JPH0618288A - エンコーダ装置 - Google Patents

エンコーダ装置

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Publication number
JPH0618288A
JPH0618288A JP17314292A JP17314292A JPH0618288A JP H0618288 A JPH0618288 A JP H0618288A JP 17314292 A JP17314292 A JP 17314292A JP 17314292 A JP17314292 A JP 17314292A JP H0618288 A JPH0618288 A JP H0618288A
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JP
Japan
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light
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photodiode
receiving element
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Application number
JP17314292A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Inoue
仁 井上
Yoshitaka Terada
由孝 寺田
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤差の小さい位置検出を可能にする。 【構成】 スリット板110は、測定対象と一次元的に
連動し、等しい間隔Pでスリット112a,b,c…が
設けられている。光検出器140は、フォトダイオード
140a〜cはスリットを通過した光を検出する。LE
D120は、点光源と近似できる程度の小型発光源であ
り、フォトダイオード140bの中心近傍の鉛直線上に
設けられている。フォトダイオード140dは、LED
120の出力する光をモニタするもので、スリット板1
10によって光がさえぎられる領域の外に配置される。
信号処理回路150は、フォトダイオード140a〜
c,dの検出出力IA 〜ID から出力パルスVA ,VB
を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定対象の動きに応じ
てパルスを発生するエンコーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物体の動きを検出するための装置は種々
考案されているが、コンピュータなど、ディジタル技術
を用いた装置へのインターフェイスとしては、その動き
をパルス信号に変換するものが望ましい。エンコーダ装
置は、物体の動きをパルス信号に変換する装置のひとつ
であり、種々のものが考案されていて、例えば「特開平
2−26012」、「特開昭60−35382」などが
ある。この装置は、測定すべき対象と連動する部材に開
孔を光源と受光素子の間に設け、部材が動くことで生ず
る光のON−OFFを電気信号に変換して出力するもの
である。上記「特開平2−26012」、「特開昭60
−35382」では、光源と受光素子の間にスリットを
さらに設け、等価的に三角波を発生させている。
【0003】図13は本件の発明者が前述の従来例をも
とに考察した装置を示したものである。スリット板をス
リットが一定間隔で並んだものとし(図14)、また、
光検出器には、4つ並んだ同一形状のフォトダイオード
240a〜dを用いている(図15)。図16は各部の
波形の変化を示したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年の位置制御を行う
際には、簡素な構成にしうること、マイコン制御との相
性の良さなどの観点から、ステップモータが用いられる
ことが多くなっている。ステップモータによる位置制御
をより良好にするために、エンコーダ装置においても多
相出力をしうるものが望まれている。
【0005】しかし、上述したように、エンコーダ装置
においては光ON−OFFを検出するものであるので、
光学系を精密に制作することが要求される。開孔の設け
られた部材に面づれがあると、受光素子へ照射される領
域の面積が変化し、「ON」になる部材の位置と、「O
FF」になる部材の位置が異なったものになる。
【0006】これは、多相出力の場合でも同様に生じ、
部材の面ズレがそのまま検出誤差となって現れる。すな
わちデューティ比とともに位相差を生じることになる。
【0007】機械的な位置誤差は、装置のアセンブリ時
にかならず生じ、量産する際には、制作しやすくするよ
うに、許容誤差が大きいものがより望ましい。しかし、
上述したように、エンコーダ装置では、これが、部材の
位置に対する検出出力のデューティ比の変化、位相差を
生じ、検出誤差としてあらわれることになる。そのた
め、正しい位置検出ができなくなるという問題がある。
【0008】上記「特開平2−26012」、「特開昭
60−35382」においても、機械的な手法で三角波
を発生されていることから、機械的誤差が必然的に検出
誤差に現れていることになる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のエンコーダ装置は、略等しい間隔で並んだ
開孔を有し、測定対象の動きに応じて、開孔が並んだ方
向の移動をする部材と、方向にそって配置され、開孔を
通過した光を検出する第1、第2および第3の受光素子
と、前記開孔の光を検出する第4の受光素子と、第1お
よび第3の受光素子検出出力を比較して、第1の相の出
力パルスを発生するとともに前記第4の検出出力を用い
て第2の相の出力パルスを発生する信号処理手段とを有
し、第1および第3の受光素子の受光部の方向の間隔
は、受光部の置かれた面上に光が照射される領域の間隔
の1/2から1/3であることを特徴とする。
【0010】開孔の幅が、間隔の略1/2であることを
特徴としても良い。
【0011】開孔の光を検出する第4の受光素子を有
し、信号処理手段は、第4の受光素子の検出出力を用い
て第2のパルス出力を発生することを特徴としても良
い。
【0012】第4の受光素子の受光部が、第2の受光素
子の受光面上に配置され、その受光部の面積が、第2の
受光素子の受光面の略1/2であることを特徴としても
良い。
【0013】
【作用】本発明のエンコーダ装置では、測定対象の動き
に応じて、部材とともに開孔部も一次元的に移動する。
開孔部を通過した光が照射される領域は、開孔部に対応
して略等しい間隔で並んでおり、これらの領域も、順次
第1〜3の受光素子のおかれた面上を移動する。
【0014】第1〜3の受光素子では、上記各領域が、
その受光面上にきたとき光が検出されることにより、第
1〜3の受光素子の検出出力は、位相の異なるパルス信
号となっている。ここで、とりつけ誤差により、部材の
位置にずれが生じた場合、開孔の位置が変わって、上記
領域の大きさが変化することになる。
【0015】第1,3の受光素子の受光部の間隔が開孔
の間隔の1/2〜1/3であるので、上記領域のうち1
つについて、その重心が第1,3の受光素子の中点上近
傍にあるとき、その領域のうち、第1の受光素子の受光
部上にある部分の面積と、第3の受光素子の受光部上に
ある部分の面積とが等しくなる。この時、第1の受光素
子の検出出力と第3の受光素子の検出出力は等しくな
る。
【0016】信号処理手段では、これらの受光素子の検
出出力を比較して第1の相のパルスを発生する。そのた
め、第1の相の出力パルスは、部材の位置ずれにかかわ
らず、部材が一定の位置にきたときに変化する。一方、
部材への光がモニタされ、これを用いて第2の相の出力
パルスを発生されるため、第2の相の出力パルスの立上
がり、立ち下がりの丁度真中になるのが、上記領域の重
心が第2の受光素子の中心上近傍となる。
【0017】上記開孔の幅が、開孔の配置された間隔の
略1/2である場合、第1および第2のパルス出力のデ
ューティ比は50%となる。
【0018】第4の受光素子を設けて、その受光部の面
積を第2の受光素子の略1/2とした場合、第4の受光
素子の検出出力は、第2の相の出力パルスのデューティ
比50%とする場合における第2の受光素子の検出出力
のスレショールドレベル近傍の値を示す。
【0019】これらの場合では、第1、第2のパルス出
力のデューティ比を容易に略50%にしうる。また、位
相差を略90度一定にしうる。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は本発明のエンコーダ装置の構成例を示したもので
ある。
【0021】この装置は、LED120と、フォトダイ
オード140a,b,c及びフォトダイオード140d
を有する光検出器140と、これらの間にスリット板1
10とを備え、フォトダイオード140a〜dの検出出
力IA 〜ID から2相の出力パルスVA ,VB を生成す
る信号処理回路150を備える。
【0022】スリット板110は、図示せぬ測定対象
(例えば、フロッピーディスクドライブの磁気ヘッドな
ど)と連動して、一次元的に移動し、その移動方向にそ
ってほぼ等しい間隔Pでスリット112a,b,c…が
設けられている。これらの各スリットは等しい幅を持
ち、その幅は各スリットの間隔Pのおよそ1/2で形成
されている(図2)。
【0023】光検出器140は、このスリット板110
のすぐ下に設けられ、フォトダイオード140a〜cは
スリットを通過した光を検出する。図3は光検出器14
0の受光面上のフォトダイオード140a〜dの配置を
示したものである。フォトダイオード140a〜cはス
リット板110の移動方向にそって順に配置され、同じ
幅で同等の形状で形成されている。
【0024】LED120は、点光源と近似できる程度
の小型発光源であり、フォトダイオード140bの中心
近傍の鉛直線上に設けられている。LED120からの
光のうちスリット112a〜cを通過したものによっ
て、検出器140の受光面上にその光が照射される複数
の領域(以下、単に領域144とする)が形成される。
これらの領域144の間隔P’は、スリット112a〜
cの間隔Pよりも若干大きなものになる。本実施例で
は、フォトダイオード140a〜cの間隔は間隔P’の
およそ1/4としている。
【0025】フォトダイオード140dは、LED12
0の出力する光をモニタするもので、スリット板110
によって光がさえぎられる領域の外に配置される。そし
て、常にLED120からの光をうけるようになってい
る。また、幅Wはフォトダイオード140bと同じある
が、長さは1/2で形成されている。フォトダイオード
140dは、フォトダイオード140bの1/2の面積
となっていて、その出力は、同じ光量においてフォトダ
イオード140bの1/2となる。
【0026】信号処理回路150は、フォトダイオード
140a,cの検出出力IA ,ICから出力パルスVA
を生成する回路150Aと、フォトダイオード140
b,dの検出出力IB ,ID から出力パルスVB を生成
する回路150Bとで構成される。図4は、信号処理回
路150の回路例を示したものであり、この回路例で
は、I−V変換回路152a,c及びコンパレータ15
4Aで信号処理回路信号処理回路150Aを、I−V変
換回路152b,d及びコンパレータ154Bで信号処
理回路信号処理回路150Bを構成している。I−V変
換回路152a〜cはOPアンプを用いて実現すること
ができ、その帰還抵抗RA 〜RD でゲインが決まる。ま
た、コンパレータ154A,Bは、出力のチャタリング
を抑え得る程度のヒステリシス幅ΔVhA,ΔVhBをもつ
ヒシテリシスコンパレータがもちいられている。但し、
ヒステリシス幅ΔVhAは、ΔVhBの2倍にして位相ずれ
を抑えている。図4の回路では、抵抗RA 〜RD を等し
いものとしており、「検出出力IA >IC 」の時出力パ
ルスVA はハイになり、「検出出力IB >ID 」の時出
力パルスVB はハイになる。これら以外の場合では、ロ
ーである。
【0027】次にこの装置の動作について説明する。
【0028】図5(a)は、領域144a,bを示した
もので、これらはスリット板110の移動方向(図の右
方向)に対して等間隔で並んでいて、その幅は間隔P’
の半分(1/2P’)になっている。測定対象が移動す
ると、これとともにスリット板110も移動し、領域1
44a,bも移動する。図5(b)は、光検出器140
上の位置t1 〜t7 を示すためのもので、スリット11
2a,bがこれらの位置にきたときに応じて光検出器1
40及び信号処理回路150の各部の波形(検出出力I
A 〜IC ,ID 、出力パルスVA ,VB )は図6のよう
な変化を示す。
【0029】領域144aの中心が位置t5 にあると
き、領域144aは位置t3 〜t7 までまたがってい
る。フォトダイオード140aには光があたらず、フォ
トダイオード140b,cには全部に光があたってい
る。そのため、検出出力IA は最小値、検出出力IB
C は最大値をとっている。検出出力ID は、検出出力
Cのスレッショルドレベルをきめる。
【0030】スリット板110が図の右方向に移動する
と、フォトダイオード140bと領域144aの重なっ
た部分が減少する。つまりフォトダイオード140bの
うける光量が減少し、検出出力IB は減少する。そし
て、検出出力IB が最大値の半分即ち検出出力ID 以下
になったとき、出力パルスVB はハイからローに立ち下
がる。領域144aは位置t6 にあり、フォトダイオー
ド140bに半分しか光があたっていない状態であり、
LED120、スリット板110、フォトダイオード1
40の位置関係は、図7(a)に示すものになってい
る。
【0031】領域144aの中心が位置t7 にくると、
領域144bに光があたらなくなって検出出力IB は最
小値をとり、この位置よりの右に移動するにつれて領域
144cに光があたる領域144が減少する。一方、領
域144bの右端は、位置t1 から右へ移動し、領域1
44aの光があたる部分が増加する。このため、検出出
力IC が減少し、検出出力IA が増加する。検出出力I
C と検出出力IA が同じ値となると出力パルスVA はロ
ーからハイに立ち上がる。このときフォトダイオード1
40aと領域144bが重なる部分と、フォトダイオー
ド140bと領域144aが重なる部分が等しく、フォ
トダイオード140a,bのうける光量は等しくなって
いる。LED120、スリット板110、フォトダイオ
ード140の位置関係は図7(b)に示すものになる。
また、検出出力IA 〜IC はアナログ的な変化を示して
いるが、ヒシテリシスコンパレータに所定のヒステリシ
ス幅ΔVhをもたせてスレッショルドレベル近傍におけ
るノイズなどに起因するチャタリングを抑えている。こ
れは以下の動作についても同様である。
【0032】フォトダイオード140cと領域144a
の重なりがなくなり、領域144bの中心が位置t1
くると、フォトダイオード140aの全部に光があたる
ようになり、検出出力IA は最大値をとり、検出出力I
C は最小値をとる。この位置からスリット板110が右
に移動するとフォトダイオード140bに光があたるよ
うになって、検出出力IB が増加する。検出出力IB
検出出力ID よりも大きくなった時、出力パルスVB
ローからハイに立ち上がる。領域144bは位置t2
あり、LED120,スリット板110,フォトダイオ
ード140の位置関係は図7(c)に示すものになり、
図7(a)において、光が通る部分とさえぎられる部分
が逆になったものになっている。
【0033】領域144bが位置t3 にくると、検出出
力IB は最大値をとる。この位置から、右へ移動する
と、フォトダイオード140aと領域144bが重なる
部分が増加する。検出出力IA が減少し、検出出力IC
が増加し、検出出力IA が検出出力IC より小さくなっ
た時、出力パルスVA はハイからローに立ち下がる。こ
のとき領域144bは位置t4 に位置し、LED12
0、スリット板110、フォトダイオード140の位置
関係は図8のようになる。このとき、図7(b)におい
て、光が通る部分とさえぎられる部分が逆になったもの
になっていて、フォトダイオード140aと領域144
bが重なる部分と、フォトダイオード140cと領域1
44bが重なる部分とは等しくなっている。
【0034】領域144bの中心が位置t5 にくると検
出出力IA は最小値IC は最小値をとり、そして、領域
144bが位置t6 にきたとき出力パルスVB は立ち下
がる(図7(a))。前述した領域144aが移動する
場合と同様の変化をし、出力パルスVA ,VB が出力さ
れる。
【0035】これら出力パルスVA ,VB と領域144
の移動距離L144 の関係は図6(e),(f)で示すも
のになる。領域144の位置即ちスリット板110の位
置に対して、出力パルスVA ,VB は90度の位相差を
持つ波形となっている。出力パルスVA ,VB の状態か
ら、スリット板110の位置がえられ、その分解能はP
/4になっている。
【0036】ここで、LED120に光量の変動があっ
たとしても、図6(a)〜(d)の波形は相対的には変
わらないため、出力パルスVA ,VB に変化はない。ま
た、スリット板110bに面ブレがある場合、領域14
4a,b,c…の大きさが変化する(図9)。図10
は、面ブレによって、領域144a,b及び間隔P’が
1,25倍なった場合について、検出出力IA 〜IC
D 、出力パルスVA ,VB の変化を示したものであ
る。
【0037】この場合においては、前述と同様の動作に
て出力パルスVA ,VB が得られる。出力パルスV
A は、図7(a),(c)と同様、フォトダイオード1
40aと領域144と重なった部分と、フォトダイオー
ド140cと領域144の重なった部分が等しいとき
に、立ち上がりまたは立ち下がる。出力パルスVB は、
フォトダイオード140bと領域144との重なりが領
域144bの半分のときに立ち下がりまたは立ち下が
る。この場合では、出力パルスVA ,VB と領域144
の移動距離L144 の関係は図11(e),(f)で示さ
れ、領域144a,bの位置関係は、図5に対してずれ
たもの(1.25倍)になっている。
【0038】しかし、領域144の移動距離L144 とス
リット板110の移動距離L110 との関係は、比例関係
にあり、スリット板110の面ブレがあるとその比例定
数は変化する。図7,8に示した幾何学的関係から、ス
リット板110の移動距離L110 に対する出力パルスV
A ,VB のエッジの位置は一定なものとなっている。そ
のため、スリット板110の面ブレがあったとしても、
この位置は変わらず、特に、この面ブレは、フォトダイ
オード140a〜cに対して領域144の移動方向の幅
(1/2P’)が2倍から3倍までの大きさとなる範囲
(即ち間隔Pの1〜1.5倍)で許容され、非常に許容
範囲の広いものになっている。
【0039】このように図1の装置においては、スリッ
ト板110の面ブレが、出力パルスVA ,VB の立上が
り、立ち下がりの位置に与える影響が非常に小さいもの
になっている。面ブレで間隔P’が1.25倍になるこ
とは通常はおこりえないものであるのだが、このような
極端なものに対しても、出力パルスVA ,VB の立上が
り、立ち下がりの位置に変化はなく、誤差の非常に小さ
な測定を可能にしている。
【0040】前述の図12の装置においても、スリット
板110の移動とともにパルスを発生し、出力パルスV
A の立上がり、立ち下がりは、フォトダイオード140
a〜dと領域144との重なりできまり、フォトダイオ
ード140aと領域144とが重なった部分と、フォト
ダイオード140cと領域144とが重なった部分が等
しいときに、立ち上がりまたは立ち下がる(図13)。
出力パルスVA の立上がりは、領域144の中心がフォ
トダイオード140bの中心近傍の時であり、出力パル
スVA の立下がりは立ち上がる位置の中点である。
【0041】一方、出力パルスVB も、フォトダイオー
ド140bと領域144とが重なった部分と、フォトダ
イオード140dと領域144とが重なった部分が等し
いときに、立ち上がりまたは立ち下がる。出力パルスV
B の立上がりは、領域144の中心がフォトダイオード
140cの中心近傍の時であり、出力パルスVB の立下
がりは立ち上がる位置の中点である。
【0042】図12の装置において、光源120からの
光が平行光線であると、スリット板110の面ブレがあ
っても、出力パルスVA ,VB の波形に変化は生じな
い。しかし、点光源からの光であると波形に変化が生じ
ることになる。図14は、スリット板110の面ブレに
よって領域144が1,25倍なった場合について、検
出出力IA 〜IC ,ID 、出力パルスVA ,VB の変化
を示したものである。これはスリット板110の位置に
よって領域144の大きさが変化し、そのため、出力パ
ルスVA ,VB の立上がり、立ち下がりの位置に変化が
生じている。
【0043】前述の実施例においては、前述の図7,8
に示したように領域144の大きさは変化するが、出力
パルスVA ,VB の波形に変化はない。また、図1のy
方向のずれがあったとしても、フォトダイオード140
a〜cへの光量が減少するが、これは等価的にLED1
20の光量が減少することを意味し、出力パルスVA
B の波形,分解能にも変化はない。そのため、より小
さな検出誤差でスリット板110の移動を検出すること
ができ、光源120からの光が平行光線でなくても、よ
り正確な測定対象の測定を可能にしている。
【0044】本発明は前述の実施例に限らず様々な変形
が可能である。
【0045】例えば、フォトダイオード140a〜cを
同じ大きさにし、抵抗RA 〜RC を同じ値にしたが、必
ずしもこのようにする必要はない。フォトダイオード1
40a〜cの検出感度に応じて抵抗RA 〜RC を変える
ことで或いは補正用のアンプを付加することで同一の動
作をなすことが可能である。一例を挙げれば、フォトダ
イオード140a,cの検出感度をSa,Sc(または
受光面の面積比)とすると、抵抗RA ,RC は「Sc/
Sa」とすれば良い。フォトダイオード140d、抵抗
D についても同様である。抵抗RD の値を大きくとれ
ば、フォトダイオード140dをフォトダイオード14
0bに近付けることが可能になる。
【0046】また、フォトダイオード140a〜c,d
は四角形状のものを図に示したが、中心の位置関係が保
てれば、円形など他の形でも良い。そして、検出出力の
位相差を90度にするため、フォトダイオード140b
をフォトダイオード140a,cの中点に設けたが、こ
の位置をずらすことで位相差を変えることができる。
【0047】さらに、信号処理回路ではヒステリシスを
持つコンパレータで比較演算を行ったが、このほかのも
の(例えば、A/Dコンバータとマイクロプロセッサな
ど)を用いて構成しても良い。
【0048】
【発明の効果】以上の通り本発明のエンコーダ装置によ
れば、光が照射される領域の重心が第2の受光素子の受
光部の中心上近傍にあるときに、第1の受光素子の検出
出力と第3の受光素子の検出出力が等しくなり、また、
このときの上記領域の位置が第2の相の出力パルスの立
上がり、立ち下がりの丁度真ん中になるため、部材の位
置ずれがあっても、一定の位相差を持つ第1及び第2の
出力パルスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成図。
【図2】スリット板を示す図。
【図3】光検出器の構成図。
【図4】信号処理回路の構成図。
【図5】光のあたる領域とフォトダイオード140a〜
cの状の位置を示す図。
【図6】検出出力IA 〜IC ,ID 、出力パルスVA
B の変化を示す図。
【図7】LED120、スリット板110、フォトダイ
オード140の位置関係を示す図。
【図8】LED120、スリット板110、フォトダイ
オード140の位置関係を示す図。
【図9】LED120、スリット板110、フォトダイ
オード140の位置関係を示す図。
【図10】光のあたる領域とフォトダイオード140a
〜cの状の位置を示す図。
【図11】検出出力IA 〜IC ,ID 、出力パルス
A ,VB の変化を示す図。
【図12】比較例の構成図。
【図13】比較例の検出出力IA 〜IC ,ID 、出力パ
ルスVA ,VB の変化を示す図。
【図14】比較例の検出出力IA 〜IC ,ID 、出力パ
ルスVA ,VB の変化を示す図。
【符号の説明】
110…スリット板、140a〜c,d…フォトダイオ
ード、150…信号処理回路、120…LED、112
a,b,c…スリット、P…間隔,IA ,IB ,IC
D …検出出力、VA ,VB …出力パルス、150…信
号処理回路、152a〜d…I−V変換回路、154
A,154B…コンパレータ、t1 〜t7 …位置、14
4a,b…領域。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略等しい間隔で並んだ開孔を有し、測定
    対象の動きに応じて、前記開孔が並んだ方向の移動をす
    る部材と、 前記方向にそって配置され、前記開孔を通過した光を検
    出する第1、第2および第3の受光素子と、 前記開孔の光を検出する第4の受光素子と、 前記第1および第3の受光素子検出出力を比較して、前
    記第1の相の出力パルスを発生するとともに前記第4の
    受光素子の検出出力を用いて前記第2の相のパルス出力
    を発生する信号処理手段とを有し、 前記第1および第3の受光素子の受光部の間隔は、前記
    光が前記受光部の置かれた面上に照射される領域の間隔
    の1/2から1/3であることを特徴とするエンコーダ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記開孔の前記方向の幅が、前記間隔の
    略1/2であることを特徴とする請求項1記載のエンコ
    ーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記第4の受光素子の受光部が、前記第
    2の受光素子の受光面上に配置され、その受光部の面積
    が、前記第2の受光素子の略1/2であることを特徴と
    する請求項1記載のエンコーダ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001031292A1 (fr) * 1999-10-26 2001-05-03 Citizen Watch Co., Ltd. Dispositif de mesure de deplacement optique

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