JPH0618017Y2 - エンジンの潤滑油圧調整装置 - Google Patents

エンジンの潤滑油圧調整装置

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JPH0618017Y2
JPH0618017Y2 JP1985202690U JP20269085U JPH0618017Y2 JP H0618017 Y2 JPH0618017 Y2 JP H0618017Y2 JP 1985202690 U JP1985202690 U JP 1985202690U JP 20269085 U JP20269085 U JP 20269085U JP H0618017 Y2 JPH0618017 Y2 JP H0618017Y2
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JP
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valve
valve body
valve box
box
lubricating oil
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンの潤滑油圧調整装置に関し、エンジ
ンの温度上昇に伴う潤滑油圧の低下を防止するととも
に、構造の簡単なものを提供する。
(従来技術) 本考案の対象となるエンジンの潤滑油圧調整装置の基本
構造は、例えば、第1図に示すように、内面形状が円筒
の弁箱1の一端壁2に入口孔3を形成し、弁箱1の他端
側部分5に出口6を設け、この弁箱1内に弁体7を収容
して、この弁体7を戻しバネ8で入口孔3側へ押圧作用
させて構成した形式のものである。
この形式の従来技術としては、例えば、第5図に示すよ
うに、弁体7と弁箱1とを同じ材質で形成し、常温時で
も塵埃の噛み込みを阻止して円滑に弁体7が作動するよ
うに当該両者間に所定の間隙を確保したものがある。そ
して、入口孔3から流入しようとする潤滑油圧が設定値
よりも上昇すると、戻しバネ8の押圧力に抗して弁体7
を開弁作動させる。
この開弁作動した瞬間は、弁体7の受圧面積が大きくな
る一方で、潤滑油が上記間隙から流出して圧力低下する
ので、動作が不安定となり、弁体7が弁座4をたたくチ
ャタリング現象を生じる。
そこで、上記の間隙を小さくして潤滑油の流出を防ぎ、
面積の増加した受圧面で潤滑油圧を受けて弁体7を出口
6まで大きく後退させ、弁座4から離れた位置で潤滑油
圧をリリーフさせて油圧調節装置の設定圧を維持し、チ
ャタリングが発生しないように構成してある。
(考案が解決しようとする問題点) 一般に、エンジンの運転時には潤滑油圧調整装置全体は
シリンダからの熱を受けるので、弁体7及び弁箱1は共
に熱膨張する。
この場合、弁体7と弁箱1の材質は同じであってその膨
張する比率は等しく、且つ、両者の間に間隙があるため
弁箱1内に収容された弁体7の外寸は弁箱1内寸よりも
小さいことから、この両者が同じ比率で膨張すると、両
者の間隙にできる断面積も同じ比率で大きくなり、当該
間隙を通る油量は多くなる。
このため、弁体7と弁箱1との間隙の流路断面積は、エ
ンジンの温度が上昇する通常運転時には広がり過ぎ、潤
滑油の漏れが多くなって、潤滑油圧が低下し、弁体7が
戻しバネ8に押し戻されて弁座4をたたき、チャタリン
グを発生してしまう。
本考案は、上記問題点を解消することを技術的課題とす
る。
(問題点を解決するための手段) 上記課題を達成する手段を、実施例に対応する第1図乃
至第4図を用いて以下に説明すると、弁体7の弁箱長手
方向の投影形状を弁箱1の内径よりも僅かに小さい円形
に形成して弁箱1内を進退移動可能に構成するととも
に、弁体7を弁箱1よりも熱膨張係数の大きい材料で造
ったものである。
(作用) 弁箱1の入口孔3に油圧がかかると、弁体7が開弁作動
するとともに受圧面積が増加して、戻しバネ8の押圧力
に抗して大きく後退し、出口6に達すると同時に潤滑油
が出口6からリリーフする。
この場合、弁体7が後退しても弁箱1との間隙は僅かな
断面積であるため、この間隙からは潤滑油が殆んど漏洩
せず、出口6に達して初めてリリーフするのである。
エンジンの温度が上昇すると、弁体7及び弁箱1は熱膨
張して両者の間の漏油間隙が大きくなろうとするが、内
部に収容された寸法の小さい弁体7が、寸法の大きい外
側の弁箱1よりも大きな比率で熱膨張して、上記漏油間
隙が拡大することを阻止し、もって弁体7と弁箱1との
間隙を常温時のそれと同様に維持できる。
(考案の効果) 通常運転時における弁体と弁箱との間の漏油間隙を常温
時の場合と同様に確保できるので、エンジンの温度が上
昇しても潤滑油が上記間隙から多量に漏れることはな
く、もって設定圧の低下を確実に阻止して、チャタリン
グの発生を防ぐことが出来る。
また、弁体と弁箱の材質を変えるだけなので、装置全体
の構造を簡単に出来る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は潤滑油圧調整装置の縦断正面図、第2図は常温
時における同装置の要部拡大縦断正面図、第3図は温度
上昇時の第2図相当図、第4図は縦型頭上弁エンジンの
潤滑装置系統図であって、エンジンEの中央にシリンダ
を形成し、クランク軸10に連動したピストンをシリン
ダに上下摺動自在に内嵌する。
エンジンEのシリンダブロック11の側方に燃料噴射ポ
ンプ12を組み付けて、燃料噴射カム軸14に当該ポン
プ12を連動する。
また、シリンダブロック11の上方にシリンダヘッド1
5及びヘッドカバー16を各々組み付け、ヘッドカバー
16内にロッカアーム17を揺動自在に取り付けて、ク
ランク軸10に連動した動弁カム軸18でこれを作動せ
しめる。
エンジンEの下方にオイルパン20を設け、オイルパン
20の潤滑油をエンジン内に張りめぐらせた潤滑油路L
で各種潤滑系、例えば、上記クランク軸10、燃料噴射
カム軸14、ロッカアーム17、動弁カム軸18等に供
給する。
潤滑油路Lにはオイルストレーナ19、オイルポンプ2
1、オイルフィルター22及び潤滑油圧調整装置、具体
的には、リリーフ弁Aを接続する。
即ち、潤滑油路Lの基端にオイルストレーナ19を接続
し、当該ストレーナ19を通った潤滑油をオイルポンプ
21で各種潤滑系に圧送するが、油路の圧力が所定圧を
越えると、リリーフ弁Aから潤滑油が噴き出て、油路L
内の圧力を所定圧以下に保持する。
リリーフ弁Aは、第1図に示すように、内面形状が円筒
の弁箱1と、この弁箱1の内径より僅かに小さい外径の
ボール弁7と、戻しバネ8と、閉じ蓋23とから成り、
弁箱1の右端壁2に入口孔3を、また、その側壁25の
入口孔3から離れる部位に出口6を各々空ける。
入口孔3に弁座4を設け、戻しバネ8を弁箱1に収容し
て弁箱の左端を閉じ蓋23で封止し、戻しバネ8で付勢
したボール弁7を弁座4に弾圧接当する。
弁箱1を熱膨張係数の小さな材質、例えば、鉄で製し、
ボール弁7を熱膨張係数の大きな材質、例えば、黄銅で
製し、常温における弁箱1とボール弁7との間隙をゴミ
の噛み込みがない程度に小さく確保しておく。
斯くしてなるリリーフ弁Aの機能を説明すると、常温時
には、弁箱1とボール弁7との漏油間隙は適正な間隙を
維持され弁の設定圧は正しく保たれる。
一方、エンジンが通常運転に入り、リリーフ弁Aがシリ
ンダの熱で加熱されると、弁箱1は膨張するが、これを
上回る比率でボール弁7が膨張するので、弁箱1とボー
ル弁7との漏油間隙はやはり適正な間隔を維持されて、
弁の設定圧は常温時と同様に正しく確保できる。
尚、本考案は、弁箱と弁体との材質の相違を特徴とする
ものなので、その材質も上記実施例に限らず、弁体の熱
膨張係数が弁箱のそれより大きければ良い。
また、弁体7は上記実施例のようなボール弁に限らず、
テーパー状の弁でも差支えない。
弁箱1及び弁座4の形態も上記実施例に限定されず、任
意に採りうる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の実施例を示すもので、第1
図は潤滑油圧調整装置の縦断正面図、第2図は常温時に
おける同装置の要部拡大縦断正面図、第3図は温度上昇
時の第2図相当図、第4図は縦型頭上弁エンジンの潤滑
装置系統図、第5図は従来技術を示す第3図相当図であ
る。 1…弁箱、2…1の一端壁、3…入口孔、4…弁座、5
…1の他端側部分、6…1の出口、7…弁体、8…戻し
バネ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面形状が円筒の弁箱(1)の一端壁(2)に入
    口孔(3)を形成し、弁箱(1)の他端側部分(5)に出口(6)を
    設け、 この弁箱(1)内に弁体(7)を収容して、この弁体(7)を戻
    しバネ(8)で入口孔(3)側へ押圧作用させて構成したエン
    ジンの潤滑油圧調整装置において、 弁体(7)の弁箱長手方向の投影形状を弁箱(1)の内径より
    も僅かに小さい円形に形成して弁箱(1)内を進退移動可
    能に構成するとともに、弁体(7)を弁箱(1)よりも熱膨張
    係数の大きい材料で造った事を特徴とするエンジンの潤
    滑油圧調整装置。
JP1985202690U 1985-12-27 1985-12-27 エンジンの潤滑油圧調整装置 Expired - Lifetime JPH0618017Y2 (ja)

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JPS62110505U JPS62110505U (ja) 1987-07-14
JPH0618017Y2 true JPH0618017Y2 (ja) 1994-05-11

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010071294A (ja) * 2007-01-11 2010-04-02 Mitsuba Corp 圧力制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53139036A (en) * 1977-05-10 1978-12-05 Kubota Ltd Forced lubricating device of engine
JPS5631606U (ja) * 1979-08-20 1981-03-27

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