JP2001006928A - 流量調節弁 - Google Patents

流量調節弁

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JP2001006928A JP11171537A JP17153799A JP2001006928A JP 2001006928 A JP2001006928 A JP 2001006928A JP 11171537 A JP11171537 A JP 11171537A JP 17153799 A JP17153799 A JP 17153799A JP 2001006928 A JP2001006928 A JP 2001006928A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流量の制御範囲が大で、大流量用にも使用で
き、応答が速くて、流量の高速制御ができ、弁体を駆動
する力は小なる電流で強力に得ることができ、したがっ
て省エネルギー化に資することができ、かつ、構造が簡
単で製造コストの低減を期せる流量調節弁を提供する。 【解決手段】或る間隔で対峙する第1電磁石4Aと第2
電磁石4Bを備え、両電磁石の相い対する側に対向する
面どうしが異極となるよう着磁された第1不動磁石5
A、第2不動磁石5Bを設け、前記第1、第2電磁石の
中心部及び第1、第2不動磁石の中心部を通る軸線部を
フリー移動できる被駆動体たる弁棒6の第1、第2不動
磁石間に当たる部位に、第1、第2の不動磁石と相対す
る面がそれぞれ同極となるよう着磁された従動磁石5C
を固定してなり、第1及び第2の電磁石もしくは一方の
電磁石へ任意の極性及び強さの直流電流を供給すること
により、弁棒6が従動磁石5Cに与えられる磁力によっ
て軸線方向に所要量正逆移動させられて、弁棒と一体を
なす弁体16によって流路の一部の流路面積が設定され
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な駆動装置を備
える流量調節弁に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】コイルに電流を供給して磁力
を発生させ、この磁力を磁性体からなる従動体に作用さ
せて可動部を駆動するいわゆる電磁式駆動装置がさまざ
まな用途に利用されており、その代表的な例にソレノイ
ド(電磁石)がある。
【0003】ソレノイドは、図12のようにコイル5
4、鉄心(ヨーク)51、被駆動体52および復帰バネ
(リターンスプリング)53によって構成され、コイル
54に直流電流を流すと鉄心51に磁力が発生し、磁性
体で作られた被駆動体52が磁気吸引力によって駆動さ
れる。コイル54の直流電流をOFFにすると鉄心51
の磁力が無くなり、被駆動体52は復帰バネ53の復元
力によって元の位置に戻る。
【0004】通常のソレノイドの被駆動体は、コイルに
電流が流れているとき、流れていないときの二つの安定
位置の何れかで静止するように作られ、被駆動体の位置
を連続的に制御することはできないが、鉄心が発生する
磁力と復帰バネの復元力を釣り合わせることによって、
被駆動体の位置を限られた範囲内において連続的に制御
することも可能である。
【0005】図13はこの連続的に位置制御のできるソ
レノイドの適用例で、コイル54の電流値を増減させる
ことによってバルブ55の流路の間隙を変え、通過する
流体の流量を制御する流量調節弁である。
【0006】同図において、コイル54に電流を流さな
いときには、被駆動体である弁棒56の弁体57は皿バ
ネ(ダイヤフラム)58の力で流路を塞いでおり、流量
は0であるが、コイルに電流を流すとコイルと鉄心51
よりなるソレノイドの吸引力によって弁体57に上向き
の力が作用し、弁体が上方に変位して弁坐59と弁体の
間が開き、流体が流れる。このときの流量は弁体の変位
が大きくなるにつれて増加する。一方、弁体57が上方
に変位すると、弁体には皿バネ58による下向きの復元
力が働き、この復元力は弁体の変位量にほぼ比例して大
きくなる。
【0007】したがって弁体57はソレノイドの吸引力
と皿バネ58の復元力が釣り合う位置で静止し、コイル
54の電流が大きくなるにつれて弁体57の変位は大き
くなり、弁坐59と弁体57の間を流れる流体の流量も
コイル54の電流とともに増加する。したがってコイル
54の電流を調節することによって流量を制御すること
ができる。
【0008】しかしながら、ソレノイドの吸引力が図1
4に示されるように吸引される磁性体(被駆動体)との
距離の二乗に反比例するのに対し、皿バネの復元力は変
位の一乗に比例するので、両者が安定的に釣合う弁体の
位置は狭い範囲に限定され、弁体の可動範囲(ストロー
ク)の大きい流量調節弁を実現することは困難である。
【0009】一般にストロークの小さい流量調節弁にお
いては、流体が弁坐と弁体の間を流れる際に生じる圧力
損失が大きく、流量調節弁に流入する流体の圧力(供給
圧)が十分高くないと必要な流量を得ることができな
い。通常圧力損失は流量の二乗に比例して増大するの
で、圧力損失が供給圧に達すると、それ以上の流量を得
ることは物理的に不可能になるからである。
【0010】このことは流体が気体の場合よりも、圧縮
性がなく、供給圧を高くしにくい液体の場合に特に問題
となる。前述のソレノイドを用いた流量調節弁も、実用
例の殆どは気体用であり、液体に使用されているケース
は極めて少ない。
【0011】ストロークの大きい流量調節弁を実現する
手段の代表例には図15のようなモータ式がある。同図
はモータMでネジ軸60を回転させてめねじ体61を上
下動させ、ねめじ体と一体に設けた弁棒62の下端弁体
63を上下に駆動する方式で、平板を上下させるゲート
弁や円錐状のニードル弁などに適用される。また、貫通
孔のある球を回転させるいわゆるボール弁には回転式の
駆動装置が使用されるなど、各種の弁がモータと組合わ
されて流量調節弁として実用に供せられている。
【0012】モータ式は十分なストロークが得られる
が、前述のソレノイド式と比較すると弁の開度を変える
のに時間がかかるため、流量制御に使用する場合は応答
が遅いという問題があり、また、一般に構造が複雑でコ
ストも高く、耐用年数も比較的短い。
【0013】これらの他に、図16のような空心コイル
・アンド・マグネット式も小流量用の流量調節弁に使用
されている。この方式は鉄心のないコイル(空心コイ
ル)64の内部に、長さ方向に着磁されたマグネット6
5を内蔵する弁棒66を長さ方向に可動に支持し、コイ
ルに電流を流してマグネットに駆動力を与え、弁棒66
を上下動させて、弁体67と弁坐68間を流れる流体の
流量を制御するもので、 (a) 全長の長いコイルを用いればマグネットのストロー
クを大きくできる (b) 応答が速く、かつ構造が簡単でコストが安い (c) 電流にほぼ比例した駆動力が得られるため板バネと
の組合せによる位置制御が易しい など多くの長所を備えている。
【0014】しかし、ソレノイドに比べて同じ駆動力を
得るのに要する電流が著しく大きく、用途は駆動力の小
さい小流量用の流量調節弁に限られるというデメリット
がある。
【0015】以上のような現状において、特に液体の流
量調節用として、ソレノイド式に比べて大きなストロー
クが得られ、モータ式に比べて応答が速く、かつ構造が
簡単でコストが安く、空心コイル・アンド・マグネット
式に比べて駆動力が大きい流量調節弁の実現が望まれて
いる。
【0016】
【本発明の目的】本発明の目的とするところは、ソレノ
イド式に比べて大きなストロークが得られ、モータ式に
比べて応答が速く、かつ構造が簡単でコストが安く、空
心コイル・アンド・マグネット式に比べて駆動力が大き
い新規な直線駆動装置により流量の制御範囲が大で、大
流量用にも使用でき、応答が速くて、流量の高速制御が
でき、弁体を駆動する力は小なる電流で強力に得ること
ができ、したがって省エネルギー化に資することがで
き、かつ、構造が簡単で製造コストの低減を期せる流量
調節弁を提供することにある。
【0017】
【本発明の構成】本発明に係る流量調節弁は、或る間隔
で対峙する第1電磁石と第2電磁石を備え、両電磁石の
相い対する側に対向する面どうしが異極となるよう着磁
された第1不動磁石、第2不動磁石を設け、前記第1、
第2電磁石の中心部及び第1、第2不動磁石の中心部を
通る軸線部をフリー移動できる被駆動体たる弁棒の第
1、第2不動磁石間に当たる部位に、第1、第2の不動
磁石と相対する面がそれぞれ同極となるよう着磁された
従動磁石を固定してなり、第1及び第2の電磁石もしく
は一方の電磁石へ任意の極性及び強さの直流電流を供給
することにより、弁棒が従動磁石に与えられる磁力によ
って軸線方向に所要量正逆移動させられて、弁棒と一体
をなす弁体によって流路の一部の流路面積が設定される
ようにしてある。
【0018】その実施態様の一例は、両端部に第1電磁
石、第2電磁石を備える支持体の両端部内側に、互いに
相い対する面が異極となるよう着磁された第1不動磁
石、第2不動磁石を設け、前記第1、第2電磁石の中心
部及び第1、第2不動磁石の中心部のガイド孔にフリー
に挿通した被駆動体たる弁棒の第1、第2不動磁石間に
当たる部位に、第1、第2の不動磁石と相対する面がそ
れぞれ同極となるよう着磁された従動磁石を固定してな
り、第1及び第2の電磁石もしくは一方の電磁石へ任意
の極性及び強さの直流電流を供給することにより、弁棒
が従動磁石に与えられる磁力によって軸線方向に所要量
正逆移動させられて、弁棒と一体をなす弁体によって流
路の一部の流路面積が設定される構成のものとしてあ
る。
【0019】また、他の実施態様の一例は、弁箱の両端
部に流入管と流出管とが接続され、流入管の周りに第1
電磁石及び第1不動磁石を、流出管の周りに第2電磁石
及び前記第1不動磁石とは互いに相対する面が異極とな
るよう着磁された第2不動磁石を設け、弁箱内に、前記
第1、第2の不動磁石と相対する面がそれぞれ同極とな
るよう着磁された従動磁石を設け、第1及び第2の電磁
石もしくは一方の電磁石へ任意の極性及び強さの直流電
流を供給することにより、従動磁石に与えられる磁力に
よって弁体が流入管・流出管の軸線方向に所要量正逆移
動させられて、弁体によって流路の一部の流路面積が設
定される構成のものとしてある。
【0020】
【実施例】以下、本発明の流量調節弁を図1〜11に示
す実施例により説明する。図1において符号9は本発明
に係る流量調節弁の駆動部たる直線駆動装置を示す。同
駆動装置は、上下両端部にフランジ1a、1bを有する
筒状等の支持体1の前記上下のフランジ1a、1bに、
中心にそれぞれ縦ガイド孔3a、3bを有する空心ヨー
ク(鉄心)3A、3Bのまわりにコイル2A、2Bを有
する上下一対の第1電磁石4Aと第2電磁石4Bを設け
てある。
【0021】支持体1の上下両端部の内側には、前記空
心ヨークの縦ガイド孔3a、3bと一致する縦ガイド孔
5a、5bをそれぞれ中心に有し、各縦ガイド孔を通る
軸線方向に着磁された上下一対の第1不動磁石5Aと第
2不動磁石5Bを異極どうしが相対するように固定して
ある。
【0022】しかして上下の電磁石のヨークのガイド
孔、上下の第1、第2不動磁石のガイド孔へ被駆動体た
る弁棒6をフリーに挿通し、この弁棒6には上下の第
1、第2不動磁石の間に位置する箇所に従動磁石5Cを
固定してあり、しかも従動磁石5Cは上下の第1、第2
不動磁石と相反発するよう上下の第1、第2不動磁石と
互いに同極が向き合うように着磁されて弁棒に固定され
ていて、従動磁石5Cが上下の第1、第2不動磁石間の
中点部付近の部位に保持されるようにしてある。
【0023】このように構成された駆動装置の第1、第
2の電磁石の各コイルに、図3に示すように正逆の切替
えが可能な直流電源7A、7Bを接続して適当な電流を
供給することにより、被駆動体たる弁棒6に以下のよう
な動作をさせることができる。
【0024】まず、電流を全く流さないときには、従動
磁石5Cには第1、第2の不動磁石5A、5Bからの反
発力が作用し、図2のように従動磁石5Cは可動範囲の
中間の位置に保持される。
【0025】つぎに一方の第1電磁石4Aのコイル2A
に従動磁石5Cと反発する磁力を発生する電流を、他方
の第2電磁石4Bのコイル2Bに従動磁石5Cと吸引し
合う磁力を発生する電流を同時に供給すると、従動磁石
5Cには下向きの力が働き、第2不動磁石5Bの反発力
に打ち勝って従動磁石5Cは図3のように可動範囲の下
方に移動する。
【0026】このときの第2不動磁石5Bの反発力は従
動磁石5Cが下方に移動するにつれて大きくなるので、
2つのコイル2A、2Bの電流の大きさを加減すること
によって従動磁石5Cが下方に移動する量を調節するこ
とができる。なお、以上の動作は磁石の反発、吸引力に
よるものであるから、応答速度はソレノイドと同様に高
速である。
【0027】電流の向きを逆にし、第1電磁石4Aのコ
イル2Aには従動磁石5Cと吸引し合う磁力を発生さ
せ、第2電磁石4Bのコイル2Bには従動磁石5Cと反
発する磁力を発生させると、従動磁石5Cには上向きの
力が働き、第1不動磁石5Aの反発力に打ち勝って従動
磁石5Cは図4のように可動範囲の上方に移動する。こ
の場合も電流の大きさを加減することによって従動磁石
5Cが上方に移動する量を調節することができる。
【0028】第1、第2の電磁石に上記のような互いに
逆向きの磁力を発生させるには、2個の電源を用い、電
磁石4A、4Bにそれぞれ独立に電流を供給すればよい
が、図5のように電磁石4A、4Bのコイル2A、2B
を磁力が互いに逆向きになるように直列に接続し、切換
スイッチ8を有する一個の電源7で上記の動作をさせる
ことも可能である。
【0029】但しこの場合はコストは安くなるが、2個
のコイルを流れる電流の強さは常に等しく、それぞれの
コイルに互いに強さの異なる電流を流すことはできない
ので、使用条件に応じた最適な制御を行う上では制約が
多い。
【0030】なお、従動磁石5Cと電磁石のヨークの間
に働く吸引力によって従動磁石5Cと不動磁石5A、5
Bが密着状態にならないように、不動磁石にはこの吸引
力より大きい反発力を発生するものを使用する。
【0031】図6は上記駆動装置の実験データの一例で
あるが、直径40mm、厚さ6mmの従動磁石を用い、
最大駆動力2kg以上(電流1.5A)、ストローク7m
m以上の性能が得られている。
【0032】この実験データに示されるように、駆動装
置は電磁石4A、4Bに十分大きな磁力を出し得るもの
を用いれば、上記の動作において、被駆動体に十分な移
動量と大きな駆動力を与えることが可能である。
【0033】本発明の流量調節弁は上述した駆動装置を
備えるものとしてある。図1において符号10は流量調
節弁の弁箱を、11は弁箱カバーを示し、直線駆動装置
9は弁箱カバー11上に固定されている。弁箱10には
流体の流入管12aと同流出管12bが形成されてお
り、流入管と流出管とはポート13で接続されていて、
ポートに弁坐14が形成されている。
【0034】しかして直線駆動装置9の被駆動体たる棒
体、すなわち弁棒6は弁箱カバー上蓋の孔15を貫通し
て下部のテーパー状弁体16が弁坐14に臨んでおり、
弁体の弁坐への臨入度(嵌入度)で流入管から流出管へ
の流路の一部の流路面積(開度)が規制・設定され、流
量が制御される。なお、符号17はポートの開口上部を
塞いでいるベローズで、下部が弁箱10の上蓋に固定さ
れ、上部はそれを貫通する弁棒6に固着されている。
【0035】この流量調節弁の駆動装置9の第1、第2
の電磁石に図3や図4の電源、あるいは図5のごとき切
換スイッチ8付きの電源7を接続し、第1、第2の電磁
石への電流の供給を加減することにより、弁棒の従動磁
石5Cへ磁力による上下方向の移動力を与えて、弁体1
6の弁坐14への嵌入度を設定することにより流量調節
ができる。
【0036】また、この流量調節弁は図1に示すように
流量計18と制御ユニット19とにより流量自動調節装
置にできる。すなわち、上記の流量調節弁の流路には、
電気的な流量信号を連続的に出力する流量計18を設
け、この流量計による実測流量信号によって流量調節弁
を通過する流体の量を知ることができるようになってい
る。
【0037】また、制御ユニット19は、流量計よりの
実測流量信号Qと、外部から入力される設定流量信号P
とを読み取り、両者が一致するように第1、第2電磁石
への直流電源7A、7Bに制御信号を送って流量調節弁
を制御する。
【0038】すなわち、流量計の流量信号をQcc/min
、設定流量信号をPcc/min とすると、Q>Pのとき
には、第1電磁石4Aのコイル2Aに従動磁石5Cと反
発する磁力を発生する電流を、第2電磁石4Bのコイル
2Bに従動磁石5Cと吸引し合う磁力を発生する電流を
同時に供給することにより従動磁石5Cに下向きの力が
与えられて、弁体16が下方に移動させられ、Qが減少
させられる。
【0039】Q<Pのときには、第1、第2の電磁石4
A、4Bに供給する電流の向きがそれぞれ逆になり、従
動磁石5Cに上向きの力が与えられて、弁体16は上方
に移動させられ、Qが増加させられる。
【0040】このとき従動磁石5Cに与えられる力の強
さは、2つの電磁石4A、4Bに供給する電流の強弱に
よって調節できるので、QとPの差によって最適な電流
値を選ぶことにより、速やかにQをPに一致させること
ができる。
【0041】流量調節弁には図1に示すもののほかに各
種のタイプのものがあるので、その例を図7〜11に示
すもので説明する。
【0042】図7はダブルポートタイプの流量調節弁
で、流入管20a、流出管20bを有する弁箱21内に
二つのポート22a、22bがあり、したがって各ポー
トの弁坐23a、23bに対応する二つの弁体24a、
24bが一本の弁棒25に設けられている。
【0043】しかして弁箱21には前述した直線駆動装
置9が設けられていて、同駆動装置9により弁棒25が
軸線方向(図では上下方向)に作動させられ、弁坐と弁
体との周隙が規制されて流量調節がなされる。このタイ
プの流量調節弁は流路に生じる圧力差が二つの弁体24
a、24bに互いに逆向き作用するので、弁を開くのに
必要な力が小さくてすむという利点がある。
【0044】図8は流入管20aと流出管20bとが直
交するダイヤフラムタイプの流量調節弁で、弁棒25の
弁体24をダイヤフラム26に取り付けてあり、弁箱2
1には前述の直線駆動装置9を設けてあって、同装置に
より弁棒25が直線移動(図では上下動)させられて流
入管20a内端の弁坐23と弁体24間のギャップが規
制され、流路の流量調節がなされる。
【0045】図9は流入管20aと流出管20bとが同
一直線上にあるダイヤフラムタイプの流量調節弁で、弁
棒25の弁体24をダイヤフラム26に取り付けてあ
り、弁箱21には前述の直線駆動装置9を設けてあっ
て、同装置により弁棒25が直線移動(図では上下動)
させられて弁坐23と弁体24間のギャップが規制さ
れ、流路の流量調節がなされる。
【0046】図10は弁棒25先端(図では下端)の弁
体24が上下動することにより流量調節するゲート弁
で、流路管20の上部に前述の直線駆動装置9を設けて
あり、同装置により弁棒25を作動させて、流入管から
流出管に至る流路内の一部の流路面積を弁体24によっ
て規定するようにしてある。
【0047】図11は弁箱を上下から挟むように第1電
磁石及び第1不動磁石と第2電磁石及び第2不動磁石を
設けたタイプである。流入管20aは弁箱21の下面に
接続され、流出管20bは弁箱21の上面に接続されて
おり、流入管20aの周りにはコイル2Aと鉄心3Aよ
りなる第1電磁石4A及び第1不動磁石5Aが、流出管
20bの周りにはコイル2Bと鉄心3Bよりなる第2電
磁石4B及び前記第1不動磁石とは異極をなす第2不動
磁石5Bが設けられている。
【0048】しかして流入管、弁箱、流出管を通る一本
の弁棒25があり、弁箱21内には前記上下の第1、第
2の不動磁石と相対する面の極がそれぞれ同極となるよ
う着磁された従動磁石5Cを弁棒に固定して設けてあ
り、弁棒の下端には流入管の上端弁坐23に対応する弁
体24を設けてある。また、弁棒の上側部には流出管2
0bの内壁に接するガイド27を設けてある。電流の供
給手段は、図3乃至図5のものと同様である。
【0049】なお、図7及び図10中の符号28はシー
ル体を、図11中の符号29は従動磁石のシールドカバ
ーを示し、ともに耐薬品性のある合成樹脂製とか金属製
のものとしてある。
【0050】
【発明の効果】上述のように、本発明の流量調節弁で
は、弁棒が大きな移動範囲(ストローク)と大きな駆動
力を得ることができ、かつ電流に比例した駆動力がほぼ
瞬時に発生する。
【0051】したがって、流量の制御範囲が大で、大流
量用にも使用でき、応答が速くて、流量の高速制御がで
き、弁体の駆動力は小なる電流で強力に得ることがで
き、したがって省エネルギー化に資することができ、か
つ、構造が簡単で製造コストの低減を期せるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流量調節弁の一例を示す縦断面
図。
【図2】本発明の流量調節弁の駆動部たる直線駆動装置
の一例を示す縦断面図。
【図3】同直線駆動装置の作動状態の一例を示す縦断面
図。
【図4】同直線駆動装置の作動状態の他の例を示す縦断
面図。
【図5】同直線駆動装置の他の例を示す縦断面図。
【図6】電磁石への供給電流と従動磁石の駆動力及び変
位の関係を示す図。
【図7】本発明に係る流量調節弁の他の例を示す縦断面
図。
【図8】本発明に係る流量調節弁のさらに他の例を示す
縦断面図。
【図9】本発明に係る流量調節弁のさらに他の例を示す
縦断面図。
【図10】本発明に係る流量調節弁のさらに他の例を示
す縦断面図。
【図11】本発明に係る流量調節弁のさらに他の例を示
す、(a) は縦断面図、(b) は流出管部の拡大横断面図。
【図12】従来の流量調節弁の駆動装置を示す縦断面
図。
【図13】従来の流量調節弁の縦断面図。
【図14】電磁石への供給電流と被駆動体の変位及び力
の関係、及び皿ばねの変位と復元力の関係を示す図。
【図15】ゲート弁の従来の駆動装置を示す縦断面図。
【図16】従来の流量調節弁の縦断面図。
【符号の説明】
1・・・支持体 1a、1b・・・フランジ 2A、2B・・・コイル 3A、3B・・・空心ヨーク(鉄心) 3a、3b・・・縦ガイド孔 4A・・・第1電磁石 4B・・・第2電磁石 5A・・・第1不動磁石 5B・・・第2不動磁石 5C・・・従動磁石 6・・・弁棒 7A、7B・・・直流電源 8・・・切換スイッチ 9・・・直線駆動装置 10・・・弁箱 11・・・弁箱カバー 12a・・・流入管 12b・・・流出管 13・・・ポート 14・・・弁坐 15・・・弁箱カバーの孔 16・・・弁体 17・・・ベローズ 18・・・流量計 19・・・制御ユニット 20a・・・流入管 20b・・・流出管 21・・・弁箱 22a、22b・・・ポート 23・・・弁坐 23a、23b・・・弁坐 24・・・弁体 24a、24b・・・弁体 25・・・弁棒 26・・・ダイヤフラム 27・・・ガイド 28・・・シール 29・・・シールドカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H106 DA05 DA12 DA25 DA26 DA32 DB02 DB12 DB23 DB32 DC02 DC17 DD02 DD03 EE22 5E048 AB01 AC05 AC06 AD07 BA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】或る間隔で対峙する第1電磁石と第2電磁
    石を備え、両電磁石の相い対する側に対向する面どうし
    が異極となるよう着磁された第1不動磁石、第2不動磁
    石を設け、前記第1、第2電磁石の中心部及び第1、第
    2不動磁石の中心部を通る軸線部をフリー移動できる被
    駆動体たる弁棒の第1、第2不動磁石間に当たる部位
    に、第1、第2の不動磁石と相対する面がそれぞれ同極
    となるよう着磁された従動磁石を固定してなり、第1及
    び第2の電磁石もしくは一方の電磁石へ任意の極性及び
    強さの直流電流を供給することにより、弁棒が従動磁石
    に与えられる磁力によって軸線方向に所要量正逆移動さ
    せられて、弁棒と一体をなす弁体によって流路の一部の
    流路面積が設定されるようにした流量調節弁。
  2. 【請求項2】両端部に第1電磁石、第2電磁石を備える
    支持体の両端部内側に、互いに相い対する面が異極とな
    るよう着磁された第1不動磁石、第2不動磁石を設け、
    前記第1、第2電磁石の中心部及び第1、第2不動磁石
    の中心部のガイド孔にフリーに挿通した被駆動体たる弁
    棒の第1、第2不動磁石間に当たる部位に、第1、第2
    の不動磁石と相対する面がそれぞれ同極となるよう着磁
    された従動磁石を固定してなり、第1及び第2の電磁石
    もしくは一方の電磁石へ任意の極性及び強さの直流電流
    を供給することにより、弁棒が従動磁石に与えられる磁
    力によって軸線方向に所要量正逆移動させられて、弁棒
    と一体をなす弁体によって流路の一部の流路面積が設定
    されるようにした流量調節弁。
  3. 【請求項3】弁箱の両端部に流入管と流出管とが接続さ
    れ、流入管の周りに第1電磁石及び第1不動磁石を、流
    出管の周りに第2電磁石及び前記第1不動磁石とは互い
    に相対する面が異極となるよう着磁された第2不動磁石
    を設け、弁箱内に、前記第1、第2の不動磁石と相対す
    る面がそれぞれ同極となるよう着磁された従動磁石を設
    け、第1及び第2の電磁石もしくは一方の電磁石へ任意
    の極性及び強さの直流電流を供給することにより、従動
    磁石に与えられる磁力によって弁体が流入管・流出管の
    軸線方向に所要量正逆移動させられて、弁体によって流
    路の一部の流路面積が設定されるようにした流量調節
    弁。
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