JPH06182050A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH06182050A
JPH06182050A JP4354630A JP35463092A JPH06182050A JP H06182050 A JPH06182050 A JP H06182050A JP 4354630 A JP4354630 A JP 4354630A JP 35463092 A JP35463092 A JP 35463092A JP H06182050 A JPH06182050 A JP H06182050A
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Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技者の喜びおよび他の遊技者へのアピール
を高め、連チャン大当りに対する店員の対応を迅速に行
う。 【構成】 パチンコ機2の額縁状前面枠11の上部に左
側から順次、大当り時に点灯する大当り表示器41、連
チャン大当り時に点灯する連チャン大当り表示器42、
ラッキーNO.大当り時に点灯するラッキーNO.大当
り表示器43、特図確率アップ表示器44、普図確率ア
ップ表示器45、リーチ表示器46、連チャン回数を表
示する連チャン回数表示器47を配置する。これによ
り、連チャンの大当り報知が通常の大当り報知と異な
り、すぐに連チャン大当りの認識を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機に係わり、詳し
くは、遊技媒体としてパチンコ玉を使用し、図柄表示装
置によって大当り遊技状態を出現するとともに、所定条
件下で大当り終了後に再度大当りを連続して出現するよ
うに制御可能で、かつ大当り状態が予め設定された期間
内に連鎖状態で複数回にわたって発生する特異ゲーム状
態になった場合に、大当り状態の報知を特別な状態で制
御可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技媒体として玉を用いた遊技
機としては、例えばパチンコ機が代表的である。近時
は、この遊技機によって遊技を行う過程で、大当り遊技
状態(特別遊技状態のことで、以下、単に適宜大当り状
態という)が発生する機種があり、これによると玉の賞
球数が多く、遊技者の興味を誘っている。
【0003】従来の遊技機では、特別図柄表示装置の表
示図柄を可変し、その表示図柄は乱数を抽出することに
よって大当り等の役を決定し、ゲームを演出している。
また、大当り状態の終了後には、大当り確率を変動させ
て大当りの可能性を高めることも行われている。この場
合、大当り状態になると、表示装置や音声によって遊技
者にその旨を報知している。さらに、大当り終了後に
は、いわゆる始動口に入賞した玉を4個宛て記憶した範
囲内(以下、始動記憶範囲内という)での大当り(通
常、連チャン)が稀に発生することもあり(乱数の抽出
結果に基づき自力で発生したもの)、これによると遊技
者への出玉が格段に多くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパチ
ンコ機にあっては、大当り後の所定始動回数で再び大当
りが発生するいわゆる連チャン大当り時の報知方法は、
通常の大当りの場合の報知方法と同じであった。そのた
め、遊技者としては多大な喜びを味わえる連チャン大当
りであるにもかかわらず、大当り報知が通常の大当り報
知と同じであるために、何となく味気のないものである
というという問題点があった。
【0005】また、他の遊技者へのアピールという点で
も表示効果が低いという問題点があった。さらに、遊技
者店側においても連チャン大当りの発生に対する店員の
対応の遅れがあるという問題点があった。すなわち、連
チャン大当りが発生すると、大当り状態において排出さ
れる多量の賞球としてのパチンコ玉を受け入れるため
に、いわゆるドル箱(玉箱)を用意する必要があるが、
遊技者は操作ハンドルを操作していなければ、大当り状
態がパンクするので、用意できず、店員が用意すること
になる。店員の対応が遅れると、例えば賞球がオーバー
フローして遊技不能に陥ってしまうとおそれがある。
【0006】また、大当りが発生すると、大当りの回数
をカウントする大当り回数札を用意する必要がある。さ
らに、店内で大当り台のアナウンスを行って玉の遊技者
にアピールするが、この用意を行う必要もある。ところ
が、大当り報知が通常の大当り報知と同じであるため
に、上記各用意が遅れてしまっていた。
【0007】そこで本発明は、遊技者の喜びおよび他の
遊技者へのアピールを高め、連チャン大当りに対する店
員の対応を迅速に行うことのできる遊技機を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明による遊技機は、複数の識別情報(例えば、「77
7」)を可変表示可能な図柄表示装置(例えば、特別図
柄表示装置63)と、該図柄表示装置の図柄結果におい
て大当り図柄を発生可能に制御する表示駆動制御手段
(例えば、役物制御回路盤107および表示用CPU3
02)と、前記大当り図柄(例えば、「777」)の発
生に基づいて特別変動入賞装置(例えば、アタッカー6
5)を遊技者に有利な大当り状態に変動制御する特別遊
技状態制御手段(例えば、役物制御回路盤107および
表示用CPU302)と、該大当り状態を報知するため
の制御を行う大当り状態報知制御手段(例えば、役物制
御回路盤107および表示用CPU302)と、該大当
り状態報知制御手段の出力に基づいて大当り状態を報知
する大当り状態報知手段と、を備えた遊技機(例えば、
パチンコ装置1)において、前記大当り状態が予め設定
された期間内に連鎖状態で複数回にわたって発生する特
異ゲーム状態になると、前記大当り状態の報知を特別な
状態で制御する特別大当り状態報知制御手段(例えば、
役物制御回路盤107および表示用CPU302)と、
該特別大当り状態報知制御手段の出力に基づいて特異ゲ
ーム状態中における大当り状態に関連する報知を行う特
別大当り状態報知手段(例えば、スピーカ111)と、
を設けたことを特徴とする。
【0009】また、好ましい態様として、前記特別大当
り状態報知手段87は、遊技盤13内に配置される表示
装置(例えば、ラッキーNO.大当り表示器83、連チ
ャン大当り表示器84)であることを特徴とする。
【0010】前記特別大当り状態報知手段は、前記図柄
表示装置(例えば、特別図柄表示装置63)であること
を特徴とする。前記特別大当り状態報知制御手段は、前
記特異ゲーム状態中における大当り状態に関連する報知
を音声で行うように制御することを特徴とする。
【0011】前記特別大当り状態報知手段48は、遊技
機の前面枠11に配置される表示装置(例えば、連チャ
ン大当り表示器42、ラッキーNO.大当り表示器4
3、連チャン回数表示器47)であることを特徴とす
る。
【0012】前記特別大当り状態報知手段は、遊技機以
外の島設備500に配置される表示装置(例えば、連チ
ャン大当り表示器511、ラッキーNO.大当り表示器
512、特図/普図確率アップ表示器513、連チャン
回数表示器514および表示装置530、540)であ
ることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明では、大当り状態が予め設定された期間
内に連鎖状態で複数回にわたって発生する特異ゲーム状
態(例えば、連チャン状態)になると、大当り状態の報
知が特別な状態で制御され、特異ゲーム状態中の大当り
に関連する報知が行われる。例えば、遊技盤内の表示装
置、島設備の表示装置等によって連チャンに関する表示
が行われる。したがって、連チャンの大当り報知が通常
の大当り報知と異なるから、遊技者はすぐに連チャン大
当りの認識が可能で、喜びが高まり、また他の遊技者へ
のアピールも向上する。さらに、連チャン大当りに対す
る店員の対応が迅速になる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図45は本発明をプリペイドカード
方式のパチンコ装置に適用した場合の第1実施例を示し
ている。図1はパチンコ装置の全体を示す外観斜視図で
ある。図1において、1はパチンコ装置であり、パチン
コ装置1は同様のものが遊技店内に所定数設置されてい
る。本実施例のパチンコ装置1は大きく分けてパチンコ
機2と、パチンコ機2の側方に配設された遊技媒体貸出
装置としてのカード式玉貸機(以下、単に玉貸機とい
う)3によって構成され、これらが対をなして設置され
ている。
【0015】玉貸機3は比較的狭い幅の縦長タイプに形
成され、一定の奥行を有している。そして、パチンコ装
置1の側方に配設されることによって、遊技者の便宜を
図れるようになっている。また、玉貸機3はパチンコ機
2と分離することが可能であり、修理の際には交換する
ことができる構造になっているが、少なくともパチンコ
装置1と玉貸機3が信号上、接続されていないと遊技が
できないようになっている。
【0016】玉貸機3にはカードリーダーが内蔵され、
玉貸機3の前面パネル4には上記カードリーダーに対応
するプリペイドカード方式のカードが挿入されるカード
挿入口5と、カードの残り度数を表示するカード残度数
表示器6とが設けられている。なお、カード挿入口5は
カードの受け付けを表示可能なものが用いられ、例えば
カード挿入口5の上にカード受付け表示器7を有し、カ
ード受付け表示器7は発光ダイオード等からなり、カー
ドの受け付けが有効であることを表示する。
【0017】カード残度数表示器6は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたプリペイドカードの残り度数を1
00の位まで度数単位で表示する。度数単位では、1度
が100円に相当し、残りの度数を度/100円の計算
で遊技者に表示する。したがって、例えば3000円の
プリペイドカードを挿入した場合には30度としてカー
ド残度数表示器6に表示される。プリペイドカードとし
ては、例えば1000円、2000円、3000円、5
000円のものが相当し、既にメタルを用いたパチンコ
型スロットルマシンの場合と同様に市場に出回ってい
る。
【0018】ここで、プリペイドカードとしては、例え
ばパチンコ遊技専用のパッキーカード(登録商標)が用
いられる。したがって、本実施例ではパチンコ玉を持込
む以外に、プリペイドカードをカード挿入口5に挿入す
ることによって必要な玉を確保してゲームを開始するこ
とが可能になっている。
【0019】パチンコ機2は、正面側に見える部分とし
て額縁状前面枠11と、額縁状前面枠11の開口部に配
設され、ガラス12aを支持する金枠(ガラス枠)12
と、遊技盤13(図2参照)と、前面表示パネル14
と、前面表示パネル14の下方の前面操作パネル15と
を有している。額縁状前面枠11はパチンコ機2を設置
している木製の機枠16に対して上部蝶番17および下
部蝶番(微視略)によって開閉可能に支持されている。
また、金枠12は額縁状前面枠11に開閉可能に支持さ
れている。
【0020】前面表示パネル14は前面側が突出しつつ
やや盛り上がるような曲面状に形成され、この前面表示
パネル14には賞球としてのパチンコ玉を受ける上皿2
1が形成されるとともに、前面側にカード度数表示器
(カード残高表示器)22、玉貸釦(変換釦)23、カ
ード排出釦(返却釦)24および玉貸し可能表示器25
が設けられている。なお、玉貸し可能表示器としてはド
ットLED25に限らず、例えば細長い形状の表示ラン
プにしてもよい。前面表示パネル14は一端側が額縁状
前面枠11に開閉可能に支持されている。また、26は
上皿21の玉を後述の玉貯留皿32に移すために、両者
を接続する通路を開閉するための押し釦である。
【0021】カード度数表示器22は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたプリペイドカードの残高を100
の位まで度数単位で表示する。度数単位では、1度が1
00円に相当し、残りの度数を度/100円の計算で遊
技者に表示する。したがって、例えば3000円のプリ
ペイドカードを挿入した場合には30度としてカード度
数表示器22に表示される。
【0022】なお、本実施例ではカード度数表示器22
として7セグメントの発光ダイオードを用いて3列で構
成しているが、これに限らず、例えばドットLED、液
晶、蛍光表示管等を用いて構成してもよい。これは、カ
ード残度数表示器6についても同様である。また、カー
ド度数表示器22をカード残度数表示器6と一緒にした
構成としてもよい。
【0023】玉貸釦23は、カード挿入口5に挿入され
たプリペイドカードの残高の範囲内で1度を単位として
パチンコ玉をパチンコ機2裏面の後述の玉排出装置(賞
球を行う機能も兼ねているもの)から排出して貸し出す
ために遊技者によって押されるスイッチである。この場
合、パチンコ玉を貸し出し可能な状態の表示は玉貸し可
能表示器25によって行われる。なお、パチンコ玉を貸
し出し可能な状態にあれば、玉貸釦23全体が輝くもの
でもよい。
【0024】一方、パチンコ玉を貸し出し可能な状態に
なければ、玉貸し可能表示器25が消灯し、かつ玉貸釦
23を押してもパチンコ玉の貸し出しのための排出が行
われない。この玉貸釦23を1回押すと、1度に相当す
る分だけのパチンコ玉(例えば、25玉)が貸し出され
て上皿21に供給される。2回押すと、2度に相当する
分だけのパチンコ玉が貸し出される。
【0025】カード排出釦24は、カード挿入口5に挿
入されたプリペイドカードをカード挿入口5から外部に
引出すためのもので、本実施例では遊技者がゲームを終
了したい場合などに、この釦を押すことにより、プリペ
イドカードがカード挿入口5から再び外部に引出され
る。遊技者は引出されたプリペイドカードを手にし、他
のパチンコ台でゲームを開始するか、あるいは今回はひ
とまずゲームを終るかの自由な選択ができる。
【0026】前面操作パネル15には、その左側に灰皿
31が形成されるとともに、前面中央側が前方に突出す
るような形状に形成され、その突出部の内部は玉貯留皿
(受皿)32となっている。玉貯留皿32は上皿21が
パチンコ玉で一杯のときに賞品玉を受ける等の役目があ
る他、玉を一時的に貯留するためのものである。また、
前面操作パネル15には玉抜きレバー33および発射装
置の発射操作ノブ34が設けられている。
【0027】玉抜きレバー33は玉貯留皿32に貯留さ
れた玉を外部下方に抜くためのもので、この玉抜きレバ
ー33を、例えば左方向に移動させると、玉貯留皿32
の下底部が一部開口して玉を下方に放出することができ
る。発射操作ノブ34は1列に整列しているパチンコ玉
のうち、発射位置にあるものを1個ずつ遊技盤13前面
の遊技領域内に弾発させる発射装置の操作を行うもので
ある。
【0028】一方、パチンコ機2の額縁状前面枠11の
上部には左側から順次、大当り時に点灯する大当り表示
器41、連チャン大当り時に点灯する連チャン大当り表
示器42、ラッキーNO.大当り時に点灯するラッキー
NO.大当り表示器43、特図確率アップ表示器44、
普図確率アップ表示器45、リーチ表示器46、連チャ
ン回数表示器47が設けられている。
【0029】特図確率アップ表示器44は後述の特別図
柄表示装置63の大当り図柄の発生確率(以下、適宜特
図確率という)がアップした場合に点灯し、普図確率ア
ップ表示器45は後述の普通図柄表示器64aが特定図
柄(例えば、「7」)になる発生確率(以下、適宜普図
当り確率という)がアップした場合に点灯する。ここ
で、大当り確率のアップとは、例えば大当り遊技終了後
に大当り図柄の発生確率が低確率から高確率に変更され
たときである。また、確率アップ状態が繰り返して制御
されているとき、確率変更が新たに始めから新規に繰り
返して制御されるときの各態様を表示するようにしても
よい。普図当り確率のアップとは、普図の当り確率を高
確率に変更されたときであり、同様に単独で普図当り確
率のアップ状態が繰り返して制御されているとき、確率
変更が新たに始めから新規に繰り返して制御されるとき
の各態様を表示するようにしてもよい。
【0030】リーチ表示器46は特別図柄表示装置63
の可変表示器62の表示内容が後述のスペシャルリーチ
状態になったときに点灯(あるいは点滅)して遊技者へ
の期待感を高めるとともに、大当りになると、その大当
りにふさわしい適切な表示状態(例えば、点滅回数が変
化するなど)になって演出効果を狙うなどの機能を有し
ている。なお、スペシャルリーチでなく、通常のリーチ
の出目になった場合にも点灯するようにしてもよい。
【0031】連チャン回数表示器47は、例えば7セグ
メントの発光ダイオードを用いて2列で構成され、一方
の表示器で連チャン回数を表示し、他方の表示器で大当
りの保証回数(連チャン大当りの残り回数)を表示す
る。なお、連チャン回数表示器47は連チャン回数と大
当りの保証回数に分けて表示するのではなく、例えば2
桁で連チャン回数を表示するようにしてもよく、あるい
は2桁で大当りの保証回数を表示するようにしてもよ
い。上記連チャン大当り表示器42、ラッキーNO.大
当り表示器43、連チャン回数表示器47は前面枠11
に配置された表示装置であり、特別大当り状態報知手段
48を構成する。ここで、連チャン大当りとは、大当り
状態が予め設定された期間内に連鎖状態で複数回(例え
ば、5回)にわたって発生する特異ゲーム状態に相当す
る。
【0032】上記特別大当り状態報知手段48を構成す
る各表示装置およびその他の表示器は点灯作動するが、
その制御態様は各種考えられる。例えば、単に点灯する
制御、一定の間隔で点滅する制御、点灯の輝き(光量)
を変化させる制御、点滅の周期を変化させる制御、7個
の表示器を移動点滅させる制御がある。どのような制御
態様を使用してもよく、1つあるいは2つ以上の態様を
組み合せてもよい。また、光量を変化させる制御では、
7個の表示器に全体について光量を変化させてもよい
し、あるいは一部の表示について光量を変化させてもよ
い。あるいは移動点滅と光量の変化とを組み合せてもよ
い。
【0033】移動点滅の制御は、例えば中当りの集中役
が発生した場合等に使用すると、遊技者の興味を引き適
切である。中当りとは、例えば特別図柄表示装置63の
図柄が「555」のような特定の値で停止したときに、
アタッカーを一定時間あるいは少ない一定回数(例え
ば、3回)だけオープンして遊技者に有利となるような
制御である。また、本実施例では表示器の点灯制御と後
述の効果音、音声合成による制御を組み合せているが、
表示器のみを単独に点灯制御するようにしてもよいし、
あるいは効果音、音声合成による制御のみを行うように
してもよい。
【0034】金枠12は前面枠11に開閉可能に支持さ
れ、通常は施錠孔51にキーを挿入して操作することに
より施錠装置によって前面枠11に対して施錠されてい
る。金枠12を開く場合には、施錠孔51に所定のキー
を挿入して回動操作することにより、施錠装置のロック
状態が解除されてオープンする。
【0035】次に、遊技盤13は発射されたパチンコ玉
を上方から落下させつつアウトあるいはセーフの判定を
行う領域であり、入賞口に玉が入って有効にセーフとな
る場合は所定数の賞品玉が後述の玉排出装置から排出さ
れて、これが上皿21に供給される。また、発射操作ノ
ブ34を操作して玉が発射されても、ファールになった
ときには、パチンコ玉が発射位置に戻るか、あるいは玉
貯留皿32に排出される。
【0036】ここで、遊技盤13における遊技領域は本
発明の適用対象である特別図柄表示装置の図柄内容を変
化させてゲームを行うもの、例えばいわゆる「第1種」
に属するものあるいは特別図柄表示装置を備えた「第3
種」に属するもの等であれば、任意の構成をとり得る
が、一例として本実施例では図2に示す「第1種」に属
するタイプのものを用いている。したがって、本発明の
適用は図2に示す「第1種」に属するタイプのものに限
らず、「第3種」に属するもの等であっても幅広く適用
が可能である。
【0037】図2は遊技盤13を示す正面図である。図
2において、遊技領域の周囲には弾発された玉を遊技領
域の上方部まで案内したり、後述のアウト玉回収口77
まで案内するなどの機能を有するレール61が配置され
ている。また、遊技領域のほぼ中央部には中央に機械的
に変位可能な可動式の可変表示器62を有する特別図柄
表示装置(いわゆる役物装置で、図柄表示装置に相当)
63が配置されている。特別図柄表示装置63の下方に
は、チューリップタイプの普通電動始動口(以下、適
宜、普電という)64が配置されるとともに、特別図柄
表示装置63の作動結果によって遊技玉を受け入れない
第1の状態から受け入れ易い第2の状態に変動する大入
賞口としての変動入賞装置(大入賞口のことで、いわゆ
るアタッカー)65が配置されている。変動入賞装置6
5は、特別変動入賞装置に相当する。普通電動始動口6
4の下部には普通図柄表示器(以下、適宜、普図表示器
という)64aが配置されており、普通図柄表示器64
aは9セグメントのLEDからなり、0〜19の範囲で
20種類の数字あるいは記号(A、B、C、・・・)等
を表示可能である。普通図柄表示器64aは普通図柄表
示装置に相当する。
【0038】特別図柄表示装置63は普通電動始動口6
4に玉が入賞したとき(ただし、始動記憶のタイミング
は後述する)、可変表示器62の特別図柄の内容を変化
させ、その図柄が特定の利益状態(すなわち、特別態様
遊技状態で、例えば、大当りのゾロ目状態:「777」
など)になると、変動入賞装置(アタッカー)65が開
放するようになっている。変動入賞装置(アタッカー)
65の開放は、特別変動入賞装置に関わる特別遊技状態
を起生することに相当する。可変表示器62は、例えば
3列に配置された7セグメントの大型LEDを有し、こ
れらのLEDに特定の数字や記号(A、B、Cなど)を
表示する。なお、以下の説明では上記特定の利益状態を
適宜単に大当り状態という。また、特別図柄表示装置6
3についての詳細な構成は後述する。
【0039】可変表示器62の上方には4つの特図スイ
ッチ記憶表示器(いわゆる始動メモリ表示器に相当)6
6が設けられており、特図スイッチ記憶表示器66は普
通電動始動口64に玉が入賞したとき、4個の範囲内で
その入賞玉数を記憶したことを表示する。ここで、いわ
ゆる始動口(本実施例では普通電動始動口64)に入賞
した玉を4個宛て記憶した範囲内(以下、始動記憶範囲
内という)での大当りは、通常、純連チャン(あるいは
単に連チャン)と称することがある。これによると遊技
者への出玉が格段に多くなる。
【0040】また、可変表示部器62の上方には確率変
動決定表示器(別遊技表示装置)91および確率変動回
数決定表示器(別遊技表示装置)92が配置されてお
り、これらは何れも7セグメントのLEDによって構成
され、0〜9の範囲で図柄(数字)を表示可能である。
なお、記号(例えば、A、B、C)を表示させることも
できる。確率変動決定表示器91および確率変動回数決
定表示器92は特別図柄表示装置63により大当り遊技
を発生する可変遊技とは異なる遊技を行うもので、別遊
技手段93を構成する。なお、確率変動決定表示器91
および確率変動回数決定表示器92の作動は後述の役物
用CPU301によって制御され、役物用CPU301
は別遊技制御手段を構成する。
【0041】確率変動決定表示器91および確率変動回
数決定表示器92は通常は、以下のように大当り確率の
変動制御を行う場合に使用される。すなわち、確率変動
決定表示器91は特別図柄表示装置63が大当り図柄に
なると同時に図柄回転を開始し、特定の数字(例えば、
「7」、「3」)で停止すると、大当り確率の変動が決
定されるような遊技を行う。特定の数字以外(例えば、
「0」)で停止すると、大当り確率の変動は決定されな
い。一方、確率変動回数決定表示器92は確率変動決定
表示器91の図柄が停止した後に図柄回転を開始し、こ
ちらは確率変動回数の抽選をしてその確率変動回数を決
定し、表示するものである。例えば、「7」が表示され
ると、確率変動回数が7回となり、「3」が表示される
と、確率変動回数が3回となる。また、、確率変動回数
決定表示器92は確率変動回数の残り回数も表示可能
で、例えば、確率変動決定回数が7回のとき、大当りが
1回発生した後は残りの確率変動回数として「6」を表
示する。残りの確率変動回数が「0」になると、確率変
動が停止し、元の低確率に戻る。
【0042】なお、上記のように確率変動決定表示器9
1および確率変動回数決定表示器92を別遊技手段93
として用いて大当り確率の変動を決定する場合のみなら
ず、例えば、これとは別の態様で特別図柄表示装置63
の大当り図柄(例えば、ラッキー大当り図柄)によって
大当り確率を変動させるような制御を行うときには、確
率変動が決定されたことおよび確率変動回数の表示手段
として確率変動決定表示器91および確率変動回数決定
表示器92をそれぞれ使用してもよい。
【0043】この場合、各表示器91、92は単なる表
示手段で別遊技手段ではなくなる。そして、特別図柄表
示装置63が別遊技手段を構成することになる。そし
て、大当り確率を変動したときには、その変動の決定を
確率変動決定表示器91によって表示する。例えば、大
当り終了後に大当り確率をアップするときには、大当り
発生と同時に確率変動決定表示器91に数字が表示され
る。この数字は大当り後に大当り確率がアップする変動
回数を示す。また、確率変動回数は確率変動回数決定表
示器92に表示される。一方、確率変動決定表示器91
および確率変動回数決定表示器92と、特別図柄表示装
置63との両方を使用して上記別遊技を実行することも
もちろん可能である。このときは両方が別遊技手段を構
成する。
【0044】なお、確率変動決定表示器91および確率
変動回数決定表示器92を使用して大当り繰り返し回数
(連チャン)の決定の遊技を行い、の結果を表示するよ
うにしてもよい。すなわち、確率変動決定表示器91は
大当り繰り返し回数が決定されると、その回数を表示
し、確率変動回数決定表示器92は大当り繰り返し回数
の残り回数を順次デクリメントして表示するような使い
方も可能である。さらに、確率変動決定表示器91およ
び確率変動回数決定表示器92を使用して大当り繰り返
し回数を決定する別遊技を行う変形的な遊技も行うこと
もできる。
【0045】特別図柄表示装置63の側方には普図始動
ゲート(普通図柄始動ゲートのことで、以下、適宜、普
図ゲートという)67、68が配置されており、普図始
動ゲート67、68は玉が1個分だけ通過可能なゲート
を有し、玉がゲートを通過すると、普通電動始動口64
に配置された普通図柄表示器64aの図柄(例えば、数
字)を変化させ、この数字が予め定めた特定図柄(例え
ば、「7」)になると、普通電動始動口64のチューリ
ップを電動動作させて一定時間だけ開くようになってい
る。普通電動始動口64のチューリップは、通常は閉じ
ているが、上記のように一定条件下で開くように制御さ
れる。また、詳細を後述するようにチューリップの開放
時間は可変制御される。
【0046】また、特別図柄表示装置63の下方左右両
側には一般入賞口69、70が設置されている。さら
に、遊技領域内の適宜位置には風車と呼ばれる打球方向
変換部材71〜76が回転自在に複数設置されるととも
に、障害釘(図示略)が多数植設されている。加えて、
遊技領域の中央下部にはアウト玉回収口77が形成され
ている。
【0047】一方、遊技盤13の周囲のレール61に沿
った適宜位置には左から順次、普図確率がアップした場
合に点灯する普図確率アップ表示器81、特図確率がア
ップした場合に点灯する特図確率アップ表示器82、ラ
ッキーNO.大当り時に点灯するラッキーNO.大当り
表示器83、連チャン大当り時に点灯する連チャン大当
り表示器84、大当り時に点灯する大当り表示器85、
特別図柄表示装置63の発生図柄がスペシャルリーチの
出目になった場合に点灯するリーチ表示器86が配置さ
れている。なお、リーチ表示器86はスペシャルリーチ
でなく、通常のリーチの出目になった場合にも点灯する
ようにしてもよい。上記ラッキーNO.大当り表示器8
3、連チャン大当り表示器84は遊技盤13内に配置さ
れる表示装置であり、特別大当り状態報知手段87を構
成する。
【0048】また、遊技盤13内にはサイドランプ88
a、88b、装飾ランプ89a、89bが設けられてい
る。サイドランプ88a、88bおよび装飾ランプ89
a、89bはゲーム内容に応じて適当に点灯あるいは点
滅して遊技の臨場感を高めるものである。
【0049】次に、図3はパチンコ機2の裏機構の構成
を示す図である。図3において、パチンコ機2の裏機構
の主要なものとして、貯留タンク(上タンク)101、
誘導路102、中継基盤(外部端子基盤)103、玉排
出装置104、排出制御回路盤105、玉寄せカバー1
06、役物制御回路盤107、取り付けアダプタ10
8、発射回路盤109、裏機構盤の基枠体110および
スピーカ111がある。
【0050】基枠体110は合成樹脂製の一体成型品か
ら形成され、パチンコ機2の前面枠11の裏側に固定さ
れた金属フレーム(図示略)に取り付けられている。そ
して、この基枠体110の上に各種のユニット部品、例
えば貯留タンク101、誘導路102、中継基盤(外部
端子基盤)103、玉排出装置104、排出制御回路盤
105、玉寄せカバー106、役物制御回路盤107、
取り付けアダプタ108、発射回路盤109などが取り
付けられており(例えば、ワンタッチの爪部材によって
固定される)、これらの各種ユニット部品と基枠体11
0とを総称する概念として裏機構盤112と称してい
る。
【0051】貯留タンク101は排出される前の玉を予
め貯留しておくもので、この貯留タンク101の玉数の
不足は補給センサ(図示略)によって検出され、不足の
ときは島設備から玉が補給される。貯留タンク101内
の玉は誘導路102により誘導され、玉排出装置104
によって排出される。なお、この誘導路102は特に限
定されないが、短時間に多量の玉を排出できるように2
条に形成されており、その途中には玉の重りを防止する
玉ならし部材および待機玉検出器(何れも図示略)が設
けられている。また、このような2条構成は玉排出装置
104の内部についても同様である。
【0052】中継基盤103はAC電源の入力やホール
の管理装置との間における信号の授受などについての中
継を行うもので、本実施例では、例えばノーマル大当り
図柄、ラッキー大当り図柄、スペシャルラッキー大当り
図柄が発生した情報および別遊技の結果、さらには連続
大当り(連チャン遊技)の情報を報知する信号の中継を
行う報知用端子としても用いられる。また、大当り確
率、連チャン確率(以下、単に適宜連チャン率という)
および普図当り確率等を変更したこと、各確率変更を繰
り返して制御している状態等の情報も中継する。
【0053】排出制御回路盤105は玉の排出に必要な
各種制御を行うもので、役物制御回路盤107は遊技盤
13における役物の作動に必要な各種制御を行うもので
ある。また、役物制御回路盤107には特別図柄表示装
置63の大当り確率、連チャン確率および普通図柄表示
器64aの特定図柄確率(普図当り確率)を変更、設定
する確率設定装置363(図12参照)の確率設定スイ
ッチが内蔵されており、確率設定スイッチのスイッチ挿
入口121は役物制御回路盤107の表面側に露出配置
されている。なお、確率設定スイッチは大当り確率、連
チャン確率のみを変更、設定するものでもよい。確率設
定装置363は選択手段に相当する。
【0054】確率設定スイッチは、例えば1/200、
1/210、1/220の3段階に特別図柄表示装置6
3の大当りの確率を外部から容易に変更できるように、
大当り確率用に3つの接点を有している。また、大当り
の連チャン率を例えば、外部から50%、30%、20
%の3段階に容易に変更できるように連チャン率用に3
つの接点を有している。さらに、普図当り確率も同様
に、例えば1/5、1/10、1/20の3段階に外部
から容易に変更できるように、3つの接点を有してい
る。各スイッチは連動にしてもよいし、それぞれ単独で
調整可能にしてもよい。確率設定スイッチの接点はホー
ルの係員によって操作可能であり、その設定値は所定の
表示器に表示されるが、設定後一定時間が経過すると、
消えて外部から目視できないように、機密が保たれてい
る。なお、特別図柄表示装置63の大当り確率、連チャ
ン確率あるいは普図当り確率の変更は、上記のような3
段階に限らず、他の変更内容にしてもよい。
【0055】取り付けアダプタ108は役物制御回路盤
107が図3に示すものに比べて大型化した際に、大型
の役物制御回路盤を基枠体110に容易に取り付けるこ
とができるように、役物制御回路盤を取り付ける支持部
材となるもので、基枠体110に固定されている。発射
回路盤109は玉の発射に必要な各種制御を行うもの
で、所定のケースに発射制御回路の基盤が収納されてい
る。スピーカ111は遊技に必要な効果音(例えば、玉
の排出に伴う効果音)や人工合成音を報知するもので、
玉排出数、賞態様および玉の貸出しに応じて各種の音を
発生して遊技者に知らせる。
【0056】また、本実施例ではスピーカ111はラッ
キー大当り図柄、スペシャルラッキー大当り図柄が発生
したとき、大当り遊技終了後に大当り図柄の発生確率が
低確率から高確率に変更されたとき(同時に普図当り確
率を変更したことあるいは単独で普図当り確率を変更し
たこと)、大当り確率、連チャン確率および普図当り確
率について確率アップ状態が繰り返して制御されている
とき、各確率変更が新たに始めから新規に繰り返して制
御されるときの各態様、、さらには連続大当り(連チャ
ン遊技)の態様等を音声合成音、効果音等によって報知
する。したがって、スピーカ111は大当り状態を報知
可能な大当り状態報知手段に相当する。
【0057】なお、制御回路盤とは、制御回路の基盤
(すなわち、制御回路の機能を実現するボード)と、こ
の基盤を収納している箱型に形成された金属製あるいは
樹脂製のシャーシ箱とを一体として含む概念として用い
ている。
【0058】玉寄せカバー106は基枠体110の中央
に大きく開口した中央開口部を塞ぐもので、この中央開
口部は特別図柄表示装置63の取り付けのための空間と
なっている。なお、玉寄せカバー106の後方は膨出形
成されており、排出制御回路盤105や役物制御回路盤
107の後面に比べて大きく後方に突き出たような構造
になっている。そして、玉寄せカバー106によって中
央開口部を塞ぐことにより、貯留タンク101などから
落下した玉が遊技盤13の裏面側に衝突しないようにな
っている。
【0059】特別図柄表示装置の構造 次に、特別図柄表示装置63の構造について詳細に説明
する。図4は特別図柄表示装置63の斜視図である。図
4において、150は特別図柄表示装置63の上部両側
に配置されパチンコ玉の衝突から特別図柄表示装置63
を防護する鎧部、151は特別図柄表示装置63の上部
に開口している天入賞口(一般入賞口)、152は特別
図柄表示装置63の各種配線を中継する役物中継基盤、
153は役物の作動を装飾する装飾レンズ、154は装
飾レンズの後方に位置するランプである。装飾レンズ1
53は透明の樹脂部材によって形成され、その後方から
ランプ154で照射されることにより、役物をショウア
ップする。可変表示器62は、3列に配置された3つの
部分からなり、それぞれ可変表示器(左)62L、可変
表示器(中)62M、可変表示器(右)62Rに分けら
れる。
【0060】図5は特別図柄表示装置63の裏面側の分
解斜視図である。図5において、160は特別図柄表示
装置63のケーシングであり、ケーシング160の上部
に鎧部150が配置され、ケーシング160の内部に可
変表示器62が収納されるようになっている。ケーシン
グ160の上部後方にはランプ基盤161を取り付け可
能なボス部162a、162bが形成されており、これ
らのボス部162a、162bにはランプ基盤161に
形成された孔161a、161bをそれぞれ通して玉誘
導部材163の固定部163a、163bがビス止めさ
れるようになっている。玉誘導部材163は天入賞口1
51に入賞した玉をセーフ玉を1個宛て処理するセーフ
処理ユニットに続く通路に導くもので、天入賞口151
に入賞した玉はケーシング160の上部に形成された半
円筒状の通路151aを介して玉誘導部材163まで誘
導される。
【0061】ランプ基盤161には、その前面側に2つ
の装飾ランプ164a、164bが配置されており、こ
れらの装飾ランプ164a、164bはケーシング16
0の上部に形成された円形の開口部165a、165b
をそれぞれ通して特別図柄表示装置63の前面側に突出
し、必要に応じて前面側を照らすものである。開口部1
65a、165bの下側にはやや小さい4つの円形の開
口部166が形成されており、これらの開口部166を
それぞれ通して前述した4つの特図スイッチ記憶表示器
66(図5では図示略)が特別図柄表示装置63の前面
側に臨み、遊技者が視認できるようになっている。な
お、特図スイッチ記憶表示器66は表示器基盤167に
取り付けられており、表示器基盤167は適当な固定手
段によってケーシング160に固定される。一方、ラン
プ基盤161の後面側には3つの装飾ランプ168a〜
168cが配置されており、これらの装飾ランプ168
a〜168cは透明樹脂製の装飾レンズ153を照射す
る。
【0062】図5では、可変表示器62のうちの中央に
配置された可変表示器(中)62Mが分解して示されて
おり、可変表示器(中)62Mは大きく分けてジョッキ
ー部171および人形部172に区分される。ジョッキ
ー部171は特定の数字や記号を表示可能なLED基盤
173と、LED基盤173を収納可能な基盤ケース1
74と、ビールのジョッキー形状に形成されたジョッキ
ー部材175と、ビールのジョッキーに注がれたビール
が溢れて泡状になった状態をイメージした形状に形成さ
れた泡部材176とを順次組み合せて構成されている。
LED基盤173は基盤ケース174にはめこみ可能
で、また、基盤ケース174はジョッキー部材175に
はめ込み可能になっている。泡部材176はジョッキー
部材175の上部にビスで固定される。
【0063】一方、人形部172は後述のマスコットモ
ータ210の軸210aに連結された円盤形状の遮蔽板
213に対して偏心接続して駆動されるリンク部材18
1と、リンク部材181の駆動力を受けて作動し、人形
をイメージした形状に形成された一対の腕部材182
a、182bと、腕部材182a、182bをピン18
3a、183bによって回動可能に支持する支持部材1
83と、支持部材183のピン183c、183dによ
って同じく回動可能に支持される人形の顔をイメージし
た形状に形成された顔部材184とを順次組み合せて構
成されている。そして、ジョッキー部171が人形部1
72の一対の腕部材182a、182bの間に挟み込ま
れるような状態で可変表示器(中)62Mが組み立てら
れている。
【0064】図6は、特別図柄表示装置63の駆動系統
の分解斜視図である。図6において、装飾レンズ153
は可変表示器62を含む役物機構の中核となる本体を兼
ねており、詳しくは本体の上部が主に装飾レンズの部分
で、下部が主に各部品の取り付け部になっている。装飾
レンズ153の本体裏面側には中央取付部材191が固
定されており、中央取付部材191には装飾ランプ19
2が固定されるとともに、アクチュエータ用開口部19
3、194が形成されている。また、装飾レンズ153
の本体の裏面側下部には可変表示器(左)62Lおよび
可変表示器(右)62RのそれぞれのLED基盤20
1、202がビスによって取り付けられるようになって
いる。
【0065】一方、装飾レンズ153の本体の前面側に
は可変表示器(左)62Lおよび可変表示器(右)62
Rのそれぞれの人形部203、204が取り付けられる
ようになっている。一方の人形部203はビール瓶(ビ
ールボトル)の形状を模したビール瓶部203aと、ビ
ール瓶をジョッキー部171のジョッキーに注ぐような
人形を模した注ぎ人形203bとからなり、注ぎ人形2
03bは装飾レンズ153本体に固定されている。ま
た、ビール瓶部203aの裏面にはロッド203cが設
けられ、ロッド203cは注ぎ人形203bに形成され
た孔203dおよび装飾レンズ153に形成された孔1
53aを通してソレノイド(ビールボトルソレノイド)
205に連結されるロッドレバー206に接続され、こ
のロッドレバー206の駆動力を受けるようになってい
る。
【0066】同様に、他方の人形部204はビール瓶
(ビールボトル)の形状を模したビール瓶部204a
と、ビール瓶をジョッキー部171のジョッキーに注ぐ
ような人形を模した注ぎ人形204bとからなり、注ぎ
人形204bは装飾レンズ153本体に固定されてい
る。また、ビール瓶部204aの裏面にはロッド204
cが設けられ、ロッド204cは注ぎ人形204bに形
成された孔204dおよび装飾レンズ153に形成され
た孔153bを通してソレノイド(ビールボトルソレノ
イド)207に連結されるロッドレバー208に接続さ
れ、このロッドレバー208の駆動力を受けるようにな
っている。ロッドレバー206、208はソレノイド2
05、207のそれぞれのアーム205a、207aに
ピン結合しており、アーム205a、207aの変位力
を受けて回動可能になっている。
【0067】アーム205a、207aは、ソレノイド
205、207の非通電時それぞれスプリング205
b、207bの付勢力を受けて図示の位置にあって、ロ
ッドレバー206、208を駆動しないが、ソレノイド
205、207に通電されると、スプリング205b、
207bの付勢力に抗してソレノイド205、207に
それぞれ吸引され、ロッドレバー206、208を駆動
する。ロッドレバー206、208は駆動されると回動
し、その回動力をビール瓶部203a、204aの裏面
に設けられたロッド203c、204cにそれぞれ伝達
し、図7に示すように、各ビール瓶部203a、204
aが可変表示器(中)62Mに傾斜してあたかもビール
瓶からビールをジョッキー部171のジョッキーに注ぐ
ようなスタイルに変位する。なお、図7では一方のビー
ル瓶部203aを示しているが、他方のビール瓶部20
4aについても同様の動作が行われる。
【0068】ここで、図8は一方の人形部203につい
ての変位動作を示す図である。図8に示すように、通常
はソレノイド205に通電されず、アーム205aはス
プリング205bの付勢力を受けて図8(a)に示す位
置にあって、ロッドレバー206が駆動されない。した
がって、ビール瓶部203aは変位せず、ビール瓶が立
ったままの状態となっている。ソレノイド205に通電
すると、図8(b)に示すようにスプリング205bの
付勢力に抗してアーム205aがソレノイド205に吸
引され、ロッドレバー206が駆動されて回動し、その
回動力がビール瓶部203aに伝達されてビール瓶部2
03aが変位し、あたかもビール瓶をジョッキー部17
1のジョッキーに注ぐような動作が行われる。
【0069】再び図6において、210はマスコットモ
ータであり、マスコットモータ210はブラケット21
1を介して装飾レンズ153本体に設けられボス部21
2に固定されている。ブラケット211はビスによって
ボス部212に取り付けられる。マスコットモータ21
0の軸210aは円盤形状の遮蔽板213に連結されて
おり、遮蔽板213にはスリット213sが形成されて
いる。遮蔽板213はコの字型に形成されたフォトセン
サタイプのモータセンサ214に挟み込まれるようにし
て回転可能であり、モータセンサ214は遮蔽板213
のスリット213sが通過するタイミングで発光ダイオ
ードの光を受光することにより、マスコットモータ21
0の回転位置を検出する。モータセンサ214は中央取
付部材191に設けられたセンサ取付ボス部215a、
215bに固定される。
【0070】220は装飾レンズ153の下部を照す装
飾ランプであり、装飾ランプ220は装飾レンズ153
本体に設けられたボス部221に取り付けられる。ま
た、中央取付部材191の後方には役物中継基盤152
が取り付けられるようになっており、役物中継基盤15
2は各種のコネクタが配置されたボード152aと、ボ
ード152aを収納して保護するケース152bとから
なっている。ケース152bの他面側にはボス部152
c、152dが設けられており、ボス部152c、15
2dにはランプ基盤222が取り付けられている。ラン
プ基盤222には2つの装飾ランプ222a、222b
が配置されており、これらの装飾ランプ222a、22
2bは装飾レンズ153の後面側を照らす。
【0071】ここで、中央の可変表示器(中)62Mの
変位動作について説明する。通常は図7に示すように、
可変表示器(中)62Mが直立した状態にあり、可変表
示器(中)62Mの直立した状態を横から見ると、図1
0(a)のように示される。このとき、マスコットモー
タ210の軸210aに連結された円盤形状の遮蔽板2
13は、そのスリット213sがコの字型に形成された
フォトセンサタイプのモータセンサ214に挟み込まれ
た位置にある。これによってマスコットモータ210の
回転位置が通常位置、すなわち可変表示器(中)62M
が直立状態になる動作位置として検出される。
【0072】この場合、遮蔽板213はピン231を介
してリンク部材181に連結されており、ピン231は
遮蔽板213の中心点からはずれた偏心位置にある。図
10(a)の状態では遮蔽板213のスリット213s
がモータセンサ214に挟み込まれた位置にあって、通
常はこの位置が保持されているため、リンク部材181
がほぼ水平な状態にあり、リンク部材181に対して回
動自由に連結された一対の腕部材182a、182bは
ビールのジョッキー形状を模したジョッキー部材175
をほぼ垂直に支持し、さらにジョッキー部材175の上
部に人形の顔を模した顔部材184が位置している。こ
の通常状態は図7に示される。
【0073】一方、マスコットモータ210に通電して
回転(例えば、1/2回転)させると、図10(b)に
示すようにマスコットモータ210の軸210aに連結
された円盤形状の遮蔽板213が回転し、この遮蔽板2
13に対して偏心して接続されているリンク部材181
が駆動(矢印で示すように前方向に押される)される。
これにより、リンク部材181の駆動力を受けて一対の
腕部材182a、182bが回動し、ジョッキー部材1
75を傾斜させる。また、このとき同時にジョッキー部
材175の上部が顔部材184の下部に当接して、顔部
材184を押し上げ同様に傾斜させる。したがって、図
9に示すようにビールのジョッキーの上に人形の顔が重
なるような形状となって、ジョッキー部材175および
顔部材184が共に一定の傾斜状態となる。
【0074】その後、マスコットモータ210がさらに
回転すると、リンク部材181が後方向に引き下げら
れ、再びジョッキー部材175および顔部材184が共
に直立状態に復帰する。このように、マスコットモータ
210の回転に応じてジョッキー部材175および顔部
材184が変位動作する。
【0075】図11は特別図柄表示装置63の可変表示
器62についての変位動作を説明する図である。始動入
賞口65に玉が入賞すると、可変表示器62の特別図柄
の内容が変化(スクロール)し、その図柄がゾロ目状態
(例えば、「222」)になると、大当りになる。図1
1(a)はリーチ状態(リーチスクロール)の出目で、
可変表示器(左)62L、可変表示器(中)62M、可
変表示器(右)62Rが「212」を表示している。こ
のとき、リーチスクロールなので、ビール瓶部203a
およびビール瓶部204aが共に傾斜してビール瓶をジ
ョッキー部171のジョッキーに注ぐようなスタイルに
変位動作している。なお、本実施例では可変表示器62
の特別図柄の停止は、可変表示器(左)62L→可変表
示器(右)62R→可変表示器(中)62Mの順序で行
われるようになっている。
【0076】ここで、リーチスクロールとは、1個目
(左図柄の可変表示器(左)62L)および2個目(右
図柄の可変表示器(右)62R)の図柄が停止したとき
リーチ状態の出目(例えば、「2X2」)が発生し、3
個目(中図柄の可変表示器(中)62M)の図柄を停止
させるときに通常速度と異なる緩やかな速度で、3個目
の図柄表示を変化(スクロール)させるような制御をい
う。これにより、遊技者はリーチがかかっているから大
当り(例えば、「222」)になる期待感を持ち、ゲー
ムの臨場感が高まる。
【0077】次いで、図11(b)のように可変表示器
(左)62L、可変表示器(中)62M、可変表示器
(右)62Rが「222」を示す状態に移行する直前で
は、ビールのジョッキーの上に人形の顔が重なるような
スタイルとなって、ジョッキー部171および人形部1
72が共に一定の傾斜状態(遊技者から見ると、後向き
に倒れた状態)になる。なお、このときビール瓶部20
3aは既に原状態(直立状態)に復帰している。
【0078】実際に大当りになるときは、可変表示器
(左)62L、可変表示器(中)62M、可変表示器
(右)62Rの出目が「222」で停止するが、大当り
でないときは、図11(c)に示すように可変表示器
(中)62Mの出目がさらにスクロールして「3」にな
る(あるいは「3」よりもさらにスクロールする)。こ
のとき、一定の傾斜状態にあったジョッキー部171お
よび人形部172は再び元の直立状態に復帰する。この
ように、可変表示器(左)62L、可変表示器(中)6
2M、可変表示器(右)62Rの出目のスクロールに応
じてビール瓶部203a、ビール瓶部204a、ジョッ
キー部171および人形部172が上記のメカ的動作を
行い、遊技者の期待感を高めることが行われる。
【0079】次に、図12はパチンコ装置1における制
御系のブロック図である。図12において、この制御系
は大きく分けると、特別図柄表示装置63および普図表
示器64aの制御を行う役物用CPU301と、可変表
示器62の表示についての制御を行う特図表示器用CP
U302(以下、表示用CPU302という)に関連す
る系統に区分される。まず、役物用CPU301に関連
する系統から説明すると、役物用CPU301は制御プ
ログラム等を格納しているROM311と、ワークエリ
アの設定や制御に必要なデータの一時記憶(例えば、始
動記憶)等を行うRAM312とに対して必要な制御信
号を出力するとともに、水晶の発振周波数を分周して役
物用CPU301の基本クロックを得る分周回路313
と、役物用CPU301等に必要な電源を供給する電源
回路314とに接続されている。
【0080】また、役物用CPU301はバスライン3
15を介してROM311、RAM312、出力ポート
315、バッファゲート316、サウンドジェネレータ
317、音声合成IC318との間でデータや信号の授
受を行うようになっているとともに、表示用CPU30
2に対して直接的にデータや信号を送信するようになっ
ている。
【0081】サウンドジェネレータ317は遊技に必要
な効果音を生成し、音声合成IC318は遊技に必要な
音声を合成する。例えば、リーチ時や大当り時に遊技者
への期待感を高める音声、「ヤッタッー。リーチだ。」
あるいは「ヤッタネ!」などを合成したり、連チャン大
当り時には「連チャンオメデトウ」などの連チャンに関
する音声を合成する。サウンドジェネレータ317およ
び音声合成IC318からの信号はアンプ319により
増幅されてスピーカ111から放音される。スピーカ1
11は大当り状態を音声によって報知可能な大当り状態
報知手段に相当する。
【0082】出力ポート315は役物用CPU301か
らの信号をドライバ320に出力し、ドライバ320は
出力ポート315からの制御信号をドライブして各種駆
動信号を生成し、外部情報端子103a、大入賞口ソレ
ノイド331、報知用の各種のランプ、LED332、
マスコットモータ210、ビールボトルソレノイド20
5、207、普電ソレノイド361、普図表示器64
a、確率変動決定表示器91、確率変動回数決定表示器
92および外部表示用出力端子400に出力する。
【0083】外部情報端子103aは特別図柄表示装置
63の各種状態(例えば、大当り状態、別遊技状態、連
続大当り状態(連チャン状態)、大当り時の各サイクル
への移行数、パンク状態など)、連チャン確率の設定等
の情報をホールの管理装置に送信するための信号の中継
を行うもので、中継基盤103に配置されている。な
お、普図表示器64aが特定図柄になった情報あるいは
各確率が変更になった情報等を送信するための信号の中
継を行ってもよい。大入賞口ソレノイド331は変動入
賞装置(アタッカー)65をオープンさせるもので、特
別図柄表示装置63が大当り状態になると、V入賞を条
件に各サイクルで一定時間あるいは一定の玉数だけ大入
賞口ソレノイド331が励磁されてアタッカー65が開
く。
【0084】報知用の各種のランプ、LED332とし
ては、遊技盤13における普図確率アップ表示器81、
特図確率アップ表示器82、ラッキーNO.大当り表示
器83、連チャン大当り表示器84、大当り表示器8
5、リーチ表示器86、各種の装飾ランプ(例えば、サ
イドランプ88a、88b、装飾ランプ89a、89
b)や、特図スイッチ記憶表示器66等が含まれるとと
にも、前面枠11に配置された大当り表示器41、連チ
ャン大当り表示器42、ラッキーNO.大当り表示器4
3、特図確率アップ表示器44、普図確率アップ表示器
45、リーチ表示器46、連チャン回数表示器47が含
まれる。普電ソレノイド361は、普通電動始動口64
のチューリップを電動動作させて一定時間だけ開くもの
である。
【0085】外部表示用出力端子400は島設備に備え
られた各種の表示装置に対して情報を出力するための中
継を行うもので、具体的には特別図柄表示装置63の各
種状態、例えば大当り中、連チャン大当り中、連チャン
回数、ラッキーNO.大当り中、普図確率アップ状態、
特図大当り確率アップ状態、特図中大当り確率アップ状
態、連チャン保証回数、連チャン残り回数、リーチ状
態、スペシャルリーチ状態などの情報を中継する。外部
表示用出力端子400は、例えば遊技盤13の裏面側の
玉寄せ部材に取り付けられる。なお、外部表示用出力端
子400が中継する情報は上記例に限らず、遊技者やホ
ールの店員にとって好ましい他の情報を含めてもよい。
【0086】一方、バッファゲート316には各種情報
信号を受け入れるローパスフィルタ341からの信号が
入力されており、ローパスフィルタ341には特図始動
スイッチ342、カウントスイッチ343、継続スイッ
チ344、普図始動スイッチ362、確率設定装置36
3からの信号が入力されている。なお、ローパスフィル
タ341から役物用CPU301に取り込まれる信号に
ついては、役物用CPU301でソフト的に2回読み込
む処理を行うことにより、ノイズの時定数等を考慮し、
チャタリング防止を図っている。特図始動スイッチ34
2は普通電動始動口64に玉が入賞したことを検出し、
カウントスイッチ343は大入賞口としての変動入賞装
置65に玉が入賞したことを検出する。継続スイッチ3
44は変動入賞装置65に配置され、いわゆるV入賞口
に玉が入賞したことを検出する。普図始動スイッチ36
2は、例えば普図ゲート67、68内に埋め込まれ、玉
がゲートを通過したことを検出する。
【0087】確率設定装置363は大当り確率、普図当
り確率の他に、特に本実施例では大当りの連チャン率を
外部からホールの係員によって設定可能になっている。
ここで、連チャン率の設定内容は、例えば次の通りであ
る。 連チャン率:設定3…………連チャン率が50% 連チャン率:設定2…………連チャン率が30% 連チャン率:設定1…………連チャン率が20% また、この連チャン率はホールの管理室に配置されてい
る管理装置(選択手段に相当)によっても設定可能であ
り、その場合、管理装置における選択指令信号発生回路
(選択指令信号発生手段に相当)からの選択指令信号に
基づいて連チャン率が遠隔的に設定される。連チャン率
の設定内容は、上記と同様である。なお、連チャン率の
設定内容は上記例に限らず、他の設定内容であってもよ
いのはもちろんである。
【0088】次に、表示用CPU302に関連する系統
について説明する。表示用CPU302は役物用CPU
301からの命令やデータを受けて特別図柄表示装置6
3の表示図柄を可変作動させるための制御を行うととも
に、制御プログラムおよび表示図柄データ等を格納して
いるROM351と、ワークエリアの設定や制御に必要
なデータの一時記憶等を行うRAM352を内蔵してい
る。なお、表示用CPU302には分周回路313およ
び電源回路314から必要なクロックや電源が供給され
ている。また、表示用CPU302はバスライン353
を介してドライバー354に信号を出力し、ドライバー
354はバスライン353を介して入力される表示用C
PU302からの信号をドライブして駆動信号を生成
し、可変表示器62に出力する。
【0089】役物用CPU301を含む上記各回路は、
パチンコ機2の裏側の所定位置に配置したマイクロコン
ピュータを含む役物制御回路盤107というボードユニ
ットによって実現されている。また、マイクロコンピュ
ータのボードユニットは玉貸機3、島設備、遊技店の管
理装置等との間で制御信号やデータの授受が行われるよ
うになっている。また、表示用CPU302は役物制御
回路盤107とは別体の表示用回路(図示略)に備えら
れており、表示用回路は特別図柄表示装置63のケーシ
ング160裏面に配置されている。
【0090】ここで、役物用CPU301等を含む役物
制御回路盤107および表示用CPU302は、全体と
して表示駆動制御手段、特別遊技状態制御手段および特
別大当り状態報知制御手段としての機能を有する。
【0091】次に、上述した各CPU301、CPU3
02によって行われる各種制御の手順を図13以降の図
を参照して詳細に説明する。役物用CPU301による
制御は、パチンコ装置1の電源の投入と同時に開始さ
れ、電源が投入されている限り繰り返してその処理が実
行されるメインルーチンと、その他の各サブルーチンが
ある。
【0092】メインルーチン 最初に、メインルーチン(いわゆるゼネラルフロー)に
ついて図13を参照して説明する。このルーチンは、前
述したようにパチンコ装置1の電源の投入後、繰り返し
て行われ、具体的には後述のリセット待ち処理で2ms
毎にハード的に割込みがかかって繰り返される。
【0093】メインルーチンが起動すると、まずステッ
プS10で電源投入か否かを判別する。また、このステ
ップではRAM311、RAM352の状態をチェック
する。そして、初回の電源投入時であれば、ステップS
12に進んで初期化処理、具体的にはRAM311、R
AM352をクリアするとともに、可変表示器62にお
ける初期図柄(例えば、「123」)のセットを行う。
その他、例えばフラグの設定、出力ポート315のリセ
ット、サブルーチンのイニシャライズ等が行われる。次
いで、ステップS14に進み、ステップS12の結果に
ついてRAM311、RAM352にパターン記憶を行
うとともに、チェックデータをセットする。その後、ス
テップS16でリセット待ちになり、2ms毎のハード
割込によりメインルーチンが繰り返される。
【0094】一方、ステップS10で初回の電源投入時
でなければ、すなわち2回目以降のルーチンでは既に電
源を投入した後であるから、今度はNOに分岐し、ステ
ップS18でRAM311、RAM352について同様
のパターン記憶を行う。このとき、例えばRAM31
1、RAM352の状態をチェックした結果であるチェ
ックデータがセットされる。次いで、ステップS20に
進み、スイッチ入力処理を行う。このスイッチ入力処理
では、例えば各種検出スイッチからの論理変換やチャタ
リング防止処理が行われる。
【0095】次いで、ステップS22でエラー発生か否
かを判別する。エラーとしては、例えば大入賞口として
の変動入賞装置65に入賞した玉のカウントエラー、排
出される玉などの玉詰りエラーがある。エラーが発生し
ているときは、ステップS24に進んでエラーフラグを
セットし、ステップS26で乱数の更新処理・タイマお
よびポート出力処理を実行する。これは、可変表示器6
2の表示図柄を決定する乱数を更新したり、そのメカ的
な動作や効果音の発生のために必要な処理を行うもの
で、その処理内容は後にサブルーチンで詳述する。その
後、ステップS30でリセット待ちになり、2ms毎の
ハード割込によりメインルーチンが繰り返される。
【0096】一方、ステップS22でエラーが発生して
いないときは、ステップS32に分岐し、普通電動始動
口64への玉の入賞があるか否かを判別する。普通電動
始動口64への入賞があれば、ステップS34で今回の
入賞を始動記憶し、これを始動記憶数に加算する。始動
記憶は、例えばRAM312の所定エリアで行い、4個
を限度とする。4個を超えるときは始動記憶数に加算さ
れない。また、これにより、特図スイッチ記憶表示器6
6が4個を限度として始動記憶数を表示する。
【0097】ここで、ステップS34の処理では単に今
回の入賞を始動記憶数に加算するのみで、この時点で大
当りを判定するための乱数を1回抽出するという処理は
行わない。大当り乱数の抽出処理は、後述の図18にお
ける左高速回転終了処理のサブルーチンで実行する。ス
テップS34を経ると、ステップS36に進む。また、
普通電動始動口64への入賞がなければ、ステップS3
4をジャンプしてステップS36に進む。
【0098】ステップS36ではアイドル中であるか否
かを判別する。アイドル中とは、大当り動作および図柄
回転動作以外の普段動作のことである。アイドル中のと
きはステップS38で始動記憶数の保留があるか否かを
判別し、保留があるときはステップS40で可変表示器
62の表示図柄を回転開始にする。その後、ステップS
42に進む。一方、ステップS36でNOのとき(アイ
ドル中でないとき:大当りおよび図柄回転動作のと
き)、ステップS38で始動記憶数の保留がないとき
は、ステップS40をジャンプしてステップS42に進
む。
【0099】ステップS42では上記ステップの判別結
果に応じてアイドル処理、図柄回転処理あるいは大当り
処理の何れかを選択して実行する(詳細はサブルーチン
参照)。次いで、ステップS44に進んで乱数の更新処
理・タイマおよびポート出力処理を実行する(前記ステ
ップS26と同様)。次いで、ステップS45に進んで
普図普電処理を実行する(詳細はサブルーチン参照)。
これは、普図ゲート67、67を玉が通過したことに基
づいて普電入賞口64の普図表示器64aの図柄を可変
するとともに、特定の表示図柄のときチューリップを開
く等の閉制御を行うものである。次いで、ステップS4
6で確率変動制御処理を実行する(詳細はサブルーチン
参照)。これは、確率変動のための別遊技を行うもので
ある。次いで、ステップS47でリセット待ちになり、
2ms毎のハード割込によりメインルーチンが繰り返さ
れる。
【0100】乱数の更新処理・タイマおよびポート出力
処理 図14は上述のメインルーチンにおけるステップS2
6、44の乱数の更新処理・タイマおよびポート出力処
理のサブルーチンを示す図である。このサブルーチンが
開始されると、まずステップS50で図柄用乱数更新処
理を行う。これは、可変表示器62に表示する図柄を決
定するための乱数を一定規則で順次更新するもので、こ
れにより表示図柄がある図柄に偏ることなく、例えば
「0」〜「9」、「A」・・「D」の14種類の範囲で
ランダムに更新される。
【0101】次いで、ステップS52で大当り決定用乱
数更新処理を行う。これは、大当りを判定するための乱
数を一定規則で順次更新するもので、これにより大当り
の確率の範囲内でランダムな乱数が生成される。次い
で、ステップS53で普図当り用乱数更新処理を行う
(詳細はサブルーチン参照)。これは、普電入賞口64
における普図表示器64aの大当り図柄を判定するため
の乱数を一定規則で順次更新するもので、これにより所
定の普図当り確率(普図表示器64aが特定図柄を引く
確率をいう。以下、同様)の範囲内でランダムな乱数が
生成される。なお、普図当り確率は可変制御される。次
いで、ステップS54で図柄回転数決定乱数更新処理を
行う。これは、可変表示器62の表示図柄を回転させる
回数が偏らないようにするための乱数を一定規則で順次
更新するもので、これにより表示図柄の回転数がランダ
ムに更新される。
【0102】次いで、ステップS56でタイマ処理を行
う。これは、このサブルーチンで使用するタイマのカウ
ントを行うものである。次いで、ステップS58でビー
ルボトル処理を行う。これは、リーチスクロールのとき
に可変表示器62のビール瓶部203aおよびビール瓶
部204aを中央側に傾斜させるように動作させるもの
である。次いで、ステップS60で始動入賞等情報処理
を行う。これは、普通電動始動口64への入賞、大当
り、V入賞などの必要な外部情報を管理装置に出力する
処理を行うものである。普通電動始動口64への入賞等
がなければ、外部情報の出力は行われない。ここでは、
特に報知用端子としての機能を有する中継基盤103を
介して、例えばノーマル大当り図柄、ラッキー大当り図
柄、スペシャルラッキー大当り図柄が発生した情報を出
力したり、大当り確率、普図当り確率を変更したこと、
別遊技結果、さらには確率変更を繰り返して制御してい
る状態、大当り連チャンの状態等の情報を管理装置に出
力する処理を行う。
【0103】次いで、ステップS62で二系統制御処理
を行う。これは、例えば普通電動始動口64に入賞した
場合に玉の賞球が7個、一般入賞口69、70に入賞し
た場合に玉の賞球が15個となっているため、このよう
な二系統に分けた制御を行うためのものである。次い
で、ステップS64でマスコットモータ処理を行う。こ
れは、マスコットモータ210に通電して回転させ、図
9に示すようにビールのジョッキーの上に人形の顔が重
なるような形状に変位させて、ジョッキー部材175お
よび顔部材184を共に一定の傾斜状態にするものであ
る。これにより、リーチスクロール時に遊技者への期待
感が高められる。
【0104】次いで、ステップS66でランプ・LED
処理(詳細はサブルーチンで述べる)を行う。これは、
遊技盤13における各種のランプ、LED、すなわち普
図確率アップ表示器81、特図確率アップ表示器82、
ラッキーNO.大当り表示器83、連チャン大当り表示
器84、大当り表示器85、リーチ表示器86、各種の
装飾ランプ(例えば、サイドランプ88a、88b、装
飾ランプ89a、89b)や、特図スイッチ記憶表示器
66等の点灯、点滅処理を行うとともに、前面枠11に
配置された大当り表示器41、連チャン大当り表示器4
2、ラッキーNO.大当り表示器43、特図確率アップ
表示器44、普図確率アップ表示器45、リーチ表示器
46、連チャン回数表示器47についても点灯、点滅処
理を行うものである。また、これらの各種ランプ・LE
Dを作動させる信号は外部表示用出力端子400を介し
て外部にも出力され、例えば島設備に上記のような各種
ランプ・LEDの一部を配置しているものでは(例え
ば、後述の図46参照)、島設備の各種ランプ・LED
が同様の動作を行う。
【0105】このとき、例えばノーマル大当り図柄、ラ
ッキー大当り図柄、スペシャルラッキー大当り図柄が発
生した旨の表示、連チャン大当りが発生した旨の表示、
大当り確率、連チャン確率、普図当り確率を変更したこ
との表示、さらには確率変更を繰り返して制御している
状態、連チャン大当りの保証回数、連チャン大当りの残
り回数等の表示を行うように制御する。次いで、ステッ
プS68でポート出力処理を行う。これは、出力ポート
315にデータを出力するものである。
【0106】次いで、ステップS70でLEDデジタル
表示処理を行う。これは、可変表示器62の図柄を決定
し、表示用CPU302にそのデータを転送するもので
ある。次いで、ステップS72で効果音処理(詳細はサ
ブルーチンで述べる)を行う。これは、サウンドジェネ
レータ317によって遊技に必要な効果音を生成した
り、音声合成IC318によって遊技に必要な音声(例
えば、リーチ時や大当り時の音声)を合成したりするも
のである。
【0107】このとき、例えばノーマル大当り図柄、ラ
ッキー大当り図柄、スペシャルラッキー大当り図柄が発
生した旨の報知、連チャン大当りが発生した旨の表示、
大当り確率、連チャン確率、普図当り確率を変更したこ
との報知、別遊技結果、さらには強制大当り制御や確率
変更を繰り返して制御している状態、連チャン大当りの
保証回数、連チャン大当りの残り回数等の報知をスピー
カ111によって行う。なお、ノーマル大当り図柄、ラ
ッキー大当り図柄、スペシャルラッキー大当り図柄が、
どのようなもものであるかを予め一定時間毎に報知して
もよい。ステップS72を経ると、メインルーチンにリ
ターンする。
【0108】アイドル処理 図15はメインルーチンにおけるステップS42のアイ
ドル処理のサブルーチンを示す図である。このサブルー
チンに移行すると、ステップS80で大当りおよび図柄
回転処理領域をクリアする処理を行う。これにより、大
当りが終了した時点で、大当り時のサウンドがクリアさ
れたり、大当り時に変動入賞装置65に入賞した玉のカ
ウント数、サイクルの継続数がクリアされる。また、大
当り時に図柄回転処理で使用するRAM312、352
の領域がクリアされる。
【0109】図柄回転処理 図16はメインルーチンにおけるステップS42の図柄
回転処理のサブルーチンを示す図である。このサブルー
チンに移行すると、まずステップS90で図柄回転がス
タートしたか否かを判別する。図柄回転がスタートした
ときは、ステップS92でメインタイマを[0]にし、
ステップS94に進む。メインタイマは、図柄回転開始
から終了までの時間をカンウトするためのものである。
したがって、メインタイマを[0]にすることにより、
図柄回転のスタートと同時に新たにサイクル時間のカウ
ントが開始される。一方、図柄回転のスタートでないと
き(例えば、既にスタートしているとき、あるいは全く
スタートしていないとき)にはステップS92をジャン
プしてステップS94に進む。
【0110】ステップS94では、図柄回転が終了した
か否かを判別する。図柄回転は[ステップR00]から
[ステップR70]までの段階と、[ステップR70]
を超えた図柄回転ステップ8および図柄回転ステップ9
の各段階があり、これらの段階で図柄回転の進行状況を
判断する。なお、各段階と図柄回転ステップとの関係は
以下の通りである。 [ステップR00]:図柄回転ステップ0 [ステップR10]:図柄回転ステップ1 [ステップR20]:図柄回転ステップ2 [ステップR30]:図柄回転ステップ3 [ステップR40]:図柄回転ステップ4 [ステップR50]:図柄回転ステップ5 [ステップR60]:図柄回転ステップ6 [ステップR70]:図柄回転ステップ7 図柄回転ステップ1〜図柄回転ステップ7の各段階の処
理はサブルーチンで行うが、図柄回転ステップ8および
図柄回転ステップ9の各段階は単に段階を指定するのみ
で、サブルーチン処理は行わない。
【0111】ステップS94で図柄回転ステップ9まで
進行しているときは、図柄回転が終了したと判断し、ス
テップS116に進む。一方、図柄回転ステップ8未満
のときは、図柄回転が終了していないと判断し、ステッ
プS96に進む。ステップS96では図柄回転メインタ
イマを減算する。図柄回転メインタイマは、各分岐処理
に要する時間をカウントしているタイマであり、一定時
間毎にデクリメント(減算)していくものである。
【0112】次いで、ステップS98で図柄回転メイン
タイマが動作中であるか否かを判別する。図柄回転メイ
ンタイマが動作中のときはステップS100に進んで図
柄を更新する処理を行う。これにより、可変表示器62
の図柄がスクロール、つまり図柄が「1」→「2」→
「3」・・・というように順次更新される。次いで、ス
テップS102でサブタイマを減算する。サブタイマ
は、可変表示器62の図柄ドットが1つずつ変化して、
次の表示図柄に変化していく時間(結局、図柄スクロー
ル時間)をカウントするもので、例えば図11に示すよ
うに「2」→「3」へとスクロールさせるときの図柄ド
ット変化時間を計測する。サブタイマを減算することに
より、このサブルーチンが実行される毎にサブタイマの
値が小さくなり、[0]になると、サブタイマが動作を
停止(スクロール時間が経過終了に相当)する。
【0113】そこで、ステップS104では図柄回転サ
ブタイマが動作中であるか否かを判別し、動作が停止し
たとき(サブタイマ=0のとき)には、ステップS11
2に進んで引き続きスクロール処理を行う必要があるの
で、サブタイマ等のデータをセットしてメインルーチン
にリターンする。また、図柄回転サブタイマが動作中の
ときはメインルーチンにリターンする。このようにして
所定のスクロール時間毎に可変表示器62の図柄が更新
されていく。
【0114】一方、上記ステップS98で図柄回転メイ
ンタイマが動作中でなく、[0]になっているときはス
テップS106に進んで図柄回転ステップ8以上か否か
を判別する。図柄回転ステップ8以上であるときは、図
柄回転の処理を終了させる必要があると判断してステッ
プS114に進み、図柄回転ステップに[9]をセット
してメインルーチンにリターンする。これにより、次回
のルーチンではステップS94でYESに分岐すること
になる。
【0115】また、ステップS106で図柄回転ステッ
プが[8]より小さいときは、ステップS108に進ん
で下記の図柄回転各フェーズ終了処理の選択と実行を行
う。 [ステップR00]:低速回転開始処理 [ステップR10]:左高速回転終了処理 [ステップR20]:左低速回転終了処理 [ステップR30]:右低速回転終了処理 [ステップR40]:図柄回転終了処理 [ステップR50]:ノーマルリーチ終了処理 [ステップR60]:スペシャリーチ終了処理 [ステップR70]:図柄回転終了処理 なお、これらの各処理はサブルーチンで詳細を後述す
る。次いで、ステップS110で図柄回転メインタイマ
を所定時間にセットした後、ステップS112に進む。
【0116】一方、上記ステップS94で図柄回転ステ
ップが[9]まで進行しているときは、図柄回転が終了
したと判断してステップS116に進み、大当りか、つ
まり大当り判定の乱数を引いた結果が「大当り」か否か
を判別する。大当りのときはステップS118で大当り
にする処理を行う。これにより、特別図柄表示装置63
の可変表示器62の図柄がゾロ目(例えば、「22
2」)になって大当り動作が行われる。その後、メイン
ルーチンにリターンする。大当りでないときは、ステッ
プS120に分岐し、アイドルにする処理を行う。これ
により、特別図柄表示装置63は普段動作を行う。その
後、メインルーチンにリターンする。このようにして特
別図柄表示装置63の可変表示器62の図柄を回転させ
る処理が行われる。
【0117】低速回転開始処理 図17は図柄回転処理における[ステップR00]の低
速回転開始処理のサブルーチンを示す図である。このサ
ブルーチンに移行すると、まずステップS130でラン
ダムな回転時間をセットする。これは、一定の周期で更
新される乱数の中からランダムなタイミングにより大当
り乱数を取り出すが、この乱数の取り出しに偏りが起き
るから、ランダムな回転時間をセットして、乱数の取り
出しの偏りを考慮したものである。次いで、ステップS
132で図柄回転ステップに[1]をセットし、図柄回
転処理のルーチンにリターンする。
【0118】左高速回転終了処理 図18は図柄回転処理における[ステップR10]の左
高速回転終了処理のサブルーチンを示す図である。この
サブルーチンに移行すると、まずステップS140で連
チャン制御処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。
これは、大当り終了後の所定期間内において連チャン率
の設定に基づいて大当りを繰り返す(連チャン)ことに
ついて乱数の抽出による制御を行うもので、大当りの連
チャンがあるか否かを判断するものである。大当りの連
チャン乱数を引いたときにはステップS141の大当り
乱数の抽出処理を行わずして、再度、大当りを連続して
発生させるために、ステップS144にジャンプするこ
とになる。
【0119】次いで、ステップS141で連チャン確率
によらず、通常のゲーム確率で大当り乱数を抽出する。
因みに、従来、始動口へ玉が入賞した瞬間に大当り抽出
用乱数を取り込むようになっており、始動記憶する際に
は既に乱数値を抽出していた。したがって、大当り中に
その抽出済みの乱数がノイズにより変化したり、あるい
は大当り中に、抽出済みの乱数値が不当に書き換えられ
るなどの不正行為によって本来の大当り確率値と異なる
抽出結果になるという不具合があった。
【0120】これに対して、本実施例では可変表示器6
2の図柄回転開始から所定時間経過後のタイミング、つ
まり図柄回転の停止直前のタイミングで大当り乱数の抽
出が行われる。したがって、始動記憶中には乱数値を抽
出していないから、その値がが変化することがなく、抽
出済みの乱数がノイズにより変化するという事態を防止
することができるという利点がある。また、大当り中
に、抽出済みの乱数値が不当に書き換えられるなどを行
う余地が全くなくなり、不正行為によって本来の大当り
確率値と異なる抽出結果になる事態を防止することがで
きるという利点がある。その結果、ホールや遊技機が不
利益を被ることを防ぐことが可能になる。
【0121】さらに、例えば「ラッキーナンバー」制を
採用している機種に本発明を適用した場合には、特別図
柄(例えば、「777」)のときのみ大当り終了後に、
大当り確率を通常より10倍アップさせているような確
率変動を行うとき、大当り確率が変動した後には、始動
記憶とは別に大当りが終了した確率変動後に大当り乱数
を抽出するので、乱数を抽出した時点の確率変動後のゲ
ームに即した大当り乱数値にすることができる。すなわ
ち、大当りの確率値を明確にすることができる。
【0122】例えば、「ラッキーナンバー」での大当り
のときは、大当り中は通常の大当り確率で乱数が抽出さ
れ、大当り終了後に大当り確率が10倍にアップするよ
うな制御を行う場合、大当り終了以前に始動入賞があっ
た場合は単に始動記憶されるのみで、大当り終了後の1
0倍アップの変動確率のもとに回転図柄の停止直前のタ
イミングで乱数の取り出しが行われる(高確率で大当り
抽出)。したがって、10倍にアップした確率変動後の
ゲームに対応する大当り乱数値になり、大当りの確率値
が極めて明確になる。その結果、遊技者も十分に納得す
ることができる。
【0123】さて、ステップS140を経ると、次い
で、ステップS142で大当りか否かを判別する。大当
りのときはステップS144に進んで当り停止図柄(例
えば、「222」)を決定する。次いで、ステップS1
52にジャンプして左低速回転開始図柄をセットする。
これは、最初は可変表示器62の図柄を低速で回転させ
るもので、遊技者がスムーズに表示図柄を追随できるよ
うに、当初緩やかに図柄を可変していくためである。次
いで、ステップS154で図柄回転ステップに[2]を
セットし、その後、図柄回転処理のルーチンにリターン
する。
【0124】一方、ステップS142で大当りでないと
きは、ステップS146に進んではずれ停止図柄(例え
ば、「232」)を決定する。次いで、ステップS14
8で左の図柄と右の図柄が等しいか(つまりリーチ目
か)否かを判別する。左図柄=右図柄のときはステップ
S150でリーチとし(例えば、リーチフラグを立て
る)、その後、ステップS152に進む。また、リーチ
目でないときはステップS150をジャンプしてステッ
プS152に進む。次いで、ステップS154で図柄回
転ステップに[2]をセットし、その後、図柄回転処理
のルーチンにリターンする。
【0125】左低速回転終了処理 図19は図柄回転処理における[ステップR20]の左
低速回転終了処理のサブルーチンを示す図である。この
サブルーチンに移行すると、まずステップS160で左
停止図柄をセットする。これにより、可変表示器(左)
62Lの停止時の図柄(例えば、「2」)がセットされ
る。次いで、ステップS162で大当りか否かを判別す
る。大当りのときはステップS164に進んでサブリー
チか否かを判別する。
【0126】サブリーチとは、1個目の図柄が停止した
後、2個目の図柄を停止させるときに通常停止と異なる
特別停止で、2個目の図柄を停止させるような制御を行
うもので、例えば1個目の図柄が「2」で、2個目の図
柄があたかも「2」の手前でスロー状態でスクロールす
るような場合である。なお、特別停止における停止に関
わる期間中は、回転スクロールを遊技者に視認可能にす
る。すなわち、2個目の図柄停止をリーチスクロールさ
せる。
【0127】ここで、サブリーチの利点としては、次の
事項がある。遊技者は2個目の図柄停止時から大当りの
期待感を持てるので、ゲームの演出効果が高められ、遊
技者は本来のリーチがかかる期待感をより一層持つこと
ができるという利点がある。これにより、非常にゲーム
意欲が高められる。また、サブリーチにより大当りに対
する表示図柄の回転時間が長くなるので、例えば「第1
種」に属するような大当り時の出玉が多い機種で、短時
間に大量の賞球排出が行われるものの場合、新たなドル
箱の準備をするのに十分な時間があり、遊技者や係員が
ドル箱の準備をスムーズできるという利点がある。な
お、実際にはサブリーチの後に、リーチになる場合(例
えば、「2X2」)と、リーチにならない場合(例え
ば、「2X3」)とがある。
【0128】本実施例ではサブリーチになる確率とし
て、最終停止図柄が大当りになる場合はサブリーチにな
る確率が1/8に、右図柄が左図柄の前後の場合(例え
ば、左図柄が「2」で、右図柄がその前後の「3」ある
いは「1」になる場合)はサブリーチになる確率が1/
16に設定されている。つまり、大当りのときは少なく
とも1/8の確率でサブリーチが発生し、左図柄に対し
て右図柄がその前後であるときは1/16の確率でサブ
リーチが発生する。
【0129】また、例えば左図柄が「2」で、右図柄の
停止時にサブリーチがかかって「2」で停止し、その
後、本来のリーチに移行した場合(すなわち、「2X
2」の場合)、すなわちサブリーチから本来のリーチに
なると、必ず大当りになるように構成されている。その
ため、サブリーチがかかって本来のリーチに移行する
と、この時点で大当りを確認できるという利点がある。
【0130】ステップS164でサブリーチと判断した
ときは、ステップS166に進み、サブリーチ回転数を
決定する。例えば、左図柄が「2」である場合、何個ず
らして右図柄を停止させるのかという停止図柄を決め、
これから回転数が決定される。次いで、ステップS16
8で右低速回転開始図柄をセットし、ステップS170
で図柄回転ステップに[3]をセットする。その後、図
柄回転処理のルーチンにリターンする。このようにし
て、サブリーチのときのサブリーチ回転数と、そのとき
の低速回転開始図柄がセットされる。また、ステップS
164でサブリーチでないときはステップS166をジ
ャンプしてステップS168に進む。したがって、この
ときはサブリーチが行われずに、低速回転開始図柄がセ
ットされる。
【0131】一方、ステップS162で大当りでないと
きはステップS172に進んで右図柄は左図柄の前後で
あるか否かを判別する。例えば、左図柄が「2」で、右
図柄がその前後の「3」あるいは「1」になる場合であ
るか否かを判別する。YESのときはステップS174
に進んでサブリーチか否かを判別する。サブリーチのと
きはステップS166に分岐する。サブリーチでないと
きはステップS168に進み、また、ステップS172
でNOのときもステップS168に進む。このように、
大当りでないときもサブリーチの発生があり、サブリー
チの有無に応じて上記同様の処理が行われる。
【0132】右高速回転終了処理 図20は図柄回転処理における[ステップR30]の右
低速回転終了処理のサブルーチンを示す図である。この
サブルーチンに移行すると、まずステップS180で右
停止図柄をセットする。これにより、可変表示器(右)
62Rの停止時の図柄(例えば、「2」)がセットされ
る。次いで、ステップS182で大当りか否かを判別す
る。
【0133】(I)大当りのとき 大当りのときはステップS184に進んでスペシャルリ
ーチか否かを判別する。スペシャルリーチとは、1、2
個目の図柄が停止した後、3個目の図柄を停止させると
きに通常停止と異なる特別停止で3個目の図柄を停止さ
せるような制御を行うもので、本実施例では特別停止と
していわゆるロングリーチを採用している。例えば、1
個目の左図柄が「2」、2個目の右図柄が同じく「2」
で、3個目の中図柄が「2」の手前で極めてスローにス
クロールしていく状態をロングリーチという。したがっ
て、特別停止における停止に関わる期間中は、回転スク
ロールをより一層緩やかにする。これにより、遊技者は
長時間ロングリーチの醍醐味を味わうことができ非常に
“わくわく”することになる。
【0134】ステップS184でスペシャルリーチと判
断したときは、ステップS186に進み、スペシャルリ
ーチ回転数を決定する。例えば、左図柄および右図柄が
共に「2」である場合、何個ずらして中図柄を停止させ
るのかという停止図柄を決め、これから回転数が決定さ
れる。次いで、ステップS188でノーマルリーチ回転
数を決定し(ノーマルリーチのときは、ここで回転数を
決定することになる)、ステップS190で中低速回転
開始図柄をセットし、さらにステップS192で図柄回
転ステップに[5]をセットする。その後、図柄回転処
理のルーチンにリターンする。このようにして、スペシ
ャルリーチのときのスペシャルリーチ回転数と、そのと
きの中速回転開始図柄がセットされる。そして、今回は
大当りの場合であるから、スペシャルリーチを経て最終
的に大当り状態(例えば、「222」)になる。ノーマ
ルリーチとは、スペシャルリーチリーチ以外の通常のリ
ーチをいう。
【0135】また、ステップS184でスペシャルリー
チリーチでないときはステップS186をジャンプして
ステップS188に進む。したがって、このときはスペ
シャルリーチが行われず、ステップS188でノーマル
リーチ回転数が決定された後、ステップS190で中低
速回転開始図柄がセットされることになる。このときは
ノーマルリーチを経て最終的に大当り状態(例えば、
「222」)になる。
【0136】(II)大当りでないとき 大当りでないときはステップS182からステップS1
94に分岐し、リーチであるか否かを判別する。リーチ
であるときはステップS196に進んで右の図柄と中の
図柄が等しいか(つまり大当りの出目に相当か)否かを
判別する。右図柄=中図柄のときは大当りの出目になっ
てしまうので、ステップS202に進んで中図柄に
[1]を加算した後、ステップS188に進む。これ
は、大当りでないにもかかわらず、大当りの出目で停止
するのを避けるためである。
【0137】一方、右の図柄と中の図柄が等しくないと
き(つまり大当りの出目に相当しないとき)には、ステ
ップS198に進んで中図柄は右図柄の1つ手前の図柄
である否かを判別する。例えば、右図柄が「2」のと
き、中図柄はその1つ手前の「1」である否かを判別す
るものである。YESのときはリーチ状態となるので、
ステップS200に進んでスペシャルリーチ回転数を決
定して後、ステップS188に進む。また、ステップS
198で中図柄が右図柄の1つ手前の図柄でないとき
は、ステップS200をジャンプしてステップS188
に進む。したがって、このときはスペシャルリーチにな
らず、ノーマルリーチとなる。このように、大当りから
外れたときでも、リーチのとき(いわゆる外れリーチに
相当)は、最終停止図柄がスペシャルリーチおよびノー
マルリーチで制御される。
【0138】ステップS194でNOのとき(リーチで
ないとき)には、ステップS204に分岐し、中低速回
転開始図柄をセットし、さらにステップS206で図柄
回転ステップに[4]をセットする。その後、図柄回転
処理のルーチンにリターンする。したがって、大当りで
も、リーチでないときは単に通常の図柄回転制御が行わ
れる。
【0139】図柄回転終了処理 図21は図柄回転処理における[ステップR40]およ
び[ステップR70]の図柄回転終了処理のサブルーチ
ンを示す図である。このサブルーチンに移行すると、ま
ずステップS210で中停止図柄をセットする。これに
より、可変表示器(中)62Mの停止時の図柄(例え
ば、「2」)がセットされる。次いで、ステップS21
2ではずれ表現時間をセットする。次いで、ステップS
214で図柄回転ステップに[8]をセットする。その
後、図柄回転処理のルーチンにリターンする。このよう
にして、はずれのときに図柄の回転を終了させる処理が
行われる。
【0140】ノーマルリーチ終了処理・スペシャルリー
チ終了処理 図22は図柄回転処理における[ステップR50]のノ
ーマルリーチ終了処理およびスペシャルリーチ終了処理
のサブルーチンを示す図である。このサブルーチンに移
行すると、まずステップS220でスペシャルリーチで
あるか否かを判別する。スペシャルリーチのときはステ
ップS222に進み、図柄回転ステップに[6]をセッ
トし、その後、図柄回転処理のルーチンにリターンす
る。これにより、スペシャルリーチの処理が行われる。
【0141】一方、スペシャルリーチでないときはスペ
シャルリーチ終了処理のサブルーチンに入り、そのステ
ップS224に進んで図柄回転ステップに[7]をセッ
トし、その後、図柄回転処理のルーチンにリターンす
る。これにより、スペシャルリーチでないときは単にノ
ーマルリーチが行われて終了する。
【0142】また、当初からスペシャルリーチ終了処理
のサブルーチンに移行した場合は、ステップS224で
図柄回転ステップに[7]をセットし、その後、図柄回
転処理のルーチンにリターンする。これにより、スペシ
ャルリーチが終了する。
【0143】大当り処理 図23はメインルーチンにおけるステップS42の大当
り処理のサブルーチンを示す図である。このサブルーチ
ンに移行すると、まずステップS300で大当りがスタ
ートしたか否かを判別する。大当りがスタートしたとき
は、ステップS301で大当り確率および普図当り確率
を共に通常に戻す(低い値にする)。これは、大当り動
作中は通常の低い確率に戻しておくためである。したが
って、普図当り確率も低い値に戻る。
【0144】なお、この態様でなく、例えば大当り動作
中であっても大当り確率および普図当り確率を共に高確
率のままで維持するようにしてもよい。あるいは大当り
確率および普図当り確率のうちの少なくとも一方を高確
率のままにしてもよい。このようにすると、大当り動作
中の出玉が多くなって遊技者は大量の玉を獲得すること
が可能になり、より一層遊技意欲が高まる。
【0145】ここで、大当り確率をアップさせている制
御について説明する。 (I)別遊技による確率変動制御 本実施例では、特別図柄表示装置63を用いた通常の大
当り遊技とは別に、大当り確率をアップさせるか否かを
決めるための別遊技を行う。 A.別遊技手段93を用いて別遊技を行う例(本実施例
のケース) 別遊技の内容は、特別図柄表示装置63が大当り図柄に
なると同時に確率変動決定表示器91の図柄回転を開始
し、特定の数字(本実施例では、「7」および「3」の
2つ)で停止すると、大当り確率の変動を決定するとい
うものである。そして、次回の大当り発生までの間、大
当りの発生確率を1/50(通常のほぼ4倍の確率)に
アップするような確率変動制御を行う。一方、「7」あ
るいは「3」以外の図柄で停止したときには、大当り確
率の変動を行わない。したがって、例えば「0」とか、
「6」とかでは大当り確率が変動しない。
【0146】大当り確率の変動を決定すると、その後、
確率変動の回数を決定し(例えば、乱数の抽選によっ
て)、その回数決定結果は確率変動回数決定表示器92
に表示する。大当りの発生確率は1/50(通常のほぼ
4倍の確率)でなく、他の倍率に変更するようにしても
よく、倍率の値は自由に設定してよい。
【0147】なお、確率変動決定表示器91の停止図柄
で直ちに大当り確率を変動(例えば、アップ)するよう
にしてもよい。この場合は、例えば確率変動決定表示器
91の停止図柄が「7」であれば大当り確率を1/20
に高め、停止図柄が「3」であれば大当り確率を1/5
0に高めるようにする。また、確率変動決定表示器91
の停止図柄は「7」や「3」に限らず、どのような図柄
であっても大当り確率を変動(図柄に対応させて大当り
確率を変えることも可能)するようにしてもよい。
【0148】また、普図当り確率についても、同様に確
率変動決定表示器91の停止図柄を使用して直ちに普図
当り確率を変動(例えば、アップ)するようにしてもよ
い。この場合は、例えば確率変動決定表示器91の停止
図柄が「A」であれば普図当り確率を1/2に高め、
「7」であれば普図当り確率を1/3に高め、停止図柄
が「3」であれば普図当り確率を1/5に高めるように
する。また、確率変動決定表示器91の停止図柄は
「A」、「7」あるいは「3」に限らず、どのような図
柄であっても普図当り確率を変動(図柄に対応させて普
図当り確率を変えることも可能)するようにしてもよ
い。さらに、確率変動決定表示器91の停止図柄を使用
して大当り確率および普図当り確率を適当に組み合せて
変動するような、かなり複雑な制御を行ってもよい。
【0149】次に、確率変動の回数の決定は、具体的に
は、確率変動回数決定表示器92の表示図柄で行い、確
率変動回数決定表示器92は確率変動決定表示器91の
図柄が停止した後に図柄回転を開始し、このとき確率変
動回数の抽選をしてその確率変動回数を決定し、表示す
る。確率変動回数の決定で有効な図柄は「1」、
「3」、「5」の3種類であり、その他の図柄は確率変
動回数に相当しないようになっている。したがって、例
えば変動回数用の乱数の抽選結果で「5」を引くと、確
率変動回数が5回となり、その値が確率変動回数決定表
示器92に表示される。また、乱数の抽選で「3」を引
くと、確率変動回数が3回となり、その値が同じく確率
変動回数決定表示器92に表示され、乱数の抽選で
「1」を引くと、確率変動回数が1回となり、その値が
確率変動回数決定表示器92に表示される。
【0150】そのため、うまくいくと、いわゆる7回、
3回あるいは1回は短時間に連続して大当りが発生する
可能性が高くなる。ただし、大当りを引くのはあくまで
も遊技者の自力による。このように、大当り確率を高確
率状態として7回、3回あるいは1回まで制御するが、
この回数を特図確率変動回数という。なお、乱数の抽選
による特図確率変動回数は上記例に限らず、他の回数を
設定するようにしてもよい。
【0151】B.特別図柄表示装置63を利用して別遊
技を行う例 別遊技を行うのは、別遊技手段93を用いる例に限るも
のではない。ただし、本実施例では上記Aの例を具体的
に掲げて説明し、本例Bや後述の例Cは文言による説明
に留める。まず、特別図柄表示装置63を利用して別遊
技を行うことが可能である。この場合は既設の部品で済
み、低コストという利点がある。具体的には、特別図柄
表示装置63における可変表示器62を利用して別遊技
を行う。可変表示器62は、3列に配置された3つの部
分からなり、それぞれ可変表示器(左)62L、可変表
示器(中)62M、可変表示器(右)62Rを有してい
るため、これらの2つを利用して別遊技を行う。
【0152】すなわち、可変表示器62の左図柄(可変
表示器(左)62L)および右図柄(可変表示器(右)
62R)の2つを用い、例えば可変表示器62の左図柄
を前述した確率変動決定表示器91に対応させ、右図柄
を前述した確率変動回数決定表示器92に対応させる。
別遊技の実行時期は、例えば大当り終了直後でもよい
し、他のタイミングでもよい。なお、可変表示器62の
左図柄(可変表示器(左)62L)および右図柄(可変
表示器(右)62R)を使用する例に限らず、中図柄を
2回使用して別遊技を実行してもよい。
【0153】C.普通図柄表示装置(普図表示器64
a)を利用して別遊技を行う例 この場合も既設の部品で済み、低コストという利点があ
る。具体的には、普図表示器64aの図柄を2回回転停
止させ、最初の1回目の図柄を前述した確率変動決定表
示器91に対応させ、次の2回目の図柄を前述した確率
変動回数決定表示器92に対応させる。別遊技の実行時
期は、例えば大当り終了直後でもよいし、他のタイミン
グでもよい。
【0154】次に、大当り確率をアップさせる制御は別
遊技によって行う場合に限らず、特別図柄表示装置63
を用いて確率変動制御を行うこともできる。概念的な構
成は都合上、ここでまとめて説明しておく。 (II)特別図柄表示装置63を用いた確率変動制御 これは、特別図柄表示装置63の表示図柄のうち、いわ
ゆる「ラッキーナンバー」制を採用し、特別図柄のとき
のみ大当り確率を通常よりアップさせるというものであ
る。
【0155】具体的には、例えば可変表示器62の図柄
が「333」という特別図柄(以下、ラッキー大当り図
柄という)になった場合には、次回の大当り発生までの
間、大当りの発生確率が1/50(通常のほぼ4倍の確
率)にアップするような確率変動制御を行う。そして、
ラッキー大当り図柄のときは、以後、3回大当りが発生
するまで大当りの発生確率を1/50にアップさせた状
態が継続させる。これは、第1の繰り返し状態で大当り
確率を制御することに相当する。したがって、ラッキー
大当り図柄が出現すると、1/50の高確率状態が以
後、3回大当りが発生するまで続く。
【0156】なお、以後に3回大当りが発生するまでの
間に再び、ラッキー大当り図柄が出現した場合、あくま
でも合計4回の大当りで大当り発生確率をもとの低い状
態に戻してもよいが、これとは別に、例えばそこから新
たに3回まで大当り確率を1/50にアップさせるよう
に新規に繰り返し制御のカウントを開始するようにして
もよい。すなわち、特図確率変動回数のカウントを新た
に開始するものである。なお、ノーマル大当り図柄(例
えば、「666」)で大当りが発生した場合には、低い
1/200、1/210あるいは1/220という何れ
かの確率のままで以後の遊技を行い、通常の確率で大当
り動作の判定を行う。
【0157】また、可変表示器62の図柄が「777」
という特別図柄(以下、スペシャルラッキー大当り図柄
という)になった場合には、次回の大当り発生までの
間、大当りの発生確率が1/20(通常のほぼ10倍の
確率)にアップするような確率変動制御を行う。そし
て、スペシャルラッキー大当り図柄のときは、以後、5
回大当りが発生するまで大当りの発生確率を1/20に
飛躍的にアップさせた状態が継続させる。これは、第2
の繰り返し状態で大当り確率を制御することに相当す
る。したがって、スペシャルラッキー大当り図柄が出現
すると、1/20の高確率状態が以後、5回大当りが発
生するまで続く。すなわち、特図確率変動回数が[5]
となる。そのため、うまくいくと、いわゆる6回は短時
間に連続して大当りが発生する可能性が高くなる。
【0158】なお、以後に5回大当りが発生するまでの
間に再び、スペシャルラッキー大当り図柄が出現した場
合、あくまでも合計6回の大当りで大当り発生確率をも
との低い状態に戻してもよいが、これとは別に、例えば
そこから新たに5回まで大当り確率を1/20にアップ
させるように新規に繰り返し制御のカウントを開始する
ようにしてもよい。また、上記のようにラッキー大当り
図柄あるいはスペシャルラッキー大当り図柄が出現した
場合に、その時点で残存している高確率の繰り返し数、
すなわち特図確率変動回数(例えば、3回、あるいは5
回)が全て使われていないときには、残っている特図確
率変動回数(繰り返し数)を現在の特図確率変動回数
(繰り返し数)に加算するという実加算方式を採用して
もよい。
【0159】さらに、変形態様として、例えば特別図柄
表示装置63の停止図柄を用いて確率変動を行うか否か
を決定し、次いで、確率変動回数決定表示器92を用い
て別遊技によって変動回数を決定するようにしてもよ
い。この場合、特別図柄表示装置63の停止図柄(出
目)は何でもよく、例えばラッキー大当り図柄を使用す
るとわかりやすい。
【0160】さて、再び図23のフローチャートの説明
に戻る。ステップS301を経ると、次いでステップS
302でメインタイマを[0]にし、ステップS303
に進む。メインタイマは、大当り時に変動入賞装置65
がオープンする1回のサイクル時間(例えば、29.5
秒)をカウントしており、ここでメインタイマを[0]
にすることにより、大当りのスタートと同時に新たにサ
イクル時間のカウントが開始される。ステップS303
では連チャン大当りであるか否かを判別する。連チャン
大当りでないときはステップS304に進んで特別図柄
表示装置63の停止図柄を通常の大当り表示にする。こ
れは、特別図柄表示装置63の停止図柄が従来同様に変
らず、特別に大当りだからといって新規な態様で表示す
るものでないことを意味する。ステップS304を経る
と、ステップS307に進む。
【0161】一方、連チャン大当りであるときはステッ
プS305に分岐して特別図柄表示装置63の停止図柄
を連チャン大当り表示にする。これは、連チャン大当り
時に限って特別図柄表示装置63の停止図柄を従来と変
えて連チャンという特別の大当りであることをアピール
するためである。連チャン大当り表示としては、例えば
特別図柄表示装置63の図柄の色を変える(赤くする
等)、図柄の形を変えるなどの態様がある。したがっ
て、特別図柄表示装置63は特別大当り状態報知手段に
相当する。なお、上記以外の態様で連チャン大当り表示
を行ってもよい。また、連チャンの表示を効果音あるい
は音声で出力するようにしてもよい。例えば、“連チャ
ンです。”という音声合成を行ってもよい。
【0162】このように、特別図柄表示装置63の図柄
によって連チャン大当り報知を行うことにより、遊技者
はすぐに連チャン大当りを認識することができ、その報
知効果によって遊技者の喜びをさらに向上させることが
できる。また、通常の大当りと連チャン大当りの報知と
を区別することにより、他の遊技者へのアピールを高め
ることができる。
【0163】次いで、ステップS306に進み、連チャ
ン回数カウンタ値を表示する。連チャン回数カウンタは
連チャン大当りの回数をカウントするもので、連チャン
大当り時に1ずつインクリメントされる。連チャン回数
カウンタ値の表示は連チャン回数表示器47で行われ
る。例えば、今回の連チャンが3回目であれば、連チャ
ン回数表示器47に「3」が表示される。これにより、
遊技者は今回の連チャン回数を容易に認識することがで
きる。ステップS306を経ると、ステップS307に
進む。
【0164】ステップS307では、大当りが終了した
か否かを判別する。大当りの細部処理で[ステップB0
0]から[ステップB40]までの段階と、[ステップ
B40]を超えた大当りステップ5および大当りステッ
プ6の各段階があり、これらの段階で大当り処理の進行
状況を判断する。なお、各段階と大当りステップとの関
係は以下の通りである。 [ステップB00]:大当りステップ0 [ステップB10]:大当りステップ1 [ステップB20]:大当りステップ2 [ステップB30]:大当りステップ3 [ステップB40]:大当りステップ4 大当りステップ1〜大当りステップ4の各段階の処理は
サブルーチンで行うが、大当りステップ5および大当り
ステップ6の各段階は単に段階を指定するのみで、サブ
ルーチン処理は行わない。
【0165】ステップS307で大当りステップ6まで
進行しているときは、大当り処理が終了したと判断し、
ステップS330に進む。一方、大当りステップ6未満
のときは、大当り処理が終了していないと判断し、ステ
ップS308に進む。 (I)大当り終了のとき ここで、説明の都合上、ステップS330に進んだ場合
から述べると、ステップS330では大当り確率変動処
理を行う。これは、確率変動決定表示器91の停止図柄
をチェックし、大当り確率を変動させるか否かを判別す
るともに、その変動回数を決定する処理を行うものであ
る(詳細はサブルーチンで後述)。これにより、大当り
確率が変動することがあり、遊技者は多くの出玉を確保
する可能性が高くなって、より一層遊技を楽しめること
になる。次いで、ステップS334に進んでアイドルに
戻し、メインルーチンにリターンする。これにより、大
当り終了後は再び普段動作が行われるが、大当りが連続
するときや普図当り確率がアップしているときには、短
時間に大量の出玉を得る可能性が極めて高くなる。
【0166】(II)大当り最中のとき ステップS307で大当りステップ6未満のときは、大
当り処理が終了していないから、ステップS308に進
み、V有効タイマを減算するとともに、V入賞チェック
を行う。V有効タイマは、大当り時に大入賞口としての
変動入賞装置65がオープンしたとき、一定の有効時間
(例えば、29.5秒)内にV入賞口に玉が入賞しない
と、いわゆるパンクとして処理するために、その有効時
間をカウントするタイマであり、一定時間毎にデクリメ
ント(減算)していくものである。また、V入賞チェッ
クは有効時間内にV入賞口に玉が入賞したか否かを判別
するものであり、これは、例えば継続スイッチ344か
らの出力信号に基づいて判断する。したがって、V有効
タイマが[0]まで減算される間にV入賞がなければ、
パンクとして処理される。一方、V入賞があれば、大当
りサイクルが最大サイクル数(例えば、16回)の範囲
で継続する。
【0167】次いで、ステップS310で大当り用出力
フラグ処理を行う。これは、大当り中にサイクルを継続
させるためのフラグをセットする処理である。次いで、
ステップS312で大入賞口開放中か、つまり変動入賞
装置65がオープンしているか否かを判別する。オープ
ンしているときはステップS314で大入賞口への入賞
数が10個をカウントし、10以上であるか否かを判別
する。大入賞口は10個を限度として閉じる。したがっ
て、10未満のときはステップS316に進んでメイン
タイマを減算する。また、既に10以上であるときはス
テップS322に進む。
【0168】一方、ステップS312で大入賞口が開放
中でないときは、ステップS314をジャンプしてステ
ップS316に進む。ステップS316でメインタイマ
を減算することにより、前述したアタッカーのオープン
時間(例えば、29.5秒)がカウントされる。次い
で、ステップS318で大当りメインタイマが動作中で
あるか否かを判別する。大当りメインタイマは、大当り
の実行に必要なタイマであり、このタイマが動作中のと
きはステップS320に進んでメインタイマ動作中処理
(例えば、装飾ランプの点滅などの処理)を行う。ま
た、大当りメインタイマが動作中でないときは、ステッ
プS322にジャンプする。
【0169】ステップS322では大当りステップが
[5]以上であるか否かを判別する。大当りステップ5
以上であるときは、大当り処理を終了させる必要がある
と判断してステップS328に進み、大当りステップに
[6]をセットしてメインルーチンにリターンする。こ
れにより、次回のルーチンではステップS306でYE
Sに分岐することになる。
【0170】また、ステップS322で大当りステップ
が[5]より小さいときは、ステップS324に進んで
下記の大当り各フェーズ終了処理の選択と実行を行う。 [ステップB00]:ファンファーレスタート処理 [ステップB10]:ファンファーレ終了処理 [ステップB20]:大入賞口開放終了処理 [ステップB30]:インターバル終了処理 [ステップB40]:終了時Vチェック処理 なお、これらの各処理はサブルーチンで詳細を後述す
る。次いで、ステップS326でタイマ等のデータをセ
ットした後、メインルーチンにリターンする。このよう
にして大当り時に必要な処理が行われる。
【0171】ファンファーレスタート処理 図24は大当り処理における[ステップB00]のファ
ンファーレスタート処理のサブルーチンを示す図であ
る。このサブルーチンに移行すると、まずステップS3
40で大当りステップに[1]をセットし、その後、大
当り処理にリターンする。これにより、大当りのスター
ト前にファンファーレが鳴る。
【0172】ファンファーレ終了処理・インターバル終
了処理 図25は大当り処理における[ステップB10]のファ
ンファーレ終了処理および[ステップB30]のインタ
ーバル終了処理の各サブルーチンを示す図である。これ
らの各サブルーチンに移行すると、何れの場合も、まず
ステップS350で継続回数更新処理を行う。次いで、
ステップS352で大当りステップに[2]をセット
し、その後、大当り処理にリターンする。これにより、
大当りのファンファーレが終了するとともに、次のサイ
クルに移行する間のインターバルが終了し、大当りの継
続サイクルが更新される。
【0173】大入賞口開放終了処理 図26は大当り処理における[ステップB20]の大入
賞口開放終了処理のサブルーチンを示す図である。この
サブルーチンに移行すると、まずステップS360で1
0入賞ありか否かを判別する。これは、大入賞口として
の変動入賞装置65がオープンしたとき、10個の入賞
があったか否かを判別するものである。もし、入賞がな
ければ、ステップS362でノーカウントエラーにして
ステップS364に進む。ノーカウントエラーとは、大
入賞口に全く入賞がない場合である。一方、ステップS
360で10個の入賞があれば、ステップS362をジ
ャンプしてステップS364に進む。
【0174】ステップS364では16回目の開放か否
か、すなわち、最大開放回数である16回目のアタッカ
ーオープンであるか否かを判別する。16回目の開放で
なければステップS366に進んでV入賞なしか否かを
判別し、V入賞していればステップS368で大当りス
テップに[3]をセットして大当り処理にリターンす
る。これにより、大当りステップ3では大当りサイクル
が継続される。したがって、各サイクルでのV入賞を条
件に最大限16回までアタッカーがオープンする。
【0175】また、ステップS364で16回目の開放
のとき(最終回の開放のとき)、あるいはステップS3
66でV入賞がないときには、ステップS370に分岐
し、大当りステップに[4]をセットし、その後、大当
り処理にリターンする。これにより、大当りサイクルを
継続させる大当りステップ3に移行せず、大当りがパン
クすることになる。
【0176】終了時Vチェック処理 図27は大当り処理における[ステップB40]の終了
時Vチェック処理のサブルーチンを示す図である。この
サブルーチンに移行すると、まずステップS380で1
6回目の開放か否か、すなわち、最大開放回数である1
6回目のアタッカーオープンであるか否かを判別する。
16回目の開放でなければステップS382に進んでV
入賞なしか否かを判別し、V入賞していればステップS
384で大当りステップに[2]をセットして大当り処
理にリターンする。これにより、大当りステップ2大当
りの各サイクルにおける継続処理が行われる。
【0177】また、ステップS380で16回目の開放
のとき(最終回の開放のとき)、あるいはステップS3
82でV入賞がないときには、ステップS386に分岐
して大当りステップに[5]をセットし、その後、大当
り処理にリターンする。これにより、大当りサイクルが
終了する。
【0178】次に、乱数の更新処理・タイマおよびポー
ト出力処理における各サブルーチンについて説明する。図柄用乱数更新処理 図28は乱数の更新処理・タイマおよびポート出力処理
におけるステップS50の図柄用乱数更新処理のサブル
ーチンを示す図である。このサブルーチンが開始される
と、まずステップS400で左図柄乱数に[1]を加算
する。次いで、ステップS402で左図柄乱数が[1
4]以下であるか否かを判別する。ここで、本実施例で
は可変表示器62に表示する図柄として、「0」〜
「9」〜「A」・・「E」までの15種類の図柄があ
る。そして、14種類の図柄は[0]から[14]まで
の各乱数にそれぞれ対応している。したがって、左図柄
乱数が[14]ということは、図柄の最大値に対応す
る。
【0179】ステップS402で左図柄乱数が[14]
を超えているときは、最大値であるからステップS40
4に進んで左図柄乱数を[0]にする。これは、最大値
から再び最小値である[0]に戻すものである。次い
で、ステップS406で中図柄乱数に[1]を加算し、
同様にステップS408で中図柄乱数が[14]以下で
あるか否かを判別する。中図柄乱数が[14]を超えて
いるときは、最大値であるからステップS410に進ん
で中図柄乱数を[0]に戻す。次いで、ステップS41
2で右図柄乱数に[1]を加算し、同様にステップS4
14で右図柄乱数が[14]以下であるか否かを判別す
る。右図柄乱数が[14]を超えているときは、最大値
であるからステップS416に進んで右図柄乱数を
[0]に戻す。次いで、ステップS418の処理を行
う。
【0180】一方、ステップS402で左図柄乱数が
[14]以下のとき、ステップS408で中図柄乱数が
[14]以下のとき、あるいはステップS414で右図
柄乱数が[14]以下のときは、何れもステップS41
8にジャンプする。このようにして、左、中、右の各図
柄乱数が[0]〜[14]の範囲で順次更新(インクリ
メント)されていく。さて、ステップS418では大当
り図柄更新処理を実行する。これは、大当り時に各図柄
の出現率をランダムにするのが主目的であるとともに、
本実施例では特に「3」および「7」の図柄の出現率を
やや低めに抑えて、ホールにとって不利益が大きくなら
ず、かつ遊技者も楽しめるように両者の利益バランスを
図るように制御するものである。
【0181】大当り決定用乱数更新処理・図柄回転数決
定乱数更新処理 図29は乱数の更新処理・タイマおよびポート出力処理
におけるステップS52の大当り決定用乱数更新処理お
よびステップS54の図柄回転数決定乱数更新処理の各
サブルーチンを示す図である。大当り決定用乱数更新処
理のサブルーチンが開始されると、まずステップS42
0で大当り決定乱数に[1]を加算する。次いで、ステ
ップS422で確率設定値に対する乱数更新上限値を取
り出す。例えば、大当りの確率が1/200であるとき
は乱数更新上限値が[200]になり、[200]が取
り出される。同様に、大当りの確率が1/210のとき
は乱数更新上限値が[210]、大当りの確率が1/2
20のときは乱数更新上限値が[220]になる。
【0182】また、大当り確率がほぼ10倍にアップし
て1/20になったときは乱数更新上限値が[20]に
なる。同様に、大当り確率がほぼ10倍にアップして1
/21になったときは乱数更新上限値が[21]にな
り、大当り確率がほぼ10倍にアップして1/22にな
ったときは乱数更新上限値が[22]になる。すなわ
ち、設定確率に対してそれぞれ10倍に大当り確率が高
まるように乱数更新上限値が変更して取り出される。
【0183】次いで、ステップS424で大当りの確率
がアップ中であるか否かを判別する。例えば、大当りの
図柄がラッキー大当り図柄のときは大当り確率(特図確
率)が1/50にアップし、スペシャルラッキー大当り
図柄のときは大当り確率が1/20にアップしている。
なお、アップの倍率はこの例に限らず、他の倍率でもよ
い。ステップS424で確率アップ中のときはステップ
S426で確率アップ時の乱数更新上限値に補正(例え
ば、スペシャルラッキー大当り図柄で倍率が1/20に
アップしているときは[20]にする)してステップS
428に進む。なお、ラッキー大当り図柄で倍率が1/
50にアップしているときは、乱数更新上限値を[5
0]に補正する。一方、確率アップ中でないときはステ
ップS426をジャンプしてステップS428に進む。
【0184】ステップS428では、大当り決定乱数更
新結果は上限値か否かを判別する。これは、本ルーチン
を繰り返す毎に大当り決定乱数が更新されていくが、今
回のルーチンでその上限値になったか否かを判別するも
のである。大当り決定乱数更新結果が上限値のときはス
テップS430で大当り決定乱数を再び[0]に戻す。
その後、図柄回転数決定乱数更新処理のステップS43
2に移行する。また、大当り決定乱数更新結果が上限値
でないときは図柄回転数決定乱数更新処理のサブルーチ
ンをジャンプして次のタイマ処理に移行する。
【0185】このようにして、大当り決定乱数が[1]
ずつインクリメントされていき、大当り確率に対応する
上限値で再び[0]に戻ってインクリメントが繰り返さ
れる。したがって、例えば大当りの確率が1/200の
ときは乱数更新上限値が[200]であるから、[0]
から[199]の範囲内の乱数を1つ抽出して大当りの
判定が行われる。すなわち、大当りの確率が1/200
で乱数の抽出が行われる。また、大当りの確率がアップ
して1/20になったときは乱数更新上限値が[20]
であるから、[0]から[19]の範囲内の乱数を1つ
抽出して大当りの判定が行われ、大当りの確率がアップ
して1/50になったときは乱数更新上限値が[50]
であるから、[0]から[49]の範囲内の乱数を1つ
抽出して大当りの判定が行われる。したがって、大当り
の確率がアップすることにより、大当りを引く可能性が
飛躍的に高くなる。
【0186】次に、図柄回転数決定乱数更新処理のサブ
ルーチンに入ると、ステップS432で図柄回転数決定
乱数に[1]を加算する。次いで、ステップS434で
図柄回転数決定乱数の更新結果は上限値か否かを判別す
る。これは、本ルーチンを繰り返す毎に図柄回転数決定
乱数が更新されていくが、今回のルーチンでその上限値
になったか否かを判別するものである。図柄回転数決定
乱数更新結果が上限値のときはステップS436で図柄
回転数決定乱数を再び[0]に戻す。その後、次のタイ
マ処理に移行する。また、図柄回転数決定乱数更新結果
が上限値でないときはステップS436をジャンプして
次のタイマ処理に移行する。
【0187】このようにして、図柄回転数決定乱数が
[1]ずつインクリメントされていき、その上限値で再
び[0]に戻ってインクリメントが繰り返される。した
がって、可変表示器62の表示図柄を回転させる回数が
偏らないようになる。
【0188】ビールボトル処理 図30は乱数の更新処理・タイマおよびポート出力処理
におけるステップS58のビールボトル処理のサブルー
チンを示す図である。このサブルーチンが開始される
と、まずステップS450でリーチ動作中であるか否か
を判別し、リーチ動作中でないときは乱数の更新処理・
タイマおよびポート出力処理にリターンする。したがっ
て、リーチ動作中でなければ、可変表示器62のメカ的
動作が行われない。
【0189】一方、リーチ動作中のときはステップS4
52でスペシャルリーチであるか否かを判別する。スペ
シャルリーチでなく通常のノーマルリーチのときはステ
ップS454に進んで通常リーチ表示図柄に対応したソ
レノイド動作を行う。すなわち、ビールボトルソレノイ
ド205、207に対して通常リーチ表示図柄に対応す
る通電制御を行う。これにより、図11(a)にリーチ
状態の動作を示すように、リーチスクロールしていると
き、ビール瓶部203aおよびビール瓶部204aが共
に中央側に傾斜してビール瓶をジョッキー部171のジ
ョッキーに注ぐようなスタイルの変位動作が行われる。
【0190】また、ステップS452でスペシャルリー
チのときはステップS456に進んでスペシャルリーチ
表示図柄に対応したソレノイド動作を行う。すなわち、
ビールボトルソレノイド205、207に対してスペシ
ャルリーチ表示図柄に対応するように緩やかな動作とな
る通電制御を行う。これにより、同じく図11(a)に
示すリーチ状態が行われるが、この場合はリーチスクロ
ールがロングリーチでゆっくりと行われ、かつビール瓶
部203aおよびビール瓶部204aが共に中央側に傾
斜してビール瓶をジョッキー部171のジョッキーに注
ぐようなスタイルの変位動作がゆっくりと行われる。し
たがって、スペシャルリーチに即したゆっくりしたメカ
的に動作が実現される。ステップS454あるいはステ
ップS456を経ると、乱数の更新処理・タイマおよび
ポート出力処理にリターンする。
【0191】マスコットモータ処理 図31は乱数の更新処理・タイマおよびポート出力処理
におけるステップS64のマスコットモータ処理のサブ
ルーチンを示す図である。このサブルーチンが開始され
ると、まずステップS460でリーチ動作中であるか否
かを判別し、リーチ動作中でないときは乱数の更新処理
・タイマおよびポート出力処理にリターンする。したが
って、リーチ動作中でなければ、可変表示器62のメカ
的動作が行われない。
【0192】一方、リーチ動作中のときはステップS4
62でスペシャルリーチであるか否かを判別する。スペ
シャルリーチでなく通常のノーマルリーチのときはステ
ップS464に進んで通常リーチ表示図柄に対応したモ
ータ動作を行う。すなわち、マスコットモータ210に
対して通常リーチ表示図柄に対応する通電制御を行う。
これにより、図11(b)にリーチ状態の動作を示すよ
うに、リーチスクロールしているとき、ビールのジョッ
キーの上に人形の顔が重なるような形状となって、ジョ
ッキー部材175および顔部材184が共に一定の傾斜
状態となるようなスタイルの変位動作が行われる。
【0193】また、ステップS462でスペシャルリー
チのときはステップS466に進んでスペシャルリーチ
表示図柄に対応したモータ動作を行う。すなわち、マス
コットモータ210に対してスペシャルリーチ表示図柄
に対応するように緩やかな動作となる通電制御を行う。
これにより、同じく図11(b)に示すリーチ状態が行
われるが、この場合はリーチスクロールがロングリーチ
でゆっくりと行われ、かつジョッキー部材175および
顔部材184が共に一定の傾斜状態となるようなスタイ
ルの変位動作がゆっくりと行われる。したがって、スペ
シャルリーチに即したゆっくりしたメカ的な動作が実現
される。ステップS464あるいはステップS466を
経ると、乱数の更新処理・タイマおよびポート出力処理
にリターンする。
【0194】ランプ&LED処理 図32は乱数の更新処理・タイマおよびポート出力処理
におけるステップS66のランプ&LED処理のサブル
ーチンを示す図である。このサブルーチンが開始される
と、まずステップS470で大当り中であるか否かを判
別し、大当り中でないときはステップS472に進んで
各分岐処理に対応するランプ、LEDの表示を実行す
る。これは、大当り中でないから通常の普段動作に対応
して特図確率アップ表示器44、普図確率アップ表示器
45、リーチ表示器46、普図確率アップ表示器81、
特図確率アップ表示器82、リーチ表示器86を点灯制
御するものである。ステップS472を経ると、乱数の
更新処理・タイマおよびポート出力処理にリターンす
る。
【0195】一方、ステップS470で大当り中である
ときはステップS474に進んで連チャン大当りである
か否かを判別する。連チャン大当りでないときはステッ
プS476で通常の大当りに対応するランプ、LEDの
表示を実行する。これにより、通常の大当り中であると
きは大当り表示器41、ラッキーNO.大当り表示器4
3、ラッキーNO.大当り表示器83、大当り表示器8
5が点灯制御される。ステップS476を経ると、乱数
の更新処理・タイマおよびポート出力処理にリターンす
る。
【0196】ステップS474で連チャン大当りのとき
はステップS478に進んで連チャン大当りにおけるラ
ンプ、LEDの表示を実行する。これにより、連チャン
大当りになると、連チャン大当り表示器42、連チャン
大当り表示器84が点灯制御される。また、ステップS
480で連チャン回数カウンタ値を表示する。これによ
り、連チャン回数表示器47に連チャンの回数が表示さ
れる。例えば、最初は1回めの連チャン大当りであるか
ら「1」が表示され、次回の連チャン大当りでは「2」
が表示される。ステップS480を経ると、乱数の更新
処理・タイマおよびポート出力処理にリターンする。な
お、島設備に連チャン大当りに対応する表示装置を配置
している場合には、このステップS478で同様に島設
備の表示装置に対して連チャン大当りにおけるランプ、
LEDの表示を実行する。これは、ステップS480の
処理についても同様である。
【0197】ここで、ランプ、LEDの表示を通常の大
当りと、連チャン大当りとで変化させる制御としては、
以下のような態様がある。ただし、以下の例に限るもの
でなく、他の制御態様を採用してもよい。 a)通常大当りではランプ、LEDを点滅し、連チャン
大当りでは点灯する。 b)通常大当りではランプ、LEDの点滅間隔を大きく
し、連チャン大当りでは点滅間隔を小さくする。 c)通常大当りではランプ、LEDを緑色で表示し、連
チャン大当りでは赤色で表示する。 d)連チャン大当りの場合、特別なランプ、LEDを作
動させる。 e)連チャン大当りの場合、ランプ、LEDの光量を変
化させる。
【0198】効果音処理 図33は乱数の更新処理・タイマおよびポート出力処理
におけるステップS72の効果音処理のサブルーチンを
示す図である。このサブルーチンが開始されると、まず
ステップS482で大当り中であるか否かを判別し、大
当り中でないときはステップS484に進んで各分岐処
理に対応する音声処理を実行する。これは、大当り中で
ないから通常の普段動作に対応して遊技中の音声処理を
行うもので、例えばリーチ時の音声等を出力する。ステ
ップS484を経ると、乱数の更新処理・タイマおよび
ポート出力処理にリターンする。
【0199】一方、ステップS482で大当り中である
ときはステップS486に進んで連チャン大当りである
か否かを判別する。連チャン大当りでないときはステッ
プS488で通常の大当りに対応する音声処理を実行す
る。これにより、通常の大当り動作に対応して大当り時
の音声、例えば“ヤッタネ!”、“大当りオメデトウ”
等の音声が出力される。また、このような音声に加えて
大当り時にバックグラウンドに所定の音楽、つまり曲を
流して遊技効果を高めたりする。ステップS488を経
ると、乱数の更新処理・タイマおよびポート出力処理に
リターンする。
【0200】ステップS486で連チャン大当りのとき
はステップS490に進んで連チャン大当りにおける音
声処理を実行する。これにより、連チャン大当りになる
と、通常の大当り動作とは異なる連チャン大当り時に特
有の音声、例えば“連チャン大当りです。”、“連チャ
ンオメデトウ”等の音声が出力される。また、このよう
な音声に加えて連チャン大当り時にはバックグラウンド
の曲の態様を変えて連チャン時の遊技効果を高める。
【0201】ここで、連チャン大当り時に曲の態様を変
える制御としては、具体的には以下の通りである。 a)曲を変える。すなわち、他の曲にして連チャン大当
りであることを明確にする。 b)曲の音量を変える。例えば、連チャン大当り時には
曲の音量を大きくする。 c)曲の音階を変える。例えば、連チャン大当り時には
曲の音階を1オクターブ上げる。このようにすると、曲
を聞くのみで、連チャン大当りを認識でき、例えば店員
は遠くからでも大当りに対する用意をすることが可能に
なる。
【0202】次いで、ステップS492に進み、連チャ
ン回数カウンタ値を音声によって出力する。これによ
り、連チャン回数が音声で遊技者や店員に報知される。
例えば、最初は1回めの連チャン大当りであるから“1
回目の連チャンです。”というような音声で報知され、
次回の連チャン大当りでは“2回目の連チャンです。”
というような音声で報知される。ステップS492を経
ると、乱数の更新処理・タイマおよびポート出力処理に
リターンする。なお、本実施例では連チャン回数カウン
タ値をパチンコ機2から音声によって出力しているが、
これに限らず、例えば連チャン回数カウンタ値を店内全
体に報知する端子を設け、連チャン回数を店内で音声に
よって放送(例えば、管理装置を介して放送)するよう
にしてもよい。このようにすると、他の遊技者にも当該
パチンコ機2の連チャン回数をアピールすることがで
き、有意義である。
【0203】このように、本実施例では連チャン大当り
になると、大当り状態の報知が特別な状態で制御され、
ランプ、LEDおよび曲、音声合成等によって連チャン
大当りに関連する報知が行われる。特に、遊技盤13内
に配置された各種のランプ、LEDおよび前面枠11に
配置された各種のランプ、LEDの両方によって効率良
く連チャン大当りの報知が行われるとともに、同時に曲
や音声合成によっても連チャン大当りの報知が行われ
る。
【0204】したがって、連チャンの大当り報知が通常
の大当り報知と異なり明確に区別されているから、遊技
者および店員はすぐに連チャン大当りを認識することが
できる。その結果、遊技者の喜びを格段に高めることが
できる。また、表示のみならず、曲や音声合成によって
も連チャン大当りを認識できるから、その報知効果によ
ってより一層遊技者の喜びを高めることができる。さら
に、連チャン大当りの報知を通常の大当の報知と区別す
ることにより、他の遊技者へのアピールを高めることが
できる。
【0205】加えて、連チャン大当りに対する店員の対
応を迅速に行うことができる。具体的には、連チャン大
当りの発生時に多量の賞球としてのパチンコ玉を受け入
れるためのドル箱(玉箱)を迅速に用意することができ
る。また、大当りが発生した場合に、大当りの回数をカ
ウントする大当り回数札を直ちに用意することができ
る。さらに、店内で直ちに連チャン大当り台のアナウン
スの用意をすることができ、他の遊技者に速やかにアピ
ールすることが可能になる。
【0206】普図普電処理 図34はメインルーチンのステップS45における普図
普電処理のサブルーチンを示す図である。このサブルー
チンが開始されると、まずステップS500で始動入賞
があるか否かを判別する。ここでの始動入賞とは、普図
ゲート67、68への玉の入賞(すなわち、玉がゲート
を通過すること)をいう。普図ゲート67、68(少な
くとも何れか一方でよい)を玉が通過すると、ステップ
S502で普図始動記憶を[1]だけインクリメント
(加算)する。ここでの普図始動記憶とは、普図ゲート
67、68(何れか一方でよい)を玉が通過して状態を
記憶するもので、普電始動入賞口64の入賞した場合の
始動記憶とは異なる。なお、普図始動記憶は4個を限度
して行われる。
【0207】ステップS502を経ると、次いで、ステ
ップS504に進む。一方、ステップS500で始動入
賞がなければ、ステップS502をジャンプしてステッ
プS504に進む。ステップS504では普図アイドル
中であるか否かを判別する。普図アイドル中とは、普図
表示器64aが前の出目(図柄)で停止している状態を
いう。例えば、停止した直後でもよい。普図アイドル中
のときはステップS506に進んで普図始動記憶の保留
があるか否かを判別する。保留は4個以内で行われるの
で、保留があるケースも多い。
【0208】保留があるときはステップS508で普図
回転開始処理を行う。これにより、普図表示器64aの
表示が変化し、以後、ランダムな所定時間経過後にある
図柄で停止することになる。また、回転開始から所定時
間経過後に普図表示器64aの図柄を決定する乱数を抽
選する。乱数の抽選結果によりラッーキな特定の図柄
(例えば、「7」)に当るか否かが決定される。この場
合、ステップS508ではランダムな回転時間をセット
することにより、特定の当り図柄(例えば、「7」)に
図柄出現が偏らないように考慮する。図柄としては、表
示可能な最大範囲である0〜19の20種類を使用して
もよいし、あるいは1、3、5、・・・・19という特
定の奇数図柄を使用してもよい。図柄が少ないと制御は
楽になる。
【0209】なお、普図表示器64aの図柄を決定する
乱数を抽選するタイミングは、上記のように回転開始か
ら所定時間経過後でもよいが、これに限らず、例えば普
図ゲート67、68への入賞と同時に図柄決定用の乱数
を抽選してもよい。つまり、乱数抽選のタイミングは随
時自由に設定してよい。
【0210】ステップS508の処理を経ると、続くス
テップS510に進む。一方、ステップS540でNO
のとき、あるいはステップS506でNOのときは何れ
もステップS508をジャンプしてステップS510に
進む。ステップS510では処理分岐を行う。これは、
上記ステップの判別結果に応じてアイドル処理、回転処
理、当り処理あるいははずれ処理の何れかを選択して実
行するものである(各内容の詳細はサブルーチン参
照)。ステップS510を経ると、メインルーチンにリ
ターンする。
【0211】アイドル処理 図35は普図普電処理におけるステップS510のアイ
ドル処理のサブルーチンを示す図である。このサブルー
チンに移行すると、ステップS520で普図、普電処理
用のRAM領域をクリアする処理を行う。これにより、
普図ゲート67、68の入賞データや普通電動始動口6
4を作動させる命令等を格納するための、RAM31
2、352の領域がクリアされる。したがって、普図ゲ
ート67、68の図柄は停止状態に維持され、普通電動
始動口64は作動しない。
【0212】回転処理 図36は普図普電処理におけるステップS510の回転
処理のサブルーチンを示す図である。このサブルーチン
に移行すると、まずステップS530で普図表示器64
aの図柄が回転を終了したか否かを判別する。図柄が回
転を終了していないときはステップS532に進んで普
図変動処理を行い、メインルーチンにリターンする。こ
れにより、普図表示器64aの図柄が引き続き変動(つ
まり回転を継続)する。
【0213】一方、普図表示器64aの図柄が回転を終
了したときはステップS534に進んで普図表示器64
aの図柄を決定する乱数を抽出し、ステップS536で
抽出結果が当りであるか否かを判別する。当りには、例
えば「7」および「3」の2通りがある。当りのときは
ステップS538で当り図柄を停止させる。したがっ
て、「7」あるいは「3」の図柄で停止することにな
る。次いで、ステップS540で次回のルーチンで実行
する処理を当り処理に変更し、メインルーチンにリター
ンする。これにより、普図表示器64aの図柄が当りで
停止し、以後、当り処理に移行する。
【0214】また、ステップS536で当りでないとき
は、ステップS542に分岐し、はずれ図柄を停止させ
る。したがって、「7」あるいは「3」以外の図柄で停
止することになる。次いで、ステップS544で次回の
ルーチンで実行する処理をはずれ処理に変更し、メイン
ルーチンにリターンする。これにより、普図表示器64
aの図柄がはずれで停止し、以後、はずれ処理に移行す
る。このようにして普図表示器64aの図柄を回転させ
る処理が行われる。
【0215】当り処理・はずれ処理 図37は普図普電処理におけるステップS510の当り
処理およびはずれ処理のサブルーチンを示す図である。
当り処理のサブルーチンに移行すると、まずステップS
550で当り処理が終了か否かを判別し、終了していな
いときはステップS552に進んで普通電動始動口64
をオンする。これは、普電ソレノイド361に通電して
普通電動始動口64のチューリップを開放するものであ
る。これにより、普通電動始動口64への入賞率が高ま
り、遊技者は有利になる。次いで、ステップS554で
普通電動始動口64に玉が入賞したか否かをチェック
し、メインルーチンにリターンする。普通電動始動口6
4への入賞があると、4個内では始動記憶されて、可変
表示器62の図柄が回転し、4個を超える入賞では単な
る賞球排出にとどまる。
【0216】ここで、普通電動始動口64の開放時間
は、例えば当り図柄が「7」のときは5秒に設定され、
当り図柄が「3」のときは2秒に設定される。本実施例
では普通電動始動口64の開放を時間で制御している
が、これに限らず、例えば入賞数で開放制御するように
してもよい。この場合、例えば当り図柄が「7」のとき
は5個までの入賞を認め、当り図柄が「3」のときは2
個までの入賞を認めるようにする(開放時間には関係な
くなる)。
【0217】また、このような制御とは別に、大当り図
柄がラッキー大当り図柄あるいはスペシャルラッキー大
当り図柄(これらの内容は前述済み)であるときに限っ
て、普通電動始動口64の開放を制御し、入賞個数を増
やすような制御を行ってもよい。そのようにすると、大
当り中の賞球数が通常より多くなり、遊技者にとって一
段と遊技意欲が高められる。かかる制御は大当り中に出
玉を増やす方法として、有効である。あるいは別遊技の
結果によって普通電動始動口64の開放を制御し、入賞
個数を増やすような制御を行ってもよい。
【0218】一方、ステップS550で当り処理が終了
したときはステップS556に分岐し、普通電動始動口
64をオフする。これは、普電ソレノイド361への通
電をオフして普通電動始動口64のチューリップを閉鎖
するものである。これにより、普通電動始動口64への
入賞率が低くなり、遊技者は不利になる。次いで、ステ
ップS556で次回の処理をアイドル処理に変更してメ
インルーチンにリターンする。これにより、次回のルー
チンではアイドル処理が行われる。
【0219】はずれ処理のサブルーチンに移行すると、
ステップS560ではずれ処理が終了か否かを判別し、
終了していないときはメインルーチンにリターンする。
これにより、引き続き外れ処理が行われる。一方、はず
れ処理が終了したときはステップS558に分岐する。
これにより、次回のルーチンではアイドル処理が行われ
る。このようにして、普図表示器64aの図柄が当りの
とき、およびはずれのときの普通電動始動口64の開閉
制御が行われる。
【0220】普図当り用乱数更新処理 図38は乱数の更新処理・タイマおよびポート出力処理
におけるステップS53の普図当り用乱数更新処理のサ
ブルーチンを示す図である。このサブルーチンに移行す
ると、まずステップS580で普図当り用乱数に[1]
を加算する。次いで、ステップS582で普図当り確率
がアップ中であるか否かを判別する。
【0221】ここで、本実施例では特定の条件下で普図
当り確率をアップする制御を行っている。具体的には、
通常の普段動作およびノーマル大当り図柄のときは普図
当り確率がほぼ1/20であるが、ラッキー大当り図柄
のときおよびスペシャルラッキー大当り図柄が出現した
ときには、大当り終了後における普図当り確率を1/4
の高倍率にアップさせている。なお、後に他の実施例で
述べるように特定のラッキー大当り図柄(例えば、
「5」)で大当りが発生したときにも、大当り終了後に
おける普図当り確率を1/4の高倍率にアップさせるよ
うにしてもよい。普図当り確率アップの倍率はこの例に
限らず、他の倍率でもよい。また、大当り図柄によって
アップ倍率を変えてもよい。
【0222】普図当り確率をアップすることにより、普
通電動始動口64への入賞率が高まり、次回に大当りが
発生する確率が始動入賞の面から間接的にアップする。
したがって、大当り発生確率を高めるのとは別の観点か
ら遊技者の遊技意欲が高まる。特に、可変表示器62の
図柄がよく回転するようになるので、ハラハラ、ドキド
キしながら遊技が行われ、遊技が面白くなる。また、普
図当り確率に対して大当り確率の変更を適切に組み合せ
るようにしてもよく、このようにすると、極めて遊技内
容が充実する。
【0223】例えば、一般的に大当りが発生するまでの
間は出玉率が低く、いわゆる「玉持ち」が悪いが、本実
施例では普図当り確率がアップするので、普通電動始動
口64への入賞率が高くなって「玉持ち」が良くなる。
したがって、例えば大当り発生前に遊技をあきらめる遊
技者が激り、ホールにとっては売上の増加につながると
いう利点がある。出玉率については、普図大当り確率の
変更によって多様な変化をもたせるように制御すること
も可能で、ある程度自在に出玉率を調整できる。なお、
大当り終了後に普図当り確率を1/4の高倍率にアップ
させるのみならず、大当り中から直ちに普図当り確率を
アップさせるようにしてもよい。このようにすると、大
当り遊技のときの賞球数が多くなり、遊技者にとって大
きな利益を獲得することができる。
【0224】ステップS582で普図当り確率がアップ
中のときはステップS584に進んで確率アップ時の乱
数更新上限値に補正(例えば、普図当り確率が1/4で
5倍にアップしているときは該上限値を[4]にする)
してステップS586に進む。なお、普図当り確率で倍
率が1/nにアップしているときは、乱数更新上限値を
[n]に補正する。一方、確率アップ中でないときはス
テップS582をジャンプしてステップS586に進
む。
【0225】ステップS586では、普図の当り決定乱
数更新結果は上限値か否かを判別する。これは、本ルー
チンを繰り返す毎に普図当り決定乱数が更新されていく
が、今回のルーチンでその上限値になったか否かを判別
するものである。普図当り決定乱数更新結果が上限値の
ときはステップS588で普図当り決定乱数を再び
[0]に戻す。その後、乱数の更新処理・タイマおよび
ポート出力処理のルーチンに戻る。また、普図当り決定
乱数更新結果が上限値でないときはステップS588を
ジャンプしてリターンし、このループを繰り返すことに
なる。
【0226】このようにして、普図当り決定乱数が
[1]ずつインクリメントされていき、確率アップ時の
乱数更新上限値で再び[0]に戻ってインクリメントが
繰り返される。したがって、例えば普図当りの確率が1
/20のときは乱数更新上限値が[20]であるから、
[0]から[19]の範囲内の乱数を1つ抽出して普図
当りの判定が行われる。すなわち、普図当りの確率が1
/20で乱数の抽出が行われる。また、普図当りの確率
がアップして1/4になったときは乱数更新上限値が
[4]であるから、[0]から[3]の範囲内の乱数を
1つ抽出して普図当りの判定が行われる。
【0227】連チャン制御処理 図39は左高速回転終了処理ルーチンにおけるステップ
S140の連チャン制御処理のサブルーチンを示す図で
ある。このサブルーチンに移行すると、まずステップS
900で大当り後所定期間内による特別図柄表示装置6
3の図柄回転であるか否かを判別する。ここで、大当り
後の所定期間とは、以下のような態様がある。 (I)始動記憶による図柄回転の1回目のみの期間(つ
まり1発目のみ有効) (II)始動記憶内による図柄回転の期間(つまり1〜
4発目のすべてを含んで有効) (III)大当り後の図柄回転が所定回数(n回)に至
るまでの期間(例えば、50回) (IV)大当り後に所定時間に至るまでの期間(例え
ば、1分間) (V)大当り後に所定発射数に至るまでの期間(例え
ば、100発)
【0228】なお、上記例示はこの限りではなく、他の
数値でもよい。ステップS900における判別方法は上
記の各方法を用いる。何れの方法を用いてもよく、2つ
以上の方法を組み合せてもよい。また、別の方法で大当
り後の所定期間を決定してもよい。さて、ステップS9
00の判別結果がNOのときはステップS901に進ん
で連チャン回数カウンタをクリアする。連チャン回数カ
ウンタは、連チャン大当りの回数をカウントしているも
ので、連チャンが発生する毎に「1」ずつインクリメン
トされていく。したがって、ステップS900の判別結
果がNOのときにクリアするということは、連チャンの
発生が中断したときに相当する。すなわち、ステップS
900の所定期間を経過した後の大当りは連チャン大当
りではなくなるから、いったん連チャン回数カウンタを
クリアするのである。
【0229】ステップS901を経ると、その後、左高
速回転終了処理ルーチンにリターンする。リターン先
は、左高速回転終了処理ルーチンのステップS141に
なる。したがって、リターン後に再度ステップS141
で通常の大当り乱数の抽出が行われるから、連チャン確
率のアップがなくても、もう1回大当りのチャンスがあ
ることになる。
【0230】一方、ステップS900の判別結果がYE
SのときはステップS902に進む。ステップS902
では連チャン率設定値による分岐処理を行う。ここで、
連チャン率設定については前述した通りであり、連チャ
ン率設定値が[3]のときは連チャン率が50%に、連
チャン率設定値が[2]のときは連チャン率が30%
に、連チャン率設定値が[1]のときは連チャン率が2
0%になっている。したがって、ステップS902の判
別結果で連チャン率設定値が[3]のときはステップS
904に進み、大当り判定用乱数は0〜99であるか否
かを判別する。
【0231】ここで、大当り判定用乱数は0〜199ま
での範囲で200種類があり、このうち連チャン率設定
値が[3]のときは0〜99の100種類が当り値にな
っている。したがって、連チャン率は(100/20
0)=0.5=50[%]という計算になる。ステップ
S904で大当り判定用乱数が0〜99の範囲にあると
きはYESに分岐してステップS910に進む。なお、
ステップS910を経た後には、図18に示す左高速回
転終了処理ルーチンのステップS144にジャンプし、
大当りの停止図柄を決定する。したがって、この場合は
大当り終了後に再度連続して強制的に大当りが発生する
ように、ステップS144で大当りの停止図柄が決定さ
れることになる。すなわち、大当りの連チャンが発生す
る。
【0232】また、ステップS902の判別結果で連チ
ャン率設定値が[2]のときはステップS906に進
み、大当り判定用乱数は0〜59であるか否かを判別す
る。連チャン率設定値が[2]のときは0〜59の60
種類が当り値になっている。したがって、連チャン率は
(60/200)=0.3=30[%]という計算にな
る。ステップS906で大当り判定用乱数が0〜59の
範囲にあるときはYESに分岐してステップS910に
進む。
【0233】さらに、ステップS902の判別結果で連
チャン率設定値が[1]のときはステップS908に進
み、大当り判定用乱数は0〜39であるか否かを判別す
る。連チャン率設定値が[1]のときは0〜39の40
種類が当り値になっている。したがって、連チャン率は
(40/200)=0.2=20[%]という計算にな
る。ステップS908で大当り判定用乱数が0〜39の
範囲にあるときはYESに分岐してステップS910に
進む。
【0234】ステップS910では連チャン回数カウン
タを更新する。すなわち、連チャンが発生する毎に
「1」ずつインクリメントしていく。ステップS910
を経ると、図18に示す左高速回転終了処理ルーチンの
ステップS144にジャンプし、大当りの停止図柄を決
定する。これにより、大当り終了後に再度連続して強制
的に大当りが発生するように、ステップS144で大当
りの停止図柄が決定される。つまり、大当りの連チャン
が発生する。
【0235】一方、ステップS904、ステップS90
6、ステップS908でNOのときは、何れも左高速回
転終了処理ルーチンにリターンし、リターン先は左高速
回転終了処理ルーチンのステップS141になる。した
がって、リターン後に再度ステップS141で通常の大
当り乱数の抽出が行われるから、連チャン制御処理での
大当り抽選に外れても、左高速回転終了処理ルーチンで
もう1回大当りのチャンスがあることになる。
【0236】このように、本実施例では大当り発生に基
づいて連チャン発生率の変動制御が行われ、具体的には
複数の連チャン率設定値によって連チャン率が決定され
る。このとき同時に、連チャン回数カウンタのクアリあ
るいは更新処理が行われる。したがって、大当り終了後
の連チャンの発生率が変化するので、遊技者の期待感が
格段に高まり、ゲームが面白くなって遊技者の興趣が高
められる。また、連チャン率を外部から操作可能である
ので、遊技者と遊技店の間の利益のバランス調整を図る
ことが可能になる。
【0237】なお、大当り後の所定期間内(例えば、上
記(I)〜(V)の期間内)で特別図柄表示装置63の
図柄回転が行われているとき、これを外部、特に遊技者
に対して報知する所定期間内図柄回転報知手段を設けて
もよい。例えば、始動記憶図柄回転報知手段というスタ
イルでもよい。所定期間内図柄回転報知手段としては、
例えば遊技盤13にあるサイドランプ88a、88b、
装飾ランプ89a、89bあるいはその他の表示器を適
当に利用するとよいし、他に専用のものを配置してもよ
い。ランプでなく、LEDで報知してもよい。あるいは
このような光による表示に限らず、音声合成、効果音に
よって報知してもよいし、表示と音声合成、効果音とを
適当に組み合せるようにしてもよい。このような報知手
段を設けると、連チャンが発生するか否かにワクワク
し、遊技者の期待感が一層高められ、遊技が面白くな
る。
【0238】また、連チャンの設定値によって連チャン
可能性期間を変えてもよい。例えば、連チャン率設定値
が[3]のときは始動記憶の4回目まで連チャン可能性
を持たせ、連チャン率設定値が[2]のときは始動記憶
の3回目まで連チャン可能性を持たせ、連チャン率設定
値が[1]のときは始動記憶の2回目まで連チャン可能
性を持たせるようにしてもよい。あるいは、これらの方
法を適当に組み合せるようにしてもよいし、連チャン可
能性期間を他の回数に設定してもよい。
【0239】大当り図柄更新処理 図40は図柄用乱数更新処理におけるステップS418
の大当り図柄更新処理のサブルーチンを示す図である。
このサブルーチンに移行すると、まずステップS630
で大当り図柄乱数に[1]を加算する。大当り図柄乱数
は可変表示器62の表示図柄の出現率をランダムなもの
にするためのものである。
【0240】次いで、ステップS632で大当り図柄乱
数の更新結果が上限値であるか否かを判別する。これ
は、本ルーチンを繰り返す毎に大当り図柄乱数が更新さ
れていくが、今回のルーチンでその上限値になったか否
かを判別するものである。大当り図柄乱数更新結果が上
限値のときはステップS34で大当り図柄乱数を再び
[0]に戻す。その後、ステップS636で今回の大当
り図柄乱数に対応するアドレスデータから大当り図柄を
作成し、図柄用乱数更新処理にリターンする。一方、ス
テップS632でNOのときはステップS634をジャ
ンプしてステップS636に進む。このようにして、大
当り図柄乱数が[1]ずつインクリメントされていき、
上限値で再び[0]に戻ってインクリメントが繰り返さ
れる。
【0241】ここで、図41は図柄データの具体例を示
すもので、この図に示すように、大当り図柄データアド
レスは+1から+25までの26種類があり、各アドレ
スに対応して図柄データが0〜9の範囲で決められてい
る。そのうち、ラッキー大当り図柄である「3」は、2
6個のうちに2個あり、これはラッキー大当り図柄の出
現率が2/26になることを意味する。また、スペシャ
ルラッキー大当り図柄である「7」は、26個のうちに
1個あり、これはスペシャルラッキー大当り図柄の出現
率が1/26になることを意味する。さらに、普図ラッ
キー図柄である「5」は、26個のうちに2個あり、こ
れは普図ラッキー図柄の出現率が2/26になることを
意味する。その他のノーマル図柄は何れも26個のうち
に3個あり、これはノーマル大当り図柄の出現率が3/
26になることを意味する。
【0242】このように、特定の有利図柄の出現率は、
ノーマル図柄の出現率よりも低く抑えられ、特定の有利
図柄が出過ぎることがないようにしてホール側の利益を
確保しながら、遊技内容が充実するように工夫がなされ
ている。なお、これとは別に特定の有利図柄の出現率
を、ノーマル図柄の出現率よりも高くするようにするこ
とも可能である。その場合、他の確率変動態様を変えて
ホールと遊技者の相互の利益バランスを考慮するとよ
い。
【0243】図42は特定の有利図柄の出現率をノーマ
ル図柄の出現率よりも高くするように設定した図柄デー
タの具体例を示すものである。図42に示すように、大
当り図柄データアドレスは+0から+25までの26種
類があり、各アドレスに対応して図柄データが0〜9の
範囲で決められる。そのうち、ラッキー大当り図柄であ
る「3」は、26個のうちに3個あり、これはラッキー
大当り図柄の出現率が3/26になることを意味する。
また、スペシャルラッキー大当り図柄である「7」は、
26個のうちに5個あり、これはスペシャルラッキー大
当り図柄の出現率が5/26になることを意味する。さ
らに、普図ラッキー図柄である「5」はその他のノーマ
ル図柄と同様に26個のうちに2個あり、これは普図ラ
ッキー図柄およびノーマル図柄の出現率が2/26にな
ることを意味する。このように、ラッキー大当り図柄お
よびスペシャルラッキー大当り図柄の出現率が格段にア
ップするので、遊技者の期待感を高めることができる。
【0244】なお、図41および図42に示す各図柄デ
ータを適当に組み合せて使用してもよい。そのようにす
ると、特定の有利図柄の出現率がノーマル図柄の出現率
よりも低くなったり、高くなったりするような多彩な遊
技内容にすることが可能になる。また、図41および図
42に示す各図柄データを遊技の途中で瞬時に切り換え
て使用するような制御を行ってもよい。
【0245】確率変動制御処理 図43はメインルーチンにおけるステップS46の確率
変動制御処理のサブルーチンを示す図である。このサブ
ルーチンに移行すると、まずステップS800で特別図
柄表示装置63の大当りがスタートしたか否かを判別す
る。大当りがスタートしたときは、別遊技を開始する。
すなわち、ステップS802に進んで確率変動決定表示
器91の図柄回転をスタート(開始)する。次いで、ス
テップS804で確率変動決定表示器91の図柄に対し
てランダムな回転時間をセットし、その後メインルーチ
ンにリターンする。ランダムな回転時間をセットするの
は、一定の周期で更新される乱数の中からランダムなタ
イミングにより確率変動決定表示器91の図柄を決定す
る乱数を取り出すが、この乱数の取り出しに偏りが起き
るから、ランダムな回転時間をセットして、乱数の取り
出しの偏りをなくすように考慮したものである。
【0246】一方、ステップS800で大当りのスター
トでないとき(例えば、大当り開始後の2回目以降のル
ーチンのとき、あるいは全く大当りに関係のない普段動
作のとき)には、ステップS806に分岐し、確率変動
決定表示器91についての図柄回転停止タイミングであ
るか否かを判別する。図柄回転停止タイミングでないと
き(例えば、普段動作のとき、あるいは図柄は回転して
いるが停止するときでないとき)には、ステップS81
6に進む。ステップS816では確率変動回数決定表示
器92についての図柄回転停止タイミングであるか否か
を判別する。図柄回転停止タイミングでないときはメイ
ンルーチンにリターンする。したがって、普段動作のと
きはステップS800→ステップS806→ステップS
816→リターンというループを経る。また、確率変動
決定表示器91の図柄が回転中もステップS800→ス
テップS806→ステップS816→リターンというル
ープを経る。
【0247】確率変動決定表示器91の図柄が停止タイ
ミングになると、ステップS806でYESに分岐して
ステップS808に進み、確率変動決定表示器91の図
柄回転を停止する。次いで、ステップS810で停止図
柄が確率変動図柄(例えば、「7」あるいは「3」)で
あるか否かを判別し、確率変動図柄であれば、続くステ
ップS812で確率変動回数決定表示器92の図柄回転
をスタートする。次いで、ステップS814で確率変動
回数決定表示器92の図柄に対してランダムな回転時間
をセットし、その後メインルーチンにリターンする。ラ
ンダムな回転時間をセットするのは、一定の周期で更新
される乱数の中からランダムなタイミングにより確率変
動回数決定表示器92の図柄を決定する乱数を取り出す
が、この乱数の取り出しに偏りが起きるから、ランダム
な回転時間をセットして、乱数の取り出しの偏りをなく
すように考慮したものである。
【0248】一方、ステップS810で確率変動決定表
示器91の停止図柄が確率変動図柄でないときはステッ
プS816に進み、確率変動回数決定表示器92につい
ての図柄回転停止タイミングであるか否かを判別する。
図柄回転停止タイミングでないときはメインルーチンに
リターンする。図柄回転停止タイミングのときはステッ
プS818で確率変動回数決定表示器92の図柄回転を
停止する。このとき、確率変動回数決定表示器92の図
柄を決定する乱数を取り出し、取り出した乱数の値によ
って確率変動決定回数が決定される。確率変動決定表示
器91の停止図柄が「3」および「7」のときは何れも
乱数の抽選が行われ、確率変動決定回数として[1]、
[3]あるいは[5]の何れかが決定される。その後メ
インルーチンにリターンする。
【0249】このようにして、確率変動決定表示器91
および確率変動回数決定表示器92の各図柄を回転させ
ることで、別遊技が行われ、大当り確率の変動決定およ
びその変動回数が決定される。なお、確率変動決定表示
器91および確率変動回数決定表示器92の各図柄を用
いて大当り確率の変動決定およびその変動回数を決定す
るのではなく、例えば大当りを連チャンさせるか否かの
決定およびその連チャン回数を、確率変動決定表示器9
1および確率変動回数決定表示器92の各図柄を可変表
示する別遊技によって制御するようにしてもよい。この
ようにすると、遊技内容をさらに多彩にすることができ
る。
【0250】大当り確率変動処理 図44は大当り処理におけるステップS330の大当り
確率変動処理のサブルーチンを示す図である。このサブ
ルーチンに移行すると、まずステップS830で確率変
動決定表示器91の表示図柄をチェックする。次いで、
ステップS832でその表示図柄が確率をアップさせる
確率変動図柄(すなわち、「7」あるいは「3」)であ
るか否かを判別する。なお、確率変動決定表示器91の
表示図柄にはこの他に「A」があり、図柄「A」は普図
当り確率をアップさせるものである。ステップS832
で確率変動図柄のときはステップS834に進んで変動
回数決定処理を行う(サブルーチンで後述)。一方、確
率変動図柄でないときはリターンする。このようにし
て、確率変動決定表示器91の停止図柄に基づいて確率
変動処理が行われる。
【0251】変動回数決定処理 図45は大当り確率変動処理におけるステップS834
の変動回数決定処理のサブルーチンを示す図である。こ
のサブルーチンに移行すると、まずステップS850で
特図確率変動回数をチェックする。特図確率変動回数
は、別遊技によって有限値に設定されるもので、前述し
た確率変動回数決定表示器92の停止図柄に相当する。
したがって、特図確率変動回数は確率変動決定回数がそ
の初期値となる。ステップS850で特図確率変動回数
をチェックすることにより、残りの回数がいくらかを判
断するためのものである。
【0252】次いで、ステップS852に進み、特図確
率変動回数が[0]であるか否かを判別し、特図確率変
動回数=[0]のときはステップS854で確率変動回
数決定表示器92の停止図柄が[5]であるか否かを判
別する。停止図柄が[5]のときはステップS856で
確率変動回数を[5]にセットしてステップS858に
進む。これにより、確率変動回数決定表示器92の停止
図柄が[5]になると、少なくとも以後5回大当りが発
生しやすくなるように大当り発生確率がアップする。
【0253】ステップS854で確率変動回数決定表示
器92の停止図柄が[5]でないときはステップS86
0に進んで、確率変動回数決定表示器92の停止図柄が
[3]であるか否かを判別する。停止図柄が[3]のと
きはステップS862で確率変動回数を[3]にセット
してステップS858に進む。これにより、確率変動回
数決定表示器92の停止図柄が[3]になると、少なく
とも以後3回大当りが発生しやすくなるように大当り発
生確率がアップする。一方、ステップS860で確率変
動回数決定表示器92の停止図柄が[3]でないときは
ステップS864に進む。したがって、確率変動回数決
定表示器92の停止図柄が[5]でもなく、[3]でも
ないときは、ステップS864に進むことになり、確率
変動回数は有限値にセットされない。
【0254】ステップS856あるいはステップS86
2を経て、ステップS858に進んだときは、このステ
ップで特図大当り確率(すなわち、大当り発生確率)を
変動させる。具体的には、特図大当り確率をアップす
る。アップ倍率は前述した通りである。このとき、特図
確率変動回数の残りがあれば、その範囲内で特図大当り
確率をアップすることになる。
【0255】これにより、例えば大当り確率変更機能付
きの遊技機において確率の変動を予め決められた大当り
図柄(例えば、特定のラッキーナンバ:「777」)に
よってのみ行うような場合と異なり、本実施例の場合
は、特別図柄表示装置63のすべての表示図柄による大
当りの発生後に新たに確率変動するかしないかの別遊技
が行われるから、特別図柄表示装置63のどの図柄によ
る大当りでも確率変動の可能性を持たせることができ、
また、確率変動回数も大当り図柄に関係なく決定され
る。したがって、遊技を多彩にでき、遊技者の興趣や遊
技意欲を高めることができるという利点がある。
【0256】また、確率変動しない図柄が揃いそうなと
き(例えば、ノーマルナンバーによるリーチ時、ノーマ
ルナンバーが最初の停止図柄に出たとき)であっても、
全ての図柄に確率変動にチャンスがあるから、遊技者の
期待感が高められる。したがって、遊技内容が多様化
し、遊技の興奮度、面白みが高まる。
【0257】再びフローチャートの説明に戻り、ステッ
プS858を経ると、次いでステップS864で今回の
確率変動決定表示器91の停止図柄が普図ラッキー図柄
[A]であるか否かを判別する。停止図柄が普図ラッキ
ー図柄[A]であるときには、ステップS866で普図
当り確率を変動させる。具体的には、普図大当り確率を
アップする。アップ倍率は前述した通りである。その
後、大当り確率変動処理のルーチンにリターンする。
【0258】一方、ステップS864で今回の大当り図
柄が普図ラッキー図柄[A]でないときはステップS8
66をジャンプしてリターンする。このように、普図当
り確率もアップさせることにより、普通電動始動口64
への入賞率が飛躍的に高まり、大当りが発生する確率を
始動入賞の面から間接的にアップさせることができる。
したがって、特別図柄をよく回転させながら、大当りへ
の期待感が高まり、遊技者の遊技意欲をより一層高める
ことができる。
【0259】一方、上記ステップS852で特図確率変
動回数が[0]でないときは、いくらかの残りがあると
判断し、ステップS858で前回の特図確率変動回数か
ら[1]を減算してステップS858に進む。そして、
このようなループを繰り返し、特図確率変動回数が
[0]になると、ステップS852からステップS85
4の方に分岐する。したがって、確率変動回数決定表示
器92の停止図柄が[5]あるいは[3]のときは、複
数回にわたって大当り発生確率がアップする。
【0260】本ルーチンの変形態様について説明する。
上記のような制御で、例えば大当り発生確率がアップ中
に、再度、確率変動回数決定表示器92の停止図柄が
[5]あるいは[3]として出現したときは、その再度
の停止図柄[5]あるいは[3]については、大当り発
生確率の変動制御を全く無視して行なわないにようにし
てもよい。また、大当り発生確率のアップ中において、
最後の特図確率変動回数のとき(すなわち、特図確率変
動回数=1のとき)に再度、確率変動回数決定表示器9
2の停止図柄が[5]あるいは[3]として出現したと
きは、その再度の停止図柄[5]あるいは[3]を有効
とし、連続して大当り発生確率を変動(アップ)するよ
うにしてもよい。
【0261】ステップS864の処理において、大当り
発生確率変動中は無条件でNO側に分岐して普図当り確
率を変動させないようにしてもよい。これは、特図(可
変表示器62の図柄)と普図の確率変動をダブらせない
ようするものである。また、これとは別の態様として、
例えば大当り発生確率変動中は無条件でYES側に分岐
して普図当り確率を変動させるようにしてもよい。これ
によると、大当り発生確率のアップ中は普通電動始動口
64への入賞率が高まり、より一層の出玉を獲得するこ
とが可能になる。さらに、遊技内容を多彩にするため
に、遊技の進行中に上記の各種態様を適切に組み合せる
ようにしてもよい。
【0262】第2実施例 次に、図46は本発明の第2実施例を示す図であり、こ
の第2実施例は島設備に連チャン大当りの表示装置を配
置した例である。図46は島設備の一部を示す斜視図で
ある。図46において、500は島設備であり、島設備
500には2台のパチンコ装置501、502が配置さ
れている(他の多くのパチンコ装置は図示略)。また、
パチンコ装置501、502の前面下部にはカウンタ5
03が配置されている。パチンコ装置501、502は
前記第1実施例と同様に玉貸機を併設したものが使用さ
れるが、連チャン大当りの表示装置を前面枠に配置して
いない点が異なっている。ただし、遊技盤13には前記
第1実施例と同様に配置されている。
【0263】パチンコ装置501の上部の島設備500
には連チャン大当り時に点灯する連チャン大当り表示器
511、ラッキーNO.大当り時に点灯するラッキーN
O.大当り表示器512、特図/普図確率アップ表示器
513および連チャン回数表示器514が配置されてい
る。特図/普図確率アップ表示器513は大当り確率が
アップした場合に赤色に点灯し、普図当り確率がアップ
した場合に緑色に点灯する。つまり、色を変えて点灯す
ることで、特図確率と普図当り確率とを区別できるよう
になっている。
【0264】一方、連チャン回数表示器514は、大型
の7セグメントの発光ダイオードを用いて2列で構成さ
れ、一方の表示器で連チャン回数を表示し、他方の表示
器で大当りの保証回数(連チャン大当りの残り回数)を
表示する。なお、連チャン回数表示器514は連チャン
回数と大当りの保証回数に分けて表示するのではなく、
例えば2桁で連チャン回数を表示するようにしてもよ
く、あるいは2桁で大当りの保証回数を表示するように
してもよい。
【0265】なお、通常の大当りを表示するときには、
例えば連チャン大当り表示器511、ラッキー大当り表
示器512および特図/普図確率アップ表示器513の
全体が特定の色、あるいは特定の周期で点灯するように
してもよい。上記連チャン大当り表示器511、ラッキ
ーNO.大当り表示器512、特図/普図確率アップ表
示器513および連チャン回数表示器514は全体とし
て特別大当り状態報知手段520を構成する。特別大当
り状態報知手段520は島設備500に配置された他の
パチンコ装置にも設けられている。
【0266】島設備500の上端部には2方向(特に、
通路側)に延在して表示装置530、540(特別大当
り状態報知手段)が配置されており、各表示装置53
0、540はそれぞれ大当り表示器531、541、連
チャン大当り表示器532、542、ラッキーNO.大
当り表示器533、543および呼出しランプ534、
544を有している。大当り表示器531、541、連
チャン大当り表示器532、542、ラッキーNO.大
当り表示器533、543の各機能は前述した場合と同
様である。また、呼出しランプ534、544は各台に
備えられた呼出し釦(図示略)を遊技者が押すことによ
り、点灯して店員に知らせるものである。なお、呼出し
釦は、例えば連チャン回数表示器514の下側付近に配
置される。
【0267】連チャン大当り表示器511、ラッキー大
当り表示器512、特図/普図確率アップ表示器513
および表示装置530、540には前述した外部表示用
出力端子400からの信号が供給され、これらの点灯が
制御される。ここで、連チャン大当り表示器511、ラ
ッキー大当り表示器512、特図/普図確率アップ表示
器513および表示装置530、540の各表示器につ
いて、これらの表示を変化させる制御(例えば、通常の
大当りと、連チャン大当りとで変化させる制御を行う場
合)としては、以下のような態様がある。ただし、以下
の例に限るものでなく、他の制御態様を採用してもよ
い。
【0268】a)通常大当りでは表示器を点滅し、連チ
ャン大当りでは移動点滅する。 b)通常大当りと連チャン大当りとで、表示器の点滅周
期を変化させる。例えば、通常大当りでは点滅周期を大
きくし、連チャン大当りでは点滅周期を小さくする。 c)通常大当りと連チャン大当りとで、表示器の光量を
変化させる。例えば、通常大当りでは表示器の光量を小
さくし、連チャン大当りでは表示器の光量を大きくす
る。 また、連チャン大当り表示器511、ラッキーNO.大
当り表示器512、特図/普図確率アップ表示器51
3、連チャン回数表示器514および表示装置530、
540をリーチやスペシャルリーチの報知に使用しても
よいし、あるいは中当りの報知に使用してもよい。
【0269】このように、島設備500に連チャン大当
り表示器511、ラッキーNO.大当り表示器512、
特図/普図確率アップ表示器513、連チャン回数表示
器514および表示装置530、540を設けることに
より、前記実施例と同様の効果を得ることができるとと
もに、さらに島設備500の方が表示器が大きくて見や
すいことから、より一層連チャン大当りの認識、他の遊
技者へのアピールに寄与するという利点がある。また、
島設備500の各表示器は大きくかつ他の島設備からで
も見えるので、店員が他の島設備にいるときでも、直ち
に当該島設備500の遊技状況を認識することができる
という効果がある。
【0270】なお、この第2実施例では連チャン大当り
の表示装置を前面枠に配置していないが、これに限ら
ず、例えば連チャン大当りの表示装置を前面枠に配置し
たうえで、さらに島設備500にも連チャン大当りの上
記各表示器を配置するようにしてもよい。あるいは前面
枠に配置する表示装置、遊技盤に配置する表示装置、島
設備に配置する表示装置の各々を適当に組み合せるよう
にしてもよい。島設備に配置する表示装置の場所は上記
実施例に限定されず、他の適当な場所でもよい。
【0271】次に、本発明の変形例を説明する。 (I)連チャン発生率の制御は、例えば大当りの発生図
柄によって変化させてもよい。具体的には、大当り図柄
によって連チャン率設定を定め、例えばスペシャルラッ
キー大当り図柄「777」のときは連チャン率が50%
に、ラッキー大当り図柄「555」のときは連チャン率
が30%に、大当り図柄「333」のときは連チャン率
が20%に設定する。このようにすると、遊技者は大当
りの発生図柄によってわくわくすることができる。な
お、連チャン発生率を変化させる大当りの発生図柄は、
上記例に限らず、他の図柄で連チャン発生率を変えるよ
うにしてもよく、あるいは3段階を超えて連チャン発生
率を細かく変えるようにしてもよい。
【0272】また、特別図柄表示装置63の図柄でな
く、普図表示器64aの図柄を用いて連チャン発生率を
変化させてもよい。例えば、普図表示器64aの図柄が
「7」、「5」、「3」のとき上記同様に連チャン発生
率を変えるようにしてもよい。さらに、特別図柄表示装
置63や普図表示器64aの図柄でなく、別遊技を行っ
ている確率変動決定表示器91および確率変動回数決定
表示器92の表示結果を用いて連チャン発生率を変化さ
せてもよい。このときは例えば、大当り図柄の判別に確
率変動決定表示器91を使用し、確率変動決定表示器9
1の図柄が「7」、「5」、「3」のとき上記同様に連
チャン発生率を変えるようにし、確率変動回数決定表示
器92の図柄で大当り終了後の始動記憶の回数を表示す
るとよい。
【0273】(II)大当りの連チャンに残り保証方式
を採用してもよい。例えば、特図大当り確率を変動(ア
ップ)中に、再度、確率変動回数決定表示器92の表示
として[5]あるいは[3]を引いたときには、その引
当てた[5]あるいは[3]の権利を有効にし、少なく
も遊技者にとって不利にならないように残りの特図確率
変動回数が、引当てた[5]あるいは[3]の回数より
も低くならないように保証するようにしてもよい。この
ようすると、前記実施例以上に遊技意欲が沸き、面白み
が増加する。
【0274】なお、この場合の変形態様として、例えば
残りの特図確率変動回数が[3]であるとき、再度、確
率変動回数決定表示器92の表示として[5]を引いた
場合には、[3]+[5]=[8]の計算で特図確率変
動回数を[8]に更新するような制御を行ってもよい。
これは、実加算方式の採用となる。同様の考え方で、例
えば残りの特図確率変動回数が[2]であるとき、再
度、確率変動回数決定表示器92の表示として[5]を
引いたときには、[2]+[3]=[5]の計算で特図
確率変動回数を[5]に更新するような制御を行っても
よい。これも実加算方式となる。
【0275】(III)特図スイッチ記憶表示器66の
表示態様を変えて始動記憶内での連チャン遊技の報知を
行ってもよい。例えば、4つの特図スイッチ記憶表示器
66に何れも赤色と緑色の2色に発光可能なものが用
い、始動記憶内で特別図柄表示装置63の可変表示器6
2の図柄が回転し、連チャン発生の可能性があるときに
は特図スイッチ記憶表示器66が赤色に発光し、通常の
始動記憶のときは緑色に発光して遊技者に報知するよう
にしてもよい。このようにすると、大当り終了後に連チ
ャン可能性のある始動記憶内で特別図柄表示装置63の
可変表示器62の図柄が回転するときには特図スイッチ
記憶表示器66が赤色に点灯し、通常の始動記憶では特
図スイッチ記憶表示器66が緑色に発光することによ
り、より一層遊技者はゲームを楽しむことができる。
【0276】すなわち、遊技者は始動記憶内での連チャ
ン可能性のある図柄回転であることが非常に鮮やかに認
識でき、大当り連チャンの期待感を高めることができ
る。なお、連チャン発生の可能性がある始動記憶は4個
に限らず、4個を超えて始動記憶に連チャン発生の可能
性を持たせてもよい。例えば、大当り終了後の始動記憶
の8個目まで大当り終了後に連チャン可能性があるよう
な制御を行う場合には、8個目までの始動記憶に対応す
るように、始動記憶がある度に特図スイッチ記憶表示器
66を全て赤色に発光していき、連チャンしないとき
は、順次、消えていく。その後の8個目を超えて始動記
憶があると、今度は緑色で発光していくようにしてもよ
い。
【0277】例えば、4個目を超えて始動記憶がある場
合、8個目までは全て赤色に発光するように制御する。
したがって、遊技者は赤色に発光していることで、残り
の連チャンチャンスがあといくらあるかを容易に確認す
ることができる。また、2色に発光可能にするのは、特
図スイッチ記憶表示器66でなく、例えば特別図柄表示
装置63の可変表示器62自体を2色に変化させてもよ
い。具体的には、例えば2色ドットのLED等を採用す
るとよい。
【0278】次に、上記各実施例の制御内容と異なる変
形態様について説明する。 A)普通電動始動口64の開放条件 上記実施例では、普図ゲートを玉が通過することが普通
電動始動口64の普図表示器64aが回転を開始するト
リガ条件で、かつ特定の表示図柄のとき普通電動始動口
64が開放するが、このような開放条件に限らず、他の
トリガ条件として、例えばチャッカー(始動入賞口)へ
の直接の入賞を検出したとき、あるいは大入賞口のV入
賞口へ玉の入賞があったとき(すなわち、特定入賞口へ
の入賞を検出したとき:継続Vの入賞検出となる)を採
用してもよい。
【0279】B)特別図柄表示装置の大当り確率は上記
実施例の例に限らず、他の値でもよい。例えば、1/1
80、1/200、1/220の3段階に外部から調整
が可能で、このとき通常は1/200が基準確率とな
り、その上下に10%ほど変動させることになる。この
場合、上下に20%ほど変動させるようにしてもよい。
同様に、普通図柄表示装置の大当り確率(普図大当り確
率)についてもは上記実施例の例に限らず、他の値でも
よい。
【0280】C)大当り確率アップ中は、特定の入賞口
(例えば、始動入賞口)への入賞があった場合に賞球排
出数を大きい方に制御して排出してもよい。例えば、通
常の低確率のとき、始動入賞口が5個排出、一般入賞口
が15個排出のとき、大当り確率アップのみは12個と
か、10個にして少なくとも5個排出より大きい値にし
てもよい。このようにすると、大当り確率アップ中の出
玉が多くなり、玉持ちが良くなり、大当りを引くまでの
購入玉数が減って遊技者に有利となり、遊技意欲が高ま
る。
【0281】なお、特別図柄表示装置における可変表示
器の変位動作の態様は上記実施例のようなスタイルに限
定されず、各種の変形態様が可能である。加えて、可動
式の表示器の可動タイミングも各種の変形が可能であ
る。
【0282】また、玉貸機の配置場所は上記例に限るも
のではない。例えば、前面パネルの部分や皿前装飾体の
部分に設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよ
い。なお、本発明は玉貸機を備えていないパチンコ機に
も適用できるのは、もちろんである。
【0283】さらに、本発明に係わる遊技機は上記実施
例のようなパッキーカード方式のパチンコ装置に適用す
る例に限らない。例えば、クレジット方式のパチンコ装
置にも適用することができる。また、パッキーカード方
式でなく、全くカードをしないパチンコ装置についても
幅広く適用することが可能てある。
【0284】
【発明の効果】本発明によれば、大当り状態が予め設定
された期間内に連鎖状態で複数回にわたって発生する特
異ゲーム状態(例えば、連チャン状態)になると、大当
り状態の報知を特別な状態で制御し、特異ゲーム状態中
の大当りに関連する報知を、例えば、前面枠の表示装
置、遊技盤内の表示装置、島設備の表示装置等によって
行っているので、いわゆる連チャンの大当り報知を通常
の大当り報知と明確に区別することができ、遊技者およ
び店員がすぐに連チャン大当りを認識することができ
る。その結果、遊技者の喜びを格段に高めることができ
る。また、表示のみならず、曲や音声合成によっても連
チャン大当りを認識できるようにすると、その報知効果
によってより一層遊技者の喜びを高めることができる。
さらに、連チャン大当りの報知を通常の大当の報知と区
別することにより、他の遊技者へのアピールを高めるこ
とができる。
【0285】加えて、連チャン大当りに対する店員の対
応を迅速に行うことができる。具体的には、連チャン大
当りの発生時に多量の賞球としてのパチンコ玉を受け入
れるためのドル箱(玉箱)を迅速に用意することができ
る。また、大当りが発生した場合に、大当りの回数をカ
ウントする大当り回数札を直ちに用意することができ
る。さらに、店内で直ちに連チャン大当り台のアナウン
スの用意をすることができ、他の遊技者に速やかにアピ
ールすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機を適用したカード方式のパ
チンコ装置の第1実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】同実施例の遊技盤を示す正面図である。
【図3】同実施例のパチンコ装置の裏機構の構成を示す
図である。
【図4】同実施例の役物装置の斜視図である。
【図5】同実施例の役物装置の裏面側の分解斜視図であ
る。
【図6】同実施例の役物装置の駆動系統の分解斜視図で
ある。
【図7】同実施例の役物装置のビール瓶部の変位動作を
示す斜視図である。
【図8】同実施例の役物装置のビール瓶部の変位動作を
説明する図である。
【図9】同実施例の役物装置のジョッキー部材の変位動
作を示す斜視図である。
【図10】同実施例の役物装置のジョッキー部材の変位
動作を説明する図である。
【図11】同実施例の可変表示器の図柄変化および変位
動作を説明する図である。
【図12】同実施例のパチンコ装置の制御系のブロック
図である。
【図13】同実施例の制御のメインルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図14】同実施例の乱数の更新処理・タイマおよびポ
ート出力処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図15】同実施例のアイドル処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図16】同実施例の図柄回転処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図17】同実施例の低速回転開始処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図18】同実施例の左高速回転終了処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図19】同実施例の左低速回転終了処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図20】同実施例の右低速回転終了処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図21】同実施例の図柄回転終了処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図22】同実施例のノーマルリーチ終了処理およびス
ペシャルリーチ終了処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図23】同実施例の大当り処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図24】同実施例のファンファーレスタート処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。
【図25】同実施例のファンファーレ終了処理およびイ
ンターバル終了処理のサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図26】同実施例の大入賞口開放終了処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図27】同実施例の終了時Vチェック処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図28】同実施例の図柄用乱数更新処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図29】同実施例の大当り決定用乱数更新処理および
図柄回転数決定乱数更新処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図30】同実施例のビールボトル処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図31】同実施例のマスコットモータ処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図32】同実施例のランプ&LED処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図33】同実施例の効果音処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図34】同実施例の普図普電処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図35】同実施例のアイドル処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図36】同実施例の回転処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図37】同実施例の当り処理・はずれ処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図38】同実施例の普図当り用乱数更新処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図39】同実施例の連チャン制御処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図40】同実施例の大当り図柄更新処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図41】同実施例の図柄データアドレスと図柄データ
の関係の一例を示す図である。
【図42】同実施例の図柄データアドレスと図柄データ
の関係の他の一例を示す図である。
【図43】同実施例の確率変動制御処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図44】同実施例の大当り確率変動処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図45】同実施例の変動回数決定処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図46】本発明の第2実施例の島設備の一部を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ装置 2 パチンコ機 3 玉貸機(遊技媒体貸出装置) 11 額縁状前面枠 13 遊技盤 15 前面操作パネル 41、85、531、541 大当り表示器 42、84、511、531、541 連チャン大当り
表示器 43、83、512、532、542 ラッキーNO.
大当り表示器 44、82 特図確率アップ表示器 45、81 普図確率アップ表示器 46、86 リーチ表示器 47、514 連チャン回数表示器 48、87 特別大当り状態報知手段 62 可変表示器(可変表示装置) 63 特別図柄表示装置(図柄表示装置) 64 普通電動始動口 64a 普図表示器(普通図柄表示装置) 65 変動入賞装置 66 特図スイッチ記憶表示器 67、68 普図始動ゲート 91 確率変動決定表示器 92 確率変動回数決定表示器 93 別遊技手段 111 スピーカ(特別大当り状態報知手段) 107 役物制御回路盤(表示駆動制御手段、特別遊技
状態制御手段、特別大当り状態報知制御手段) 301 役物用CPU 302 表示用CPU(表示駆動制御手段、特別遊技状
態制御手段) 400 外部表示用出力端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の識別情報を可変表示可能な図柄表
    示装置と、 該図柄表示装置の図柄結果において大当り図柄を発生可
    能に制御する表示駆動制御手段と、 前記大当り図柄の発生に基づいて特別変動入賞装置を遊
    技者に有利な大当り状態に変動制御する特別遊技状態制
    御手段と、 該大当り状態を報知するための制御を行う大当り状態報
    知制御手段と、 該大当り状態報知制御手段の出力に基づいて大当り状態
    を報知する大当り状態報知手段と、を備えた遊技機にお
    いて、 前記大当り状態が予め設定された期間内に連鎖状態で複
    数回にわたって発生する特異ゲーム状態になると、前記
    大当り状態の報知を特別な状態で制御する特別大当り状
    態報知制御手段と、 該特別大当り状態報知制御手段の出力に基づいて特異ゲ
    ーム状態中における大当り状態に関連する報知を行う特
    別大当り状態報知手段と、を設けたことを特徴とする遊
    技機。
  2. 【請求項2】 前記特別大当り状態報知手段は、遊技盤
    内に配置される表示装置であることを特徴とする請求項
    1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記特別大当り状態報知手段は、前記図
    柄表示装置であることを特徴とする請求項1記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記特別大当り状態報知制御手段は、前
    記特異ゲーム状態中における大当り状態に関連する報知
    を音声で行うように制御することを特徴とする請求項1
    記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記特別大当り状態報知手段は、遊技機
    の前面枠に配置される表示装置であることを特徴とする
    請求項1記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記特別大当り状態報知手段は、遊技機
    以外の島設備に配置される表示装置であることを特徴と
    する請求項1記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0910391A (ja) * 1995-04-28 1997-01-14 Taiyo Eretsuku Kk 遊技機
JP2000245916A (ja) * 1999-03-02 2000-09-12 Sankyo Kk 遊技機
JP2001347000A (ja) * 2000-06-09 2001-12-18 Takeya Co Ltd パチンコ遊技機

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