ
の絶対位置の初期化のためレンズを所定位置にリセット
する必要がある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点の解決のために本発明は、主光学系の焦点
状態を検出し、該焦点状態に応じた焦点検出信号を発生
する焦点検出手段と、前記焦点検出信号に応じて前記主
光学系を駆動する駆動手段と、前記主光学系の所定移動
量の移動毎にパルス信号を発生するパルス発生手段と、
前記パルス信号を主光学系の移動方向に応じて累積する
ことにより前記主光学系の絶対位置を検出する位置検出
手段と、前記焦点検出手段、駆動手段および位置検出手
段に電力を供給する電源と、前記電源の供給なしにデー
タの記憶保持可能な記憶手段と、前記電源のオン・オフ
を検出するとともに、前記電源の供給停止の際に前記位
置検出手段により検出された前記電源供給停止時の前記
主光学系の絶対位置のデータを前記記憶手段に記憶さ
せ、前記電源の供給開始の際に前記記憶手段により記憶
された絶対位置を読み出して前記位置検出手段により検
出される絶対位置を前記読み出された絶対位置に初期化
する記憶制御手段とを備える構成とした。
また、本発明は、撮影光学系を備える交換レンズ鏡筒
と、交換レンズ鏡筒が着脱できる撮影装置とからなる撮
影システムにおいて、前記撮影装置は、前記撮影光学系
により形成される被写体像面と予定焦点面とのずれ量を
示すデフォーカス情報を検出し、該デフォーカス情報を
前記交換レンズ鏡筒側に伝達する焦点検出手段を備え、
前記交換レンズ鏡筒は、(a)前記撮影光学系に含ま
れ、焦点調節するフォーカシングレンズと、(b)前記
フォーカシングレンズの絶対位置を検出する位置検出手
段と、(c)前記撮影光学系の光学的特性に関するレン
ズデータを記憶する記憶手段と、(d)前記デフォーカ
ス情報、前記絶対位置及び前記レンズデータに基づい
て、前記撮影光学系の構成に応じた演算式を用いて前記
フォーカシングレンズの駆動量を演算する演算手段と、
(e)前記演算された駆動量に基づき、前記フォーカシ
ングレンズを駆動する駆動手段とを備える構成とした。
〔作 用〕
本発明は上記のように演算のみでレンズ移動量を求め
ることができ、従来のような係数テーブルが不要とな
り、さらに必要に応じてレンズの絶対位置検出精度を高
めれば、レンズ移動量の精度を従来より格段に高くする
ことができる。又複雑なゾーン識別エンコーダも不要と
なるので構成を簡単にすることができる。
又、レンズの相対的移動量をモニターするためのパル
ス信号をレンズの絶対的位置の検出にも兼用しているの
でスペース的コスト的に有利である。
また、本発明では、主光学系の所定移動量の移動毎に
発生するパルスを移動方向に応じて累積して主光学系の
絶対位置を検出し、電源のオフの時に主光学系の絶対位
置を記憶手段(例えば不揮発性記憶素子)に記憶され
る。また、本発明では、合焦に必要な撮影光学系の駆動
量を撮影光学系の絶対位置とデフォーカス量と光学的パ
ラメータとから求める。そして、この演算は、撮影光学
系の構成に応じた演算式を用いて交換レンズ鏡筒側で行
われる。
〔実施例〕
〔原理〕 まず、第1図を用いて本発明の原理を説明する。
レンズ2は全群繰出しによりフォーカシングを行なう
タイプとする。ある被写体Oに対してピントずれを生じ
ている時のフィルム面Fを基準として、フィルム面Fか
らレンズ2位置までの距離をZ、及び像面位置I(デフ
ォーカス量)までの距離をxとする。又、同一の被写体
Oに対してレンズ2を移動させて像面位置Iをフィルム
面Fと合致させた場合のレンズ2位置と、ピントずれを
生じている時のレンズ2の位置Zとの偏差(レンズ移動
量)をyとする。又レンズの焦点距離はfとする。
ピントずれを生じている時の被写体Oとレンズ2との
間の距離をBとすると、Bはレンズの公式より次式で求
めることができる。
又、合焦している時の被写体Oとレンズ2との間の距
離をB′とすると、同様に(5)式で求められる。
BとB′との間には(6)式の関係がある。
B=B′−y ……(6) (6)式に(4)、(5)式を代入してyについて整
理すると(7)式を得る。
(Z−x−f)y2+ (−Z2+xZ−xf+2Zf)y −f2x=0 ……(7) (7)式の2次式を解けばレンズ移動量yを求めるこ
とができる。従って、デフォーカス量x、レンズ位置
Z、焦点距離fよりレンズ移動量yを求めることができ
る。
(7)式の2次式を解くかわりに、近似を用いて
(8)式のようにレンズ移動量yを求めることもでき
る。
レンズ移動量yは焦点距離f、レンズ位置Zに対して
y≪f・Zとすれば、(7)式の第1項は第2項、第3
項に比較して無視できる。従って、(Z−x−f)y2
0としてyについて整理すると(8)、(8)′式を得
る。
(8)′式において、(5)式における係数kは1−
(Z−f)2/f2に対応し、係数lは(Z−f)/{f2
(Zf)}に対応していることがわかる。
従って(8)式にデフォーカス量x、レンズ位置Z、
焦点距離fを代入すれば演算によってレンズ移動量yを
求めることができる。
次に第2図を用いてズームレンズに対する本発明の原
理について説明する。
第2図において、フォーカシングレンズLFがフィルム
面Fから距離Zの位置にあり、変倍レンズLZがフィルム
面Fから距離hの位置にあった時、ある被写体Oに対す
る像面Iとフィルム面Fの間のデフォーカス量がxであ
るとする。
同一の被写体Oに対してフォーカシングレンズLFを移
動させて像面Iをフィルム面Fと合焦させた場合のフォ
ーカシングレンズLFの移動量をyとする。
又、フォーカシングレンズLFの焦点距離をf1、変倍レ
ンズの焦点距離をf2とする。ピントずれを生じている
時、合焦時のレンズLFとレンズLZ間の距離を各々D、
D′とすると次式のようになる。
D=Z−h、D′=D−y=Z−h−y……(9) ピントずれを生じている時、合焦時の合成光学系の焦
点距離を各々F、F′とすると、次式のようになる。
又、ピントずれを生じている時、合焦時の合成光学系
の主点と変倍レンズLZとの間の距離を各々S、S′とす
ると次式を得る。
但し、S、S′は合成光学系の焦点が変倍レンズLZよ
り右側にある時は正(+)、左側にある時は負(−)と
する。
従ってピントずれを生じている時、合焦時の合成光学
系の主点と像面Iとの間の距離を各々A、A′とすれば
次式のようになる。
A=h+F−S−x ……(14) A′=h+F′−S′ ……(15) 次に、フィルム面Fと被写体Oとの間の距離をEとし
てピントずれを生じている時と、合焦時で各々求めると
次のようになる。
(16)、(17)式をEを消去して(14)、(15)式を
代入して整理すると次のようになる。
(18)式に更に(11)、(13)式を代入してyについ
て整理すると次のようになる。
〔f2(h−f2)(h−s−x) +{(h−s−x)(2F−s) +F2}(h−f2)〕y2 +〔f2(2f1+f2)(h−s)(h−s−x) +2F2・(f1+f2−D)(h−s) −F2・f2 2〕y+f1 2f2 2x=0 ……(19) (19)式のyの2次方程式を解けばレンズ移動量yを
求めることができる。(19)式においてF、S、Dは
(9)、(10)、(12)式に焦点距離f1、f2及びレンズ
位置Z、hを代入することにより求めることができる。
従って、レンズ移動量yは焦点距離f1、f2、レンズ位置
Z、h、デフォーカス量xより演算によって求めること
ができる。
(19)式の2次式を解くかわりに近似を用いて(20)
式のようにレンズ移動量yを求めることもできる。
レンズ移動量yは焦点距離f1、f2、レンズ位置Z、h
に対してy≪f1、f2、Z、hとすれば(19)式のy2に関
する項は、yに関する1次項、定数項に比較して無視で
きる。従って、y2に関する項を0としてyについて整理
すると次式を得る。
但し(20)式においてM、Nは次式のようになってい
る。
(20)式において、(3)式における係数kは(F2/f
1 2)・(1−M)に対応し、係数lはN/(1−M)に対
応していることがわかる。(21)、(22)式において
F、S、Dは(9)、(10)、(12)式に焦点距離f1
f2及びレンズ位置Z、hを代入することにより求めるこ
とができる。
従って、結局(20)式によりレンズ移動量yは焦点距
離f1、f2及びレンズ位置z、h及びデフォーカス量xか
ら演算によって求めることができる。
ここでは詳細に述べないが、第1図、第2図以外の光
学系の構成においても前述した原理と同様にして、光学
系を構成する部分光学系の焦点距離及び位置、及びデフ
ォーカス量xの関数として演算によりフォーカシングレ
ンズの移動量yを求めることができる。
<第1実施例> 第3図は本発明の第1実施例の構成を示す図であっ
て、本発明をTTL焦点検出を行なう一眼レフカメラボデ
ィと、全群繰出式フォーカシングを行なう交換レンズに
適用した例である。
第3図において、1はボディ、2は交換レンズ鏡筒、
3はボディ・レンズのマウントである。撮影レンズ即わ
ちフォーカシングレンズ6を通過した光束は、メインミ
ラー4によって一部は反射されファインダ部に導かれ残
りの一部はメインミラー4を透過しサブミラー5によっ
てボディ底部に反射され、被写体像を形成する。この被
写体像は焦点検出光学系、イメージセンサ、センサ出力
演算処理手段等からなる公知の焦点検出手段7によって
処理され、被写体像面のフィルム面に対するデフォーカ
ス量xが検出される。デフォーカス量xはマウント部3
に設けられた電気的接点を介してレンズに内蔵されてい
る移動量演算手段8に送られる。
レンズ情報手段9は、フォーカシングレンズ6の焦点
距離fを固定記憶する手段であり、移動量演算手段8は
前記デフォーカス量xと、レンズ情報手段9より読出し
た焦点距離fと、後述の位置検出手段13より読出したレ
ンズ位置Zより(7)式又は(19)式に基づいてレンズ
移動量yを演算で求め、フォーカス駆動制御手段10に送
る。
フォーカス駆動制御手段10は、レンズ移動量yを後述
するパルス発生手段14の発生するパルス数Nに換算する
とともにレンズ移動量yの符号に応じて駆動手段11の駆
動方向を決定する。例えば、yの符号が−の時には、フ
ォーカシングレンズ6が至近方向に、またyの符号が+
の時には∞方向に動くように駆動方向を決める。次に決
定された駆動方向に駆動手段11を駆動開始させる。同時
に駆動に伴って後述のパルス発生手段14が発生するパル
スのカウントを開始し、1パルスカウントする毎に前記
換算されたパルス数Nを1だけ減じていく。そしてパル
ス数Nが0となった時点で駆動手段11を駆動を停止させ
る。駆動手段11はギヤ等によって構成される駆動系12を
介してフォーカシングレンズ6と連結されており、駆動
によりフォーカシングレンズ6を光軸方向に移動させる
ことができる。
又、駆動系12はパルス発生手段14にも連結されてい
る。駆動系12は駆動手段11の駆動量とフォーカシングレ
ンズ6の光軸方向の移動量の間に常に一定に比例関係が
維持されるように構成されている。
従って、後述のパルス発生手段14はフォーカシングレ
ンズ6の絶対的位置にかかわらずフォーカシングレンズ
6の所定移動量Δ毎に1発のパルスを発生する。
第4図にパルス発生手段14の詳細な構成例を示す。
第4図において、チョッパー20は駆動系12に連結され
ており、駆動手段11の駆動時には、回転によって発光ダ
イオード21、フォトトランジスタ23及び発光ダイオード
22、フォトトランジスタ24の2組のペアから成る光路を
断続する。
上記2組のダイオードとフォトトランジスタのペアの
配置は上記チョッパー20を定速で回転した時に2つのフ
ォトトランジスタの出力波形の位相が90゜ずれるように
設定されている。フォトトランジスタ23、24の出力は各
々アンプ25、26によって増巾された後、波形成形手段2
7、28により整形されパルス信号P1、P2となる。
第5図にパルス信号P1、P2の波形を示す。第5図に示
すようにパルス信号P1、P2の位相はフォーカシングレン
ズ6が∞から至近方向に移動している時と、至近から∞
方向に移動している時では、チョッパの回転方向と逆に
なる為、位相のずれ方向が逆になっている。
パルス信号P1、P2は移動方向の検出のため方向検出手
段15に送られるとともに、ワンショット回路29、30に入
力される。ワンショット回路29、30は入力信号P1、P2の
立上り、立下り時にパルス信号P3、P4を各々発生するよ
うに構成されている。パルス信号P3、P4はOR回路31によ
りパルス信号P5に変換され、前記駆動手段10及びカウン
タ17に送られる。
第5図にパルス信号P3、P4、P5の波形信号を示す。
結局OR回路31は、チョッパ20とフォーカシングレンズ
6の間の駆動系12の減速比及びチョッパ20の羽根の分割
数によって決まるフォーカシングレンズ6の移動量Δ毎
に1パルスのパルス信号P5を発生することになる。
上記移動量Δは、交換レンズ毎に予め定められる値で
あり、前記フォーカス駆動手段10がレンズ移動量yをパ
ルス数Nに交換する際に、N=|y|/2のようにして使用
される。フォーカス駆動手段10がNパルスカウントした
時点で駆動手段11を停止させれば、フォーカシングレン
ズ6は光軸方向に|y|だけ移動したことになり、被写体
像面がフィルム面に一致し、合焦するわけである。
方向検出手段15は、パルス発生手段14からパルス信号
P1、P2を入力し、パルス信号P1、P2の位相を弁別する。
第5図に示すようにパルス信号P2の位相がパルス信号P1
の位相より90゜遅れている場合は、レンズ移動方向を至
近として方向信号DLを“L"にし、又、90゜進んでいる場
合には、レンズ移動方向を∞として方向信号DLを“H"に
してカウンタ17に送る。第5図に方向信号DLの信号波形
を示す。
位置検出手段13は方向検出手段15、エンコーダ16、及
びカウンタ17により構成されている。エンコーダ16はフ
ォーカシングレンズ6の特定ポジション、例えば無限遠
(以後、∞と称する)、至近、予め定められた中間点を
検出するための手段である。エンコーダ16の出力は電源
オン時にカウンタ出力を初期設定するために、フォーカ
シングレンズ6を電源オン時に特定ポジションに移動さ
せるために用いたり、カウンタ17の累積誤差をリセット
するために、フォーカシングレンズ6が特定ポジション
に来た時にカウンタ17の内容を再設定する為に用いられ
る。
第6図にエンコーダ16の詳細な構成を示す。第6図に
おいて、導電部32と非導通部33から成るパターンがフォ
ーカシングレンズ6に固着されている。導電部32は接地
されている。
又、導電ブラシ34、35、36及びブラシを固定するため
の非導電部材37はレンズの固定鏡筒に固着されており、
フォーカシングレンズ6の移動に伴って前記パターン上
をブラシ34、35、36が矢印方向に滑りながらパターンに
1点で接触するように配置設定されている。又、パター
ンとブラシの滑り方向の配置は、フォーカシングレンズ
6が∞の時、ブラシ34の接触点が導電パターンと非導電
パターンの境界部となり、中間位置の時、ブラシ35の接
触点が導電パターンと非導電パターンの境界部となり、
至近の時、ブラシ36の接触点が導電パターンと非導電パ
ターンの境界部となるように調整されている。
又、ブラシ34、35、36は各々抵抗Rを介して電源電圧
Vにプルアップされており、ブラシ34、35、36の電位は
各々のブラシが導電部と接触している時に“L"、非導電
部と接触している時に“H"となる。
ブラシ34、35、36の発生する信号は各々信号G1、G2、
G3としてカウンタ17及びフォーカス駆動制御手段10に接
続されている。従ってカンウンタ17及びフォーカス駆動
制御手段10では信号G1、G2、G3の出力パターンに変化が
生じた時点でフォーカシングレンズ6が特定ポジション
を通過したことを検出できる。
例えば信号G1が“H"→“L"又は“L"→“H"となった時
は∞、信号G2が“H"→“L"又は“L"→“H"となった時は
中間位置、信号G3が“H"→“L"又は“L"→“H"となった
時は至近位置をフォーカシングレンズ6が通過したこと
になる。
前述のように電源オン時にはカウンタの値は所定値、
例えばフォーカシングレンズ6が∞にある場合の初期値
0に設定されるので、フォーカシングレンズ6の初期位
置との対応が取れていない。そこで電源オン時にはフォ
ーカス駆動制御手段10は駆動手段11を駆動してフォーカ
シングレンズ6を∞方向に移動させる。フォーカシング
レンズ6の移動に伴って信号G1、G2、G3のいずれかに変
化が生ずると、カウンタ17は変化が生じた信号に応じて
カウンタ内容を再設定する。
例えば、信号G1に変化が生じた場合はカウンタ内容を
フォーカシングレンズ6の∞位置に応じた値0、信号G2
に変化が生じた場合には中間位置に応じた値、信号G3に
変化が生じた場合には至近位置に応じた値に再設定す
る。
上述の信号G1、G2、G3のレベル変化に伴なうカウンタ
内容の再設定は電源オン時以降常に行なわれるので、カ
ウンタ17のカウント累積誤差をリセットするという効果
もある。
フォーカス駆動制御手段10は電源オン時のフォーカシ
ングレンズ6の∞方向への駆動を電源オン時以降、最初
に信号G1、G2、G3いずれかがレベル変化を生じた時点で
中止し、以後移動量演算手段8から送られてくるレンズ
移動量yに従って、フォーカシングレンズ6を移動させ
る。
カウンタ17はパルス発生手段14の発生するパルス信号
P5の立上り時に、方向検出手段15が出力する方向信号DL
が“L"の場合にはカウント内容を1だけ増し、“H"の場
合には1だけ減ずる。又、エンコーダ16の出力信号G1、
G2、G3の電位に変化が生じた時、前述のように変化が生
じた信号の種類に応じてカウント内容を再設定するよう
に構成されている。又、移動量演算手段8がレンズ位置
Zを要求してきた場合には、カウント内容例えばnとす
ると、Z=Δ×n+Z′の計算を行って求めたレンズ位
置Zを移動量演算手段に送る。Z′はフォーカシングレ
ンズ6の∞位置においてのフィルム面からの光軸方向の
距離である。尚、電源オン時において、カウント内容は
レンズ位置∞に対応した値0に設定される。
位置検出手段13は以上のように構成されているので、
常にフォーカシングレンズ6のフィルム面からの絶対的
な位置Zを検出できる。又、位置検出の分解能も駆動系
12の減速比を大きく取ることで従来のエンコーダのみの
位置検出手段に比較して高くすることができると同時
に、駆動制御に用いられるものと同じパルスを使ってい
るので、位置検出精度は駆動制御における位置制御精度
と同じにすることができる。
第7図、第8図、第9図に第1実施例における移動量
演算手段8、フォーカス駆動制御手段9、位置検出手段
13のカウンタ17をマイコンで構成した場合の動作フロー
チャートを示す。
移動量演算手段8は電源オンによって第7図ステップ
S1より動作を開始する。ステップS2ではボディ内蔵の焦
点検出手段7よりデフォーカス量x送信のための交信要
求が発生するのを待機し発生した場合にはステップS3に
進み、焦点検出手段7よりデフォーカス量xを受信す
る。ステップS4ではレンズ情報手段9よりフォーカシン
グレンズ6の焦点距離fを読出す。ステップS5では位置
検出手段13よりフォーカシングレンズ6のレンズ位置Z
を読出す。ステップS6ではデフォーカス量x、焦点距離
f,レンズ位置Zから(7)式又は(8)式に基づいてレ
ンズ移動量yを演算する。ステップS7では、ステップS6
で求めたレンズ移動量yをフォーカス駆動制御手段10に
送り、再びステップS2に戻り、焦点検出手段からの交信
要求を待機する。以上が移動量演算手段8の動作の1ル
ープである。
フォーカス駆動制御手段10は、電源オンによって第8
図(A)のステップS8より動作を開始する。
動作開始時において、フォーカシングレンズ位置と、
位置検出手段13のカウンタ17の内容を対応付けるために
フォーカシングレンズ6を特定位置に移動して初期化す
る必要がある。そこで、ステップS9では、エンコーダ16
の出力信号G1、G2、G3の出力レベルパターンを調べて、
フォーカシングレンズ位置が∞位置かどうか調べる。∞
位置であった場合は、フォーカシングレンズ6を移動さ
せずにステップS13に進む。これは電源オン時のカウン
タ17の内容は0で、∞位置に対応したものであり、即に
対応がついているからである。ステップS9で∞位置でな
かった場合は、ステップS10にて駆動手段11を駆動して
フォーカシングレンズ6を∞方向に移動開始する。ステ
ップS11では、エンコーダ16の出力信号G1、G2、G3の出
力レベルの変化を検知して、変化があるまでステップS1
1を繰り返す。エンコーダ16の出力信号G1、G2、G3のい
ずれかに変化が生じた時、ステップS11よりステップS12
に分岐し、フォーカシングレンズ6が特定位置に到達し
カウンタ17の内容との対応が取れたとして駆動手段11の
駆動を停止し、フォーカシングレンズ6を止める。
以上のようにして、フォーカシングレンズ6の初期化
が終了すると、ステップS13にて移動量演算手段8から
レンズ移動量yが送られてくるのを待機する。ステップ
S13にて、レンズ移動量yが送られてくると、ステップS
14に分岐し、レンズ移動量yをパルス発生手段14の発生
するパルス数に対応付けるために、前述のようにパルス
数Nに|y|/Δによってパルス数Nを求める。
ステップS15では、レンズ移動量yの符号に応じて駆
動手段11の駆動方向即わちフォーカシングレンズ6の移
動方向を決定し、ステップS16にて決定された駆動方向
に駆動手段11の駆動を開始する。
駆動開始後は再びステップS13に戻り、移動量演算手
段8から次のレンズ移動量yが送られてくるのを待機す
る。
第8図(B)はフォーカス駆動制御手段10の駆動量制
御のためのプログラムであって、第8図(A)ステップ
S16により駆動手段11の駆動が始まるパルス発生手段14
の発生するパルス数により駆動量をモニタし、所定パル
ス数Nに達した時点で駆動を停止するようになってい
る。
パルス発生手段14からのパルス発生によって、ステッ
プS18によりパルス割込処理が起動する。
ステップS19では、パルス数Nより1だけ減じたもの
をあらためてパルス数Nとする。
ステップS20ではNが0となったかどうかテストし
て、0でない場合はステップS22でリターンする。ステ
ップS20でNが0となった場合は、フォーカシングレン
ズ6が合焦点に到達したとして、ステップS21で駆動手
段11の駆動を停止してから、ステップS22でリターンす
る。
以上がフォーカス駆動制御手段10の動作である。次に
位置検出手段13のカウンタ17の動作について説明する。
第9図(A)はカウンタ17のパルスカウンタ処理であっ
て、パルス発生手段14のパルス発生によってステップS2
3によりパルス割込処理が起動する。ステップS24では、
方向検出手段15からの方向信号DLのレベルをテストし
て、フォーカシングレンズ6の移動方向が至近であるか
∞であるか調べる。至近方向であった場合には、ステッ
プS25に進みカウント内容CNTを1だけ増加したものをあ
らたにCNTとしてステップS27によりリターンする。
又、∞方向であった場合には、ステップS26に進みカ
ウント内容CNTを1だけ減じたものをあらたにCNTとして
ステップS27よりリターンする。
第9図(B)はカウンタ17のカウント内容リセット処
理であって、フォーカシングレンズ6が∞、中間、至近
の特定位置に達した時、カウント内容が予め定められた
∞、中間、至近位置に対応したカウント値0、CNTM、CN
TNに校正され、パルスカウントによる累積誤差をリセッ
トするとともに、電源オン時直後のフォーカシングレン
ズ6の移動の際には、フォーカシングレンズ6のレンズ
位置に対するカウンタ17のカウント内容の初期化を行な
う。
エンコーダ16の出力信号G1、G2、G3のいずれかにレベ
ル変化が生ずると、ステップS28にてエンコーダ割込処
理が起動する。
ステップS29で出力変化が生じたのが出力信号G1かど
うかテストし、出力信号G1であった場合、即わちフォー
カシングレンズ6が∞位置を通過した場合は、ステップ
S30に進みカウント内容CNTを∞位置に対応したカウント
内容0にセットし、ステップS34よりリターンする。
ステップS29で、出力変化を生じたのが出力信号G1で
なかった場合は、ステップS31に分岐し、出力変化を生
じたのが出力信号G2かどうかテストし、出力信号G2であ
った場合、即わちフォーカシングレンズ6が中間位置を
通過した場合はステップ9S32に進み、カウント内容CNT
を中間位置に対応したカウント内容CNTMにセットし、ス
テップS34によりリターンする。
ステップS31で出力変化を生じたのが出力信号G2でな
かった場合には、出力変化を生じたのは出力信号G3とし
て、即わちフォーカシングレンズ6が至近近位置を通過
したとして、ステップS33に進み、カウント内容CNTを至
近位置に対応したカウント内容CNTNにセットし、ステッ
プS34によりリターンする。
第9図(C)は移動量演算手段8からレンズ位置Zの
要求があった場合の処理である。
移動量演算手段8からのレンズ位置Zの要求により、
ステップS35よりレンズ位置要求割込が起動する。
ステップS36では、カウント内容CNTを前述のようにZ
=Δ・CNT+Z′によって、レンズ位置Zに変換する。
ステップS37では、ステップS36で求めたレンズ位置Z
を移動量演算手段8に送信し、ステップS38でリターン
する。以上がカウンタ17の動作である。
第1実施例においては、上述のように移動量演算手段
8、フォオカス駆動制御手段10、位置検出手段13が構成
され動作するので、レンズ位置Zを高精度で検出できる
とともに、レンズ移動量yもデフォーカス量x、レンズ
位置Z、焦点距離fに基づいて高精度に演算のみで求め
ることができる。駆動量制御のためのパルス信号を利用
してレンズの絶対的位置検出を行っているので、スペー
ス的、コスト的に有利である。
以上の第1実施例において、エンコーダ16はフォーカ
スレンズの特定の3点(∞、中間、至近)を識別してい
たが、もちろんこれ以上あるいは以下の点であってもか
まわない。
又、パルス発生手段14は、発光ダイオードとフォトト
ランジスタのペアから成るフォトインタラプタを利用し
ていたが、これに限らず駆動系12の駆動量を検出してパ
ルスを発生するものであればよい。例えば、駆動系に連
結されて回転する円盤上に導電部と非導電部から成る放
射状のパターンを形成し、導電ブラシを該パターンに接
触させ、回転時に電気的パルスを発生させることも可能
である。
又、第1実施例においては、フォーカスシングレンズ
の移動方向を2系列のパルス信号を位相のずれ方向によ
って検出していたが、これに限られたものではなく、例
えば、フォーカス駆動制御手段10が駆動手段11の駆動方
向を制御するための駆動制御信号をモニターしてフォー
カシングレンズの移動方向を検出してもよい。
<第2実施例> 第1実施例においては、電源オン時にはフォーカシン
グレンズ位置とカウンタ17の内容が一致していないので
強制的にレンズを∞方向に駆動し、レンズが特定位置
(∞、中間、至近)に達した時点で駆動を停止し、カウ
ンタの内容をレンズ位置に対応した値に初期化してい
た。
上述のようにすると、電源オン時にいちいちレンズが
動いてしまうので煩らわしいという欠点があった。
第2実施例は、上記第1実施例の欠点を解決したもの
で、電源オン時において、カウンタ初期化のためにレン
ズを動かす必要のないものでもある。
第2実施例においては、電源オフ時にカウンタの内容
を不揮発性の記憶手段、例えばE2PROMに書き込むととも
に、電源オン時にはカウンタの内容を前記E2PROMの内容
に初期化する。
第10図は本発明の第2実施例の構成を示す図であっ
て、第1実施例と共通な部分については一部図示を省略
したものであり、図示を省略しなかったものでも第1実
施例と同じ符号を付したものは、第1実施例と同じ機能
を有するもので説明を省略する。
第10図において、第1実施例に追加された構成要素は
位置検出手段13の要素である不揮発性メモリE2PROM18
と、カメラボディ側に内蔵される主電源40、レンズ側に
内蔵される補助電源41、電源制御手段43、変化検出手段
42である。
以上のような構成において、電源オフ時には以下のよ
うに動作する。
まず、カメラボディ側に内蔵されている主電源40がオ
フすると、変化検出手段42が主電源40のオン→オフを検
知し、検知信号をカウンタ17及び電源制御手段43に送
る。
電源制御手段43は、通常は主電源40をパルス発生手段
14、位置検出手段13及び駆動手段11等に電源として供給
しているが、前記検知信号を受けるとパルス発生手段1
4、位置検出手段13に対しては電源を途切れることなく
切り換え、補助電源41を電源として供給する。一方、駆
動手段11等に対しては電源をオフすることによって、駆
動手段11が駆動中であっても強制的に停止させる。
一方、カウンタ17は前記検知信号を受けた時点から所
定時間(駆動手段11が停止してから惰性によるフォーカ
シングレンズ6の移動が終了して完全にフォーカシング
レンズ6が静止するまでの時間)経過後、カウンタ17の
カンウント内容CNTを不揮発性メモリE2PROMに書き込
む。
書き込みが終了すると、カウンタ17は電源制御手段43
に書き込み終了信号を送る。
電源制御手段43は書き込み終了信号を受けるとパルス
発生手段14、位置検出手段13への補助電源41の供給を停
止する。
以上が電源オフ時の第2実施例の動作である。
次に、電源オン時の動作について説明する。
カメラボディ側の主電源40がオンすると電源制御手段
43は、主電源40をパルス発生手段14、位置検出手段13及
び駆動手段11、フォーカス駆動制御手段10等に供給す
る。
フォーカス駆動制御手段10は主電源40を供給され、電
源オンとなった時点では駆動手段11を停止させておく。
カウンタ17は主電源40を供給され、電源オンとなると
まず、不揮発性メモリE2PROM18より前回の電源オフ時の
カウンタ17のカウントデータを読出し、カウント内容に
セットする。カウント内容のセットが終了すると、カウ
ンタセット終了信号をフォーカス駆動制御手段10に送
る。
フォーカス駆動制御手段10はカウンタセット終了信号
が発生した以降、移動量演算手段8から送られてくる移
動量yに基づいた駆動手段11の駆動制御を開始する。
以上が電源オン時の第2実施例の動作である。
第11図は第10図に示した第2実施例の変形例であっ
て、主電源40をレンズに内蔵している場合の実施例であ
る。電源スイッチ44は電源オン、オフを外部から操作す
るためのスイッチであって、電源オン時には不図示の機
械的スイッチの構成により電源を位置検出手段13、駆動
手段11等へ供給する。
電源オフ時においては、電源スイッチ44のオフ動作が
まず変化検出手段42によって検知され、検知信号が電源
制御手段43及びカウンタ17へ送られる。
電源制御手段43は、検知信号を受けると、パルス発生
手段14、位置検出手段13以外への電源供給を停止する。
次にカウンタ17より書き込み終了信号を受けるとパル
ス発生手段14、位置検出手段13への電源供給を停止し、
電源を完全にオフにする。
尚、第11図の実施例においては不図示の部分の構成及
び動作は、第10図の第2実施例と同じである。
以上のように第2実施例においては、電源オフ時には
カウンタの内容を不揮発性メモリに退避するとともに、
電源オン時においては不揮発性メモリに退避したデータ
を読出してカウンタにセットするので、第1実施例のよ
うな電源オン時のレンズ移動を必要としないというメリ
ットがある。
<第3実施例> 本発明をフォーカシングレンズ、変倍レンズから成る
ズームレンズに適用したものが第3実施例であって、第
12図にその構成を示す。
第12図において、1はボディ、2は交換レンズ鏡筒、
3はボディ・レンズのマウントである。
第12図において、作図の都合上フォーカシングレンズ
6が変倍レンズ50の後になっているが実際は、フォーカ
シングレンズ6は変倍レンズ50の前にあるものとする。
フォーカシングレンズ6及び変倍レンズ50を通過した
光束は、メインミラー4によって一部は反射されてファ
インダ部に導かれ、残りの一部はメインミラー4を透過
し、サブミラー5によってボディ底部に反射され、被写
体像を形成する。
この被写体像は焦点検出光学系、イメージセンサ、セ
ンサ出力、演算処理手段等からなる公知の焦点検出手段
7によって処理され、被写体像面のフィルム面に対する
デフォーカス量xが検出される。デフォーカス量xはマ
ウント部に設けられた電気的接点を介してレンズに内蔵
されている移動量演算手段8に送られる。
一方、交換レンズ鏡筒2にはズーミングのためのズー
ム操作手段51が配設されており、ズーム操作手段51の操
作情報はズーム制御手段52に送られる。ズーム制御手段
52は操作情報(ズーミングの方向、スピード等)に応じ
て駆動手段53の駆動制御を行なう。
駆動手段53は駆動系54により変倍レンズ50に連結さ
れ、駆動手段53の駆動に応じて変倍レンズ50は光軸方向
に移動する。一方駆動系54はパルス発生手段56にも連結
されており、変倍レンズ50の移動に伴ってパルスを発生
する。変倍レンズ50、駆動系54、パルス発生手段56の構
成関係は、第1実施例のフォーカシングレンズ6、駆動
系12、パルス発生手段14の構成関係と同様である。
パルス発生手段14の発生したパルスは位置検出手段55
に送られる。
位置検出手段55は第1、第2実施例における位置検出
手段13と同様に、方向検出手段、エンコーダ、E2PROM、
カウンタから構成されており、第1、第2実施例と同様
な動作を行なうことにより変倍レンズ50のフィルム面基
準のレンズ位置hを求め移動量演算手段8に送る。
又、フォーカス駆動制御手段10、駆動手段11、駆動系
12、位置検出手段13は、第1、第2実施例と全く同じ構
成であり、同様な動作をすることによりフォーカシング
レンズ6のフィルム面基準のレンズ位置Zを移動量演算
手段8に送る。又、レンズ情報手段9はフォーカシング
レンズ6の焦点距離f1、変倍レンズ50の焦点距離f2を移
動量演算手段8に送る。
移動量演算手段8は、上記デフォーカス量x、フォー
カシングレンズ位置Z、変倍レンズ位置h、フォーカシ
ングレンズ焦点距離f1、変倍レンズ焦点距離f2より前記
の式(9)、(10)、(12)、(19)、(20)、(2
1)、(22)式を演算して合焦点までのフォーカシング
レンズ6のレンズ移動量yを求める。
このようにして求められたレンズ移動量yは、フォー
カス駆動制御手段10に送られるとともに、フォーカス駆
動制御手段10はレンズ移動量yに基づいて第1、第2実
施例と同様にして駆動手段11を制御し、フォーカシング
レンズ6を移動させ、被写体像面をフィルム面とを一致
させる。
第3実施例は、上述のように構成され動作するので、
フォーカスレンズ位置Z及び変倍レンズ位置hを高精度
に検出できるとともに、合焦点までのフォーカスレンズ
のレンズ移動量yもデフォーカス量x、レンズ位置Z,
h、焦点距離f1,f2に基づいて演算のみで求めることがで
き、その精度も従来と比較して高くなる。
以上第1、第2、第3実施例においては、移動量検出
手段8、フォーカス駆動制御手段10、駆動手段11、位置
検出手段13はレンズ側に内蔵されているものとして説明
を行ったが、これはレンズ毎に撮影光学系の構成が異な
り、従って移動量演算の演算式も異っているためであ
る。
しかしながら、複数の演算式をレンズによって切換え
る移動量演算手段も可能であるので、本発明は上記実施
例の構成に制限されることはなく、ボディ側に前記手段
を内蔵したシステムやレンズ内部に焦点検出手段7を内
蔵したシステム、カメラボディとレンズとが一体になっ
たシステム等に適用が可能である。
又、第1実施例においては、全群繰出方式の光学系、
第3実施例においてはフォーカシングレンズと変倍レン
ズの2群からなる光学系について本発明を適用した例に
ついて述べたが、これら以外の光学系についても容易に
拡張し適用ができることはいうまでもない。例えば複数
のレンズ群から成る光学系においては、光軸方向に移動
するレンズ群に対しては、レンズ位置検出手段を各々設
けてそのレンズ位置を検出するとともに、固定されたレ
ンズ群に対しては、そのレンズ位置を固定記憶情報とし
てレンズ情報手段に各レンズ群の焦点距離といっしょに
記憶しておく。移動量演算手段は、デフォーカス量xと
各レンズ位置検出手段からのレンズ位置、及びレンズ情
報手段からのレンズ位置及び焦点距離に基づいてフォー
カシングレンズの合焦点までのレンズ移動量を計算する
ことができる。計算式は〔原理〕で述べた導出と同様に
レンズの公式に基づいて厳密に又は近似的に求めること
ができる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、合焦までのレンズ移動
量を、デフォーカス量x、光学系を構成するレンズ群の
位置及び焦点距離を入力とした関数演算で求めるので、
従来のように精度を高めるために膨大な交換係数テーブ
ルを用意する必要がなくなった。
又、パルス発生手段から発生されるパルス信号は位置
検出手段及び駆動制御手段に用いられ、フォーカシング
レンズの絶対位置が検出されると共に、撮影光学系(フ
ォーカシングレンズを含む)の駆動停止位置を決めるこ
とができる。従って、パルス発生手段は、レンズ群の位
置検出手段とレンズ群の駆動制御手段に兼用されている
ので、位置検出の分解能を位置制御の分解能と同じ程度
に高くでき、その結果、演算で求められるレンズ移動量
も高精度にできるとともに、スペース的にもコンパクト
にすることができ、コスト的にも有利である。
又、本発明によれば、主光学系の所定移動量の移動毎
に発生するパルスを移動方向に応じて累積してレンズの
絶対位置を検出し、電源のオフの時にはレンズの絶対位
置を記憶手段(例えば不揮発性記憶素子)に記憶するよ
うに構成しているので、電源のオンの時には主光学系を
初期位置にリセットする必要がない。
また、本発明によれば、合焦駆動の為のレンズ駆動量
を、撮影光学系の構成に応じた演算式を用いてレンズの
絶対位置とデフォーカス量と光学的パラメータとから求
める演算手段を交換レンズ鏡筒側に設けたので、撮影装
置側に多くの演算式を用意する必要がなく、撮影光学系
の駆動量を簡素な構成で高精度に求めることができるほ
か、撮影装置の発売後に交換レンズに対して最適な演算
式を与えることができ、交換レンズ鏡筒と撮影装置の組
合せからなる撮影システムを最適化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の自動焦点検出装置の原理説
明図。 第3図は、本発明の第1実施例である自動焦点検出装置
の構成図。第4図は、前記自動焦点検出装置のパルス発
生手段の構成図。第5図は、前記パルス発生手段の信号
波形図。第6図は、前記自動焦点検出装置のエンコーダ
の構成図。第7図は、前記自動焦点検出装置の移動量演
算手段の動作フローチャート図。第8図(A)及び第8
図(B)は、前記自動焦点検出装置のフォーカス駆動制
御手段の動作フローチャート図。第9図(A)〜第9図
(C)は、前記自動焦点検出装置のカウンタの動作フロ
ーチャート図。 第10図及び第11図は、本発明の第2実施例である自動焦
点検出装置の構成図。 第12図は、本発明の第3実施例である自動焦点検出装置
の構成図。 第13図は、従来例の自動焦点検出装置の原理説明図。 〔主要部分の符号の説明〕 1……ボディ、2……交換レンズ鏡筒、3……マウン
ト、 6……フォーカシングレンズ、7……焦点検出手段、 8……移動量演算手段、9……レンズ情報手段、 10……フォーカス駆動制御手段、11……駆動手段、 12……駆動系、13……位置検出手段、 14……パルス発生手段、15……方向検出手段、 16……エンコーダ、17……カウンタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主光学系の焦点状態を検出し、該焦点状態
    に応じた焦点検出信号を発生する焦点検出手段と、 前記焦点検出信号に応じて前記主光学系を駆動する駆動
    手段と、 前記主光学系の所定移動量の移動毎にパルス信号を発生
    するパルス発生手段と、 前記パルス信号を主光学系の移動方向に応じて累積する
    ことにより前記主光学系の絶対位置を検出する位置検出
    手段と、 前記焦点検出手段、駆動手段および位置検出手段に電力
    を供給する電源と、 前記電源の供給なしにデータの記憶保持可能な記憶手段
    と、 前記電源のオン・オフを検出するとともに、前記電源の
    供給停止の際に前記位置検出手段により検出された前記
    電源供給停止時の前記主光学系の絶対位置のデータを前
    記記憶手段に記憶させ、前記電源の供給開始の際に前記
    記憶手段により記憶された絶対位置を読み出して前記位
    置検出手段により検出される絶対位置を前記読み出され
    た絶対位置に初期化する記憶制御手段とを備えたことを
    特徴とする自動焦点調節装置。
  2. 【請求項2】前記位置検出手段は、前記主光学系が所定
    のリセット位置となった時に、前記絶対位置の結果を所
    定のデータにリセットするリセット手段を備えることを
    特徴とする請求項(1)の自動焦点調節装置。
  3. 【請求項3】撮影光学系を備える交換レンズ鏡筒と、交
    換レンズ鏡筒が着脱できる撮影装置とからなる撮影シス
    テムにおいて、 前記撮影装置は、前記撮影光学系により形成される被写
    体像面と予定焦点面とのずれ量を示すデフォーカス情報
    を検出し、該デフォーカス情報を前記交換レンズ鏡筒側
    に伝達する焦点検出手段を備え、 前記交換レンズ鏡筒は、(a)前記撮影光学系に含ま
    れ、焦点調節するフォーカシングレンズと、(b)前記
    フォーカシングレンズの絶対位置を検出する位置検出手
    段と、(c)前記撮影光学系の光学的特性に関するレン
    ズデータを記憶する記憶手段と、(d)前記デフォーカ
    ス情報、前記絶対位置及び前記レンズデータに基づい
    て、前記撮影光学系の構成に応じた演算式を用いて前記
    フォーカシングレンズの駆動量を演算する演算手段と、
    (e)前記演算された駆動量に基づき、前記フォーカシ
    ングレンズを駆動する駆動手段とを備えたことを特徴と
    する撮影システム。
  4. 【請求項4】前記位置検出手段は、前記フォーカシング
    レンズの所定移動量の移動毎にパルス信号を発生するパ
    ルス発生器を含み、該パルス信号を前記フォーカシング
    レンズの移動方向に応じて累積することにより前記フォ
    ーカシングレンズの絶対位置を検出し、 前記駆動手段は、前記パルス信号を累積することにより
    前記フォーカシングレンズの相対的な移動量を検出する
    ことを特徴とする請求項(3)の撮影システム。
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