JPH06183390A - クローラ付き車両 - Google Patents

クローラ付き車両

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Publication number
JPH06183390A
JPH06183390A JP4337597A JP33759792A JPH06183390A JP H06183390 A JPH06183390 A JP H06183390A JP 4337597 A JP4337597 A JP 4337597A JP 33759792 A JP33759792 A JP 33759792A JP H06183390 A JPH06183390 A JP H06183390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crawler
front wheel
face
snow
block
Prior art date
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Pending
Application number
JP4337597A
Other languages
English (en)
Inventor
Kosaku Yamauchi
幸作 山内
Shinichi Sawara
伸一 佐原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP4337597A priority Critical patent/JPH06183390A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前輪と後部クローラの周速差を確実に無くし
得る。 【構成】 前輪タイヤ7A及び後部クローラ20にブロ
ックパターン71A、20Bが形成されていて、前輪タ
イヤ7Aのベース70A面及びブロック71A面の前輪
軸を中心とした半径比(A/B)と、後部クローラ20
のベース20A面及びブロック20B面のリアスプロケ
ット19軸を中心とした半径比(a/b)とがほぼ等し
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前輪タイヤと後部クロ
ーラとを駆動して雪上等を走行するクローラ付き車両に
関し、硬い路面及び雪上における前輪タイヤと後部クロ
ーラの周速を合わせようとするものである。
【0002】
【従来の技術】クローラ付き車両、例えば後部に駆動部
が設けられたクローラ付き雪上車について、本願出願人
は既に特願平3−152329で提案している。これに
類似する技術として、後部にクローラを設けてこれの駆
動により前進し、前部にそり(スキー)を設けて舵を取
るようにしたいわゆるスノーモービルや雪上バイクがあ
る。しかるに、これらスノーモービルや雪上バイクは前
輪が回転しないものなので、硬い路面(舗装路等)上を
走行することができないものである。したがって、これ
らスノーモービル等は、雪上における走行と堅い路面上
における走行の各走行で、前輪と後部クローラとの周速
を合わせる必要がないものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、出願人
の提案したクローラ付き雪上車は、前輪を有しているこ
とから、雪上だけではなく、硬い路面上でも走行し得る
ものであるため、これらのいずれの走行においても前輪
タイヤと後部クローラの周速をほぼ合わせておく必要が
ある。ここで、この種のクローラ付き雪上車では、雪上
走行における走破性を向上させるために、前輪タイヤと
後部クローラにおいて、ベース(タイヤとクローラの主
体となる部材)のほぼ平坦な接地面側に所定のパターン
のブロックが突出して構成されているものである。
【0004】しかしながら、前記のようにブロックを構
成した前輪タイヤと後部クローラにおいては、雪上にお
ける走行と硬い路面上における走行との各走行では、前
記前輪タイヤと後部クローラとの周速が異なるものにな
る(周速差が発生する)恐れがある。すなわち、雪上で
は、前輪タイヤと後部クローラの接雪面は、それらのベ
ース面であるため、このベース面の速度が車体速度とな
り、結局、ベース面の速度が前輪タイヤと後部クローラ
の周速となる。これに対して、硬い路面上では、前輪タ
イヤと後部クローラのブロック面が路面に接するため、
ブロック面の速度が車体速度となり、結局、ブロック面
の速度が前輪タイヤと後部クローラの周速となる。
【0005】前記のような周速差が発生すると、それに
より、駆動力伝導系に余分な応力が発生するので伝導系
の強度を向上させておく必要があるが、コストを上昇さ
せる恐れがある。また、このような周速差が発生する
と、硬い路面上(例えば舗装路上)でブレーキング現象
(いわゆるタイトコーナーブレーキング現象)が発生し
たり、雪上で周速の早い方が空回りしたりブレーキング
現象が発生したりする。したがって、前記周速差は無く
すことが要請される。
【0006】これに対して、出願人が前記特開平3−1
52329号で開示したクローラ付き雪上車(小型雪上
車)においては、無段ベルト変速機を備えて、前輪と後
部クローラとの駆動反力を検知しその駆動反力に応じた
変速比を自動的に調整するので例えば前輪と後部クロー
ラの周速差が30%程度あっても問題が生じることを無
くしているが、その分コーナリング時の回転差調整の余
裕がなくなるので、周速差は無くすようにしたほうが好
ましい。
【0007】したがって、前記のようなクローラ付き車
両において、周速差を十分に無くし得る技術はいまだ提
案されていない。本発明は、前記従来の要請に鑑みてな
されたものであって、前輪と後部クローラの周速差を確
実に無くし得るクローラ付き車両を提供することを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前輪タイヤと
後部クローラとを駆動して走行するクローラ付き車両で
あって、前輪タイヤ及び後部クローラにブロックパター
ンが形成されていて、前輪タイヤのベース面及びブロッ
ク面の前輪軸を中心とした半径比と、後部クローラのベ
ース面及びブロック面のリアスプロケット軸を中心とし
た半径比とがほぼ等しくされていることにより、前記課
題を解決するものである。
【0009】
【作用】本発明は、前輪タイヤのベース面及びブロック
面の前輪軸を中心とした半径比と、後部クローラのベー
ス面及びブロック面のリアスプロケット軸を中心とした
半径比とをほぼ等しくしたので、雪上における走行と堅
い路面上における走行の各走行で、前輪タイヤと後部ク
ローラとの周速を合わせる事ができる。
【0010】したがって、硬い路面上(例えば舗装路
上)でブレーキング現象(いわゆるタイトコーナーブレ
ーキング現象)が発生したり、雪上で周速の早い方が空
回りしたりブレーキング現象が発生したりすることがな
くなる。このため、雪上での前輪空回りによるハンドリ
ングの不具合が生じることがなくなるとともに、伝導系
各部への応力負担が少なくあるいはなくなる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、本発明の実施例に係る小型
雪上車である。図2はこの小型雪上車の前輪タイヤ7A
及びクローラ20の動作説明図である。図1の構成にお
いて、車体1の上部にはシート2が設けられており、前
ホーク3の上端にはバーハンドル4が連結せしめられて
いる。前ホーク3はボトムリンク型で、クッションユニ
ット5を伸縮させてリンク6を揺動せしめ、前輪7のク
ッションとなす。この前輪7には雪上用のタイヤ7Aが
装着せしめられている。
【0012】エンジン8は、無段ベルト変速機9と歯車
減速機10を介して前部チエン11を駆動して等速自在
接手12を駆動する。そして、更に、等速自在接手12
から、一次チエン13、アイドラ14、二次チエン15
を介して前輪7を駆動する。一方、エンジン8は、無段
ベルト変速機16と歯車減速機17を介して、後部チエ
ン18を駆動し、駆動スプロケット19を駆動する。
【0013】クローラ20は、後輪部分に対応して設け
られている履帯であり、フリースプロケット22と駆動
スプロケット19の間に巻掛て噛合せる。クローラ20
は、クローラフレーム24に取り付けられているフリー
スプロケット22、駆動スプロケット19、アイドラ2
7a〜27d、テンショナローラ31によって展張さ
れ、前ホーク3の後側近くまで車体1の前後方向に長く
延ばされている。
【0014】クローラフレーム24には、クッションユ
ニット25、26のそれぞれの一端側が接続されてい
る。クローラ20から加えられる衝撃荷重は、クローラ
フレーム24に加えられ、該クローラフレーム24、ク
ッションユニット25、26を介して車体1側に伝達さ
れる。クッションユニット25、26の伸縮によって、
上述の衝撃荷重は、緩和される。
【0015】クローラ20後端に配されている駆動スプ
ロケット19と、クローラ20前端に配されているフリ
ースプロケット22によってクローラ20が回転駆動さ
れる。また、アイドラ27a〜27dは、例えばクロー
ラ20の内周側に設けられている突起を誘導する、いわ
ゆる中央誘導式とされている。
【0016】アイドラ27a〜27dの内、アイドラ2
7b、27cは平坦で硬い路面、例えば、舗装路を走行
する際にクローラ20を介して接地するローラであり、
衝撃荷重を最初に受けるローラである。また、アイドラ
27a〜27dの内、アイドラ27a、27dは舗装路
を走行する際にクローラ20を介して非接地とされるロ
ーラである。従って、アイドラ27b、27cが最も低
くされているため、クローラ20は、下側に膨らめられ
中央後寄りが最も下側になるように湾曲された状態で展
張せしめられている。
【0017】クローラ20は、所定間隔毎に図示せぬ芯
金を横方向に埋設してなるもので、例えばゴムで成型さ
れている。クローラ20の内周側は、幅方向の中央にフ
リースプロケット22及び駆動スプロケット19に突出
形成されている歯と係合して該クローラ20を回転させ
るための係止孔列が設けられている。
【0018】ここで、図2の(a)に前輪タイヤ7A、
(b)にクローラ20の接地側形状をそれぞれ示す。図
1、図2に示すように、前輪タイヤ7Aの軸を中心とし
て、そのベース70A面の半径をA、そのブロック71
A先端面の半径をBとする。また、クローラ20の駆動
スプロケット19の軸を中心として、クローラ20のベ
ース20A面の半径をaとし、ブロック20B先端面の
半径をbとする。なお、これら半径は、分担荷重による
前輪タイヤ7A及びクローラ20の撓みを含んだもので
ある。
【0019】前記前輪タイヤ7Aとクローラ20とは、
これら各半径の関係が次式(1)の関係を満たすように
される。 (A/B)≒(a/b) ・・・ (1) 図2の(a)、(b)に示すように、雪上走行時には前
輪タイヤ7Aの接雪面がベース70A面(半径A)とな
り、クローラ20の接雪面がベース20A面(半径a)
となる。また、硬い路面上走行時には前輪タイヤ7aの
接地面がブロック71Aの先端面(半径B)となり、ク
ローラ20の接地面がブロック20B先端面(半径b)
となる。
【0020】したがって、前記(1)の関係を満たして
いることにより、雪上走行時と硬い路面上での走行時と
のいずれの走行でも、前輪タイヤ7Aとクローラ20の
周速がほぼ同一となる。このため、周速差がなくなりあ
るいは少なくなるので、ブレーキング現象が発生せず、
雪上での空回りがなくなり、伝導系各部への応力負担が
減少する。なお、本発明の適用範囲は前記の小型雪上車
に限定されず広く、クローラ付き車両であればいずれの
車両にも本発明を適用し得るものである。例えば、農業
用車両において、湿田と路上を走行するものに適用でき
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、前輪
と後部クローラの周速差を確実に無くし得る。したがっ
て、硬い路面上(例えば舗装路上)でブレーキング現象
(いわゆるタイトコーナーブレーキング現象)が発生し
たり、雪上で周速の早い方が空回りしたりブレーキング
現象が発生したりすることがなくなる。このため、雪上
での前輪空回りによるハンドリングの不具合が生じるこ
とがなくなるとともに、伝導系各部への応力負担がなく
なるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のクローラ付き雪上車を示す全
体概略側面図である。
【図2】実施例のクローラ付き雪上車の前輪タイヤ及び
クローラの作動説明図である。
【符号の説明】
7A 前輪タイヤ 20 クローラ 20A クローラのベース 20B クローラのブロック 70A 前輪タイヤのベース 71A 前輪タイヤのブロック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪タイヤと後部クローラとを駆動して
    走行するクローラ付き車両であって、 前輪タイヤ及び後部クローラにブロックパターンが形成
    されていて、 前輪タイヤのベース面及びブロック面の前輪軸を中心と
    した半径比と、後部クローラのベース面及びブロック面
    のリアスプロケット軸を中心とした半径比とがほぼ等し
    くされていることを特徴とするクローラ付き車両。
JP4337597A 1992-12-17 1992-12-17 クローラ付き車両 Pending JPH06183390A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4337597A JPH06183390A (ja) 1992-12-17 1992-12-17 クローラ付き車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4337597A JPH06183390A (ja) 1992-12-17 1992-12-17 クローラ付き車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06183390A true JPH06183390A (ja) 1994-07-05

Family

ID=18310148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4337597A Pending JPH06183390A (ja) 1992-12-17 1992-12-17 クローラ付き車両

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JP (1) JPH06183390A (ja)

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