JPH0618540B2 - 炊飯用計量容器

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【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は炊飯時の計量や洗米に用いる炊飯用計量容器に
関する。

（ロ）従来の技術通常、炊飯器などには付属品として米１合（１８０cc）
を計量する計量カップがついており、該計量カップによ
り米を計量して炊飯器の釜に入れた後、釜の中で数回洗
米し、炊飯を行っている。

（ハ）発明が解決しようとする課題最近、単身赴任者などの増加に伴い、少量の炊飯（０．
５合〜１合）を行うことが増えてきている。

しかしながら、従来例のような作業を行って炊飯を行う
ことは、単身者にとって慣れておらず甚だ面倒である。
特に、少量炊きの場合、上述のように炊飯器の釜に米を
入れて洗米しようとしても、米の分量に対して釜の底面
積が大きいく、米どうしがこすれにくいので洗米しにく
い。

本発明は、斯る課題を解決するものである。

（ニ）課題を解決するための手段本発明の炊飯用計量容器は、上部に開口を有し、側壁に
米または水を計量する目盛りを備えた容器本体と、複数
個の米粒より小さい孔を設けるとともに前記容器本体の
前記開口を開閉する蓋とを備えた構成である。

（ホ）作用即ち、容器本体の上部開口から米を入れて側壁の目盛り
により計量した状態でさらに水を入れて洗米した後、そ
の洗米した水は、蓋を開けることなく、蓋に設けた複数
個の孔から捨てることができるので、米を溢さず容易に
洗米が行えるものである。

（ヘ）実施例１は上部に開口２を備えるプラスチック製の容器本体、
３は前記開口２を閉塞する蓋体である。

前記容器本体１は、円筒状の側壁１ａと、略円形の底壁
１ｂと、側壁１ａの開口２側端部周囲に設けた張出リブ
１ｃから構成され、一体形成されている。

該側壁１ａには、米や水の分量を計量するための目盛り
が付されている。第１図の容器本体１は、１パイで１８
０cc（１合）とし、その１／４、１／２、３／４毎に目
盛りを付している。

尚、容器本体１は底壁１ｂより上部開口２が大きくなる
ように形成している。

前記蓋体３は、その周囲に略Ｌ字状に延設したリブ４を
設け、容器本体１の開口部２に面する部分には、容器本
体１内の水を捨てるために米粒を通過させない大きさの
孔３ａを複数個設け、容器本体１と同じ材料から形成さ
れている。

前記容器本体１に前記蓋体３を被せたとき、容器本体１
の張出リブ１ｃの外周と蓋体３のリブ４の内周面が摺動
しながら嵌合されるため、その摩擦力により嵌合状態を
維持し、容器本体１の開口２を閉塞している。

かかる構成において、洗米の方法を０．５合の洗米を例
にあげて説明する。

(1)まず、容器本体１の開口２から側壁１ａに示された
目盛りの１／２まで米を入れる。

(2)次に、水を目盛りの３／４まで入れて蓋体３を被せ
る。

(3)蓋体の孔３ａを手のひらで押さえて、５〜１０回上
下に振って米を攪拌する。

(4)容器本体１に蓋体３を被せたまま、容器本体１を逆
さ向けて蓋体３の孔３ａから洗米して汚れた水を捨て
る。

(5)蓋体３を開けてまた水を目盛り３／４まで水を入れ
蓋体３を被せる。

上述の(3)〜(5)の動作を数回繰り返して洗米を行う。

洗米を終了すれば、蓋体３を開けて容器本体１内に米を
入れたまま容器本体１の上限まで水を入れる。

そして、容器本体１内の水と米をどんぶりに移し、その
どんぶりを電子レンジに入れてマイクロ波加熱調理を行
って炊飯調理するのである。

尚、前記実施例において洗米のために容器本体１を振る
際、蓋体３の孔３ａから水が飛び出さないように手のひ
らで塞ぐ必要があるが、手のひらで塞ぐ代わりに補助フ
タを設けて、蓋体３の孔３ａを塞ぐようにしてもよい。

（ト）効果本発明によれば、容器本体で米の計量と洗米と水加減が
行え、特に少量炊飯の場合、振るのみで洗米が行えるの
で、手間が省け、かつ十分な洗米を行うことができ、使
い勝手が向上するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す一部を切り欠いた側面
図、第２図は同斜視図である。１……容器本体、３……蓋体、３ａ……孔

【特許請求の範囲】

【請求項１】上部に開口を有し、側壁に米または水を計
量する目盛りを備えた容器本体と、複数個の米粒より小
さい孔を設けるとともに前記容器本体の前記開口を開閉
する蓋とを備えたことを特徴とする炊飯用計量容器。