JPH06184779A - 油付着物の洗浄方法 - Google Patents

油付着物の洗浄方法

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JPH06184779A
JPH06184779A JP30557292A JP30557292A JPH06184779A JP H06184779 A JPH06184779 A JP H06184779A JP 30557292 A JP30557292 A JP 30557292A JP 30557292 A JP30557292 A JP 30557292A JP H06184779 A JPH06184779 A JP H06184779A
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water
cleaned
degreasing
hot steam
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JP30557292A
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English (en)
Inventor
Makoto Ishikawa
誠 石川
Hiroshi Mikami
洋 三上
Naoki Shimada
直樹 島田
Toshiaki Soejima
俊明 副島
Noboru Ueki
昇 植木
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 表面に油分が付着した被洗浄物を水又は熱水
蒸気で洗浄して付着している油分を除去し、次いで乾燥
することを特徴とする油付着物の洗浄方法。また、熱水
蒸気で洗浄し、次いでピロリドン類、γ−ブチロラクト
ン、N,N−ジメチルアセトアミド及びアルキレングリ
コールアルキルエーテルの中から選ばれる少なくとも一
種と水とを含む有機洗浄剤で洗浄した後、該被洗浄物を
水又は熱水蒸気で洗浄して該被洗浄物に付着している有
機洗浄剤を除去し、次いで乾燥することを特徴とする油
付着物の洗浄方法及びそのための装置。 【効果】 本発明によれば、油付着物の洗浄を効率よく
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油付着物の洗浄方法及び
洗浄装置に係り、特に金属部品等の被洗浄物に付着した
油分を効率的に洗浄除去する油付着物の洗浄方法及び洗
浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】精密機械部品、電気部品等の切削加工工
程では、被加工材料と切削工具との間の摩擦の低減、発
生する多量の摩擦熱の除去、切クズの洗い流し、切削工
具の寿命の延長、仕上面の平滑化等の目的で切削油等が
使われている。従って、加工された材料にはこれらの油
分が付着するが、油分が付着したままでは製品とできな
い場合が多い。このため、通常、このような部品の仕上
げ工程では、有機溶剤を用いて油分の洗浄除去を行なっ
ている。
【0003】従来、このような油分の洗浄除去に用いら
れる有機溶剤としては、ケロシン、ベンゼン、キレシン
等の炭化水素系溶剤、トリクロロエチレン、テトラクロ
ロエチレン等の塩素系溶剤、トリクロロトリフルオロエ
タン等のフロン系溶剤が知られている。特に、電子、電
気、機械等の部品には高洗浄性、不燃性という特性を有
するフロン系又は塩素系の溶剤が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の有機溶剤のうち、炭化水素系溶剤、特にベンゼン、
キシレン等は毒性が高く、労働安全法上の有害物に指定
されている化合物であるため、これらを取り扱う作業の
危険性及び煩雑さ等の面で問題がある。また、上記塩素
系又はフロン系の溶剤は、安全性、毒性、環境汚染等の
面で大きな問題を有している。
【0005】本発明者等は,上記の従来の問題点を解決
し,油類等の脱脂洗浄性に優れ,且つ,安全性及び作業
衛生性が良好で,環境汚染の問題の少ない油付着物の洗
浄方法について各種の洗浄剤,洗浄方法及び洗浄装置を
提案している(特願平4−99387,特願平4−20
2431,特願平4−202432,特願平4−219
144等)。しかしながら,上記の提案方法においては
洗浄剤の長期繰り返し使用による洗浄力の低下が予想さ
れる。また,一方で、洗浄後、被洗浄物に付着している
洗浄液を効率的に除去することも重要な要件である。本
発明は上記従来の問題点を解決し、油類等の脱脂洗浄性
に優れ、また,洗浄剤の洗浄力が長期に保持され,更
に、安全性及び作業環境衛生性が良好で、環境汚染の問
題のない油付着物の洗浄方法であって、洗浄後、被洗浄
物に付着している洗浄液を効率的に除去することができ
る油付着物の洗浄方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の油付着物の洗
浄方法は、表面に油分が付着した被洗浄物を水又は熱水
蒸気で洗浄し、次いでピロリドン類、γ−ブチロラクト
ン、N,N−ジメチルアセトアミド及びアルキレングリ
コールアルキルエーテルの中から選ばれる少なくとも一
種と水とを含む有機洗浄剤で洗浄した後、該被洗浄物を
水又は熱水蒸気で洗浄して該被洗浄物に付着している有
機洗浄剤を除去し、次いで乾燥することを特徴とする。
【0007】請求項2の油付着物の洗浄装置は、表面に
油分が付着した被洗浄物を水又は熱水蒸気で脱脂洗浄す
る第1脱脂洗浄部、ピロリドン類、γ−ブチロラクト
ン、N,N−ジメチルアセトアミド及びアルキレングリ
コールアルキルエーテルの中から選ばれる少なくとも一
種と水とを含む有機洗浄剤で脱脂洗浄する第2脱脂洗浄
部、該脱脂洗浄された被洗浄物に付着している洗浄剤を
ガスで除去するガスブロー部、該洗浄剤除去処理された
被洗浄物の表面に残存する有機洗浄剤を水又は熱水蒸気
で水洗除去する水洗浄部、該水洗浄された被洗浄物に付
着する水分をガスで除去するガスブロー乾燥部、並び
に、被洗浄物を前記第1脱脂洗浄部、第2脱脂洗浄部、
ガスブロー部、水洗浄部及びガスブロー乾燥部に順次移
送するための移送装置を備えてなることを特徴とする。
【0008】以下、本発明につき更に詳細に説明する。
本発明において洗浄処理対象となる油分が付着した被洗
浄物としては、電子部品、電機部品、精密機械部品、機
械部品、自動車部品及びその組立加工工程に使用される
治工具類等が挙げられる。また,これらの被洗浄物に付
着する油分としては油脂,機械油,切削油(水溶性又は
油性),グリ−ス等が挙げられる。
【0009】請求項1の発明においては,まず、上記の
油分が付着した被洗浄物を水又は熱水蒸気で洗浄して,
付着油分の少なくとも一部を洗浄除去する。水洗浄の方
法としては,浸漬法,超音洗浄法,揺動法,スプレ−法
等の各種の態様により,通常20〜100℃の温度で実
施される。また,浸漬法では,洗浄水中に空気や窒素を
バブリングしたり,超音波洗浄を行う等により,洗浄効
果を一層高めることができる。熱水蒸気洗浄の場合,熱
水蒸気は温度90℃以上、特に100〜130℃とする
のが好ましい。この熱水蒸気の吹き付け量は、被洗浄物
の表面積1m2当り、通常1kg/分以上であればよ
く、その上限は特に制限されるものではないが、一般的
には、1〜10kg/分程度とするのが好ましい。
【0010】請求項1の発明においては,上記の水又は
水蒸気洗浄後に,特定の有機洗浄剤を用いて油分を完全
に洗浄除去する。該有機洗浄剤としては,ピロリドン
類、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド及びアルキレングリコールアルキルエーテルの中から
選ばれる少なくとも一種と水とを含む混合物が用いられ
る。なお,ピロリドン類としては,2−ピロリドン,3
−ピロリドン,N−アルキル−2−ピロリドン(例え
ば,N−メチル−2−ピロリドン,N−エチル−2−ピ
ロリドン,N−プロピル−2−ピロリドン),5−アル
キル−2−ピロリドン(例えば,5−メチル−2−ピロ
リドン,5−エチル−2−ピロリドン,5−プロピル−
2−ピロリドン),N−ビニル−2−ピロリドン,N−
アルキル−3−ピロリドン(例えば,N−メチル−3−
ピロリドン,N−エチル−3−ピロリドン,N−プロピ
ル−3−ピロリドン)等が例示されるが,特に,N−メ
チル−2−ピロリドンが有効である。また,該ピロリド
ン化合物を2種以上混合したものでもよい。
【0011】上記の有機洗浄剤混合物としては,該混合
物中に水を最大75重量%程度まで、通常10〜75重
量%含有させて用いることができる。例えば、N−メチ
ル−2−ピロリドン又はアルキレングリコールアルキル
エーテルの場合には水を10〜50重量%、好ましくは
15〜30重量%含有させるのが好適である。また、2
−ピロリドン又はγ−ブチロラクトンの場合には水を3
5〜75重量%、好ましくは35〜60重量%含有させ
るのが好適である。さらに、N,N−ジメチルアセトア
ミドの場合には水を25〜75重量%、好ましくは25
〜60重量%含有させるのが好適である。また、以上の
範囲での組成の混合物は引火しないので、非危険物とし
て取扱うことができるので好ましい。以上の混合物中の
水の量が上記範囲より多いと脱脂効果は著しく低下す
る。また,水の量が上記範囲より少ないと油分の洗浄液
に対する溶解度が高くなるため,繰り返し使用した際に
油分の分離ができず,洗浄力が低下しやすい。
【0012】上記の有機洗浄剤を用いて被洗浄物である
油付着物を、浸漬法、超音波洗浄法、揺動法、スプレー
法等の各種の洗浄方法によって、通常20〜100℃,
好ましくは40〜80℃の温度で洗浄処理した被洗浄物
に付着した油分を脱脂洗浄する。この脱脂洗浄にあた
り,浸漬法を採用する際には、洗浄水中に空気や窒素等
を通してバブリングすることにより、洗浄効果をより一
層高めることができる。
【0013】上記洗浄処理がなされた被洗浄物は、次い
で、表面になお残存している有機洗浄剤を水洗浄又は熱
水蒸気洗浄によって除去する。水洗浄は、浸漬法、超音
波洗浄法、揺動法、スプレー法等の各種の洗浄方法を採
用し、通常20〜100℃の温度で実施される。水洗浄
に際して、浸漬法を採用する場合には、洗浄水中に、空
気や窒素等を通してバブリングすることにより、洗浄効
果をより一層高めることができる。
【0014】また、水洗浄の代りに熱水蒸気洗浄する場
合には、被洗浄物に付着する洗浄剤に熱水蒸気を吹き付
けることにより吹き飛ばして除去する。これにより、水
洗浄による洗浄剤除去方式に比べて、使用水量を減ら
し、廃水処理の負担を軽減させることができる。この場
合、熱水蒸気の吹き付け量及び吹き付け速度は、被洗浄
物に付着する洗浄剤が短時間で吹き飛ばされて除去され
る量とするのが好ましい。洗浄剤除去に用いる熱水蒸気
は温度90℃以上、特に100〜130℃とするのが好
ましく、この熱水蒸気は、被洗浄物が精密部品の場合に
は純水から得られたものであることが望ましい。この熱
水蒸気の吹き付け量は、被洗浄物の表面積1m2 当り、
通常1kg/分以上であればよく、その上限は特に制限
されるものではないが、一般的には1〜10kg/分程
度とするのが好ましい。
【0015】水洗浄後の被洗浄物は、通常,その表面に
付着した水分を、常温又は加熱した空気又は窒素ガス等
の不活性ガスを吹きつけて吹き飛ばして除去することに
より乾燥する。この場合のガスの吹き付け量も、被洗浄
物に付着する水分が短時間に吹き飛ばされて除去できる
量であればよく、被洗浄物の形状や大きさ等により異な
り、一概には言えないが、ガスノズルからの線速をでき
るだけ大きくするのが効果的である。
【0016】以上のような請求項1の発明の油付着物の
洗浄方法は、以下に述べる請求項2の発明にかかる油付
着物の洗浄装置により容易に実施される。以下に図面を
参照して本発明の油付着物の洗浄装置について詳細に説
明する。図1は本発明の油付着物の洗浄装置の一実施例
を示す断面図である。図1に示す洗浄装置は、表面に水
溶性切削油分が付着した被洗浄物10をまず水又は熱水
蒸気を吹き付けて脱脂洗浄する第1脱脂洗浄部100
と、例えばN−メチル−2−ピロリドンを含む有機洗浄
剤30で脱脂洗浄処理する第2脱脂洗浄部1と、第2該
脱脂洗浄部1を経た被洗浄物に付着した洗浄剤をガスで
吹きとばして除去するガスブロー部2と、該ガスブロー
部2を経た被洗浄物の表面に残存する洗浄剤を水洗処理
で除去する水洗浄部3と、該水洗浄部3を経た被洗浄物
に付着している水分をガスブローで吹き飛ばして除去す
るガスブロー乾燥部4と、被洗浄物10を、これら第
1、第2脱脂洗浄部100及び1、ガスブロー部2、水
洗浄部3及びガスブロー乾燥部4を経て移送する移送装
置20(ベルトコンベア20A)とで主に構成される。
【0017】図1の洗浄装置において、101は水又は
熱水蒸気のスプレーノズルであり、このスプレーノズル
101からスプレーされた水又は熱水蒸気によって被洗
浄物10に付着する油分の一部が洗浄除去される。5は
洗浄剤30のスプレーノズルであり、第2脱脂洗浄部1
及びガスブロー部2の下方に設けられた洗浄剤回収槽1
1内の洗浄剤30がポンプ12を備える配管13により
送給される。なお、この洗浄剤回収槽11の上部には、
被洗浄物10の洗浄に使用された洗浄剤と共にゴミ等が
洗浄剤回収槽11に混入するのを防止する目的で、フィ
ルター14が張設されている。また、洗浄剤回収槽11
には、洗浄剤を適温に加温するための加温器15が設け
られている。6,8はガスノズルであって、空気又は窒
素等の不活性ガスが被洗浄物10に向けて吹き付けられ
るように構成されている。7は洗浄水のスプレーノズル
である。このスプレーノズル7からスプレーされた洗浄
水は、水洗浄部3及びガスブロー乾燥部4の下方に設け
られた洗浄廃水回収槽16で回収され、配管17より廃
水処理工程へ送給される。
【0018】本実施例の洗浄装置によれば、被洗浄物1
0がベルトコンベア20A上に供給され、ベルトコンベ
ア20Aによって順次図面で右側へ移送される。即ち、
被洗浄物10はまず、第1脱脂洗浄部100に入り、熱
水蒸気がスプレーノズル101から被洗浄物にスプレー
され被洗浄物10に付着している油分の一部が洗浄除去
される。洗浄に用いられる熱水蒸気は凝縮して洗浄廃水
回収槽102に回収され、配管103より廃水として除
去される。次いで被洗浄物10は、第2脱脂洗浄部1に
入り、加温されたN−メチル−2−ピロリドンを含む有
機洗浄剤30がスプレーノズル5から被洗浄物10にス
プレーされ、被洗浄物10に付着している油分が洗浄除
去される。該被洗浄物10は次いでガスブロー部2を通
過する間に、ガスノズル6から噴射された空気(又は窒
素ガス)によってその表面に付着している洗浄剤が吹き
飛ばされて、その大部分が除去される。なお、第2脱脂
洗浄部1の余剰洗浄剤及びガスブロー部2で除去された
洗浄剤は、洗浄剤回収槽11にて回収されて循環再使用
される。浮上油分は配管18を通じてパージされる。
【0019】次に、該被洗浄物10は水洗浄部3に移送
され、水スプレーノズル7から、水(特に精密部品等の
洗浄の場合には純水)が被洗浄物10にスプレーされ、
残存している洗浄剤が洗浄除去される。その後、被洗浄
物10はガスブロー乾燥部4を通過する間に、ガスノズ
ル8から噴射された空気(又は窒素ガス)によってその
表面に付着して水分の殆どすべてが吹き飛ばされて除去
される。このガスブロー乾燥部4を通過して取り出され
た被洗浄物10は、その全体が完全に乾燥された状態と
なる。なお、水洗浄部3の洗浄廃水及びガスブロー乾燥
部4で除去された水は、洗浄廃水回収槽16で回収さ
れ、廃水として配管17より除去される。
【0020】なお、図1に示す洗浄装置は、請求項2の
発明の一実施例であって、該発明はその要旨を超えない
限り、何ら図示のものに限定されるものではない。例え
ば、脱脂洗浄又は水洗浄の洗浄方法は、スプレー洗浄や
浸漬洗浄に限られず、前述した他の洗浄方法も採用し得
る。また、被洗浄物の搬送装置もベルトコンベアやリフ
トに限らず、その他駆動ローラやキャタピラ等を採用す
ることができる。なお、搬送装置は、洗浄剤や水が通過
し得る構成であることが好ましく、例えば、ベルトコン
ベアの場合、メッシュ又は多孔材製のベルトコンベアを
用い、リフトの場合は網篭や網皿を用いるのが有利であ
る。
【0021】更に,本発明では,表面に水溶性切削油分
が付着した被洗浄物の洗浄を対象する場合については以
下の発明の態様が好適である。 この場合の水溶性切削
油とは,一般に鉱油と界面活性剤との混合物からなるも
のであって、水で通常10倍〜30倍に希釈して使用す
る切削油である。該切削油は水希釈により白濁、透明、
半透明となる種類に大別できる。そして,本願発明の請
求項3の油付着物の洗浄方法は,表面に水溶性切削油分
が付着した被洗浄物を熱水蒸気で洗浄して付着している
油分を除去し、次いで乾燥することを特徴とする。
【0022】請求項3の方法においては、水溶性切削油
分が付着した被洗浄物を熱水蒸気洗浄、すなわち該被洗
浄物に熱水蒸気を吹き付けて被洗浄物に付着した水溶性
油分を洗浄除去する。該洗浄に用いる熱水蒸気は温度9
0℃以上、特に100〜130℃とするのが好ましい。
この熱水蒸気の吹き付け量は、被洗浄物の表面積1m 2
当り、通常1kg/分以上であればよく、その上限は特
に制限されるものではないが、一般的には、1〜10k
g/分程度とするのが好ましい。
【0023】上記熱水蒸気洗浄処理は被洗浄物に付着し
た水溶性油分を少ない熱水蒸気量で効果的に除去するこ
とができる。これにより水洗浄による油分除去方式に比
べ、洗浄効果が著しく優れ、且つ、使用水量が大幅に減
少でき、廃水処理の負担を大幅に軽減させることができ
る。上記洗浄による油分除去処理がなされた被洗浄物
は、通常,表面に残存している水分を乾燥によって除去
する。乾燥方法としては通常用いられる、ガス吹き付
け、熱風吹き付け、又は単なる高温乾燥器による乾燥等
が採用される。
【0024】上記の請求項3の熱水蒸気洗浄処理で被洗
浄物に付着している水溶性油分の残分が十分除去できな
い場合は,以下の請求項4の方法が好適である。請求項
4の油付着物の洗浄方法は,表面に水溶性切削油分が付
着した被洗浄物を熱水蒸気で洗浄し、次いでピロリドン
類、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド及びアルキレングリコールアルキルエーテルの中から
選ばれる少なくとも一種と水とを含む有機洗浄剤で洗浄
した後、該被洗浄物を水又は熱水蒸気で洗浄して該被洗
浄物に付着している有機洗浄剤を除去し、次いで乾燥す
ることを特徴とする。すなわち,熱水蒸気洗浄処理で完
全に洗浄除去しにくい水溶性切削油が付着している被洗
浄物の場合には、上記熱水蒸気洗浄処理後、前記の請求
項1の方法と同じように有機洗浄剤を用いて洗浄処理し
て、被洗浄物に付着している油分を完全に除去するもの
である。そして,請求項4の方法を実施するための装置
が以下の請求項5の洗浄装置である。
【0025】請求項5の油付着物の洗浄装置は,表面に
水溶性切削油分が付着した被洗浄物を熱水蒸気で脱脂洗
浄する第1脱脂洗浄部、ピロリドン類、γ−ブチロラク
トン、N,N−ジメチルアセトアミド及びアルキレング
リコールアルキルエーテルの中から選ばれる少なくとも
一種と水とを含む有機洗浄剤で脱脂洗浄する第2脱脂洗
浄部、該脱脂洗浄された被洗浄物に付着している洗浄剤
をガスで除去するガスブロー部、該洗浄剤除去処理され
た被洗浄物の表面に残存する有機洗浄剤を水又は熱水蒸
気で水洗除去する水洗浄部、該水洗浄された被洗浄物に
付着する水分をガスで除去するガスブロー乾燥部、並び
に、被洗浄物を前記第1脱脂洗浄部、第2脱脂洗浄部、
ガスブロー部、水洗浄部及びガスブロー乾燥部に順次移
送するための移送装置を備えてなることを特徴とする。
該装置は,前記の請求項2の特徴を有する装置をそのま
ま使用することができる。
【0026】
【実施例】以下に具体的な実施例及び比較例を挙げて、
本発明をより詳細に説明する。 実施例1 水溶性切削油(ユシロ化学社製水性切削油:ユシローケ
ンEC−400)が付着したテストビース(材質:SS
41、大きさ:2.98cm×4.98cm×0.3c
m厚さ)20枚を網篭に入れ、図1に示す装置により、
まず熱水蒸気(100℃で3分間前処理した後、N−メ
チル−2−ピロリドン(NMP)と水との混合物からな
る有機洗浄剤(NMP:水=85:15(重量比))を
用いて70℃で3分間洗浄処理した後、洗浄剤除去槽に
入れ、熱水蒸気(100℃)を被洗浄物の網篭面積当り
600kg/m2 /hrで3分間吹き付けた。その後、
乾燥槽で熱風(90℃)を被洗浄物に当たるように、被
洗浄物網篭面積当り7Nm 3 /m2 /hrで1分間吹き
付けた。このようにして処理したテストピースについ
て、表面状態を、表面の肉眼観察、セロテープの付着
性、白布でふきとったときの白布汚れ度により評価し、
結果を表−1に示した。
【0027】評価基準 ○ 完全に油分が除去されている。 △ わずかに油分が残存している。 × かなり油分が残存している。
【0028】実施例2〜4 実施例1において、洗浄剤としてγ−ブラロラクトン
(GBL)と水との混合物(実施例2)、2−ピロリド
ン(2P)と水の混合物(実施例3)、N,N−ジメチ
ルアセトアミド(DMA)と水の混合物(実施例4)を
用いたこと以外は同様にして表面状態を調べた。その結
果を表−1に示した。
【0029】実施例5 水溶性切削油(ユシロ化学社製水性切削油:ユシローケ
ンSC−25)が付着した(材質:SS41、大きさ:
2.98cm×4.98cm×0.3cm厚さ)20枚
を網篭に入れ、これに、熱水蒸気(100℃)を被洗浄
物の網篭面積当り600kg/m2 /hrで3分間吹き
付けた。その後、乾燥槽で熱風(90℃)を被洗浄物に
当たるように、被洗浄物網篭面積当り7Nm3 /m2
hrで1分間吹き付けた。このようにして処理したテス
トピースについて、表面状態を、表面の肉眼観察、セロ
テープの付着性、白布でふきとったときの白布汚れ度に
より評価し、結果を表−1に示した。
【0030】比較例1 実施例1において、熱水蒸気による前処理を行なわなか
ったこと以外は同様にして行なった。その結果を表−1
に示した。 比較例2 実施例1において、熱水蒸気による前処理のみで、洗浄
剤処理を行なわず、熱風乾燥処理(1分間)を行なった
こと以外は同様にして行なった。その結果を表−1に示
した。
【0031】
【表1】
【0032】実施例6 切削油(共同石油社製切削油:ルブカットB−30)が
付着したテストビース(材質:SS41、大きさ:2.
98cm×4.98cm×0.3cm厚さ)20枚を網
篭に入れ、図1に示す装置により、まず,水(60℃)
で2分間スプレ−予備洗浄処理した後、N−メチル−2
−ピロリドン(NMP)と水との混合物からなる有機洗
浄剤(NMP:水=85:15(重量比))を用いて7
0℃で3分間本洗浄処理した後、洗浄剤除去槽に入れ、
熱水蒸気(100℃)を被洗浄物の網篭面積当り600
kg/m2 /hrで3分間吹き付けた。その後、乾燥槽
で熱風(90℃)を被洗浄物に当たるように、被洗浄物
網篭面積当り7Nm3 /m 2 /hrで1分間吹き付け
た。なお,油分が付着した被洗浄物は上記予備洗浄の段
階で約80%除去することができ,残りの約20%の油
分を本洗浄処理して除去した。このようにして処理した
テストピースについて、表面状態を、表面の肉眼観察に
より前記のように評価し、結果を表−2に示した。ま
た,洗浄後,浮上した油分を除去しながら,該洗浄剤を
繰り返し使用したが,1000回の繰り返し使用でも洗
浄効果に問題はなかった。
【0033】実施例7 実施例6において予備洗浄を水スプレ−法とする代わり
に実施例1と同じ熱水洗浄法とした以外は,実施例6と
同様に実施した。その結果を表−2に示した。 比較例3 実施例6において予備洗浄処理を行なわなかったこと以
外は,実施例6と同様にして行なった。その結果を表−
2に示した。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の油付着物
の洗浄方法によれば、切削油が付着した被洗浄物を効率
的に洗浄して良好な洗浄処理品を得ることができ,且
つ,使用する有機洗浄剤の洗浄効果が長期に保持され
る。請求項2の洗浄装置によれば、請求項1の洗浄方法
を自動的に実施することが可能とされる。また、請求項
3、請求項4の油付着物の洗浄方法によれば、水溶性切
削油が付着した被洗浄物を効率的に洗浄して良好な洗浄
処理品を得ることができる。請求項5の洗浄装置によれ
ば、請求項4の洗浄方法を自動的に実施することが可能
とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油付着物の洗浄装置の一実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 第2脱脂洗浄部 2 ガスブロー部 3 水洗浄部 4 ガスブロー乾燥部 5,7 スプレーノズル 6,8 ガスノズル 10 被洗浄物 11 洗浄剤回収槽 12 ポンプ 13 配管 14 フィルター 15 加温器 16 洗浄廃水回収槽 17 配管 18 配管 20 移送装置 20A ベルトコンベア 30 有機洗浄剤 100 第1脱脂洗浄部 101 スプレーノズル 102 洗浄廃水回収槽 103 配管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 油付着物の洗浄方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油付着物の洗浄方法に係
り、特に金属部品等の被洗浄物に付着した油分を効率的
に洗浄除去する油付着物の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】精密機械部品、電気部品等の切削加工工
程では、被加工材料と切削工具との間の摩擦の低減、発
生する多量の摩擦熱の除去、切クズの洗い流し、切削工
具の寿命の延長、仕上面の平滑化等の目的で切削油等が
使われている。従って、加工された材料にはこれらの油
分が付着するが、油分が付着したままでは製品とできな
い場合が多い。このため、通常、このような部品の仕上
げ工程では、有機溶剤を用いて油分の洗浄除去を行なっ
ている。
【0003】従来、このような油分の洗浄除去に用いら
れる有機溶剤としては、ケロシン、ベンゼン、キレシン
等の炭化水素系溶剤、トリクロロエチレン、テトラクロ
ロエチレン等の塩素系溶剤、トリクロロトリフルオロエ
タン等のフロン系溶剤が知られている。特に、電子、電
気、機械等の部品には高洗浄性、不燃性という特性を有
するフロン系又は塩素系の溶剤が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の有機溶剤のうち、炭化水素系溶剤、特にベンゼン、
キシレン等は毒性が高く、労働安全法上の有害物に指定
されている化合物であるため、これらを取り扱う作業の
危険性及び煩雑さ等の面で問題がある。また、上記塩素
系又はフロン系の溶剤は、安全性、毒性、環境汚染等の
面で大きな問題を有している。
【0005】本発明者等は、上記の従来の問題点を解決
し、油類等の脱脂洗浄性に優れ、かつ、安全性及び作業
衛生性が良好で、環境汚染の問題の少ない油付着物の洗
浄方法について各種の洗浄剤、洗浄方法及び洗浄装置を
提案している(特願平4−99387、特願平4−20
2431、特願平4−202432、特願平4−219
144等)。しかしながら、上記の提案方法においては
洗浄剤の長期繰り返し使用による洗浄力の低下が予想さ
れる。また、一方で、洗浄後、被洗浄物に付着している
洗浄液を効率的に除去することも重要な要件である。本
発明は上記従来の問題点を解決し、油類等の脱脂洗浄性
に優れ、また、洗浄剤の洗浄力が長期に保持され、更
に、安全性及び作業環境衛生性が良好で、環境汚染の問
題のない油付着物の洗浄方法であって、洗浄後、被洗浄
物に付着している洗浄液を効率的に除去することができ
る油付着物の洗浄方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の油付着物の洗
浄方法は、表面に油分が付着した被洗浄物を水又は熱水
蒸気で洗浄し、次いでピロリドン類、γ−ブチロラクト
ン、N,N−ジメチルアセトアミド及びアルキレングリ
コールアルキルエーテルの中から選ばれる少なくとも一
種と水とを含む有機洗浄剤で洗浄した後、該被洗浄物を
水又は熱水蒸気で洗浄して該被洗浄物に付着している有
機洗浄剤を除去し、次いで乾燥することを特徴とする。
【0007】以下、本発明につき更に詳細に説明する。
本発明において洗浄処理対象となる油分が付着した被洗
浄物としては、電子部品、電機部品、精密機械部品、機
械部品、自動車部品及びその組立加工工程に使用される
治工具類等が挙げられる。また、これらの被洗浄物に付
着する油分としては油脂、機械油、切削油(水溶性又は
油性)、グリ−ス等が挙げられる。
【0008】請求項1の発明においては、まず、上記の
油分が付着した被洗浄物を水又は熱水蒸気で洗浄して、
付着油分の少なくとも一部を洗浄除去する。水洗浄の方
法としては、浸漬法、超音洗浄法、揺動法、スプレ−法
等の各種の態様により、通常20〜100℃の温度で実
施される。また、浸漬法では、洗浄水中に空気や窒素を
バブリングしたり、超音波洗浄を行う等により、洗浄効
果を一層高めることができる。熱水蒸気洗浄の場合、熱
水蒸気は温度90℃以上、特に100〜130℃とする
のが好ましい。この熱水蒸気の吹き付け量は、被洗浄物
の表面積1m2当り、通常1kg/分以上であればよ
く、その上限は特に制限されるものではないが、一般的
には、1〜10kg/分程度とするのが好ましい。
【0009】請求項1の発明においては、上記の水又は
水蒸気洗浄後に、特定の有機洗浄剤を用いて油分を完全
に洗浄除去する。該有機洗浄剤としては、ピロリドン
類、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド及びアルキレングリコールアルキルエーテルの中から
選ばれる少なくとも一種と水とを含む混合物が用いられ
る。なお、ピロリドン類としては、2−ピロリドン、3
−ピロリドン、N−アルキル−2−ピロリドン(例え
ば,N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピ
ロリドン、N−プロピル−2−ピロリドン)、5−アル
キル−2−ピロリドン(例えば,5−メチル−2−ピロ
リドン、5−エチル−2−ピロリドン、5−プロピル−
2−ピロリドン)、N−ビニル−2−ピロリドン、N−
アルキル−3−ピロリドン(例えば、N−メチル−3−
ピロリドン、N−エチル−3−ピロリドン、N−プロピ
ル−3−ピロリドン)等が例示されるが、特に、N−メ
チル−2−ピロリドンが有効である。また、該ピロリド
ン化合物を2種以上混合したものでもよい。
【0010】上記の有機洗浄剤混合物としては、該混合
物中に水を最大75重量%程度まで、通常10〜75重
量%含有させて用いることができる。例えば、N−メチ
ル−2−ピロリドン又はアルキレングリコールアルキル
エーテルの場合には水を10〜50重量%、好ましくは
15〜30重量%含有させるのが好適である。また、2
−ピロリドン又はγ−ブチロラクトンの場合には水を3
5〜75重量%、好ましくは35〜60重量%含有させ
るのが好適である。さらに、N,N−ジメチルアセトア
ミドの場合には水を25〜75重量%、好ましくは25
〜60重量%含有させるのが好適である。また、以上の
範囲での組成の混合物は引火しないので、非危険物とし
て取扱うことができるので好ましい。以上の混合物中の
水の量が上記範囲より多いと脱脂効果は著しく低下す
る。また,水の量が上記範囲より少ないと油分の洗浄液
に対する溶解度が高くなるため,繰り返し使用した際に
油分の分離ができず、洗浄力が低下しやすい。
【0011】上記の有機洗浄剤を用いて被洗浄物である
油付着物を、浸漬法、超音波洗浄法、揺動法、スプレー
法等の各種の洗浄方法によって、通常20〜100℃,
好ましくは40〜80℃の温度で洗浄処理した被洗浄物
に付着した油分を脱脂洗浄する。この脱脂洗浄にあた
り、浸漬法を採用する際には、洗浄水中に空気や窒素等
を通してバブリングすることにより、洗浄効果をより一
層高めることができる。
【0012】上記洗浄処理がなされた被洗浄物は、次い
で、表面になお残存している有機洗浄剤を水洗浄又は熱
水蒸気洗浄によって除去する。水洗浄は、浸漬法、超音
波洗浄法、揺動法、スプレー法等の各種の洗浄方法を採
用し、通常20〜100℃の温度で実施される。水洗浄
に際して、浸漬法を採用する場合には、洗浄水中に、空
気や窒素等を通してバブリングすることにより、洗浄効
果をより一層高めることができる。
【0013】また、水洗浄の代りに熱水蒸気洗浄する場
合には、被洗浄物に付着する洗浄剤に熱水蒸気を吹き付
けることにより吹き飛ばして除去する。これにより、水
洗浄による洗浄剤除去方式に比べて、使用水量を減ら
し、廃水処理の負担を軽減させることができる。この場
合、熱水蒸気の吹き付け量及び吹き付け速度は、被洗浄
物に付着する洗浄剤が短時間で吹き飛ばされて除去され
る量とするのが好ましい。洗浄剤除去に用いる熱水蒸気
は温度90℃以上、特に100〜130℃とするのが好
ましく、この熱水蒸気は、被洗浄物が精密部品の場合に
は純水から得られたものであることが望ましい。この熱
水蒸気の吹き付け量は、被洗浄物の表面積1m2 当り、
通常1kg/分以上であればよく、その上限は特に制限
されるものではないが、一般的には1〜10kg/分程
度とするのが好ましい。
【0014】水洗浄後の被洗浄物は、通常,その表面に
付着した水分を、常温又は加熱した空気又は窒素ガス等
の不活性ガスを吹きつけて吹き飛ばして除去することに
より乾燥する。この場合のガスの吹き付け量も、被洗浄
物に付着する水分が短時間に吹き飛ばされて除去できる
量であればよく、被洗浄物の形状や大きさ等により異な
り、一概には言えないが、ガスノズルからの線速をでき
るだけ大きくするのが効果的である。
【0015】以上のような請求項1の発明の油付着物の
洗浄方法は、以下に述べるような洗浄装置により容易に
実施される。図1はかかる洗浄装置の一実施例を示す断
面図である。図1に示す洗浄装置は、表面に水溶性切削
油分が付着した被洗浄物10をまず水又は熱水蒸気を吹
き付けて脱脂洗浄する第1脱脂洗浄部100と、例えば
N−メチル−2−ピロリドンを含む有機洗浄剤30で脱
脂洗浄処理する第2脱脂洗浄部1と、第2該脱脂洗浄部
1を経た被洗浄物に付着した洗浄剤をガスで吹きとばし
て除去するガスブロー部2と、該ガスブロー部2を経た
被洗浄物の表面に残存する洗浄剤を水洗処理で除去する
水洗浄部3と、該水洗浄部3を経た被洗浄物に付着して
いる水分をガスブローで吹き飛ばして除去するガスブロ
ー乾燥部4と、被洗浄物10を、これら第1、第2脱脂
洗浄部100及び1、ガスブロー部2、水洗浄部3及び
ガスブロー乾燥部4を経て移送する移送装置20(ベル
トコンベア20A)とで主に構成される。
【0016】図1の洗浄装置において、101は水又は
熱水蒸気のスプレーノズルであり、このスプレーノズル
101からスプレーされた水又は熱水蒸気によって被洗
浄物10に付着する油分の一部が洗浄除去される。5は
洗浄剤30のスプレーノズルであり、第2脱脂洗浄部1
及びガスブロー部2の下方に設けられた洗浄剤回収槽1
1内の洗浄剤30がポンプ12を備える配管13により
送給される。なお、この洗浄剤回収槽11の上部には、
被洗浄物10の洗浄に使用された洗浄剤と共にゴミ等が
洗浄剤回収槽11に混入するのを防止する目的で、フィ
ルター14が張設されている。また、洗浄剤回収槽11
には、洗浄剤を適温に加温するための加温器15が設け
られている。6、8はガスノズルであって、空気又は窒
素等の不活性ガスが被洗浄物10に向けて吹き付けられ
るように構成されている。7は洗浄水のスプレーノズル
である。このスプレーノズル7からスプレーされた洗浄
水は、水洗浄部3及びガスブロー乾燥部4の下方に設け
られた洗浄廃水回収槽16で回収され、配管17より廃
水処理工程へ送給される。
【0017】本実施例の洗浄装置によれば、被洗浄物1
0がベルトコンベア20A上に供給され、ベルトコンベ
ア20Aによって順次図面で右側へ移送される。即ち、
被洗浄物10はまず、第1脱脂洗浄部100に入り、熱
水蒸気がスプレーノズル101から被洗浄物にスプレー
され被洗浄物10に付着している油分の一部が洗浄除去
される。洗浄に用いられる熱水蒸気は凝縮して洗浄廃水
回収槽102に回収され、配管103より廃水として除
去される。次いで被洗浄物10は、第2脱脂洗浄部1に
入り、加温された有機洗浄剤30がスプレーノズル5か
ら被洗浄物10にスプレーされ、被洗浄物10に付着し
ている油分が洗浄除去される。該被洗浄物10は次いで
ガスブロー部2を通過する間に、ガスノズル6から噴射
された空気(又は窒素ガス)によってその表面に付着し
ている洗浄剤が吹き飛ばされて、その大部分が除去され
る。なお、第2脱脂洗浄部1の余剰洗浄剤及びガスブロ
ー部2で除去された洗浄剤は、洗浄剤回収槽11にて回
収されて循環再使用される。浮上油分は配管18を通じ
てパージされる。
【0018】次に、該被洗浄物10は水洗浄部3に移送
され、水スプレーノズル7から、水(特に精密部品等の
洗浄の場合には純水)が被洗浄物10にスプレーされ、
残存している洗浄剤が洗浄除去される。その後、被洗浄
物10はガスブロー乾燥部4を通過する間に、ガスノズ
ル8から噴射された空気(又は窒素ガス)によってその
表面に付着して水分の殆どすべてが吹き飛ばされて除去
される。このガスブロー乾燥部4を通過して取り出され
た被洗浄物10は、その全体が完全に乾燥された状態と
なる。なお、水洗浄部3の洗浄廃水及びガスブロー乾燥
部4で除去された水は、洗浄廃水回収槽16で回収さ
れ、廃水として配管17より除去される。
【0019】なお、図1に示す洗浄装置は、本発明に好
適な洗浄装置の一実施例であって、該発明はその要旨を
超えない限り、何ら図示のものに限定されるものではな
い。例えば、脱脂洗浄又は水洗浄の洗浄方法は、スプレ
ー洗浄や浸漬洗浄に限られず、前述した他の洗浄方法も
採用し得る。また、被洗浄物の搬送装置もベルトコンベ
アやリフトに限らず、その他駆動ローラやキャタピラ等
を採用することができる。なお、搬送装置は、洗浄剤や
水が通過し得る構成であることが好ましく、例えば、ベ
ルトコンベアの場合、メッシュ又は多孔材製のベルトコ
ンベアを用い、リフトの場合は網篭や網皿を用いるのが
有利である。
【0020】更に,本発明では,表面に水溶性切削油分
が付着した被洗浄物の洗浄を対象する場合については以
下の発明の態様が好適である。この場合の水溶性切削油
とは、一般に鉱油と界面活性剤との混合物からなるもの
であって、水で通常10倍〜30倍に希釈して使用する
切削油である。該切削油は水希釈により白濁、透明、半
透明となる種類に大別できる。そして、請求項2の油付
着物の洗浄方法は,表面に水溶性切削油分が付着した被
洗浄物を熱水蒸気で洗浄して付着している油分を除去
し、次いで、乾燥することを特徴とする。
【0021】請求項2の方法においては、水溶性切削油
分が付着した被洗浄物を熱水蒸気洗浄、すなわち該被洗
浄物に熱水蒸気を吹き付けて被洗浄物に付着した水溶性
油分を洗浄除去する。該洗浄に用いる熱水蒸気は温度9
0℃以上、特に100〜130℃とするのが好ましい。
この熱水蒸気の吹き付け量は、被洗浄物の表面積1m 2
当り、通常1kg/分以上であればよく、その上限は特
に制限されるものではないが、一般的には、1〜10k
g/分程度とするのが好ましい。
【0022】上記熱水蒸気洗浄処理は被洗浄物に付着し
た水溶性油分を少ない熱水蒸気量で効果的に除去するこ
とができる。これにより水洗浄による油分除去方式に比
べ、洗浄効果が著しく優れ、且つ、使用水量が大幅に減
少でき、廃水処理の負担を大幅に軽減させることができ
る。上記洗浄による油分除去処理がなされた被洗浄物
は、通常,表面に残存している水分を乾燥によって除去
する。乾燥方法としては通常用いられる、ガス吹き付
け、熱風吹き付け、又は単なる高温乾燥器による乾燥等
が採用される。
【0023】上記の請求項2の熱水蒸気洗浄処理で被洗
浄物に付着している水溶性油分の残分が十分除去できな
い場合は,以下の請求項3の方法が好適である。請求項
3の油付着物の洗浄方法は,表面に水溶性切削油分が付
着した被洗浄物を熱水蒸気で洗浄し、次いでピロリドン
類、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド及びアルキレングリコールアルキルエーテルの中から
選ばれる少なくとも一種と水とを含む有機洗浄剤で洗浄
した後、該被洗浄物を水又は熱水蒸気で洗浄して該被洗
浄物に付着している有機洗浄剤を除去し、次いで乾燥す
ることを特徴とする。すなわち,熱水蒸気洗浄処理で完
全に洗浄除去しにくい水溶性切削油が付着している被洗
浄物の場合には、上記熱水蒸気洗浄処理後、前記の請求
項1の方法と同じように有機洗浄剤を用いて洗浄処理し
て、被洗浄物に付着している油分を完全に除去するもの
である。そして,請求項3の方法を実施するためには以
下の洗浄装置が好適である。
【0024】かかる洗浄装置は,表面に水溶性切削油分
が付着した被洗浄物を熱水蒸気で脱脂洗浄する第1脱脂
洗浄部、ピロリドン類、γ−ブチロラクトン、N,N−
ジメチルアセトアミド及びアルキレングリコールアルキ
ルエーテルの中から選ばれる少なくとも一種と水とを含
む有機洗浄剤で脱脂洗浄する第2脱脂洗浄部、該脱脂洗
浄された被洗浄物に付着している洗浄剤をガスで除去す
るガスブロー部、該洗浄剤除去処理された被洗浄物の表
面に残存する有機洗浄剤を水又は熱水蒸気で水洗除去す
る水洗浄部、該水洗浄された被洗浄物に付着する水分を
ガスで除去するガスブロー乾燥部、並びに、被洗浄物を
前記第1脱脂洗浄部、第2脱脂洗浄部、ガスブロー部、
水洗浄部及びガスブロー乾燥部に順次移送するための移
送装置を備えてなることを特徴とする。該装置は,前記
の請求項1の洗浄方法に好適な装置をそのまま使用する
ことができる。
【0025】
【実施例】以下に具体的な実施例及び比較例を挙げて、
本発明をより詳細に説明する。 実施例1 水溶性切削油(ユシロ化学社製水性切削油:ユシローケ
ンEC−400)が付着したテストビース(材質:SS
41、大きさ:2.98cm×4.98cm×0.3c
m厚さ)20枚を網篭に入れ、図1に示す装置により、
まず熱水蒸気(100℃で3分間前処理した後、N−メ
チル−2−ピロリドン(NMP)と水との混合物からな
る有機洗浄剤(NMP:水=85:15(重量比))を
用いて70℃で3分間洗浄処理した後、洗浄剤除去槽に
入れ、熱水蒸気(100℃)を被洗浄物の網篭面積当り
600kg/m2 /hrで3分間吹き付けた。その後、
乾燥槽で熱風(90℃)を被洗浄物に当たるように、被
洗浄物網篭面積当り7Nm 3 /m2 /hrで1分間吹き
付けた。このようにして処理したテストピースについ
て、表面状態を、表面の肉眼観察、セロテープの付着
性、白布でふきとったときの白布汚れ度により評価し、
結果を表−1に示した。
【0026】評価基準 ○ 完全に油分が除去されている。 △ わずかに油分が残存している。 × かなり油分が残存している。
【0027】実施例2〜4 実施例1において、洗浄剤としてγ−ブラロラクトン
(GBL)と水との混合物(実施例2)、2−ピロリド
ン(2P)と水の混合物(実施例3)、N,N−ジメチ
ルアセトアミド(DMA)と水の混合物(実施例4)を
用いたこと以外は同様にして表面状態を調べた。その結
果を表−1に示した。
【0028】実施例5 水溶性切削油(ユシロ化学社製水性切削油:ユシローケ
ンSC−25)が付着した(材質:SS41、大きさ:
2.98cm×4.98cm×0.3cm厚さ)20枚
を網篭に入れ、これに、熱水蒸気(100℃)を被洗浄
物の網篭面積当り600kg/m2 /hrで3分間吹き
付けた。その後、乾燥槽で熱風(90℃)を被洗浄物に
当たるように、被洗浄物網篭面積当り7Nm3 /m2
hrで1分間吹き付けた。このようにして処理したテス
トピースについて、表面状態を、表面の肉眼観察、セロ
テープの付着性、白布でふきとったときの白布汚れ度に
より評価し、結果を表−1に示した。
【0029】比較例1 実施例1において、熱水蒸気による前処理を行なわなか
ったこと以外は同様にして行なった。その結果を表−1
に示した。 比較例2 実施例1において、熱水蒸気による前処理のみで、洗浄
剤処理を行なわず、熱風乾燥処理(1分間)を行なった
こと以外は同様にして行なった。その結果を表−1に示
した。
【0030】
【表1】
【0031】実施例6 切削油(共同石油社製切削油:ルブカットB−30)が
付着したテストビース(材質:SS41、大きさ:2.
98cm×4.98cm×0.3cm厚さ)20枚を網
篭に入れ、図1に示す装置により、まず,水(60℃)
で2分間スプレ−予備洗浄処理した後、N−メチル−2
−ピロリドン(NMP)と水との混合物からなる有機洗
浄剤(NMP:水=85:15(重量比))を用いて7
0℃で3分間本洗浄処理した後、洗浄剤除去槽に入れ、
熱水蒸気(100℃)を被洗浄物の網篭面積当り600
kg/m2 /hrで3分間吹き付けた。その後、乾燥槽
で熱風(90℃)を被洗浄物に当たるように、被洗浄物
網篭面積当り7Nm3 /m 2 /hrで1分間吹き付け
た。なお、油分が付着した被洗浄物は上記予備洗浄の段
階で約80%除去することができ、残りの約20%の油
分を本洗浄処理して除去した。このようにして処理した
テストピースについて、表面状態を、表面の肉眼観察に
より前記のように評価し、結果を表−2に示した。ま
た、洗浄後、浮上した油分を除去しながら、該洗浄剤を
繰り返し使用したが,1000回の繰り返し使用でも洗
浄効果に問題はなかった。
【0032】実施例7 実施例6において予備洗浄を水スプレ−法とする代わり
に実施例1と同じ熱水洗浄法とした以外は,実施例6と
同様に実施した。その結果を表−2に示した。 比較例3 実施例6において予備洗浄処理を行なわなかったこと以
外は、実施例6と同様にして行なった。その結果を表−
2に示した。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の油付着物
の洗浄方法によれば、切削油が付着した被洗浄物を効率
的に洗浄して良好な洗浄処理品を得ることができ、且
つ、使用する有機洗浄剤の洗浄効果が長期に保持され
る。また、請求項2、請求項3の油付着物の洗浄方法に
よれば、水溶性切削油が付着した被洗浄物を効率的に洗
浄して良好な洗浄処理品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄方法を実施するのに好適な油
付着物の洗浄装置の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】 1 第2脱脂洗浄部 2 ガスブロー部 3 水洗浄部 4 ガスブロー乾燥部 5,7 スプレーノズル 6,8 ガスノズル 10 被洗浄物 11 洗浄剤回収槽 12 ポンプ 13 配管 14 フィルター 15 加温器 16 洗浄廃水回収槽 17 配管 18 配管 20 移送装置 20A ベルトコンベア 30 有機洗浄剤 100 第1脱脂洗浄部 101 スプレーノズル 102 洗浄廃水回収槽 103 配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 副島 俊明 岡山県倉敷市潮通三丁目10番地 三菱化成 株式会社水島工場内 (72)発明者 植木 昇 岡山県倉敷市潮通三丁目10番地 三菱化成 株式会社水島工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に油分が付着した被洗浄物を水又は
    熱水蒸気で洗浄し、次いでピロリドン類、γ−ブチロラ
    クトン、N,N−ジメチルアセトアミド及びアルキレン
    グリコールアルキルエーテルの中から選ばれる少なくと
    も一種と水とを含む有機洗浄剤で洗浄した後、該被洗浄
    物を水又は熱水蒸気で洗浄して該被洗浄物に付着してい
    る有機洗浄剤を除去し、次いで乾燥することを特徴とす
    る油付着物の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 表面に油分が付着した被洗浄物を水又は
    熱水蒸気で脱脂洗浄する第1脱脂洗浄部、ピロリドン
    類、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミ
    ド及びアルキレングリコールアルキルエーテルの中から
    選ばれる少なくとも一種と水とを含む有機洗浄剤で脱脂
    洗浄する第2脱脂洗浄部、該脱脂洗浄された被洗浄物に
    付着している洗浄剤をガスで除去するガスブロー部、該
    洗浄剤除去処理された被洗浄物の表面に残存する有機洗
    浄剤を水又は熱水蒸気で水洗除去する水洗浄部、該水洗
    浄された被洗浄物に付着する水分をガスで除去するガス
    ブロー乾燥部、並びに、被洗浄物を前記第1脱脂洗浄
    部、第2脱脂洗浄部、ガスブロー部、水洗浄部及びガス
    ブロー乾燥部に順次移送するための移送装置を備えてな
    ることを特徴とする油付着物の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 表面に水溶性切削油分が付着した被洗浄
    物を熱水蒸気で洗浄して付着している油分を除去し、次
    いで乾燥することを特徴とする油付着物の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 表面に水溶性切削油分が付着した被洗浄
    物を熱水蒸気で洗浄し、次いでピロリドン類、γ−ブチ
    ロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド及びアルキ
    レングリコールアルキルエーテルの中から選ばれる少な
    くとも一種と水とを含む有機洗浄剤で洗浄した後、該被
    洗浄物を水又は熱水蒸気で洗浄して該被洗浄物に付着し
    ている有機洗浄剤を除去し、次いで乾燥することを特徴
    とする油付着物の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 表面に水溶性切削油分が付着した被洗浄
    物を熱水蒸気で脱脂洗浄する第1脱脂洗浄部、ピロリド
    ン類、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトア
    ミド及びアルキレングリコールアルキルエーテルの中か
    ら選ばれる少なくとも一種と水とを含む有機洗浄剤で脱
    脂洗浄する第2脱脂洗浄部、該脱脂洗浄された被洗浄物
    に付着している洗浄剤をガスで除去するガスブロー部、
    該洗浄剤除去処理された被洗浄物の表面に残存する有機
    洗浄剤を水又は熱水蒸気で水洗除去する水洗浄部、該水
    洗浄された被洗浄物に付着する水分をガスで除去するガ
    スブロー乾燥部、並びに、被洗浄物を前記第1脱脂洗浄
    部、第2脱脂洗浄部、ガスブロー部、水洗浄部及びガス
    ブロー乾燥部に順次移送するための移送装置を備えてな
    ることを特徴とする油付着物の洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100758533B1 (ko) * 2006-05-24 2007-09-13 케이 이엔지(주) 과열증기를 이용한 유리의 세정장치 및 세정방법

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KR100758533B1 (ko) * 2006-05-24 2007-09-13 케이 이엔지(주) 과열증기를 이용한 유리의 세정장치 및 세정방법

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