JPH11505596A - 急速接続継手用ばねクリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 急速接続継手(32)および該継手に使用するばねクリップ(94)の改良品である。継手は、環状座部を形成する通路を画定する雌部材(44)、通路に嵌まる大きさの雄部材(46)、および環状座部に配設されたばねクリップ、を備えている。ばねクリップは、環状座部に据えられるよう圧縮され得るばね鋼の薄肉管状部材から成り、雄部材の後尾接触面に係合する円周方向に離して設けられた第１の複数のフィンガ部(94b)および環状座部の一端を形成する環状ショルダに係合する円周方向に離して設けられた第２の複数のフィンガ部(94c)を備えている。一実施例では、雄部材の接触面に係合するフィンガ部は、フィンガの頭部が雄部材の接触面に係合するための大きい円周面を形成するよう協働するＴ字構成を有している。他の実施例では、雌部材の環状ショルダに係合するためのフィンガ部は、フィンガのＴ部分が環状ショルダに係合するための大きい円周面を形成するよう協働するＴ字構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 急速接続継手用ばねクリップ発明の背景 本発明は、急速接続継手に関し、特に、急速接続継手に使用する改良されたば ねクリップに関する。 急速接続継手は一般に、相互に密封関係で接続可能でそれらの間に流体を流す ことができる二つの主要構成要素または部品から構成される。継手の部品または 半部を相互に接続して該継手を相互に接続された密封状態に維持するために、広 範な種類のラッチ装置が使用されてきた。典型的には、継手は、内部に雄部材を 密封状態で受容するよう構成された雌部材を備えており、この場合、部品の相対 的な軸方向の変位により部品が相互接続できるようになっており、該接続が適当 なラッチ構造によって維持される。 普及形の軸方向移動型継手は、部品の結合時に雄部品に形成されたショルダに 係合する雌部品に位置決めされた弾性フィンガを有するばねクリップを利用して いる。弾性フィンガは、最初に雄部品が雌部品に挿入される際に雄部品のショル ダにより半径方向外方へ変位し、該弾性フィンガがショルダ上に乗った後、ショ ルダの後方でスナップ係合して軸方向に整列状態となり、雄部品が引き出される のを防止する。 従来技術のばねクリップは一般には満足のいくものであったが、雄部材または 雌部材の協働面と係合するためにばねクリッ プにより与えられる円周面を最大限にすることが重要である用途が存在する。発明の概要 本発明の目的は、改良された急速接続継手を提供することにある。 特に、本発明の目的は、改良されたばねクリップを備えた急速接続継手を提供 することにある。 該急速接続継手は、軸方向に延びる本体部分を有する雄部材と、前記本体部分 を受容する大きさの軸方向に延びるボアを画定する雌部材とを備えている。該雌 部材は、弾性手段を備えており、前記雄部材は、該雄部材の本体部分の前記雌部 材のボアへの挿入に応じて動作して前記弾性手段を半径方向外側に偏倚させる先 導(leading)カム手段を備えている。雄部材は更に、前記弾性手段を通過する前 記先導カム手段の運動に応じて動作して前記弾性手段と協働することにより前記 雌部材のボアから該雄部材が抜けるのを防止する後尾当接手段を備えている。 前記弾性手段は、雌部材のボア中の環状座部に嵌合するよう圧縮可能であると 共に該ボア中の環状座部に弾性的に保持されるようその元の直径へと弾性的に広 がることが可能なばね鋼の比較的薄い管状部材またはリングとして形成された管 状ばねクリップから構成される。該クリップは、雄部材の後尾接触手段と係合し て雄部材の抜けを禁じる第１の複数の円周方向に隔置されたフィンガ部分を備え ており、更に、雌部材内でのクリップの軸方向の移動を不可能にするように、該 雌部材の環状座部 の一端を画定する環状ショルダと係合するよう構成された第２の複数の円周方向 に隔置されたフィンガ部分を備えている。 本発明によれば、一方の組のフィンガはＴ字形構成を有しており、各Ｔ字形フ ィンガの頭部が円周方向に延び、該フィンガのステム部が軸方向に延びている。 フィンガの頭部の円周方向の延びの総和は、雄部材または雌部材の協働面と係合 するための大きな円周方向の表面を与える。本開示の一実施例では、Ｔ形フィン ガは、環状座部を画定する雌部材の環状ショルダと係合するための円周方向面を 形成し、別の実施例では、Ｔ形フィンガは、雄部材の後尾接触手段と係合するた めの円周方向面を形成する。図面の簡単な説明 図１は、クラッチ油圧制御装置の概略図である。 図２は、該クラッチ油圧制御装置で採用され、本発明によるばね保持クリップ を用いた耐漏洩急速接続取付具又はコネクタの２つの半部を分離した状態で示す 長手方向の断面図である。 図３は、図２と同様の図であり、共に結合された状態で２つのコネクタ半部を 示す。 図４は、本発明によるばね保持クリップの斜視図である。 図５は、ばね保持クリップの修正形態の斜視図である。好適実施例の詳細な説明 図面を（特に図１を）参照すると、摩擦クラッチアセンブリ及びケーシングま たはハウジング15に収容されたギアボックス12を備えたものとして自動車のトラ ンスミッションが概略的に 示されいる。駆動シャフト13は、クラッチアセンブリ11からギアボックス12を駆 動する。釣鐘形ハウジング14は、クラッチアセンブリ11を取り囲み、自動車のエ ンジンＥの背面にボルト止めされている。釣鐘形ハウジング14の背面16は、ギア ボックスケーシング15の面17にボルト止めされている。環状油圧スレーブシリン ダ18は、釣鐘形ハウジング14内で駆動シャフトの周りに配設されている。スレー ブシリンダ18は、クラッチの釣鐘形ハウジング14と一体に成形されたワンピース ハウジング20を有している。ギアボックスケーシング20の表面17は、フランジ22 上にあり、ギアボックスケーシング15の一端を閉鎖する端板（図示せず）もまた ギアボックスケーシングの表面17にボルト止めされ、破線で示すトランスミッシ ョン入力シャフトが端板24を通って突出している。 スレーブシリンダ18は、管路または導管26を介してマスタシリンダ28に接続さ れている。マスタシリンダ28は、油圧流体リザーバ29を備え、自動車の運転者室 （図示せず）内に配設されたクラッチ制御ペダル（図示せず）に一端で回動可能 に接続できる入力ロッド30を備えている。該ロッド30は、マスタシリンダ28内に 配設されたピストン（図示せず）に接続され、クラッチペダルが踏まれた際に油 圧流体を管路26を通してスレーブシリンダ18に移送するようになっている。導管 26は、可撓性の導管またはホースであり、該導管またはホースは、その一端に、 スレーブシリンダ18の入口に接続するためのコネクタ34を有し、その他端には、 マスタシリンダ28の出口に接続するためのコネ クタ32を有している。 スレーブシリンダ18は、クラッチ解放フィンガ38の端と係合するスローアウト ベアリング36を変位させように構成されており、油圧流体がマスタシリンダ28か ら導管26を通ってスレーブシリンダ18に導入された際にクラッチを解放するよう になっている。 導管26の一端をマスタシリンダ28に接続する取付具またはコネクタ32は、耐漏 洩急速接続型のものであり、一方、導管26の他端をスレーブシリンダ18に接続す る取付具またはコネクタ34は、通常形式のものである。 図２および図３に詳細に示したように、耐漏洩急速接続コネクタ32は、各々が 管状本体47,49から形成される二つの相補形の交換可能なハーフコネクタまたは 部材44,46からなる。ハーフコネクタ44は、雌形のもので、その管状本体47は、 雄コネクタ部材46の管状本体49の円筒状の周面50を滑動可能に受容することがで きるボア48を有している。図３は、図１にも示すように互いに結合された雌部材 44および雄部材46を示している。これに対し、図２は、マスタシリンダ28、スレ ーブシリンダ18、およびクラッチの釣鐘形ハウジング14のサブアセンブリを自動 車内のそれぞれの位置に配設した後であって、雄部材46の管状本体49を雌部材44 のボア48に導入する前の、未結合の雌部材44および雄部材46を示している。 雌部材44の管状本体47は、一体的に外方に突出する取付具54で終端する端部キ ャップ52を画定する一体テーパ部分と、取付 具54上に係合して適当にクランプされた端部を有する導管26（図１参照）等の、 導管内部との流体連通を提供する通路56とが一端に設けられたアルミニウムのワ ンピース鋳造または鍛造から形成される。管状本体47のボア48は、その端部キャ ップ52が配設される一端に拡大直径部分を有しており、該部分中に、ボア48の一 端でショルダ64に対して金属ディスク62を保持する弾性を有するプラスティック 保持リング60が係合する。前記ディスク62には、通路56、したがって導管26と管 状本体47の内部またはボア48と流体連通する複数の孔66が形成されている。ロッ ドまたはステム68は、ディスク62の中心で固定され、ボア48中に長手方向および 軸方向に延びている。ロッド68は、その一端に拡大頭部70を有しており、該拡大 頭部70には、エラストマ材料からなる環状シール74が配設される溝72が設けられ ている。 スリーブ76は、ボア48中に滑動可能に配設される。該スリーブ76は、エラスト マシールリング80が配設される周辺溝78を有している。保持リング60とスリーブ 76の環状当接面84との間に配設されるコイルばね82は、管状本体47の開口端近傍 の内部溝88に配設されたエラストマＯリングに対してまたは該エラストマＯリン グと近接するようにスリーブ76を外方へと付勢する。スリーブ76は、ロッド68の 一端で拡大頭部70の周りに滑動可能に係合するボア89という形の端部ポートを有 しており、該ボア89は、環状当接面90を形成する縮小直径部分を有しており、該 縮小直径部分は、図２の未結合位置において、スリーブ76の外方への変位を制限 し、ロッド68の拡大頭部70の溝72中のエラス トマ環状シール74と係合して、スリーブ76の背後にある管状部材47のボア48中の 油圧流体が周囲に漏れることなくボア48中に収容されるようにする。Ｏリング86 を越えた雌部材の管状本体47の開口端には、拡大された直径のボアまたは座部92 が設けられており、該ボア92内に、ばね保持クリップ94という形の弾性手段が配 設されている。 保持クリップ94は、ボア48の拡大直径部分92の前後の境界にそれぞれ形成され た後方及び前方環状ショルダ当接面または壁部96,98の間に位置している。前方 環状ショルダ当接面98は、円筒面102で終端する内向きフランジ100の内面により 画定される。また、後方環状ショルダ当接面96は、Ｏリング86が内部に配設され る溝88と拡大直径ボア部分92との間に設けられた切頭円錐面103の前方境界で画 定される。 保持クリップ94は、比較的薄いばね鋼の管状部材からなり、符号105で示すよ うに分割されまたは切り込まれたものであり、該クリップをショルダ接触面96,9 8間で拡大ボア部分92中に係合させるために圧縮し、及びその元の直径へと弾性 的に広げることができるようになっている。クリップ94の軸方向の全範囲は、ボ ア部分92の軸方向範囲より僅かに短く、ショルダ98,96によりクリップの前後軸 方向への移動が阻止された状態でボア部分92に対してクリップをぴったりと係合 させることができるようになっている。 クリップ94は、スリット105を除いて連続する前方環状壁94a、壁94aから後方 へと延びる円周方向に隔置された第１組のフィ ンガ94b、および壁94aから後方へと延びる円周方向に隔置された第２組のフィン ガ94cを備えている。フィンガ94b,94cは、各フィンガ94cが連続するフィンガ94b 間に位置するように互い違いになっている。 各フィンガ94bは、Ｔ字状構成を有しており、軸方向に延びるステム部分94dと 弓形に円周方向に延びるバー部分94eとを備えている。該バー部分94eの大きさは 、各バー部分94eが比較的幅狭のスリット106によって次の隣接するバー部分94e から分離され、これにより、連続するバー部分94eが協働して、スリット106およ びスリット105を除き実質的に連続する円周面を画定するように設計される。フ ィンガ94bは、壁94aと同じ円筒面内にある。 フィンガ94cは、壁94aから後方へと延び、壁94aおよびフィンガ94bの円筒面か ら半径方向内方へと変形されて後縁94fを呈する。雌部材のボア48の拡大直径部 分92に係合すると、フィンガ94bのバー部分94eは、後方環状ショルダ96と係合し 、前方環状壁94aの前縁94gは、前方ショルダ98と係合し、フィンガ94cは、ボア4 8中に半径方向内方へと延びて雄コネクタ46と協働する。 コネクタ32の雄コネクタ部材46は、雌コネクタ部材44のボア48中に滑動可能に 係合することを可能にする直径の周囲面50を有する管状本体49を備えている。雄 部材の管状本体49の周囲50には、外方へと延びる環状の隆起部またはビード108 が設けられており、該隆起部108は、その先端を雌部材44の管状本体47 の先端でフランジ100の円筒面102内に通過させることを可能にする外径を有して いる。隆起部108の前側は、傾斜部112という形の先導カム手段を画定し、該傾斜 部112は、雄部材46が雌部材44中に導入された際に、雄部材の鼻部または先端と 共に、保持クリップフィンガ94cの漸進的な弾性変位を生じさせる。この弾性変 形は、フィンガ94cがそれらのほぼ元の位置（この位置では、各フィンガ94cの端 面94fが、環状隆起部108の他方の側に形成された半径方向環状ショルダ114とい う形をとる後尾当接手段と係合する）に弾性的に素早く戻るまで生じている。雌 部材44内の切頭円錐面103に係合する傾斜部112により、雄部材46がそれ以上雌部 材44中に入ることが防止される。 雄部材の管状本体49は、一方の末端で端部キャップ116により閉鎖されており 、該端部キャップ116は、該管状本体49の末端上に所定位置でねじ込まれ、溶接 され、または半田付けまたは蝋付けされる。該端部キャップ116には、適当な導 管に接続するための取付具118と、該導管の内部を雄部材の管状本体49内のボア1 22と流体連通させる通路120とが設けられている。円筒形状で全体的にカップ形 状を有するバルブ部材124が、ボア122中に滑動可能に配設され、コイルばね126 により付勢される。該コイルばね126は、端部キャップ116に当接する一端と、雌 部材44および雄部材46の未結合時にバルブ部材124内の環状当接面128に対して図 ２に示す位置で係合する他端とを有している。 バルブ部材124は、管状本体49の開口端に形成された端部保持フランジ132内に 係合する直径を有する中実の円筒形端部130 を有している。環状エラストマリング134は、バルブ部材124の中実の円筒形端部 130の周りに配設され、コネクタ部材が結合していない場合に端部保持フランジ1 32の内面に対してエラストマシール134を固く係合させるコイルばね126の作用に よって、流体が雄部材本体49のボア122から漏出するのを防止する。バルブ部材1 24の周辺には、長手方向溝136が設けられており、該長手方向溝136は、雌部材44 と雄部材46との結合時に、バルブ部材124が雌部材44のロッド68の一端の拡大頭 部70の一端によりコイルばね126の偏倚作用に抗して図３に示す位置へと変位さ れた際に雄部材46のボア122と雌部材44のボア48とを流体連通状態にする。結合 時と同時に、フランジ132が設けられている雄部材管状本体49の一端が、コイル ばね82の偏倚作用に抗して雌部材のボア48中のスリーブ76を後退させ、これによ り、スリーブの環状当接面90がロッド68の拡大頭部70で環状シール74と係合しな くなり、ボアまたはポート48が油圧流体の流れに対して開口状態になる。雌部材 44および雄部材46は、図３に示すように、共に結合されると、雌部材44のボア48 と雄部材46のボア122との間に油圧流体の流れのための自由通路を提供する。該 通路は、雄部材46の管状本体49の周囲50が雌部材44の内部溝88中のＯリング86と 係合して該Ｏリング86を圧縮する結果として、周囲に対して耐漏洩性のものとな る。コネクタ部材が確実に結合された後（図３参照）、保持クリップ94の可撓性 フィンガ94cの各々の端面94fが、雄部材管状本体49の周囲で隆起部108の環状当 接面114と係合し、これにより、二つのコネクタ部材 の分離が防止される。 図５に示すばねクリップ138の修正形態もまた、比較的薄いばね鋼の管状部材 から形成され、該管状部材には、該クリップをショルダ当接面96,98間において 雌部材管状本体47の一端で拡大ボア部分92内に係合させるために圧縮し、その元 の直径に向かって弾性的に広がることができるように符号140で示す位置に割れ 目またはスリット140が形成されている。 クリップ138は、割れ目140を除いて連続であり且つ前方ショルダ98に対して着 座する環状の前方壁部138aと、該前方壁部138aから後方へと延び後縁138cで終端 して後方ショルダ96と係合する一連の円周方向に隔置されたフィンガ部138bと、 フィンガ138dが隣接する組のフィンガ138c間に位置するようにフィンガ138cに対 して互い違いまたは交互の関係で前方壁部138aから後方へと延びる一連の円周方 向に隔置されたフィンガ部138dとを備えている。 各フィンガ部138dは、Ｔ字形構成を有しており、リング138aから後方へと延び るステム部138eおよび円周方向に延びる弓形バー部分138fを備えている。各ステ ム部138eは、クリップの円筒面に対して半径方向内側にバー部分138fを配置する ようにクリップの円筒面に対して後方内側に傾くように変形される。バー部分13 8fは、クリップの全体的な円筒面内に同心に位置決めされた共通の円筒面内に位 置するようにステム部138eに対して曲げられる。 クリップ94の場合のように、雄部材46が雌部材44の中に導入 されると、傾斜部112が、雄部材の鼻部または先端と共に、クリップのフィンガ 部138dの漸進的な弾性変形を生じさせる。この弾性変形は、フィンガ138dがその 元の位置へと弾性的に跳ね返って、各フィンガの端縁138fが後尾当接環状ショル ダ114と係合するまで行われる。またクリップ94の場合のように、雄部材46がそ れ以上雌部材44中に導入されることが、雌部材44の切頭円錐面103に係合する傾 斜部112によって防止される。コネクタ部材を確実に結合した状態では、フィン ガ部138dの端縁138fが環状ショルダ114と協働して、雄部材および雌部材が偶発 的に分離することを防止する。 クリップ94,138は、まず最初に薄いばね鋼の平坦な一片として形成され、次い で多段順送り型(multi-stage progressive die)により処理されてクリップの様 々な要素が形成され、次いでローラ処理が行われて管状または円筒状の構成にさ れるものであることが理解されよう。 本発明は、急速接続継手に使用するための改良された保持クリップを提供する ものであり、特に、クリップの保持能力を向上させるように雄部材または雌部材 の協働面と係合する大きな円周領域を与える安価なばね鋼保持クリップを提供す るものであることが理解されよう。 本発明の好適実施例を詳細に図解し説明してきたが、本発明の範囲または思想 から逸脱することなく本開示の実施例に様々な変更を加えることが可能であるこ とは明らかである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．継手の雄部材および雌部材を結合状態で保持する急速接続継手で使用するば ねクリップであって、前記雌部材の環状座部に係合させるために圧縮されると共 にボア内で弾性的に保持されるよう元の直径へと弾性的に広がることが可能な比 較的薄いばね鋼の管状部材からなり、雄部材の引き抜きを禁止するよう雄部材の 後尾接触手段と係合する円周方向に隔置された第１組のフィンガ部を備えており 、更に、雌部材内でのクリップの軸方向の移動を防止するように雌部材の環状座 部の一端を画定する環状ショルダに係合するよう構成された円周方向に隔置され た第２組のフィンガ部を備えており、前記フィンガ部の組のうちの一方がＴ字形 の構成を有しており、各Ｔ字形フィンガ部の頭部が円周方向に延び、各Ｔ字形フ ィンガ部のステムが軸方向に延びていることを特徴とする、クリップ。 ２．前記Ｔ字形フィンガ部が、前記雌部材の前記環状ショルダと係合するための 円周面を画定する、請求項１記載のクリップ。 ３．前記Ｔ字形フィンガ部が、前記雄部材の前記後尾接触手段と係合するための 円周面を画定する、請求項１記載のクリップ。 ４．環状座部を画定する通路を画定する雌部材と、該雌部材の前記通路中に係合 する大きさを有すると共に当接面を画定す る雄部材と、前記雌部材の環状座部内に配設された比較的薄いばね鋼の管状部材 からなるばねクリップとを備えており、前記ばねクリップが、前記環状座部に着 座させるために圧縮されるものであり、及び前記雄部材の当接面と係合するため の円周方向に隔置された第１の複数のフィンガ部と、前記環状座部の一端を画定 する環状ショルダと係合するための円周方向に隔置された第２の複数のフィンガ 部とを備えており、前記フィンガの組のうちの一方がＴ字形の構成を有しており 、各Ｔ字形フィンガの頭部が円周方向に延び、各Ｔ字形フィンガのステムが軸方 向に延びていることを特徴とする、急速接続継手。 ５．前記Ｔ字形フィンガが、前記雄部材の接触面と係合するための円周方向に隔 置された第１の複数のフィンガ部を備えている、請求項４記載の急速接続継手。 ６．前記Ｔ字形フィンガが、前記環状座部の一端を画定する環状ショルダと係合 するための円周方向に隔置された第２の複数のフィンガ部を備えている、請求項 ４記載の急速接続継手。