JPH06184791A - アルミニウムの基素材の陽極処理法、該法において使用する浴および該浴調製用濃縮物 - Google Patents

アルミニウムの基素材の陽極処理法、該法において使用する浴および該浴調製用濃縮物

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JPH06184791A
JPH06184791A JP5146523A JP14652393A JPH06184791A JP H06184791 A JPH06184791 A JP H06184791A JP 5146523 A JP5146523 A JP 5146523A JP 14652393 A JP14652393 A JP 14652393A JP H06184791 A JPH06184791 A JP H06184791A
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bath
acid
zirconium
titanium
finishing
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JP5146523A
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Joseph Schapira
シャピラ ジョセフ
Patrick Droniou
ドロウニウ パトリック
Patrice Pelletier
ペルティエ パトリス
Stephane Gagnepain
ガニュパン ステーファン
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Compagnie Francaise de Produits Industriels SA
Original Assignee
Compagnie Francaise de Produits Industriels SA
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    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D11/00Electrolytic coating by surface reaction, i.e. forming conversion layers
    • C25D11/02Anodisation
    • C25D11/04Anodisation of aluminium or alloys based thereon
    • C25D11/16Pretreatment, e.g. desmutting

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  • Electrochemistry (AREA)
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウムの基素材の陽極処理において、
処理素材に優れた艶消し度を与えることができる方法お
よびそのための浴を提供する。 【構成】 アルミニウム素材の陽極処理法において、該
法が、チタンおよびまたはジルコニウムおよびまたはケ
イ素の少なくとも1つのフッ化誘導体と、硝酸、硫酸お
よびリン酸を含むグループの少なくとも1つの酸とを含
む酸浴を使用する表面処理または仕上げ工程を含むこと
を特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウムの基素材
の陽極処理法に関する。本発明は、更に、該法において
使用する浴および該浴調製用濃縮物に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム基の、換言すれば、アルミ
ニウムまたはアルミニウム合金から成る素材、即ち、部
材および形材は、工業において、特に、建築用に(特
に、框の製造のために)使用される。
【0003】使用中の保護のために、上記部材および形
材には、塗物を塗布するか、酸性媒体中で電解陽極処理
を行う。
【0004】この処理にもとづき、上記部材および形材
は、人為的に形成された酸化物層、即ち、Al2O3層によ
って保護される。部材を内部に使用するか外部に使用す
るかに依存する所望の保護度にもとづき、アルミナ層の
厚さを増減できる。アルミナ層の厚さは、一般に、2〜
30μである。
【0005】陽極酸化または陽極処理は、一般に下記工
程を含む一連の工程のうちの1つをなす。
【0006】−有機系汚れを除去するための、一般にア
ルカリ媒体中で行う脱脂工程(しかしながら、場合によ
っては、リン酸の使用による脱脂が行われる)、 −冷水流による洗滌工程、 −部材表面の欠陥を除去し且つアルミニウムに概ね無光
沢の外観を与えるための表面の化学処理工程または仕上
げ工程、 −冷水による1つまたは複数の洗滌工程、 −一般に硝酸による酸性曇り除去工程、 −冷水による1つまたは複数の洗滌工程、 −概ね建築用の場合に実施される、硝酸基溶液による、
いわゆる、陽極酸化、 −はじめに水流を使用し、次いで、脱イオン水を使用す
る1つまたは複数の洗滌工程、 −陽極酸化によって形成された小孔を閉鎖するのに役立
つ、いわゆる、緻密化工程。
【0007】アルミニウム製素材に与えられる保護特性
は、本質的に、陽極酸化および以降の工程に依存する。
従って、素材の外観は、陽極酸化に先行する工程に依存
する。これら工程の目的は、下記を達成することにあ
る。
【0008】−何れにせよ使い古されたダイスを通過さ
せたことによって形材に生じた押しキズの除去、 −特に、中空形材の場合に、結晶偏折ゾーンの除去、 −処理終了時に均一で再現可能な艶消し外観。
【0009】このため、陽極酸化の先行工程は、素材の
表面層の除去から成るピーリングを行い、いわゆる、仕
上げ工程を含む。実際の操作において、処理せる部材ま
たは形材から切除(ピーリング)される厚さは、約30μ
(約90g/m3の重量に対応)である。
【0010】仕上げ工程の実施の場合、強塩基、即ち、
NaOHまたはKOHを含むアルカリ浴に依拠する。かくし
て、所望の艶消し外観が素材に与えられる。得られた
“艶消し度”の状態を表す素材光沢は、60℃においてIS
O規格7668にもとづき測定した場合、仕上げ工程後には3
5〜70であり、陽極酸化後には5〜13である。光沢測定
値が小さければ小さい程、表面の艶消し度は大きい。
【0011】アルミニウムの艶消し外観を均一化するた
め、建築用の場合、遊離ソーダ含量(80〜120g/l)とア
ルミニウム含量(120〜180g/l)とを平衡させた、いわ
ゆる、永続的な(槽が空になることのない)仕上げ浴を
使用することが提案されている。上記浴の温度は50〜70
℃である。所望の艶消し度に応じて、約15〜25min.にわ
たって素材を浸漬する。
【0012】溶液中に高濃度のアルミニウム塩を保持す
るため、上記浴の錯体(例えば、グルコン酸塩)を加え
る。
【0013】ピーリング厚を増大することなく処理部材
の艶消し度を増加するため、仕上げ浴に窒化誘導体(例
えば、硝酸塩)を添加することが提案されている。しか
しながら、 下式 NaOH + Al + H2O → NaAlO2 + 3/2 H2 で示されるアルミニウムの浸食反応にもとづく水素放出
によって、媒体が極めて還元性となり、硝酸塩からアン
モニアが生成され、従って、大気汚染および設備の腐食
が誘起される。従って、この技術は、概ね、断念され
た。
【0014】環境保護のため、世界的規模において、液
状破棄物および固形廃棄物の減少が要求されている。従
って、使用ずみ材料のリサイクル、再生および再生不可
能な廃棄物に対する価値付与が試みられている。
【0015】固形廃棄物の放棄は、放棄個所が満杯であ
るため、ますます困難になりつつあり、従って、陽極酸
化前のアルミニウム表面の調製の枠内において、仕上げ
にもとづく化学作用を最少化し、かくして、浴の排出物
の中和に帰因する水酸化アルミニウムスラッジを最少化
することが必要になっている。
【0016】スラッジ量を減少するため、有機錯体を添
加しない浴の使用が提案されている。この種の浴の利点
は、水酸化アルミニウムの沈澱が容易となり、従って、
下式にもとづき AlO2 - + 2H2O → Al(OH)3 + OH ソーダの再生が容易化されると云う利点がある。再生さ
れたソーダは、仕上げ浴においてリサイクルされる。
【0017】しかしながら、低濃度の仕上げ浴(遊離ソ
ーダ約10g/l、溶解したアルミニウム12g/l)も使用する
必要がある。沈澱反応は、附弊設備で行うことができ
る。しかしながら、作業槽におけるAl(OH)3の沈澱の危
険性が大きく、従って、生産停止の危険性および槽のク
リーニングの必要性が生ずる。
【0018】更に、場合によっては硝酸を含むヘキサフ
ルオロリン酸の希水溶液から成る浴に依拠して仕上げ工
程を実施することが提案されている(欧州特許出願No.0
104821)。しかしながら、このように処理した素材の艶
消し度は中程度である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、先行技術に付随する欠点がなく、従って、処理せる
素材は優れた艶消し度を与えることができる上述の種類
の方法および浴を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本出願人は、驚くべきこ
とには、仕上げ工程のために、チタンおよびまたはジル
コニウムおよびまたはケイ素の少なくとも1つのフッ化
誘導体と、硝酸、硫酸およびリン酸を含むグループの少
なくとも1つの酸とを含む酸浴に依拠すれば、利用のリ
スクのない優れた艶消し度および外観を有する素材を得
ることができ、同時に、アルカリ廃棄物(ソーダおよび
アルミン酸塩)の曇およびピーリング厚を減少できると
云うことを発見した。
【0021】従って、アルミニウム基素材の本発明に係
る陽極処理法は、該法が、チタンおよびまたはジルコニ
ウムおよびまたはケイ素の少なくとも1つのフッ化誘導
体と、硝酸、硫酸およびリン酸を含むグループの少なく
とも1つの酸とを含む酸浴を使用する表面処理工程また
は仕上げ工程を含むことを特徴とする。
【0022】上記方法の有利な実施例にもとづき、アル
カリ浴を使用する軽度の補助仕上げ工程が続き、この場
合、仕上げ条件は、アルミニウムのピーリング量が少な
くとも40g/m2となるよう選択する。
【0023】アルミニウム基素材の陽極処理のための本
発明に係る浴は、該浴が、チタンおよびまたはジルコニ
ウムおよびまたはケイ素の少なくとも1つのフッ化誘導
体と、硝酸、硫酸およびリン酸を含むグループの少なく
とも1つの酸とを含むことを特徴とする。
【0024】水で希釈して本発明に係る浴を供給するた
めの本発明に係る濃縮物は、50〜99.5%の市販品濃度の
チタンおよびまたはジルコニウムおよびまたはケイ素の
フッ化誘導体と、0.5〜50%の市販品濃度の硝酸、硫酸
およびリン酸を含むグループの酸とを含むことができ
る。
【0025】硝酸、硫酸およびリン酸は、陽極酸化ライ
ンにおいて、酸洗浴(H3PO4)、曇り除去浴(HNO3)および
陽極酸化浴(H2SO4)中に存在し得ると云う利点を有す
る。上記酸は、更に、公知の方法(例えば、イオン交換
樹脂)で上記浴から再生できる。更に、本発明の枠内の
事例の如く、汚染度が許すならば、酸洗浴に直接に上記
酸を使用できる。
【0026】硝酸、硫酸またはリン酸の上記のリサイク
ル可能性を考慮して、水およびリサイクル酸で希釈して
本発明に係る浴を供給するための本発明に係る濃縮物
は、水以外に、50〜95%の市販品濃度のチタンおよびま
たはジルコニウムおよびまたはケイ素のフッ化誘導体を
含むことができる。
【0027】この種の濃縮物は、使用可能な浴を構成す
るため、水で1 〜10%の濃度に希釈できる。
【0028】本発明は係る方法において使用される本発
明に係る仕上げ浴の実施例にもとづき、チタンおよびま
たはジルコニウムおよびまたはケイ素のフッ化誘導体
は、フッ化金属酸、即ち、H2TiF6、H2ZrF6、H2SiF6およ
びそのアルカリ塩またはアンモニウム塩を含むグループ
から選択する。
【0029】別の有利な実施例にもとづき、本発明に係
る酸洗浴は、少なくとも1g/lの濃度のチタンおよびま
たはジルコニウムまたはケイ素の誘導体に、市販の高濃
度酸として浴1リットル当たり0.5〜100mlの濃度の硝酸
およびまたは硫酸およびまたはリン酸とを含む。
【0030】上記濃度ならびに仕上げ工程の濃度および
時間は、素材1m2当たり少なくとも5gのピーリング率
が得られるよう調製する。
【0031】脱脂工程を最適化するためまたは場合によ
っては削除するため、 仕上げ浴または濃縮物に非イオ
ン性界面活性剤、陽イオン界面活性剤または陰イオン界
面活性剤および“第3溶剤”を添加できる。
【0032】当該の界面活性剤は、アルキルフェノー
ル、アルコール、ポリアルコキシルアミン、硫酸アルキ
ル、硫酸アルキルアリル、硫酸アリル、スルホン酸塩、
リン酸塩および第4アンモニウムであってよい。第3溶
剤は、例えば、グリコールである。
【0033】仕上げ浴の温度は、15℃〜80℃(好ましく
は、20〜60℃)である。浴の作用を維持する時間、即
ち、濃度および温度に依存し、少なくとも5g/m2のピー
リング量を達成するのに十分でなければならない時間
は、1min〜1hである。生産性の理由から、工業的処
理時間は、好ましくは、約30min.以下である。
【0034】本発明に係る酸洗に続いて、公知の方法に
もとづき、アルミニウムのピーリング量が40g/m2以下で
ある軽度の補助アルカリピーリングを行うのが有利であ
る。この場合、アルミニウム10〜180g/l(またはアルミ
ン酸ナトリウム30〜550g/l)と、遊離ソーダ10〜150g/l
とを含み、場合によっては更に、含量が多い場合にアル
ミニウムを溶液状態に保持するための添加剤(例えば、
グルコン酸塩、ソレビトール)も含む。10〜70℃の温度
の浴を使用すればよい。グルコン酸塩基のこの種の添加
剤は、本出願人がPROGAL G 313 TAなる商品名で市販し
ている。
【0035】このように構成したアルカリピーリング浴
は、酸洗浴から出た部材に対して2〜20min.作用させ
る。
【0036】
【実施例】本発明は、本発明の有利な実施態様を説明し
た以下の実施例からより良く理解されよう。
【0037】実施例1 ISO規格209の記号6063のアルミニウムから成る形材を下
記の如く処理した。 工程1:本出願人が市販しているIPRO77AP 100g/lの水
溶液中におけるソーダ水溶液による脱脂、 工程2:冷水流による洗滌、 工程3:酸洗(仕上げ)(第I表に特性を示した8つの
比較実験参照)、 工程4:冷水流による洗滌、 工程5:以下に示し特性を有する浴によるアルカリピー
リング(仕上げ)、 工程6:冷水流による洗滌、 工程7:水に濃硝酸180g/lを溶解した浴における硝酸に
よる曇り除去、 工程8:冷水流による洗滌、 工程9:濃硫酸180g/lを含む浴における硫酸による陽極
酸化(温度18℃)、 工程10:冷水流による洗滌、 工程11:脱イオン水中における洗滌、 工程12:高温(98℃)の脱イオン水による緻密化。
【0038】
【表1】 酸洗浴の温度は30℃である。処理時間は、ピーリング量
が約25g/m2となるよう選択した。浴b1およびb8を順次
に使用して8つの比較実験を実施した。
【0039】工程5において、下記特性を有する永続的
仕上げ浴を使用した。 遊離ソーダ 約100g/l アルミニウム 約140g/l 温度 60℃ b1〜b6の酸洗浴中の処理時間は、約25g/m2のピーリン
グ率を達成するのに必要な時間とした。この時間は、浴
b7、b8を使用する標準実験には適用されない。
【0040】即ち、浴b7を使用する実験では、実験1
〜6の酸およびアルカリを併用したピーリング操作と同
等に約50g/m2のピーリング率を達成するのに十分な時間
にわたって工程5のアルカリ浴を作用させ、浴b8を使
用する実験では、アルミニウムの陽極酸化ラインの実際
に対応して、従来のアルカリ仕上げ操作を約18〜20min.
にわたって実施した(アルミニウムピーリング率約80〜
90g/m2に対応)。
【0041】得られた結果を第II表にまとめた。
【0042】
【表2】 浴b7およびb8を使用する実験からも確認される如く、
よく知られているように、光沢を減少するにはアルカリ
ピーリング浴のピーリング率を増大すればよい。
【0043】第II表から明らかな如く、本発明に係る浴
および次段の従来のアルカリピーリング浴を使用して達
成される総ピーリング率によって、曇り除去後の形材に
ついてISO規格7668にもとづき(60゜において)測定した
光沢は、浴b8(先行技術)を使用した。80〜90g/m2
従来のピーリング率の実験において得られた光沢よりも
低い。本発明に係る方法によって得られた部材の外観
は、アルカリ操作のみで得られた、総ピーリング率が1/
2以下の部材の外観と同等がより良い。同じにより良い
光沢を与えるHBF4基の浴(b6)を使用した実験は、排除
されることになる。何故ならば、工業的利用には不適な
作用時間が必要であるからである。即ち、この作用時間
は、1h10min.を越えており、一方、浴b1〜b5を使用
する実験の場合、酸洗浴中の部材の浸漬時間は40min.以
下である。HF基(b4)およびHPF6基(b5)の浴は、中程度
の結果を与える。
【0044】実施例2 アルミニウム6063から成る形材を実施例1と同様に処理
した。工程3において、第III表に示した浴b1、b9〜b
14を使用した。
【0045】
【表3】 浴b1、b9〜b14は、処理部材について25g/m2の重量減
を生ずるのに必要な時間にわたって30℃において使用し
た。上記浴は、それぞれ、第IV表に結果を示した実験
1、9〜14を実施するのに使用した。
【0046】
【表4】 硫酸、硝酸およびリン酸基の浴を使用すれば最大の効率
が得られる。塩酸は表面欠陥を生ずる。
【0047】有機酸は、上述の条件において、艶消し度
の実質的改善をもたらさない。
【0048】実施例3 アルミニウム6063から成る形材を実施例1と同様に処理
した。但し、工程3において、フルオロチタン酸カリウ
ムK2TiF6の濃度および温度を変更して、アルミニウム製
部材のピーリング速度に対する上記変更の影響を調べ
た。
【0049】K2TiF6の各濃度および各保持温度について
約24g/m2のピーリング率を得るのに必要な時間を求め
た。98%硫酸の濃度は3ml/lとした。
【0050】第V表に結果をまとめた。
【0051】
【表5】 第V表でも明らかな如く、アルミニウムのピーリング速
度は、K2TiF6の濃度および温度に依存する。本発明に係
る方法を工業的に利用するための良い条件は、22〜57ml
/lのK2TiF6濃度および20〜40℃の温度である。
【0052】処理時間は、6〜約30min.であり、生産ラ
インにおいて容易に運営できる時間である。
【0053】実施例4 アルミニウム形材を実施例1と同様に処理した。但し、
工程5、6、7、8を削除した。
【0054】使用した酸洗浴(工程3)は、実施例1に
記載の浴b1から構成した。浴の作業温度は30℃とし、
浸漬時間は15min.とした。
【0055】工程4後にISO規格7668にもとづき(60゜に
おいて)測定した形材の艶消し度は22であった。この艶
消し度は、実施例1の浴b1〜b3を使用した実験におい
て得られた艶消し度と同等であり、実施例1の標準浴b
7、b8を使用した実験において得られた艶消し度より
も遥かに優れている。
【0056】更に、工程12後で同一の方法で測定した艶
消し度は、5であり、即ち、実施例1の実験にもとづき
同一条件で測定した艶消し度、即ち12〜15の工業的艶消
し度よりも遥かに良い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パトリス ペルティエ フランス国 95170 デュウイユ ラ バ ルー リュウ オウトー 55 レジダンス ル ヴァル テイアルク (番地なし) (72)発明者 ステーファン ガニュパン フランス国 93400 サン ウーアン ブ ルヴァル ジャン ジョウレ 46

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム基素材の陽極処理法におい
    て、該法が、チタンおよびまたはジルコニウムおよびま
    たはケイ素の少なくとも1つのフッ化誘導体と、硝酸、
    硫酸およびリン酸を含むグループの少なくとも1つの酸
    とを含む酸浴を使用する表面処理工程または仕上げ工程
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 アルミニウム基素材の陽極処理法のため
    の仕上げ浴において、該浴が、チタンおよびまたはジル
    コニウムおよびまたはケイ素の少なくとも1つのフッ化
    誘導体と、硝酸、硫酸およびリン酸を含むグループの少
    なくとも1つの酸とを含むことを特徴とする浴。
  3. 【請求項3】 水で希釈して請求項2の浴を供給するた
    めの濃縮物において、該濃縮物が、50〜99.5%の市販品
    濃度のチタンおよびまたはジルコニウムおよびまたはケ
    イ素のフッ化誘導体と、0.5〜50%の市販品濃度の硝
    酸、硫酸、およびリン酸を含むグループの酸とを含むこ
    とを特徴とする濃縮物。
  4. 【請求項4】 水と、硝酸、硫酸およびリン酸の1つと
    によって希釈して請求項2の浴を供給するための濃縮物
    において、該濃縮物が、50〜99.5%の市販品濃度のチタ
    ンおよびまたはジルコニウムおよびまたはケイ素のフッ
    化誘導体を含むことを特徴とする濃縮物。
  5. 【請求項5】 仕上げ浴の温度が、15〜80℃(好ましく
    は、20〜60℃)であり、浴の作用の継続時間が、1min
    〜1h(好ましくは、約30min.以下)であることを特徴
    とする請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 酸浴を使用する仕上げ工程には、低濃度
    のアルカリ浴を使用する補助仕上げ工程が続いているこ
    とを特徴とする請求項1、5の1つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項2の仕上げ浴であって、請求項
    1、5、6の1つに記載の方法において使用するための
    ものにおいて、チタン、ジルコニウムまたはケイ素のフ
    ッ化誘導体が、フッ化金属酸、即ち、H2TiF6、H2ZrF6
    H2SiF6およびそのアルカリ塩またはアンモニウム塩を含
    むグループから選択されていることを特徴とする浴。
  8. 【請求項8】 該浴が、少なくとも1g/lの濃度のチタ
    ンおよびまたはジルコニウムおよびまたはケイ素のフッ
    化誘導体と、市販の高濃度酸として浴1リットル当たり
    0.5〜100mlの濃度の硝酸およびまたは硫酸およびまたは
    リン酸とを含むことを特徴とする請求項7の浴。
  9. 【請求項9】 該浴が、非イオン性界面活性剤、陽イオ
    ン界面活性剤、陰イオン界面活性剤および第3溶剤を含
    むことを特徴とする請求項2、7、8の1つに記載の
    浴。
JP5146523A 1992-06-17 1993-06-17 アルミニウムの基素材の陽極処理法、該法において使用する浴および該浴調製用濃縮物 Pending JPH06184791A (ja)

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FR9207352 1992-06-17

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