JPH06182306A - 部材表面の洗浄方法及び装置 - Google Patents

部材表面の洗浄方法及び装置

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JPH06182306A
JPH06182306A JP35713692A JP35713692A JPH06182306A JP H06182306 A JPH06182306 A JP H06182306A JP 35713692 A JP35713692 A JP 35713692A JP 35713692 A JP35713692 A JP 35713692A JP H06182306 A JPH06182306 A JP H06182306A
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cleaning
dry ice
particles
sublimable
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JP35713692A
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Tsunehiro Noda
倫弘 野田
Morihito Kanzawa
守仁 神沢
Hiroaki Sato
広昭 佐藤
Motoaki Okada
素明 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライアイス粒子或いは氷粒子等の昇華性或
いは融解性固体粒子のブラストの洗浄機能を高めること
により、これら固体粒子ブラストによる洗浄の工業的適
用分野を広げることができる部材表面の洗浄方法及び装
置を提供する。 【構成】 部材表面に界面活性剤、アルカリビルダー、
石鹸の内の1つ又は2つ以上の混合からなる洗剤を噴霧
又は刷毛又は浸漬で塗布し、該洗剤が部材表面に付着し
ている油脂や粉塵等の汚染物に含浸、又は該汚染物に反
応する時間が経過した後、ドライアイス等の昇華性固体
粒子又は氷等の融解性固体粒子を気体ジェットにより部
材表面に投射し、汚染物を除去洗浄するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は構造物等の部材の表面に
付着している油脂、粉塵等の汚染物をドライアイス等の
昇華性或いは氷等の融解性の固体粒子を気体ジェットで
投射して洗浄、即ち汚染物を昇華性或いは融解性の固体
粒子のブラストで除去、洗浄する部材表面の洗浄方法及
び装置に関するものである。
【0002】従来、被洗浄体表面に、ドライアイス、氷
或いはそれらの混合物を気体ジェットによって投射し、
該被洗浄体表面の油脂、粉塵等の汚染物を除去する方法
及び装置が知られている(例えば、米国特許第4,03
8,786号明細書、米国特許第4,389,820号
明細書、特開昭46−95708号公報、特開昭60−
67077号公報、特公昭58−55667号公報、国
際出願第WO91/09800号)。
【0003】ここでドライアイスは、昇華性のものであ
るから、除汚作用中にガスとなって飛散し、油脂、粉塵
を含んだ除塵媒体が残らないことに最大の特徴を有して
いる。同様に氷は融解性であるから、除汚作用後には油
脂、粉塵を含んだ水となり、その廃媒体の量は通常の洗
剤液スプレーによって洗い流す方法よりも著しく少ない
ので、廃媒体の処分が容易になるという特徴を有してい
る。
【0004】上記のようにドライアイス及び氷粒子の気
体ジェットによる投射、それぞれ固体粒子が被除去物を
掻き取ることによって洗浄作用を奏すると共に、前者で
はドライアイス粒子が被洗浄物に衝突した時に急速に昇
華、ガス化して被洗浄物を吹き飛ばす作用も奏するとさ
れている。また、後者では、氷粒子が被洗浄物に衝突し
た時に融解液化して被除去物を流し去る作用を奏すると
考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ドライアイス粒子や氷
粒子の投射による洗浄は上記のような特徴を有するもの
の、ドライアイス粒子や氷粒子は砂粒や鉄粒より軟らか
く脆弱なので、サンドブラストや鉄ショットブラストよ
りも、被除去物を掻き取る機能は低い。ドライアイスブ
ラストにおいては爆発的なガス風による飛散、氷粒ブラ
ストにおいては水による流下作用が付加されると言えど
も、共に油脂や強固に付着した粉塵等の汚染物に対する
機能は、一般にサンドブラストや鉄ショットブラストよ
りも低くなる。
【0006】一方、ドライアイス粒ブラスト、氷粒ブラ
ストのいずれにおいても、ドライアイス粒子、氷粒子は
消耗品であり、洗浄機能が低いということは洗浄コスト
を引上げることになる。従って、除去媒体の後処理が容
易であるという長所を活かしてドライアイス粒ブラスト
や氷粒ブラストによる洗浄を工業的にその適用分野を広
げるためには洗浄機能の向上が必要である。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、ドライアイス粒子或いは氷粒子等の昇華性或いは融
解性固体粒子のブラストの洗浄機能を高めることによ
り、これら固体粒子ブラストによる洗浄の工業的適用分
野を広げることができる部材表面の洗浄方法及び装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は部材表面の洗浄方法を、部材表面に界面活性
剤、アルカリビルダー、石鹸の内の1つ又は2つ以上の
混合からなる洗剤を噴霧又は刷毛又は浸漬で塗布し、該
洗剤が部材表面に付着している油脂や粉塵等の汚染物に
含浸、又は該汚染物に反応する時間が経過した後、ドラ
イアイス等の昇華性固体粒子又は氷等の融解性固体粒子
を気体ジェットにより部材表面に投射し、汚染物を除去
洗浄するようにした。
【0009】また、部材表面の洗浄装置を、加圧ガスに
て洗剤を噴霧する噴霧ノズルを有する洗剤塗布装置と、
加圧ガスによる気体ジェットにて昇華性又は融解性の固
体粒子を投射する投射ノズルを有する固体粒子投射装置
と、一つの加圧ガス源又は異なる加圧ガス源から前記洗
剤塗布装置及び固体粒子投射装置に加圧ガスを導く加圧
ガス導入装置とを具備し、洗剤塗布装置で部材表面に洗
剤を塗布し、該洗剤が部材表面に付着している汚染物に
含浸、又は該汚染物に反応する時間が経過した後、固体
粒子投射装置により昇華性又は融解性の固体粒子を投射
し汚染物を除去洗浄するように構成した。
【0010】
【作用】本発明によれば、界面活性剤、アルカリビルダ
ー、石鹸の内の1つ又は2つ以上の混合からなる洗剤を
油脂や粉塵等の汚染物が付着した部材表面に塗布すると
時間の経過と共に、洗剤が部材表面に付着している汚染
物に含浸、又は該汚染物に反応して、部材表面と汚染物
との相互間の界面張力、そして油脂の表面張力を低くす
るので汚染物を部材表面から分離除去しやすくすること
ができる。
【0011】そして、その後にドライアイス等の昇華性
固体粒子又は氷等の融解性固体粒子を気体ジェットによ
り部材表面に投射すれば、油脂や粉塵等の汚染物の部材
表面からの分離除去機能は大幅に高まる。また、部材表
面から分離除去された油脂や粉塵等の汚染物は、昇華性
固体粒子の場合はその昇華により、少量の汚染物のみが
残ることになり、氷等の融解性固体粒子の場合は融解液
化した少量の液と汚染物の混合物が残ることになり、通
常の水等の洗浄液で洗浄する場合のように汚染物で汚染
された大量の洗浄媒体を残すことがない。
【0012】また、ドライアイス又は氷粒等の昇華性又
は融解性固体粒ブラストの場合は、これらの粒子を高速
に加速するので、通常2−10数kgf/cm2Gの大容量加圧
ガス源を使用するが、洗剤噴射の場合は、2−数kgf/cm
2Gの小容量ガス源で済むので、減調圧、流量制御機器を
含む加圧ガス導入装置及び射霧ノズルを有する洗剤塗布
装置を従来のドライアイス又は氷粒ブラスト装置に付加
すれば、本発明の部材表面の洗浄装置は容易に実現でき
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。 〔実施例1〕本部材表面の洗浄方法に使用された被洗浄
部材としては、鋳鉄鋳肌面に切削油又はワックス系防錆
剤を刷毛で塗り、約2日間放置したものを用いている。
この際、ワックス系防錆剤は乾燥して、軟質膜になるも
のである。このような被洗浄部材に本発明の洗浄方法を
実施した。洗剤はポリオキシエチレンアルキリエーテ
ル、有機アルカリビルダー、脂肪酸系可塑剤を主成分と
する高粘度水溶性のもので、該洗剤を刷毛で部材表面に
塗った。
【0014】前記洗剤塗布後、種々の時間放置した後、
ドライアイス粒子を投射した。洗剤塗布後の放置時間と
ドライアイス粒子の投射量は、洗剤評価結果と共に図1
に示されている。図1においては比較例(比較6,7)
として、洗剤を塗布せずいきなりドライアイス粒子を投
射した場合を示している。同図において、A,B,C,
D,Eはそれぞれ洗浄評価尺度を示す。
【0015】ドライアイスの投射は、炭酸ガスCO2
減圧投射してドライアイススノーを作るスノー製造装
置、このドライアイススノーをドライアイス粒子に成形
するペレタイザー、成形されたドライアイス粒子を外部
空気源からの高圧空気流に混入、搬送するエジェクタ
ー、ドライアイス粒子を加速して投射する投射ノズルか
らなる一般的なドライアイス投射装置を用いて行ってい
る。ドライアイス粒子を加速する加速空気源の圧力は
3.6kgf/cm2G、ドライアイス粒子の寸法は約3mmφ×
7mmとそれぞれ一定にされている。
【0016】洗浄度の評価は、トリクロロエタンを含浸
させた白色木綿で被洗浄部材の洗浄表面を強く拭き取
り、この木綿の着色程度で表示している。図1におい
て、評価度Aは極薄く着色(トリクロロエタンの刷毛塗
り洗浄と同程度)がある場合、Bは薄い着色(Aより僅
かに強い着色)があるが一般機材の洗浄としては十分の
洗浄度に達した場合、Cは薄く着色かつ洗浄むらがある
場合、Dは中位に着色かつ洗浄むらがある場合、Eは濃
く着色かつ洗浄むらがひどい場合をそれぞれ示す。
【0017】実施例1における洗浄方法及び結果は、図
1から明らかなように、洗剤を塗布せずに、いきなりド
ライアイス粒子を投射した場合には、洗浄度Bを得るの
に、被除去物が切削油でも防錆膜でも、ドライアイス粒
を投射量が28kg/m2も要するのに対して、洗浄剤塗布
後15〜25分放置後、ドライアイス粒を投射した場合
には、10kg/m2のドライアイス粒の投射で足りてい
る。つまり、本発明の洗浄方法によれば、必要な洗浄度
(クリーン度)を得るのに、ドライアイス粒の投射量を
大幅に低減できる。
【0018】〔実施例2〕本発明の洗浄方法の実施例2
としては、氷粒子を投射した場合である。該実施例2に
おいて、使用された被洗浄部材は、ステンレス鋼圧延材
の表面に切削油を刷毛で塗布した後、2日間放置したも
のである。
【0019】先ず、立方体状小型氷塊をロールで圧壊
し、篩分けして2〜5mmのザラメ状氷粒を用意した。別
途、上記実施例で用いたドライアイス粒投射装置のエジ
ェクター部及びノズル部を流用し、該エジェクター部の
ドライアイス粒入口部に逆円錐形ホッパーを取付けた構
造の氷粒子投射装置を製作した。上記のザラメ状粒子を
手動により、被洗浄面積1m2当たり、概略10kgずつホ
ッパーに供給しながら、被洗浄面に氷粒子を投射してい
る。
【0020】洗剤は上記実施例1で用いた洗剤と同一の
ものを用い、該洗剤を刷毛で被洗浄面に塗布した後、1
5分間放置し、氷粒を投射した場合、図1に示すような
洗浄評価尺度Aの洗浄度を得ることができる。これに対
して洗浄剤を塗布せずに、いきなり氷粒子を投射した場
合には、評価尺度Dの洗浄度となる。つまり、投射粒子
に氷粒子を用いても顕著な洗浄効果が得られる。
【0021】〔実施例3〕図2は本発明の洗浄装置の構
成、即ち上記実施例1において、実際に使用した洗剤を
被洗浄部材の表面に塗布する洗剤塗布装置を備えたドラ
イアイス投射装置の構成を示す図である。
【0022】図2において、二点鎖線で囲まれた部分A
は洗剤を被洗浄部材に塗布するための洗剤塗布装置であ
り、その他の部分がドライアイス投射装置である。洗剤
塗布装置は洗剤を噴霧する噴霧ノズル9を具備し、ドラ
イアイス投射装置の空気入口1、フィルター2,3を及
び空気配管の分岐部4から分岐され空気を減圧弁5−
1、圧力計6−1及び流量調節弁7−1を通して噴霧ノ
ズル9に導くように構成されている。該噴霧ノズル9は
通常塗料噴霧用として用いる塗料噴霧用ガンと同じ構造
で、本来塗料収容用として具備している容器9−1に洗
剤を注入し、前記流量調節弁7−1を経て供給される空
気によって該洗剤を霧状Bとして被洗浄部材の表面に塗
布する。
【0023】図2において、洗剤塗布装置(二点鎖線で
囲まれた部分A)を除くドライアイス投射装置は、ドラ
イアイス粒子を製造するドライアイス粒製造部及びドラ
イアイスを投射するドライアイス投射部から構成され
る。ドライアイス粒製造部は、液化炭酸ガスCO2を受
け入れる液化炭酸ガス入口14にフィルター15、減圧
弁5−4、圧力計6−1、開閉弁16、流量調整弁7−
4、切換弁8−2、熱交換器10−2、膨張弁11、ペ
レタイザ12及びエジェクター13が順次接続して構成
されている。ドライアイス粒投射部は、前記空気配管の
分岐部4から分岐された空気を減圧弁5−2、圧力計6
−2、流量調整弁7−2、切換弁8−1及び熱交換器1
0−1を経てドライアイス投射ノズル17に導く第1の
空気配管系統と、分岐部4から分岐された空気を減圧弁
5−3、圧力計6−3、流量調整弁7−3及びエジェク
ター13を経てドライアイス投射ノズル17に導く第2
の空気配管系統とで構成されている。
【0024】前記ドライアイス投射部の熱交換器10−
2と第1の空気配管系統の熱交換器10−1には、前記
ペレタイザ12でドライアイスとならなかったガスを通
すための排出管18に接続されている。
【0025】上記構成の洗剤塗布装置を備えたドライア
イス投射装置において、洗剤塗布装置の噴霧ノズル9か
ら洗剤を噴霧して被洗浄部材の表面に洗剤を塗布した
後、15分から25分後にドライアイス投射部のドライ
アイス投射ノズル17からドライアイス粒子が投射され
る。このドライアイス粒はドライアイス粒製造部で次の
ようにして製造され、ドライアイス投射ノズル17に供
給される。
【0026】液化炭酸ガス入口14から、フィルター1
5、減圧弁5−4、圧力計6−4、開閉弁16、流量調
整弁7−4、切換弁8−2及び熱交換器10−2を経て
供給された液化炭酸ガスは、膨張弁11でドライアイス
スノーとなり、ペレタイザ12でドライアイス粒子に形
成され、エジェクター13に供給される。このエジェク
ター13に供給された、ドライアイス粒子は、分岐部
4、減圧弁5−3、圧力計6−3及び流量調整弁7−3
を経て供給される空気流に混入され、ドライアイス投射
ノズル17に搬送される。また、分岐部4、減圧弁5−
2、圧力計6−2、流量調整弁7−2、切換弁8−1、
熱交換器10−1を経て供給される加圧空気はドライア
イス投射ノズル17に供給され、この加圧空気でドライ
アイス粒子を加速し、被洗浄部材の表面に投射する。
【0027】加圧空気源に接続される空気入口1は、洗
剤塗布装置の洗剤噴霧用の空気配管、ドライアイス投射
装置のドライアイス粒子搬送用の空気配管(前記ドライ
アイス投射部の第2の空気配管系統)、ドライアイス粒
子加速投射用の空気配管(前記ドライアイス投射部の第
1の空気配管系統)に接続されている。減圧弁5−1,
5−2,5−3及び流量調整弁7−1,7−2,7−3
をその用途に応じて調整することにより、洗剤塗布装置
及びドライアイス投射装置が同時に作動できる、即ち、
洗剤の噴霧とドライアイス粒子の投射の機能が同時に作
用するようになっている。従って、被洗浄部材の異なる
場所に、洗剤の噴霧とドライアイス粒子の投射がそれぞ
れできる。
【0028】上記実施例ではドライアイス投射装置に洗
剤塗布装置を付加する例を示したが、エジェクター13
のドライアイス粒子の入口部に逆円錐状のホッパーを取
付け、該ホッパーから氷粒子を供給し、該氷粒子を加圧
空気により投射ノズル17に供給加速し、該氷粒子を投
射する氷粒投射装置とすることもできる。このように洗
浄装置を構成することにより、既存のドライアイス投射
装置或いは氷粒子投射装置に、減圧弁、流量調整弁、汎
用塗料噴霧ノズルを付加するという低廉な改良によっ
て、本発明の洗浄方法を容易に実現できると同時に、洗
剤塗布とドライアイス粒子又は氷粒子の投射を一台の装
置で実現できる。
【0029】なお、図2は本発明の洗浄装置の一構成例
を示すものであり、本発明の洗浄装置はこれに限定され
るものではない。図2の例ではドライアイス投射装置に
洗剤塗布装置を付加した例を示したが、例えば洗剤塗布
装置とドライアイス投射装置をそれぞれ別の加圧空気源
に接続してもよく、また場合によっては加圧空気源では
なく、他の適当な加圧ガス源であってもよい。また、ド
ライアイス投射装置も図2に示す構成に限定されるもの
ではなく、要はドライアイス粒子や氷粒子のように昇華
性の固体粒子や融解性の固体粒子を高速で被洗浄部材の
表面に投射できる固体粒子投射装置であればよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば下記
のような優れた効果が得られる。 (1)洗剤を部材の表面に塗布し、洗剤が部材表面に付
着している汚染物に含浸、又は該汚染物に反応した後、
昇華性固体粒子又は融解性固体粒子を気体ジェットによ
り部材表面に投射すれば、汚染物は部材表面から容易に
分離除去され、該部材表面から分離除去された汚染物
は、昇華性固体粒子の場合はその昇華により、少量の汚
染物のみが残ることになり、融解性固体粒子の場合は融
解液化した少量の液と汚染物の混合物が残ることにな
り、汚染物で汚染された大量の洗浄媒体を残すことがな
い。また、昇華性固体粒子又は融解性固体粒子の必要投
射量を大幅に低減できる。
【0031】(2)また、本発明の洗浄装置は、例えば
昇華性又は融解性の固体粒子を投射する投射ノズルを有
する既存の固体粒子投射装置に、減圧弁、流量調整弁、
汎用の塗料噴霧ノズルからなる洗剤塗布装置を付加した
装置にすることにより実現できると共に、本発明の洗浄
方法に必要な洗剤塗布と昇華性又は融解性の固体粒子の
投射とを一台の装置で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄方法による洗浄評価結果を示す図
である。
【図2】本発明の洗浄装置の構成例を示す図である。
【符号の説明】
A 洗剤塗布装置 1 空気入口 2 フィルタ 3 フィルタ 4 分岐部 5−1 減圧弁 5−2 減圧弁 5−3 減圧弁 5−4 減圧弁 6ー1 圧力計 6ー2 圧力計 6ー3 圧力計 6ー4 圧力計 7−1 流量調節弁 7−2 流量調節弁 7−3 流量調節弁 7−4 流量調節弁 8−1 切換弁 8−2 切換弁 9 噴霧ノズル 10−1 熱交換器 10−2 熱交換器 11 膨張弁 12 ペレタイザ 13 エジェクター 14 液化炭酸ガス入口 15 フィルター 16 開閉弁 17 ドライアイス投射ノズル 18 排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 素明 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材表面に洗剤を塗布し、該洗剤が部材
    表面に付着している汚染物に含浸、又は該汚染物に反応
    する時間が経過した後、 昇華性又は融解性の固体粒子を気体ジェットにより前記
    部材表面に投射し、汚染物を除去洗浄することを特徴と
    する部材表面の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の部材表面の洗浄方法に
    おいて、 前記洗剤が界面活性剤、アルカリビルダー、石鹸の内の
    1つ又は2つ以上からなることを特徴とする部材表面の
    洗浄方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の部材表面の洗浄
    方法において、 前記洗剤の塗布が、噴霧又は刷毛又は浸漬により行われ
    ることを特徴とする部材表面の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の部材表面の洗浄方法に
    おいて、 前記昇華性又は融解性の固体粒子がドライアイス粒子又
    は氷粒子であることを特徴とする部材表面の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 加圧ガスにて洗剤を噴霧する噴霧ノズル
    を有する洗剤塗布装置と、 加圧ガスによる気体ジェットにて昇華性又は融解性の固
    体粒子を投射する投射ノズルを有する固体粒子投射装置
    と、 一つの加圧ガス源又は異なる加圧ガス源から前記洗剤塗
    布装置及び固体粒子投射装置に加圧ガスを導く加圧ガス
    導入装置とを具備し、 前記洗剤塗布装置で部材表面に洗剤を塗布し、該洗剤が
    部材表面に付着している汚染物に含浸、又は該汚染物に
    反応する時間が経過した後、前記固体粒子投射装置によ
    り昇華性又は融解性の固体粒子を投射し汚染物を除去洗
    浄することを特徴とする部材表面の洗浄装置。
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