JPH06185683A - クイックコネクタ - Google Patents

クイックコネクタ

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Publication number
JPH06185683A
JPH06185683A JP5233425A JP23342593A JPH06185683A JP H06185683 A JPH06185683 A JP H06185683A JP 5233425 A JP5233425 A JP 5233425A JP 23342593 A JP23342593 A JP 23342593A JP H06185683 A JPH06185683 A JP H06185683A
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female
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Application number
JP5233425A
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English (en)
Inventor
Koichi Kitamura
浩一 北村
Tsutomu Kodama
勉 小玉
Toshihiro Kumagai
俊博 熊谷
Kazuhiro Kato
和宏 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】係止部材の外れの問題を解消でき、かつ雌部材
と雄部材とを分離する際の作業性を向上させたクイック
コネクタを提供する。 【構成】雄部材2を受入開口11から雌部材1の受筒部
10内に挿入し、リング状突部20を係止部材3の係止
爪部32の内面に押し当てて、係止爪部32を径外方向
に拡径し、これによりリング状突部20と係止爪部32
の先端とを係止して雌部材1と雄部材2とを連結する。
係止部材3は雌部材1の受筒部10内に収納されている
ので、他の部材と衝突、干渉することはない。雌部材1
と雄部材2とを分離する際には、雌部材1に保持された
リリース具4を雌部材1の奥方に移動させて、両者を相
対的に引き抜けばよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガソリン、オイル、水及
びエアなどの流体を移送するホースやパイプ等を連結す
るための配管用の雄部材と雌部材を接続するクイックコ
ネクタに関し、特に係止部材の構造が簡単なクイックコ
ネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】クイックコネクタとして、図17及び図
18に示すように、受孔101と壁部に開口された保持
口102、105(それぞれ2個一対)とをもつ受筒部
103を軸方向一端に有する雌部材100と、遠心方向
に突出しかつテーパ面201を備えたリング状突部20
2と嵌合筒部203とを有する雄部材200と、両端部
301が対向するように中央部302で曲げられたU字
形状の係止部材300とからなるものが知られている
(特開昭58−225290号公報)。
【0003】上記したクイックコネクタを使用するに際
しては、係止部材300の両端部301を保持口10
2、105に挿入し、係止部材300を雌部材100に
保持した状態で、雄部材200の嵌合筒部203を受孔
101に挿入する。雄部材200は、リング状突部20
2のテーパ面201で係止部材300の両端部301を
弾性変形により押し広げつつ進入する。そして、雄部材
200のリング状突部202が係止部材300を越える
と、弾性回復した係止部材300の両端部301と係止
突部202とが係止する。このようにして雌部材100
と雄部材200とが連結される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
クイックコネクタは、図18からもわかるように、雌部
材100と雄部材200とを連結した状態で、係止部材
300の中央部302が保持口102から外方に突出
し、また係止部材300の両端部301の先端部301
aが保持口105から外方に突出する。このため、使用
の際に、係止部材300の中央部302及び両端部30
1の先端部301aが他の部材に干渉、衝突し、その衝
撃により係止部材300が外れるおそれがある。
【0005】そこで本出願人は、Cリング形状の係止部
材を雌部材内に収納した方式のクイックコネクタを開発
し、先に出願した(特願平2−109419号)。この
クイックコネクタは、図19に示すように、受入開口4
01とリング状凹部からなる受筒部402とを備えた筒
状をなす雌部材400と、遠心方向に突出したリング状
突部501と嵌合筒部502とをもつ筒状をなす雄部材
500と、雌部材400の受筒部402内に配置された
Cリング形状の係止部材600とで構成されている。
【0006】上記係止部材600は弾性薄板バネ部材よ
りなり、縮径変形することにより雌部材400の受筒部
402内に嵌め外し可能となされている。また、係止部
材600は、雌部材400の奥方に向かうに連れて小径
となり受筒部402内で拡径可能なCリング状のテーパ
壁601を有している。そして、雌部材400の受筒部
402内に係止部材600を収納した状態で、雄部材5
00の嵌合筒部502を受入開口401に挿入すれば、
雄部材500のリング状突部501が係止部材600の
テーパ壁601を弾性変形により拡径し、さらに係止部
材600を乗り越える。これにより、弾性復元した係止
部材600のテーパ壁601の小径側の一端602が雄
部材500のリング状突部501と係止するとともに、
大径側の他端603が雌部材400の受入開口401の
内側端面に当接して、雌部材400と雄部材500とが
連結される。
【0007】しかし、図17及び図18に示す従来のク
イックコネクタにおいても同様であるが、上記Cリング
形状の係止部材600を雌部材400の受筒部402内
に収納した方式のクイックコネクタにおいては、雌部材
400と雄部材500とを分離する際に、リリース具
(図19に一点鎖線で示す)700を雄部材500の外
周に配置し、その後受入開口401から受筒部402内
に差し込んで、テーパ壁601の小径側の一端602と
雄部材500のリング状突部501との係止を解除させ
る必要がある。すなわち、雌部材400と雄部材500
とを分離するには、別部材としてのリリース具700を
準備し、これを雄部材500の外周に配置させなければ
ならない。このため、その作業性が悪く、またリリース
具700が紛失するおそれもある。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、係止部材の外れの問題を解消でき、かつ雌部材と
雄部材とを分離する際の作業性を向上させたクイックコ
ネクタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のクイックコネク
タは、受入開口と該受入開口に隣接し該受入開口より内
周径の大きいリング状凹部からなる受筒部とを軸方向一
端にもつ筒状の雌部材と、遠心方向に突出したリング状
突部と該受入開口から該受筒部内に挿入される嵌合筒部
とをもつ筒状をなす雄部材と、該雌部材の受筒部内に配
設されて該受筒部内に挿入された該雄部材を該雌部材に
連結し、Cリング状の全体形状を有する弾性バネ状の係
止部材と、先端側が該係止部材の内周側に配設されるよ
うに該雌部材の受筒部内に軸方向に往復動可能に保持さ
れ、該雌部材と該雄部材とを分離する筒状のリリース具
とから構成され、前記係止部材は、前記雌部材の他端側
に向かうに連れて軸心方向に向かうように傾設されその
先端が前記雄部材のリング状突部と係止する複数の係止
爪部を有し、前記リリース具は、前記雌部材の受入開口
に係止されて該リリース具の前記雌部材からの抜けを規
制し得るように遠心方向に突出し、周方向に間隔を設け
て配設された少なくとも2以上の規制突部と、該リリー
ス具の前記雌部材の他端側への移動に伴って前記係止部
材の係止爪部を押圧して該係止爪部を遠心方向に弾性変
形させる押圧端面とを有していることを特徴とするもの
である。
【0010】
【作用】本発明のクイックコネクタの作用をその使用方
法とともに説明する。先ず、雄部材と雌部材とを連結す
るに際し、雌部材側に係止部材及びリリース具を保持さ
せる。すなわち、係止部材を弾性変形により縮径させな
がら雌部材の受入開口から受筒部内に挿入した後、リリ
ース具の先端側を係止部材の内周側に挿入しながら同リ
リース具の規制突部を雌部材の受入開口に係止させる。
なお、リリース具の規制突部は周方向に間隔を設けて配
設されており、リリース具の外周には規制突部が設けら
れていない部分が存在するので、該規制突部が雌部材の
受入開口を越える際にリリース具は適度に縮径する。こ
のため、たとえ雌部材が剛体であっても、リリース具の
規制突部を雌部材の受入開口に容易に係止させることが
できる。
【0011】そして、雄部材の嵌合筒部を受入開口から
雌部材の受筒部内に相対的に挿入し、雄部材のリング状
突部を係止部材の各係止爪部の内面に押し当て、各係止
爪部を拡径する。これにより雄部材のリング状突部は係
止部材の各係止爪部を越え、係止部材よりも奥方に挿入
される。拡径された各係止爪部は自身の弾性で縮径方向
に復元するので、雄部材のリング状突部と係止部材の各
係止爪部とは係止され、以て雌部材に雄部材は連結され
る。
【0012】この雌部材と雄部材とが連結された状態で
は、両者を連結する係止部材が雌部材の受筒部内に収納
されている。このため、係止部材が他の部材と衝突、干
渉することがない。また、この係止部材の内周側に配設
されたリリース具は、規制突部が雌部材の受入開口と係
止しており、雌部材からの抜けが規制されている。この
ため、係止部材は、雌部材の受筒部の内周側とリリース
具の外周側との間に確実に保持され、その脱落が確実に
防止される。
【0013】また、雌部材と雄部材とを分離する場合に
は、リリース具を雌部材の奥方に移動させ、リリース具
の押圧端面を係止部材の各係止爪部の内面に押し当てて
各係止爪部を拡径し、リング状突部と各係止爪部との係
止を解除し、解除した状態で雄部材と雌部材とを相対的
に引き離せばよい。このように、リリース具は常時雌部
材に保持されており、該リリース具を雌部材の奥方側に
単に移動させるという簡単な作業により雌部材と雄部材
とを分離することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しつつ説明する。 (第1実施例)図1〜図9に示す本実施例のクイックコ
ネクタは、筒状をなす金属製の雌部材1と、筒状をなす
金属製の雄部材2と、雌部材1内に配置されたバネ鋼か
らなる係止部材3と、雌部材1に軸方向に往復動可能に
保持されナイロン樹脂よりなる筒状のリリース具4とか
ら構成されている。
【0015】雌部材1は、図1〜図4に示すように、受
入開口10と、受入開口10に隣接し受入開口10より
内周径の大きいリング状凹部からなる受筒部11と、受
筒部11と一体的に形成された軸部12とを有してい
る。受筒部11は雌部材1の軸方向一端側を拡径加工す
ることにより形成され、受入開口10は受筒部11の先
端部を径内方向に折り曲げ加工されたフランジ部13に
より形成されている。なお軸部12には、リング溝12
a、シール面12b、第1段面12c及びリング状の嵌
合面12d、第2段面12eが形成されている。そし
て、シール面12bにはシールリング15及びカラー1
6が保持され、リング溝12aにはシールリング15及
びカラー16の抜けを防止する環状ブッシュ14が保持
されている。
【0016】雄部材2は、図2〜図4に示すように、遠
心方向に突出したリング状突部20と、リング状突部2
0よりも先方の嵌合筒部21とを有している。雄部材2
の嵌合筒部21の外周径は雌部材1の嵌合面12dの内
周径に相応している。なお雄部材2のうち、嵌合筒部2
1の反対側の端部にはホースが接続される。係止部材3
は、図5及び図6に示すように、Cリング状の全体形状
を有し、ステンレスの薄板バネ鋼板を切断、折り曲げ加
工して形成されている。係止部材3は、雌部材1の受入
開口10側に配設された円弧帯状の基端部31と、基端
部31の周方向の両端部及び中央部から雌部材1の奥方
側に一体的に延び先端側に向かうに連れて軸心方向に向
かうように傾設された3個の係止爪部32と、係止爪部
32が設けられていない部分の基端部31から雌部材1
の奥方側に軸方向に一体的に延び基端部31と同一径を
もつ2個の弧状先端部33とを有している。なお、3個
の係止爪部32は周方向に等間隔に配設され、また各係
止爪部32の先端には径外方向に屈曲された折り返し部
32aがそれぞれ形成されている。係止部材3の基端部
31及び弧状先端部33の外周径は、係止部材3が雌部
材1内に嵌め込まれる前の自然状態にあるとき、雌部材
1の受筒部11の内周径よりも若干大きく設定されてい
る。この係止部材3は、弾性変形により縮径させながら
受入開口10から受筒部11内に挿入されることによ
り、係止部材3自身の弾性力で元の径にほぼ復元し、基
端部31及び弧状先端部33の外周面を受筒部11の内
周面に押圧した状態で嵌め込まれている。
【0017】リリース具4は、図7及び図8に示すよう
に、リング状基端部41と、リング状基端部41から一
体的に先端側に軸方向に延びるとともに遠心方向に突出
した3個の規制突部42とを有している。リング状基端
部41の外周径は、雌部材1の受け入れ開口10の内周
径よりも若干小さく設定されている。3個の規制突部4
2は周方向に等間隔に配設され、その外周面には、遠心
方向に突出し先端に向かうに連れて外周径が小さくなる
テーパ壁42aが形成されている。なお、各規制突部4
2のテーパ壁42aの大径側(基端側)の端部42b
は、雌部材1の受入開口10の内周径より大きい外周径
を有している。また、規制突部42が設けられていない
部分のリリース具4の先端側の端面はテーパ面となっ
て、リリース具4の雌部材1の奥方への移動に伴って係
止部材3の係止爪部32を押圧して係止爪部32を遠心
方向に弾性変形させるテーパ状押圧端面43とされてい
る。このリリース具4は、係止部材3を雌部材1の受筒
部11内に嵌め込んだ後、各規制突部42が係止部材3
の各係止爪部が形成されていない部分に挿入されるよう
に、つまり各押圧端面43が係止部材3の各係止爪部3
2と軸方向に対向するように周方向に位置合わせしなが
ら、リリース具4の先端側を係止部材3の内周側に挿入
する。これにより、リリース具4の各規制突部42のテ
ーパ壁42aが雌部材1のフランジ部13により押圧さ
れて、リリース具4は弾性変形により縮径し、リリース
具4の各規制突部42が受入開口10を越える。この状
態で、リリース具4の各押圧端面43が係止部材3の係
止爪部32に対向するとともに、各規制突部42が係止
部材3の係止爪部32が形成されていない部分に挿入さ
れ、該規制突部42の先端は係止爪部32の先端の折り
返し部32aまで延在している。そして、リリース具4
はリング状基端部41の端部が雌部材1の受入開口10
から突出した状態で、受入開口10に軸方向に往復動可
能に保持されている。
【0018】以下、本実施例のクイックコネクタの作用
をその使用方法とともに説明する。上述の如く係止部材
3及びリリース具4を保持した雌部材1に対して、先
ず、雄部材2の嵌合筒部21を受入開口10から雌部材
1の受筒部11内に挿入し、雄部材2のリング状突部2
0を係止部材3の各係止爪部32の内面に押し当て、各
係止爪部32を拡径する(図2の状態)。これによりリ
ング状突部20は係止部材3の各係止爪部32を乗り越
え、係止部材3よりも雌部材1の奥方に挿入される。そ
して拡径された各係止爪部32は自身の弾性で縮径方向
に復元するので、リング状突部20と各係止爪部32の
先端とが係止され、以て雌部材1に雄部材2は連結され
る(図3の状態)。
【0019】また、雄部材2と雌部材1とを分離する場
合には、図4に示すように、リリース具4を雌部材1の
奥方に移動させる。このとき、リリース具4は、係止部
材3の各係止爪部32が形成されていない部分に挿入さ
れた各規制突部42により周方向の回転が規制されつつ
軸方向に移動する。このため、リリース具4の各押圧端
面43は係止部材3の各係止爪部32の内面に確実に当
接して各係止爪部32を拡径することができる。これに
より、リング状突部20と各係止爪部32との係止が解
除され、この状態で雄部材2と雌部材1とを相対的に引
き離すことにより、両者を分離することができる。
【0020】なお、雄部材2と雌部材1とを連結したク
イックコネクタでは、図3に示すように、シールリング
15によって雄部材2と雌部材1との境界域のシールが
維持され、筒状の雄部材2及び筒状の雌部材1を介して
流体が移送される。以上説明した様に本実施例では、係
止部材3が雌部材1の受筒部11内に収納されており、
外方に突出することがないので、係止部材3に他の部材
が干渉、衝突することを回避できる。また、係止部材3
の内周側にリリース具4が配設されるとともに、リリー
ス具4の各規制突部42の端部42bが雌部材1の受入
開口10を形成するフランジ部13の内側端面に係止さ
れて軸方向の抜けが規制されているので、係止部材3は
リリース具4とともに雌部材1の受筒部11内に確実に
保持されている。このため、外部から衝撃や振動等が雌
部材1及び雄部材2に作用しても、係止部材3やリリー
ス具4が雌部材1から外れて脱落するおそれがない。
【0021】また本実施例では、係止部材3は、基端部
31及び弧状先端部33の外周面を受筒部11の内周面
に押圧した状態で雌部材1の受筒部11内に嵌め込まれ
ており、係止部材3の半径方向のずれ、つまり係止部材
3と雌部材1の受筒部11との芯ずれ量は低減又は回避
されている。このため、雌部材1に雄部材2を挿入する
際、雄部材2のリング状突部20が係止部材3の係止爪
部32に確実に当たり、雄部材2の嵌合筒部21の挿入
性、係止部材3の係止爪部32の拡径性が良好に維持さ
れる。
【0022】さらに、雌部材1と雄部材2とが連結され
た状態では、係止部材3の基端部31の端面が雌部材1
の受入開口10を形成するフランジ部13の内側端面に
当接し、また係止部材3の3個の係止爪部32の先端面
が受筒部11内に挿入された雄部材2のリング状突部2
0に当接している。このため、雌部材1と雄部材2との
軸方向の相対移動を係止部材3により確実に規制するこ
とができる。
【0023】さらにまた、リリース具4が常時雌部材1
に保持されており、該リリース具4を雌部材1の奥方側
に単に移動させるという簡単な作業により雌部材1と雄
部材2とを分離することができる。このため、雌部材1
と雄部材2とを分離するための部材を別途準備する必要
がないので該部材の紛失を防ぐことができ、かつ分離す
る際の作業性を向上させることができる。
【0024】なお、各係止爪部32の先端に折り返し部
32aが形成されているので、これにより、係止爪部3
2の強度を高めることができ、より高い流体圧に対抗で
きると共に、雄部材2の挿入時に雄部材2の外表面に傷
が生じ難くなり、雄部材2とシールリング15とのシー
ル性を長期にわたって維持できるという効果を備えてい
る。
【0025】また、リリース具4の各規制突部42は周
方向に間隔を設けて配設されており、リリース具4の外
周には規制突部42が設けられていない部分が存在する
ので、該規制突部42が雌部材1の受入開口10を越え
る際にリリース具4は適度に縮径する。このため、たと
え雌部材1が剛体であっても、リリース具4の規制突部
42を雌部材1の受入開口10に容易に係止させること
ができる。
【0026】(第2実施例)図10〜図12に示す第2
実施例のクイックコネクタは、係止部材の形状を変更し
たこと以外は、上記第1実施例のクイックコネクタと同
じ構成であり、同一箇所は同一符号を付す。係止部材3
は、Cリング状の全体形状を有し、ステンレスの薄板バ
ネ鋼板を切断、折り曲げ加工して形成されている。係止
部材3は、雌部材1の奥方側に配設された円弧帯状の基
端部31と、基端部31の周方向の両端部及び中央部か
ら雌部材1の受入開口10側に軸方向に一体的に延びそ
の途中で内側に折り曲げられて雌部材1の奥方側に向か
うに連れて軸心方向に向かうように傾設された3個の係
止爪部32と、係止爪部32が向けられていない部分の
基端部31から雌部材1の受入開口10側に軸方向に一
体的に延び基端部31と同一径をもつ2個の弧状先端部
33とを有している。なお、3個の係止爪部32は周方
向に等間隔に配設され、また各係止爪部32の先端には
径外方向に屈曲された屈曲部32aがそれぞれ形成され
ている。この係止部材3も上記第1実施例のものと同様
に、弾性変形により縮径させながら受入開口10から受
筒部11内に挿入されることにより、係止部材3自身の
弾性力で元の径にほぼ復元し、基端部31及び弧状先端
部33の外周面を受筒部11の内周面に押圧した状態で
嵌め込まれている。
【0027】本実施例のクイックコネクタも、上記第1
実施例のクイックコネクタと同様の作用、効果を奏す
る。 (第3実施例)図13〜図16に示す第3実施例のクイ
ックコネクタは、リリース具の形状を変更したこと以外
は、上記第1実施例のクイックコネクタと同じ構成であ
り、同一箇所は同一符号を付す。
【0028】リリース具4は、リング状基端部41と、
リング状基端部41から遠心方向に突出した3個の規制
突部42とを有している。リング状基端部41の外周径
は、雌部材1の受け入れ開口10の内周径よりも若干小
さく設定されている。3個の規制突部42は周方向に等
間隔に配設され、その先端側には、先端に向かうに連れ
て外周径が小さくなるテーパ状案内面42cが形成され
ている。なお、各規制突部42の基端側の端部42b
は、雌部材1の受入開口10の内周径より大きい外周径
を有している。また、リリース具4の先端側の端面はテ
ーパ面となって、リリース具4の雌部材1の奥方への移
動に伴って係止部材3の係止爪部32を押圧して係止爪
部32を遠心方向に弾性変形させるテーパ状押圧端面4
3とされている。このリリース具4は、係止部材3を雌
部材1の受筒部11内に嵌め込んだ後、リリース具4の
先端側を係止部材3の内周側に挿入する。このとき、リ
リース具4は各規制突部42のテーパ状案内面42cを
雌部材1のフランジ部13に案内されつつ押圧されるの
で、リリース具4は弾性変形により縮径しながら受入開
口10を越える。そして、リリース具4はリング状基端
部41の端部が雌部材1の受入開口10内にほぼ収まっ
た状態で受入開口10に保持されている。なお、本実施
例のリリース具4は、押圧端面43がリリース具4の先
端側端面の全周に設けられているので、リリース具4を
挿入する際に、上記実施例1のように押圧端面43を係
止部材3の各係止爪部32に位置合わせする必要がな
い。
【0029】本実施例のクイックコネクタも、基本的に
は上記第1実施例のクイックコネクタと同様の作用、効
果を奏する。なお、雄部材2と雌部材1とを分離する場
合には、図16に示すように、ドライバー等の治具5を
用いてリリース具4を雌部材1の奥方に移動させ、リリ
ース具4の押圧端面43を係止部材3の各係止爪部32
の内面に押し当てて各係止爪部32を拡径し、リング状
突部20と各係止爪部32との係止を解除し、解除した
状態で雄部材2と雌部材1とを相対的に引き離せばよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のクイックコ
ネクタによれば、雌部材と雄部材とを連結した状態で
は、係止部材が雌部材の受筒部内に収納されており、し
かもリリース具によりその脱落が確実に防止されている
ので、外部からの衝撃や振動等により係止部材が脱落す
ることを確実に回避することができる。
【0031】また、リリース具が常時雌部材に保持され
ており、該リリース具を雌部材の奥方側に単に移動させ
るという簡単な作業により雌部材と雄部材とを分離する
ことができる。このため、雌部材と雄部材とを分離する
ための部材を別途準備する必要がないので該部材の紛失
を防ぐことができ、かつ分離する際の作業性を向上させ
ることができる。
【0032】さらに、リリース具の雌部材からの抜けを
規制するための規制突部は、周方向に間隔を設けて配設
されているので、リリース具を雌部材の受筒部内に挿入
する際にリリース具自身が弾性変形により縮径し易く、
雌部材が剛体であっても適用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係り、雌部材の断面図である。
【図2】第1実施例に係り、雌部材に雄部材と挿入する
際の断面図である。
【図3】第1実施例に係り、雌部材と雄部材とを連結し
た状態の断面図である。
【図4】第1実施例に係り、雌部材と雄部材との連結を
解除する際の断面図である。
【図5】第1実施例に係り、係止部材の断面図である。
【図6】上記係止部材の正面図で、図5のA矢視図であ
る。
【図7】第1実施例に係り、リリース具の一部断面側面
図である。
【図8】上記リリース具の正面図で、図7のA矢視図で
ある。
【図9】第1実施例に係り、雌部材と雄部材とを連結し
た状態の正面図である。
【図10】第2実施例に係り、雌部材の断面図である。
【図11】第2実施例に係り、係止部材の断面図であ
る。
【図12】上記係止部材の正面図で、図11のA矢視図
である。
【図13】第3実施例に係り、雌部材の断面図である。
【図14】第3実施例に係り、リリース具の一部断面側
面図である。
【図15】上記リリース具の正面図で、図14のB矢視
図である。
【図16】第3実施例に係り、雌部材と雄部材との連結
を解除する際の断面図である。
【図17】従来のクイックコネクタの分解斜視図であ
る。
【図18】上記従来のクイックコネクタの断面図であ
る。
【図19】先に開発したクイックコネクタの断面図であ
る。
【符号の説明】
1は雌部材、10は受筒部、11は受入開口、2は雄部
材、20はリング状突部、21は嵌合筒部、3は係止部
材、32は係止爪部、4はリリース具、42は規制突
部、43は押圧端面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 和宏 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受入開口と該受入開口に隣接し該受入開口
    より内周径の大きいリング状凹部からなる受筒部とを軸
    方向一端にもつ筒状の雌部材と、 遠心方向に突出したリング状突部と該受入開口から該受
    筒部内に挿入される嵌合筒部とをもつ筒状をなす雄部材
    と、 該雌部材の受筒部内に配設されて該受筒部内に挿入され
    た該雄部材を該雌部材に連結し、Cリング状の全体形状
    を有する弾性バネ状の係止部材と、 先端側が該係止部材の内周側に配設されるように該雌部
    材の受筒部内に軸方向に往復動可能に保持され、該雌部
    材と該雄部材とを分離する筒状のリリース具とから構成
    され、 前記係止部材は、前記雌部材の他端側に向かうに連れて
    軸心方向に向かうように傾設されその先端が前記雄部材
    のリング状突部と係止する複数の係止爪部を有し、 前記リリース具は、前記雌部材の受入開口に係止されて
    該リリース具の前記雌部材からの抜けを規制し得るよう
    に遠心方向に突出し、周方向に間隔を設けて配設された
    少なくとも2以上の規制突部と、該リリース具の前記雌
    部材の他端側への移動に伴って前記係止部材の係止爪部
    を押圧して該係止爪部を遠心方向に弾性変形させる押圧
    端面とを有していることを特徴とするクイックコネク
    タ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6866304B2 (en) * 2002-02-02 2005-03-15 Voss Automotive Gmbh Receiving part of a fluid plug-in coupling
CN108644507A (zh) * 2018-06-14 2018-10-12 宁波海连汽配科技有限公司 一种快速连接器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6866304B2 (en) * 2002-02-02 2005-03-15 Voss Automotive Gmbh Receiving part of a fluid plug-in coupling
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