JPH06185047A - 地中パイルの造成方法及びその造成装置のモニター機構 - Google Patents

地中パイルの造成方法及びその造成装置のモニター機構

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JPH06185047A
JPH06185047A JP4355915A JP35591592A JPH06185047A JP H06185047 A JPH06185047 A JP H06185047A JP 4355915 A JP4355915 A JP 4355915A JP 35591592 A JP35591592 A JP 35591592A JP H06185047 A JPH06185047 A JP H06185047A
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high pressure
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hardening material
injection pipe
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Yuji Kaneko
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 造成するパイルPの直径をさらに大きくし
て、基礎構造体13を短期で造成する。 【構成】 パイル造成装置を構成する硬化材注入管の下
部にモニター機構7を組み付ける。モニター機構7は上
下複数段に配置した噴射ノズル7a・7bを具備して成
り、噴射ノズル7a・7bのうち、下段の噴射ノズル7
aを屈曲自在な噴射管(83)の先端部(84)に開口形成し、
その偏心距離Lを上段の噴射ノズル7bの偏心距離より
も大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、止水壁、地下連続壁、
基礎地盤の安定工事等において、基礎構造体となる地中
パイルの製造方法及びモニター機構に関し、特にジェッ
トグラウト式地中パイルの造成方法及びその造成装置に
使用されるモニター機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ジェットグラウト式地中パイルの造成方
法として、従来より例えば本出願人の提案に係る特公平
4−48894号公報に開示されたものが知られてい
る。図4(a)〜(e)は、ジェットグラウト式地中パイル
の造成方法の手順を示す説明図であり、同図(a)は据付
工程、同図(b)は穿孔工程、同図(c)は噴射テスト工
程、同図(d)は造成工程、同図(e)は引抜洗浄工程であ
る。以下、この従来例を図4(a)〜(e)に基づき説明す
る。
【0003】据付工程《図4(a)》では地上にパイル造
成装置Mを設置する。このパイル造成装置Mは、注入管
旋回・昇降駆動装置1、硬化材超高圧供給装置2、超高
圧水供給装置3及び圧縮空気供給装置4と、注入管旋回
・昇降駆動装置1に支持された三重管からなる硬化材注
入管5とを備える。上記硬化材注入管5の上端部には、
硬化材超高圧供給装置2、超高圧材供給装置3、及び圧
縮空気供給装置4と硬化材注入管5とを接続するスイベ
ル6が接続され、硬化材注入管5の下端部にはモニター
機構7が接続される。
【0004】上記スイベル6は、図5(A)に示すよう
に、スイベル本体60の上部の周面に開口した超高圧水
・硬化材兼用のジェット入口6aと、ジェット入口6a
と連通してスイベル本体60の軸心に沿って下端面まで
延びるジェット通路6eと、下部の周面に開口したエア
入口6cと、中間高さ部の周面に形成した超高圧材入口
6bと、超高圧材入口6bに連通する超高圧材通路6f
と、エア入口6cに連通するエア通路6gとを備えてい
る。なお、超高圧材通路6f及びエア通路6gは、それ
ぞれジェット通路6eの周囲にこれとは独立に環状の通
路として形成されている。
【0005】上記モニター機構7は、図5(B)に示すよ
うに、モニター本体70の軸心に沿って上下に貫通する
超高圧水・硬化材兼用のジェット通路7eと、ジェット
通路7eの下端部に形成した給水ノズル75と、給水ノ
ズル75の入口に設けた逆止弁74及びその上流側のボ
ール弁座72と、モニター本体70の周面に径方向外向
きに開口され、ジェット通路7eにボール弁座72より
も上流側で連通する噴射ノズル7aと、噴射ノズル7a
の周囲から径方向外向きにエアを噴出するエアノズル7
cと、噴射ノズル7aよりも高位置で、モニター本体7
0の周面に噴射ノズル7aの開口方向と反対向きに開口
された噴射ノズル7bと、噴射ノズル7bの周囲から径
方向外向きにエアを噴出するエアノズル7dとを備えて
いる。また、モニター本体70の下部外周面には縦孔1
0を掘削するための羽根ビット8が、モニター本体70
の下面には掘削用ビット9が付設されている。
【0006】穿孔工程《図4(b)》では、縦孔掘削工程
と注入管挿入工程とが並行して行われる。即ち、所定の
施工位置に硬化材注入管5を垂直に立て、硬化材注入管
5の管上部に接続したスイベル6《図5(A)参照》のジ
ェット入口6aに超高圧材供給装置3を接続し、硬化材
注入管5の管下部に接続したモニター機構7《図5(B)
参照》の給水ノズル75から約0〜50気圧の水Wを下
向きに給水し、注入管旋回・昇降駆動装置1を作動させ
て硬化材注入管5を旋回させながら下降させて、羽根ビ
ット8で縦孔10を穿孔するとともに、硬化材注入管5
を地中の所定の深さまで挿入する。なお、硬化材注入管
5によらずに、別の穿孔管(図示せず)で同様の縦孔1
0を穿孔する場合もある。
【0007】噴射テスト工程《図4(c)》では、ジェッ
ト入口6aからスチームボール71を投入して、ボール
弁座72を閉じる。次いで、スイベル6のジェット入口
6aに硬化材超高圧供給装置2を、超高圧材入口6bに
超高圧材供給装置3又は硬化材超高圧供給装置2を、エ
ア入口6cに圧縮空気供給装置4をそれぞれ接続し、注
入管旋回・昇降駆動装置1を作動させて、硬化材注入管
5を試行的に設定された回転速度で旋回駆動するととも
に、試行的に設定された上昇ストローク速度で上昇させ
る。
【0008】造成工程《図4(d)》では、硬化材超高圧
装置2を作動させてスイベル6の硬化材入口6aから硬
化材Gを圧入するとともに、超高圧材供給装置3又は硬
化材超高圧装置2を作動させてスイベル6の超高圧材入
口6bから超高圧水W又は硬化材Gを圧入し、エア入口
6cから圧縮空気を圧入する。これにより、硬化材注入
管5の下部に組み付けたモニター機構7の下段の噴射ノ
ズル7aから硬化材Gを管半径方向へ連続的に噴射させ
るとともに、上段の噴射ノズル7bから超高圧水W又は
硬化材Gを管半径方向へ連続的に噴射させる。
【0009】そして、注入管旋回・引上げ駆動装置1を
作動させて、硬化材注入管5を旋回駆動しながら引上げ
駆動することにより、下段の噴射ノズル7aから超高圧
で連続的に噴出する硬化材G、及び上段の噴射ノズル7
bから超高圧水W又は硬化材Gを旋回さながら引上げて
行き、その噴出力でその周囲の地盤を切削するととも
に、その切削域11に未硬化パイルPを造成する。な
お、造成する未硬化パイルPの含水量が多くなり過ぎる
場合には、超高圧水Wに代えて上段の噴射ノズル7bか
ら硬化材Gのみを噴射させる(以下同様)。
【0010】引抜洗浄工程《図4(e)》では、硬化材注
入管5を地上に引き抜き、管内を清水で洗浄する。この
後、次の造成地点に移動し、同様の手順で土中に未硬化
パイルPを造成する。この未硬化パイルPが硬化するこ
とにより地中に基礎構造体13が造成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のモニター
機構7は、下段の噴射ノズル7aから硬化材Gを噴射さ
せるとともに、上段のノズル7bから超高圧水W又は硬
化材Gを噴射させ、その噴出力でその周囲の地盤を切削
するとともに、その切削域11に円柱状の未硬化パイル
Pを造成するものであるが、現状では必ずしも大きなパ
イルPを造成することができない。このため、基礎構造
体13の造成に時間がかかる。本発明はこのような事情
を考慮してなされたもので、穿孔工程において大きな縦
孔10を穿孔しなくても、パイルPの直径をさらに大き
く造成することができ、基礎構造体13を短期で造成す
ることを技術課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明が採用した方法は、前記従来の地中パイルの
造成方法において、前記モニター機構(7)の上段と下段
に配置した噴射ノズル(7a)・(7b)のうち、下段の噴射ノ
ズル(7a)を屈曲自在な噴射管(83)の先端部(84)に開口形
成し、その偏心距離(L)を上段の噴射ノズル(7b)の偏心
距離よりも大くしたことを特徴とする地中パイルの造成
方法である。
【0013】
【発明の作用】本発明では、硬化材注入管5を旋回駆動
しながら引上げ駆動することにより、モニター機構7の
上段の噴射ノズル7bから連続的に噴射する超高圧水W
又は硬化材Gの旋回噴流でその周囲の地盤を切削する。
また、モニター機構7の下段の噴射ノズル7aから連続
的に噴射する硬化材Gの旋回噴流で、その周囲の地盤を
さらに大きく切削し、その切削域11に未硬化パイルP
を造成する。つまり、本発明では下段の噴射ノズル7a
の軸心からの偏心距離Lを上段の噴射ノズル7bの偏心
距離よりも大きく設定したので、この噴射ノズル7aか
ら噴出する硬化材Gの噴出力は、偏心距離Lを大きくし
た分だけ減衰が少なくなる。これにより、硬化材Gはよ
り遠くまで飛翔し、地盤をさらに大きく切削する。
【0014】
【発明の効果】本発明では、モニター機構7の上下段に
配置したノズル7a・7bのうち、下段の噴射ノズル7
aの軸心からの偏心距離Lを上段の噴射ノズル7bの偏
心距離よりも大きく設定したので、地盤をさらに大きく
切削してより大きな未硬化パイルを造成することができ
る。これにより、基礎構造体13の造成時間を一層短縮
できる。また、本考案では噴射管83を屈曲自在に形成
したので、穿孔工程において特別に大きな縦孔を穿孔す
る必要もない。しかも、噴射管83が岩石やガス管等の
障害物にさしかかった時には、噴射管83が屈曲してガ
ス管等を傷つけることもない。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいてさらに
詳しく説明する。図1は本発明に係る地中パイルの造成
方法の造成工程の説明図であり、前記図4(d)に相当す
る図である。
【00016】パイル造成装置Mは、注入管旋回・昇降
駆動装置1、硬化材超高圧供給装置2、超高圧材供給装
置3及び圧縮空気供給装置4と、注入管旋回・昇降駆動
装置1に支持された三重管からなる硬化材注入管5とを
備える。この硬化材注入管5の上端部には硬化材超高圧
供給装置2、超高圧材供給装置3及び圧縮空気供給装置
4と硬化材注入管5とを接続するスイベル6が接続さ
れ、下端部にはモニター機構7が接続される。なお図1
中の符号15はセメントミルク等の硬化材Gを混練する
混練機、16は貯水層、17は縦孔10の上端から排出
される排泥12を取り除くバキュームカーである。
【0017】先ず本発明に係るモニター機構を図2及び
図3に基づいて説明する。図2はそのモニター機構の縦
断面図、図3はその底面図である。このモニター機構7
は、モニター本体70とモニター本体70の下部に外嵌
固設しスリーブ80とから成り、このスリーブ80の外
周面には縦孔用羽根ビット8が、スリーブ80の下面に
は掘削用ビット89が設けられ、このスリーブ80を介
して後述する硬化材噴射用の屈曲自在の噴射管83が組
み付けられている。
【0018】上記モニター本体70には、従来例と同様
の超高圧水・硬化材兼用のジェット通路7eが上下に貫
通形成され、このジェット通路7eの外側に環状の超高
圧材通路7fとエア通路7gとが独立に形成されてい
る。このモニター本体70の上部周面に超高圧材通路7
fと連通する噴射ノズル7bを開口し、この噴射ノズル
7bの周囲にエア通路7gと連通するエアノズル7dを
開口する。
【0019】上記ジェット通路7eの下端部には従来例
と同様の給水ノズル75を形成し、給水ノズル75の上
流側に逆止弁74を、さらに上流側にボール弁座72を
設ける。なお、前記のように硬化材注入管5によらず
に、専用の穿孔管(図示せず)で同様の縦孔10を穿孔
することもあり、その場合には給水ノズル75や逆止弁
74、ボール弁座72、羽根ビット8、及び掘削用ビッ
ト9は不要である。本実施例では、給水ノズル75と並
行してジェット連通路81を形成し、その一端をモニタ
ー本体70の下面に臨ませる。このジェット連通路81
はボール弁座72よりも上流側でジェット通路7eと連
通する。同様に給水ノズル75と並行してエア通路7g
と連通するエア連通路85形成し、その一端をモニター
本体70の下面に臨ませる。
【0020】上記ジェット連通路81にはニップル81
aを介して硬化材用噴射管83を、また、エア連通路8
5にはニップル85aを介してエア噴射管86を連通す
る。これらの各噴射管83・86は、上記スリーブ80
の下部周面に固設した管取出口金88を介して半径方向
に延出する。この延出位置は上記噴射ノズル7bよりも
底位置で、上記噴射ノズル7bの開口方向と反対向きに
設定する。
【0021】各噴射管83・86は屈曲可能な耐圧ホー
スで形成し、共に添わせて結束具87で結束し、その先
端部に噴射口金84を設ける。この噴射口金84には、
図2(A)で示すように、正面中央に噴射ノズル7aを、
その噴射ノズル7aの両側にエアノズル7c・7cを開
口形成する。このエアノズル7cから超高圧エアを噴出
させることにより、噴射ノズル7aから噴射する硬化材
Gの到達距離を飛躍的に大きくするのである。なお、耐
圧ホース83の長さは、噴射ノズル7bからの噴射材が
切削するその周囲の切削半径と、造成すべき基礎構造体
13の所要半径を考慮して適宜設定する。
【0022】以下本実施例装置の動作について説明す
る。なお、据付工程、穿孔工程、噴射テスト工程、造成
工程、及び引抜洗浄工程のうち、従来例と重複する説明
を省略して、本発明の特徴部分につき説明する。穿孔工
程《図4(b)》において、硬化材注入管5を旋回させな
がら下降させて羽根ビット8で縦孔10を削孔する際に
は、噴射管83を図2中の仮想線で示すように、モニタ
ー本体70に添わせてビニールテープ等で縛っておく。
なお、硬化材注入管5によらずに、別の穿孔管(図示せ
ず)で同様の縦孔10を穿孔する場合もあることは前記
の通りである。
【0023】噴射テスト工程《図4(c)》では、ジェッ
ト入口6aからスチームボール71を投入してボール弁
座72を閉じ、スイベル6のジェット入口6aと超高圧
材入口6bとに硬化材超高圧供給装置2を、エア入口6
cに圧縮空気供給装置4をそれぞれ接続するとともに、
管旋回・昇降駆動装置1を作動させて、硬化材注入管5
を試行的に設定された回転速度で旋回駆動する。なお、
造成する未硬化パイルPの含水量が多くなり過ぎるのを
避けるため、この実施例では超高圧水Wに代えて上段の
噴射ノズル7bから硬化材Gのみを噴射させる。
【0024】上段の噴射ノズル7bから硬化材Gを管半
径方向へ連続的に噴射させてその周囲の地盤を切削す
る。一方では、モニター機構7の下段の噴射ノズル7a
から硬化材Gが噴射しようとする。このとき、屈曲自在
の噴射管83を縛りつけていたビニールテープが硬化材
の噴射圧により切れて、噴射管83は図2中の実線で示
すように真直に伸びる。これにより、円滑に造成工程へ
移行する。
【0025】造成工程では、図1に示すように、注入管
旋回・引上げ駆動装置1を作動させて、硬化材注入管5
を旋回駆動しながら引上げ駆動することにより、超高圧
で連続的に噴出する上下段の硬化材Gを旋回さながら引
上げて行き、その噴出力でその周囲の地盤を切削すると
ともに、その切削域11に未硬化パイルを造成する。ち
なみに、各硬化材Gの吐出圧はそれぞれ200〜500
Kg/cm2、各吐出量は70〜150l/min、圧縮空気の吐
出圧は7〜15Kg/cm2に設定されている。なお、破砕さ
れた地山の泥醤は噴射ノズル7a・7bから噴出する硬
化材Gによって縦孔10を通って地上に押し出される。
【0026】本発明では屈曲自在の噴射管83を設け、
この噴射管83の先端口金84に下段の噴射ノズル7a
を開口して、その偏心距離Lを上段の噴射ノズル7bの
偏心距離よりも大きく設定したので、この噴射ノズル7
aから噴出する硬化材Gは、偏心距離を大きくした分だ
け噴出力の減衰がなくなり、より遠くまで硬化材Gが飛
翔して地盤を一層大きく切削する。これにより、一層大
きな未硬化パイルPを造成することができ、基礎構造体
13の造成時間を一層短縮できる。
【0027】本実施例では噴射管83を屈曲自在な耐圧
ホースで形成したので、穿孔工程において特別に大きな
縦孔10を穿孔する必要もない。しかも、耐圧ホース8
3が岩石やガス管等の障害物にさしかかった時には、耐
圧ホース83が屈曲してガス管等を傷つけることもな
い。また、上記実施例では超高圧水Wに代えて上段の噴
射ノズル7bから硬化材Gのみを噴射させることとした
が、超高圧水Wを適量に制限するとともに、硬化材Gの
含水量をあらかじめ少なくして地中に造成されるパイル
Pの含水量を適量にすることもできる。
【0028】なお、上記実施例では噴射ノズル7a・7
bの近傍に、それぞれエアノズル7c・7dを付設した
ものとして説明したが、エアノズル7c・7dは必ずし
も必要ではない。また、本発明は上記実施例に限るもの
ではなく、硬化材噴射管83の形状や組み付け位置につ
いても、適宜変更を加えて実施し得ることは多言を要し
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジェットグラウト式地中パイルの
造成方法の造成工程を示す説明図である。
【図2】本発明に係るジェットグラウト式地中パイルの
造成方法で使用されるモニター機構の断面図である。
【図3】本発明に係る上記モニター機構の底面図であ
る。
【図4】4(a)〜(e)は従来例にジェットグラウト式
パイルの造成方法の手順を示す説明図である。
【図5】図5(A)は上記従来例で使用されるスイベルの
断面図、図5(B)は上記従来例で使用されるモニター機
構の断面図である。
【符号の説明】
5…硬化材注入管、 6…スイベル、6a
…スイベルの硬化材入口、 6b…スイベルの超高圧
材入口、7…モニター機構、 7a…下段
の噴射ノズル、7b…上段の噴射ノズル、 7e
…ジェット通路、11…切削域、 1
3…基礎構造体、70…モニター本体、 8
3…噴射管、84…噴射管の先端部、 L…偏
心距離、G…硬化材、 M…パイル
造成装置、P…未硬化パイル、 W…超高
圧水。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 地中パイルの造成方法及びその造成装
置のモニター機構
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、止水壁、地下連続壁、
基礎地盤の安定工事等において、基礎構造体となる地中
パイルの製造方法及びモニター機構に関し、特にジェッ
トグラウト式地中パイルの造成方法及びその造成装置に
使用されるモニター機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ジェットグラウト式地中パイルの造成方
法として、従来より例えば本出願入の提案に係る特公平
4−48894号公報に開示されたものが知られてい
る。図4(a)〜(e)は、ジェットグラウト式地中パ
イルの造成方法の手順を示す説明図であり、同図(a)
は据付工程、同図(b)は穿孔工程、同図(c)は噴射
テスト工程、同図(d)は造成工程、同図(e)は引抜
洗浄工程である。以下、この従来例を図4(a)〜
(e)に基づき説明する。
【0003】据付工程《図4(a)》では地上にパイル
造成装置Mを設置する。このパイル造成装置Mは、注入
管旋回・昇降駆動装置1、硬化材超高圧供給装置2、超
高圧水供給装置3及び圧縮空気供給装置4と、注入管旋
回・昇降駆動装置1に支持された三重管からなる硬化材
注入管5とを備える。上記硬化材注入管5の上端部に
は、硬化材超高圧供給装置2、超高圧供給装置3、及
び圧縮空気供給装置4と硬化材注入管5とを接続するス
イベル6が接続され、硬化材注入管5の下端部にはモニ
ター機構7が接続される。
【0004】上記スイベル6は、図5(A)に示すよう
に、スイベル本体60の上部の周面に開口した超高圧水
・硬化材兼用のジェット入口6aと、ジェット入口6a
と連通してスイベル本体60の軸心に沿って下端面まで
延びるジェット通路6eと、下部の周面に開口したエア
入口6cと、中間高さ部の周面に形成した超高圧入口
6bと、超高圧入口6bに連通する超高圧通路6f
と、エア入口6cに連通するエア通路6gとを備えてい
る。なお、超高圧通路6f及びエア通路6gは、それ
ぞれジェット通路6eの周囲にこれとは独立に環状の通
路として形成されている。
【0005】上記モニター機構7は、図5(B)に示す
ように、モニター本体70の軸心に沿って上下に貫通す
る超高圧水・硬化材兼用のジェット通路7eと、ジェッ
ト通路7eの下端部に形成した給水ノズル75と、給水
ノズル75の入口に設けた逆止弁74及びその上流側の
ボール弁座72と、モニター本体70の周面に径方向外
向きに開口され、ジェット通路7eにボール弁座72よ
りも上流側で連通する噴射ノズル7aと、噴射ノズル7
aの周囲から径方向外向きにエアを噴出するエアノズル
7cと、噴射ノズル7aよりも高位置で、モニター本体
70の周面に噴射ノズル7aの開口方向と反対向きに開
口された噴射ノズル7bと、噴射ノズル7bの周囲から
径方向外向きにエアを噴出するエアノズル7dとを備え
ている。また、モニター本体70の下部外周面には縦孔
10を掘削するための羽根ビット8が、モニター本体7
0の下面には掘削用ビット9が付設されている。
【0006】穿孔工程《図4(b)》では、縦孔掘削工
程と注入管挿入工程とが並行して行われる。即ち、所定
の施工位置に硬化材注入管5を垂直に立て、硬化材注入
管5の管上部に接続したスイベル6《図5(A)参照》
のジェット入口6aに超高圧供給装置3を接続し、硬
化材注入管5の管下部に接続したモニター機構7《図5
(B)参照》の給水ノズル75から約0〜50気圧の水
Wを下向きに給水し、注入管旋回・昇降駆動装置1を作
動させて硬化材注入管5を旋回させながら下降させて、
羽根ビット8で縦孔10を穿孔するとともに、硬化材注
入管5を地中の所定の深さまで挿入する。なお、硬化材
注入管5によらずに、別の穿孔管(図示せず)で同様の
縦孔10を穿孔する場合もある。
【0007】噴射テスト工程《図4(c)》では、ジェ
ット入口6aからスチーボール71を投入して、ボー
ル弁座72を閉じる。次いで、スイベル6のジェット入
口6aに硬化材超高圧供給装置2を、超高圧材入口6b
に超高圧供給装置をエア入口6cに圧縮空気供給装
置4をそれぞれ接続し、注入管旋回・昇降駆動装置1を
作動させて、硬化材注入管5を試行的に設定された回転
速度で旋回駆動するとともに、試行的に設定された上昇
ストローク速度で上昇させる。
【0008】造成工程《図4(d)》では、硬化材超高
圧装置2を作動させてスイベル6の硬化材入口6aから
硬化材Gを圧入するとともに、超高圧供給装置3を
動させてスイベル6の超高圧入口6bから超高圧水
圧入し、エア入口6cから圧縮空気を圧入する。これ
により、硬化材注入管5の下部に組み付けたモニター機
構7の下段の噴射ノズル7aから硬化材Gを管半径方向
へ連続的に噴射させるとともに、上段の噴射ノズル7b
から超高圧水Wを管半径方向へ連続的に噴射させる。
【0009】そして、注入管旋回・引上げ駆動装置1を
作動させて、硬化材注入管5を旋回駆動しながら引上げ
駆動することにより、下段の噴射ノズル7aから超高圧
で連続的に噴出する硬化材G、及び上段の噴射ノズル
7bから超高圧水Wを旋回さながら引上げて行き、その
噴出力でその周囲の地盤を切削するとともに、その切削
域11に未硬化パイルPを造成する。
【0010】引抜洗浄工程《図4(e)》では、硬化材
注入管5を地上に引き抜き、管内を清水で洗浄する。こ
の後、次の造成地点に移動し、同様の手順で土中に未硬
化パイルPを造成する。この未硬化パイルPが硬化する
ことにより地中に基礎構造体13が造成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のモニター
機構7は、下段の噴射ノズル7aから硬化材Gを噴射さ
せるとともに、上段のノズル7bから超高圧水Wを噴射
させ、その噴出力でその周囲の地盤を切削するととも
に、その切削域11に円柱状の未硬化パイルPを造成す
るものであるが、現状では必ずしも大きなパイルPを造
成することができない。このため、基礎構造体13の造
成に時間がかかる。本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、穿孔工程において大きな縦孔10を穿
孔しなくても、パイルPの直径をさらに大きく造成する
ことができ、基礎構造体13を短期で造成することを技
術課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明が採用した方法は、前記従来の地中パイルの
造成方法において、前記モニター機構(7)の上段と下
段に配置した噴射ノズル(7a)・(7b)のうち、下
段の噴射ノズル(7a)を屈曲自在な噴射管(83)の
先端部(84)に開口形成し、その偏心距離(L)を上
段の噴射ノズル(7b)の偏心距離よりも大くしたこと
を特徴とする地中パイルの造成方法である。
【0013】
【発明の作用】本発明では、硬化材注入管5を旋回駆動
しながら引上げ駆動することにより、モニター機構7の
上段の噴射ノズル7bから連続的に噴射する超高圧水W
又は硬化材Gの旋回噴流でその周囲の地盤を切削する。
また、モニター機構7の下段の噴射ノズル7aから連続
的に噴射する硬化材Gの旋回噴流で、その周囲の地盤を
さらに大きく切削し、その切削域11に未硬化パイルP
を造成する。つまり、本発明では下段の噴射ノズル7a
の軸心からの偏心距離Lを上段の噴射ノズル7bの偏心
距離よりも大きく設定したので、この噴射ノズル7aか
ら噴出する硬化材Gの噴出力は、偏心距離Lを大きくし
た分だけ減衰が少なくなる。これにより、硬化材Gはよ
り遠くまで飛翔し、地盤をさらに大きく切削する。
【0014】
【発明の効果】本発明では、モニター機構7の上下段に
配置したノズル7a・7bのうち、下段の噴射ノズル7
aの軸心からの偏心距離Lを上段の噴射ノズル7bの偏
心距離よりも大きく設定したので、地盤をさらに大きく
切削することができる。特に噴射ノズル7aから硬化材
Gが噴出する際には、屈曲自在の噴射管83は未硬化パ
イルP中で硬直状態になり、そのままモニター機構7を
回転させた場合でも噴射管83が垂れ下がるようなこと
はない。これにより、大きな未硬化パイルを造成するこ
とができ、基礎構造体13の造成時間を一層短縮でき
る。また、本考案では噴射管83を屈曲自在に形成した
ので、穿孔工程において特別に大きな縦孔を穿孔する必
要もない。しかも、噴射管83が岩石やガス管等の障害
物にさしかかった時には、硬直状態にある噴射管83
適宜屈曲してガス管等を傷つけることもない。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいてさらに
詳しく説明する。図1は本発明に係る地中パイルの造成
方法の造成工程の説明図であり、前記図4(d)に相当
する図である。
【00016】パイル造成装置Mは、注入管旋回・昇降
駆動装置1、硬化材超高圧供給装置2、超高圧供給装
置3及び圧縮空気供給装置4と、注入管旋回・昇降駆動
装置1に支持された三重管からなる硬化材注入管5とを
備える。この硬化材注入管5の上端部には硬化材超高圧
供給装置2、超高圧水供給装置3及び圧縮空気供給装置
4と硬化材注入管5とを接続するスイベル6が接続さ
れ、下端部にはモニター機構7が接続される。なお図1
中の符号15はセメントミルク等の硬化材Gを混練する
混練機、16は貯水層、17は縦孔10の上端から排出
される排泥12を取り除くバキュームカーである。
【0017】先ず本発明に係るモニター機構を図2及び
図3に基づいて説明する。図2はそのモニター機構の縦
断面図、図3はその底面図である。このモニター機構7
は、モニター本体70とモニター本体70の下部に外嵌
固設しスリーブ80とから成り、このスリーブ80の外
周面には縦孔用羽根ビット8が、スリーブ80の下面に
は掘削用ビット89が設けられ、このスリーブ80を介
して後述する硬化材噴射用の屈曲自在の噴射管83が組
み付けられている。
【0018】上記モニター本体70には、超高圧水・硬
化材兼用のジェット通路7eが上下に貫通形成され、こ
のジェット通路7eの外側に環状の超高圧材通路7fと
エア通路7gとが独立に形成されている。このモニター
本体70の上部周面に超高圧材通路7fと連通する噴射
ノズル7bを開口し、この噴射ノズル7bの周囲にエア
通路7gと連通するエアノズル7dを開口する。
【0019】上記ジェット通路7eの下端部には従来例
と同様の給水ノズル75を形成し、給水ノズル75の上
流側に逆止弁74を、さらに上流側にボール弁座72を
設ける。なお、前記のように硬化材注入管5によらず
に、専用の穿孔管(図示せず)で同様の縦孔10を穿孔
することもあり、その場合には給水ノズル75や逆止弁
74、ボール弁座72、羽根ビット8、及び掘削用ビッ
ト9は不要である。本実施例では、給水ノズル75と並
行してジェット連通路81を形成し、その一端をモニタ
ー本体70の下面に臨ませる。このジェット連通路81
はボール弁座72よりも上流側でジェット通路7eと連
通する。同様に給水ノズル75と並行してエア通路7g
と連通するエア連通路85形成し、その一端をモニター
本体70の下面に臨ませる。
【0020】上記ジェット連通路81にはニップル81
aを介して硬化材用噴射管83を、また、エア連通路8
5にはニップル85aを介してエア噴射管86を連通す
る。これらの各噴射管83・86は、上記スリーブ80
の下部周面に固設した管取出口金88を介して半径方向
に延出する。この延出位置は上記噴射ノズル7bよりも
底位置で、上記噴射ノズル7bの開口方向と反対向きに
設定する。
【0021】各噴射管83・86は屈曲可能な耐圧ホー
スで形成し、共に添わせて結束具87で結束し、その先
端部に噴射口金84を設ける。この噴射口金84には、
図2(A)で示すように、正面中央に噴射ノズル7a
を、その噴射ノズル7aの両側にエアノズル7c・7c
を開口形成する。このエアノズル7cから超高圧エアを
噴出させることにより、噴射ノズル7aから噴射する硬
化材Gの到達距離を飛躍的に大きくするのである。な
お、耐圧ホース83の長さは、噴射ノズル7bからの噴
射材が切削するその周囲の切削半径と、造成すべき基礎
構造体13の所要半径を考慮して適宜設定する。
【0022】以下本実施例装置の動作について説明す
る。なお、据付工程、穿孔工程、噴射テスト工程、造成
工程、及び引抜洗浄工程のうち、従来例と重複する説明
を省略して、本発明の特徴部分につき説明する。穿孔工
程《図4(b)》において、硬化材注入管5を旋回させ
ながら下降させて羽根ビット8で縦孔10を削孔する際
には、耐圧ホース83を図2中の仮想線で示すように、
モニター本体70に添わせてビニールテープ等で縛って
おく。なお、硬化材注入管5によらずに、別の穿孔管
(図示せず)で同様の縦孔10を穿孔する場合もあるこ
とは前記の通りである。
【0023】噴射テスト工程《図4(c)》では、ジェ
ット入口6aからスチーボール71を投入してボール
弁座72を閉じ、スイベル6のジェット入口6aと超高
圧材入口6bとに硬化材超高圧供給装置2を、エア入口
6cに圧縮空気供給装置4をそれぞれ接続するととも
に、管旋回・昇降駆動装置1を作動させて、硬化材注入
管5を試行的に設定された回転速度で旋回駆動する。な
お、造成する未硬化パイルPの含水量が多くなり過ぎる
のを避けるため、この実施例では超高圧水Wに代えて上
段の噴射ノズル7bから硬化材Gのみを噴射させる。
【0024】上段の噴射ノズル7bから硬化材Gを管半
径方向へ連続的に噴射させてその周囲の地盤を切削す
る。一方では、モニター機構7の下段の噴射ノズル7a
から硬化材Gが噴射しようとする。このとき、屈曲自在
耐圧ホース83を縛りつけていたビニールテープは、
硬化材の噴射圧で耐圧ホース83が硬直状態になること
より切れる。そしてて耐圧ホース83は図2中の実線
で示すように真直に伸びる。これにより、円滑に造成工
程へ移行する。
【0025】造成工程では、図1に示すように、注入管
旋回・引上げ駆動装置1を作動させて、硬化材注入管5
を旋回駆動しながら引上げ駆動することにより、超高圧
で連続的に噴出する上下段の硬化材Gを旋回さながら
引上げて行き、その噴出力でその周囲の地盤を切削する
とともに、その切削域11に未硬化パイルを造成する。
ちなみに、各硬化材Gの吐出圧はそれぞれ200〜50
0Kg/cm、各吐出量は70〜150l/min、
圧縮空気の吐出圧は〜15Kg/cm吐出量は
1.5〜5.0m/minに設定されている。なお、
破砕された地山の泥醤は噴射ノズル7a・7bから噴出
する硬化材Gとエアーとによって縦孔10を通って地上
に押し出される。
【0026】本発明では屈曲自在の噴射管83を設け、
この噴射管83の先端口金84に下段の噴射ノズル7a
を開口して、その偏心距離Lを上段の噴射ノズル7bの
偏心距離よりも大きく設定したので、この噴射ノズル7
aから噴出する硬化材Gは、偏心距離を大きくした分だ
け噴出力の減衰がなくなり、より遠くまで硬化材Gが飛
翔して地盤を一層大きく切削する。なお、噴射ノズル7
aから硬化材Gが噴出する際には、図1で示すように、
屈曲自在の噴射管83は未硬化パイルP中で硬直状態に
なり、そのままモニター機構7を回転させた場合でも噴
射管83が垂れ下がるようなことはない。これにより、
一層大きな未硬化パイルPを造成することができ、基礎
構造体13の造成時間を一層短縮できる。
【0027】本実施例では噴射管83を屈曲自在な耐圧
ホースで形成したので、穿孔工程において特別に大きな
縦孔10を穿孔する必要もない。しかも、耐圧ホース8
3が岩石やガス管等の障害物にさしかかった時には、
直状態にある耐圧ホース83は適宜屈曲してガス管等を
傷つけることもない。また、上記実施例では超高圧水W
に代えて上段の噴射ノズル7bから硬化材Gのみを噴射
させることとしたが、超高圧水Wを適量に制限するとと
もに、硬化材Gの含水量をあらかじめ少なくして地中に
造成されるパイルPの含水量を適量にすることもでき
る。
【0028】なお、上記実施例では噴射ノズル7a・7
bの近傍に、それぞれエアノズル7c・7dを付設した
ものとして説明したが、エアノズル7c・7dは必ずし
も必要ではない。また、本発明は上記実施例に限るもの
ではなく、硬化材噴射管83の形状や組み付け位置につ
いても、適宜変更を加えて実施し得ることは多言を要し
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジェットグラウト式地中パイルの
造成方法の造成工程を示す説明図である。
【図2】本発明に係るジェットグラウト式地中パイルの
造成方法で使用されるモニター機構の断面図である。
【図3】本発明に係る上記モニター機構の底面図であ
る。
【図4】4(a)〜(e)は従来例にジェットグラウ
ト式パイルの造成方法の手順を示す説明図である。
【図5】図5(A)は上記従来例で使用されるスイベル
の断面図、図5(B)は上記従来例で使用されるモニタ
ー機構の断面図である。
【符号の説明】 5…硬化材注入管、 6…スイベル、6a
…スイベルの硬化材入口、 6b…スイベルの超高圧
材入口、7…モニター機構、 7a…下段
の噴射ノズル、7b…上段の噴射ノズル、 7e
…ジェット通路、11…切削域、 1
3…基礎構造体、70…モニター本体、 8
3…噴射管、84…噴射管の先端部、 L…偏
心距離、G…硬化材、 M…パイル
造成装置、P…未硬化パイル、 W…超高
圧水。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化材注入管(5)を地表から地中の目標
    深さまで挿入し、 硬化材注入管(5)の上部に組み付けたスイベル(6)の硬
    化材入口(6a)から硬化材(G)を超高圧で圧入するととも
    に、スイベル(6)の超高圧材入口(6b)から超高圧水W又
    は硬化材(G)を超高圧で圧入し、 硬化材注入管(5)の下部に組み付けたモニター機構(7)
    の下段の噴射ノズル(7a)から硬化材(G)を管半径方向へ
    連続的に噴射させるとともに、モニター機構(7)の上段
    の噴射ノズル(7b)から超高圧水(W)又は硬化材(G)を管
    半径方向へ超高圧で連続的に噴射させ、 硬化材注入管(5)を旋回駆動しながら引上げ駆動するこ
    とにより、上段の噴射ノズル(7a)から連続的に噴射する
    超高圧水(W)又は硬化材(G)と、下段の噴射ノズル(7b)
    から連続的に噴射する硬化材(G)との各旋回噴流でその
    周囲の地盤を切削するとともに、その切削域(11)に未硬
    化パイル(P)を造成し、 この未硬化パイル(P)が硬化することにより、地中に基
    礎構造体(13)を造成する地中パイルの造成方法におい
    て、 前記モニター機構(7)の上下段に配置した噴射ノズル(7
    a)・(7b)のうち、下段の噴射ノズル(7a)を屈曲自在な噴
    射管(83)の先端部(84)に開口形成し、その偏心距離(L)
    を上段の噴射ノズル(7b)の偏心距離よりも大くしたこと
    を特徴とする地中パイルの造成方法。
  2. 【請求項2】 パイル造成装置(M)を構成する硬化材注
    入管(5)の下部に組み付けられるモニター機構であっ
    て、 モニター本体(70)の下部周面に、超高圧水(W)又は超高
    圧硬化材(G)を噴射する噴射ノズル(7b)と超高圧硬化材
    (G)を噴射する噴射ノズル(7a)とをそれぞれ上段と下段
    に設け、上段の噴射ノズル(7b)の開口方向と反対向き
    に、下段の噴射ノズル(7a)を開口して構成した地中パイ
    ル造成装置のモニター機構において、 上段と下段に配置した各噴射ノズル(7a)・(7b)のうち、
    下段の噴射ノズル(7a)を屈曲自在な噴射管(83)の先端部
    (84)に開口形成し、その偏心距離(L)を上段の噴射ノズ
    ル(7b)の偏心距離よりも大きく設定したことを特徴とす
    る地中パイル造成装置のモニター機構。
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