JPH06185011A - 斜張橋主桁の架設時の制振方法 - Google Patents

斜張橋主桁の架設時の制振方法

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JPH06185011A
JPH06185011A JP35411292A JP35411292A JPH06185011A JP H06185011 A JPH06185011 A JP H06185011A JP 35411292 A JP35411292 A JP 35411292A JP 35411292 A JP35411292 A JP 35411292A JP H06185011 A JPH06185011 A JP H06185011A
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JP
Japan
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main girder
main
vibration
girder
construction
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JP35411292A
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Inventor
Makoto Miyaji
誠 宮地
Osamu Nakade
収 中出
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建造中の斜張橋では、長手方向に張出される
主桁が風等で幅方向に振動するので、作業が困難である
のみならず危険である。そこで、従来は主塔に斜張ケー
ブルで張持される主桁の自由端をワイヤを介してシンカ
ーで引張ることで主桁の防振を図っているのであるが、
このような手段では、ワイヤが船舶の自由な航行を少な
からず制約する不具合がある。そこで、これらの不具合
を改善する斜張橋主桁の架設時制振方法を提供する。 【構成】 斜張橋の主桁の架設に際し、主塔部1,2ま
わりに設けたベント20,20′(図2)に搭載した主
桁大ブロック3Bを幅方向に摺動可能な支持部23,2
4,25を介して同ベント20,20′上に支持し、同
ベント20,20′の主桁張出長さの大きい側の端部付
近と上記主桁間に主桁の幅方向へ作用する制振装置を介
装し、同主桁大ブロック3Bに接続すべき相手側主桁部
とのバランシング又は張出架設を行うこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、斜張橋の主桁の張出架
設時において、主桁先端側に生ずる主桁の幅方向の振動
を防止するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】斜張橋の張出し端側の従来の振れ止め方
法を示すと、図5において、1,2は1対の主塔、3は
主塔1,2にそれぞれ斜張ケーブル5で支持しながら架
設延長される主桁、3a,3bはそれぞれ両主塔1,2
側から延びる主桁3の先端部、6は主桁先端部3a,3
b上の桁架設用クレーン、7は主桁ブロック輸送用の台
船である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような建造中の斜
張橋においては、工事中における主桁先端部3a,3b
部の矢印8で示す幅方向への風等による振動は、架設さ
れる主桁部3a,3bの両側に繋留用のシンカー10,
11を沈設し、このシンカー10,11から主桁3の先
端3a,3b寄り位置へワイヤ12をそれぞれ張り渡し
て主桁3の幅方向の振れを防止している。図6では、同
様なシンカー10,11とワイヤ12を主塔2側の主桁
3に独立して取り付けた場合を示している。しかしなが
ら、このような従来方法は、各シンカー10,11と主
桁3に張り渡すワイヤ12が船の安全な航行を大なり小
なり、妨害し、航路に制限を与えることとなる。また、
船の安全な航行を確保するために、この方法が許可され
ないこともあり、橋の架設に危険と困難をもたらしてい
る。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、船の航行やその他周辺への影響を及ぼすこと
なく、斜張橋の主桁の張出架設時の橋幅方向への振動を
防止する斜張橋主桁の架設時制振方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
斜張橋の主桁の架設に際し、主塔部まわりに設けたベン
トに搭載した主桁大ブロックを幅方向に摺動可能な支持
部を介して同ベント上に支持し、同ベントの主桁張出長
さの大きい側の端部付近と上記主桁間に主桁の幅方向へ
作用する制振装置を介装し、同主桁大ブロックに接続す
べき相手側主桁部とのバランシング又は張出架設を行う
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成によれば、主桁の張出架設時の
状態で風によって主桁先端側に幅方向振動が発生する
と、主塔部のベント支点と主桁との間に設ける制振装置
は、主桁先端側に生ずる幅方向振動を主塔に近い位置で
減衰し、幅方向振動の大きさを最少限に抑制する。この
振動は、いわゆる不規則なものであるが、最も顕著な幅
方向振動は1次モードが卓越しており、このモードに着
目して制振することにより、全体の振動が抑制される。
制振装置に必要な最大減衰力,応答速度は、架設される
斜張橋の主桁固有振動数,有効質量,制振装置,支店の
条件を基に実験的なモデル解析等により求められる。本
発明方法によれば、長大な斜張橋の主桁張出状態下で、
主桁の張出側に発生する大きい振幅を小規模の制振装置
によって非常に効果的に抑制し、主桁に発生する構造上
の危険及び架設作業上の危険を防止できる。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図1はその側面図、図2は図1とは異なる実施例を
示す側面図、図3は図1のIII −III 矢視正面図、図4
は図1〜図3における主桁架設工程のフローチャートで
ある。
【0008】上図において、図5と同一の符号はそれぞ
れ同図と同一の部材を示し、まず、図1において、20
は主塔1又は2の下部架設時に橋脚21上に設ける斜ベ
ント、3Bは最初にフローティングクレーン等で斜ベン
ト20上に搭載され、主塔2の組立てとともに斜張ケー
ブル5により結合される大ブロック主桁、22は斜ベン
ト20の中央径間側の端寄り部に設けた制振装置であ
る。なお、図2は主塔1又は2まわりに独立ベント2
0′20′を設けた他の実施例であり、制振装置22は
中央径間側の一方の独立ベント20′上に設ける。
【0009】次に図3は図1における斜ベント20部の
横断面を示し、23は斜ベント20上に主桁大ブロック
部3Bを幅方向へ摺動可能に取付ける支持部である。制
振装置22は主桁3B側の取付部24とベント20上の
取付部25間に主桁3Bの幅方向へ作動するように水平
に連結して設けた油圧シリンダー型のオイルダンパーか
らなるものを示す。支持部23には既存の適宜の摺動型
支持構造を適用して良く、また制振装置22は油圧シリ
ンダー型のほか、ばね組合せ型など各種の既存の形式を
適用できる。制振装置22には、斜張橋の規模に応じ
て、主桁3の張出部側の幅方向水平振動を抑制する最大
減衰力と応答速度とを備える。制振装置22に必要とさ
れる最大減衰力と応答速度は、架設すべき斜張橋の主桁
の固有振動数,有効質量,制振装置,支点の条件等を基
にあらかじめ実験的にモデル解析によって求めることが
できる。
【0010】次に図4は、上述した装置構成で、主桁3
の幅方向振動を抑制しながら、行う主桁架設工程のフロ
ー図であり、最初に、主塔1又は2の下部分が橋脚21
上に組立て据え付けられ、その主塔下部構造と組み合わ
せて橋脚21上に又は独立基礎上に架設用のベント20
(図1),20′(図2)が仮設される。次いで、同ベ
ント20,20′上に主桁大ブロック3Bがフローティ
ングクレーン等を用いて搭載され仮支持され、この状態
のもとで、主塔1又は2の上方部分が架設完成され、主
塔から主桁大ブロック3Bへ複数の斜張ケーブル5,5
……が接続され、主桁大ブロック3Bが主塔に支持され
る。
【0011】さらに、この状態下で、ベント20,2
0′の中央径間側の端近くで主桁幅方向の摺動支持部2
3及び制振装置22が取付けられ、主桁3の張出端側の
風による水平振れ振動が制振装置22で抑制できる状態
になる。この状態下で中央径間側,側径間側の天秤状の
バランシング架設,又は一方の張出架設を行うことによ
り、架設時の主桁3の水平振動が解消され、安定した状
態で危険なく主桁3部の架設を進められるようになる。
中央径間,側径間両方の主桁3の閉合が完了したのち、
制振装置22,摺動支持部23及びベント20,20′
は解体、撤去し、次の作業地での橋梁の架設に再使用す
る。
【0012】このような方法によれば、従来のように制
振手段が船の航行を妨害することもなくなり、また長大
な斜張橋、例えば、主塔1又は2から主桁3の張出長さ
400m規模の斜張橋の場合、必要な制振装置22の最
大減衰力で約100t,ダンパーサイズで伸長時長さ3
m程度の小規模の制振装置で、主桁張出側に発生する水
平振動を非常に有効に防止し、振動による工事中の危険
を回避できるようになる。
【0013】
【発明の効果】このような方法によれば、斜張橋の主桁
の架設に際し、主塔部まわりに設けたベントに搭載した
主桁の大ブロックを幅方向に摺動可能な支持部を介して
同ベント上に支持し、同ベントの主桁張出長さの大きい
側、例えば中央径間側の端部付近と上記主桁間に、主桁
の幅方向に作用する制振装置を介装し、同主桁大ブロッ
クに接続すべき主桁部をバランシング又は張出架設す
る。したがって、制振装置が、従来のように架橋部直下
の船の航行を妨害することがなくなり、長大な張出長さ
を持つ斜張橋の架設途中の主桁張出部に発生する水平振
動を抑制解消し、また小規模の制振装置で振動防止を可
能にし、主桁張出部の振動による架設工事中の危険を解
消できる効果を奏する。
【0014】要するに本発明によれば、斜張橋の主桁の
架設に際し、主塔部まわりに設けたベントに搭載した主
桁大ブロックを幅方向に摺動可能な支持部を介して同ベ
ント上に支持し、同ベントの主桁張出長さの大きい側の
端部付近と上記主桁間に主桁の幅方向へ作用する制振装
置を介装し、同主桁大ブロックに接続すべき相手側主桁
部とのバランシング又は張出架設を行うことにより、船
の航行その他周辺へ影響を及ぼすことなく、斜張橋の主
桁の張出架設時の橋幅方向への振動を防止する斜張橋主
桁の架設時制振方法を得るから、本発明は産業上極めて
有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜張橋の架設状態を示す側
面図である。
【図2】図1とは若干異なる実施例の斜張橋の架設状態
を示す側面図である。
【図3】図1のIII −III 矢視正面図である。
【図4】図1〜図3における主桁架設工程のフロー図で
ある。
【図5】従来の主桁架設時の制振方法の側面図及び平面
図である。
【図6】従来の制振方法の変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
1,2 主塔 3 主桁 3a,3b 主桁の張出端 3B 主桁の大ブロック 5 斜張ケーブル 20,20′ 主塔部近くのベント 22 制振装置 23 摺動支持部 24 取付部 25 取付部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜張橋の主桁の架設に際し、主塔部まわ
    りに設けたベントに搭載した主桁大ブロックを幅方向に
    摺動可能な支持部を介して同ベント上に支持し、同ベン
    トの主桁張出長さの大きい側の端部付近と上記主桁間に
    主桁の幅方向へ作用する制振装置を介装し、同主桁大ブ
    ロックに接続すべき相手側主桁部とのバランシング又は
    張出架設を行うことを特徴とする斜張橋主桁の架設時の
    制振方法。
JP35411292A 1992-12-15 1992-12-15 斜張橋主桁の架設時の制振方法 Withdrawn JPH06185011A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11158817A (ja) * 1997-11-26 1999-06-15 Nkk Corp 高所橋梁のバランシング架設工法およびこの工法に使用 する移動式吊り上げ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11158817A (ja) * 1997-11-26 1999-06-15 Nkk Corp 高所橋梁のバランシング架設工法およびこの工法に使用 する移動式吊り上げ装置

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