JPH06180558A - 気体放電表示パネル - Google Patents

気体放電表示パネル

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JPH06180558A
JPH06180558A JP4334380A JP33438092A JPH06180558A JP H06180558 A JPH06180558 A JP H06180558A JP 4334380 A JP4334380 A JP 4334380A JP 33438092 A JP33438092 A JP 33438092A JP H06180558 A JPH06180558 A JP H06180558A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気体放電表示パネルにおいて階調表示を行な
うための専用の駆動ICを必要とせず、また階調数の変
更にも柔軟に対応できる安価で信頼性の高い気体放電表
示パネルを得ることを目的とする。 【構成】 この発明による気体放電表示パネルは、認識
される輝度は発光単位時間の発光エネルギー総量による
ことを利用し、ラスタ内でのサブラスタの組合せにより
単一フレーム内での発光輝度を決定し、さらに複数のフ
レーム間で互に輝度差を設け、これらのフレームの組合
せにより発光輝度すなわち階調を決定する。つまり単一
フレームにおける輝度階調表現手段、面積階調表示手段
とフレーム間での輝度階調表現手段を組合わせることで
2値出力陽極駆動ICにて輝度階調表現を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、気体放電表示パネル
に関するものであり、特にラップトップコンピュータ、
駅券売機等の表示部分に用いられている平面薄型の気体
放電表示パネルの構造、制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は例えば従来のプラズマディスプ
レイの駆動形態を示す構成図であり、図17は例えばテ
キサス・インスツルメントのディスプレイ駆動用ICカ
タログに示されている従来のプラズマディスプレイを階
調表示させるための陽極駆動回路の構成図であり、図1
8は陽極駆動回路を制御し、階調表示を行なうための信
号および陽極駆動ICの出力トランジスタスイッチング
のタイミング図である。図16において1は従来の2値
表現のための陽極駆動IC、1aは表示データを所定の
表示位置まで転送するためのシフトレジスタ、1bはシ
フトレジスタにより転送されたデータを記憶保持するた
めのラッチ、1cは表示データならびに制御信号にした
がって表示電極を駆動するための高耐圧トランジスタ
群、11はパネルの走査陰極を駆動するためのIC、1
1aは走査のためのデータを転送するためのシフトレジ
スタ、11bは陰極駆動のための高耐圧トランジスタ
群、12は表示陰極が非選択時に放電電圧が印加されな
いように一定電圧をバイアスするための抵抗群である。
さらに図17において、16は出力トランジスタの出力
電流値を決めるためのリファレンス部、15は陽極駆動
用の定電流出力トランジスタ群、13は表示制御回路か
ら入力される階調用クロックのカウンタ、14は入力さ
れたデータとカウンタ13の出力を比較し表示時間を制
御する階調制御回路である。
【0003】次に動作について説明する。従来のプラズ
マディスプレイは図16に示されるように構成され、そ
のタイミングは図18に示されるように外部より入力さ
れる水平同期信号(Hsync)に同期して陰極駆動I
C11が表示画面上部から1ラインずつ陰極に表示電圧
を印加する。さらに陰極に放電電圧が印加されたタイミ
ングに同期して陽極駆動IC1は1水平同期期間前にシ
フトレジスタ1aに入力された1ライン表示分のデータ
に従って1ビット単位で出力トランジスタ群1cをON
/OFFする。この時、選択された陰極、陽極間には放
電電圧が印加されることとなり陰極、陽極の交点で放電
発光が発生する。また、1ラインから最終400ライン
への陰極の走査は垂直同期(Vsync)期間中に行な
われ、1秒間におおよそ60フレーム即ち60画面の表
示が行なわれる。これらの一連の動作により画面表示が
行なわれ、文字、グラフィック情報等が表現される。
【0004】データ表示における階調表現において、発
光輝度は単位時間における発光デューティ(発光する時
間の割合)によって決まることを利用し図18に示すよ
うに1水平同期期間内に相当する1ラスタ内の陽極駆動
時間制御によって行なわれる。16階調表示のために用
いられている陽極駆動ICの内部は図17に示すように
構成されており、Din10〜Din13、Din20〜Din23にそ
れぞれ入力される4ビットからなるデータで構成される
2表示ドット分のデータを転送するために8本のシフト
レジスタ1aが設けられ、これらのシフトレジスタによ
り階調データが各陽極駆動部分へ転送され、ラッチ1b
される。定電流出力トランジスタ15のON時間は図に
示していないクロック発生回路より入力された階調制御
用のクロック(CCK)とラッチされた4ビット入力デ
ータにより決定される。つまり、CCKがカウンタ13
によりカウントされ、このカウント値(4ビット)と入
力データ(4ビット)を比較し、入力データがカウント
値よりも大きいもしくは等しい期間出力トランジスタ1
5をONする。このように制御することで4ビット入力
データに応じた期間、トランジスタ15がONされ、階
調表示されることになる。この制御信号を発生する回路
14が出力ビット毎に設けられており、この制御信号と
全体時間を決定する信号(CL)との組合せで図12に
示す出力(HVO)が各出力ビット毎に行なわれ、1ビ
ット単位での階調表示が行なわれる。尚、この例では図
に示すようにDATA=0〜Fまでの16階調表示が行
なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の気体放電表示パ
ネルは以上の様に構成されているので、階調制御、表示
輝度制御のためのクロック信号(CCK)、表示時間制御
信号を作り出すための専用の制御機構が必要でありコス
トが高くなる。また、階調数を表現できるだけのデータ
数を転送することが必要であり、データ転送のためのシ
フトレジスタは(階調表示のために必要なビット数)×
(同時転送データ数)の系列数必要となる。さらに、階
調表示をnビットより構成される表示データと外部から
入力される階調制御用クロックのカウント数との比較を
駆動出力毎に行なっているため駆動IC内にクロック信
号(CCK)のカウント回路と各出力端子毎に表示データ
とカウント値との比較回路14を形成しなければならな
いことになり、微細化が困難な高耐圧のトランジスタを
形成する半導体製造プロセスにおいて大きな規模のロジ
ック回路を造り込まねば成らず、駆動ICチップの大型
化、コストアップとなる。といった問題点があった。
【0006】この発明は上記の様な問題点を解消するた
めになされたもので、階調表示を行なうための専用の駆
動ICを必要とせず、また階調数の変更にも柔軟に対応
できる気体放電表示パネルの駆動方法を得ることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による気体放電
表示パネルは、認識される輝度は発光単位時間の発光エ
ネルギー総量(すなわち、単位発光時間内の発光時間)
によることを利用し、階調表示において その階調表示
が完結する表示時間単位をn個のフレームとし、各フレ
ームでの各表示ドットの輝度をn個のフレーム内で調整
することにより階調表現を行なう。各表示ドットの輝度
を可変するために各フレーム内のラスタ表示時間を長さ
の異なる複数mのブロック(サブラスタ)に分割する。
このm個のサブラスタの組合わせにより単一ラスタ内の
輝度を決定する。また表示単位のn個のフレームに対応
してm個のサブラスタの組合わせを互に独立にn通り用
意し、n×m通りの表示時間の組合わせが単位表示時間
内で可能となる。さらに相隣接するn個の表示ドットを
単位表示領域としてグルーピングし、n通りのサブラス
タが単位表示領域内の表示ドット毎に独立に選択される
ように組合せる。この手段によりn個のフレーム間にお
ける各フレーム毎の単位表示領域内における平均輝度差
は0となる。以上のように単一フレームにおける輝度階
調表現手段とフレーム間での輝度階調表現手段を組合
せ、さらにフレーム間のn個の表示ドットをグルーピン
グした表示範囲における平均輝度差をなくすことで2値
出力陽極駆動ICにて輝度階調表現を行なう。
【0008】また外部から一括した出力電流量の制御可
能な定電流駆動回路を用いた場合、1ラスタ内のサブラ
スタの決定方法として1ラスタ期間をm個に等分しそれ
ぞれのサブラスタ内での出力電流値を外部より制御する
事でそれぞれのサブラスタにおける発光輝度を変化さ
せ、それらのサブラスタの組合わせにより単一ラスタ内
での輝度を決定する。これを上記のように組合せること
により、2値定電流出力陽極駆動ICにて階調表現を行
なう。
【0009】またサブラスタ内でのデータ転送を容易に
する方法としてサブラスタのON/OFF情報を一括し
て駆動IC内に転送し、外部からの制御選択信号にて順
次サブラスタをON/OFFする。このために、駆動I
C内部にサブラスタ分のシフトレジスタを形成し、その
データを順次選択出力する回路を組込む。
【0010】
【作用】この発明における気体放電パネルは、階調表示
制御を外部のデータ転送方法の変更、表示時間制御、表
示電流制御により行なうこととし、2値用の駆動ICも
しくは簡略化されたデータ選択の回路を持つ駆動ICが
使用可能であるため安価で信頼性の高いパネルを提供で
きる。
【0011】
【実施例】
実施例1.以下この発明の一実施例を図について説明す
る。図1は2値用陽極駆動ICによって16階調表現を
行なうためのデータ転送、データラッチ、表示制御のタ
イミング図であり、図2は階調表示のためのサブラスタ
の組合せ例、図3は2フレームを用いて16階調を表示
するためのフレーム毎のサブラスタの表示期間を示すタ
イミング図、図4は本方式による階調表示例である。
【0012】次に本発明における動作について、2値I
Cによる階調表示を行なう方法の1実施例として16階
調表示を行なった場合の具体例を示す。図3に示すよう
に階調表示のための基本単位を2つのフレームすなわち
2画面で構成し、各フレーム中の1ラスタ期間を3分割
(3サブラスタ)する。さらに、それぞれのサブラスタ
に異なった重み(時間幅)を持たせ、そして2フレーム
期間中の同一表示領域において、選択するサブラスタの
組合せにより点灯時間を決めることで階調表示を行な
う。この様な表示手段を採用した場合、階調表示の単位
となる2フレーム間での輝度差が大きいと表示のチラツ
キ、フリッカとして認識され、すなわち表示された画像
の明るさや色がちらついて見えるために高品位な階調表
示とは成りにくい。このため2フレーム間での輝度差が
一定レベル以下になるように設定する必要がある。上記
の階調表示手段を用いた場合、発光輝度として人間が認
識する明るさは、 出現輝度 =(1stフレーム輝度+2stフレーム輝
度)/2 で表現される。この時フレーム間の輝度差を フレーム間輝度差=(1stフレーム輝度−2stフレ
ーム輝度)/最高発光輝度 と定義し、外光500ルクスのオフィス環境において目
視テストをしたときフレーム周波数70Hzにおいてこ
の輝度差が15%以下、また54Hzの場合は輝度差が
8%以下であればフリッカがほとんど認識されないこと
を確認した。従って、各階調表示時においてフレーム間
の発光輝度差が全サブラスタを選択した時の最高輝度に
対して8%以内になるよう設定することで高品位な階調
表示が可能である。図2にチラツキやフリッカが生じな
いように組み合せた場合の一例を示す。
【0013】しかし、表示デバイスの場合様々な用途で
使用されることが予想され、フレーム周波数が低下した
場合はフレーム間の輝度差をさらに小さくしないとフリ
ッカが発生することが考えられるので現在のパソナルコ
ンピュータ等の階調表示方法としては実用的でない。そ
こで、1フレームの表示に於いて走査方向に隣接する2
つの発光表示ドットで2通りのラスタの表示を行い、表
示単位2フレーム間での面平均輝度を同一とした。これ
は、第1フレームにおいてその奇数ラスタを第1のサブ
ラスタの組合わせよりなるラスタにて表示を行い、奇数
ラスタと隣合わせた偶数ラスタを第2のサブラスタの組
合わせにより表示を行う。さらに、第2フレームにおい
てはその奇数ラスタを第1のサブラスタの組合わせより
なるラスタにて表示を行い、偶数ラスタを第2のサブラ
スタの組合わせにより表示を行うことで容易に実現可能
である。
【0014】各表示ドットの表示輝度は、フレーム毎に
ラスタの組合わせを変更した場合と同様に各フレームで
の発光輝度の平均として表される。この方法における階
調表示例を図4に示す。図において3H/16、4H/
16・・・は、1フレームの時間を1Hとした場合の各
ドットの表示時間幅である。フレームにおいて、第1サ
ブラスタ群と第2サブラスタ群とが組となっており、例
えば1stフレーム中の第1サブラスタ群が3H/1
6、第2サブラスタ群が0Hのとき、2ndフレーム中
の第1サブラスタ群が0H、第2サブラスタ群が3H/
16と交互に組になっている。特に前述したような画面
のチラツキ、フリッカを防止するため第1サブラスタ群
と第2サブラスタ群の表示期間、すなわち輝度差を一定
値内に抑えている。このように偶数ラスタと奇数ラスタ
とを関連づけることで1stフレーム、2ndフレーム
が続いて表示されたとき図4の下図に示されるような1
6階調に表示される。また、表示単位の2フレーム間に
おいて微小表示領域で見掛け上の平均輝度差がなくな
り、低いフレーム周波数においてもフリッカのない良好
な階調表示を行うことが可能となる。
【0015】なお、この実施例では2つのフレームで2
つのラスタをまたがるドット間に関連性をもたせるよう
にしたが、これに限られず3つのフレームで2つのラス
タを介して隣接する3つのドット間で関連性をもたせる
ようにしてもよい。さらにフレーム周波数の増加、1フ
レーム内のドット数の増加に応じて関連するドット数及
びフレーム数を増加させてもよい。すなわち、本発明
は、隣接するドット間であってグルーピングできるもの
であれば適応可能であり、そのドット数、フレーム数は
限定されない。
【0016】図5はこれらのデータ処理を行なうための
信号処理回路のブロック図、図6は信号処理回路のメモ
リ構成およびデータ配置を示すブロック図、図7は4ビ
ット階調データを2値制御するためのデータへと変換す
るための変換テーブルである。階調表示のためのデータ
転送、表示制御の回路を図5に示す。図5において1は
2値陽極駆動IC、1aは表示データ転送のためのシフ
トレジスタ、1bは表示データを記憶するためのラッ
チ、1cは陽極を駆動するための高耐圧トランジスタ
群、2は外部から入力された表示データを2値陽極駆動
IC制御のデータへ変換するデータ変換部、3は転送す
る表示データの選択、陽極駆動IC制御を行なうタイミ
ング・パルス生成部、4は表示データを記憶するための
メモリの書込み、読み出し制御を行なうメモリコントロ
ール部、5は表示データを記憶するメモリ群、6はメモ
リから読み出されたデータの選択を行なうことで2ビッ
ト分のパラレルデータをシリアルデータに変更するセレ
クタ群、71は2つのフレームを判定するための1ビッ
トカウンタ部、72はサブラスタを判定するための1ビ
ットカウンタ群である。図6において8はどのメモリに
データを書き込むかを決定する書込みコントロール部、
9はどのメモリからデータを読み出すかを決定する読み
出しコントロール部である。
【0017】この回路においては、外部より入力された
16階調4ビットデータを該当フレームと表示ラスタの
組合わせで3区間のサブラスタの表示、非表示に対応す
る3ビットのデータに図4に示す変換テーブルに従い変
換し、このデータを陽極駆動ICのブロック構成に対応
するようブロック毎にメモリへ記憶させる。この時デー
タ変換の重み付けがどのフレーム/ラスタに対応するか
をフレーム/ラスタ切換えを1ビットカウンタ7により
判定する。
【0018】駆動ICブロック毎に並べられ記憶された
データは、次のラスタ期間で読み出され3TO1セレク
タ6で1ラスタ内でどのサブラスタのデータであるかを
決められ、タイミングパルス生成部3で生成されるシフ
トクロックに同期して駆動ICへと出力される。
【0019】図1に外部からのデータ入力、駆動ICへ
のデータ転送のタイミングを示す。図においてHsyn
cは水平同期信号、CLは表示を止める信号、LEはラ
ッチ信号である。この方法ではデータの転送レートはサ
ブラスタの最小表示期間で規制されてしまうため表示期
間の大きいものから順に表示し、最小表示期間が1ラス
タの最後の表示期間となるようにし、最小表示期間での
データ転送はブランキング期間を含めて行なっている。
この方法を採用することでデータ転送の負荷を低減させ
ている。
【0020】データの駆動ICへの転送はメモリによる
バッファリングを行なっていることより、転送時で1ラ
スタ、表示時で2ラスタ入力時よりも遅れている。該当
ラスタ(第nラスタ)に対するデータ転送は第(n−
1)ラスタの最後の最小表示期間に第nラスタの第1サ
ブラスタ期間での表示データを転送し、第1サブラスタ
表示時に第2サブラスタのデータ転送を、第2サブラス
タ表示時に第3サブラスタ(最小表示期間のサブラス
タ)のデータ転送を行なう。これらのデータによる表示
の切換えは駆動ICのシフトレジスタからデータラッチ
へデータを転送することにより行なうために表示切換え
のための特別な回路は不用となっている。
【0021】また、2フレームで階調表示を行なうため
には一般にデータ変換を行なうための4ビットの表示入
力データが階調表示の2フレーム間で同一である必要が
ある。しかし、通常表示を行ない階調表示と認識される
時間は2フレーム時間以上あると考えられ、実際の表示
データの変化周期も2フレームの表示時間に対して十分
長いことを確認した。従って、外部要因とは無関係に2
つのデータ変換テーブルをフレーム毎に切換え、入力さ
れた表示データを変換することで充分階調表示が行なえ
る。表示単位内で階調データが変化した場合も変化時点
1フレームの階調表示が正規制御状態とはならないが、
前後の表示単位は相当時間にわたって保持されるために
階調性の変化はほとんど認識されない。このことにより
フレームメモリは不要であった。さらに、単位表示時間
である2フレームの区別のために1ビットカウンタ71
にて垂直同期信号をカウントしフレーム切り換えを行な
い、さらに水平同期信号を1ビットカウンタ72にてカ
ウントしサブラスタ群の選択を行なっている。
【0022】実施例2.前記実施例においてはサブラス
タにおける発光輝度差をサブラスタにおける表示時間を
変化させ、それぞれのサブラスタを組合せることにより
階調表示を行なっているが、データ転送回数が多くなっ
てきた場合 データの転送数はサブラスタの最小期間に
よって決められる。この様なことを避けるためにはサブ
ラスタにおける輝度変化を表示時間変化以外の方法によ
って行なう必要がある。
【0023】図8は2値用の陽極定電流駆動ICのブロ
ック図である。図5に示すように外部より連続的に出力
電流を可変可能な駆動ICを用い、ラスタ期間を等分し
たサブラスタとしそれぞれに対応して定電流回路の出力
電流量を制御することによりサブラスタ間での輝度変化
を持たせることができる。このようにラスタ期間を等分
することが可能となるためデータ転送の期間が一定とな
り制御が簡素化できる。図9(a)に出力電流値と発光輝
度の関係、図9(b)に外部制御電圧と出力電流値の関係
を示す。図9(a)より出力電流値と発光輝度は比例関係
にあり、出力電流が増加するとそれに伴い発光輝度も増
加することがわかる。また、図9(b)より制御電圧と出
力電流も当然ながら比例関係にあることがわかる。
【0024】また上記の様に陽極駆動の出力電流値を輝
度制御に用いた場合、出力電流値が小さい時には陽極へ
の電荷の流入量が減るため陽極が放電電圧に達するまで
に要する時間が長く必要となり放電バラツキの原因とな
る。この現象を防止するためにサブラスタの表示初期期
間1〜5μsecにおいて駆動回路が駆動できる最大電
流を出力する期間とし、その後の表示期間において正規
の出力電流値とする。この大電流駆動する期間はパネル
の特性により決定され、図10に示す陽極の駆動波形に
おける電荷蓄積時間を最短にする電流量、時間とするこ
とによりサブラスタの規定輝度に影響を与えず安定した
放電表示を可能とする。図10において破線で示した波
形は低電流にて陽極を駆動した場合の放電遅れを示して
いる。なお、このように表示の初期期間に電流を高める
ことは、本実施例のようにサブラスタに分けた場合に限
定されず、気体放電パネル全てについて適用され得る。
【0025】実施例3.図11に階調データの伝送方法
についての他の実施例を示す。図において17は入力さ
れたデータを選択するためのセレクタ群、図12におい
て18は入力されたデータを並列にラッチし、シフト信
号に従って順にデータをシフトしながら出力し、並列デ
ータを直列データへと変換するラッチ機能付きのシフト
レジスタ群である。
【0026】さらに、これまで述べてきたように従来の
2値ICのデータの転送方法においては階調表現のため
に1ラスタ期間中にm回(サブラスタの数)のデータ転送
が必要であり、サブラスタ期間中に所定データ数を転送
するためには駆動用ICを並列に駆動する等の工夫が必
要となる。こうした場合並列接続した数のデータ・制御
信号の伝送経路が必要となりパネル外部からの表示信号
をパネル駆動用に変換する部分と駆動IC群との接続方
法が問題となる。図11に示すような駆動ICを構成す
ることにより階調表示データ転送を一度に転送、ラッチ
し外部の選択信号によりそのデータを選択出力すること
により従来のパネルと同様なデータ転送方法にて容易に
サブラスタの選択が行なえ階調表示が可能となる。
【0027】図11においてSCKはクロック信号、D
ATA1〜DATA4は表示するサブラスタのデータ、
SEL0・SEL1はセレクタのデータ選択のための信
号であり。2bitだから4つの状態が選択できる。ま
た、CLは表示を止めるための信号、ICONTは出力
電流の調整のための信号、HVOはトランジスタの出力
信号である。この様な出力端子毎のセレクタ構成は回路
上の素子増加を招くが、従来の階調制御回路と比較して
小規模な回路となるため大幅なコスト増とはならない。
【0028】例えばこの方法によるサブラスタ選択の手
順、真理表を図12に示す。審理表においてSRはサブ
ラスタの時間を表し、またQは1又は0の値をとり、該
当するサブラスタの点灯/非点灯を選択する。従って、
SEL0・SEL1が共に0であるときはサブラスタの
時間SR1とDATA1のデータであるQ1が選択さ
れ、Q1が1のときはSR1の時間だけ点灯し、またQ
1が0のときは点灯しない。同様にしてSEL0・SE
L1がそれぞれ(1,0)、(0,1)、(1,1)のとき(SR2,Q2)、
(SR3,Q3)、(SR4,Q4)がそれぞれ選択され、Q2〜Q4の
データに応じて所定の時間点灯/非点灯することにな
る。1ラスタ期間内のサブラスタ数m=4、p=4、q
=1とした場合、データ転送用に4本シフトレジスタ、
4ビットのラッチを設ける。この4ビットのラッチの出
力段に4 to 1のデータセレクタを接続し外部より
入力する2ビットの選択信号により4つのサブラスタの
期間、出力の有無を決定する。
【0029】実施例4.他の実施例を図13に示す。図
中の記号は図11と同一又は相当部であってSHIFT
はシフトレジスタ群18に入力されるシフト信号であ
る。このように前述した4ビットのラッチを並列から直
列データへと変換する回路構成とすることにより、外部
からのビット選択信号を1本とすることが可能となる。
この場合、4本のシフトレジスタから各データラッチへ
ラッチ信号にておのおのデータを転送ラッチし、シフト
信号(SHIFT)にて順次データをシフトしサブラスタ
のON/OFFデータを出力することとなり、シフト信
号に応じてサブラスタが選択されることになる。この場
合、セレクタ回路を駆動IC内に形成するよりも回路構
成は簡略化される。なお、2方向(データ並列転送の方
向と4bitデータをP/S変換する方向)制御可能な
S/Rの回路構成とすることによりシフトレジスタ1a
とシフトレジスタ18は同一回路で動作させることが可
能であり、さらに簡略な回路構成のドライバICが実現
可能となる。この方法によるサブラスタ選択の手順、真
理表を図14に示す。図中の記号は図12と同一又は相
当部である。上記2つの駆動ICによればデータ転送速
度は従来の駆動方法と同じでかつ柔軟な階調表現が可能
となる。
【0030】実施例5.なお上記実施例では、階調表示
のために複数のフレームを利用することとしたが、表示
用の陽極駆動ICを前記2つの構成にし、16階調を表
現する場合、データ数を4ビットの2進表現とし、サブ
ラスタの数を4としそれぞれのサブラスタの輝度比を
8:4:2:1とすることで1フレームにおいて階調表
示を行なってもよい。この場合図15に示すように4つ
のサブラスタを2進表現にて駆動し1ラスタ内にて16
通りの発光輝度が表現できる。
【0031】
【発明の効果】以上の様に、この発明によれば気体放電
表示パネルの階調表示を2値駆動ICもしくは簡略化し
た構成の駆動ICを用い、駆動ICの外部制御により行
なうこととしたため、駆動ICの価格が大きく下がり、
安価な気体放電表示パネルができるとともに、外部制御
により階調数が任意に変更できる気体放電表示パネルが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すデータ転送、データ
ラッチ、表示制御タイミング図である。
【図2】この発明の実施例1のサブラスタ組合せ例を示
す図である。
【図3】この発明の実施例1を示すサブラスタ表示期間
タイミング図である。
【図4】この発明の実施例1の階調表示例を示す図であ
る。
【図5】この発明の実施例1を示す信号処理回路ブロッ
ク図である。
【図6】この発明の実施例1を示す信号処理回路ブロッ
ク図である。
【図7】この発明の実施例1を示すデータ変換テーブル
である。
【図8】この発明の実施例2を示す2値陽極定電流駆動
ICブロック図である。
【図9】この発明の実施例2を説明する定電流駆動IC
の出力電流−発光輝度グラフ及び定電流駆動ICの制御
電圧−出力電流グラフである。
【図10】この発明の実施例2を説明する陽極駆動波形
図である。
【図11】この発明の実施例3を示す陽極駆動ICのブ
ロック図である。
【図12】この発明の実施例3を示す表示制御タイミン
グ図である。
【図13】この発明の実施例4を示す陽極駆動ICのブ
ロック図である。
【図14】この発明の実施例4を示す表示制御タイミン
グ図である。
【図15】この発明の実施例5を示す制御タイミング図
である。
【図16】従来の気体放電表示パネルを示す構成図であ
る。
【図17】従来の16階調陽極駆動ICを示すブロック
図である。
【図18】従来の16階調陽極駆動ICを示す制御タイ
ミング図である。
【符号の説明】
2 データ変換部 3 タイミングパルス生成部 4 メモリコントロール部 5 メモリ群 6 3 to 1セレクタ群 7 1ビットカウンタ群 8 メモリ書込み制御部 9 メモリ読み出し制御部 17 4 to 1 データセレクタ群 18 4ビットラッチ機能付きシフトレジスタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の放電空間を隔ててマトリクス状に対
    向配置された放電電極群を持ち、マトリクス電極に所定
    の電圧を印加することによりその放電電極間に封じられ
    た放電発光ガスを放電発光させ表示を行なう気体放電表
    示パネルにおいて、各発光表示ドットは個々に第1の階
    調表示手段を有し、また第2の階調表示を行なうための
    手段として、第1フレーム、第2フレーム、・・・第n
    フレームとn個のフレームを階調表示を完結する1単位
    とし、かつn個の隣接する発光表示ドットを基本表示領
    域とし、表示単位内で基本表示領域中の各発光表示ドッ
    トが前記n通りのラスタにて発光表示を行いかつ表示単
    位内のそれぞれのフレーム間で基本表示領域に於ける平
    均発光輝度が同一になるように組合せたことを特徴とす
    る気体放電表示パネル。
  2. 【請求項2】前記第1の階調表示手段は、表示単位とな
    るフレーム数(n)通りの分割方法にて1ラスタ期間を
    互に長さの異なるm個の期間(サブラスタ)に区分し、
    表示の1単位内のn×m個のサブラスタ期間のいずれの
    期間を放電発光させるかにより表示の明るさを変化さ
    せ、階調表示を得ることを特徴とする請求項1記載の気
    体放電表示パネル。
  3. 【請求項3】前記第1の階調表示手段は、1ラスタ内で
    出力電流値を複数の値に変化させることを特徴とする請
    求項1又は2記載の気体放電表示パネル。
  4. 【請求項4】一定の放電空間を隔ててマトリクス状に対
    向配置された放電電極群を持ち、マトリクス電極に所定
    の電圧を印加することによりその放電電極間に封じられ
    た放電発光ガスを放電発光させ表示を行なう気体放電表
    示パネルにおいて、表示電圧印加期間に含まれる第1の
    期間と、表示印加期間に含まれ、前記第1の期間の後に
    続く第2の期間とを有し、前記第1の期間において印加
    する電流を前記第2の期間において印加する電流よりも
    高めたことを特徴とする気体放電表示パネル。
  5. 【請求項5】フレーム周波数70Hzのときにフレーム
    間の輝度差を15%以下に設定したことを特徴とする請
    求項1、2、3、4記載の気体放電表示パネル。
  6. 【請求項6】フレーム周波数54Hzのときにフレーム
    間の輝度差を8%以下に設定したことを特徴とする請求
    項1、2、3、4記載の気体放電表示パネル。
  7. 【請求項7】n=2、m=3とした場合において、基本
    表示領域を奇偶数ライン上の隣接する2つの表示ドット
    とし、第1フレームでは表示走査線の奇数ラインを第1
    のサブラスタの組合せ、偶数ラインでは第2のサブラス
    タの組合せにより表示を行ない、第2フレームでは当該
    組合せの逆の組合せにより表示を行なうことを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6項記載の気体放電表示
    パネル。
  8. 【請求項8】階調表示のためのデータ転送および選択手
    段とし、1画素あたりpビットの情報によって構成され
    る場合に陽極駆動回路内にデータ転送のためのシフトレ
    ジスタをp×(並列転送のための数q)本設けさらに出
    力信号の選択のためにp to 1のセレクタを設けた
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7記
    載の気体放電表示パネル。
  9. 【請求項9】階調表示のためのデータ転送および選択手
    段とし、1画素あたりpビットの情報によって構成され
    る場合 陽極駆動回路内にデータ転送のためのシフトレ
    ジスタをp×(並列転送のための数q)本設けさらに出
    力信号の選択のためにp段のラッチアンドシフトレジス
    タを設け、データを並列−直列変換したことを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6、7記載の気体放電表
    示パネル。
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