JPH0618270Y2 - 木材の強度試験機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は木材の強度を測定する木材の強度試験機に関す
るものである。

（従来の技術） 従来における木材の強度試験機は木材の表側の強度測定
をした後手作業で木材を裏返して裏側の強度測定をして
いたため作業に手間がかかり及び正確な測定が出来なか
つた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は以上の従来の問題を解決し木材の表側と裏側の
強度を自動的に及び正確に測定出来る木材の強度試験機
の提供を目的とする。

（実施例） 以下本考案の木材の強度試験機を図面に示す実施例に従
い説明する。

第１図は本考案の木材の強度試験機を示し、該試験機は
木材(10)の送り路(1)中において前方に設けられ相互に
対向する駆動ローラー(3a)及び従動ローラー(3b)を有す
る。

該従動ローラー(3b)は空圧シリンダー等により送り路
(1)方向へ進退可能にされる。

又送り路(1)中の後方には前記駆動ローラー(3a)側に他
の従動ローラー(5a)が設けられる。

該従動ローラー(5a)と対向する側には前記駆動ローラー
(3a)と同一方向に常に回転する他の駆動ローラー(5b)が
設けられる。

次に前記駆動ローラー(3a)と前記従動ローラー(5a)の間
にはロードローラー(4a)が送り路(1)方向へ進退可能に
設けられる。

更に該ロードローラー(4a)と対向して他のロードローラ
ー(4b)が送り路(1)方向へ進退可能に設けられる。

一方、木材(10)の位置を確認するための光学式センサー
等の検知手段(7)が適所に設けられる。

以上の実施例に示した本考案の木材の強度試験機の作用
は次の通り。

すなわち初期状態においては第１図に示す様に従動ロー
ラー(3b)とロードローラー(4a)(4b)は退き及び駆動ロー
ラー(3a)(5b)は駆動されている。

この状態において木材(10)が送り路(1)から送られ駆動
ローラー(3a)の側方に到ると検知手段(7)により検知さ
れて第２図に示す様に従動ローラー(3b)が送り路(1)方
向へ進められる。

これにより木材(10)は駆動ローラー(3a)に押し付けられ
て前方へ送られる。

これにより木材(10)が前方へと送られて従動ローラー(5
a)の側方に到ると検知手段(7)により検知されて第３図
に示す様にロードローラー(4b)が送り路(1)方向へ進め
られる。（従動ローラー(3b)は退く）。

この結果木材(10)は駆動ローラー(3a)及び従動ローラー
(5a)によりその両端を支持された状態でロードローラー
(4b)により荷重がかけられ撓むことになる。

ロードローラー(4b)による荷重は一定荷重又は一定撓み
のいずれも可能である。

以上の結果木材(10)の片側の強度が測定されて計測装置
に記憶される。

更に木材(10)が送られていき第４図に示す様にその後端
が駆動ローラー(3a)に近接すると検知手段により検知さ
れてロードローラー(4b)が退く。

これにより木材(10)は駆動ローラー(3a)から開放されて
静止する。

次に第５図に示す様に反対側のロードローラー(4a)が送
り路(1)方向へ進められる。

これにより木材(10)は従動ローラー(3b)及び駆動ローラ
ー(5b)によりその両端を支持された状態でロードローラ
ー(4a)により荷重がかけられ撓むことになる。

以上の結果木材(10)の反対側の強度が測定されて計測装
置に記憶される。

更に木材(10)が送られていき第６図に示す様にその前端
が駆動ローラー(5b)に近接するとロードローラー(4b)が
退く。

これにより木材(10)は駆動ローラー(5b)から開放されて
静止する。

以上で木材(10)の表側及び裏側の強度が自動的に測定さ
れたことになり例えば両者の測定値が平均されて表示さ
れることになる。

（考案の効果） 本考案の木材の強度試験機の実施例は以上の通りであり
その効果を次に列記する。

(1)本考案の木材の強度試験機は実用新案登録請求の範
囲に記載した構成であり、特に相互に対向して設けられ
た１対のロードローラーを有するため木材の表側と裏側
の強度を自動的に測定することが出来る。

(2)本考案の木材の強度試験機は同上の構成であり、特
に１対のロードローラーを有するため木材の強度は正確
に測定される。

(3)本考案の木材の強度試験機は同上の構成であり、特
に相互に同一方向に常に回転している両駆動ローラーの
いずれか一方に木材を押し付ける１対のロードローラー
を有するため木材のいずれの側の強度の測定と木材の進
退を単純な構成で達成出来た。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の試験機の平面図 第２図は同上試験機のロードローラー等の配置図 第３図乃至第６図は同上ロードローラー等の作動状態図 １……送り路、３ａ……駆動ローラー ３ｂ……従動ローラー、４ａ……ロードローラー ４ｂ……ロードローラー、５ａ……従動ローラー ５ｂ……駆動ローラー、７……検知手段 １０……木材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井口 治 大阪府大阪市住之江区新北島３−９番４− 213号 (72)考案者 安田 健三 大阪府堺市浜寺石津町東５丁目４番８号 (56)参考文献 特開 昭58−122446（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−74153（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−74154（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】木材の送り路中において前方に設けられた
   駆動ローラーと、該駆動ローラーに対向して設けられ送
   り路方向へ進退可能にされた従動ローラーと、前記送り
   路中の後方において前記駆動ローラー側に設けられた他
   の従動ローラーと、該従動ローラーと対向する側に設け
   られたの駆動ローラーと、前方の駆動ローラーと後方の
   従動ローラーの間に相互に対向して設けられ送り路方向
   へ進退可能にされ相互に同一方向に常に回転している両
   駆動ローラーのいずれか一方に木材を押し付け木材を送
   る１対のロードローラーとからなる木材の強度試験機