JPH061815U - 固定具 - Google Patents

固定具

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JPH061815U
JPH061815U JP4706792U JP4706792U JPH061815U JP H061815 U JPH061815 U JP H061815U JP 4706792 U JP4706792 U JP 4706792U JP 4706792 U JP4706792 U JP 4706792U JP H061815 U JPH061815 U JP H061815U
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JP
Japan
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locking
overlapping
pair
portions
rod
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Application number
JP4706792U
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English (en)
Inventor
隆宏 小山
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一定の間隔をあけて配置される板状部分を有
する2つの部品を重合して取付ける場合に、一方の重合
部の側にしか作業スペースがなくても、1対の相対する
重合部を容易に固定することができる。 【構成】 固定具10は、杆状体20と、この杆状体2
0に設けられた係止部22A、22Bとから成ってい
る。一方の係止部22Aは、一方の重合部16Aの上面
に係合する鍔24と、一方の重合部16Aの爪貫通孔1
8を貫通する係止爪26とから成っている。他方の係止
部22Bは、他方の重合部16Bの上面に係合する肩部
28と他方の重合部16Bの爪貫通孔18を貫通する係
止爪30とから成っている。1対の係止部22A、22
Bの係止爪26、30は、杆状体20の回転変位によっ
て1対の重合部16A、16Bの下面に係止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、自動車のモール、バンパーフィラー等と車体等のように、 一定の間隔をあけて配置される板状部分を有する2つの部品の板状部分を重合し て形成された1対の相対する重合部を固定する固定具の改良に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
図11に示すように、自動車のバンパーフィラー14のように一定の間隔をあ けて配置される板状部分を有する取付部品を、自動車の車体12のうち同じく一 定の間隔をあけて配置される板状部分を有する被取付部品に固定して取付ける場 合、これらの2つの部品の板状部分を重合して形成される1対の相対する重合部 16を固定する必要がある。この場合、通常は、図10に示すように、重合部1 6に同軸上に貫通孔18を設け、この貫通孔18に貫通するボルト38とナット 40等により、各重合部16をそれぞれ別個に固定していた。このため、この従 来技術の固定具では、1対の相対する重合部16の両側に作業スペースが必要と なる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、図10及び図11に示すように、例えば、バンパー17等の隣接する 部品がすでに装着されている場合等には、1対の相対する重合部16の下側は作 業スペースを確保することができないため、この従来技術では2つの部品の重合 部16を固定することができない。このため、この従来技術の固定具では、1対 の相対する重合部の両側に作業スペースを確保するため、隣接して取付けるべき 部品を後から取付ける等組付工程を制約したり、重合部を平面的にずらせて治具 等で作業する必要があり、固定に手間が掛かり作業効率が低い欠点があった。
【0004】 本考案の目的は、上記の欠点を回避し、一定の間隔をあけて配置される板状部 分を有する2つの部品を重合して取付ける場合、一方の重合部の側にしか作業ス ペースがなくても、複数の重合部を片側から容易に固定することができ、効率的 な作業を行うことができる固定具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の課題を解決するための手段として、一定の間隔をあけて配置 される板状部分を有する2つの部品の板状部分を重合して形成される1対の相対 する重合部を固定する固定具であって、この1対の相対する重合部の貫通孔を貫 通する杆状体と、この杆状体に設けられ1対の相対する重合部のそれぞれに係止 する1対の係止部とから成り、一方の係止部は、一方の重合部の上面に係合する 鍔と一方の重合部の爪貫通孔を貫通する係止爪とから成り、また他方の係止部は 、他方の重合部の上面に係合する肩部と他方の重合部の爪貫通孔を貫通する係止 爪とから成り、1対の係止部の係止爪は、杆状体の回転変位によって1対の重合 部の下面に係止することを特徴とする固定具を提供するものである。
【0006】
【作用】
このように、1つの杆状体に1対の相対する重合部のそれぞれに係止する1対 の係止部を設けると、一方の重合部の側からのみ、この固定具を差し込むことに より、2つの部品の重合部を同時に簡易に固定することができる。
【0007】
【実施例】
本考案の実施例を図面を参照して詳細に述べると、図1は、本考案の固定具1 0を示し、この固定具10は、コ字状の2つの部品12、14を重合して形成さ れる1対の相対する重合部16A、16Bを固定するものであり、この1対の相 対する重合部16A、16Bに設けられた貫通孔18を貫通する杆状体20と、 この杆状体20に設けられ1対の相対する重合部16A、16Bのそれぞれに係 止する1対の係止部22A、22Bとから成っている。なお、この固定具10は 、軽量化を図るため、樹脂から形成することが望ましいが、それ以外の、例えば 金属材料等を用いて形成してもよい。。
【0008】 2つの部品12、14は、図示の実施例では、車体12と、バンパーフィラー 14である。1対の相対する重合部16A、16Bは、図1に示すように、この 車体12にバンパーフィラー14を取付けるために、この車体12の一方の板状 部分12aとバンパーフィラー14の一方の板状部分14aを、また車体12の 他方の板上部分12bとバンパーフィラー14の他方の板状部分14bをそれぞ れ重ねることにより形成される。このように、本考案の固定具10は、主に、コ 字状の断面形状を有する2つの部品を、その板状部分を重合して形成される1対 の相対する重合部16A、16Bを固定する場合に用いられるが、一定の間隔を あけて配置される板状部分を重合して1対の相対する重合部を形成して2つの部 品を接合する場合であれば、取付けるべき部品の断面形状は問わず、一定の間隔 をあけて配置された単なる板状部材であっても、またコ字状以外の他の断面形状 を有する部品を固定する場合であっても用いることができる。なお、図1におい て、符号17は、車体12及びバンパーフィラー14に隣接して取付けられるバ ンパーを示す。
【0009】 貫通孔18は、図1に示すように、車体12の板状部分12a、12b及びバ ンパーフィラー14の板状部分14a、14bのそれぞれを打ち抜くこと等によ り、1対の相対する重合部16A、16Bのそれぞれに設けられる。この場合、 車体12の一方の板状部分12aとバンパーフィラー14の一方の板状部分14 aは重合されているため、この一方の板状部分12a、14aに設けられた貫通 孔18a、18bは隣接し、また他方の板状部分12b、14bも重合されてい るため、この他方の板状部分12b、14bに設けられた貫通孔18c、18d も隣接する。この貫通孔18は、図1に示すように、固定具10が垂直に挿入さ れるよう、バンパーフィラー14を取付けるべき適正な位置に配置した場合に、 車体12の板状部分12a、12bとバンパーフィラー14の板状部分14a、 14bに整列して設けられる。なお、この貫通孔18は、同時に、後述する係止 部22A、22Bの係止爪26、30が貫通する爪貫通孔としても機能する。
【0010】 杆状体20は、図1に示すように、1対の相対する重合部16A、16Bを貫 通する長さを有する。従って、1つの杆状体20により1対の相対する重合部1 6A、16Bを同時に固定することができる。なお、この杆状体20の長さは、 固定するべき2つの部品の板状部分の間隔に応じて適宜変更する必要がある。
【0011】 1対の係止部22A、22Bのうち、一方の係止部22Aは、図1及び図2に 示すように、一方の重合部16Aの上面に係合する鍔24と、一方の重合部16 Aの爪貫通孔18を貫通する係止爪26とから成っている。また、他方の係止部 22Bは、他方の重合部16Bの上面に係合する肩部28と、他方の重合部16 Bの爪貫通孔18を貫通する係止爪30とから成っている。
【0012】 図2の実施例では、杆状体20は、横断面が楕円形の形状を有し、一方の係止 部22Aの鍔24は、この杆状体20の長手方向の直径よりも大きな直径をもっ て形成され、杆状体20の上端に杆状体20と一体に設けられる。この鍔24の 上面には、図2に示すように、杆状体20を回転変位させるためのつまみ32が 設けられている。
【0013】 また、図2の実施例では、他方の係止部22Bの肩部28は、杆状体20の下 方を一段削り落とすことにより形成されている。従って、他方の係止部22Bは 、一方の係止部22Aよりも全体に小さく形成され、爪貫通孔18を容易に貫通 することができる。
【0014】 更に、図2の実施例では、杆状体20に設けられる一方の係止部22Aの係止 爪26、他方の係止部22Bの係止爪30も楕円を描くようにこの杆状体20か ら突出して形成されている。従って、爪貫通孔18は、この係止爪26、30が 貫通するのに充分な大きさをもって形成され、且つ、図3に示すように、係止爪 26、30が貫通することができるように楕円形に形成される。このように、係 止爪26、30が楕円を描くように杆状体20から突出して形成され、また、爪 貫通孔18が楕円形であるため、係止爪26、30は、爪貫通孔18を貫通した 後、図4に示すように、杆状体20をつまみ32により回転変位させると、楕円 形である爪貫通孔18の直径が短い部分に係合し、1対の重合部16A、16B の下面に係止する。また、一方の係止部22Aの鍔24と係止爪26の間、また 他方の係止部22Bの肩部28と係止爪30との間の間隔は、固定するべき重合 部16A、16Bの厚みとほぼ同様の間隔をもって形成される。従って、図1に 示すように、一方の重合部16Aは、一方の係止部22Aの鍔24と係止爪26 により、また他方の重合部16Bは、他方の係止部22Bの肩部28と係止爪3 0により挟み込まれるため、杆状体20の長手方向に力が加わっても、固定具1 0が抜け出ることがない。
【0015】 なお、一方の係止部22Aの係止爪26と、他方の係止部22Bの係止爪30 は、それぞれ大きさが異なるため、爪貫通孔18の大きさも、それぞれ杆状体2 0が回転変位した場合に、係止爪26、30が充分に係止できるような大きさと することが必要である。従って、この図2の実施例では、図3に示すように、一 方の係止爪26が係止する爪貫通孔18よりも、他方の係止爪30が係止する爪 貫通孔18の方が小さくなるように、爪貫通孔18を形成する必要がある。
【0016】 次に、本考案の固定具10の使用方法について説明すると、車体12にバンパ ーフィラー14を重ねて1対の重合部16A、16Bを形成した後、一方の重合 部16Aの側から、固定具10を差し込む。この場合、係止爪26、30が爪貫 通孔18を貫通するように、係止爪26、30を爪貫通孔18に合わせて差し込 むことが必要である。このようにして固定具10を差し込んだ後、一方の係止部 22Aの鍔24が、一方の重合部16Aの上面に係合したら、つまみ32により 杆状体20を回転させ、図4に示すように、係止爪26、30がそれぞれの重合 部16A、16Bの下面に係合した時点(略90度回転した時点)で杆状体20 の回転を停止する。これにより、図1に示すように、車体12とバンパーフィラ ー14を固定して取付けることができ、特に、車体12及びバンパーフィラー1 4の一方の側にしか作業スペースがなくても、取付けることができる。
【0017】 なお、図2の実施例では、杆状体20を楕円形とし、また、係止爪26、30 も楕円を描くようにこの杆状体20から突出して形成したが、図5に示すように 、杆状体20を正四角形の4つの角を切り落とした8角形状とし、この切り落と した面に4つの係止爪26、30を設けてもよい。この場合、爪貫通孔18も、 図6に示すように、楕円形ではなく、杆状体20が貫通するよう正四角形状とし 、また4つの係止爪26、30は、図7に示すように、その先端が、この爪貫通 孔18を形成する正四角形からはみ出さない大きさとすることが必要である。係 止爪26、30が爪貫通孔18を貫通した後は、図2の実施例と同様に、杆状体 20を回転変位させ、図8に示すように、係止爪26、30を1対の重合部16 A、16Bの下面に係合させる。この場合、爪貫通孔18の大きさは、図8に示 すように、係止爪26、30のみが係合するような大きさとする。
【0018】 また、図2及び図5の実施例では、一方の係止部22Aの鍔24につまみ32 を設けて、このつまみにより杆状体20を回転変位させたが、図9(A)及び( B)に示すように、鍔24にマイナス溝34又はプラス溝36を設けてドライバ ーやコインを用いて杆状体20を回転変位してもよい。
【0019】 更に、図示の実施例では、他方の係止部22Bの肩部28を、杆状体20を一 段削り落とすことにより形成し、一方の係止部22Aと他方の係止部22Bを、 異なる大きさとしたが、この肩部28を杆状体20から鍔状に突出させて設けて もよい。但し、この場合、この他方の係止部22Bの肩部28を、一方の係止部 22Aよりも、大きく形成すると、最初に貫通すべき爪貫通孔18を貫通するこ とができないため、少なくとも一方の係止部22Aと同じか又はそれよりも小さ く形成する必要がある。
【0020】
【考案の効果】
本考案によれば、上記のように、1つの杆状体に1対の相対する重合部のそれ ぞれに係止する1対の係止部を設けているため、一方の重合部の側からのみ、こ の固定具を差し込むことにより、2つの部品の重合部を同時に簡易に固定するこ とができるので、一定の間隔をあけて配置される板状部分を有する2つの部品を 重合して取付ける場合、一方の重合部の側にしか作業スペースがなくても、複数 の重合部を容易に固定することができ、効率的な作業を行うことができる実益が ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の固定具が2つの部品を取付けた状態を
示す横断面図である。
【図2】本考案の固定具の斜視図である。
【図3】本考案の固定具が貫通する貫通孔を有する部品
の斜視図である。
【図4】本考案に用いられる係止爪が重合部の下面に係
止している状態を示す下面図である。
【図5】本考案の他の実施例の固定具の斜視図である。
【図6】本考案の他の実施例の固定具が貫通する貫通孔
を有する部品の斜視図である。
【図7】本考案の他の実施例の固定具が貫通孔を貫通す
る状態を示す下面図である。
【図8】本考案の他の実施例に用いられる係止爪が重合
部の下面に係止している状態を示す下面図である。
【図9】本考案の一方の係止爪の鍔の他の実施例を示す
斜視図である。
【図10】従来の固定具が2つの部品を取付けた状態を
示す横断面図である。
【図11】バンパーフィラーが車体に取付けられている
一般的な状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 固定具 12 車体 12a、12b 板状部分 14 バンパーフィラー 14a、14b 板状部分 16A、16B 1対の相対する重合部 17 バンパー 18 貫通孔、爪貫通孔 20 杆状体 22 係止部 24 鍔 26 係止爪 28 肩部 30 係止爪 32 つまみ 34 マイナス溝 36 プラス溝 38 ボルト 40 ナット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の間隔をあけて配置される板状部分
    を有する2つの部品の前記板状部分を重合して形成され
    る1対の相対する重合部を固定する固定具であって、前
    記1対の相対する重合部の貫通孔を貫通する杆状体と、
    前記杆状体に設けられ前記1対の相対する重合部のそれ
    ぞれに係止する1対の係止部とから成り、前記一方の係
    止部は、前記一方の重合部の上面に係合する鍔と前記一
    方の重合部の爪貫通孔を貫通する係止爪とから成り、ま
    た前記他方の係止部は、前記他方の重合部の上面に係合
    する肩部と前記他方の重合部の爪貫通孔を貫通する係止
    爪とから成り、前記1対の係止部の係止爪は、前記杆状
    体の回転変位によって前記1対の重合部の下面に係止す
    ることを特徴とする固定具。
JP4706792U 1992-06-15 1992-06-15 固定具 Pending JPH061815U (ja)

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JP4706792U JPH061815U (ja) 1992-06-15 1992-06-15 固定具

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JP4706792U JPH061815U (ja) 1992-06-15 1992-06-15 固定具

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JPH061815U true JPH061815U (ja) 1994-01-14

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JP4706792U Pending JPH061815U (ja) 1992-06-15 1992-06-15 固定具

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JP (1) JPH061815U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019531444A (ja) * 2016-08-24 2019-10-31 リンデ プルス ヴィーマン エスエー ウント コー.カーゲーLinde + Wiemann Se & Co. Kg 中空プロフィル部材と更なる部材との間に結合を生成するための結合要素
JP2020071116A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 株式会社タニタ 温度計

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JP2019531444A (ja) * 2016-08-24 2019-10-31 リンデ プルス ヴィーマン エスエー ウント コー.カーゲーLinde + Wiemann Se & Co. Kg 中空プロフィル部材と更なる部材との間に結合を生成するための結合要素
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