JPH06185989A - 厚さ測定装置 - Google Patents
厚さ測定装置Info
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- JPH06185989A JPH06185989A JP29977892A JP29977892A JPH06185989A JP H06185989 A JPH06185989 A JP H06185989A JP 29977892 A JP29977892 A JP 29977892A JP 29977892 A JP29977892 A JP 29977892A JP H06185989 A JPH06185989 A JP H06185989A
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- thin leaf
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 表面粗さが大きく、密度が不均一な柔らかい
物体の厚さを精度よく測定すること。 【構成】 曲率半径の大きな接触子を先端に有する薄板
ばねと、薄板ばねの撓みを検出する変位センサと、薄板
ばねと変位センサとを支持し直線移動させる直線駆動装
置と、直線移動量を表示する表示部と、測定物の載物台
とから成り、載物台に接触子を接触させた時の変位値を
読取るとともに表示部の表示を零とし、載物台に測定物
を置き、その表面に接触子を前記読取値になるまで接触
させた時の表示部の値から測定物の厚さを求める厚さ測
定装置。
物体の厚さを精度よく測定すること。 【構成】 曲率半径の大きな接触子を先端に有する薄板
ばねと、薄板ばねの撓みを検出する変位センサと、薄板
ばねと変位センサとを支持し直線移動させる直線駆動装
置と、直線移動量を表示する表示部と、測定物の載物台
とから成り、載物台に接触子を接触させた時の変位値を
読取るとともに表示部の表示を零とし、載物台に測定物
を置き、その表面に接触子を前記読取値になるまで接触
させた時の表示部の値から測定物の厚さを求める厚さ測
定装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚さ測定装置に関し、
特に被測定物の厚さが数10μmから数10mmにおよ
ぶ広い範囲のスポンジ状の柔らかい物体の厚さを精密に
計測する測定装置に関する。
特に被測定物の厚さが数10μmから数10mmにおよ
ぶ広い範囲のスポンジ状の柔らかい物体の厚さを精密に
計測する測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ダイヤモンド等でできた触針を有
する薄板ばねを被測定物に接触させて、被測定物の表面
形状をオングストロームオーダの高い精密で計測する、
いわゆるAFM(アトミック フォース マイクロスコ
ープ)が実用に供されている。この装置に使用している
薄板ばねの厚さが20μm前後で、きわめて薄く、たわ
みを1μm程度に押えるとμgオーダの接触荷重で被測
定物の表面を計測できる。このため金属等の剛性の高い
ものだけでなく、細胞のような柔らかいものの形状も測
定可能である。しかしこの装置は表面形状の評価を目的
としているので、計測できる凹凸は高々10μm程度で
あるので、これを利用して被測定物の厚さを計測しよう
としても、これ以上厚い物体の厚さを計測することは不
可能である。
する薄板ばねを被測定物に接触させて、被測定物の表面
形状をオングストロームオーダの高い精密で計測する、
いわゆるAFM(アトミック フォース マイクロスコ
ープ)が実用に供されている。この装置に使用している
薄板ばねの厚さが20μm前後で、きわめて薄く、たわ
みを1μm程度に押えるとμgオーダの接触荷重で被測
定物の表面を計測できる。このため金属等の剛性の高い
ものだけでなく、細胞のような柔らかいものの形状も測
定可能である。しかしこの装置は表面形状の評価を目的
としているので、計測できる凹凸は高々10μm程度で
あるので、これを利用して被測定物の厚さを計測しよう
としても、これ以上厚い物体の厚さを計測することは不
可能である。
【0003】これに対して、数10μmの厚さを計測す
る場合には、一般に図5に示すような厚さ測定装置が用
いられる。触針51は本体54の内部で上下に摺動可能
である。ばね55は触針51を復帰させるばねである。
触針51の反対側にはラック56が切ってあり、触針5
1の上下動に対応して歯車57が回転する。指針59は
歯車57に固定され、歯車57の回転に伴って回転可能
である。歯車57と同心にスケール58が設定されてい
る。
る場合には、一般に図5に示すような厚さ測定装置が用
いられる。触針51は本体54の内部で上下に摺動可能
である。ばね55は触針51を復帰させるばねである。
触針51の反対側にはラック56が切ってあり、触針5
1の上下動に対応して歯車57が回転する。指針59は
歯車57に固定され、歯車57の回転に伴って回転可能
である。歯車57と同心にスケール58が設定されてい
る。
【0004】いま、触針51が載物台2に接触している
ときは、指針59は零を指している。測定物3を入れた
時には、触針が測定物の厚さtに相当するだけ矢印51
0の方向に移動する。このため、歯車57が回転し、指
針58は測定物の厚さtを指し、厚さを測定できる。こ
の場合、測定物には触針51の復帰用のばね55の力が
加わるが、通常この負荷はグラムオーダであり、測定対
象が柔らかい場合には、この負荷で測定物が歪むので厚
さを正確に計測できない。
ときは、指針59は零を指している。測定物3を入れた
時には、触針が測定物の厚さtに相当するだけ矢印51
0の方向に移動する。このため、歯車57が回転し、指
針58は測定物の厚さtを指し、厚さを測定できる。こ
の場合、測定物には触針51の復帰用のばね55の力が
加わるが、通常この負荷はグラムオーダであり、測定対
象が柔らかい場合には、この負荷で測定物が歪むので厚
さを正確に計測できない。
【0005】図6は厚さ測定装置の別の従来例を示す。
【0006】2つの物体間の距離と静電容量との間に
は、図6(b)に示すように一定の関係がある。そこで
静電容量検出器61と載物台2との距離d1 とで決まる
静電容量C1 を図示していない検出器で測定可能とする
と、図6(a)のように、測定物3がある場合、静電容
量検出器61と測定物との距離d2で決まる静電容量C
2 との差から測定物までの距離d2 を算出できるので、
距離(d1 −d2 )より測定物の厚さを測定できる。
は、図6(b)に示すように一定の関係がある。そこで
静電容量検出器61と載物台2との距離d1 とで決まる
静電容量C1 を図示していない検出器で測定可能とする
と、図6(a)のように、測定物3がある場合、静電容
量検出器61と測定物との距離d2で決まる静電容量C
2 との差から測定物までの距離d2 を算出できるので、
距離(d1 −d2 )より測定物の厚さを測定できる。
【0007】この方法は非接触で厚さ測定ができる点
で、図5に示した方法の欠点は持たない。しかし測定対
象が金属のように誘電率が高いものの場合には精密に計
測できるが、密度が低く、場所により密度が変化するよ
うな場合には、同じ厚さでも静電容量が変わるため、測
定値は物理的な厚さを示さない。また網を丸めたような
金属体の厚さを測定しようとすると、静電気により被測
定物の厚さが変化することも考えられる。これらのため
正確な厚さ測定ができない。
で、図5に示した方法の欠点は持たない。しかし測定対
象が金属のように誘電率が高いものの場合には精密に計
測できるが、密度が低く、場所により密度が変化するよ
うな場合には、同じ厚さでも静電容量が変わるため、測
定値は物理的な厚さを示さない。また網を丸めたような
金属体の厚さを測定しようとすると、静電気により被測
定物の厚さが変化することも考えられる。これらのため
正確な厚さ測定ができない。
【0008】図7に厚さ測定装置のさらに別の従来例を
示す。
示す。
【0009】これは光学式の厚さ測定装置で、被接触で
あり、静電気も働かない点で、前記例の欠点はもたな
い。光位置検出器71はビームスポットの位置xを検出
できるものである。載物台2で反射したレーザビームの
光位置検出器上の位置x1 を原点として、測定物3面上
で反射したレーザビームの位置x2 から、x2 −x1 と
して測定物の厚さを測定する。この方式では測定物の表
面粗さが小さい場合には精度のよい計測が可能である。
しかし表面粗さが大きい場合には、反射後のレーザビー
ムの光強度中心が偏るため、光位置検出器上でのビーム
スポット位置が厚さと対応しない場合があり、厚さを正
確に測定できない。
あり、静電気も働かない点で、前記例の欠点はもたな
い。光位置検出器71はビームスポットの位置xを検出
できるものである。載物台2で反射したレーザビームの
光位置検出器上の位置x1 を原点として、測定物3面上
で反射したレーザビームの位置x2 から、x2 −x1 と
して測定物の厚さを測定する。この方式では測定物の表
面粗さが小さい場合には精度のよい計測が可能である。
しかし表面粗さが大きい場合には、反射後のレーザビー
ムの光強度中心が偏るため、光位置検出器上でのビーム
スポット位置が厚さと対応しない場合があり、厚さを正
確に測定できない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の厚さ測定装置では、厚さが10μm以上の柔らかい物
体の厚さ測定を計測することは困難である。特に柔らか
い物体は応々にして密度が不均一になりやすく、また表
面粗さが大きいので、上に示した従来の如何なる方法を
もってしても厚さ測定が不可能である。
の厚さ測定装置では、厚さが10μm以上の柔らかい物
体の厚さ測定を計測することは困難である。特に柔らか
い物体は応々にして密度が不均一になりやすく、また表
面粗さが大きいので、上に示した従来の如何なる方法を
もってしても厚さ測定が不可能である。
【0011】本発明は、表面粗さが粗く、密度が不均一
な柔らかい物体の厚さを、超軽負荷の位置センサを用い
て、精度よく測定する手段を提供することを目的とす
る。
な柔らかい物体の厚さを、超軽負荷の位置センサを用い
て、精度よく測定する手段を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】問題の根本は、柔らかい
物体の表面に触針をさわらせることにより、厚さの測定
精度が損なわれることを如何に押えるかである。従って
負荷が軽い位置センサを提供すればよい。本発明の厚さ
測定装置は、測定対象の表面に接触させる、曲率半径の
大きな接触子を先端に有する薄板ばねと、薄板ばねの撓
みを検出する高感度変位センサと、薄板ばねと高感度変
位センサとを支持し、移動量が明示される直線駆動機構
とからなる。
物体の表面に触針をさわらせることにより、厚さの測定
精度が損なわれることを如何に押えるかである。従って
負荷が軽い位置センサを提供すればよい。本発明の厚さ
測定装置は、測定対象の表面に接触させる、曲率半径の
大きな接触子を先端に有する薄板ばねと、薄板ばねの撓
みを検出する高感度変位センサと、薄板ばねと高感度変
位センサとを支持し、移動量が明示される直線駆動機構
とからなる。
【0013】
【作用】接触負荷が極めて小さい薄板ばねの先端に設け
た曲率半径の大きな接触子を用いるので、柔らかい測定
物に均一に軽く接触することができる。
た曲率半径の大きな接触子を用いるので、柔らかい測定
物に均一に軽く接触することができる。
【0014】測定物のない状態で、薄板ばね12の接触
子14が載物台2の表面に接触するまで下降させ、この
時の光検出器の出力Pの値を読取るとともに、下降位置
を示す表示部32の表示を零にリセットする。次に、測
定物を載置台上に置き、接触子14が測定物に接近し、
光検出器出力Pが前記読取値に等しくなるまで下降さ
せ、そこで停止させる。この時の下降位置を示す表示部
32の値が測定物の厚さを指示することになる。
子14が載物台2の表面に接触するまで下降させ、この
時の光検出器の出力Pの値を読取るとともに、下降位置
を示す表示部32の表示を零にリセットする。次に、測
定物を載置台上に置き、接触子14が測定物に接近し、
光検出器出力Pが前記読取値に等しくなるまで下降さ
せ、そこで停止させる。この時の下降位置を示す表示部
32の値が測定物の厚さを指示することになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を用い
て説明する。
て説明する。
【0016】図1は実施例の構成を示すブロック図であ
る。2は載物台、3は測定物、11は薄板ばね12の変
位センサ、13は薄板ばね12と変位センサ11で構成
された位置センサ、31は載物台支柱21に取付けら
れ、位置センサ13を上下に駆動し、その移動量を表示
する直線駆動装置である。
る。2は載物台、3は測定物、11は薄板ばね12の変
位センサ、13は薄板ばね12と変位センサ11で構成
された位置センサ、31は載物台支柱21に取付けら
れ、位置センサ13を上下に駆動し、その移動量を表示
する直線駆動装置である。
【0017】ここで薄板ばね12は長さ15mm、幅1
mm、厚さ0.2mmのステンレスとする。そのスティ
フネスは約10mg/μmである。そして、その先端に
は重さが小さく、測定物の表面粗さに対して曲率半径が
充分に大きい接触子14が付いている。
mm、厚さ0.2mmのステンレスとする。そのスティ
フネスは約10mg/μmである。そして、その先端に
は重さが小さく、測定物の表面粗さに対して曲率半径が
充分に大きい接触子14が付いている。
【0018】変位センサ11の詳細を図2(a)に示
す。変位センサ11は、レーザ111、光検出器11
2、球レンズ113とから成り、接触子付薄板ばね12
の表面(反射面)とレーザ111とで外部共振器を構成
している。半導体レーザ111は前方出力端および後方
出力端を有し、半導体レーザ111の後方出力端側に光
検出器12を設け、半導体レーザの前方出力端から出射
した第1出射光が薄板ばね12の表面で反射され、前方
出力端に帰還したときの前記後方出力端から出射される
第2出射光の光量を光検出器112で検出して、薄板ば
ねの変位を検出するものである。なおレンズ113は、
薄板ばねの表面に焦点を結び、干渉が生じるように配置
されている。
す。変位センサ11は、レーザ111、光検出器11
2、球レンズ113とから成り、接触子付薄板ばね12
の表面(反射面)とレーザ111とで外部共振器を構成
している。半導体レーザ111は前方出力端および後方
出力端を有し、半導体レーザ111の後方出力端側に光
検出器12を設け、半導体レーザの前方出力端から出射
した第1出射光が薄板ばね12の表面で反射され、前方
出力端に帰還したときの前記後方出力端から出射される
第2出射光の光量を光検出器112で検出して、薄板ば
ねの変位を検出するものである。なおレンズ113は、
薄板ばねの表面に焦点を結び、干渉が生じるように配置
されている。
【0019】図2(b)は、レンズ113と薄板ばね1
2との間の距離dと光検出器11の出力Pとの関係を示
すグラフで、距離d0 は薄板ばねに負荷応力のない状態
での距離、P1 は距離d0 での光検出器11の出力であ
る。P2 は直線駆動機構31を働かせて位置センサ13
を下げ、薄板ばねの接触子14を載物台2に接触させた
状態での距離のおける検出器出力である。前記距離は、
接触時に押圧されて撓むためにd0 より短くなる。
2との間の距離dと光検出器11の出力Pとの関係を示
すグラフで、距離d0 は薄板ばねに負荷応力のない状態
での距離、P1 は距離d0 での光検出器11の出力であ
る。P2 は直線駆動機構31を働かせて位置センサ13
を下げ、薄板ばねの接触子14を載物台2に接触させた
状態での距離のおける検出器出力である。前記距離は、
接触時に押圧されて撓むためにd0 より短くなる。
【0020】この変位センサ11において、薄板ばね1
2の反射面はレーザ111とで外部共振器を構成してい
るため、距離dがわずかに変わると、図2(b)に示す
ように、レーザの後方出力がレーザ111の発振波長λ
の1/2毎に変動する。この変動を利用して高感度の変
位センサが構成できる。即ち変位センサ11はレーザ波
長の半分以下の、薄板ばね12のわずかな変位を検出す
ることができる。この内容に関しては特願平3−253
816号に詳しく述べられているので、これ以上は省略
する。なお変位センサは非接触で高感度なものならよ
く、たとえば、静電容量形変位センサ、渦電流形変位セ
ンサ、光学式変位センサ(光ヘッドのフォーカスセンサ
利用、ホモダイン検波、ヘテロダイン検波形、ビームレ
バー形)、さらにトンネル電流形変位センサでも適用可
能である。
2の反射面はレーザ111とで外部共振器を構成してい
るため、距離dがわずかに変わると、図2(b)に示す
ように、レーザの後方出力がレーザ111の発振波長λ
の1/2毎に変動する。この変動を利用して高感度の変
位センサが構成できる。即ち変位センサ11はレーザ波
長の半分以下の、薄板ばね12のわずかな変位を検出す
ることができる。この内容に関しては特願平3−253
816号に詳しく述べられているので、これ以上は省略
する。なお変位センサは非接触で高感度なものならよ
く、たとえば、静電容量形変位センサ、渦電流形変位セ
ンサ、光学式変位センサ(光ヘッドのフォーカスセンサ
利用、ホモダイン検波、ヘテロダイン検波形、ビームレ
バー形)、さらにトンネル電流形変位センサでも適用可
能である。
【0021】図3は直線駆動装置31の内部構成を示す
図である。310は回転モータ、311はモータ310
の回転位置を検出するエンコーダ、313は送りねじ
で、これと噛合するスライダ314をモータの回転に応
じて上下に駆動する。スライダ314は本体312に対
して、図示していないが、回転しない工夫が施してあ
る。
図である。310は回転モータ、311はモータ310
の回転位置を検出するエンコーダ、313は送りねじ
で、これと噛合するスライダ314をモータの回転に応
じて上下に駆動する。スライダ314は本体312に対
して、図示していないが、回転しない工夫が施してあ
る。
【0022】なおここにはねじ送りの駆動機構を例示し
ているが、駆動機構に関してはラックピニオン等の手段
を用いても何等本発明の効果を損なうことはない。
ているが、駆動機構に関してはラックピニオン等の手段
を用いても何等本発明の効果を損なうことはない。
【0023】315は光検出器112の信号線で、回路
316につながり、光検出器112の出力に応じてモー
タ310の起動停止の指令を通す。32はエンコーダ3
11のパルス出力をカウントダウンして、モータ回転量
を計測し、送りネジのピッチからスライダ314の移動
量を求め、これを表示する表示部である。
316につながり、光検出器112の出力に応じてモー
タ310の起動停止の指令を通す。32はエンコーダ3
11のパルス出力をカウントダウンして、モータ回転量
を計測し、送りネジのピッチからスライダ314の移動
量を求め、これを表示する表示部である。
【0024】次に、実施例における測定の手順について
説明する。
説明する。
【0025】はじめに、載物台2上に何もない状態でモ
ータ310を駆動して、位置センサ13を、薄板ばね1
2の接触子14が載物台2の表面に接触するまで下降さ
せる。この時の検出出力Pは、図2(b)に見られると
おり、接触していない場合の光検出器112の出力P1
からd0 の小さくなる方向の出力P2 に変わる。この変
化を図示していない回路で検出し、モータ310を停止
させる。この状態でエンコーダ311の表示部32の表
示を零にリセットする。
ータ310を駆動して、位置センサ13を、薄板ばね1
2の接触子14が載物台2の表面に接触するまで下降さ
せる。この時の検出出力Pは、図2(b)に見られると
おり、接触していない場合の光検出器112の出力P1
からd0 の小さくなる方向の出力P2 に変わる。この変
化を図示していない回路で検出し、モータ310を停止
させる。この状態でエンコーダ311の表示部32の表
示を零にリセットする。
【0026】次に、モータ310を駆動して変位センサ
13を上げた後、測定物3を載物台2の上に置き、再度
同様にモータを駆動して変位センサ13を下げ、再び光
検出器112の出力がP2 に等しくなった時にモータ3
10を停止させる。この時のエンコーダ311の出力を
表示部32上で読取れば、厚さを知ることができる。詳
細な説明をしていないが、エンコーダ311のパルス数
と厚さとの関係は予め較正しておく必要がある。
13を上げた後、測定物3を載物台2の上に置き、再度
同様にモータを駆動して変位センサ13を下げ、再び光
検出器112の出力がP2 に等しくなった時にモータ3
10を停止させる。この時のエンコーダ311の出力を
表示部32上で読取れば、厚さを知ることができる。詳
細な説明をしていないが、エンコーダ311のパルス数
と厚さとの関係は予め較正しておく必要がある。
【0027】ところで薄板ばね12の厚さが低下し、薄
板ばねの固有振動が低下すると測定が不安定になる。そ
の対策として、図4に示すように、薄板ばね12の後ろ
側に厚板42を設置し、その間にシリコンオイル等の液
状物質43を表面張力を利用して入れておけば、そのダ
イピング効果のために、振動を著しく低減できる。また
薄板ばね長さが見かけ上短くなるために、固有振動数を
大幅に向上させることができ、外部振動に対しても安定
になる。また薄板ばね12と厚板42を磁性体で作り、
磁石41で磁路を形成すれば、液状物質として磁性流体
を用いることが可能である。液体が不要に飛散しないで
信頼性が向上する。
板ばねの固有振動が低下すると測定が不安定になる。そ
の対策として、図4に示すように、薄板ばね12の後ろ
側に厚板42を設置し、その間にシリコンオイル等の液
状物質43を表面張力を利用して入れておけば、そのダ
イピング効果のために、振動を著しく低減できる。また
薄板ばね長さが見かけ上短くなるために、固有振動数を
大幅に向上させることができ、外部振動に対しても安定
になる。また薄板ばね12と厚板42を磁性体で作り、
磁石41で磁路を形成すれば、液状物質として磁性流体
を用いることが可能である。液体が不要に飛散しないで
信頼性が向上する。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この装置を用いる
と、薄板ばね12が、図2(b)に示すように、レーザ
波長のλ/4程度撓んだ場合にモータを停止できるの
で、測定物に加わる負荷は、波長を1.2μmとすると
薄板ばねのスティフネスが10mg/μmであるから、
3mgとなる。このように、接触負荷が極めて軽い薄板
ばねを用い、かつ曲率半径の大きな接触子を接触させる
ため、柔らかい測定対象でも精度良く厚さを測定でき
る。薄板ばね12の厚さを50μmにすれば、接触負荷
は約50μgにできる。
と、薄板ばね12が、図2(b)に示すように、レーザ
波長のλ/4程度撓んだ場合にモータを停止できるの
で、測定物に加わる負荷は、波長を1.2μmとすると
薄板ばねのスティフネスが10mg/μmであるから、
3mgとなる。このように、接触負荷が極めて軽い薄板
ばねを用い、かつ曲率半径の大きな接触子を接触させる
ため、柔らかい測定対象でも精度良く厚さを測定でき
る。薄板ばね12の厚さを50μmにすれば、接触負荷
は約50μgにできる。
【0029】また直線駆動装置31は送り機構を自由に
設計できるので、上下駆動量は任意のとれる。従って任
意の厚さの被測定物の厚さ測定が可能である。
設計できるので、上下駆動量は任意のとれる。従って任
意の厚さの被測定物の厚さ測定が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成を示すブロック図。
【図2】(a)変位センサの構成を示す図。 (b)距離と光検出器出力との関係を示すグラフ。
【図3】直線駆動装置の構成を示す図。
【図4】変位センサの一部を改良した実施例に示す図。
【図5】機械式厚さ測定装置の一従来例を示す図。
【図6】(a),(b)静電容量式厚さ測定装置の一従
来例を示す図。
来例を示す図。
【図7】光学式厚さ測定装置の一従来例を示す図。
2 載物台 3 測定物 11 変位センサ 12 薄板ばね 13 位置センサ 14 接触子 31 直線駆動装置 32 表示部 41 磁石 42 厚板 43 液状物質 51 触針 55 ばね 56 ラック 57 歯車 59 指針 61 静電容量検出器 71 光位置検出器 111 レーザ 112 光検出器 113 レンズ 310 モータ 311 エンコーダ 313 送りねじ 314 スライダ
Claims (4)
- 【請求項1】 測定対象の表面に接触させる、曲率半径
の大きな接触子を先端に有する薄板ばねと、薄板ばねの
撓みを検出する変位センサと、薄板ばねと変位センサと
を支持し、これを駆動する、移動量が明示可能な直線駆
動装置と、その移動方向と直交する載物台とからなり、
載物台に接触子を接触させたときの直線駆動装置の位置
を零として、載物台上に任意の厚さの被測定物を置き、
その表面に接触子を接触させたときの直線駆動装置の位
置から被測定物の厚さを求めることを特徴とする厚さ測
定装置。 - 【請求項2】 変位センサに、半導体レーザの外部共振
を利用したことを特徴とする請求項1記載の厚さ測定装
置。 - 【請求項3】 薄板ばねの近くに厚板を配置し、薄板ば
ねとの間に液状物質を入れたことを特徴とする請求項1
記載の厚さ測定装置。 - 【請求項4】 薄板ばねと厚板との間に磁石を配置して
磁路を構成し、液状物質に磁性流体を用いたことを特徴
とする請求項3記載の厚さ測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29977892A JPH06185989A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 厚さ測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29977892A JPH06185989A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 厚さ測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06185989A true JPH06185989A (ja) | 1994-07-08 |
Family
ID=17876845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29977892A Pending JPH06185989A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 厚さ測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06185989A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008292374A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 微多孔膜の厚みの測定方法及びそれに用いる装置 |
KR101395555B1 (ko) * | 2013-10-15 | 2014-05-16 | 엘오엘 주식회사 | 다이캐스팅 핸들 높낮이 측정용 디지탈 검사구 |
CN104061866A (zh) * | 2013-03-19 | 2014-09-24 | 昆山允可精密工业技术有限公司 | 接触式测头及一种表面高反薄板材厚度测量方法 |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP29977892A patent/JPH06185989A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008292374A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 微多孔膜の厚みの測定方法及びそれに用いる装置 |
CN104061866A (zh) * | 2013-03-19 | 2014-09-24 | 昆山允可精密工业技术有限公司 | 接触式测头及一种表面高反薄板材厚度测量方法 |
KR101395555B1 (ko) * | 2013-10-15 | 2014-05-16 | 엘오엘 주식회사 | 다이캐스팅 핸들 높낮이 측정용 디지탈 검사구 |
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