JPH06346436A - ジェットグラウト式地盤改良工法 - Google Patents

ジェットグラウト式地盤改良工法

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JPH06346436A
JPH06346436A JP5160199A JP16019993A JPH06346436A JP H06346436 A JPH06346436 A JP H06346436A JP 5160199 A JP5160199 A JP 5160199A JP 16019993 A JP16019993 A JP 16019993A JP H06346436 A JPH06346436 A JP H06346436A
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JP
Japan
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high pressure
injection pipe
material injection
ground
pressure water
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JP5160199A
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English (en)
Inventor
Yuji Kaneko
裕治 金子
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  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な改良でパイル造成装置Mの能力を高
め、工期を短縮するとともに、切削土と硬化材Gとの混
練を促進して均一な未硬化パイルPを形成する。 【構成】 上記高圧材注入管5を地中の目標深さまで挿
入するのに先立ち、先導管10で縦孔10aを削孔する
ことにより先導管10を地中の目標深さまで挿入する。
次いで、モニター機構7を連結した高圧材注入管5を上
記先導管10内に挿入し、先導管10を引き抜いた後
で、又は先導管10と高圧材注入管5とを一体に、これ
らを旋回しつつ、高圧水Wと硬化材Gとを噴出させて、
未硬化パイルPを造成する。上記モニター機構7は、そ
の下端部にミキサー8を付設して成り、このミキサー8
を作動させて、モルタル状の未硬化パイルを撹拌し、硬
化材と切削地盤とを撹拌しつつ、上記未硬化パイルPを
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、止水壁、地下連続壁、
基礎地盤の安定工事等において、基礎構造体を形成して
地盤を改良する技術に関し、さらに詳しくは、ジェット
グラウト式地盤改良工法に関する。
【0002】
【従来の技術】ジェットグラウト式地盤改良工法とし
て、従来より例えば本出願人の提案に係る特公平4−4
8894号公報に開示されたものが知られている。図5
(a)〜(e)は、ジェットグラウト式地盤改良工法の
手順を示す説明図であり、同図(a)は据付工程、同図
(b)は穿孔工程、同図(c)は噴射テスト工程、同図
(d)は造成工程、同図(e)は引抜洗浄工程である。
以下、この従来技術を図5(a)〜(e)に基づき説明
する。
【0003】据付工程《図5(a)》では地上にパイル
造成装置Mを設置する。このパイル造成装置Mは、旋回
昇降駆動装置1、硬化材超高圧供給装置2、超高圧水供
給装置3及び圧縮空気供給装置4と、旋回昇降駆動装置
1に支持された三重管からなる高圧材注入管5とを備え
る。上記高圧材注入管5の上端部にはスイベル6を接続
し、高圧材注入管5の下端部にはモニター機構7を接続
する。上記スイベル6は、超高圧水Wと超高圧硬化材G
との兼用のジェット入口と、高圧エア入口と超高圧水入
口とを備えており、上記ジェット入口には、硬化材超高
圧供給装置2を、超高圧水入口には超高圧水供給装置3
を、高圧エア入口には圧縮空気供給装置4を接続する。
【0004】上記モニター機構7は、その周面に径方向
外向きに開口された硬化材噴射ノズルと、硬化材噴射ノ
ズルよりも高位置で、硬化材噴射ノズルの開口方向と反
対向きに開口された水噴射ノズルと、水噴射ノズルの周
囲から径方向外向きにエアを噴出するエアノズルとを備
え、モニター機構7の下部には縦孔10aを掘削する際
に水Wを噴出する水噴出孔と縦孔10aを掘削するため
のメタルクラウンが付設されている。
【0005】穿孔工程《図5(b)》では、縦孔掘削工
程と注入管挿入工程とが並行して行われる。即ち、所定
の施工位置に高圧材注入管5を垂直に立て、高圧材注入
管5の管上部に接続したスイベル6のジェット入口に超
高圧水供給装置3を接続し、高圧材注入管5の管下部に
接続したモニター機構7の給水ノズルから水Wを下向き
に吐出させ、旋回・昇降駆動装置1を作動させて高圧材
注入管5を旋回させながら下降させて、縦孔10aを穿
孔するとともに、高圧材注入管5を地中の所定の深さま
で挿入する。
【0006】噴射テスト工程《図5(c)》では、スイ
ベル6のジェット入口に硬化材超高圧供給装置2を、超
高圧水入口に超高圧水供給装置3を、エア入口に圧縮空
気供給装置4をそれぞれ接続し、旋回昇降駆動装置1を
作動させて、高圧材注入管5を試行的に設定された回転
速度で旋回駆動するとともに、試行的に設定された上昇
ストローク速度で上昇させる。
【0007】造成工程《図5(d)》では、硬化材超高
圧装置2を作動させてスイベル6の硬化材入口からセメ
ントミルク等の硬化材Gを圧入するとともに、超高圧水
供給装置3を作動させてスイベル6の超高圧水入口から
超高圧水Wを圧入し、エア入口から圧縮空気を圧入す
る。これにより、高圧材注入管5の下部に組み付けたモ
ニター機構7の下段の噴射ノズルから硬化材Gを、上段
の噴射ノズルから超高圧水Wを、それぞれ管半径方向へ
連続的に噴射させる。
【0008】そして、旋回引上げ駆動装置1を作動させ
て、高圧材注入管5を旋回駆動しながら引上げ駆動する
ことにより、下段の噴射ノズルから硬化材Gを、上段の
噴射ノズルから超高圧水Wを、それぞれ超高圧で連続的
に噴出させ、旋回させながら引上げて行き、その噴出力
でその周囲の地盤を切削するとともに、その切削域11
に未硬化パイルPを造成する。
【0009】引抜洗浄工程《図5(e)》では、高圧材
注入管5を地上に引き抜き、管内を清水で洗浄する。こ
の後、次の造成地点に移動し、同様の手順で土中に未硬
化パイルPを造成する。この未硬化パイルPが硬化する
ことにより地中に基礎構造体13が造成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の地盤改良工
法では、パイル造成装置Mの能力に限度があるため、容
易にその能力を高めることはできず、深度が深くなるに
つれて所要の造成径を確保できない場合が生ずる。ま
た、所要の造成径を確保するのに、工期が長期間に及
ぶ。さらに、粘性土の土質においては切削土と硬化材G
との混練が十分にはなされず、均一な未硬化パイルPを
形成することができない場合が生ずる。本発明はこのよ
うな事情に鑑みてなされたもので、 簡単な改造でパイル造成装置Mの能力を高め、工期
を短縮すること、 切削土と硬化材Gとの混練を促進して均一な未硬化
パイルPを形成することを技術課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のように構成される。従来例と同様の
ジェットグラウト式地盤改良工法であって、以下のよう
に構成したことを特徴とする。即ち、上記高圧材注入管
5を地中の目標深さまで挿入するのに先立ち、先導管1
0で縦孔10aを削孔することにより先導管10を地中
の目標深さまで挿入する。次いで、モニター機構7を連
結した高圧材注入管5を上記先導管10内に挿入し、先
導管10を引き抜いた後で、又は先導管10と高圧材注
入管5とを一体に、これらを旋回しつつ、高圧水Wと硬
化材Gとを噴出させて、上記未硬化パイルPを造成す
る。上記モニター機構7は、その下端部にミキサー8を
付設して成り、このミキサー8を作動させて、モルタル
状の未硬化パイルを撹拌し、硬化材Gと切削地盤とを撹
拌しつつ、上記未硬化パイルPを形成する。
【0012】
【発明の作用】本発明では、上段の噴射ノズルから超高
圧水Wが超高圧で噴出する際に、キャビテーション現象
を発生する。特に圧縮エアを超高圧水Wの周囲から同時
に噴出させることでキャビテーション現象を一層促進す
る。また、モニター機構7の下端部に付設したミキサー
8が、硬化材Gと切削地盤とを撹拌混練して均一なモル
タル状の未硬化パイルを造成するが、上記ミキサー8の
回転によってもキャビテーション現象を生じる。これら
のキャビテーション現象は、高圧水W及び硬化材Gの地
盤切削能力を一層高めるとともに、粘性土の土質におい
ても切削地盤と硬化材Gとの混練を促進する。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。 ミキサー8を付設するだけの簡単な改造により地盤
切削能力を高めることができるので、深度が深くなる場
合でも所要の造成径を確保でき、工期を短縮することが
できる。 また、切削地盤と硬化材Gとの混練を促進すること
ができるので、均一な未硬化パイルPを形成することが
できる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の実施例に係るパイル造成用装置Mの
概要図である。パイル造成装置Mは、図1で示すよう
に、旋回・昇降駆動装置1、硬化材超高圧供給装置2、
セメントサイロ2a、グラウトミキサー2b、水槽2
c、超高圧水供給装置3a、超高圧泥水供給装置3b、
泥水タンク3c、圧縮空気供給装置4、三重管からなる
高圧材注入管5、高圧材注入管5の挿入に先立ち縦孔1
0aを削孔する先導管10、高圧材注入管5の下端部に
付設されたミキサー8、及びミキサー駆動用モータ9を
具備して成る。なお、同図中の符号30は排泥用運搬車
である。
【0015】図2は本発明に係るジェットグラウト式地
盤改良工法に用いられるスイベル6とモニター機構7の
構造を示し、同図(A)はスイベル6の縦断面図、同図
(B)はモニター機構7の縦断面図である。上記スイベル
6は高圧材注入管5の上端部に、モニター機構7は高圧
材注入管5の下端部に接続される。上記スイベル6は、
高圧エア入口6aと、超高圧硬化材入口6bと、超高圧
水入口6cとを備えており、上記高圧エア入口6aには
圧縮空気供給装置4を、超高圧硬化材入口6bには硬化
材超高圧供給装置2を、超高圧水入口6cには超高圧水
供給装置3aを接続する。
【0016】上記モニター機構7は、その周面に径方向
外向きに開口された硬化材噴射ノズル7bと、硬化材噴
射ノズル7bよりも高位置で、硬化材噴射ノズル7bの
開口方向と反対向きに開口された水噴射ノズル7cと、
水噴射ノズル7cの周囲から径方向外向きにエアを噴出
するエアノズル7aとを備え、モニター機構7の下部に
はミキサー8が付設されている。本発明で用いられる高
圧材注入管5は三重管で構成され、この高圧材注入管5
に上記スイベル6とモニター機構7とを連結した状態で
は、スイベル6のエアー入口6a・硬化材注入口6b・
及び高圧水注入口6cは、それぞれモニター機構7のエ
ア通路7e・硬化材通路7f及び高圧水通路7gを介し
てエアノズルa・硬化材噴射ノズル7b及び高圧水噴射
ノズル7cと連通する。なお、高圧水噴射ノズル7c
は、複数の連通管71を介して高圧水通路7gと連通す
る。
【0017】上記ミキサー8は、上記スイベル6・高圧
材注入管5・及びモニター機構7の各エアー通路内に回
転伝動ケーブルKを走らせて地上に設置した駆動モータ
9と伝動連結してあり、このミキサー8を作動させて、
モルタル状の未硬化パイルを撹拌し、硬化材Gと切削地
盤とを撹拌しつつ、未硬化パイルPを造成するように構
成されている。上記回転伝動ケーブルKは、図2で示す
ように、エアー通路内に通してあり、この回転伝動ケー
ブルKは、上記スイベル6・高圧材注入管5・及びモニ
ター機構7の各接続部において、接続可能に構成されて
いる。また、この回転伝動ケーブルKは、図2(B)で示
すように、適宜ボールベアリングBにより周壁と相対回
転自在に枢支されており、高圧材注入管5・及びモニタ
ー機構7の回転とは独立してミキサー8を回転させるよ
うに構成されている。
【0018】図3は本発明に係る地盤改良工法の手順を
示す説明図である。以下本発明の地盤改良工法に係る実
施例について説明する。なお、据付・穿孔工程、噴射テ
スト工程、造成工程、及び引抜洗浄工程のうち、従来例
と重複する説明は省する。 a.据付・穿孔工程《図3(a)》 地上にパイル造成装置Mを設置し、高圧材注入管5によ
らずに、あらかじめ先導管10を地中の所定の深さまで
挿入する。即ち、先導管10の上端部には専用のスイベ
ル6Aが接続され、下端部には専用のメタルクラウン9
を有する下部先導管10Bが接続される。所定の施工位
置に先導管10を垂直に立て、上記スイベル6Aの泥水
入口6aにベントナイト泥水供給装置3bを接続し、下
部先導管10Bから約0〜50気圧のベントナイト泥水
を下向きに吐出させ、旋回・昇降駆動装置1を作動
させて先導管10を旋回させながら下降させて、メタル
クラウン9で縦孔10aを穿孔しつつ、先導管10を地
中の所定の深さまで挿入する。
【0019】b.注入管挿入・先導管引抜工程《図3
(b)》 図1及び図3(b)で示すように、上記先導管10内に
上記高圧材注入管5を挿入し、引き続き先導管10を引
き抜く。このとき高圧材注入管5の下端部にはあらかじ
めモニター機構7《図2(B)》を連通連結しておく。
なお、符号25はスイベル6や高圧材注入管5等を吊持
するための吊持用フックであり、高圧材注入管5や先導
管10を継ぎたし、あるいは旋回・昇降駆動装置1のチ
ャック機構で先導管10を持ち替える場合に、安全上の
見地から使用される。
【0020】c.噴射テスト工程《図3(c)》 前記スイベル6の高圧エア入口6aには圧縮空気供給装
置4を、超高圧硬化材入口6bには硬化材超高圧供給装
置2を、超高圧水入口6cには超高圧水供給装置3aを
それぞれ接続する。また、上記ミキサー8は回転伝動ケ
ーブルKを介して地上に設置した駆動モータ9と伝動連
結する。前記モニター機構7の硬化材噴射ノズル7bか
ら硬化材Gを、管半径方向へ連続的に噴射させ、高圧水
噴射ノズル7cから高圧水Wを噴射させるとともに、高
圧水噴射ノズル7cの周囲のエア噴射ノズル7aから高
圧エアAを噴射させる。管旋回・昇降駆動装置1を作動
させて、高圧材注入管5を試行的に設定された回転速度
で旋回駆動する。噴射テストが順調なら造成工程へ移行
する。
【0021】d.造成工程《図3(d)》 旋回・引上げ駆動装置1を作動させて、高圧材注入管5
を旋回駆動しながら引上げ駆動することにより、超高圧
で硬化材Gと高圧水Wを連続的に噴出させ、これを旋回
させながら引上げて行き、その噴出力でその周囲の地盤
を切削するとともに、駆動モータ9により上記ミキサー
8を作動させて硬化材Gと切削地盤とを撹拌・混連す
る。これにより、モルタル状の未硬化パイルを均一に撹
拌し、その切削域11に未硬化パイルを造成する。この
とき、超高圧水Wが超高圧で噴出する際に液体内に局所
的な気泡が発生し、これが消滅する際に大きな衝撃圧が
発生するというキャビテーション現象を伴う。特に圧縮
エアを超高圧水Wの周囲から同時に噴出させることでキ
ャビテーション現象を一層促進する。また、ミキサー8
の回転によってもキャビテーション現象を生じる。
【0022】これらのキャビテーション現象は、高圧水
W及び硬化材Gによる地盤切削能力を高めるとともに、
粘性土の土質においても切削地盤と硬化材Gとの混練を
促進する。これにより、ミキサー8を付設するだけの簡
単な改造により地盤切削能力を高めることができるの
で、硬化材超高圧供給装置2の出力に限度がある現状に
おいても、切削半径をさらに大きく、あるいは高圧材注
入管5の旋回速度・引上げ速度を速めて工期を短縮する
ことができる。また、切削土と硬化材Gとの混練を促進
することができるので、均一な未硬化パイルPを形成す
ることができる。
【0023】ちなみに、硬化材Gの吐出圧は100〜4
00Kg/cm、吐出量は70〜200 l/min、高圧水
の吐出圧は200〜600Kg/cm、吐出量は60〜
150 l/min、圧縮空気の吐出圧は6〜15Kg/c
m2、吐出量は1.5〜5.0m3/min.に設定されてい
る。なお、破砕された地山のスライムは噴射ノズル7a
・7cから噴出するエアーA及び超高圧水Wと、噴射ノ
ズル7bから噴出する硬化材Gによって押し上げられ
て、高圧材注入管5の周囲の排泥通路10aを通ってピ
ットPに排出され、バキューム式排泥運搬車30で搬出
される。
【0024】図4は本発明の地盤改良工法に係る別の実
施例実施例装置を示し、図4(A)は地中パイルの造成
状態を示す図、図4(B)はスライム回収器の縦断面図
である。この地盤改良工法では、上記先導管10内に上
記高圧材注入管5を挿入したままで、先導管10と上記
高圧材注入管5とを一体に旋回・引上げ駆動可能に連結
する。即ち、この高圧材注入管5を先導管10の下端及
び上端より突出させ、先導管10の上端部にスライム回
収器20を付設し、このスライム回収器20を介して上
記高圧材注入管5と前記スイベル6とを連通連結する。
高圧材注入管5の下端部には前記モニター機構7《図2
(B)》を連通連結する。
【0025】上記スライム回収器20は、図4(B)で示
すように、高圧材注入管5の上端部にネジ部5cを介し
て連通連結される注入管連通部5Aと、この注入管連通
部5Aの上端部に固定され、前記スイベル6の連通部6
dを回転自在に接続するボス連通部15と、このボス連
通部15に鍔部16を介して固設された先導管連通部1
0Aと、この先導管連通部10Aの上半部にアンギュラ
軸受17を介して相対回転可能に組付けられたケース本
体21と、ケース本体21の横側に突設したスライム排
出口21aとから構成されている。
【0026】即ち、旋回・昇降駆動装置1のチャック機
構で先導管10を拘束して、先導管10に回転力を付与
すると、その回転力は、先導管10からネジ部10cを
介して先導管連通部10A、鍔部16、ボス連通部1
5、注入管連通部5A、高圧材注入管5を順に介してに
モニター機構7に伝達されることになる。また、スライ
ム排出口21aは、図示しないスライム排出ポンプに接
続され、先導管10と高圧材注入管5との挿通間隙20
aに連通している。スライム排出ポンプを作動させるこ
とにより、この挿通間隙20aを排泥通路としてスライ
ムを排出する。
【0027】破砕された地山のスライムは先導管10と
高圧材注入管5との間の排泥通路20aを通ってスライ
ム回収器20のスライム排出口21aより排出される。
これにより、深度が深くなったり、パイル造成装置を複
数台設置して同時に地中パイルを造成する場合において
も、排泥通路20aは崩れたり詰まることもないから、
地中パイルの造成工事を確実容易に施工することができ
る。その他の点は、上記第1の実施例と同様である。
【0028】本発明は上記実施例に限るものではなく、
モニター機構7の下部に駆動モータを固設し、回転伝動
ケーブルKを介在させることなく、直接ミキサー8を回
転させるようにしても良い。この場合には、モニター機
構7の回転に伴って駆動モータも一体回転するが、ミキ
サー8はモニター機構7よりも高速で相対回転するの
で、実質的にミキサー8の撹拌混練作用が減殺されるこ
ともない。また、この場合には、回転伝動ケーブルKに
代えて導電ケーブルをエアー通路内に走らせることにな
るが、その導電ケーブルがよじれを生じないよう、スイ
ベル6内に回転摺動式の導電接続子等を設けて導電ケー
ブルを導電接続する。なお、上記実施例における回転伝
動ケーブルKや導電ケーブルの接続構造についても、適
宜変更を加えて実施し得ることは多言を要しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパイル造成用装置Mの概
要図である。
【図2】本発明の実施例に係るスイベル6とモニター機
構7とを示し、図1(A)はスイベル6の縦断面図、図1
(B)はモニター機構7の縦断面図である。
【図3】図3(a)〜(e)は本発明の第1の実施例に係る
ジェットグラウト式地盤改良工法の手順を示す説明図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施例に係るジェットグラウト
式地盤改良工法の説明図で、同図(A)は本発明に係る
地中パイルの造成状態を示す図、同図(B)はスライム
回収器の縦断面図である。
【図5】図5(a)〜(e)は従来例に係るジェットグ
ラウト式地盤改良工法の手順を示す説明図である。
【符号の説明】
5…高圧材注入管、 6…スイベル、6a
…スイベルのエアー入口、 6b…スイベルの硬化材
入口、6c…スイベルの高圧水入口、 7…モニター
機構、7a…エアー噴射ノズル、 7b…硬化材
噴射ノズル、7c…高圧水噴射ノズル、 8…ミ
キサー、9…駆動モータ、 10a…排
泥通路、11…切削域、 13…基礎
構造体、20a…排泥通路、 A…高圧エ
ア、G…硬化材、 K…導線(ケー
ブル)、P…未硬化パイル、 W…高圧
水、W…泥水(ベントナイト泥水)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧材注入管(5)を地中の目標深さまで
    挿入し、この高圧材注入管(5)の上部に組み付けたスイ
    ベル(6)の硬化材入口(6b)から硬化材(G)を、高圧水
    入口(6c)から高圧水(W)をそれぞれ超高圧で圧入する
    とともに、スイベル(6)のエアー入口(6a)からエアー
    (A)を圧入し、 上記高圧材注入管(5)の下部に組み付けたモニター機構
    (7)の下段の硬化材噴射ノズル(7b)から硬化材(G)
    を、上段の高圧水噴射ノズル(7c)から高圧水(W)を、
    高圧水噴射ノズル(7c)の周囲に形成したエアー噴射ノ
    ズル(7a)からエアー(A)をそれぞれ管半径方向へ連続
    的に噴射させ、 上記高圧材注入管(5)を旋回駆動しながら引上げ駆動す
    ることにより、連続的に噴射する硬化材(G)・高圧水
    (W)・エアー(A)の旋回噴流でその周囲の地盤を切削す
    るとともに、その切削域(11)に未硬化パイル(P)を造
    成し、 この未硬化パイル(P)が硬化することにより、地中に基
    礎構造体(13)を造成するジェットグラウト式地盤改良
    工法において、 上記高圧材注入管(5)を地中の目標深さまで挿入するの
    に先立ち、先導管(10)で縦孔(10a)を削孔すること
    により先導管(10)を地中の目標深さまで挿入し、上記
    モニター機構(7)を連結した高圧材注入管(5)を上記先
    導管(10)内に挿入し、先導管(10)を引き抜いた後
    で、又は先導管(10)と高圧材注入管(5)とを一体に、
    これらを旋回しつつ、高圧水(W)と硬化材(G)とを噴出
    させて、上記未硬化パイル(P)を造成するように構成
    し、 上記モニター機構(7)は、その下端部にミキサー(8)を
    付設して成り、このミキサー(8)を作動させて、モルタ
    ル状の未硬化パイルを撹拌し、硬化材(G)と切削地盤と
    を撹拌混練しつつ、上記未硬化パイル(P)を形成するこ
    とを特徴とするジェットグラウト式地盤改良工法。
  2. 【請求項2】 上記ミキサー(8)は、上記スイベル(6)
    ・高圧材注入管(5)・及びモニター機構(7)の各エアー
    通路内にケーブル(K)を走らせて地上に設置した駆動制
    御手段(9)と接続して構成した請求項1に記載のジェッ
    トグラウト式地盤改良工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6834720B1 (en) * 2001-12-03 2004-12-28 Sandia Corporation Method and apparatus for injecting particulate media into the ground
CN113818432A (zh) * 2021-10-27 2021-12-21 中油昆仑管道工程有限公司 旋喷桩施工方法
CN114164834A (zh) * 2021-12-10 2022-03-11 山东省路桥集团有限公司 超高压旋喷桩机及旋喷桩施工方法

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