JPH06181187A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

Info

Publication number
JPH06181187A
JPH06181187A JP4353070A JP35307092A JPH06181187A JP H06181187 A JPH06181187 A JP H06181187A JP 4353070 A JP4353070 A JP 4353070A JP 35307092 A JP35307092 A JP 35307092A JP H06181187 A JPH06181187 A JP H06181187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma
electrodes
controller
electrode
processing chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4353070A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Nishijima
光 西島
Takashi Igarashi
崇 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4353070A priority Critical patent/JPH06181187A/ja
Publication of JPH06181187A publication Critical patent/JPH06181187A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラズマ分布の均一性、プラズマ放電の安定
性を高める。 【構成】 上下の電磁16、17の周りに配された磁石
21、31が駆動装置22、23によって上下動され、
上下の駆動装置22、32がコントローラ41によって
制御される。コントローラ41はプラズマモニタリング
装置43の測定データに応じて上下の駆動装置22、3
2を制御する。 【効果】 プラズマモニタリングデータに応じて、磁石
21、31の電極16、17に対する位置が変更される
ため、プラズマ分布の均一性、プラズマ放電の安定性を
最適な状態に制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパッタリング技術、
特に、スパッタリングを利用したエッチング処理技術に
関し、例えば、半導体装置の製造工程において、半導体
ウエハ(以下、ウエハという。)上に形成された金属膜
や絶縁膜等にエッチング処理を施すスパッタリング技術
に利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、ウエハ
上に形成された金属膜や絶縁膜等にエッチング処理を施
すのにスパッタエッチング処理方法が使用されることが
ある。このスパッタエッチング処理方法を実施するスパ
ッタリング装置として、高周波電圧を印加されてプラズ
マを形成する一対の電極と、両電極周りにそれぞれ配さ
れている永久磁石とを備えており、両永久磁石の磁界に
よって電子を各電極表面の近傍に閉じ込めるように構成
されているスパッタリング装置、がある。
【0003】なお、スパッタエッチング技術を述べてあ
る例としては、株式会社電気書院発行「プラズマプロセ
ッシングの基礎」昭和60年11月19日発行、P22
5〜P236、がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなス
パッタリング装置においては、磁石装置として磁力の強
さが一定である永久磁石が使用されているため、また、
両電極間距離および両永久磁石間の距離が固定されてい
るため、処理室内が汚染されて処理室内の電気抵抗が変
動したり、ウエハの材料が変更されたりする等により、
両電極間のプラズマ放電状態が不安定になったり、プラ
ズマ分布が不均一になったりした場合であっても、これ
を改善することができないという問題点があることが、
本発明者によって明らかにされた。
【0005】本発明の目的は、両電極間のプラズマ放電
の安定性およびプラズマ分布の均一性を向上させること
ができるスパッタリング装置を提供することにある。
【0006】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0008】すなわち、被処理物を収容する処理室と、
この処理室内に設備されてプラズマを形成させる一対の
電極と、両電極の周りにそれぞれ配されて電子を両電極
の近傍に閉じ込める磁界を形成する各磁石装置とを備え
ているスパッタリング装置において、前記各磁石装置お
よび各電極が駆動装置によって相対的に移動されるよう
に構成されているとともに、この駆動装置がコントロー
ラによって駆動を制御されるように構成されており、前
記両電極によって形成されたプラズマを測定するプラズ
マモニタリング装置が設備されているとともに、このプ
ラズマモニタリング装置が前記コントローラに接続され
ており、コントローラはプラズマモニタリング装置の測
定結果に応じて前記駆動装置を制御するように構成され
ていることを特徴とする。
【0009】
【作用】前記した手段によれば、両磁石装置および両電
極が相対的に移動されるため、両電極によって形成され
るプラズマはその放電状態および分布状態が変化される
ことになる。そして、この両磁石装置および両電極の相
対的移動はプラズマモニタリング装置の測定結果に対応
して最適な状態になるように制御することができるた
め、そのプラズマ放電状態の安定状態、および、プラズ
マ分布状態の均一状態を創り出すことができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるスパッタリン
グ装置を示す正面断面図である。図2(a)、(b)は
その作用を説明するための各線図である。
【0011】本実施例において、本発明に係るスパッタ
リング装置は、被処理物としてのウエハ1上に形成され
た金属膜2にスパッタエッチング処理を実施するスパッ
タリング装置として構成されている。
【0012】このスパッタリング装置10は処理室11
を備えており、処理室11にはクライオポンプや油拡散
ポンプ等の真空ポンプ15が接続されている排気口12
と、アルゴンガス等のような不活性ガスが供給されるガ
ス供給口13と、被処理物としてのウエハ1を出し入れ
するための搬入搬出口14とが開設されている。
【0013】また、処理室11内には一対の電極16、
17が上下において互いに平行になるように配設されて
おり、上下の電極16、17間には直流電圧または高周
波電圧を印加するための電源装置18が接続されてい
る。上側に配された電極(以下、上側電極という。)1
6は支持部材19によって処理室11の天井面に固定さ
れている。上側電極16は円板形状の中空体に形成され
ており、内部に配設された冷却部(図示せず)により冷
却されるように構成されている。
【0014】他方、下側に配された電極(以下、下側電
極という。)17は円板形状に形成されており、被処理
物としてのウエハ1を載置されて保持し得るように構成
されている。
【0015】上側電極16の外側には一方の磁石装置と
しての上側永久磁石21が配置されており、この永久磁
石21は上側電極16を取り囲むように全体として円形
リング形状に形成されている。そして、処理室11の天
井面にはシリンダ装置等から成る直線運動駆動装置(以
下、上側垂直駆動装置という。)22が上側電極16の
外側に配されて、垂直方向下向きに設備されている。こ
の上側垂直駆動装置22のプッシュロッド23の下端に
は上側永久磁石21が固定的に吊持されている。したが
って、上側永久磁石21は上側垂直駆動装置22によっ
て上下方向に移動されるようになっている。
【0016】他方、下側電極17の外側には他方の磁石
装置としての下側永久磁石31が配置されており、この
永久磁石31は下側電極17を取り囲むように全体とし
て円形リング形状に形成されている。そして、処理室1
1の底面にはシリンダ装置等から成る直線運動駆動装置
(以下、下側垂直駆動装置という。)32が下側電極1
7の外側に配されて、垂直方向上向きに設備されてい
る。この下側垂直駆動装置32のプッシュロッド33の
上端には下側永久磁石31が固定的に支持されている。
したがって、下側永久磁石31は下側垂直駆動装置32
によって上下方向に移動されるようになっている。
【0017】上側垂直駆動装置22および下側垂直駆動
装置32はコントローラ41の出力端に接続されてお
り、このコントローラ41は両方の垂直駆動装置22お
よび32の駆動を制御するように構成されている。した
がって、上側永久磁石21および下側永久磁石31は上
側電極16および下側電極17に対する各位置を、コン
トローラ41の指定によってそれぞれ変更調整されるよ
うになっている。
【0018】コントローラ41の入力端にはプラズマモ
ニタリング装置42が接続されている。プラズマモニタ
リング装置42はプローブ針43を備えており、プロー
ブ針43は処理室12内に進退自在に挿入されている。
このプラズマモニタリング装置42はプローブ針43に
よって処理室11内の径方向の各位置における電子温度
や電子の密度およびプラズマ電圧等を測定することによ
り、プラズマの放電状態や分布状態をモニタリングし得
るように構成されている。
【0019】そして、コントローラ41はこのプラズマ
モニタリング装置42によって測定されたプラズマ44
の分布状態に対応して、上側垂直駆動装置22および下
側垂直駆動装置32の駆動をそれぞれ制御することによ
り、上側永久磁石21および下側永久磁石31をそれぞ
れ最適位置に変更調整し得るように構成されている。
【0020】次に、前記構成に係るスパッタリング装置
によるスパッタエッチング方法の一実施例を説明する。
【0021】まず、処理すべきウエハ1が処理室11内
へ適当なハンドラ(図示せず)により搬入搬出口14か
ら搬入されるとともに、下側電極17上に移載されて保
持される。
【0022】その後、処理室11が排気口12により高
真空(例えば、10-7Torr)に排気されると、スパ
ッタリングガスとしてのアルゴンガスがガス供給口13
から処理室11に供給される。このガス供給により、処
理室11内の圧力は、例えば、10-3Torr程度にな
る。
【0023】続いて、両電極16、17間に電源装置1
8により直流電圧または高周波電圧が印加される。両電
極16、17間の電圧印加によって、図1に示されてい
るように、プラズマ44が両電極16、17間に形成さ
れる。
【0024】プラズマ44によってアルゴンが励起され
てアルゴンによってウエハ1上に被着された金属膜2が
スパッタリングされる。その結果、ウエハ1上の金属膜
2はエッチング処理されることになる。このとき、プラ
ズマ44の電子は上下の永久磁石21および31によっ
て上下の電極16および17の近傍に閉じ込められる。
【0025】以上のような作動により所望のエッチング
処理が終了すると、処理済みのウエハ1は下側電極17
上からピックアップされて、搬入搬出口14からハンド
ラによって処理室11の外へ搬出される。続いて、次の
ウエハ1がハンドラによって下側電極17上に供給され
る。
【0026】以降、前記作動が繰り返されることによ
り、スパッタリングによるエッチング処理が各ウエハ1
に順次実施されて行く。
【0027】ところで、プラズマ44の放電状態や分布
状態は上下の永久磁石21および31が形成する磁界に
よって影響されるが、上下の電極16および17の周り
にそれぞれ配された上下の永久磁石21および31が固
定されている場合においては、プラズマ44の放電状態
や分布状態が上下の永久磁石21および31から受ける
影響は常に一定になる。したがって、上下の電極16お
よび17が固定されている場合においては、処理室11
内が汚染されて処理室11内の電気抵抗が変動したり、
ウエハ1の材料が変更されたりする等により、両電極1
6、17間のプラズマ44の放電状態が不安定になった
り、プラズマ分布が不均一になったりした場合であって
も、これを改善することができないことになる。
【0028】しかし、本実施例においては、上下の永久
磁石21および31が上下の垂直駆動装置22および3
2によってそれぞれ上下方向に移動されるように構成さ
れているため、プラズマ44の放電状態や分布状態に及
ぼす上下の永久磁石21および31が形成する磁界を変
更調整することができる。すなわち、上下の永久磁石2
1および31の位置を変更調整させることによって、プ
ラズマ44の放電状態や分布状態を変更調整させること
ができる。
【0029】そして、本実施例において、この上下の永
久磁石21および31の位置調整はコントローラ41の
制御による上側垂直駆動装置22および下側垂直駆動装
置32の駆動によって実行される。また、コントローラ
41によるこの制御はプラズマモニタリング装置42の
プラズマモニタリング測定に基づいて実行される。
【0030】次に、コントローラ41によるプラズマ4
4の制御についての一実施例を、プラズマの分布状態の
変更調整作用について図2を用いて説明する。
【0031】ここで、図2はプラズマの濃度分布とエッ
チング量との関係を示す線図であり、(a)はプラズマ
濃度分布を示す線図、(b)はエッチング量を示す線図
である。図2中、横軸にはウエハの位置が示され、縦軸
にはプラズマ濃度および膜厚が示されている。
【0032】例えば、プラズマモニタリング装置42に
よって測定されたプラズマ44の分布状態が、図2
(a)に示されているように、ウエハの中央部に対応す
る領域において密度が濃くなり、その周辺部に対向する
領域において密度が薄くなっていたと仮定する。このよ
うな場合には、図2(b)に示されているように、スパ
ッタリングによるエッチングがウエハ1の中央部におい
て早く進行し、その周辺部において遅く進行する傾向に
なる。
【0033】そこで、コントローラ41はプラズマモニ
タリング装置42からのこのプラズマの濃度分布に関す
るモニタリングデータに基づいて、上下の垂直駆動装置
22および32によって上下の永久磁石21および31
を互いに接近する方向にそれぞれ移動させる。すわわ
ち、上側永久磁石21は下降され、下側永久磁石31は
上昇される。
【0034】上下の永久磁石21および31が互いに接
近する方向にそれぞれ移動されると、上下の永久磁石2
1および31の磁束密度分布の変位によって、プラズマ
44が径方向外向きに引かれるため、中央部のプラズマ
密度の濃い領域が周辺部の薄い領域に拡散され、その結
果、プラズマ44の濃度分布は全体的に均一化されるこ
とになる。そして、プラズマ44の濃度分布が全体的に
均一な状態になると、スパッタリングによるウエハ1の
金属膜2に対するエッチング処理の進行も全体にわたっ
て均一な状態になる。
【0035】以上のようにして、本実施例においては、
上下の永久磁石21および31の上下の電極16、17
に対する位置を変更調整することにより、プラズマ濃度
の分布を適宜変更調整することができるため、処理室1
1の汚染やウエハ1の材料の変更等によって、万一、プ
ラズマ濃度の分布が予め設定された状態よりも不均一に
なった事態には、上下の永久磁石21および31を移動
させることによって改善させることができる。
【0036】そして、プラズマの濃度分布を常に均一に
維持することにより、ウエハ1の金属膜2に対するスパ
ッタエッチング処理を全体にわたって均一かつ安定に進
行させることができる。その結果、ウエハ1の金属膜2
に対するエッチング処理を全体にわたって均一な状態に
して、スパッタエッチング処理の品質および信頼性を高
めることができるとともに、製品歩留りを高めることが
できる。
【0037】なお、プラズマの放電状態の安定性につい
ての制御も前述したプラズマ濃度分布の均一性について
の制御と同様に実施することができる。
【0038】また、プラズマモニタリング装置42のモ
ニタリングデータに基づくコントローラ41を介しての
上下の永久磁石21および31によるプラズマ44に対
する制御は、実用のウエハ1に対するスパッタエッチン
グ処理中に実行してもよいが、複数枚毎にダミーウエハ
を用いてプラズマの修正作業として定期的に実行する方
が好ましい。さらに、プラズマモニタリング装置42の
モニタリングデータが予め設定された設定値よりも低下
した際に実行する等、不定期的に実行してもよい。
【0039】以上説明した前記実施例によれば次の効果
が得られる。 上下の永久磁石21および31の上下の電極16、
17に対する位置を変更調整することにより、プラズマ
濃度の均一性やプラズマ放電の安定性を制御することが
できるため、プラズマ濃度分布を常に均一に、また、プ
ラズマ放電を常に安定に維持させることができる。
【0040】 プラズマ濃度分布を均一に、また、プ
ラズマ放電を安定に維持することにより、スパッタエッ
チング処理を全体にわたって均一かつ安定に進行させる
ことができるため、スパッタエッチング処理の品質およ
び信頼性を高めることができるとともに、製品歩留りを
高めることができる。
【0041】 上下の永久磁石21および31の位置
調整をプラズマモニタリング装置42のモニタリングデ
ータに基づいてコントローラ41によって実行すること
により、プラズマ濃度の均一性やプラズマ放電の安定性
についての制御を常に最適に実行することができるた
め、スパッタエッチング処理の品質および信頼性並びに
製品歩留りをより一層高めることができる。
【0042】図3は本発明の実施例2であるスパッタリ
ング装置を示す正面断面図である。
【0043】本実施例2が前記実施例1と異なる点は、
上下の永久磁石21および31が移動される代わりに、
上側電極16が直線運動駆動装置24によって上下動さ
れるように吊持されているとともに、この上側電極用駆
動装置24がコントローラ41によって制御されるよう
に構成されている点にある。
【0044】本実施例2においては、上側電極16の上
下の永久磁石21および31に対する位置がコントロー
ラ41の制御による上側電極用駆動装置24によって変
更調整されることにより、プラズマ濃度分布の均一性や
プラズマ放電の安定性が制御されることになる。したが
って、本実施例2によれば、前記実施例1と同様の作用
および効果が奏されることになる。
【0045】図4は本発明の実施例3であるスパッタリ
ング装置を示す正面断面図である。
【0046】本実施例3が前記実施例1と異なる点は、
上下の永久磁石21および31が移動されるのに加え
て、上側電極16が直線運動駆動装置24によって上下
動されるように吊持されているとともに、この上側電極
用駆動装置24もコントローラ41によって制御される
ように構成されている点にある。
【0047】本実施例3においては、上下の永久磁石2
1および31の上下の電極16および17に対する位置
がコントローラ41の制御による上下の垂直駆動装置2
2および32によって変更調整されるのに加えて、上側
電極16の上下の永久磁石21および31に対する位置
もコントローラ41の制御による上側電極用駆動装置2
4によって変更調整されることにより、プラズマ濃度分
布の均一性やプラズマ放電の安定性が制御されることに
なる。
【0048】したがって、本実施例3によれば、プラズ
マ濃度分布の均一性やプラズマ放電の安定性が前記実施
例1よりも一層精密に制御されることになるため、前記
実施例1の効果をより一層高めることができる。
【0049】図5は本発明の実施例4であるスパッタリ
ング装置を示す正面断面図である。
【0050】本実施例4が前記実施例1と異なる点は、
上下の永久磁石21および31が上下方向に移動される
代わりに、上側永久磁石21Aおよび下側永久磁石31
Aが周方向に分割されているとともに、各分割体が各水
平駆動装置25および35によってそれぞれ径方向内外
に移動されるように支持されており、この各水平駆動装
置25および35がコントローラ41によって制御され
るように構成されている点にある。
【0051】本実施例4においては、上下の永久磁石2
1Aおよび31Aの上下の電極16および17に対する
径方向の位置がコントローラ41の制御による上下の水
平駆動装置25および35によってそれぞれ変更調整さ
れることにより、プラズマ濃度分布の均一性やプラズマ
放電の安定性が制御されることになる。
【0052】したがって、本実施例4によれば、前記実
施例1と同様の作用および効果が奏されることになる。
【0053】図6は本発明の実施例5であるスパッタリ
ング装置を示す正面断面図である。
【0054】本実施例5が前記実施例1と異なる点は、
上下の永久磁石21Aおよび31Aが上下の垂直駆動装
置22および32によって上下方向に移動されるのに加
えて、上側永久磁石21Aおよび下側永久磁石31Aが
周方向に分割されているとともに、各分割体が各水平駆
動装置25および35によってそれぞれ径方向内外に移
動されるように支持されており、この各水平駆動装置2
5および35がコントローラ41によって制御されるよ
うに構成されている点にある。
【0055】本実施例5においては、上下の永久磁石2
1Aおよび31Aの上下の電極16および17に対する
上下方向の位置がコントローラ41の制御による上下の
垂直駆動装置22および32によってそれぞれ変更調整
されるのに加えて、上下の永久磁石21Aおよび31A
の上下の電極16および17に対する径方向の位置がコ
ントローラ41の制御による上下の水平駆動装置25お
よび35によって変更調整されることにより、プラズマ
濃度分布の均一性やプラズマ放電の安定性が制御される
ことになる。
【0056】したがって、本実施例5によれば、プラズ
マ濃度分布の均一性やプラズマ放電の安定性が前記実施
例1よりも一層精密に制御されることになるため、前記
実施例1の効果をより一層高めることができる。
【0057】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0058】例えば、プラズマモニタリング装置として
は、プローブ針によるプラズマモニタリング装置を使用
するに限らず、レーザ誘起蛍光法によるプラズマモニタ
リング装置等を使用してもよい。
【0059】また、磁石装置としては、永久磁石を使用
するに限らず、電磁石装置を使用してもよい。
【0060】処理室の構造、ウエハの保持構造、ハンド
リング機構および磁石装置の駆動装置の具体的構成は、
処理条件等によって適宜選定することが望ましい。
【0061】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるスパッ
タエッチング技術に適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、スパッタリングによる
成膜処理等にも適用することができる。
【0062】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0063】上下の永久磁石の上下の電極に対する位置
を変更調整することにより、プラズマ濃度の均一性やプ
ラズマ放電の安定性を制御することができるため、プラ
ズマ濃度分布を常に均一に、また、プラズマ放電を常に
安定維持させることができる。
【0064】プラズマ濃度分布を均一に、また、プラズ
マ放電を安定に維持することにより、スパッタエッチン
グ処理を全体にわたって均一かつ安定に進行させること
ができるため、スパッタエッチング処理の品質および信
頼性を高めることができるとともに、製品歩留りを高め
ることができる。
【0065】上下の永久磁石の位置調整をプラズマモニ
タリング装置のモニタリングデータに基づいてコントロ
ーラによって実行することにより、プラズマ濃度の均一
性やプラズマ放電の安定性についての制御を常に最適に
実行することができるため、スパッタエッチング処理の
品質および信頼性並びに製品歩留りをより一層高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるスパッタリング装置を
示す正面断面図である。
【図2】その作用を説明するための各線図であり、
(a)はプラズマ濃度分布を示す線図、(b)はエッチ
ング量を示す線図である。
【図3】本発明の実施例2であるスパッタリング装置を
示す正面断面図である。
【図4】本発明の実施例3であるスパッタリング装置を
示す正面断面図である。
【図5】本発明の実施例4であるスパッタリング装置を
示す正面断面図である。
【図6】本発明の実施例5であるスパッタリング装置を
示す正面断面図である。
【符合の説明】
1…ウエハ(被処理物)、2…金属膜、10…スパッタ
リング装置、11…処理室、12…排気口、13…ガス
供給口、14…ウエハ搬入搬出、15…真空ポンプ、1
6…上側電極、17…下側電極、18…電源装置、19
…支持部材、21…上側永久磁石(磁石装置)、22…
上側垂直駆動装置、23…プッシュロッド、24…上側
電極用垂直駆動装置、25…上側水平駆動装置、31…
下側永久磁石(磁石装置)、32…下側垂直駆動装置、
33…プッシュロッド、35…下側水平駆動装置、41
…コントローラ、42…プラズマモニタリング装置、4
3…プローブ針、44…プラズマ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を収容する処理室と、この処理
    室内に設備されてプラズマを形成させる一対の電極と、
    両電極の周りにそれぞれ配されて電子を両電極の近傍に
    閉じ込める磁界を形成する各磁石装置とを備えているス
    パッタリング装置において、 前記各磁石装置および各電極が駆動装置によって相対的
    に移動されるように構成されているとともに、この駆動
    装置がコントローラによって駆動を制御されるように構
    成されており、 前記両電極によって形成されたプラズマを測定するプラ
    ズマモニタリング装置が設備されているとともに、この
    プラズマモニタリング装置が前記コントローラに接続さ
    れており、 コントローラはプラズマモニタリング装置の測定結果に
    応じて前記駆動装置を制御するように構成されているこ
    とを特徴とするスパッタリング装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動装置は、前記各磁石装置および
    各電極の相対移動が両電極の軸心と平行方向になるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のス
    パッタリング装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動装置は、前記各磁石装置を各電
    極の径方向に移動させるように構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のスパッタリング装置。
JP4353070A 1992-12-11 1992-12-11 スパッタリング装置 Pending JPH06181187A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4353070A JPH06181187A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 スパッタリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4353070A JPH06181187A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 スパッタリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06181187A true JPH06181187A (ja) 1994-06-28

Family

ID=18428358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4353070A Pending JPH06181187A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 スパッタリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06181187A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001524743A (ja) * 1997-11-20 2001-12-04 バランコーヴァ ハナ プラズマ処理装置
JP2002359203A (ja) * 2001-03-27 2002-12-13 Sanyo Electric Co Ltd 成膜装置、プラズマcvd装置、成膜方法及びスパッタ装置
JP2005527941A (ja) * 2002-03-28 2005-09-15 サントル、ナショナール、ド、ラ、ルシェルシュ、シアンティフィク、(セーエヌエルエス) ある体積内にプラズマを閉じ込める装置
WO2005118905A1 (en) * 2004-05-26 2005-12-15 Tokyo Electron Limited Method and apparatus of plasma processing
KR100735747B1 (ko) * 2004-08-16 2007-07-06 삼성전자주식회사 플라즈마를 이용한 반도체 제조장치
JP2007521654A (ja) * 2003-06-20 2007-08-02 ラム リサーチ コーポレーション プラズマの機械的閉じ込めのための磁気による改善
US7338576B2 (en) * 2001-09-20 2008-03-04 Tokyo Electron Limited Plasma processing device
US7438783B2 (en) * 2004-10-15 2008-10-21 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Plasma processing apparatus and plasma processing method
US7625494B2 (en) * 2001-12-05 2009-12-01 Tokyo Electron Limited Plasma etching method and plasma etching unit
US7846293B2 (en) * 2004-04-08 2010-12-07 Tokyo Electron Limited Plasma processing apparatus and method
JP2018081775A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 国立大学法人名古屋大学 気体放電の状態検出方法、気体放電の状態検出プログラム、および気体放電の状態検出システム

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001524743A (ja) * 1997-11-20 2001-12-04 バランコーヴァ ハナ プラズマ処理装置
JP2002359203A (ja) * 2001-03-27 2002-12-13 Sanyo Electric Co Ltd 成膜装置、プラズマcvd装置、成膜方法及びスパッタ装置
US7338576B2 (en) * 2001-09-20 2008-03-04 Tokyo Electron Limited Plasma processing device
US7625494B2 (en) * 2001-12-05 2009-12-01 Tokyo Electron Limited Plasma etching method and plasma etching unit
US8840753B2 (en) 2001-12-05 2014-09-23 Tokyo Electron Limited Plasma etching unit
JP2005527941A (ja) * 2002-03-28 2005-09-15 サントル、ナショナール、ド、ラ、ルシェルシュ、シアンティフィク、(セーエヌエルエス) ある体積内にプラズマを閉じ込める装置
JP2007521654A (ja) * 2003-06-20 2007-08-02 ラム リサーチ コーポレーション プラズマの機械的閉じ込めのための磁気による改善
US7846293B2 (en) * 2004-04-08 2010-12-07 Tokyo Electron Limited Plasma processing apparatus and method
US8262848B2 (en) 2004-04-08 2012-09-11 Tokyo Electron Limited Plasma processing apparatus and method
US8092658B2 (en) 2004-05-26 2012-01-10 Tokyo Electron Limited Method and apparatus of distributed plasma processing system for conformal ion stimulated nanoscale deposition process
WO2005118905A1 (en) * 2004-05-26 2005-12-15 Tokyo Electron Limited Method and apparatus of plasma processing
KR100735747B1 (ko) * 2004-08-16 2007-07-06 삼성전자주식회사 플라즈마를 이용한 반도체 제조장치
US7438783B2 (en) * 2004-10-15 2008-10-21 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Plasma processing apparatus and plasma processing method
JP2018081775A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 国立大学法人名古屋大学 気体放電の状態検出方法、気体放電の状態検出プログラム、および気体放電の状態検出システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108369922B (zh) 晶片边缘环升降解决方案
US4853102A (en) Sputtering process and an apparatus for carrying out the same
KR102517019B1 (ko) 펄스형 dc 물리적 기상 증착을 통해 형성된 물질 층에서의 응력 변화를 제어하기 위한 방법 및 장치
TWI478260B (zh) 可變容積電漿處理腔室及相關方法
US8518220B2 (en) Method for predicting and compensating erosion in a magnetron sputtering target
JP7185725B2 (ja) ウェハエッジリングの持ち上げに関する解決
US9343336B2 (en) Plasma processing apparatus and plasma processing method
JP3150058B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JPH08264515A (ja) プラズマ処理装置、処理装置及びエッチング処理装置
JPH05347277A (ja) 基体および薄膜の表面の正確な成形のためのプラズマエッチング領域の閉込め方法および装置
JPH06181187A (ja) スパッタリング装置
KR19990082593A (ko) 이온주입시스템에서 선량측정 제어를 위한 제어매카니즘
US20080242086A1 (en) Plasma processing method and plasma processing apparatus
KR20040058362A (ko) 플라즈마 도핑 시스템용 균일성 제어
US20030047536A1 (en) Method and apparatus for distributing gas within high density plasma process chamber to ensure uniform plasma
EP0544831A1 (en) METHOD FOR IMPROVING THE UNIFORMITY OF ION FLOW DISTRIBUTION ON A SUBSTRATE.
US5203981A (en) Vacuum-treatment apparatus
EP0555339B1 (en) Magnetron sputter coating method and apparatus with rotating magnet cathode
JP4553476B2 (ja) スパッタ方法及びスパッタ装置
TW201941255A (zh) 磁控濺鍍裝置的磁體集合體
JP2002164323A (ja) フォーカスリング、基板処理装置および基板処理方法
JPH05152425A (ja) 処理装置およびスパツタリング装置
JP2903239B2 (ja) プラズマエッチング方法
JPH01116071A (ja) スパッタリング装置
KR100437867B1 (ko) 가변 자석 구조를 가진 캐소드