JPH06185314A - 内燃機関用動弁装置 - Google Patents

内燃機関用動弁装置

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Publication number
JPH06185314A
JPH06185314A JP33641592A JP33641592A JPH06185314A JP H06185314 A JPH06185314 A JP H06185314A JP 33641592 A JP33641592 A JP 33641592A JP 33641592 A JP33641592 A JP 33641592A JP H06185314 A JPH06185314 A JP H06185314A
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JP
Japan
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valve
contact member
contact
drive arm
cam
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Withdrawn
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JP33641592A
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English (en)
Inventor
Shinichi Murata
真一 村田
Hirobumi Azuma
博文 東
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、アジャストスクリューをそなえた
内燃機関の動弁装置に関し、煩雑なメンテナンスを要す
ることなくバルブクリアランスを適正な状態に保持でき
るようにすることを目的とする。 【構成】 弁3と弁ステム3Aと弁駆動アーム24と該
弁駆動アーム24の揺動端に装備され先端を該弁ステム
3Aの末端に連係するアジャストスクリュー122とを
そなえ、アジャストスクリュー122が、第1の当接部
材122Aと、第2の当接部材123と、第2の当接部
材123を第1の当接部材122Aに係着する連結リテ
ーナ124とをそなえ、該第1の当接部材122Aの先
端に凸状曲面122Dが、該第2の当接部材123に凹
状曲面123Aが設けられて、これらの曲面が線接触
し、該第2の当接部材123と該弁ステム3Aとが面接
触し、第1の当接部材122Aの装着位置を調整すべ
く、第1の当接部材122Aの先端から末端へ貫通する
テストエア流通用エア孔122Eが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アジャストスクリュー
をそなえた内燃機関の動弁装置に関し、特に吸排気弁の
開閉タイミングやバルブリフト量を変更可能に構成され
た自動車用エンジン等に用いて好適の、内燃機関用動弁
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、OHC(オーバーヘッドカムシャ
フト)式のエンジンにおいて、吸排気弁のバルブタイミ
ングやバルブリフト量を変更可能にするため、異なるプ
ロフィ−ルをそなえた複数種類のカムを装備する機構が
提供されている。これらの機構では、例えばカムシャフ
トに高速用カムおよび低速用カムを装備し、それぞれの
カムプロフィールによる弁駆動状態を選択的に実現し
て、エンジンの運転状態に適合した弁の開閉タイミング
を得るように構成されている。
【0003】例えば、図14〜18はこのような機構の
高速用カムと低速用カムとの選択機構を示すものであ
り、次のように構成されている。すなわち、カム10
2,103,102′とバルブ101,101との間
に、ロッカアーム104,105,104′が介装され
ている。カム102,103,102′は図17,18
に示すように構成されており、カム102,102′が
低速用カムとしてのカムプロフィールをそなえ、カム1
03は高速用カムとしてのカムプロフィールをそなえて
いる。
【0004】すなわち、高速用カム103が、低速用カ
ム102,102′より大きなカムリフトを得られるよ
うに構成されている。一方、ロッカアーム104,10
5,104′は、ロッカシャフト106に枢支されてお
り、カム102,103,102′のカムリフトにより
ロッカシャフト106を中心とする揺動を行なうように
なっている。
【0005】そして、低速用ロッカアーム104,10
4′と高速用ロッカアーム105との連結および連結の
解除が、ピストン107,108およびストッパ109
により行なわれるようになっている。すなわち、図15
に示す状態から油通路106a,104′bを通じてピ
ストン107の後端側に作動油が供給されると、ピスト
ン107,108が図16に示すようにシリンダ104
a,105a,104′a中を左方へ駆動され、低速用
ロッカアーム104,104′と高速用ロッカアーム1
05とがピストン107,108を介して連係された状
態となる。
【0006】この状態で運転が行なわれると、低速用ロ
ッカアーム104,104′および高速用ロッカアーム
105は、共に、カムリフトの大きい高速用カム103
のカムプロフィールに従った大きな揺動を行なう。これ
により、バルブ101,101は、高速用カムによるバ
ルブタイミングで開閉される。
【0007】一方、ピストン107,108がリターン
スプリング110により右方に駆動され図15に示す状
態に至ると、低速用ロッカアーム104,104′は、
高速用ロッカアーム105に係止されない状態となり、
カムリフトの小さい低速用カム102,102′のカム
プロフィールに従った小さな揺動を行なう。これによ
り、バルブ101,101は、低速用カムによるバルブ
タイミングで開閉される。
【0008】ここで、バルブ101,101は、バルブ
ステム31およびリテーナ32を介しコイルスプリング
33により閉方向に付勢されているが、低速用ロッカア
ーム104,104′とバルブステム31とは、低速用
ロッカアーム104,104′の揺動端に装備されたア
ジャストスクリュー112を介し連係されている。そし
て、低速用ロッカアーム104,104′とバルブステ
ム31との位置関係が、アジャストスクリュー112の
調整により、所定の状態に設定される。
【0009】なお、符号111は、高速用ロッカアーム
105を上方に付勢するリターンスプリングである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高速用カム
および低速用カムを装備し、それぞれのカムプロフィー
ルによる弁駆動状態を選択的に実現して、エンジンの運
転状態に適合した弁の開閉タイミングを得るものとし
て、上述の動弁装置よりも、動弁特性を向上させること
を考えると、図19〜21に示すような構造も考えられ
る。
【0011】すなわち、対となるように設けられた吸気
弁2および排気弁3が、メインロッカアーム24および
サブロッカアーム26,15を介し、カム12,13に
より駆動されるようになっている。カム12は、低速時
バルブタイミング用のカムプロフィールをそなえ、カム
13が高速時バルブタイミング用のカムプロフィールを
そなえて形成されている(図17,18参照)。
【0012】また、メインロッカアーム24がロッカシ
ャフト16を介しシリンダヘッド1に枢支されるととも
に、メインロッカアーム24にサブロッカアーム26,
15の基端部が遊嵌されており、メインロッカアーム2
4とサブロッカアーム26,15との間には、モード切
り換え手段としての油圧ピストン機構27,17が介装
されている。
【0013】油圧ピストン機構27,17は、所定の油
圧供給により、ピストン17Aとピストン27Aとのい
ずれかがメインロッカアーム24からサブロッカアーム
26,15内へ突出するように形成されている。突出し
た側のピストン17A,27Aは対応するサブロッカア
ーム26,15と嵌合し、嵌合したピストン17A,2
7Aを介しサブロッカアーム26,15のいずれかとメ
インロッカアーム24とが連係された状態となって、連
係されたサブロッカアーム26,15に係合する側のカ
ム12,13によるメインロッカアーム24の駆動が実
現するように構成されている。
【0014】このようにして、カム12による低速時バ
ルブタイミング用のカムプロフィールと、カム13によ
る高速時バルブタイミング用のカムプロフィールとのい
ずれかが選択され、所望のバルブタイミングがエンジン
の運転状態に対応して実現するようになっている。ここ
で、バルブ2,3は、バルブステム2A,3Aおよびリ
テーナ5を介しコイルスプリング4により閉方向に付勢
されているが、メインロッカアーム24とバルブステム
2A,3Aとは、メインロッカアーム24の揺動端に装
備されたアジャストスクリュー21,22を介し連係さ
れている。
【0015】そして、メインロッカアーム24とバルブ
ステム2A,3Aとの位置関係が、アジャストスクリュ
ー21,22の調整により、所定の状態に設定される。
なお、図19〜21中、符号1Aは軸受部、1Bはロス
トモーションホルダ、11はカムシャフト、15Bは筒
状基部、15Cはレバー部、16Aは油路、17Bはス
プリング、17Cは穴、17Dは油孔、17Fは凹面、
17Gは油圧室、17Hは鍔状部、17Iは段部、17
Jはチェックボール、18は低速用ローラ、18Aは
軸、18Bはローラベアリング、19は高速用ローラ、
19Aは軸、19Bはローラベアリング、20はロスト
モーション、20Aはアウタケース、20Bはインナケ
ース、20Cはスプリング、20Dは当接部、24Aは
揺動端部、24B,24Cはスクリュー装着部、26B
は筒状基部、26Aは揺動端部、27Bはスプリング、
27Cは穴、27Dは油孔、27Fは凹面、27Gは油
圧室、27Hは鍔状部、27Iは段部、27Jはチェッ
クボールをそれぞれ示している。
【0016】ところで、一般に、動弁系では、ロッカア
ームと弁とのクリアランス(バルブクリアランス)が広
がると、ロッカアームがカムの基礎円と接触する位相状
態のとき、ロッカアームがカムと弁との間でバタつきや
すくなり、騒音の原因となったり、ロッカアームとカム
との当接部や、ロッカアームと弁との当接部の磨耗損傷
の原因となったりする。
【0017】特に、前述のような可変バルブタイミング
機構付き動弁装置では、このバルブクリアランスが広が
ると、ロッカアームがベース円と接触する位相状態のと
き、2つのロッカアーム(例えば前者例ではロッカアー
ム104,104′とロッカアーム105、後者例では
メインロッカアーム24とサブロッカアーム15,2
6)の回転位相が合致しなくなる。
【0018】このため、ピストンの嵌入動作が円滑に行
なわれなくなり、可変バルブタイミング機構によるバル
ブタイミングの切り換えを行ないにくくなるという課題
がある。そこで、ロッカアームと弁とのクリアランスを
適確に調整する必要があるが、この調整の手段として
は、ロッカアーム側にアジャストスクリューを装着する
手段が広く用いられている。
【0019】この手段では、アジャストスクリューのロ
ッカアームへの螺合状態を調整しながらアジャストスク
リュー先端の弁当接部の位置を調整して、クリアランス
調整を行なう。しかしながら、このような手段による場
合には、アジャストスクリューの弁当接部と弁との接触
が点接触になってしまうので、この接触部の磨耗が生じ
やすい。このため、エンジンの使用過程で接触部の磨耗
状態に合わせて、アジャストスクリューによる調整を頻
繁に行なう必要があり、煩雑なメンテナンスを要すると
いう課題がある。
【0020】本発明はこのような課題に鑑みて提案され
たもので、煩雑なメンテナンスを要することなくバルブ
クリアランスを適正な状態に保持できるようにした、内
燃機関用動弁装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の内燃機関用動弁装置は、内燃機関の動弁装置におい
て、弁と、該弁を先端にそなえた弁ステムと、該弁を駆
動すべく設けられた弁駆動アームと、該弁駆動アームの
揺動端に装備され先端を該弁ステムの末端に連係するア
ジャストスクリューとをそなえ、該アジャストスクリュ
ーが、該弁駆動アーム側に設けられた第1の当接部材
と、該第1の当接部材と該弁ステムの末端との間に配設
された第2の当接部材と、該第1の当接部材から該第2
の当接部材に亘る所要部に環装され該第2の当接部材を
該第1の当接部材に係着する連結リテーナとをそなえて
構成され、該第1の当接部材の先端に凸状曲面が設けら
れるとともに、該第2の当接部材に凹状曲面が設けられ
て、該凸状曲面と該凹状曲面とが線接触するとともに、
該第2の当接部材と該弁ステムの末端とが面接触するよ
うに構成されて、該第1の当接部材の装着位置を調整す
べく、該第1の当接部材にその先端から末端へ貫通する
テストエア流通用のエア孔が形成されていることを特徴
としている。
【0022】また、請求項2記載の内燃機関用動弁装置
は、吸気弁および排気弁を駆動する内燃機関の動弁装置
において、弁駆動ア−ムと、該弁駆動ア−ムを揺動させ
るべく装備された第1の揺動機構と、該第1の揺動機構
による場合より大きな幅の揺動を行なわせるべく該弁駆
動アームに装備された第2の揺動機構と、該弁駆動アー
ムに末端を係合し先端に弁をそなえて該弁駆動アームの
揺動に伴い駆動される弁ステムとをそなえ、上記の第1
および第2の揺動機構が、低速運転時のバルブタイミン
グを実現すべく装備された低速用カムと、高速運転時の
バルブタイミングを実現すべく装備された高速用カム
と、上記の低速用カムまたは高速用カムによるカムリフ
トを該弁駆動アームにそれぞれ伝達しうる高速用駆動伝
達部材および低速用駆動伝達部材とをそなえて構成され
るとともに、該低速用カムによるカムリフトを該弁駆動
アームに伝達する低速用駆動伝達状態と該高速用カムに
よるカムリフトを該弁駆動アームに伝達する高速用駆動
伝達状態とを切り換える切り換え機構をそなえて構成さ
れ、該弁駆動アームの揺動端に装備され先端を該弁ステ
ムの末端に連係するアジャストスクリューが、該弁駆動
アーム側に設けられた第1の当接部材と、該第1の当接
部材と該弁ステムの末端との間に配設された第2の当接
部材と、該第1の当接部材から該第2の当接部材に亘る
所要部に環装され該第2の当接部材を該第1の当接部材
に係着する連結リテーナとをそなえて構成されるととも
に、該第1の当接部材の先端に凸状曲面が設けられ、該
第2の当接部材に凹状曲面が設けられて、該凸状曲面と
該凹状曲面とが線接触するとともに、該第2の当接部材
と該弁ステムの末端とが面接触するように構成され、該
第1の当接部材の装着位置を調整すべく、該第1の当接
部材にその先端から末端へ貫通するテストエア流通用の
エア孔が形成されていることを特徴としている。
【0023】
【作用】上述の請求項1記載の内燃機関用動弁装置で
は、弁駆動アームの揺動端に装備され先端を上記弁ステ
ムの末端に連係するアジャストスクリューにおいて、第
1の当接部材の先端に設けられた凸状曲面と、第2の当
接部材に設けられた凹状曲面とが線接触するとともに、
第2の当接部材と弁ステムの末端とが面接触し、点接触
を回避した状態での運転が行なわれる。
【0024】この運転を円滑に継続するためには、第1
の当接部材の装着位置を適正に調整し、第1の当接部材
の先端に設けられた凸状曲面と、第2の当接部材に設け
られた凹状曲面とのクリアランスを適正に設定する必要
があるが、第1の当接部材にその先端から末端へ貫通し
て形成されたエア孔を通じ、テスト用エアを、第1の当
接部材の先端に設けられた凸状曲面と、第2の当接部材
に設けられた凹状曲面との間に流通させ、エアの流通状
態を資料とした調整が行なわれて、クリアランスが適正
に設定される。
【0025】また、請求項2記載の内燃機関用動弁装置
では、吸気弁および排気弁を駆動する動弁装置におい
て、弁駆動アームが、低速運転時のバルブタイミングを
実現すべく装備された低速用カムによる第1の揺動機構
で揺動されるとともに、高速運転時のバルブタイミング
を実現すべく装備された高速用カムによる第2の揺動機
構により第1の揺動機構による場合より大きな幅の揺動
が行なわれる。
【0026】この時、各揺動機構における、低速用カム
によるカムリフトを弁駆動アームに伝達する低速用駆動
伝達状態と、高速用カムによるカムリフトを弁駆動アー
ムに伝達する高速用駆動伝達状態との切り換えは、低速
用カムまたは高速用カムによるカムリフトを弁駆動アー
ムにそれぞれ伝達しうる高速用駆動伝達部材および低速
用駆動伝達部材と弁駆動アームとの連結状態を切り換え
機構により切り換えることにより行なわれる。
【0027】そして、弁駆動アームの揺動端に装備され
先端を弁ステムの末端に連係するアジャストスクリュー
においては、第1の当接部材の先端に設けられた凸状曲
面と、第2の当接部材に設けられた凹状曲面とが線接触
するとともに、第2の当接部材と弁ステムの末端とが面
接触し、点接触を回避した状態での運転が行なわれる。
【0028】また、このような運転を円滑に継続するた
めに、第1の当接部材の装着位置を適正に調整し、第1
の当接部材の先端に設けられた凸状曲面と、第2の当接
部材に設けられた凹状曲面とのクリアランスが適正に設
定される。このクリアランスの設定に当たっては、第1
の当接部材にその先端から末端へ貫通して形成されたエ
ア孔を通じ、テスト用エアを、第1の当接部材の先端に
設けられた凸状曲面と、第2の当接部材に設けられた凹
状曲面との間に流通させ、エアの流通状態を資料とした
調整が行なわれて、クリアランスが適正に設定される。
【0029】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
の内燃機関用動弁装置について説明すると、図1はその
弁当接部を示す要部構成図、図2はその要部構成を示す
図であって(A)はそのカム部分をロッカアームから離
隔させて示す斜視図であり(B)は(A)のG−G矢視
断面図、図3はそのエンジンへの装着状態を示す断面図
〔図2(B)のH−H矢視断面図〕、図4はそのエンジ
ンへの装着状態を示す他の断面図〔図2(B)のI−I
矢視断面図〕、図5はその変形例の要部構成を示す図で
あって(A)はそのカム部分をロッカアームから離隔さ
せて示す斜視図であり(B)は(A)のA−A矢視断面
図、図6はその変形例のエンジンへの装着状態を示す断
面図〔図5(B)のB−B矢視断面図〕、図7はそのア
ジャストスクリューを示すもので(A)はアジャストス
クリューの縦断面図であり(B)はアジャストスクリュ
ーの上端面図、図8はそのアジャストスクリューの要部
拡大断面図(図7のA部拡大図)、図9はそのアジャス
トスクリューの調整動作を示す摸式図、図10はそのア
ジャストスクリューの調整動作における要部拡大摸式
図、図11はそのアジャストスクリューの調整における
動作特性を示すグラフ、図12はそのアジャストスクリ
ューの調整手段の一例を示すもので(A)は調整部を示
す要部縦断面図であり(B)は調整部の拡大断面図であ
る。なお、図1においては、詳細な部分の符号を省略し
ているが、これについては、図1に対応する図3に示し
ている。
【0030】本実施例は、図1〜8に示すように、その
構造の多くを、図19〜21に示す従来例とほぼ同様に
構成されており、対となるように設けられた吸気弁2お
よび排気弁3が、弁駆動アームとしてのメインロッカア
ーム24および駆動伝達部材としてのサブロッカアーム
26,15を介し、第1および第2の揺動機構における
カム12,13により駆動されるようになっている。
【0031】カム12は、低速時バルブタイミング用の
カムプロフィールをそなえ、カム13が高速時バルブタ
イミング用のカムプロフィールをそなえて形成されてい
る(図17,18参照)。また、メインロッカアーム2
4がロッカシャフト16を介しシリンダヘッド1に枢支
されるとともに、メインロッカアーム24にサブロッカ
アーム26,15の基端部が遊嵌されており、メインロ
ッカアーム24とサブロッカアーム26,15との間に
は、切り換え機構としての油圧ピストン機構27,17
が介装されている。
【0032】油圧ピストン機構27,17は、所定の油
圧供給により、ピストン17Aとピストン27Aとのい
ずれかがメインロッカアーム24からサブロッカアーム
26,15内へ突出するように形成されている。突出し
た側のピストン17A,27Aは対応するサブロッカア
ーム26,15と嵌合し、嵌合したピストン17A,2
7Aを介しサブロッカアーム26,15のいずれかとメ
インロッカアーム24とが連係された状態となって、連
係されたサブロッカアーム26,15に係合する側のカ
ム12,13によるメインロッカアーム24の駆動が実
現するように構成されている。
【0033】このようにして、カム12による低速時バ
ルブタイミング用のカムプロフィールと、カム13によ
る高速時バルブタイミング用のカムプロフィールとのい
ずれかが選択され、所望のバルブタイミングがエンジン
の運転状態に対応して実現するようになっている。とこ
ろで、弁駆動アームとしてのメインロッカアーム24の
揺動端にアジャストスクリュー121,122が装備さ
れており、アジャストスクリュー121,122はその
先端を弁ステム2A,3Aの末端に連係されている。
【0034】そして、アジャストスクリュー121,1
22は、エレファントフット構造と呼ばれる構造をそな
えている。ここで、高速用カム13の近傍に装備された
アジャストスクリュー122についてそのエレファント
フット構造および調整固定手段を含め詳述すると、図
7,8に示すように、弁駆動アームとしてのメインロッ
カアーム24側に、第1の当接部材としてのアジャスト
スクリュー本体122Aが設けられている。
【0035】アジャストスクリュー本体122Aと弁ス
テム3Aの末端との間には、第2の当接部材としてのパ
ッド123が配設されており、アジャストスクリュー本
体122Aからパッド123に亘る所要部に、連結リテ
ーナ124が環装されて、パッド123がアジャストス
クリュー本体122Aに係着されている。すなわち、ア
ジャストスクリュー本体122Aの下部には拡径部12
2Bが形成され、この拡径部122Bの外周122Cに
連結リテーナ124が嵌合されている。連結リテーナ1
24の下部には、パッド123が遊嵌されており、連結
リテーナ124が下方へ向け縮径するリング状に形成さ
れて、パッド123は、連結されたアジャストスクリュ
ー本体122Aおよび連結リテーナ124から離脱しな
いように拘束されている。
【0036】なお、図8に示すように、連結リテーナ1
24の上部内周には、突起124Aが形成され、この突
起124Aがアジャストスクリュー本体122Aの拡径
部外周122Cに形成された溝122Hに嵌合すること
で、連結リテーナ124がアジャストスクリュー本体1
22Aに保持されている。一方、メインロッカアーム2
4の揺動端には、スクリュー装着部24Cが設けられ、
アジャストスクリュー本体122Aがスクリュー装着部
24Cに螺合しており、アジャストスクリュー本体12
2Aを回転させることにより、アジャストスクリュー本
体122Aのメインロッカアーム24からの突出長を調
整できるようになっている。この際、アジャストスクリ
ュー本体122Aの上端面に設けられた溝122Fにド
ライバ等の工具を嵌合させながら、この工具を利用して
アジャストスクリュー本体122Aを回転させることが
できる。
【0037】また、アジャストスクリュー本体122A
の末端にはナット122A′が取り付けられており、ア
ジャストスクリュー本体122Aの位置を調整した後、
アジャストスクリュー本体122Aをメインロッカアー
ム24に固定するように構成されている。ところで、ア
ジャストスクリュー本体122Aの下部における拡径部
122Bの下端には曲面状突起部122Dが設けられて
いる。
【0038】そして、パッド123には、曲面状凹部1
23Aが形成されており、この曲面状凹部123Aの凹
状曲面と、曲面状突起部122Dの凸状曲面とが線接触
する状態で係合している。また、パッド123の下面と
弁ステム3Aの末端とが面接触する状態で係合してい
る。
【0039】このような曲面状凹部123Aと曲面状突
起部122Dとの線接触およびパッド123と弁ステム
3Aとの面接触により、接触部の磨耗が大幅に抑制され
るようになっている。そして、第1の当接部材としての
アジャストスクリュー本体122Aの装着位置を調整す
べく、アジャストスクリュー本体122Aには、その先
端から末端へ貫通するエア孔122Eが形成されてい
る。
【0040】エア孔122Eは、テスト用エアを、パッ
ド123における曲面状凹部123A凹状曲面と、アジ
ャストスクリュー本体122Aにおける曲面状突起部1
22Dの凸状曲面との間に導入し、曲面状凹部123A
と曲面状突起部122Dとのクリアランスを計測し調整
する際に用いるものとして設けられている。なお、ここ
で考えられているクリアランスの調整は、主として組付
け時の初期調整を対象としている。
【0041】なお、図1〜8中、符号1Aは軸受部、1
Bはロストモーションホルダ、11はカムシャフト、1
5Bは筒状基部、15Cはレバー部、16Aは油路、1
7Bはスプリング、17Cは穴、17Dは油孔、17F
は凹面、17Gは油圧室、17Hは鍔状部、17Iは段
部、17Jはチェックボール、18は低速用ローラ、1
8Aは軸、18Bはローラベアリング、19は高速用ロ
ーラ、19Aは軸、19Bはローラベアリング、20は
ロストモーション、20Aはアウタケース、20Bはイ
ンナケース、20Cはスプリング、20Dは当接部、2
4Aは揺動端部、24B,24Cはスクリュー装着部、
26Bは筒状基部、26Aは揺動端部、27Bはスプリ
ング、27Cは穴、27Dは油孔、27Fは凹面、27
Gは油圧室、27Hは鍔状部、27Iは段部、27Jは
チェックボール、122Gはねじ部をそれぞれ示してい
る。
【0042】上述の構成により、本実施例の内燃機関用
動弁装置では、次のような作動が行なわれる。すなわ
ち、動弁装置において、対となるように設けられた吸気
弁2および排気弁3が、弁駆動アームとしてのメインロ
ッカアーム24、第1の揺動機構における低速用駆動伝
達部材としてのサブロッカアーム26および第2の揺動
機構における高速用駆動伝達部材としてのサブロッカア
ーム15を介し、カム12,13により駆動される。
【0043】ここで、カム12は、低速時バルブタイミ
ング用のカムプロフィールをそなえ、カム13が高速時
バルブタイミング用のカムプロフィールをそなえて形成
されている(図17,18参照)ため、低速用カム12
によるカムリフトをサブロッカアーム26を介しメイン
ロッカアーム24に伝達する低速用駆動伝達状態と、高
速用カム13によるカムリフトをサブロッカアーム15
を介しメインロッカアーム24に伝達する高速用駆動伝
達状態とが可能となる。
【0044】すなわち、メインロッカアーム24はロッ
カシャフト16を介しシリンダヘッド1に枢支されると
ともに、メインロッカアーム24にサブロッカアーム2
6,15の基端部が枢着されているため、メインロッカ
アーム24はシリンダヘッド1への枢支部を中心とする
揺動を行ない、サブロッカアーム26,15はメインロ
ッカアーム24を中心とする揺動を行なう。
【0045】そして、メインロッカアーム24とサブロ
ッカアーム26,15との間には、切り換え手段として
の油圧ピストン機構27,17が介装されており、油圧
ピストン機構27,17に所定の油圧が供給されると、
ピストン17Aとピストン27Aとのいずれかがメイン
ロッカアーム24からサブロッカアーム26,15内へ
突出する。
【0046】突出した側のピストン17A,27Aは対
応するサブロッカアーム26,15と嵌合し、嵌合した
ピストン17A,27Aを介しサブロッカアーム26,
15のいずれかとメインロッカアーム24とが連係され
た状態となる。ここで、サブロッカアーム26,15に
は、そのそれぞれに装備されたローラ19,18を介し
カム12,13が係合しているため、サブロッカアーム
26は低速用の揺動を、また、サブロッカアーム15は
高速用の揺動を行なっている。
【0047】したがって、連係されたサブロッカアーム
26,15に係合する側のカム12,13によるメイン
ロッカアーム24の駆動が実現する。このようにして、
メインロッカアーム24,サブロッカアーム26,15
および弁ステム2A,3Aの揺動がそれぞれ行なわれる
が、このような適正な駆動状態を実現するためには、ア
ジャストスクリュー121,122の装着位置を適正に
調整する作業が組付け時に行なわれる。
【0048】この作業をアジャストスクリュー122に
ついて詳述すると、図9に示すように、まず、アジャス
トスクリュー122の上端部にジョイントノズル35を
螺合させることにより装着する。ジョイントノズル35
には、パイプライン37を介してエアゲージ36および
図示しないエア源を接続する。
【0049】この状態で、テスト用エアをアジャストス
クリュー122に供給すると、エアは、ノズル内35A
から図10に示すように、パッド123における曲面状
凹部123Aの凹状曲面と、アジャストスクリュー本体
122Aにおける曲面状突起部122Dの凸状曲面との
間に導入され、クリアランスに対応した漏れ量の流通が
行なわれる。
【0050】このエア流通量とクリアランスとの関係
は、図11のグラフの特性に従うため、この特性を用い
て、エア流通量からクリアランスを計測することができ
る。したがって、適正なクリアランスに対応した漏れ量
を達成するように、アジャストスクリュー本体122A
のメインロッカアーム24に対する位置調整を行なえば
よい。
【0051】なお、図11に実線で示す特性は所定のエ
ア圧のエア源による場合の特性であり、エア源の圧力を
変化させて調整する場合には、図11に点線で示す特性
により横軸にエア圧をとった状態で所望のエア圧を得ら
れるようにして、調整を行なうことができる。ところ
で、このような調整手段の採用により、次のような調整
上の課題が解消される。
【0052】すなわち、従来のアジャストスクリュー2
1,22は図13に示すようにして装備されており、そ
の先端のテーパ部21B,22Bを通じて、シックネス
ゲージ34をアジャストスクリュー21,22と弁ステ
ム2A,3Aとの間に差し込み、アジャストスクリュー
21,22の位置調整を行なっていた。ところが、前述
のエレファントフット構造をそなえたアジャストスクリ
ュー122では、エンジンの停止時において図12に示
す状態となり、パッド123が自重により落下して弁ス
テム2A,3Aの上端面に面接触する状態となる。
【0053】この状態で、シックネスゲージ34をパッ
ド123下端面と弁ステム2A,3A上端面との間に差
し込むことは困難であり、調整作業を迅速に能率良く行
なうことはできない。すなわち、アジャストスクリュー
122にエア孔122Eを形成しておき、エア孔122
Eを用いた調整作業を行なうことにより、磨耗を確実に
防止できる状態を迅速に効率よく得ることができる。
【0054】この調整に関する手段は、構造が簡単であ
るとともに、部品増加がないためコスト上昇を招来しな
いという利点がある。また調整作業が簡便であり、生産
効率の向上に寄与する利点もある。ところで、上述のよ
うにして、アジャストスクリュー122の位置調整が適
正に行なわれ、バルブクリアランスの初期設定が適正な
ものに確実にかつ容易に行なわれる。
【0055】これにより、アジャストスクリュー本体1
22Aの曲面状突起部122Dと、パッド123の曲面
状凹部123Aとの線接触およびパッド123と弁ステ
ム2A,3Aとの面接触とが理想的に行なわれ、点接触
が回避されて、接触部の磨耗が大幅に抑制される。この
ような磨耗低減により、バルブクリアランスの経時変化
もほとんど無視できるようになり、メンテナンスフリー
の状態で、動弁系の良好な作動を維持することができ
る。
【0056】すなわち、メインロッカアーム24とサブ
ロッカアーム26,15との位相が、相互の連結動作時
に完全な同期状態となるため、各ピストン17,27の
嵌入がスムーズに行なわれ、可変バルブタイミング機構
によるバルブタイミングの切り換えが適切に行なわれ
る。ところで、上述の説明では、主としてアジャストス
クリュー122を対象として説明を行なっているが、ア
ジャストスクリュー121についても同様であり、説明
を省略する。
【0057】また、図5,6に変形例を示しているが、
これは、上述の実施例におけるサブロッカアーム26と
メインロッカアーム24とを一体に形成して、メインロ
ッカアーム14として装備されたものである。この変形
例においても、アジャストスクリュー121,122の
構造および調整作業、作用効果については、ほぼ同様で
あり、説明を省略する。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
内燃機関用動弁装置によれば、内燃機関の動弁装置にお
いて、弁と、該弁を先端にそなえた弁ステムと、該弁を
駆動すべく設けられた弁駆動アームと、該弁駆動アーム
の揺動端に装備され先端を該弁ステムの末端に連係する
アジャストスクリューとをそなえ、該アジャストスクリ
ューが、該弁駆動アーム側に設けられた第1の当接部材
と、該第1の当接部材と該弁ステムの末端との間に配設
された第2の当接部材と、該第1の当接部材から該第2
の当接部材に亘る所要部に環装され該第2の当接部材を
該第1の当接部材に係着する連結リテーナとをそなえて
構成され、該第1の当接部材の先端に凸状曲面が設けら
れるとともに、該第2の当接部材に凹状曲面が設けられ
て、該凸状曲面と該凹状曲面とが線接触するとともに、
該第2の当接部材と該弁ステムの末端とが面接触するよ
うに構成されて、該第1の当接部材の装着位置を調整す
べく、該第1の当接部材にその先端から末端へ貫通する
テストエア流通用のエア孔が形成されるという簡素な構
成で次のような効果ないし利点がある。 (1)バルブクリアランスの経時変化がほとんど無視で
きるように低減されて、メンテナンスフリーの状態で、
動弁系の良好な作動を維持できるようになる利点があ
る。 (2)弁駆動アーム側と弁ステムとの点接触が常に確実
に回避されて、動弁系の良好な作動を維持できる。 (3)エア孔を利用したバルブクリアランスの調整を行
なうことにより、適正なバルブクリアランスが容易にま
た確実に得られるようになり、上記(1),(2)の効
果が確実に得られるようになる。 (4)エア孔を利用したバルブクリアランスの調整に関
する手段は、構造が簡単であるとともに、部品増加がな
いためコスト上昇を招来せず、また調整作業が簡便であ
り、生産効率の向上にも寄与する。
【0059】また、請求項2に記載の内燃機関用動弁装
置によれば、吸気弁および排気弁を駆動する内燃機関の
動弁装置において、弁駆動ア−ムと、該弁駆動ア−ムを
揺動させるべく装備された第1の揺動機構と、該第1の
揺動機構による場合より大きな幅の揺動を行なわせるべ
く該弁駆動アームに装備された第2の揺動機構と、該弁
駆動アームに末端を係合し先端に弁をそなえて該弁駆動
アームの揺動に伴い駆動される弁ステムとをそなえ、上
記の第1および第2の揺動機構が、低速運転時のバルブ
タイミングを実現すべく装備された低速用カムと、高速
運転時のバルブタイミングを実現すべく装備された高速
用カムと、上記の低速用カムまたは高速用カムによるカ
ムリフトを該弁駆動アームにそれぞれ伝達しうる高速用
駆動伝達部材および低速用駆動伝達部材とをそなえて構
成されるとともに、該低速用カムによるカムリフトを該
弁駆動アームに伝達する低速用駆動伝達状態と該高速用
カムによるカムリフトを該弁駆動アームに伝達する高速
用駆動伝達状態とを切り換える切り換え機構をそなえて
構成され、該弁駆動アームの揺動端に装備され先端を該
弁ステムの末端に連係するアジャストスクリューが、該
弁駆動アーム側に設けられた第1の当接部材と、該第1
の当接部材と該弁ステムの末端との間に配設された第2
の当接部材と、該第1の当接部材から該第2の当接部材
に亘る所要部に環装され該第2の当接部材を該第1の当
接部材に係着する連結リテーナとをそなえて構成される
とともに、該第1の当接部材の先端に凸状曲面が設けら
れ、該第2の当接部材に凹状曲面が設けられて、該凸状
曲面と該凹状曲面とが線接触するとともに、該第2の当
接部材と該弁ステムの末端とが面接触するように構成さ
れ、該第1の当接部材の装着位置を調整すべく、該第1
の当接部材にその先端から末端へ貫通するテストエア流
通用のエア孔が形成されるという簡素な構成で次のよう
な効果ないし利点がある。 (5)弁駆動アームと高速用駆動伝達部材および低速用
駆動伝達部材とをそなえた可変バルブ機構において、バ
ルブクリアランスの経時変化がほとんど無視できるよう
に低減されて、メンテナンスフリーの状態で、動弁系の
良好な作動を維持できるようになる利点がある。 (6)弁駆動アームと高速用駆動伝達部材および低速用
駆動伝達部材とをそなえた可変バルブ機構において、弁
駆動アーム側と弁ステムとの点接触が常に確実に回避さ
れて、動弁系の良好な作動を維持できる。 (7)弁駆動アームと高速用駆動伝達部材および低速用
駆動伝達部材とをそなえた可変バルブ機構において、バ
ルブクリアランスの経時変化がほとんど無視できるよう
に低減されるため、弁駆動アームと高速用駆動伝達部材
および低速用駆動伝達部材との回転位相が確実に同期す
るため、相互の連結が容易にかつ確実に行なわれるよう
になり、バルブタイミングの切り換えが適切に行なわれ
るようになる。 (8)弁駆動アームと高速用駆動伝達部材および低速用
駆動伝達部材とをそなえた可変バルブ機構において、エ
ア孔を利用したバルブクリアランスの調整を行なうこと
により、適正なバルブクリアランスが容易にまた確実に
得られるようになり、上記(5)〜(7)の効果が確実
に得られるようになる。 (8)弁駆動アームと高速用駆動伝達部材および低速用
駆動伝達部材とをそなえた可変バルブ機構において、エ
ア孔を利用したバルブクリアランスの調整に関する手段
は、構造が簡単であるとともに、部品増加がないためコ
スト上昇を招来せず、また調整作業が簡便であり、生産
効率の向上にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての内燃機関用動弁装置
の弁当接部を示す要部構成図である。
【図2】本発明の一実施例としての内燃機関用動弁装置
の要部構成を示す図であって、(A)はそのカム部分を
ロッカアームから離隔させて示す斜視図であり、(B)
は(A)のG−G矢視断面図である。
【図3】本発明の一実施例としての内燃機関用動弁装置
のエンジンへの装着状態を示す断面図(図2(B)のH
−H矢視断面図)である。
【図4】本発明の一実施例としての内燃機関用動弁装置
のエンジンへの装着状態を示す他の断面図(図2(B)
のI−I矢視断面図)である。
【図5】本発明の一実施例としての内燃機関用動弁装置
の変形例の要部構成を示す図であって、(A)はそのカ
ム部分をロッカアームから離隔させて示す斜視図であ
り、(B)は(A)のA−A矢視断面図である。
【図6】本発明の一実施例としての内燃機関用動弁装置
の変形例のエンジンへの装着状態を示す断面図(図5
(B)のB−B矢視断面図)である。
【図7】本発明の一実施例としての内燃機関用動弁装置
のアジャストスクリューを示すものであって、(A)は
アジャストスクリューの縦断面図であり、(B)はアジ
ャストスクリューの上端面図である。
【図8】本発明の一実施例としての内燃機関用動弁装置
のアジャストスクリューの要部拡大断面図(図7(B)
の部分拡大図)である。
【図9】本発明の一実施例としての内燃機関用動弁装置
のアジャストスクリューの調整動作を示す摸式図であ
る。
【図10】本発明の一実施例としての内燃機関用動弁装
置のアジャストスクリューの調整動作における要部拡大
摸式図である。
【図11】本発明の一実施例としての内燃機関用動弁装
置のアジャストスクリューの調整における動作特性を示
すグラフである。
【図12】本発明の一実施例としての内燃機関用動弁装
置のアジャストスクリューの調整手段の一例を示すもの
で、(A)は調整部を示す要部縦断面図であり、(B)
は調整部の拡大断面図である。
【図13】従来の動弁装置におけるアジャストスクリュ
ーの周辺構造を示すもので、(A)はその要部の縦断面
図であり、(B)はアジャストスクリューと弁ステムと
の当接部の拡大図である。
【図14】従来の可変バルブタイミング機構付き動弁装
置を示す斜視図である。
【図15】従来の可変バルブタイミング機構付き動弁装
置の一例における動作を示すロッカアーム部分の摸式的
断面図である。
【図16】従来の可変バルブタイミング機構付き動弁装
置の一例における動作を示すロッカアーム部分の摸式的
断面図である。
【図17】本発明および従来例における可変バルブタイ
ミング機構付き動弁装置のカム部分を示す側面図であ
る。
【図18】本発明および従来例における可変バルブタイ
ミング機構付き動弁装置のカムプロフィールを示す図で
ある。
【図19】本発明の案出過程で提案された可変バルブタ
イミング機構付き動弁装置を示す要部構成図であって、
(A)はそのカム部分をロカアームから離隔させて示す
摸式的斜視図、(B)は(A)のG−G矢視断面図であ
る。
【図20】本発明の案出過程で提案された可変バルブタ
イミング機構付き動弁装置における要部の動作状態を摸
式的に示す縦断面図(図19(B)のH−H矢視断面
図)である。
【図21】本発明の案出過程で提案された可変バルブタ
イミング機構付き動弁装置における要部構成を摸式的に
示す縦断面図(図19(B)のI−I矢視断面図)であ
る。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 1A 軸受部 1B ロストモーションホルダ 2,3 吸気弁または排気弁(弁) 2A,3A 弁ステム 4,4′ バルブスプリング 4′A リテーナ側部分 5,5′,7 リテーナ 11 カムシャフト 12 低速用カム 13 高速用カム 14 メインロッカアーム 14A 揺動端部 14B,14C スクリュー装着部 15 サブロッカアーム 15A 揺動端部 15B 筒状基部 15C レバー部 16 ロッカシャフト 16A 油路 17 切り換え機構としての油圧ピストン機構 17A ピストン 17B スプリング 17C 穴 17D 油孔 17F 凹面 17G 油圧室 17H 鍔状部 17I 段部 17J チェックボール 18 低速用ローラ 18A 軸 18B ローラベアリング 19 高速用ローラ 19A 軸 19B ローラベアリング 20 ロストモーション 20A アウタケース 20B インナケース 20C スプリング 20D 当接部 21,22 アジャストスクリュー 24 弁駆動アームとしてのメインロッカアーム 24A 揺動端部 24B,24C スクリュー装着部 26 ロッカアーム 26B 筒状基部 26A 揺動端部 27 切り換え機構としてのピストン機構 27A ピストン 27B スプリング 27C 穴 27D 油孔 27F 凹面 27G 油圧室 27H 鍔状部 27I 段部 27J チェックボール 31 バルブステム 32 リテーナ 33 コイルスプリング 34 シックネスゲージ 35 ジョイントノズル 36 エアゲージ 37 パイプライン 101 バルブ 102,102′ 低速用カム 103 高速用カム 104 低速用ロッカアーム 104a シリンダ 104′ 低速用ロッカアーム 104′a シリンダ 104′b 油通路 105 高速用ロッカアーム 105a シリンダ 106 ロッカシャフト 106a 油通路 107,108 ピストン 109 ストッパ 110,111 リターンスプリング 121,122 アジャストスクリュー 122A 第1の当接部材としてのアジャストスクリュ
ー本体 122A′ ナット 122B 拡径部 122C 外周 122D 曲面状突起部 122E テストエア流通用のエア孔 122F 溝 122G ねじ部 122H 溝 123 第1の当接部材としてのパッド 123A 曲面状凹部 124 連結リテーナ 125 接触線 E エレファントフット構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01L 13/00 301 F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の動弁装置において、 弁と、該弁を先端にそなえた弁ステムと、該弁を駆動す
    べく設けられた弁駆動アームと、該弁駆動アームの揺動
    端に装備され先端を該弁ステムの末端に連係するアジャ
    ストスクリューとをそなえ、 該アジャストスクリューが、該弁駆動アーム側に設けら
    れた第1の当接部材と、該第1の当接部材と該弁ステム
    の末端との間に配設された第2の当接部材と、該第1の
    当接部材から該第2の当接部材に亘る所要部に環装され
    該第2の当接部材を該第1の当接部材に係着する連結リ
    テーナとをそなえて構成され、 該第1の当接部材の先端に凸状曲面が設けられるととも
    に、該第2の当接部材に凹状曲面が設けられて、該凸状
    曲面と該凹状曲面とが線接触するとともに、該第2の当
    接部材と該弁ステムの末端とが面接触するように構成さ
    れて、 該第1の当接部材の装着位置を調整すべく、該第1の当
    接部材にその先端から末端へ貫通するテストエア流通用
    のエア孔が形成されていることを特徴とする、内燃機関
    用動弁装置。
  2. 【請求項2】 吸気弁および排気弁を駆動する内燃機関
    の動弁装置において、 弁駆動ア−ムと、該弁駆動ア−ムを揺動させるべく装備
    された第1の揺動機構と、該第1の揺動機構による場合
    より大きな幅の揺動を行なわせるべく該弁駆動アームに
    装備された第2の揺動機構と、該弁駆動アームに末端を
    係合し先端に弁をそなえて該弁駆動アームの揺動に伴い
    駆動される弁ステムとをそなえ、 上記の第1および第2の揺動機構が、低速運転時のバル
    ブタイミングを実現すべく装備された低速用カムと、高
    速運転時のバルブタイミングを実現すべく装備された高
    速用カムと、上記の低速用カムまたは高速用カムによる
    カムリフトを該弁駆動アームにそれぞれ伝達しうる高速
    用駆動伝達部材および低速用駆動伝達部材とをそなえて
    構成されるとともに、 該低速用カムによるカムリフトを該弁駆動アームに伝達
    する低速用駆動伝達状態と該高速用カムによるカムリフ
    トを該弁駆動アームに伝達する高速用駆動伝達状態とを
    切り換える切り換え機構をそなえて構成され、 該弁駆動アームの揺動端に装備され先端を該弁ステムの
    末端に連係するアジャストスクリューが、該弁駆動アー
    ム側に設けられた第1の当接部材と、該第1の当接部材
    と該弁ステムの末端との間に配設された第2の当接部材
    と、該第1の当接部材から該第2の当接部材に亘る所要
    部に環装され該第2の当接部材を該第1の当接部材に係
    着する連結リテーナとをそなえて構成されるとともに、
    該第1の当接部材の先端に凸状曲面が設けられ、該第2
    の当接部材に凹状曲面が設けられて、該凸状曲面と該凹
    状曲面とが線接触するとともに、該第2の当接部材と該
    弁ステムの末端とが面接触するように構成され、 該第1の当接部材の装着位置を調整すべく、該第1の当
    接部材にその先端から末端へ貫通するテストエア流通用
    のエア孔が形成されていることを特徴とする、内燃機関
    用動弁装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105658917A (zh) * 2013-10-31 2016-06-08 丰田自动车株式会社 内燃机的气门机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105658917A (zh) * 2013-10-31 2016-06-08 丰田自动车株式会社 内燃机的气门机构
CN105658917B (zh) * 2013-10-31 2018-05-22 丰田自动车株式会社 内燃机的气门机构

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