JPH06185656A - 回転型流量制御弁 - Google Patents

回転型流量制御弁

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Publication number
JPH06185656A
JPH06185656A JP22189993A JP22189993A JPH06185656A JP H06185656 A JPH06185656 A JP H06185656A JP 22189993 A JP22189993 A JP 22189993A JP 22189993 A JP22189993 A JP 22189993A JP H06185656 A JPH06185656 A JP H06185656A
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JP
Japan
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valve body
valve
passage
port
housing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP22189993A
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English (en)
Inventor
Naoki Hakamata
尚樹 袴田
Yoriaki Ando
順明 安藤
Kunihiro Kubo
晋宏 久保
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐振性に優れ、小型で高速応答性がよく、印
加電流値に対する制御流量の比例性に優れた回転型流量
制御弁を提供する。 【構成】 回転型流量制御弁1の流路切替部4におい
て、内側ハウジング6の中空部に嵌挿された案内弁2
は、ベアリング19,20により正逆回転可能に支持さ
れている。外側ハウジング5には外側ハウジング内管路
10,11,12が形成され、内側ハウジング6には案
内弁2の回転中心に対して対称位置に4箇所ずつ連通路
(13〜16)が形成されている。トルクモータ部3に
おいて、案内弁2に連結された下側アーマチュア32に
は永久磁石33が接着固定されており、永久磁石33の
両側の磁極はそれぞれコイル34を巻回した円柱部43
に対向している。そして、円柱部43と永久磁石33と
の引力及び斥力により下側ーマチュア32とともに案内
弁2が回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印加電流を変化させ
ることによって、流路を切り替えるとともに、その流量
を調節する流量制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印加電流値に応じて流体流量を制
御する電磁式流量制御弁としては、印加電流値に比例し
てスプールが軸方向に摺動する直線運動式の電磁比例流
量制御弁があった。又、この他に弁体をハウジング内に
設け、その弁体をモータによって回転させることによっ
て流量制御を行う回転運動式の流量制御弁もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記直線運
動式の電磁比例流量制御弁は、印加電流に比例した流量
制御が可能であるという長所はあるものの、自動車等に
搭載して使用する場合、スプールの軸方向の振動を受け
て誤作動しやすく、流量を精度よく制御するのが困難で
あった。
【0004】一方、従来の回転運動式の流量制御弁は、
上記のような振動の影響はないものの、駆動用モータの
体格が大きく制御弁自体として大型化してしまうという
問題があった。又、小型モータを使用するために減速機
を利用することによって回転トルクを増加させる構造の
ものはモータの体格は小さくなるが、減速することによ
って応答性が悪化し、高速な流量制御ができなくなると
いう問題があった。
【0005】さらに、このようなモータを利用したもの
は、モータ自体が回転角度方向に磁界の不均一分布をも
っていることに起因する回転角度方向におけるトルク変
動のため、印加電流に対する回転角度の直線性が悪く、
従って制御される流体流量も印加電流に対して比例性が
良くなかった。
【0006】この発明は、上記各問題点に着目してなさ
れたものであって、その目的とするところは、耐振性に
優れ、小型で高速応答性がよく、印加電流値に対する制
御流量の比例性に優れた回転型の電磁比例流量制御弁を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明の回転型流量制御弁は、円筒空間部を有
するとともに、当該円筒空間部に連通する複数の連通路
を有するハウジングと、前記円筒空間部に配設され、前
記ハウジングの連通路を選択的に切り替えるための切替
路を有する弁体と、前記円筒空間部に配設され、前記弁
体をその軸線を中心にして正逆回転可能に支持するため
のベアリングと、前記弁体に連結され、当該弁体の軸線
に直交する方向に延びる回転部材と、前記回転部材おい
て、回転中心から離間した位置に設けられた磁石と、前
記磁石の磁極に対向して配置された磁性部材と、前記磁
性部材に巻回され、印加電流の方向及び大きさに応じて
前記磁性部材の磁極及び磁力を変化させるコイルとを備
え、前記磁性部材及び前記磁石間に引力及び斥力を生じ
させて、前記回転部材を回転させることを要旨とするも
のである。
【0008】又、第2の発明の回転型流量制御弁は、円
筒空間部を有するとともに、当該円筒空間部に連通する
複数の連通路を有するハウジングと、前記円筒空間部に
配設され、前記ハウジングの連通路を選択的に切り替え
るための切替路を有する弁体と、前記円筒空間部に配設
され、前記弁体をその軸線を中心にして正逆回転可能に
支持するためのベアリングと、前記弁体に連結され、当
該弁体の軸線に直交する方向に延びる磁性材からなる回
転部材と、中空部にて前記回転部材を貫通させ、印加電
流の方向及び大きさに応じて前記回転部材の磁極及び磁
力を変化させるコイルと、前記回転部材の磁極に対向し
て配置された磁石とを備え、前記回転部材及び前記磁石
間に引力及び斥力を生じさせて、前記回転部材を回転さ
せることを要旨とするものである。
【0009】又、第1及び第2の発明においては、請求
項3に示すように、前記ハウジングの円筒空間部に連通
するポートを、前記弁体の回転中心に対して対称となる
ように偶数個、設けて構成してもよい。
【0010】又、第1及び第2の発明においては、請求
項4に示すように、前記ベアリングを支持するための支
持空間を前記ハウジングの円筒空間部に対し同一径とし
て構成してもよい。
【0011】さらに、第1及び第2の発明においては、
請求項5に示すように、前記弁体を少なくとも2つのベ
アリングで支持するとともに、該ベアリングを支持する
ための各支持空間を前記弁体に設けられた連通路にて連
通して構成してもよい。
【0012】さらに、第1及び第2の発明においては、
請求項6に示すように、前記ハウジングの連通路は、前
記弁体の切換路に流体を流入するための流入路と前記弁
体の切換路から流体を流出するための流出路とからな
り、前記流出路の開口部における前記弁体の開弁方向の
接線に対して鈍角となるように前記流出路を延設しても
よい。
【0013】加えて、第1及び第2の発明においては、
請求項7に示すように、前記ハウジングの連通路は、前
記弁体の切換路に流体を流入するための流入路と、前記
弁体の切換路から流体を流出するための流出路とからな
り、前記流入路の開口部における前記弁体の開弁方向の
接線に対して鈍角となるように前記流入路を延設して構
成してもよい。
【0014】
【作用】上記構成によれば、第1の発明の回転型流量制
御弁では、コイルへの印加電流に応じて磁性部材に磁極
が発生し、その磁性部材の磁極とそれに対向する磁石の
磁極との間に印加電流の大きさに応じた引力及び斥力が
発生する。このとき、その引力及び斥力は、弁体の回転
中心から離間した位置にて発生するため、回転部材に回
転力が付与される。又、磁石の磁極とコイルにより磁性
部材の端面に発生する磁極とが対向する構造となってい
るため、磁束の全てが磁力の発生に利用でき、小型で大
きな回転力が得られる。
【0015】さらに、上記構成によれば、磁石及びコイ
ルによってつくられる磁極が略直線状に配置されると、
これらによってつくられる磁界の分布は極めて均一にな
り、回転部材の作動範囲は上記コイルによってつくられ
る磁極による磁界の中心付近の極一部の狭い範囲内とな
る。そのため、作動範囲内における磁界の変動が少なく
なり、印加電流値に対して回転部材の回転角度の直線性
が良好となる。つまり、弁体の回転角度が印加電流値に
対して直線性に優れ、このため制御流量の印加電流値に
対する比例性が向上する。
【0016】そして、弁体が回転部材とともに回転する
ことにより、ハウジングのいずれかの連通路のポート
と、弁体の切替路のポートとが選択的に連通される。即
ち、弁体の回転に伴い、ハウジング内に形成された流路
が切り替えられる。又、ハウジングの連通路のポートと
弁体の切替路のポートとが連通した状態においては、弁
体の回転角度に応じて連通路のポートと切替路のポート
との連通面積が変えられて流量が調節される。
【0017】又、弁体は直接ベアリングによって支持さ
れているので、従来の回転型流量制御弁のように流体固
着を発生しやすく高圧時に作動不良になるという問題が
なく、常に円滑な作動を保証することができる。
【0018】なお、弁体及びベアリングは共に円筒空間
部に配設されるため、ベアリングの支持部を円筒空間部
(ハウジング)とは別体に設ける場合に比べて組付精度
が大幅に向上し、弁体の回転動作が滑らかになる。即
ち、円筒空間部においてベアリングの支持部と弁体の支
持部との同軸度が加工時に出し易くなり、ハウジングと
弁体とのクリアランスを最小限に抑えることができる。
その結果、流体の洩れ量が小さくなり、流体の消費量が
減少される。又、流体圧送のための負荷が軽減される。
【0019】又、第2の発明の回転型流量制御弁では、
コイルへの印加電流に応じて回転部材に磁極が発生し、
その回転部材の磁極とそれに対向する磁石の磁極との間
に印加電流の大きさに応じた引力及び斥力が発生する。
このとき、その引力及び斥力は、弁体の回転中心から離
間した位置にて発生するため、回転部材に回転力が付与
されることになる。ここで、回転部材の作動範囲は上記
コイルによってつくられた磁極による磁界の中心付近の
極一部の狭い範囲内であるため、作動範囲内における磁
界の変動が少なく、印加電流値に対して回転部材の回転
角度の直線性が良好となる。つまり、弁体の回転角度が
印加電流値に対して直線性に優れ、このため制御流量の
印加電流値に対する比例性が向上する。
【0020】そして、第1の発明と同様に、回転部材と
ともに弁体が回転し、ハウジング内に形成された流路が
切り替えられる。又、請求項3の構成によれば、ポート
数が増えるに伴い同一の体格で制御できる流量を増やす
ことができ、弁自体として小型化できるとともに、各ポ
ートに分配される流体の圧力バランスが均等になり弁体
がハウジングに押し付けられ作動不良になるということ
がない。
【0021】又、請求項4の構成によれば、ベアリング
が支持される支持空間と弁体が挿入される円筒空間部と
の同軸度を出す必要がなくなり、ベアリング及び弁体の
組付精度がさらに向上する。そして、加工精度及び組付
精度の向上によりハウジングの内壁と弁体との間のクリ
アランスが最小限に抑えられ、このクリアランスから漏
洩する流量が低減される。
【0022】さらに、請求項5の構成によれば、連通路
を介して各ベアリングの支持空間が同一圧力となる。そ
の結果、各ベアリングにかかる負荷が最小になり、ベア
リングの円滑なる回転が可能となる。
【0023】一方、請求項6,7の構成によれば、流体
の流出方向又は流入方向を規制することによって、流量
制御弁の開弁時に弁体に作用する流体反力(開口部を閉
じようとする力)の影響が低減され、弁体の回転の安定
化が実現される。なお、流体の流出速度をV,流量を
Q,密度をρ,弁体の開弁方向の接線に対する流出角度
をθとしたとき、流体反力Fは、 F=ρ・Q・V・cosθ で表される。
【0024】要するに、流体反力Fは流出角度θが90
°に対して小さくなる程大きくなる。又、開度が小さい
うちは開口面積が小さく、即ち流量Qが小さく流体反力
Fが小さい。開度が大きくなると開口面積が大きくなっ
て流量Qが大きくなるが、開度が大きくなるにつれて流
出角度θも大きくなってくる。しかし、流出路を半径方
向に延設した場合には流出路がすべて開口しないとθ=
90°とならず、流体反力F=0とならない。これに対
し、請求項6の構成によれば、流出路がすべて開口して
いない状態であっても、つまり弁体の回転角が小さい場
合でも流出角度θ≒90°となり、流体反力F≒0とな
る。その結果、回転角に対する必要トルクが小さくな
り、弁体の回転に関する構成の小型化が実現される。
【0025】さらに、請求項7の構成によれば、流入路
の開口部における流体の流出方向が弁体の開弁方向側に
傾く。即ち、流体の流入により弁体には開弁方向への力
が作用する。その結果、弁体に作用する流体反力Fは、
流入路の開口部における開弁方向の力によって低減され
る。
【0026】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を具体化した第1実施例
を図面に従って説明する。
【0027】図1は、第1実施例の回転型流量制御弁1
の構成を示す縦断面図である。図1に示すように、回転
型流量制御弁1は大別して図1上部のトルクモータ部3
と図1下部の流路切替部4とから構成されている。流路
切替部4において、外側ハウジング5の中空部5aには
内側ハウジング6が嵌挿固定されている。内側ハウジン
グ6は中空円筒状をなし、円筒空間部としての大径中空
部6aと小径中空部6bとを有している。そして、内側
ハウジング6の大径中空部6a,小径中空部6bには、
それぞれベアリング19,20が嵌挿固定されている。
【0028】又、弁体としての略円柱状の案内弁2は、
ベアリング19,20によって支持され、小径中空部6
bにて正逆回転可能となっている。なお、図1中、”
L”は案内弁2の軸線を示している。
【0029】なお、本実施例では、案内弁2及びベアリ
ング19,20は共に内側ハウジング6の円筒空間部
(大径中空部6a,小径中空部6b)に配設されてい
る。従って、ベアリング19,20を内側ハウジング6
とは別体に配設する場合(例えば、上下のプレート4
5,46に配設する場合)に比べて組付精度を向上させ
ることができる。つまり、上下のプレート45,46に
ベアリング19,20を配設した場合には、プレート4
5、プレート46及びハウジング6の各中空部の円筒度
とこれらの組付精度とが集積されて全体の誤差となるた
め、全体の誤差は大きくなってしまう。従って、案内弁
2をハウジング6の中空部に組み付ける際には、前記誤
差を考慮して案内弁2と中空部とのクリアランスを予め
大きくする必要があった。これに対して、本実施例で
は、ハウジング6の中空部6a,6bの円筒度と同軸度
だけで案内弁2を組み込んだときの組付時の精度が出せ
るため、組付精度を大幅に向上でき、案内弁2とハウジ
ング6とのクリアランスを小さくすることができる。
【0030】一方、内側ハウジング6の外周面には、上
下3段の環状溝7,8,9が形成されており、図2,図
3,図4には、それぞれ、上段の環状溝7を通るB−B
線から見た断面図,中段の環状溝8を通るC−C線から
見た断面図,下段の環状溝9を通るD−D線から見た断
面図を示す。
【0031】図2に示すように、外側ハウジング5には
外側ハウジング内管路10が形成されており、同管路1
0を介して上段の環状溝7と図示しない外部のコントロ
ール部(例えば、油圧シリンダ等)とが常時連通されて
いる。即ち、環状溝7の内圧はコントロール部の圧力と
等しくなっている。
【0032】又、内側ハウジング6には、上側コントロ
ールポート(以下、上側Cポートという)13が90度
毎に4箇所形成されている。詳しくは、上側Cポート1
3は、小径中空部6bの中心に対して対称となるように
放射状に設けられ、この上側Cポート13により内側ハ
ウジング6の小径中空部6bと環状溝7とが連通されて
いる。さらに、上側Cポート13の図中反時計回り方向
側にはリターンポート(以下、Rポートという)14が
4箇所形成されている。
【0033】図3に示すように、外側ハウジング5には
外側ハウジング内管路11が形成されており、同管路1
1を介して中段の環状溝8と図示しない外部のプレッシ
ャ部(例えば、油圧ポンプ等)とが常時連通されてい
る。即ち、環状溝8の内圧はプレッシャ部の圧力と等し
くなっている。
【0034】又、内側ハウジング6には、プレッシャポ
ート(以下、Pポートという)15が90度毎に4箇所
形成されている。詳しくは、Pポート15は、小径中空
部6bの中心に対して対称となるように放射状に設けら
れ、このPポート15により内側ハウジング6の小径中
空部6bと環状溝8とが連通されている。さらに、Pポ
ート15の図中時計回り方向側には下側コントロールポ
ート(以下、下側Cポートという)16が4箇所形成さ
れている。
【0035】一方、図4に示すように、外側ハウジング
5には外側ハウジング内管路12が形成されており、同
管路12を介して下段の環状溝9と図示しない外部のリ
ターン部(例えば、オイルリザーバタンク等)とが常時
連通されている。即ち、環状溝9の内圧はリターン部の
圧力と等しくなっている。
【0036】図2〜図4に示すように、内側ハウジング
6には、中空部6a,6bの軸線方向(図2の紙面垂直
方向)に延びる内側ハウジング内連通穴17,18が形
成されている。そして、内側ハウジング内連通穴17に
よってRポート14と下段の環状溝9とが常時連通さ
れ、内側ハウジング内連通穴18によって上段の環状溝
7と下側Cポート16とが常時連通されている。
【0037】以上のように、本実施例では、上側Cポー
ト13,Rポート14,Pポート15,下側Cポート1
6がハウジングの連通路をなしている。なお、本実施例
では、各ポート13〜16の断面が円形に形成されてい
る。
【0038】一方、図2(図1のB−B線断面)及び図
3(図1のC−C線断面)に示すように、案内弁2には
前記上側Cポート13に対向する十字状の上側貫通穴2
1と、前記Pポート15に対向する同じく十字状の下側
貫通穴22とが2段に分かれて形成されている。十字状
とすることによって、同一の回転角に対して開口面積が
倍増し、小型で大流量を制御できる。この貫通穴21,
22が弁体の切替路をなしている。内側ハウジング6の
上側Cポート13と十字状の上側貫通穴21とは常時連
通しており、上側貫通穴21内は、外側ハウジング内管
路10を通して伝達されるコントロール圧にて保持され
ている。図2の中立位置状態において、Rポート14と
上側貫通穴21とは閉じており、その両者14,21は
内側ハウジング6と案内弁2との間の微小なクリアラン
ス23によってのみ連通されている。
【0039】又、内側ハウジング6のPポート15と十
字状の下側貫通穴22とは常時連通しており、下側貫通
穴22内は、外側ハウジング内管路11を通して伝達さ
れるプレッシャ圧にて保持されている。図3の中立位置
状態において、下側Cポート16と下側貫通穴22とは
閉じており、その両者16,22は前記クリアランス2
3によってのみ連通されている。
【0040】図2,図3に示すように、案内弁2にはそ
の軸線L方向に延びる小径連通穴24が4箇所形成され
ている。そして、図1に示すように、案内弁2と上側ベ
アリング19との間,案内弁2と下側ベアリング20と
の間には、それぞれ支持空間25,26が形成されてい
るが、これら支持空間25,26は小径連通穴24にて
連通されている。従って、支持空間25,26内は同一
圧力にて保持されている。
【0041】さらに、図1に示すように、上側プレート
45と案内弁2との間の接合部、上側プレート45と内
側ハウジング6との間の接合部、及び内側ハウジング6
と下側プレート46との間の接合部には、それぞれOリ
ング27,28,29が配設されている。そして、これ
らOリング27,28,29により上記接合部の気密が
保持されている。
【0042】又、案内弁2の下面と下側プレート46と
の間の空間には、波ワッシャ30が配設されている。そ
して、案内弁2には同波ワッシャ30の付勢力により常
に図中上方への力が付与され、この付勢力により案内弁
2の回転の際に生じる上下方向の振れが抑制される。
又、下側プレート46には、案内弁2の下部空間26と
Rポート14とを連通させる通路(図示略)が形成され
ており、この通路を通じて微小なゴミ等がタンク側へ流
出されるようになっている。なお、図2〜図4に示すよ
うに、外側ハウジング5の四隅には回転型流量制御弁1
を他の装置等に取り付けるための取付穴47が形成され
ている。
【0043】一方、図1及び図5(図1のA−A線断面
図)に示すように、トルクモータ部3において、略棒状
をなす上側アーマチュア31の中央部と、略板状をなす
下側アーマチュア32の中央部とには、それぞれ丸穴3
1a,32a及びキー溝31b,32bが形成されてい
る。そして、丸穴31a,32aには案内弁2の上端が
挿入され、キー溝31b,32bにはキー38,39が
嵌挿されている。さらに、アーマチュア31,32と案
内弁2とはネジ40,41により固定されている。つま
り、回転部材をなす上下のアーマチュア31,32は、
案内弁2の軸線Lに直交する方向に延設され、案内弁2
と一体回転可能となっている。
【0044】下側アーマチュア32の両端、即ち、下側
アーマチュア32の回転中心から離間した位置には、左
右対称に永久磁石33が接着固定されており、その永久
磁石33の異なる磁極は下側アーマチュア32の長手方
向と直交する方向(図5の上下方向)に配置されてい
る。なお、本実施例では、図5に示すように、図中上側
がS極、下側がN極となっている。
【0045】磁性材料からなるヨーク35は、略直方体
状のケース部42と、そのケース部42の一側面から突
出する磁性部材としての円柱部43とを有している。ヨ
ーク35は、永久磁石33の両磁極がそれぞれ円柱部4
3に対向するようにして配置され、ネジ44にて上側プ
レート45に固定されている。各円柱部43にはコイル
34が巻回されており、コイル34に通電することによ
り、円柱部43の両端に磁極(S極,N極)ができる。
このとき、円柱部43の端面がコイル34の端面と一致
するようになっている。
【0046】ここで、従来用いられていた一例を比較の
ために図15に示す。図15において、断面形状が略コ
の字状をしたヨーク101にはコイル102が巻回され
ており、このヨーク101の端面103,104が磁極
となっている。しかし、この構成の場合には、コイル1
02に通電した際、角部105,106から漏洩する磁
束量が大きくなり、最終的に磁束の必要な場所である磁
極に至る磁束が少なくなる。その結果、体格の割りには
利用できる磁束量が少なくなり、従って発生する磁力も
小さくなってしまう。
【0047】これに対して、本構成によれば、図5に示
すようにコイル34の端面と円柱部43の端面とが一致
しており、図15のような角部105,106を回って
磁束が必要な磁極に至るというような構成になっていな
いため、磁束の全てが有効に磁力の発生に利用できる。
即ち、漏洩磁束を最小にでき、小型で大きな回転力を取
り出せる構成となっている。又、永久磁石33及びコイ
ル34は略直線状にその磁極が並んでいることから、こ
れらによってつくられる磁界は極めて均一であり、又、
下側アーマチュア32の作動範囲は上記コイル34によ
ってつくられる磁界の中心近傍極狭い範囲内であるた
め、作動範囲内における磁界の変動が少なく、印加電流
値に対して下側アーマチュア32の回転角度の直線性が
向上する。つまり、案内弁2の回転角度が印加電流値に
対して直線性に優れ、このため、制御流量の印加電流に
対する比例性が極めて良好となる。
【0048】なお、この磁極はコイル34への入力電流
の向きにより決定されるものであり、前記永久磁石33
のS極(或いは、N極)に対向する円柱部43の磁極が
N極(或いは、S極)となれば、永久磁石33と円柱部
43との間には引力が生じる。又、逆に前記永久磁石3
3のS極(或いは、N極)に対向する円柱部43の磁極
がS極(或いは、N極)となれば、永久磁石33と円柱
部43との間には斥力が生じる。従って、円柱部43の
磁極が図5の状態であれば、下側アーマチュア32は案
内弁2の軸線を中心にして図中反時計回り方向に回転す
る。又、このとき得られる下側アーマチュア32の回転
力は印加電流の大きさに比例している。
【0049】直方体部42にはネジ穴が貫通して形成さ
れており、そのネジ穴内には調整ネジ37が螺着される
とともに、上側アーマチュア31を左右両側から挟むよ
うにしてスプリング36が配設されている。この左右両
側のスプリング36は同一の付勢力を有しており、これ
らスプリング36の付勢力により、アーマチュア31,
32の回転動作が規制される。即ち、コイル34への通
電が行われていない時には、アーマチュア31,32と
ともに案内弁2が中立位置に保持されることになる。
又、コイル34への通電が行われてアーマチュア31,
32とともに案内弁2が回転すると、そのアーマチュア
31,32の回転力とスプリング36の付勢力とが釣り
合った位置にてアーマチュア31,32の回転が静止さ
れる。なお、調整ネジ37にて左右両側のスプリング3
6の付勢力を調整することにより、アーマチュア31,
32に連結された案内弁2の中立位置が調整可能となっ
ている。
【0050】図6は、上記のように構成された回転型流
量制御弁1を備えた車両用アクティブサスペンションシ
ステムの油圧回路図である。なお、図中、E部は回転型
流量制御弁1のB−B線断面(前記図2と同様)、F部
は同C−C線断面(前記図3と同様)、又、G部は同D
−D断面図(前記図4と同様)を示している。
【0051】図6に示すように、オイルリザーバタンク
51には油圧ポンプ52が備え付けられている。アクテ
ィブサスペンション用の油圧アクチュエータ53は油圧
シリンダ54とピストン55とを有し、ピストン55は
シリンダ室56内のオイル量と油圧に応じて往復運動す
る。ピストン55に連結されたピストンロッド57はア
ーム58に接続され、同アーム58の先端にはタイヤ5
9が取り付けられている。
【0052】又、油圧ポンプ52は、回転型流量制御弁
1の外側ハウジング内管路11に接続されている(図
中、F部)。従って、同管路11に常時連通している中
段の環状溝8、Pポート15及び下側貫通穴22内の圧
力は、常に油圧ポンプ52のポンプ圧となっている。
【0053】油圧アクチュエータ53のシリンダ室56
は、回転型流量制御弁1の外側ハウジング内管路10に
接続されている(図中、E部)。従って、同管路10に
常時連通している上段の環状溝7、上側Cポート13及
び上側貫通穴21内の圧力は、シリンダ室56のシリン
ダ圧となっている。又、上段の環状溝7には内側ハウジ
ング内連通穴18を介してF部の下側Cポート16が常
時連通しており、この連通穴18及び下側Cポート16
内の圧力も、シリンダ室56のシリンダ圧となってい
る。
【0054】さらに、オイルリザーバタンク51は、回
転型流量制御弁1の外側ハウジング内管路12に接続さ
れている(図中、G部)。従って、同管路12に常時連
通している下段の環状溝9はオイルリザーバタンク51
に通じるリターン圧となっている。又、下段の環状溝9
には内側ハウジング内連通穴17を介してE部のRポー
ト14が常時連通しており、内側ハウジング内連通穴1
7及びRポート14内の圧力も、オイルリザーバタンク
51に通じるリターン圧となっている。
【0055】以下に、回転型流量制御弁1の作用につい
て、図6の車両用アクティブサスペンションシステムを
例にして説明する。先ず、図5のコイル34に一定方向
の入力電流を流すと、ヨーク35の円柱部43に磁気的
極性が生じる。そして、この円柱部43の磁気的極性
と、下側アーマチュア32の両端に接着固定された永久
磁石33との磁気的引力及び斥力によって下側アーマチ
ュア32は案内弁2の軸線Lを中心として回転する。こ
のとき、下側アーマチュア32の回転力は入力電流の大
きさに比例しており、下側アーマチュア32はその回転
力とスプリング36の付勢力とが釣り合った位置で静止
する。この静止位置により、案内弁2による各ポートの
連通面積、即ち、流量が決定される。
【0056】ここで、図7は図1のB−B線断面図であ
り、案内弁2の図中反時計回り方向への回転動作を示し
ている。又、図8は図1のC−C線断面図であり、案内
弁2の図中時計回り方向への回転動作を示している。
【0057】さて、図8に示すように、案内弁2が時計
回り方向に回転すると、その回転角度に応じてPポート
15と下側Cポート16とが案内弁2の下側貫通穴22
を介して開口連通する。そして、Pポート15及び下側
貫通穴22が油圧ポンプ52のポンプ圧にて保持されて
いるために、開度に応じたオイルが下側貫通穴22を介
してPポート15から下側Cポート16へ流れ込む。な
お、案内弁2の時計回り方向への回転時には、上側貫通
穴21とRポート14とは閉じた状態に保持されてい
る。
【0058】つまり、図6のアクティブサスペンション
システムにおいて、油圧ポンプ52によりオイルリザー
バタンク51から吸い上げられたオイルは、回転型流量
制御弁1の外側ハウジング内管路11→中段の環状溝8
→Pポート15→下側貫通穴22→下側Cポート16→
内側ハウジング内連通穴18→上段の環状溝7→外側ハ
ウジング内管路10という順に流れ、油圧アクチュエー
タ53のシリンダ室56に導入されることになる。そし
て、シリンダ室56内へのオイルの導入により、同シリ
ンダ室56内のオイル量及び油圧が上昇して、ピストン
55が下降する。
【0059】一方、コイル34への入力電流を逆方向に
切替えると、ヨーク35の円柱部43の磁気的特性が反
対になり、下側アーマチュア32は反時計回り方向に
(即ち、案内弁2を反時計回り方向に)回転する。
【0060】そして、図7に示すように、案内弁2の回
転角度に応じて上側Cポート13とRポート14とが案
内弁2の上側貫通穴21を介して開口連通する。そし
て、上側Cポート13及び上側貫通穴21がシリンダ室
56のシリンダ圧にて保持されているために、開度に応
じたオイルが上側貫通穴21を介して上側Cポート13
からRポート14へ流れ込む。なお、案内弁2の反時計
回り方向への回転時には、下側貫通穴22と下側Cポー
ト16とは閉じた状態に保持されている。
【0061】つまり、図6において、シリンダ室56内
のオイルは、回転型流量制御弁1の外側ハウジング内管
路10→上段の環状溝7→上側Cポート13→上側貫通
穴21→Rポート14→内側ハウジング内連通穴17→
下段の環状溝9→外側ハウジング内管路12という順に
流れ、外側ハウジング内管路12からオイルリザーバタ
ンク51に排出されることになる。そして、オイルがシ
リンダ室56からオイルリザーバタンク51に戻される
ことにより、シリンダ室56内のオイル量及び油圧が下
降して、ピストン55が上昇する。
【0062】又、コイル34への入力電流を「0」にす
れば、下側アーマチュア32の回転力がなくなり、スプ
リング36の付勢力により案内弁2が中立位置(図2,
図3)に戻る。そして、再び上下貫通穴21,22とR
ポート14,下側Cポート16とは、共に閉じた状態に
保持される。この状態で、図6のシリンダ室56へのオ
イルの出入りが停止される。
【0063】なお、図6の車両用アクティブサスペンシ
ョンシステムにおいて、路面状態や走行状態をパラメー
タとして、コイル34への入力電流の向き及び大きさを
制御するようにすれば、サスペンションのストローク調
整が自在となり、車両姿勢や車両振動のアクティブ制御
が可能となる。
【0064】以上、詳述したように、本実施例の回転型
流量制御弁1では、回転部材をなす上側アーマチュア3
1及び下側アーマチュア32を、案内弁2の軸線L(図
1参照)に直交する方向に延設し、案内弁2と一体回転
可能とした。又、下側アーマチュア32の両端、即ち、
案内弁2の回転中心から離間した位置に永久磁石33を
固着し、その永久磁石33の両磁極側にはそれぞれコイ
ル34を巻回した円柱部43を対向させて配置した。
【0065】そして、コイル34に通電させることによ
り、円柱部43に発生した磁極と、永久磁石33の磁極
との間に引力及び斥力を生じさせ、案内弁2を正逆方向
のいずれかの方向に回転させるようにした。又、案内弁
2の回転に伴い、内側ハウジング6の連通路(上側Cポ
ート13,Rポート14,Pポート15,下側Cポート
16)と、案内弁2の貫通穴21,22とを選択的に切
り替えるようにした。さらに、コイル34への入力電流
の大きさに応じて案内弁2の回転角度を調節可能とする
ことにより、連通路(13〜16)と貫通穴21,22
との連通面積を変えて流量を調節できるようにした。
【0066】そして、上記構成によれば、永久磁石33
の磁極とコイル34によって円柱部43(磁性部材)の
端面に発生する磁極とが対向する構造となり、磁束の全
てが磁力の発生に利用でき、小型であっても大きな回転
力を得ることができる。又、永久磁石33及びコイル3
4によってつくられる磁極が略直線状に配置されるた
め、これらによってつくられる磁界の分布は極めて均一
になり、アーマチュア31,32の作動範囲はコイル3
4によってつくられる磁極による磁界の中心付近の極一
部の狭い範囲内となる。そのため、作動範囲内における
磁界の変動が少なくなり、印加電流値に対してアーマチ
ュア31,32の回転角度の直線性が良好となる。つま
り、案内弁2の回転角度が印加電流値に対して直線性に
優れ、このため制御流量の印加電流値に対する比例性が
向上する。又、案内弁2が回転式であるため、耐振性を
も向上させることができる。
【0067】以上のように本実施例によれば、小型化が
可能になるとともに、耐振性、高速応答性、さらに印加
電流値に対する制御流量の比例性を向上させた回転型流
量制御弁1を実現するとができる。
【0068】加えて、本実施例では、内側ハウジングに
設けられた4箇所の連通路(13〜16)を案内弁2の
回転中心に対して対称となるように配置した。この構成
により、案内弁2の半径方向にかかる流体圧力は充分小
さくなり、各連通路(13〜16)に分配される流体の
圧力バランスが均等になり案内弁2の作動が円滑にな
る。即ち、連通路が非対称に設けたものでは、流体圧力
の非対称により案内弁2がハウジング内壁に押しつけら
れ、回転不良を起こすことがあったが、この不具合が解
消される。
【0069】さらに、案内弁2を2つのベアリング1
9,20で支持するとともに、案内弁2の長手方向には
ベアリング19,20の各支持空間25,26を連通す
る小径連通穴24を設けた。それにより、図1に示す案
内弁2の上部の支持空間25と下部の支持空間26との
圧力が同一となり、案内弁2の上下方向にかかる圧力を
充分小さくすることができる。
【0070】又、上下一対のベアリング19,20を内
側ハウジング6の中空部6a,6bに配設した。そのた
め、従来のように、ハウジングとは別にベアリング受け
(例えば、上側プレート45,下側プレート46)を設
け、そのベアリング受けにベアリングを挿入した場合と
は異なり、組付精度の誤差を生じることはない。よっ
て、従来の流量制御弁では組付精度誤差によって流体固
着を発生させ、高圧時の作動不良を招くことがあった
が、本実施例ではこの不具合を回避し、常に円滑な作動
を保証することができる。さらには、この構成によれ
ば、案内弁2と内側ハウジング6の内壁との間のクリア
ランス23を、さらに小さくすることができ、このクリ
アランス23によるリターン側へのオイル漏洩量を低減
させることができる。
【0071】次に、前記第1実施例を変形した別例(第
2〜第6実施例)について説明する。 (第2実施例)第1実施例では、図1〜図3に示すよう
に、ハウジングの連通路として内側ハウジング6に上側
Cポート13,Rポート14,Pポート15,下側Cポ
ート16が4箇所ずつ設けられていた。又、案内弁2に
はそれら各ポート(13〜16)に対向するようにし
て、弁体の切替路としての十字状の貫通穴21,22が
設けられていた。
【0072】それに対し、この第2実施例における回転
型流量制御弁1の流路切換部4の構成を図9及び図10
に示す。なお、図9は図1のB−B線断面に相当し、図
10は図1のC−C線断面に相当する。
【0073】図9に示すように、内側ハウジング61の
中空部には弁体としての案内弁64が配設されている。
内側ハウジング61には、上側Cポート62が互いに対
向する位置に2箇所設けられるとともに、その各上側C
ポート62の図中反時計回り方向にズレた位置にはそれ
ぞれRポート63が設けられている。内側ハウジング内
連通穴17,18は2箇所ずつ設けられており、内側ハ
ウジング内連通穴17がRポート63に連通している。
又、案内弁64には、直線状に延びる上側貫通穴65が
設けられている。
【0074】一方、図10に示すように、内側ハウジン
グ61には、Pポート66が互いに対向する位置に2箇
所設けられるとともに、その各Pポート66の図中時計
回り方向にズレた位置にはそれぞれ下側Cポート67が
設けられている。内側ハウジング内連通穴18が下側C
ポート67に連通している。又、案内弁64には、直線
状に延びる下側貫通穴68が設けられている。
【0075】このように、第2実施例では、上側Cポー
ト62,Rポート63,Pポート66,下側Cポート6
7がハウジングの連通路をなし、上側貫通穴65,下側
貫通穴68が弁体の切替路をなしている。
【0076】上記のように構成された回転型流量制御弁
1では、案内弁64が図中反時計回り方向に回転すれ
ば、上側Cポート62とRポート63とが上側貫通穴6
5を介して連通する。又、案内弁64が図中時計回り方
向に回転すれば、Pポート66と下側Cポート67とが
下側貫通穴68を介して連通する。その結果、この第2
実施例の回転型流量制御弁でも、前記第1実施例の回転
型流量制御弁1と同様の効果を発揮することができる。
【0077】なお、ハウジングに設けられる連通路の数
は、第1,第2実施例に限定されるものではなく、案内
弁の回転中心に対して対称となるような位置に設けられ
ていれば、任意の偶数個としてよい。
【0078】(第3実施例)第1実施例では、図1〜図
3に示すように、弁体の切替路として、案内弁2に上側
貫通穴21と下側貫通穴22とが上下2段に分かれて形
成されていた。そして、上側貫通穴21によって上側C
ポート13とRポート14とが連通可能となり、又、下
側貫通穴22によってPポート15と下側Cポート16
とが連通可能となっていた。第2実施例でも、同様に案
内弁64には上下2段の貫通穴65,68が形成されて
いた。
【0079】それに対し、この第3実施例では図11に
示すように、内側ハウジング71には環状溝72が設け
られているとともに、その環状溝72に連通するCポー
ト(コントロールポート)73が2箇所に設けられてい
る。環状溝72は外側ハウジング内管路74を介して外
部のコントロール部(例えば、図6におけるシリンダ部
56)に連通されている。
【0080】又、内側ハウジング71において、Cポー
ト73の図中時計回り方向側には一対のPポート75が
設けられ、反時計回り方向側には一対のRポート76が
設けられている。そして、Pポート75は内側ハウジン
グ内連通穴77に連通され、同連通穴77は図示しない
管路を介して外部のプレッシャ部(例えば、図6におけ
る油圧ポンプ52)に連通されている。Rポート76は
内側ハウジング内連通穴78に連通され、同連通穴78
は図示しない管路を介して外部のリターン部(例えば、
図6におけるオイルリザーバタンク51)に連通されて
いる。
【0081】一方、弁体としての案内弁79には直線状
に延びる貫通穴80が1段のみに設けられている。そし
て、図11の中立位置状態ではCポート73と貫通穴8
0とのみが連通された状態となっている。
【0082】このように、第3実施例では、Cポート7
3,Pポート75,Rポート76がハウジングの連通路
をなし、貫通穴80が弁体の切替路をなしている。そし
て、中立位置からトルクモータ部3(図1参照)によっ
て案内弁79が時計回り方向に回転した場合には、Pポ
ート75とCポート73とが貫通穴80を介して連通さ
れる。そして、プレッシャ部(図示略)→内側ハウジン
グ内連通穴77→Pポート75→貫通穴80→Cポート
73→環状溝72→外側ハウジング内管路74→コント
ロール部(図示略)の順にオイルが流動する。
【0083】一方、中立位置から案内弁79が反時計回
り方向に回転した場合には、Cポート73とRポート7
6とが貫通穴80を介して連通される。そして、コント
ロール部(図示略)→外側ハウジング内管路74→環状
溝72→Cポート73→貫通穴80→Rポート76→内
側ハウジング内連通穴78→リターン部(図示略)の順
にオイルが流動する。
【0084】上記のように、第3実施例では、案内弁7
9の貫通穴80を1段に形成して構成しても、前記第1
実施例と同様に所望の流路切り替え、及び流量調節を可
能とすることができる。
【0085】(第4実施例)第1実施例では、図1に示
すように、内側ハウジング6には円筒空間部として大径
中空部6aと小径中空部6bとが形成されていた。そし
て、大径中空部6aにベアリング19が配設されるとと
もに、小径中空部6aに案内弁2及びベアリング20が
配設されていた。即ち、内側ハウジング6の円筒空間部
は段差を有していた。
【0086】これに対し、第4実施例では、図12に示
すように内側ハウジング81の円筒空間部81aは段差
のない直円筒状となっている。そして、円筒空間部81
aには一対のベアリング82,83が嵌挿固定されると
ともに、同ベアリング82,83に支持されて案内弁2
が配設されている。
【0087】この構成により、第1の実施例では大径中
空部6aと小径中空部6bとの同軸度が要求されていた
が、第4実施例では同一径とすることにより、同軸度を
必要とせず、加工の容易化と高精度化を図ることができ
る。
【0088】その結果、案内弁2と内側ハウジング81
の内壁との間のクリアランスを小さくすることができ、
中立位置においてリターン側(Rポート)に流出するオ
イル漏洩量を少なくすることができる。
【0089】(第5実施例)第1実施例では、図5に示
すように、回転部材としての上側アーマチュア31と下
側アーマチュア32とにより、トルクモータ部3が構成
されていた。
【0090】それに対し、第5実施例におけるトルクモ
ータ部3の構成を図13に示す。この図13は図1のA
−A線断面に相当する。回転部材としてのアーマチュア
85は、上下アーマチュア31,32を一体化して十字
状をなしている。そして、アーマチュア85は、その十
字の中央にてキー86及びネジ87を用いて案内弁2に
連結されている。又、同アーマチュア85の図中左右端
には永久磁石33が接着固定され、アーマチュア85の
図中上下端の左右両側にはスプリング36が接続されて
いる。
【0091】上記の構成によれば、前記第1実施例と同
様に、コイル34を通電させることにより、永久磁石3
3と円柱部43との間に引力及び斥力が生じ、その引力
及び斥力作用によって、アーマチュア85が正逆方向の
いずれかに回転する。そして、アーマチュア85の回転
力とスプリング36の付勢力とが釣り合った位置にてア
ーマチュア85が静止する。
【0092】このように、この第5実施例においては、
本発明の目的を達成するとともに、アーマチュア85の
簡略化を図ることができる。 (第6実施例)第1実施例では、図5に示すように、下
側アーマチュア32の両端に接着固定された永久磁石3
3と、コイル34を挿入固定されたヨーク35とによっ
て磁気回路が構成されていた。そして、永久磁石33と
ともに下側アーマチュア32が案内弁2の軸線L(図1
参照)を中心に回転した。
【0093】それに対し、第6の実施例におけるトルク
モータ部3の構成を図14に示す。この図13は図1の
A−A線断面に相当する。磁性材からなる回転部材とし
てのアーマチュア91は略棒状をなし、その中央部で案
内弁2に連結されている。又、案内弁2の図中左右側に
は一対のコイル92が配設されており、アーマチュア9
1はコイル92のボビン93内を貫通するようにして配
置されている。
【0094】アーマチュア91の両端部付近にはヨーク
94が配設されており、ヨーク94にはそれぞれ永久磁
石95が2個ずつ固定されている。これら合計4個の永
久磁石95の磁極は図中に示す通り上側がN極、下側が
S極に固定される。そして、永久磁石95の間にアーマ
チュア91が配置されている。
【0095】アーマチュア91の両側先端部には非磁性
体の固定片96が接続され、その固定片96はアーマチ
ュア91の回転方向両側からスプリング97にて支持さ
れている。従って、アーマチュア91の回転はスプリン
グ97の付勢力にて規制される。又、スプリング97の
付勢力は調整ネジ98にて調整可能となっており、調整
ネジ98によりアーマチュア91の中立位置が調整され
る。
【0096】そして、コイル92に通電すれば、同コイ
ル92に貫通するアーマチュア91の左右両端に磁極
(N極,S極)ができ、アーマチュア91の磁極と、ア
ーマチュア91に対向する永久磁石95の磁極とによ
り、両者91,95間に引力及び斥力が生じ、アーマチ
ュア91は入力電流の大きさに比例した回転力を得る。
なお、図14において、アーマチュア91の図中左端は
S極となり、図中右端はN極となっているため、アーマ
チュア91は図中反時計回り方向に回転することにな
る。そして、アーマチュア91はその回転力とスプリン
グ97による付勢力とが釣り合った位置にて静止する。
【0097】以上のように、第6実施例においては、永
久磁石95を固定し、アーマチュア91の磁極を可変と
した。この構成でも、前記各実施例と同様に本発明の目
的を達成することができる。
【0098】一方で、上記実施例で述べた回転型流量制
御弁では、図1〜図3に示すように案内弁2の回転に伴
い案内弁2の上側貫通穴21(又は、下側貫通穴22)
と内側ハウジング6のRポート14(又は、下側Cポー
ト16)とが連通開口しその開口部から流体が流出す
る。その際、案内弁2には、前記開口部を閉じようとす
る力、即ち案内弁2の開弁方向への回転に対して反対方
向の力(流体反力)が作用する。つまり、流体の流出速
度をV,流量をQ,密度をρ,開口部の接線に対する流
出角度をθとしたとき、流体反力Fは次式で表される。
【0099】 F=ρ・Q・V・cosθ ・・・(1) そして、この流体反力Fにより、トルクモータ部3では
流体反力Fに抗するための余分な回転力が必要になる。
又、流体反力Fによる影響で案内弁2の回転が不安定に
なるという問題が生じる。そこで、次の第7〜第10実
施例では、この流体反力Fによる影響を低減させるため
の構成を示す。
【0100】(第7実施例)第7実施例の構成を図16
及び図17に示す。なお、図16,17は回転型流量制
御弁1の流路切換部4の構成を示した断面図であって、
図16は図1のB−B線断面に相当し、図17は図1の
C−C線断面に相当する。
【0101】図16に示すように、流出路としてのRポ
ート14は半径方向(案内弁2の中心とRポート14の
開口部の中心とを結ぶ方向)に対して時計回り方向に所
定の角度θ1 を有している。即ち、図16では、案内弁
2の開弁方向が反時計回り方向であり、Rポート14の
開口部における案内弁2の開弁方向の接線(図16の矢
印X1)に対して鈍角となる方向にRポート14が延設
されている(図16の角度θ2 >90°)。
【0102】又、図17に示すように、流出路としての
下側Cポート16は半径方向(案内弁2の中心と下側C
ポート16の開口部の中心とを結ぶ方向)に対して反時
計回り方向に所定の角度θ3 を有している。即ち、図1
7では、案内弁2の開弁方向が時計回り方向であって、
下側Cポート16の開口部における案内弁2の開弁方向
の接線(図17の矢印X2)に対して鈍角となる方向に
下側Cポート16が延設されている(図17の角度θ4
>90°)。
【0103】図18,19には、第7実施例における回
転型流量制御弁1の作動状態を示す。つまり、案内弁2
が反時計回り方向に回転した場合、回転型流量制御弁1
は図16の状態から図18の状態に移行し、回転型流量
制御弁1に供給される流体(オイル)は案内弁2の上側
貫通穴21からRポート14を介して内側ハウジング内
連通穴17に流出する。又、案内弁2が時計回り方向に
回転した場合、回転型流量制御弁1は図17の状態から
図19の状態に移行し、流体は案内弁2の下側貫通穴2
2から下側Cポート16を介して内側ハウジング内連通
穴18に流出する。
【0104】ここで、流体の流出方向について図20,
21を用いて詳しく説明する。なお、図20は本第7実
施例での流出方向を示した図(図19の一部を拡大した
図)であり、図21は本第7実施例とは異なりポートを
半径方向に延設した場合(即ち、θ1 ,θ3 =0°の場
合)の流出方向を示した図である。
【0105】つまり、図21では、流出路がすべて開口
した場合を除き、流体の流出方向(図21の矢印X4)
は案内弁2の半径方向に対して角度αを有し、流出角度
θは(90−α)°となっている。従って、cosθ=
cos(90−α)≠0となり、案内弁2には流出角度
θ(=90−α)に応じた流体反力Fが作用する。これ
に対して、図20では、流体の流出方向(図20の矢印
X3)はより半径方向に近い流れとなる(α≒0とな
る)。そのため、流出角度θは略90°となり、流体反
力Fを極めて小さくなる。つまり、θ≒90°の場合、
cosθ≒0となり、上記(1)式で表される流体反力
Fは殆ど作用しないことになる。
【0106】以上のように、第7実施例の回転型流量制
御弁1では、流出路がすべて開口していなくても、即ち
回転角が小さい場合でも、流体反力F(案内弁2を閉弁
方向に戻す力)を低減させることができ、必要最小限の
トルクにて案内弁2を回転させることができる。その結
果、案内弁2の回転が安定するとともに、トルクモータ
部3の小型化が可能となる。
【0107】(第8実施例)上記第7実施例では、Rポ
ート14,下側Cポート16を半径方向に対し所定の角
度θ1 ,θ3 だけ傾けることにより流体の流出方向を半
径方向に近づけて案内弁2にかかる流体反力Fを低減し
た。これに対して第8実施例では、流体の流入角度を変
えることで流体反力Fによる影響を低減させている。図
22は、回転型流量制御弁1の流路切換部4の構成を示
した断面図であり、図1のC−C線断面に相当する。な
お、図1のB−B線断面については図示しないが、この
B−B線断面では上側Cポート13が同様に所定の角度
を有する。
【0108】図22に示すように、流入路としてのPポ
ート15は、半径方向に対して所定の角度βだけ傾けて
形成されており、流体は角度βにて下側貫通穴22に流
入される。即ち、図22では、案内弁2の開弁方向が時
計回り方向であって、Pポート15の開口部における案
内弁2の開弁方向の接線(図22の矢印X5)に対して
鈍角となる方向にPポート15が延設されている。
【0109】この場合、流体がPポート15から下側貫
通穴22に流入する際に、案内弁2の回転方向と同じ方
向の力F’を生じ、この力F’が流体反力Fに対向して
作用する。従って、本第8実施例の構成によれば、流体
反力Fが閉弁方向に作用するとともに力F’が開弁方向
に作用することにより、結果的に流体反力Fによる影響
を低減することができる。
【0110】(第9実施例)図23は第9実施例におけ
る流路切替部4の構成を示した断面図であり、図1のC
−C線断面に相当する。図24はPポート15及び下側
Cポート16の開口形状を示した図である。図23,2
4に示すように、下側Cポート16には半円柱状の流路
規制片121が圧入されている。つまり、下側Cポート
16の流路は流路規制片121によって制限され、Pポ
ート15に近い側の片側半分だけが連通している。この
構成によれば、流体の流出領域を狭くすることにより流
出角度を半径方向に近づけることができる。その結果、
流体の流出方向を案内弁2の開弁方向の接線に対して略
90°(θ≒90°)にすることができ、流体圧力Fの
低減を図ることができる。
【0111】(第10実施例)図25は第10実施例に
おける流路切替部4の構成を示した断面図であり、図1
のC−C線断面に相当する。図26はPポート15及び
下側Cポート16の開口形状を示した図である。図2
5,26に示すように、下側Cポート16の断面は矩形
に形成されており、第9実施例と同様に流体の流出領域
が狭くなるように構成されている。従って、本第10実
施例でも、流出角度を案内弁2の半径方向に近づけるこ
とができ、流体圧力Fの低減を図ることができる。又、
上記効果に加えて、本構成によれば、断面形状を半円状
にした場合に比べて回転角度に対する開口面積を大きく
することができ、案内弁2の回転角度が小さい場合であ
っても十分な流量を得ることができる。
【0112】
【発明の効果】この発明によれば、小型化が可能になる
とともに、耐振性、高速応答性、さらに印加電流値に対
する制御流量の比例性を向上させることができるという
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の回転型流量制御弁の構成を示す縦
断面図である。
【図2】図1におけるB−B線断面図である。
【図3】図1におけるC−C線断面図である。
【図4】図1におけるD−D線断面図である。
【図5】図1におけるA−A線断面図である。
【図6】回転型流量制御弁を備えた車両用アクティブサ
スペンションシステムの油圧回路図である。
【図7】回転型流量制御弁の作動状態を示す断面図であ
る。
【図8】回転型流量制御弁の作動状態を示す断面図であ
る。
【図9】第2実施例の回転型流量制御弁の構成を示し、
図1のB−B線断面に相当する図である。
【図10】同じく、第2実施例の回転型流量制御弁の構
成を示し、図1のC−C線断面に相当する図である。
【図11】第3実施例の回転型流量制御弁の構成を示す
断面図である。
【図12】第4実施例の回転型流量制御弁の構成を示す
縦断面図である。
【図13】第5実施例の回転型流量制御弁において、ト
ルクモータ部の構成を示す断面図である。
【図14】第6実施例の回転型流量制御弁において、ト
ルクモータ部の構成を示す断面図である。
【図15】比較のためのコイル及びヨークを示す構成図
である。
【図16】第7実施例の回転型流量制御弁の構成を示
し、図1のB−B線断面に相当する図である。
【図17】第7実施例の回転型流量制御弁の構成を示
し、図1のC−C線断面に相当する図である。
【図18】第7実施例の回転型流量制御弁の作動状態を
示す断面図である。
【図19】第7実施例の回転型流量制御弁の作動状態を
示す断面図である。
【図20】図19の一部を拡大して示す断面図である。
【図21】図20の比較のために示した断面図である。
【図22】第8実施例の回転型流量制御弁の構成を示す
断面図である。
【図23】第9実施例の回転型流量制御弁の構成を示す
断面図である。
【図24】Pポート及び下側Cポートの開口形状を示す
断面図である。
【図25】第10実施例の回転型流量制御弁の構成を示
す断面図である。
【図26】Pポート及び下側Cポートの開口形状を示す
断面図である。
【符号の説明】
1…回転型流量制御弁、2…弁体としての案内弁、5…
外側ハウジング、6…内側ハウジング、6a…円筒空間
部としての大径中空部、6b…円筒空間部としての小径
中空部、13…連通路(流入路)としての上側Cポー
ト、14…連通路(流出路)としてのRポート、15…
連通路(流入路)としてのPポート、16…連通路(流
出路)としての下側Cポート、19,20…ベアリン
グ、21…切替路としての上側貫通穴、22…切替路と
しての下側貫通穴、24…小径連通穴、25,26…支
持空間、31…回転部材としての上側アーマチュア、3
2…回転部材としての下側アーマチュア、33…永久磁
石、34…コイル、35…ヨーク、43…磁性部材とし
ての円柱部、61…内側ハウジング、62…連通路とし
ての上側Cポート、63…連通路としてのRポート、6
4…弁体としての案内弁、65…切替路としての上側貫
通穴、66…連通路としてのPポート、67…連通路と
しての下側Cポート、68…切替路としての下側貫通
穴、71…内側ハウジング、73…連通路としてのCポ
ート、75…連通路としてのPポート、76…連通路と
してのRポート、79弁体としての案内弁、80…切替
路としての貫通穴、81…内側ハウジング、81a…円
筒空間部、82,83…ベアリング、85…回転部材と
してのアーマチュア、91…回転部材としてのアーマチ
ュア、92…コイル、95…永久磁石。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒空間部を有するとともに、当該円筒
    空間部に連通する複数の連通路を有するハウジングと、 前記円筒空間部に配設され、前記ハウジングの連通路を
    選択的に切り替えるための切替路を有する弁体と、 前記円筒空間部に配設され、前記弁体をその軸線を中心
    にして正逆回転可能に支持するためのベアリングと、 前記弁体に連結され、当該弁体の軸線に直交する方向に
    延びる回転部材と、 前記回転部材おいて、回転中心から離間した位置に設け
    られた磁石と、 前記磁石の磁極に対向して配置された磁性部材と、 前記磁性部材に巻回され、印加電流の方向及び大きさに
    応じて前記磁性部材の磁極及び磁力を変化させるコイル
    とを備え、 前記磁性部材及び前記磁石間に引力及び斥力を生じさせ
    て、前記回転部材を回転させることを特徴とする回転型
    流量制御弁。
  2. 【請求項2】 円筒空間部を有するとともに、当該円筒
    空間部に連通する複数の連通路を有するハウジングと、 前記円筒空間部に配設され、前記ハウジングの連通路を
    選択的に切り替えるための切替路を有する弁体と、 前記円筒空間部に配設され、前記弁体をその軸線を中心
    にして正逆回転可能に支持するためのベアリングと、 前記弁体に連結され、当該弁体の軸線に直交する方向に
    延びる磁性材からなる回転部材と、 中空部にて前記回転部材を貫通させ、印加電流の方向及
    び大きさに応じて前記回転部材の磁極及び磁力を変化さ
    せるコイルと、 前記回転部材の磁極に対向して配置された磁石とを備
    え、 前記回転部材及び前記磁石間に引力及び斥力を生じさせ
    て、前記回転部材を回転させることを特徴とする回転型
    流量制御弁。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングの円筒空間部に連通する
    ポートを、前記弁体の回転中心に対して対称となるよう
    に偶数個、設けたことを特徴とする請求項1、又は、請
    求項2に記載の回転型流量制御弁。
  4. 【請求項4】 前記ベアリングを支持するための支持空
    間を前記ハウジングの円筒空間部に対し同一径としたこ
    とを特徴とする請求項1、又は、請求項2に記載の回転
    型流量制御弁。
  5. 【請求項5】 前記弁体を少なくとも2つのベアリング
    で支持するとともに、該ベアリングを支持するための各
    支持空間を前記弁体に設けられた連通路にて連通したこ
    とを特徴とする請求項1、又は、請求項2に記載の回転
    型流量制御弁。
  6. 【請求項6】 前記ハウジングの連通路は、前記弁体の
    切換路に流体を流入するための流入路と前記弁体の切換
    路から流体を流出するための流出路とからなり、前記流
    出路の開口部における前記弁体の開弁方向の接線に対し
    て鈍角となるように前記流出路を延設したことを特徴と
    する請求項1、又は、請求項2に記載の記載の回転型流
    量制御弁。
  7. 【請求項7】 前記ハウジングの連通路は、前記弁体の
    切換路に流体を流入するための流入路と、前記弁体の切
    換路から流体を流出するための流出路とからなり、前記
    流入路の開口部における前記弁体の開弁方向の接線に対
    して鈍角となるように前記流入路を延設したことを特徴
    とする請求項1、又は、請求項2に記載の回転型流量制
    御弁。
JP22189993A 1992-09-25 1993-09-07 回転型流量制御弁 Withdrawn JPH06185656A (ja)

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JP22189993A JPH06185656A (ja) 1992-09-25 1993-09-07 回転型流量制御弁

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JP25693192 1992-09-25
JP4-256931 1992-09-25
JP22189993A JPH06185656A (ja) 1992-09-25 1993-09-07 回転型流量制御弁

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08129377A (ja) * 1995-06-16 1996-05-21 Hitachi Ltd 1チップメモリデバイス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08129377A (ja) * 1995-06-16 1996-05-21 Hitachi Ltd 1チップメモリデバイス

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