JPH06184195A - 記憶促進ペプチド - Google Patents

記憶促進ペプチド

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JPH06184195A
JPH06184195A JP5195766A JP19576693A JPH06184195A JP H06184195 A JPH06184195 A JP H06184195A JP 5195766 A JP5195766 A JP 5195766A JP 19576693 A JP19576693 A JP 19576693A JP H06184195 A JPH06184195 A JP H06184195A
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JP
Japan
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peptide
pro
arg
peptide according
leu
Prior art date
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Pending
Application number
JP5195766A
Other languages
English (en)
Inventor
Yu-Cang Du
ドゥ ユー−ツァン
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SHIYANHAI INST OF BAIOKEMISUTO
SHIYANHAI INST OF BAIOKEMISUTORII
Shanghai Institute of Biochemistry
Original Assignee
SHIYANHAI INST OF BAIOKEMISUTO
SHIYANHAI INST OF BAIOKEMISUTORII
Shanghai Institute of Biochemistry
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Publication date
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  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記憶促進効果を有し、副作用のない薬物を提
供する。 【構成】 以下に示された共通の一次構造式を有する一
連の記憶促進ペプチドである。 R1-Asn-X1-X2-X3-R2 〔式中 R1 =ピログルタミン酸、アセチル、Hまたはペプチ
ド、X1 =Ala、Ile、Leu、Tyr、Phe、Val、Tr
p、Cyt、Hme、X2 =Pro、Leu、Ile、Val、X3
=Arg、Lys、R2 =OH、NH2 、OR3 、グリシン、R3
=C1-6 アルキル。〕 【効果】 上記ペプチドは、毒性、血圧上昇、抗利尿作
用などを伴わずに、記憶を促進できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、脳下垂体ホルモンのアルギニン
バソプレッシン(arginine vasopressin AVP)のC
−末端部分に関連する一連の記憶促進ペプチド(memory
enhancing peptides,MEPs )である。AVPは、成
体ラットに投与すると、能動的或は受動的回避反応の消
失を遅らせることができるが、この反応の獲得には効果
が無いと報告されている。しかし、AVPは、血管を収
縮させて血圧を制御し、腎の遠位尿細管の水再吸収を促
進して尿を濃縮するなどの作用を有する内分泌ホルモン
であるため、記憶喪失の臨床治療用薬物には適さない。
AVPのC末端の6アミノ酸残基からなるペプチドまた
はペプチド誘導体が、動物に投与した場合、AVPに等
しいまたはそれを超える記憶促進効果をしばしば示すこ
とが見出されている。このペプチドは記憶効果のほか血
圧上昇や抗利尿活性などの望ましくない副作用を伴わず
に記憶効果をもたらすことができる。
【0002】本発明は、先進な技術で以下の共通式を持
つ一連のMEPs を提供する。 R1-Asn-X1-X2-X3-R2 Asn=アスパラギン、R1 =ピログルタミン酸、アセチ
ル、水素またはペプチド(アセチル・チロシン・グルタ
ミン) R2 =OH、NH2 、OR3 、グリシン、R3 =C1-6 アルキ
ル、X1 =アラニン(Ala)、イソロイシン(Ile)、
ロイシン(Leu)、チロシン(Tyr)、フェニルアラニ
ン(Phe)、バリン(Val)、トリプトファン(Tr
p)、シスチン(Cyt)、ホモメチオニン(Hme); X2 =プロリン(Pro)、ロイシン(Leu)、イソロイ
シン(Ile)、バリン(Val)、X3 =アルギニン(A
rg)、リシン(Lys)。
【0003】全ての光学活性アミノ酸残基がDとLとの
エナンチオマーのどちらの構造でも持つことができる。
本発明のMEPs を、新生動物に投与すると、成体動物
の記憶を改善するだけでなく、未成熟動物の記憶獲得を
も促進する。本発明のMEPs の最低有効量は、通常A
VPより低く、しかもしばしばAVPに比べ10倍ない
し100倍の効力を表わす。本発明のMEPs はすべ
て、AVPの有効量の103 倍でも、顕著な血圧上昇や
抗利尿の副作用を示さないので、少年の智力発展と記憶
力促進と Alzheimer症を含む成人の健忘症を治療する薬
の開発に有用であると期待されている。
【0004】本発明のMEPs の作成には、通常の溶液
中合成法と固相ペプチド合成法とを用いることができ
る。総収量を改善するため、DCC結合反応中3,4−
ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−
ベンゾトリアジン(BTA)が添加される。合成された
粗MEPs は、ふっ化水素(HF)、アンモニア/メタ
ノールや酢酸無水物(acetic anhydride) で個別に処理
することができる。全てのMEPs がシリカゲル又はセ
フアテックス或は両者のゲル濾過を行った後HPLCで
精製された。精製品はアミノ酸分析と分析用HPLCを
行った。
【0005】本発明のMEPs の生物活性は生体試験で
確められた。血圧・尿量測定は成体ラットをエチルエー
テル麻酔してMEPs を静脈注射した後行なった。成体
ラットの受動的回避反応は shuttle boxの中での step-
through one trial 学習試験で測定され、輝度弁別試験
は輻射状Y迷宮で行われた。生まれた時MEPs を投与
されたラットは、成体ラットと同じような試験を受ける
前、未成熟期中に訓練を受けた。
【実施例】MEPs の作製 本発明のMEPs は、以下の合成経路で作製された。 全てのカップリングは室温で約12hrにわたって行われ
た。収量は99%以上であった。
【0006】生物機能アッセイ 本発明のMEPs は、20μg/kg体重のペプチドを静
脈注射で投与したラット成体に顕著な血圧上昇を表さな
かった。抗利尿活性は水を与えた(hydrated) 成体ラッ
トの尿分泌率の抑制として記録された。本発明のMEP
s は0.4μg /kg体重以下の量の静脈注射で検出できる
正の応答を起さなかった。記憶力促進効果は2つの行動
記録で評価された。即ち、MEPs を新生時に投与した
ラットの shuttle boxの中の受動的回避反応と輻射状Y
迷宮中のラットの輝度弁別力の獲得と保持が記録され
た。結果は表1で示す。全てのMEPs は、動物ごとに
1ngないし1μg の投与量範囲で皮下注射を受けたラッ
トに、顕著な正の行動反応を示した。本発明のMEPs
はAVPより10倍ないし100倍の記憶促進効果を示
した。
【0007】X2 位置のプロリン残基の必要性を評価す
るため、ペプチドZNC(C)LRが合成され(C
(C)はシスチンでLはロイシンである)、その記憶促
進効果が測定されて既知のAVP断片ZNC(C)PR
と比較された。表1に示したように、これらの2つのペ
プチドが大体同じような活性を示し、プロリン残基X2
は保持する必要が無いことが示された。
【表1】 そのほか、成体ラットに、20μg /kg/日の量でNL
PRを30日にわたって投与すると、輝度弁別試験で正
の応答を示した。
【0008】毒性 MEPs は、マウスに投与した場合5mg/kg体重の量ま
で毒性を示さなかった。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式で表わされる記憶促進ペプチド。 R1-Asn-X1-X2-X3-R2 〔式中 Asn=アスパラギン、 R1 =ピログルタミン酸、アセチル、Hまたはペプチ
    ド、 R2 =OH、NH2 、OR3 、グリシン、 R3 =C1-6 アルキル、 X1 =アラニン(Ala)、イソロイシン(Ile)、ロイ
    シン(Leu)、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン
    (Phe)、バリン(Val)、シスチン(C(C))、ホ
    モメチオニン(Hme)、トリプトファン(Trp)、X2
    =プロリン(Pro)、ロイシン(Leu)、イソロイシン
    (Ile)、バリン(Val)、X3 =アルギニン(Ar
    g)、リシン(Lys)、 全ての光学活性アミノ酸残基はDとLとのエナンチオマ
    ーのどちらの構造でも持つことができる。〕
  2. 【請求項2】R1 =ピログルタミン酸、 X1 =Leu、 X2 =Pro、 X3 =Arg、及びR2 =OH、である請求項1記載のペ
    プチド。
  3. 【請求項3】R1 =H、 X1 =Ala、 X2 =Pro、 X3 =Arg、及びR2 =OH、である請求項1記載のペ
    プチド。
  4. 【請求項4】R1 =H、 X1 =Leu、 X2 =Pro、 X3 =Arg、 R2 =OH、である請求項1記載のペプチド。
  5. 【請求項5】R1 =アセチル、 X1 =Leu、 X2 =Pro、 X3 =Arg、及びR2 =NH2 、である請求項1記載のペ
    プチド。
  6. 【請求項6】R1 =H、 X1 =Ile、 X2 =Pro、 X3 =Arg、及びR2 =OH、である請求項1記載のペ
    プチド。
  7. 【請求項7】R1 =H、 X1 =Val、 X2 =Pro、 X3 =Arg、及びR2 =OH、である請求項1記載のペ
    プチド。
  8. 【請求項8】R1 =H、 X1 =Tyr、 X2 =Pro、 X3 =Arg、及びR2 =OH、である請求項1記載のペ
    プチド。
  9. 【請求項9】R1 =H、 X1 =Trp、 X2 =Pro、 X3 =Arg、及びR2 =OH、である請求項1記載のペ
    プチド。
  10. 【請求項10】R1 =H、 X1 =Phe、 X2 =Pro、 X3 =Arg、及びR2 =OH、である請求項1記載のペ
    プチド。
  11. 【請求項11】R1 =H、 X1 =Hme、 X2 =Pro、 X3 =Arg、及びR2 =OH、である請求項1記載のペ
    プチド。
  12. 【請求項12】 光学活性アミノ酸がLエナンチオマー
    である請求項1記載のペプチド。
  13. 【請求項13】 下式で示された記憶促進ペプチド、 ZNC(C)LR、〔式中Z=ピログルタミン酸、 N=Asn、 C(C)=Cyt、 L=Leu、及びR=Arg。〕
  14. 【請求項14】 請求項1記載のペプチドの治療有効量
    を含む医薬組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1記載のペプチドを用いる記憶
    喪失と記憶機能異常の治療方法。
JP5195766A 1992-05-20 1993-08-06 記憶促進ペプチド Pending JPH06184195A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP92108527A EP0526700B1 (en) 1991-05-23 1992-05-20 Drug-containing protein-bonded liposome
CN92108527.3 1993-08-08

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06184195A true JPH06184195A (ja) 1994-07-05

Family

ID=8209639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5195766A Pending JPH06184195A (ja) 1992-05-20 1993-08-06 記憶促進ペプチド

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JP (1) JPH06184195A (ja)

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Effective date: 20030514