JPH06181107A - 非直線抵抗体と避雷支持碍子 - Google Patents

非直線抵抗体と避雷支持碍子

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JPH06181107A
JPH06181107A JP4333962A JP33396292A JPH06181107A JP H06181107 A JPH06181107 A JP H06181107A JP 4333962 A JP4333962 A JP 4333962A JP 33396292 A JP33396292 A JP 33396292A JP H06181107 A JPH06181107 A JP H06181107A
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JP
Japan
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resistor
oxide
lightning
end faces
supporting insulator
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Pending
Application number
JP4333962A
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English (en)
Inventor
Hironori Suzuki
洋典 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 ZnOにBi2 3 0.1〜 2.0mol%,Sb2
3 0.1〜 5.0mol%,NiO 0.1〜 7.5mol%,CoO
0.1〜 7.5mol%を添加して製作した非直線抵抗体10と、
非直線抵抗体10をエポキシ樹脂7でモ―ルドした避雷支
持碍子。 【効果】 非直線抵抗体の動作開始電圧が高くなり、避
雷支持碍子が小型化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過電圧から電力系統や
電気機器を保護する非直線抵抗体と、密閉容器内で主導
電部を支持する避雷支持碍子に関わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力系統においては、正常な電
圧に重畳される過電圧を除去して電力系統や電気機器を
保護するため避雷器などの過電圧保護装置が用いられて
いる。
【0003】電力系統の主回路と従来の避雷器は図3に
示すように接続されている。即ち、密閉容器1内の主導
電部を構成する主回路導体2は、エポキシ樹脂の注型成
形によって製作された柱状の支持碍子3で密閉容器1か
ら絶縁状態で支持されている。密閉容器1の端部には絶
縁スペ―サ4を介して避雷器容器5が接続され、この避
雷器容器5内に絶縁スペ―サ4を貫通して主回路導体2
の端部が突出している。この主回路導体2の端部は、酸
化亜鉛を主成分とする非直線抵抗体6を柱状に積層した
積層体に接続されている。
【0004】このような従来の避雷器は積層体を避雷器
容器5に収納していたため装置が大型化するという問題
があった。そこで実開平3-1607に示されるような、避雷
器としての機能を有する避雷支持碍子が提案されてい
る。避雷支持碍子は図4に示すように密閉容器1の主回
路導体2を支持し、この主回路導体2と密閉容器1を非
直線抵抗体6を積層した積層体で電気的に接続し、この
積層体をエポキシ樹脂7でモ―ルドして構成されてい
る。
【0005】ところで従来の非直線抵抗体では1mAの電
流が流れたとき、非直線抵抗体の両端に発生する動作開
始電圧(以下V1mA/mmという)が低く、電力系統の大
容量化及び高電圧化に対応するためには非直線抵抗体の
積層枚数を増加させなければならなかった。しかしなが
ら、非直線抵抗体6の積層枚数を増加させた避雷支持碍
子は、主回路導体2と密閉容器1との距離より、避雷支
持碍子のほうが大きくなり、避雷支持碍子の設置位置で
密閉容器1に凹部を形成して避雷支持碍子を設置しなけ
ればならず密閉容器が大型になるとともに形状も複雑に
なるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
非直線抵抗体はV1mA/mmが低いため、このような非直
線抵抗体を利用した避雷支持碍子は高さ方向の縮小化が
難しいという問題があった。
【0007】そこで本発明の目的は従来よりもV1mA/
mmが高い非直線抵抗体を提供し、この非直線抵抗体を利
用した、小型で優れた絶縁性能を有する避雷支持碍子を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、酸化亜鉛を主成分とし、添加物と
して少なくとも酸化ビスマス,酸化アンチモン,酸化ニ
ッケル,酸化コバルトを含む非直線抵抗体を提供する。
またこの非直線抵抗体を積層した積層体で密閉容器内の
主導電部と密閉容器を電気的に接続し、前記積層体を注
型樹脂内に埋め込んだ避雷支持碍子を提供する。前記添
加物は、酸化ビスマスはBi2 3 に換算して 0.1〜
2.0mol%,酸化アンチモンはSb2 3 に換算して 0.1
〜 5.0mol%,酸化ニッケルがNiOに換算して 0.1〜
7.5mol%,酸化コバルトはCoOに換算して 0.1〜 7.5m
ol%であることが望ましく、前記非直線抵抗体のV1mA
/mmは400V/mm以上であることが望ましい。
【0009】
【作用】本発明の非直線抵抗体はV1mA/mmが高いた
め、積層枚数を増加することなく電力系統の大容量化及
び高電圧化に対応することができる。また、このような
非直線抵抗体を利用した避雷支持碍子は非直線抵抗体の
積層枚数を増加することなく絶縁距離を確保できるため
高さ方向の縮小化が可能になる。
【0010】
【実施例】本発明の非直線抵抗体の実施例を表1乃至表
3及び図1を参照して説明する。主成分のZnOに添加
物として 0.02 〜10.0mol%のBi2 3 ,Sb2 3
NiO,CoOを夫々加えて原料とする。特に表1に示
すように、添加量が 0.1〜2.0mol%のBi2 3 , 0.1
〜 5.0mol%のSb2 3 , 0.1〜 7.5mol%のNiO,
0.1〜 7.5mol%のCoOの範囲で25種の原料を調整し試
料No.1〜25とする。
【0011】
【表1】 夫々の添加物量が 0.02 〜10.0mol%の範囲内且つ表1に
示した範囲外である原料を15種調整し、表2に示すよう
に試料No.26〜40とする。
【0012】
【表2】
【0013】さらに従来例としてBi2 3 ,Sb2
3 ,NiO,CoOのうち3種のみを添加物として加え
た原料を調整し、表3に示すように試料No.41〜44とす
る。
【0014】
【表3】
【0015】上記の試料No.1〜No.44の原料に、水や
有機バインダ類を加え混合装置で混合し、得られた混合
物をスプレ―ドライヤで例えば粒径が 100μmになるよ
うに噴霧造粒する。得られた造粒粉を金型に入れて加圧
し、例えば直径65mm,厚さ30mmの円板状の成形体とす
る。この成形体から添加したバインダ類を除くため空気
中で例えば 500℃で焼成した後空気中1100℃で焼成す
る。得られた焼結体の両端面を平行に研磨し、厚さを例
えば20mmにしてアルミニウムを溶射する。こうして図1
に示すように、焼結体8の両端面に電極9が形成された
非直線抵抗体10を得る。次に作用及び効果について述べ
る。
【0016】試料No.1〜40の本実施例の非直線抵抗体
と従来例のNo.41〜44の非直線抵抗体のV1mA/mmを測
定したところ表1乃至表3に示す値となった。表3に示
す従来の非直線抵抗体ではV1mA/mmが 152〜 210V/
mmであったのに対し、本実施例のNo.1〜40までの非直
線抵抗体はすべて従来例よりも高いV1mA/mmを示し
た。特に各添加物量をBi2 3 0.1〜 2.0mol%,Sb
2 3 0.1〜 5.0mol%,NiO 0.1〜 7.5mol%,CoO
0.1〜 7.5mol%とした表1の試料No.1〜25については
V1mA/mmが 381〜 464V/mmと極めて高い値であっ
た。
【0017】このように添加物としてBi2 3 ,Sb
2 3 ,NiO,CoOの4種すべて含み、しかも各添
加物の添加量がBi2 3 0.1〜 2.0mol%,Sb2 3
0.1〜 5.0mol%,NiO 0.1〜 7.5mol%,CoO 0.1〜
7.5mol%であるときV1mA/mmの高い非直線抵抗体を得
ることができる。次に本実施例の非直線抵抗体10を避雷
支持碍子に使用した一実施例を図2を参照して説明す
る。
【0018】非直線抵抗体10を柱状に積層した積層体の
両端面に、導電性の接続部11を押し当て、積層体の両端
面と接続部11を電気的に接続した状態でエポキシ樹脂7
でモ―ルドし避雷支持碍子とする。本実施例の避雷支持
碍子は密閉容器1内の主回路導体2と密閉容器1を電気
的に接続し、主回路導体2,接続部11,非直線抵抗体1
0,接続部11及び密閉容器1という電路が形成される。
次に本実施例の避雷支持碍子の作用及び効果について述
べる。
【0019】前述したように避雷支持碍子に使用した非
直線抵抗体10はV1mA/mmが高いため積層枚数を少なく
でき、高さ方向の寸法を小さくした避雷支持碍子が得ら
れる。また主回路導体2と密閉容器1の距離より避雷支
持碍子が大きくなることを防止でき、避雷支持碍子の設
置位置で密閉容器1に凹部を形成する必要がなくなる。
従って密閉容器1の形状を単純化でき、密閉容器1を製
作する際の作業性が向上し、安価で小型な避雷支持碍子
を提供することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように酸化亜鉛に少なくとも酸化
ビスマス,酸化アンチモン,酸化ニッケル,酸化コバル
トを添加することによりV1mA/mmの高い非直線抵抗体
を提供することができる。またこの非直線抵抗体を避雷
支持碍子に利用することにより絶縁距離を確保したまま
高さ方向の寸法を減じた避雷支持碍子を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す非直線抵抗体の断面
図。
【図2】本発明の一実施例を示す避雷支持碍子の断面
図。
【図3】従来の避雷支持碍子を示す断面図。
【図4】従来の避雷器の接続例を示す断面図。
【符号の説明】
1…密閉容器、2…主回路導体、7…エポキシ樹脂、8
…焼結体、10…非直線抵抗体、11…接続部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化亜鉛を主成分とする非直線抵抗体に
    おいて、添加物として少なくとも酸化ビスマス,酸化ア
    ンチモン,酸化ニッケル,酸化コバルトを含むことを特
    徴とする非直線抵抗体。
  2. 【請求項2】 前記酸化ビスマスはBi2 3 に換算し
    て 0.1〜 2.0mol%,前記酸化アンチモンはSb2 3
    換算して 0.1〜 5.0mol%,前記酸化ニッケルはNiOに
    換算して 0.1〜 7.5mol%,前記酸化コバルトはCoOに
    換算して 0.1〜7.5mol%であることを特徴とする請求項
    1記載の非直線抵抗体。
  3. 【請求項3】 1mAの電流を流すと両端に 400V/mm以
    上の電圧を発生することを特徴とする請求項1記載の非
    直線抵抗体。
  4. 【請求項4】 絶縁ガスを充填した密閉容器とこの密閉
    容器に収納された主導電部とを電気的に接続する非直線
    抵抗体の積層体を、注型樹脂によってモ―ルドした避雷
    支持碍子において、 前記非直線抵抗体が請求項1または請求項2または請求
    項3の非直線抵抗体であることを特徴とする避雷支持碍
    子。
JP4333962A 1992-12-15 1992-12-15 非直線抵抗体と避雷支持碍子 Pending JPH06181107A (ja)

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