JPH06182728A - スラリーからの物品の製造方法及び製造装置 - Google Patents

スラリーからの物品の製造方法及び製造装置

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JPH06182728A
JPH06182728A JP33693492A JP33693492A JPH06182728A JP H06182728 A JPH06182728 A JP H06182728A JP 33693492 A JP33693492 A JP 33693492A JP 33693492 A JP33693492 A JP 33693492A JP H06182728 A JPH06182728 A JP H06182728A
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JP
Japan
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slurry
microwave
molding
molding cavity
heating
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Application number
JP33693492A
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English (en)
Inventor
Mikio Yamamoto
幹夫 山本
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿式成形装置のスラリーの加熱時間の短縮か
ら、成形サイクルタイムの大幅な短縮を目的とする。 【構成】 片側壁及び一対の相対移動する上下型によっ
て形成する成形キャビティ内にスラリーを供給し、前記
一対の上下型を近づけることによって成形キャビティの
体積を減少させスラリーを脱液することによって成形体
を得る場合に、マイクロ波を用いて加熱したスラリーを
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化物磁性粉末を懸濁
したスラリーから酸化物永久磁石の成形体を得る為の湿
式成形装置等あるいはフェライト磁石の製造方法等に関
する。
【0002】
【従来の技術】フェライト磁石は、モータ、発電機等の
回転機器を含む種々の用途に使用されている。このフェ
ライト磁石の製造方法として、粒径1μm程度のフェラ
イト粉末を含むスラリーを磁場中で湿式成形し、得られ
た成形体を焼結する、いわゆる湿式法が知られている
(例えば特公昭55ー6041号、同59ー8047号
参照)。この湿式法に使用される成形装置では従来、成
形能率をある程度無視して成形体の欠陥の発生を防いで
いた。
【0003】しかし、その後欠陥を伴わずに高能率の成
形を行う装置としてスラリーを加熱する加熱装置を有し
た湿式成形装置が提案された(特公平1ー54167
号)。それはスラリ−が成型キャビティ−内に注入され
る前にスラリ−を加熱し、スラリ−の粘性を低下させ、
脱水性を改善するというものである。図2に前記加熱装
置を有した湿式成形装置の従来例を示す。4は、下部シ
リンダー5により上下方向に駆動されるダイス型、6は
基盤20上に固定されて、パッキング7を介してダイス
型4内に挿入された下パンチ、12は排液孔11及び排
液孔13を有し、濾過体10を介してダイス型4の上面
と接し、上部油圧シリンダー14により上下方向に駆動
される上パンチである。8は、ダイス型4、上パンチ1
2及び下パンチ6で形成された成形キャビティであり、
ダイス型4の外周には磁場コイル9を備えている。成形
キャビティ8は、スラリー供給管21を介してスラリー
収容槽19に接続されている。スラリー供給管21の途
中には、バルブ16と18が設けられ、両バルブの間に
は、スラリーを300kg/cm2以上の高圧で圧送するスラリ
ー圧送装置17が設けられ、更にその下流には供給管2
1を取り囲んで、発熱体を内蔵したスラリー加熱装置2
2が設けられている。このように図2の湿式加熱装置は
スラリー圧送装置17の圧送圧力が高い点及びスラリー
供給管21にスラリー加熱装置22を設けてスラリーを
成形する能率を上げている。
【0004】前記加熱装置を有した湿式成型装置を用い
ることにより成型サイクルタイムは低減された。しか
し、前記加熱装置は電熱管やウォーターバス等を使って
加熱を行っていた為、次のような不都合があった。ウォ
ーターバスはスラリーを均一に加熱するためには長時間
の加熱が必要であり、電熱管は長期間使用すると加熱装
置内のスラリ−が流れるパイプが内壁から強く加熱され
るため内壁面に接する原料スラリ−が固くなり、パイプ
がスラリーで閉塞してしまうという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記欠点を克服し、加
熱装置を従来より格段に熱効率の良い加熱装置に改善す
ると共にスラリーを加熱することによる性能改善を検討
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】一般的にスラリ−とは流
体中に固体粒子が分布した懸濁した状態である。本発明
者は鋭意検討の結果、スラリ−すなわち流体と固体粒子
の両方あるいは一方がマイクロ波の吸収体であれば熱伝
導が速くなり、従って加熱の能率が良くなるため、加熱
を要する加工工程に適用すれば加工能率が大幅に改善さ
れることに想達した。
【0007】本発明は型側壁及び一対の相対移動する上
下型によって形成する形成キャビティ内にスラリーを供
給し、前記一対の上下型を近づけることによって成形キ
ャビティの体積を減少させスラリーを脱液することによ
って成形体を得る場合に、マイクロ波を用いて加熱した
スラリーを用いるスラリーからの物品の製造方法であ
る。本発明は原料スラリ−をマイクロ波を用いて加熱す
る。そのため本発明を用いる場合スラリ−中の粉末と懸
濁液が共にマイクロ波の良い吸収体である場合に本発明
は最も効果が上がる。しかし懸濁液だけがマイクロ波の
吸収体であれば十分である。一般的に製造過程で用いら
れるスラリ−の流体は水であることが多い。水はマイク
ロ波の吸収体であるから、効率良く熱を吸収するので加
熱にかかる時間が減少し、加工能率が向上する。
【0008】本発明は相対移動可能とした一対の上下型
と型側壁で形成する成形キャビティ、該成形キャビティ
へのスラリー供給口及び該成形キャビティからの脱液孔
を備えた成形装置本体、スラリー供給口にスラリー容器
からスラリーを供給するための圧力装置及びスラリー容
器から成形装置本体へスラリーを導くスラリー通路を備
えた、物品製造装置において、スラリー通路の一部をマ
イクロ波透過性部材で構成し、この部分がマイクロ波ボ
ックスを通過するようにし、当該マイクロ波ボックスに
は、マイクロ波発生装置を連結したスラリーからの物品
製造装置である。スラリ−を加熱すると流体の粘性が低
下するので成型時の脱水性が良くなる。前記したように
スラリーがマイクロ波を吸収することにより熱電導率が
速くなり、従って加熱の能率が良くなる。加熱が能率良
く行われることによりスラリーが目的温度に達する時間
が短縮されるためパイプ管内にスラリ−が留まる時間も
短縮し、成型時間の短縮が可能となる。
【0009】本発明では従来の加熱装置のようにスラリ
−を通すパイプにヒ−タ−を巻き付けているわけではな
いので、ヒ−タ−が長時間高熱にさらされることはな
く、目的温度で一定に保たれる。そのため、パイプ内部
にスラリ−が凝固しパイプが閉塞することもない。また
ウォ−タ−バス形式の加熱装置にすれば水がマイクロ波
の吸収体であるため従来のウォ−タ−バス形式の加熱装
置より更に効率良く加熱することが可能となる。
【0010】本発明のマイクロ波を熱源として使用した
加熱装置を有する湿式成形装置を用いてスラリーを成形
しフェライト磁石を作製すると従来の湿式成型装置で成
型したフェライト磁石より成型時間が短縮されることは
もちろん、磁気特性、配向性が良好となる。フェライト
磁石のスラリ−は水とSn・フェライト又はBa・フェ
ライトであり、両方ともマイクロ波の吸収体であるので
成型時間が短縮される。本発明はフェライト磁石以外の
加工工程においてスラリーを成形する工程を持つ製品へ
の応用も可能である。また成型装置以外の加熱装置を持
つ粉砕機等への応用も加熱によるスラリーの粘性低下、
加熱短縮の点から有用である。
【0011】本発明の湿式成型装置の加熱装置の例を図
1に示す。図1を説明するとマイクロ波発生用マグネト
ロン1、及びその電源、マイクロ波の外部への漏洩を防
止するボックス2、スラリ−の加熱中の容器ともなるマ
イクロ波に対し透明なパイプ3から構成される。マイク
ロ波に対し透明なパイプとしては、テフロン、ポリプロ
ピレン、その他樹脂などが考えられる。
【0012】
【作用】本発明により、パイプ管内のスラリーの閉塞を
防止でき、更に熱効率がよい加熱装置であるため加熱時
間の短縮が可能となる。
【0013】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。 (実施例1)平均粒径0.8μmのフェライト粒子(S
rO、6Fe23)を60重量%、ポリビニルアルコ−
ルを0.1重量%水に分散させたスラリ−を試料とし、
図2に示す従来の湿式成形装置と加熱装置として図1に
示す本発明のマイクロ波を用いたこと以外従来の湿式成
型装置と同一の湿式成形装置を用いて成形を行った。ス
ラリ−は85℃に加熱し、300Kg/cm2の圧力で
成形を行った。前記条件で湿式成形を行った場合の成形
サイクルタイムを測ったところ、本発明の成形装置を用
いた場合、70秒となった。従来の成形装置を用いた場
合,102秒となり、大幅に成形サイクルが短縮でき
た。
【0014】
【発明の効果】本発明により、加熱時間の短縮から、成
型サイクルの大幅な短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湿式成形装置の加熱装置の例を示す図
である。
【図2】従来の湿式成形装置の例を示す図である。
【符号の説明】
1 マイクロ波発生用マグネトロン、2 ボックス、3
テフロン製パイプ 4 ダイス型、5 下部シリンダー、6 下パンチ、7
パッキング 8 成形キャビティ、9 磁場コイル、10 濾過体、
11 排液孔 12 上パンチ、13 排液室、14 上部油圧シリン
ダー、15 注入口 16 バルブ、17 スラリー圧送装置、18 バル
ブ、19 スラリー溜 20 基盤、21 スラリー供給管、22 スラリー加
熱装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型側壁及び一対の相対移動する上下型に
    よって形成する成形キャビティ内にスラリーを供給し、
    前記一対の上下型を近づけることによって成形キャビテ
    ィの体積を減少させスラリーを脱液することによって成
    形体を得る場合に、マイクロ波を用いて加熱したスラリ
    ーを用いることを特徴とするスラリーからの物品の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、フェライト磁石粉末
    を水に懸濁したものであるスラリーからの物品製造方
    法。
  3. 【請求項3】 成形キャビティを形成する相対移動可能
    とした一対の上下型と型側壁、該成形キャビティへのス
    ラリー供給口及び該成形キャビティからの脱液孔を備え
    た成形装置本体、スラリー供給口にスラリー容器からス
    ラリーを供給するための圧力装置及びスラリー容器から
    成形装置本体へスラリーを導くスラリー通路を備えた、
    物品製造装置において、スラリー通路の一部をマイクロ
    波透過性部材で構成し、この部分がマイクロ波ボックス
    を通過するようにし、当該マイクロ波ボックスには、マ
    イクロ波発生装置を連結したことを特徴とするスラリー
    からの物品製造装置。
JP33693492A 1992-12-17 1992-12-17 スラリーからの物品の製造方法及び製造装置 Pending JPH06182728A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8066498B2 (en) 2005-09-29 2011-11-29 Tdk Corporation Magnetic field molding device, method for producing ferrite magnet, and die
KR102198637B1 (ko) 2020-02-20 2021-01-05 권인혁 페라이트 자석의 제조장치
KR102202444B1 (ko) 2020-05-18 2021-01-12 권혜진 분말야금 성형장치
KR102198636B1 (ko) 2020-02-25 2021-01-15 권인혁 페라이트 자석의 제조방법

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