JPH06182353A - 土木泥水の処理方法 - Google Patents
土木泥水の処理方法Info
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- JPH06182353A JPH06182353A JP35599292A JP35599292A JPH06182353A JP H06182353 A JPH06182353 A JP H06182353A JP 35599292 A JP35599292 A JP 35599292A JP 35599292 A JP35599292 A JP 35599292A JP H06182353 A JPH06182353 A JP H06182353A
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Abstract
も少ない処理方法が簡便な凝集処理方法を提供する。 【構成】 硫酸イオンをSO4として1〜5重量%の範囲で
含有し、且つ塩基度が35〜65%の範囲のポリ塩化アルミ
ニウムとポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド
との混合物を使用し凝集処理を行う。この方法によって
土木泥水の処理を行うことにより、一般に無機凝集剤の
みを使用する場合に比べ、その薬剤の使用量は低減し、
発生する汚泥量も少なくなる。しかも一般の高分子凝集
剤との併用処理に比べ、その操作も非常に簡便となる優
れた効果を奏する。
Description
関し、殊に建設・土木工事で発生する泥水に対して有用
な水の処理方法に関する。
て、これら工事に伴い発生する残土、あるいは泥水の発
生量も増加の一途を辿っている。また、このような工事
の工法も次々に新しい工法が採用されるようになり、地
下掘削、地盤安定化のために工事用の各種の泥水が用い
られている。このような工事用泥水は、膨潤性の高い微
細なベントナイト粉末が一般に使用され、また分散安定
流動性を向上するためこれに分散剤や増粘剤が使用され
る結果、工事によって排出される廃泥水は安定した泥水
となり、水中に分散した土質は容易に沈降分離せず、そ
の処理に苦慮しているのが現状である。
て、従来よりポリ塩化アルミニウム、塩化アルミニウム
等の凝集剤が使用されている。しかしながら、土木泥水
は上述のように各種の安定剤、分散剤が混入されている
結果、一般の無機濁質の処理に比べ、その使用量は遥か
に多量を必要とする。また、凝集剤の多量添加を行って
も充分な処理効果が得られない。更に、処理効果を向上
させるため、ポリ塩化アルミニウム、塩化アルミニウム
等の無機凝集剤とポリアクリルアミドあるいはその部分
加水分解物等の高分子凝集剤を併用する方法も採用され
ているが、多段処理が必要なことから操作が複雑とな
り、またその効果に於いても未だ充分でなく、土木泥水
の処理に優れた効果を有する凝集剤並びに簡易な処理方
法の開発が望まれている。
な実状に鑑み、建設・土木工事等で発生する泥水を効率
良く固液分離する方法について鋭意検討を重ねた結果、
ポリ塩化アルミニウムとポリジメチルジアリルアンモニ
ウムクロライドとの混合物が、土木泥水の処理に顕著な
効果を有することを見出し本発明を完成したものであ
る。
ンをSO4として1〜5重量%の範囲で含有し、且つ塩基度
が35〜65%の範囲のポリ塩化アルミニウムとポリジメチ
ルジアリルアンモニウムクロライドとの混合物を使用す
ることからなる土木泥水の処理方法に関する。
の範囲で含有し、且つ塩基度が35〜65%の範囲のポリ塩
化アルミニウム(以下、PACと略記する)とポリジメチ
ルジアリルアンモニウムクロライド(以下、DMDAC
と略記する)とを混合して使用することに特徴を有す
る。
SO4として1〜5重量%の範囲で含有し、且つ塩基度が35
〜65%の範囲のものを使用することが必要である。即
ち、硫酸イオン量に関しては、この範囲を逸脱しSO4が1
重量%を下廻ると、その凝集効果が低下し、また反対に
SO4が5重量%を上廻ると、ポリ塩化アルミニウム自体が
不安定なものとなり、沈澱物を生成することから同様に
凝集効果は低下し、以て本発明の効果が得られないもの
となる。また塩基度に関しても、この範囲を逸脱する
と、混合した凝集剤は凝集効果が低下するだけでなく不
安定となり、同様に本発明の効果が得られない。また、
DMDACは、その25℃に於ける固有粘度が0.6dl/g以
上のものを使用する。
物を、土木泥水に添加して凝集脱水処理を行うが、本発
明はこれらを予め混合しておくことが殊に重要であり、
処理を行う際にこれらを別々に添加し使用しても本発明
の効果は得られない。更に、PACとDMDACとの混
合割合に関して云えば、PACのAl2O3量とDMDAC
の固形分量が、重量比で100:4〜40の範囲となるように
混合を行う。即ち、両者の混合割合がこの範囲を逸脱す
ると、各々単独で使用する場合と効果は変わらず、本発
明の効果は得られない。この混合した薬剤を土木泥水に
添加し、攪拌を行った後、加圧脱水、減圧濾過等の手段
を用いて泥水の固液分離を行えばよい。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
また、本発明に於いて%は特に断らない限り全て重量%
を示す。
基度50%,多木化学(株)製,商品名PAC250A)とDMDAC
(固形分20%,固有粘度1.3dl/g,東亜合成化学工業(株)
製,商品名アロンフロックC-70)を使用し、表1に示した割合で
これらを混合し凝集剤とした。泥水加圧シールド工法に
よって排出した泥水(大阪府地下鉄工事泥水)を用い、泥
水の凝集脱水試験を行った。尚、この泥水は固形分濃度
22.18%、比重1.150g/cm3、pH8.93であった。
た。500ml容の共栓付メスシリンダーに泥水の500mlを採
り、これに凝集剤の所定量を添加した後、20回の転倒攪
拌を行った。次いで、これを内容積1Lのステンレス製加
圧容器(直径100mm)の底部にポリプロピレン製の濾布(中
尾フィルター(株)製,PP1260SK-20)を取り付けた加圧脱水機に
入れ、空気圧4kg/cm2で加圧濾過を行った。加圧濾過開
始より濾液量が250ml濾過できるまでの時間を測定し、
これを脱水性の評価とした。尚、二種の凝集剤を使用し
た場合には、第一の凝集剤の添加後10回転倒攪拌し、次
いで第二の凝集剤を添加後転倒攪拌を行い計20回とし、
以下上記と同様に試験を行った。これらの結果を表1に
示した。
の比で示し、凝集剤の添加量は混合物有姿の添加量で示
した。(以下同じ)
DMDACを用い、これらを表2に示した割合で混合し
凝集剤とした。実施例1で使用した泥水を用い、実施例
1と同様に凝集脱水試験を行った。試験結果を表2に示
した。
基度50%,多木化学(株)製,商品名PAC250A)とDMDAC
(固形分20%,固有粘度1.3dl/g,東亜合成化学工業(株)
製,商品名アロンフロックC-70)を使用し、表3に示した割合で
これらを混合し凝集剤とした。また別に、比較例として
DMDACに代えて他の高分子凝集剤を使用し、表3に
示した割合で混合して凝集剤とした。シールド工法によ
って排出した泥水(東京都地下鉄工事泥水)を用い、泥水
の凝集脱水試験を行った。尚、この泥水は固形分濃度2
2.60%、比重1.14g/cm3、pH8.81であった。凝集脱水試
験の方法は、実施例1に記載した方法と同様に行った。
これらの結果を表4に示した。
(株)製商品名
基度50%,多木化学(株)製,商品名PAC250A)とDMDAC
(固形分20%,固有粘度1.3dl/g,東亜合成化学工業(株)
製,商品名アロンフロックC-70)を使用し、これらを100/10の割
合で混合し凝集剤とした。また比較のために、ポリ塩化
アルミニウムについて、硫酸根の無含有品(PAC-1;Al2O3
10%,SO40%,塩基度50%)、低塩基度品(PAC-2;Al2O310
%,SO43%,塩基度30%)及び高塩基度品(PAC-3;Al2O310
%,SO43%,塩基度70%)を各々試作し、これらと上記の
DMDACとを100/10の割合で混合し、比較のための凝
集剤とした。実施例3で使用した泥水を用い、実施例1
の試験方法と同様に凝集脱水試験を行った。試験結果を
表5に示した。
CとDMDACとを混合し、これを土木泥水に添加使用
することにより、これらを別々に添加して使用する場合
に比べ、その効果が一段と優れたものとなる。また、一
般に無機凝集剤のみを使用する場合に比べ、その使用量
が少なくなり発生する汚泥量も少なくなる。更に、一般
の高分子凝集剤との併用処理に比べ、その操作が一段処
理で行えることから、処理方法が非常に簡便である。
Claims (1)
- 【請求項1】 硫酸イオンをSO4として1〜5重量%の範
囲で含有し、且つ塩基度が35〜65%の範囲のポリ塩化ア
ルミニウムとポリジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イドとの混合物を使用することからなる土木泥水の処理
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35599292A JP3225267B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 土木泥水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35599292A JP3225267B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 土木泥水の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06182353A true JPH06182353A (ja) | 1994-07-05 |
JP3225267B2 JP3225267B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=18446779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35599292A Expired - Lifetime JP3225267B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 土木泥水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3225267B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1128499A (ja) * | 1997-05-16 | 1999-02-02 | Hymo Corp | 汚泥の脱水方法 |
JP2007167721A (ja) * | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Taki Chem Co Ltd | 排水処理用凝集剤 |
JP2017047358A (ja) * | 2015-09-01 | 2017-03-09 | 株式会社大林組 | ベントナイト系安定液の廃液処理方法、及び、それに用いられる有機凝集剤 |
-
1992
- 1992-12-18 JP JP35599292A patent/JP3225267B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1128499A (ja) * | 1997-05-16 | 1999-02-02 | Hymo Corp | 汚泥の脱水方法 |
JP2007167721A (ja) * | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Taki Chem Co Ltd | 排水処理用凝集剤 |
JP2017047358A (ja) * | 2015-09-01 | 2017-03-09 | 株式会社大林組 | ベントナイト系安定液の廃液処理方法、及び、それに用いられる有機凝集剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3225267B2 (ja) | 2001-11-05 |
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