JPH0618139U - 踏切用警告装置 - Google Patents

踏切用警告装置

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JPH0618139U
JPH0618139U JP6424292U JP6424292U JPH0618139U JP H0618139 U JPH0618139 U JP H0618139U JP 6424292 U JP6424292 U JP 6424292U JP 6424292 U JP6424292 U JP 6424292U JP H0618139 U JPH0618139 U JP H0618139U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 踏切用警告装置を、鳴動感知手段10と、踏切
を撮像するTVカメラ20と、このTVカメラからの映像
信号を画像処理して踏切横断路に進入した車両を検知し
てこの車両の登録番号を識別する車両番号識別回路30
と、記鳴動感知手段及び車両番号識別回路の出力により
駆動され登録番号と警告を表示する警告表示器40あるい
は登録番号と警告を発声する警告報知器50を具備して構
成する。 【効果】 踏切鳴動時間内に踏切内に在る車両を検知し
て具備した警告表示器により或いは警告報知器により当
該車両の運転者に対して登録番号を含み表示しあるいは
発声することにより踏切内からの退去を強く促し、以
て、列車通過前に運転者による車両の踏切内からの速や
かな退去を徹底させ踏切事故の防止に有効に役立つ。そ
の他に踏切遮断杆の折損事故も減少させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両走行路のうち車両が進入してはならない道路部分特に違反が大 きな危険を伴う遮断中の踏切(横断路)に進入する車両に対して警告表示あるい は音声による警告報知により速やかな退去を促すための踏切用警告装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
公共的に利用される車両走行路のうち、法的規制により車両の進入が禁止され る走行路が定められており、恒久的な進入禁止道路の他に列車通過を待つため遮 断中の踏切(内横断路)も時限的ではあるがこれに相当する。 特に重度の事故にも繋がりかねない踏切においては、警報鳴動時の車両進入禁 止は徹底されなければならない。然るに、踏切警報鳴動中にも踏切を無謀横断す る車両運転者も一部存在し、これが原因で踏切事故に至る場合もあるのが現状で ある。また、事故に至らないまでも、踏切施設である遮断杆が折損される被害を 多発しており何等かの対策が希求されるが、啓蒙活動等に留まり現場にては格別 な対策は取られていないのが実情である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上述の如き実情に鑑みて成されたもので、画像処理を用いて踏切に 対する違法な進入車両を現場にて検出し運転者に対して有効な警告表示を行い、 あるいは音声により警告することにより速やかな退去を促し、踏切での事故防止 ・安全確保に有効で、また遮断杆折損防止も期待できる踏切用警告装置を新たに 提案することを課題として成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本願第一の考案では踏切用警告装置を、 踏切警報の鳴動を認識する鳴動感知手段と、踏切横断路を撮像するTVカメラ と、少なくとも警報鳴動時間内には前記TVカメラからの映像信号を画像処理し て、踏切横断路に進入した車両を検知してこの車両の登録番号を識別する登録番 号認識回路と、前記鳴動感知手段の出力と前記登録番号認識回路の出力とに基づ き、警報鳴動時間内に前記踏切横断路内の車両を検知した場合に、当該車両の運 転者に対して踏切内からの退去を促すための前記登録番号を含んだ警告表示を表 示する警告表示器とから構成する。
【0005】 また本願第二の考案では踏切用警告装置を、 踏切警報の鳴動を認識する鳴動感知手段と、踏切横断路を撮像するTVカメラ と、少なくとも踏切鳴動時間内に前記TVカメラからの映像信号を画像処理して 、踏切横断路に進入した車両を検知してこの車両の登録番号を識別する登録番号 認識回路と、前記鳴動感知手段の出力と前記登録番号認識回路の出力とに基づき 、警報鳴動時間内に前記踏切横断路内の車両を検知した場合に、当該車両の運転 者に対して踏切内からの退去を促すための前記登録番号を含んだ警告合成音声を 発声する警告報知器とから構成する。
【0006】 また本願第三の考案では踏切用警告装置を、 踏切警報の鳴動を認識する鳴動感知手段と、踏切横断路を撮像する複数のTV カメラと夫々に後続して少なくとも警報鳴動時間内に前記TVカメラからの映像 信号を画像処理し踏切横断路に進入した車両を検知してこの車両の登録番号を識 別する同数の登録番号認識回路と、警報鳴動時間内に前記登録番号認識回路の何 れかが踏切横断路内の車両を検知した場合に、当該車両の運転者に対して踏切内 からの退去を促すために、前記登録番号を含んだ警告表示を表示する警告表示器 と前記登録番号を含んだ警告合成音声を発声する警告報知器と、前記踏切内の車 両を含む映像信号を記録する記録手段と、遠隔した踏切管理者等に対して事態を 前記識別された登録番号とともに通報する通報手段とを含む構成とする。
【0007】
【作用】
本願第一の考案では、鳴動感知手段が警報鳴動を感知すると、登録番号認識回 路がTVカメラからの踏切の映像信号を処理して踏切横断路に進入した車両があ ればこれを検知しその登録番号を認識し、警告表示器の表示により踏切内からの 退去を促す。
【0008】 また第二の考案では、鳴動感知手段が警報鳴動を感知すると、登録番号認識回 路がTVカメラからの踏切の映像信号を処理して踏切横断路に進入した車両があ ればこれを検知しその登録番号を認識し、警告報知器により音声にて踏切内から の退去を促す。
【0009】 更に、第三考案では、鳴動感知手段が警報鳴動を感知すると、複数の登録番号 認識回路が夫々対応するTVカメラからの分担された踏切内領域の映像信号を処 理して全体として踏切横断路に進入した車両があればこれを検知しその登録番号 を認識し、警告表示器の表示により又警告報知器により音声にて踏切内からの退 去を促す。これと同時に記録手段が前記踏切内の車両を含む映像信号を記録し、 通報手段が遠隔した踏切管理者等に対して事態を前記識別された登録番号ととも に通報する。
【0010】
【実施例】
以下、実施例に基づいて添附図面を用いて本考案を詳細に説明する。 図1は、本願各考案の踏切用警告装置の一実施例装置の概略構成を示すブロッ ク図である。 図示の装置は主として、踏切警報装置の鳴動を認識する鳴動感知手段10と、 踏切横断路を撮像する(複数の)TVカメラ20、このTVカメラ20に後続し て少なくとも踏切警報鳴動時間内に前記TVカメラからの映像信号を画像処理し 踏切横断路に進入した車両を検知してこの車両の登録番号を認識する(同数の) 登録番号認識回路30と、踏切鳴動時間内に前記登録番号認識回路の何れかが踏 切横断路内の車両を検知した場合に、当該車両の運転者に対して踏切内からの退 去を促すために、前記登録番号を含んだ警告表示を表示する警告表示器40と、 同様に踏切内からの退去を促すために前記登録番号を含んだ警告合成音声を発生 する警告報知器50とを有してなり、更には前記踏切内の車両を含む映像信号又 は画像(データ)を記録する記録手段60と、踏切管理者(中央装置)に対して 車両存在の事態を前記識別された登録番号とともに通報する通報手段70とをも 含み構成されている。なお、図1はTVカメラ及び対応する登録番号認識回路が 夫々1個の場合を示している。
【0011】 上記各部は、例えば図2の踏切部RAの概観斜視図に示すように、踏切の出口 近傍に配置される。即ち、踏切RAの横断路RDの車両通行方向の端部近傍道路 側傍部に立設された支柱PLの上部にはTVカメラ20が固定されていて横断路 RAを俯瞰し、そこに進入し退出していく車両CRの前面あるいは後面を上方か ら撮像し車両登録番号部を含む画像を得ることができる。同じ支柱PLの下方適 宜の位置には鳴動感知手段10、車両番号識別回路30、警告報知器50、記録 手段60及び通報手段70を収納した適宜の筐体BXが固定されている。
【0012】 前記横断路RAに続く道路の左側路側部の横断路RA端部より適宜距離(例え ば、5m)離れた位置には、警告表示器40Aが立設されている。警告表示器4 0は、このように踏切から退出した車両の運転者が確実に目にする位置に設けて 、違反を再確認させても良く、図3に40Bとし示すように、横断路RDの端部 に設けたTVカメラ20等を支持する支柱PLに設けても良い。もちろん警告表 示器(40A,40B)の双方を共に設けるようにしても良い。なお、図3の筐 体BXの前面(踏切に面する側)に設けられた符号55は警告報知器50を構成 するスピーカである。
【0013】 上記警告表示器40A等は踏切に続く双方の道路に設けられている(図2では 一方の警告表示器40Aのみ表示)。 なお、同図中のWRは周知の踏切の警報器、BAR1・BAR1′・…は踏切 遮断杆を示している。
【0014】 図1の各部について更に詳述すると、鳴動感知手段10は、踏切の警報器(警 音器)の鳴動時間中は出力を送出するもので、踏切警報器近くに設置される。こ の鳴動感知手段10は、警報器を制御する電気信号を直接的に入力して利用して も良いし、警報器が鳴動する際に発する音をマイクロホンや振動センサー等で検 出して適宜処理をして所定出力を得る構成でも良い。
【0015】 TVカメラ20は、例えばCCDを利用した半導体カメラで、既述した如くに 踏切の横断路の端部(入口または出口)近傍で横断路側傍に支柱等を介して地表 面より上方に固定され、横断路を含む踏切内部を俯瞰してこれを撮像する。なお 、図1及び図2ではTVカメラを1台のみ用いた例を示しているが、監視しよう とする領域すべてを一台のTVカメラで扱うと解像度が不足し車両番号の識別等 に支障がでる場合には、監視領域を分割し複数のTVカメラ20を用いて夫々の 部分を分担して撮影し、夫々の映像信号毎に所定処理を行うことができる。
【0016】 あるいは、1台のTVカメラ20で上記解像度の課題に対処するのであれば、 カメラに撮像範囲を拡大するための首振り機構と車両検出後に登録番号認識時に ナンバープレート付近の所望部分を拡大するズームレンズ機構を持たせた構成と しても良い。 なお、光量が不足し鮮明な画像が得にくい夜間においては、近赤外照明(図示 せず)を投光することで、番号認識が可能な明瞭な画像を得ることができる。
【0017】 登録番号認識回路30は、いわゆる画像処理装置に属しTVカメラ20から得 られる映像信号を一度デジタル化してこのデジタルデータを処理し、撮像範囲内 にある車両を検出し、その前景あるいは後景からナンバープレート部を抽出し、 更に当該車両の車両登録番号(簡略化する場合には大きな書体の4桁の数字のみ でも良い)を認識する。 認識された登録番号は踏切近傍の警告表示器40(後述)に伝送される。同時 に駅あるいは警察等に設置した中央装置に対して登録番号が伝送され、対応処置 や取締り強化に利用することができる。なお、この目的には画像を伝送するよう にしても良い。
【0018】 この様な登録番号認識回路30の一例は、例えば本出願人により既に特願平3 −332552号:「ナンバープレート抽出方法」として出願されており同明細 書中に、好適な画像処理回路のブロック図が画像処理を用いたナンバープレート 抽出方法の一例とともに開示されている。この既出願にて開示されているのと同 等の画像処理回路、即ち登録番号認識回路30のブロック図を図4に示す。
【0019】 なお、図4の回路の詳細な説明及び対応するナンバープレート抽出方法の過程 についての説明は掲記出願の明細書中にて充分説明されているため、本願では省 略する。また、ナンバープレート抽出後の登録車両番号の個々の構成数字の識別 については例えば本出願人による特願平4−137874号:「数字等認識方法 」、その他にて数多く開示されているので同じく説明を省略する。
【0020】 この登録番号認識回路30は、図1中(A)を付した接続として鳴動感知手段 10の動作により処理を開始する構成としても良いし、常時動作するようにして 図中(B)を付した接続により鳴動感知手段10の動作を各部に伝える構成であ っても良い。
【0021】 警告表示器40は、上記登録番号認識回路30にて認識した車両の登録番号が 入力されるとともに前記鳴動感知手段10からの出力も入力され、両出力に基づ いて、即ち警報鳴動時間内に前記登録番号認識回路30が(複数ある場合には何 れかが)踏切横断路内の車両を検知した場合に、当該車両の運転者に対して視覚 的に踏切内からの退去を促すために警告表示を表示するための表示部分である。
【0022】 この警告表示器40は、表示制御回路41と順に後続する表示駆動回路42及 び表示素子43(発光ダイオード)からなる。表示制御回路41には前記登録番 号認識回路30の出力と前記鳴動感知手段10からの出力が入力される。表示制 御回路41は登録番号認識回路30からの登録番号と予め設定された車両の運転 者に対して踏切内からの退去を促すための警告表示を合成して対応出力を表示駆 動回路42に送出する。表示駆動回路42は面状に配置された各発光ダイオード 43を個々に適宜駆動し、警告内容を登録番号とともに表示する。
【0023】 前記警告表示器40は図3では40Aとして外観を示すように、支柱に支持さ れ道路上方に張出して設置された長方形板状の表示部の踏切側に面する表示面に 発光ダイオードの面状アレイ等でなり、第一に踏切内車両の登録車両番号を明確 に表示すると共に第二に踏切からの退去を促すための警告メッセージを表示する 。表示は具体的には例えば、「大宮52そ67※0番の車危険、急ぎ退出せよ」 或いは「電車接近中、大宮52そ67※0番退去せよ」等の適宜の内容を表示す る。なお、表示にはプラズマ表示器その他適宜の表示手段を用いることができる 。また、車両番号以外の部分については固定的な表示とすることも可能である。
【0024】 警告報知器50は、上記警告表示器と同一目的で、違法進入車両の運転者に対 して踏切内からの退去を合成音声を発声して聴覚的に促すための部分で、やはり 画像処理回路30にて識別した車両の登録車両番号が入力されると共に前記鳴動 感知手段10からの出力も入力されていて両出力に基づいて、踏切警報鳴動時間 内に前記車両番号識別回路の何れかが踏切横断路内の車両を検知した場合に動作 して車両の退去を促す。
【0025】 実施例の警告報知器50は、音声制御回路51とこれに順に後続する音声合成 回路52、フィルタ53、音声増幅器54及びスピーカ55から構成されている 。音声制御回路41には前記登録番号認識回路30の出力と前記鳴動感知手段1 0からの出力が入力されている。音声制御回路51は登録番号認識回路30から の登録番号(可変データ)と鳴動感知手段10の出力双方が入力されると音声発 声の指示を音声データとともに音声合成回路52に送出する。音声合成回路52 では対応して音声波形出力を発生させる。この音声波形はフィルタ53で不必要 な高調波を除去し次いで音声増幅器54で電力増幅されスピーカ55に入力され 音声(音波)に変換され踏切内へと放射される。
【0026】 実施例装置では、音声合成回路52を利用しているため、音声制御回路51に 入力された前記識別された登録車両番号(可変データ)を音声に編成しなおして 予め設定された車両の運転者に対して踏切内からの退去を促すための警告音声( 固定データ)を合成した出力を音声合成回路52に送出する。即ち、実際の違反 車両の登録番号を固定音声データと組合せて、車両登録番号の読み上げを含む警 告音声を発声させて、車両運転者への注意喚起を徹底させている。例えば「オオ ミヤ・ゴ・ニ・ソ・ロク・ナナ・※・レイ ・ばんのくるまは・ただちにふみきり からでてください」等、車両登録番号を具体的に音声中に含む警告音声とするこ とで運転者に自覚させ効果を高めることができる。 なお、踏切の警報器が鳴動中であるため音声以外の単なる警報音では区別しに くく、音声であって初めて識別ができ効果を発揮しうる。勿論、警告音声部70 には磁気テープ等による再生音声を用いても良く、相応の効果は期待できる。
【0027】 以上説明した各部分により、違法運転者に対して警告するとの目的は達成する ことができるが、本実施例では検出結果を更に一層有効に利用すべく、違反事実 を記録に留めるための構成も接続されている。この記録を基に後日所定の処置を とることで、違反の防止を徹底させることができる。 即ち、記録回路60は、検出及び車両番号識別に利用した静止画像(即ち、デ ータ)をそのまま記録するための回路で、違反発生時にのみ記録することが可能 であるから漫然と常時記録した場合と異なり有効且つ簡易に利用できる。なお、 静止画像ではなく違反検出後(或いは適宜手段を併用することで前後)の映像信 号(波形)を所定時間だけ記録するように構成することもできる。この場合、適 宜のタイマー回路より得た日時情報を映像信号中に画像合成して混入させて記録 する。
【0028】 通報手段70は、同様の目的で現場ではなく遠隔した踏切管理者の中央装置等 の関連施設に向けて記録のため或いは違反発生の通報のために前述静止画像ある いは映像信号を通信線を介して送信するためのものである。 なお、前述画像記録回路60或いは通報手段70が扱う情報は、画像或いは映 像に限らず、既述した識別された車両登録番号そのもの即ち数値化されたデータ であっても良く、この場合も略同等に利用することができる。なお、何れの場合 も日時情報を付与して利用する。
【0029】 次に実施例装置の作用について簡略に説明する。 上述構成の実施例では、踏切が遮断動作に入るべく警報器が鳴動しだすと、鳴 動感知手段10が所定信号を登録番号認識回路30に出力する(接続A)。この 出力状態は列車の通過が完了して所定時間経過するまで継続する。 少なくともこの出力に対応する時間(常時であっても良い)車両番号識別回路 30が動作して、踏切内(横断路部分)を撮像したTVカメラからの映像信号に 基づく画像処理を行い、この出力が得られている間、即ち鳴動時間中にも拘らず 踏切内に進入する車両を検出し続いて当該車両の登録番号を識別して所定文字列 を得る。
【0030】 そして、得られた文字列(車両登録番号)をもとに、表示制御回路41にて車 両登録番号を含む文字列を生成して表示駆動回路42により発光素子43を駆動 して、車両登録番号を含む警告表示を行う。
【0031】 同様に、得られた文字列(車両登録番号)をもとに、音声制御回路51にて車 両登録番号を含む合成音声を生成して音声合成回路52を駆動して、音声増幅器 54及びスピーカ55を介して車両登録番号を含む警告音声の報音を行う。
【0032】 更に、記録手段60が車両識別時に用いた静止画像を記録すると共に送信回路 (1)が遠隔地の中央装置へと静止画像を送信する。また同時に送信回路(2) を介して識別された車両登録番号(データ)が同じく中央装置へ送出される。 これにより中央装置側(踏切管理者、道路管制者等)では、事態の掌握と適切 な対応が可能となるし、後日の所定処置時の資料として有効に利用し得る。
【0033】 なお、登録番号認識回路30を常時動作させておき、鳴動感知手段10の出力 により所定各部が動作を開始する構成としても良い。
【0034】 以上説明したように、本願の各考案は踏切遮断時に、不当に踏切内に在る車両 の運転者に対して退去を促す警告を有効に伝達する手段として、通常は踏切警報 器が鳴動中であることを考慮して表示器による目視或いは警報器の鳴動音と明瞭 に区別可能な音声による聴覚への訴えを採用したもので、危険回避のための踏切 内からの退去を促し事故防止に寄与せんとするものである。
【0035】 なお、付言すると以上の説明では既に踏切内の横断路内に在る車両を対象に登 録番号の識別と警告を行っているが条件が適せば既述したと略同様の構成で、警 報器鳴動時に車両が踏切部端部(出入口)に異常に接近しすぎた場合に所定各動 作を開始するように構成して、より早い時点で警告を発するようにしたり、或い は画像処理による車両移動速度の検出を可能に構成しておき、一定値以上の速度 で警報鳴動時の踏切に接近する車両を検出しこれに対して警告を発する構成とす れば、踏切内へ不法に進入すること自体を抑止する効果も期待ができる。
【0036】
【考案の効果】
以上詳述したとおり本願第一考案の踏切用警告装置は、鳴動感知手段と、踏切 を撮像するTVカメラと、このTVカメラからの映像信号を画像処理して踏切横 断路に進入した車両を検知してこの車両の登録番号を識別する車両番号識別回路 とを具備していることから、 前記鳴動感知手段及び車両番号識別回路の出力により踏切鳴動時間内に踏切内 の車両を検知することができ、具備する警告表示器により当該車両の運転者に対 して踏切内からの退去を促すための警告表示を表示して、 以て、列車通過前に運転者による車両の踏切内からの速やかな退去を徹底させ ることができ、結局は踏切事故の防止に有効に役立つとの効果を奏する。なお、 その他に踏切遮断杆の折損も減ることが期待できる。
【0037】 また、本願第二考案の踏切用警告装置は、上述考案の警告表示器に対応して、 音声による警告報音器を具備しており、踏切警報時に踏切内に在る車両の運転者 に対して踏切内からの退去を促すための警告音声を報音するから、 前考案と全く同様に、列車通過前に運転者による車両の踏切内からの速やかな 退去を徹底させることができ、結局は踏切事故の防止に有効に役立つとの効果を 奏する。
【0038】 更に、本願第三考案の踏切警告装置は、上記両発明の構成従って同等の効果を 有するに加えて、 具備した記録手段により、警報時に踏切内に車両が在る場合にこの映像を記録 するとともに、具備した通報手段によって、事態を当該車両の登録番号とともに 踏切管理者等に対して通報するから、 危険事態の掌握と対応する対処措置を取れるし、違反車両の摘発等に役立てる ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願各考案に共通する一実施例である踏切用警
告装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本願各考案の踏切用警告装置の設置例を示す踏
切部の略示斜視図である。
【図3】本願各考案に係る警告表示回路の他の実施例及
び他の関連部分を示す外観斜視図である。
【図4】本願各考案に係る(画像式)登録番号認識回路
の概略構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…鳴動感知手段、 20…TVカメラ、 30…登録番号認識回路、 40…警告表示器、 50…警告報知器、 60…記録手段、 70…通報手段、 RA…踏切、 RD…踏切横断路。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 踏切警報の鳴動を認識する鳴動感知手段
    (10)と、 踏切横断路を撮像するTVカメラ(20)と、 少なくとも警報鳴動時間内には前記TVカメラからの映
    像信号を画像処理して、踏切横断路に進入した車両を検
    知してこの車両の登録番号を識別する登録番号認識回路
    (30)と、 前記鳴動感知手段(10)の出力と前記登録番号認識回路(3
    0)の出力とに基づき、警報鳴動時間内に前記踏切横断路
    内の車両を検知した場合に、当該車両の運転者に対して
    踏切内からの退去を促すための前記登録番号を含んだ警
    告表示を表示する警告表示器(40)とを含み構成された踏
    切用警告装置。
  2. 【請求項2】 踏切警報の鳴動を認識する鳴動感知手段
    (10)と、 踏切横断路を撮像するTVカメラ(20)と、 少なくとも警報鳴動時間内には前記TVカメラからの映
    像信号を画像処理して、踏切横断路に進入した車両を検
    知してこの車両の登録番号を識別する登録番号認識回路
    (30)と、 前記鳴動感知手段(10)の出力と前記登録番号認識回路(3
    0)の出力とに基づき、警報鳴動時間内に前記踏切横断路
    内の車両を検知した場合に、当該車両の運転者に対して
    踏切内からの退去を促すための前記登録番号を含んだ警
    告合成音声を発声する警告報知器(50)とを含み構成され
    た踏切用警告装置。
  3. 【請求項3】 踏切警報の鳴動を認識する鳴動感知手段
    (10)と、 踏切横断路を撮像する複数のTVカメラ(20)と夫々のT
    Vカメラ(20)に後続して少なくとも警報鳴動時間内には
    前記TVカメラからの映像信号を画像処理して、踏切横
    断路に進入した車両を検知してこの車両の登録番号を識
    別する同数の登録番号認識回路(30)と、 前記鳴動感知手段(10)の出力と前記登録番号認識回路(3
    0)の出力とに基づき、警報鳴動時間内に前記踏切横断路
    内の車両を検知した場合に、当該車両の運転者に対して
    踏切内からの退去を促すための前記登録番号を含んだ警
    告表示を表示する警告表示器(40)と前記登録番号を含ん
    だ警告合成音声を発声する警告報知器(50)と、 前記踏切内の車両を含む映像信号を記録する記録手段(6
    0)と、 遠隔した踏切管理者等に対して事態を前記識別された登
    録番号とともに通報する通報手段(70)とを含み構成され
    た踏切用警告装置。
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