JPH06182282A - ピストンロッドストローク機構を具える押出装置 - Google Patents
ピストンロッドストローク機構を具える押出装置Info
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- JPH06182282A JPH06182282A JP5233230A JP23323093A JPH06182282A JP H06182282 A JPH06182282 A JP H06182282A JP 5233230 A JP5233230 A JP 5233230A JP 23323093 A JP23323093 A JP 23323093A JP H06182282 A JPH06182282 A JP H06182282A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 押出し操作レバーの作動経路全体がピストン
ロッドのストローク変位に活用でき、ピストンロッドに
よる前側領域における損傷を防止すると共に、経済的に
製造可能である、一成分系または多成分系物質の押出装
置を提案することにある。 【構成】 一成分系または多成分系物質を収めたカート
リッジ（３）から当該物質を押出す押出装置（１）は、
少なくともピストンロッド（７）と、ピストンロッド
（７）上に配置した旋回可能な２個のクランプレバー
（12, 13）を含むストローク機構とを具える。ピストン
ロッド（７）のストローク変位を生じさせるクランプレ
バー（12）のストッパーを、限定的に旋回可能な押出し
操作レバー（11）により形成し、解除レバー（17）を両
クランプレバー（12, 13）に同時に作用させる。
ロッドのストローク変位に活用でき、ピストンロッドに
よる前側領域における損傷を防止すると共に、経済的に
製造可能である、一成分系または多成分系物質の押出装
置を提案することにある。 【構成】 一成分系または多成分系物質を収めたカート
リッジ（３）から当該物質を押出す押出装置（１）は、
少なくともピストンロッド（７）と、ピストンロッド
（７）上に配置した旋回可能な２個のクランプレバー
（12, 13）を含むストローク機構とを具える。ピストン
ロッド（７）のストローク変位を生じさせるクランプレ
バー（12）のストッパーを、限定的に旋回可能な押出し
操作レバー（11）により形成し、解除レバー（17）を両
クランプレバー（12, 13）に同時に作用させる。
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、一成分系または多成分系物質を
収めたカートリッジから当該物質を押し出す押出装置に
関し、特に、少なくとも１本のピストンロッドと、少な
くとも１個のストローク機構とを具え、該ストローク機
構は、軸線方向に変位可能にピストンロッドに設けら
れ、かつ、押出装置の長手方向で旋回可能な少なくとも
２個のクランプレバーと、これらクランプレバーと協働
する少なくとも２個のばねと、押出し操作レバーと、解
除レバーとを含み、第１クランプレバーによりピストン
ロッドのストローク変位を生じさせ、第２クランプレバ
ーによりピストンロッドを係止し、解除レバーは第２ク
ランプレバーおよびピストンロッドと協働させる押出装
置に係るものである。
収めたカートリッジから当該物質を押し出す押出装置に
関し、特に、少なくとも１本のピストンロッドと、少な
くとも１個のストローク機構とを具え、該ストローク機
構は、軸線方向に変位可能にピストンロッドに設けら
れ、かつ、押出装置の長手方向で旋回可能な少なくとも
２個のクランプレバーと、これらクランプレバーと協働
する少なくとも２個のばねと、押出し操作レバーと、解
除レバーとを含み、第１クランプレバーによりピストン
ロッドのストローク変位を生じさせ、第２クランプレバ
ーによりピストンロッドを係止し、解除レバーは第２ク
ランプレバーおよびピストンロッドと協働させる押出装
置に係るものである。
【０００２】
【背景技術】現在、一成分系または多成分系物質は、建
造物、車両、船舶、航空機、機械、器具、その他各種装
置等における種々の用途に使用されている。利用者によ
る快適な取り扱いを可能とするため、通常、押し出すべ
き物質はフィルムバッグ等のカートリッジとしての小容
器に収めて供給し、これらの小容器は適切な押出装置に
装着可能である。
造物、車両、船舶、航空機、機械、器具、その他各種装
置等における種々の用途に使用されている。利用者によ
る快適な取り扱いを可能とするため、通常、押し出すべ
き物質はフィルムバッグ等のカートリッジとしての小容
器に収めて供給し、これらの小容器は適切な押出装置に
装着可能である。
【０００３】スイス特許第 663 733号明細書には、多成
分系物質を吐出する手持ち装置が記載されている。ピス
トンロッドのストローク変位を生じさせる第１クランプ
レバーを把持する際に、ピストンロッドの後退を防ぐた
めに、押出装置は各ピストンロッドについて各１個の第
２クランプレバーを有し、この第２クランプレバーは対
応するピストンロッドを係止するものである。ピストン
ロッドを初期位置へ引き戻すために、解除レバーにより
第２クランプレバーを解除しなければならない。
分系物質を吐出する手持ち装置が記載されている。ピス
トンロッドのストローク変位を生じさせる第１クランプ
レバーを把持する際に、ピストンロッドの後退を防ぐた
めに、押出装置は各ピストンロッドについて各１個の第
２クランプレバーを有し、この第２クランプレバーは対
応するピストンロッドを係止するものである。ピストン
ロッドを初期位置へ引き戻すために、解除レバーにより
第２クランプレバーを解除しなければならない。
【０００４】上述した既知の押出装置に関しては、スト
ローク機構および解除機構の構成の不備が指摘されてい
る。すなわち、ピストンロッドのストロークに供する第
１クランプレバーにより中央の連動素子を支持し、この
連動素子をピストンロッドに配置することにより、ピス
トンロッドの長手方向延長部に対して直角に延在するス
トッパー面に初期位置で接する。押出し操作レバーが作
動すると、第１クランプレバーはピストンロッドに対し
て旋回する。その結果、ピストンロッドがクランプレバ
ーによりクランプ可能となる。押出し操作レバーをさら
に操作した後に、ピストンロッドの本来的なストローク
変位が実現される。このように構成したストローク機構
においては、常に、押出し操作レバーの最大可能作動経
路の一部が、クランプレバーによるピストンロッドのク
ランプのために不可欠である。このことは、押出装置の
操作およびカートリッジに収めた物質の処理時間に対し
て不利に作用する。
ローク機構および解除機構の構成の不備が指摘されてい
る。すなわち、ピストンロッドのストロークに供する第
１クランプレバーにより中央の連動素子を支持し、この
連動素子をピストンロッドに配置することにより、ピス
トンロッドの長手方向延長部に対して直角に延在するス
トッパー面に初期位置で接する。押出し操作レバーが作
動すると、第１クランプレバーはピストンロッドに対し
て旋回する。その結果、ピストンロッドがクランプレバ
ーによりクランプ可能となる。押出し操作レバーをさら
に操作した後に、ピストンロッドの本来的なストローク
変位が実現される。このように構成したストローク機構
においては、常に、押出し操作レバーの最大可能作動経
路の一部が、クランプレバーによるピストンロッドのク
ランプのために不可欠である。このことは、押出装置の
操作およびカートリッジに収めた物質の処理時間に対し
て不利に作用する。
【０００５】特に表面硬化処理の施されていないピスト
ンロッドを使用する場合、ピストンロッドはロッド表面
に摩耗を生じる可能性がある。この摩耗は、ピストンロ
ッドの直径の減少により顕在化する。ピストンロッドの
ストローク変位を生じさせる第１クランプレバーをピス
トンロッドのクランプ位置まで移動させるため、押出し
操作レバーの作動経路は余分に必要である。すなわち、
ピストンロッドの本来のストローク変位には押出し操作
レバーの僅かな作動経路しか対応しない。
ンロッドを使用する場合、ピストンロッドはロッド表面
に摩耗を生じる可能性がある。この摩耗は、ピストンロ
ッドの直径の減少により顕在化する。ピストンロッドの
ストローク変位を生じさせる第１クランプレバーをピス
トンロッドのクランプ位置まで移動させるため、押出し
操作レバーの作動経路は余分に必要である。すなわち、
ピストンロッドの本来のストローク変位には押出し操作
レバーの僅かな作動経路しか対応しない。
【０００６】既知の解除機構は、解除レバーがピストン
ロッドの係止に供する第２クランプレバーに作用する点
で不利である。押出し工程の最終段階でピストンロッド
が吐出方向側の前端位置に到達すると、ピストンロッド
に設けた作動素子は解除レバーに作用する。その結果、
ピストンロッドは最前端位置では係止されない。しか
し、押出し操作レバーを経て第１のクランプレバーに伝
達された力は、押出装置における吐出方向側に位置する
前側領域全体に作用する。したがって、最終的に押出装
置の破損を惹起する損傷は、いずれの領域にも生じる可
能性がある。
ロッドの係止に供する第２クランプレバーに作用する点
で不利である。押出し工程の最終段階でピストンロッド
が吐出方向側の前端位置に到達すると、ピストンロッド
に設けた作動素子は解除レバーに作用する。その結果、
ピストンロッドは最前端位置では係止されない。しか
し、押出し操作レバーを経て第１のクランプレバーに伝
達された力は、押出装置における吐出方向側に位置する
前側領域全体に作用する。したがって、最終的に押出装
置の破損を惹起する損傷は、いずれの領域にも生じる可
能性がある。
【０００７】
【発明の開示】本発明の課題は、押出し操作レバーの作
動経路全体がピストンロッドのストローク変位に活用で
き、ピストンロッドによる前側領域における損傷を防止
すると共に、経済的に製造可能である、一成分系または
多成分系物質の押出装置を提案することにある。
動経路全体がピストンロッドのストローク変位に活用で
き、ピストンロッドによる前側領域における損傷を防止
すると共に、経済的に製造可能である、一成分系または
多成分系物質の押出装置を提案することにある。
【０００８】この課題を解決するため、本発明による押
出装置は、第１クランプレバーの軸線方向ストッパーを
押出し操作レバーにより形成し、該押出し操作レバーを
２個の端部ストッパーの間で旋回可能とすると共に、第
１クランプレバーは第２クランプレバーとほぼ同時に解
除レバーと協働させることを特徴とするものである。
出装置は、第１クランプレバーの軸線方向ストッパーを
押出し操作レバーにより形成し、該押出し操作レバーを
２個の端部ストッパーの間で旋回可能とすると共に、第
１クランプレバーは第２クランプレバーとほぼ同時に解
除レバーと協働させることを特徴とするものである。
【０００９】ピストンロッドのストローク変位を生じさ
せる第１クランプレバーのストッパーを押出し操作レバ
ーにより形成することにより、第１クランプレバーは圧
縮ばねのばね力で押し出し方向とは逆方向に旋回可能で
あるため、初期位置においては既に本来のクランプ位置
を占める。したがって、押出し操作レバーの全ての作動
経路をピストンロッドのストローク変位に活用すること
が可能となる。
せる第１クランプレバーのストッパーを押出し操作レバ
ーにより形成することにより、第１クランプレバーは圧
縮ばねのばね力で押し出し方向とは逆方向に旋回可能で
あるため、初期位置においては既に本来のクランプ位置
を占める。したがって、押出し操作レバーの全ての作動
経路をピストンロッドのストローク変位に活用すること
が可能となる。
【００１０】ピストンロッドが最前端位置に到達する
と、ピストンロッドに配置した作動素子を介して、第２
クランプレバーのみならず、第１クランプレバーも同時
にピストンロッドに対して直角の位置まで旋回する。押
出し操作レバーを操作してピストンロッドを最前端位置
まで到達させると、作動素子は解除レバーに対して押圧
さる。それにより、押出し操作レバーは力を伝達するこ
となく、自由に引くことができる。したがって、押出装
置の吐出方向側における前側領域に損傷を与える力が押
出し操作レバーを介してピストンロッドに及ぼされる事
態を回避することができる。
と、ピストンロッドに配置した作動素子を介して、第２
クランプレバーのみならず、第１クランプレバーも同時
にピストンロッドに対して直角の位置まで旋回する。押
出し操作レバーを操作してピストンロッドを最前端位置
まで到達させると、作動素子は解除レバーに対して押圧
さる。それにより、押出し操作レバーは力を伝達するこ
となく、自由に引くことができる。したがって、押出装
置の吐出方向側における前側領域に損傷を与える力が押
出し操作レバーを介してピストンロッドに及ぼされる事
態を回避することができる。
【００１１】ピストンロッドを初期位置まで引き戻すこ
とが可能となるように、解除レバーを手動操作により解
除位置へ押す必要がある。解除レバーを手動操作する
と、ピストンロッドを初期位置へ引き戻すと同時に押出
し操作レバーの移動が生じる。
とが可能となるように、解除レバーを手動操作により解
除位置へ押す必要がある。解除レバーを手動操作する
と、ピストンロッドを初期位置へ引き戻すと同時に押出
し操作レバーの移動が生じる。
【００１２】第１クランプレバーと第２クランプレバー
との間に伝達素子を配置するのが有利である。第２クラ
ンプレバーの主として軸線方向の運動を第１クランプレ
バーに容易かつ確実に伝達可能とするため、解除レバー
により作動可能な伝達素子を少なくとも一体化して形成
し、第１クランプレバーと、または第１および第２クラ
ンプレバーの両者と協働させる。このような構成の伝達
素子は、装置の初期位置において第１および第２クラン
プレバーの間に軸線方向の遊びが生じるように形成しな
ければならない。この遊びは、押出し操作レバーに当接
する第１のクランプレバーが、伝達素子に接触すること
なく、ピストンロッドに対するクランプ位置まで旋回し
得る大きさとする必要がある。
との間に伝達素子を配置するのが有利である。第２クラ
ンプレバーの主として軸線方向の運動を第１クランプレ
バーに容易かつ確実に伝達可能とするため、解除レバー
により作動可能な伝達素子を少なくとも一体化して形成
し、第１クランプレバーと、または第１および第２クラ
ンプレバーの両者と協働させる。このような構成の伝達
素子は、装置の初期位置において第１および第２クラン
プレバーの間に軸線方向の遊びが生じるように形成しな
ければならない。この遊びは、押出し操作レバーに当接
する第１のクランプレバーが、伝達素子に接触すること
なく、ピストンロッドに対するクランプ位置まで旋回し
得る大きさとする必要がある。
【００１３】解除レバーと第１クランプレバーとの間に
伝達素子を配置するのが有利である。このような伝達素
子設けることにより、解除レバーが作動すると第２クラ
ンプレバーが解除レバーによって作動し、第１クランプ
レバーは第２クランプレバーを包摂する伝達素子を介し
て作動する。
伝達素子を配置するのが有利である。このような伝達素
子設けることにより、解除レバーが作動すると第２クラ
ンプレバーが解除レバーによって作動し、第１クランプ
レバーは第２クランプレバーを包摂する伝達素子を介し
て作動する。
【００１４】
【発明を実施するための最良の形態】以下、本発明を図
示の実施例について一層具体的に説明する。
示の実施例について一層具体的に説明する。
【００１５】図示の押出装置１は管状の中間部２を有
し、一成分系または多成分系物質を収めたフィルムバッ
グ状カートリッジ３を中間部２内に装着可能とし、当該
物質の吐出ノズル４を押出装置１の吐出側前端領域1aに
配置してなるものである。
し、一成分系または多成分系物質を収めたフィルムバッ
グ状カートリッジ３を中間部２内に装着可能とし、当該
物質の吐出ノズル４を押出装置１の吐出側前端領域1aに
配置してなるものである。
【００１６】中間部２の後側領域2bに接続片５を配置
し、この接続片５内にストローク機構６を収容する。ピ
ストンロッド７を接続片５を貫通させて設け、ピストン
ロッド７の前端によりピストン８を支持する。接続片５
に握り９を設け、握り９に向け回動軸線10を中心として
回動させ得る押出し操作レバー11を握り９に取り付け
る。
し、この接続片５内にストローク機構６を収容する。ピ
ストンロッド７を接続片５を貫通させて設け、ピストン
ロッド７の前端によりピストン８を支持する。接続片５
に握り９を設け、握り９に向け回動軸線10を中心として
回動させ得る押出し操作レバー11を握り９に取り付け
る。
【００１７】カートリッジ３内の一成分系または多成分
系物質を押出すためには、押出し操作レバー11を回動軸
線10を中心として反時計方向に回動させる。これによ
り、ピストンロッド７を吐出方向に向けて軸線方向変位
させ、ピストンロッド７により支持されたピストン８を
カートリッジ３の後端領域に押圧するものである。
系物質を押出すためには、押出し操作レバー11を回動軸
線10を中心として反時計方向に回動させる。これによ
り、ピストンロッド７を吐出方向に向けて軸線方向変位
させ、ピストンロッド７により支持されたピストン８を
カートリッジ３の後端領域に押圧するものである。
【００１８】ピストンロッド７のストローク変位を生じ
させるために第１クランプレバー12を設け、この第１ク
ランプレバー12を第１圧縮ばね14により吐出方向とは逆
方向に付勢して押出し操作レバー11に設けられたストッ
パー11a に対して押圧する。押出し操作レバー11自体
は、接続片５に設けられた２個の端部ストッパー5b, 5c
の間で回動可能とする。ストローク変位後のピストンロ
ッド７を係止するための第２クランプレバー13を第１ク
ランプレバー12に対して直交させて配置する。第１クラ
ンプレバー12および第２クランプレバー13にそれぞれ貫
通孔12a, 13aを設け、これら貫通孔12a, 13aの内径をピ
ストンロッド７の外径より若干大径としてピストンロッ
ド７を両クランプレバー12, 13間で自由変位可能とす
る。第１クランプレバー12は、その初期位置で押出し操
作レバー11におけるストッパー11a に片側から当接する
クランプ位置を既に占めているため、押出し操作レバー
11の操作に際してピストンロッド７と共に軸線方向変位
を生じる。第１クランプレバー12における貫通孔12ａの
内周部は、ピストンロッド７の軸線方向変位の間にピス
トンロッド７の外周部7aに対して押圧されてピストンロ
ッド７をクランプする。
させるために第１クランプレバー12を設け、この第１ク
ランプレバー12を第１圧縮ばね14により吐出方向とは逆
方向に付勢して押出し操作レバー11に設けられたストッ
パー11a に対して押圧する。押出し操作レバー11自体
は、接続片５に設けられた２個の端部ストッパー5b, 5c
の間で回動可能とする。ストローク変位後のピストンロ
ッド７を係止するための第２クランプレバー13を第１ク
ランプレバー12に対して直交させて配置する。第１クラ
ンプレバー12および第２クランプレバー13にそれぞれ貫
通孔12a, 13aを設け、これら貫通孔12a, 13aの内径をピ
ストンロッド７の外径より若干大径としてピストンロッ
ド７を両クランプレバー12, 13間で自由変位可能とす
る。第１クランプレバー12は、その初期位置で押出し操
作レバー11におけるストッパー11a に片側から当接する
クランプ位置を既に占めているため、押出し操作レバー
11の操作に際してピストンロッド７と共に軸線方向変位
を生じる。第１クランプレバー12における貫通孔12ａの
内周部は、ピストンロッド７の軸線方向変位の間にピス
トンロッド７の外周部7aに対して押圧されてピストンロ
ッド７をクランプする。
【００１９】第２クランプレバー13は、ピストンロッド
７を第１クランプレバー12によって決定された位置に係
止する。第２クランプレバー13は、接続片５に設けられ
た図示しない凹所に旋回可能に取り付け、圧縮ばね15に
より付勢してピストンロッド７の外周部7aに対して押圧
する。第２クランプレバー13はピストンロッド７の前進
変位に追従し、ピストンロッド７をクランプすることに
よりピストンロッド７の後退変位を捕捉する。押出し操
作レバー11を解除すると第１クランプレバー12が再び初
期位置に復帰し、押出装置１に装着したカートリッジ３
が空になるまで随時新たなストローク変位を許容する。
７を第１クランプレバー12によって決定された位置に係
止する。第２クランプレバー13は、接続片５に設けられ
た図示しない凹所に旋回可能に取り付け、圧縮ばね15に
より付勢してピストンロッド７の外周部7aに対して押圧
する。第２クランプレバー13はピストンロッド７の前進
変位に追従し、ピストンロッド７をクランプすることに
よりピストンロッド７の後退変位を捕捉する。押出し操
作レバー11を解除すると第１クランプレバー12が再び初
期位置に復帰し、押出装置１に装着したカートリッジ３
が空になるまで随時新たなストローク変位を許容する。
【００２０】押出装置１内に収めたカートリッジ３を押
込むと、ピストンロッド７は最前端位置を占める。押出
装置１の押出し方向側における前端領域1aの損傷を防止
するため、作動素子16をピストンロッド７に設けると共
に作動素子16と協動する解除レバー17を接続片５に設
け、解除レバー17を押出装置１の長手方向に向けて旋回
可能として第１クランプレバー12および第２クランプレ
バー13に同時に作用させる。解除レバー17を手動操作可
能とし、その際、両クランプレバー12, 13はピストンロ
ッド７の長手方向に対して直角に延在する垂直位置まで
旋回するため、ピストンロッド７はクランプレバー12,
13に対して自由変位可能となる。 解除レバー17から生ず
る運動は、 適当な伝達素子18を介して第１クランプレバ
ー12および第２クランプレバー13に伝達される。
込むと、ピストンロッド７は最前端位置を占める。押出
装置１の押出し方向側における前端領域1aの損傷を防止
するため、作動素子16をピストンロッド７に設けると共
に作動素子16と協動する解除レバー17を接続片５に設
け、解除レバー17を押出装置１の長手方向に向けて旋回
可能として第１クランプレバー12および第２クランプレ
バー13に同時に作用させる。解除レバー17を手動操作可
能とし、その際、両クランプレバー12, 13はピストンロ
ッド７の長手方向に対して直角に延在する垂直位置まで
旋回するため、ピストンロッド７はクランプレバー12,
13に対して自由変位可能となる。 解除レバー17から生ず
る運動は、 適当な伝達素子18を介して第１クランプレバ
ー12および第２クランプレバー13に伝達される。
【００２１】ピストンロッド７に配置した作動素子16と
解除レバー17にそれぞれ乗上げ斜面16a, 17aを設け、こ
れらの乗上げ斜面16a, 17aを互いに協働させる。
解除レバー17にそれぞれ乗上げ斜面16a, 17aを設け、こ
れらの乗上げ斜面16a, 17aを互いに協働させる。
【図１】本発明の一実施例による押出装置の要部を破断
して示す側面図である。
して示す側面図である。
【符号の説明】 １ 押出装置 1a 前側領域 ２ 中間部 2b 後側領域 ３ カートリッジ ４ 吐出ノズル ５ 接続片 5b, 5c 端部ストッパー ６ ストローク機構 ７ ピストンロッド 7a 同外周部 ８ ピストン ９ グリップ 10 軸線 11 押出し操作レバー 11a ストッパー 12 第１クランプレバー 12a 貫通孔 13 第２クランプレバー 13a 貫通孔 14, 15 圧縮ばね 16 作動素子 16a, 17a 乗上げ斜面 17 解除レバー 18 伝達素子
Claims (3)
- 【請求項１】 一成分系または多成分系物質を収めたカ
ートリッジ（３）から当該物質を押し出す押出装置であ
って、少なくとも１本のピストンロッド（７）と、少な
くとも１個のストローク機構とを具え、該ストローク機
構は、軸線方向に変位可能にピストンロッド（７）に設
けられ、かつ、押出装置（１）の長手方向で旋回可能な
少なくとも２個のクランプレバー（12, 13）と、これら
クランプレバー（12, 13）と協働する少なくとも２個の
ばね（14, 15）と、押出し操作レバー（11）と、解除レ
バー（17）とを含み、第１クランプレバー（12）により
ピストンロッド（７）のストローク変位を生じさせ、第
２クランプレバー（13）によりピストンロッド（７）を
係止し、解除レバー（17）は第２クランプレバー（13）
およびピストンロッド（７）と協働させる押出装置にお
いて、第１クランプレバー（12）の軸線方向ストッパー
（11ａ）を押出し操作レバー（11）により形成し、該押
出し操作レバー（11）を２個の端部ストッパー（5b, 5
c）の間で旋回可能とすると共に、第１クランプレバー
（12）は第２クランプレバー（13）とほぼ同時に解除レ
バー（17）と協働させることを特徴とする押出装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の押出装置において、第１
クランプレバー（12）と第２クランプレバー（13）との
間に伝達素子（18）を配置したことを特徴とする押出装
置。 - 【請求項３】 請求項１記載の押出装置において、解除
レバー（17）と第１クランプレバー（12）との間に伝達
素子（18）を配置したことを特徴とする押出装置。
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