JPH0617950Y2 - 耐熱床 - Google Patents

耐熱床

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JPH0617950Y2
JPH0617950Y2 JP6903391U JP6903391U JPH0617950Y2 JP H0617950 Y2 JPH0617950 Y2 JP H0617950Y2 JP 6903391 U JP6903391 U JP 6903391U JP 6903391 U JP6903391 U JP 6903391U JP H0617950 Y2 JPH0617950 Y2 JP H0617950Y2
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JP
Japan
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heat
layer
resistant
cement
floor
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JP6903391U
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JPH0495930U (ja
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王 田 栄 一 養
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Taisei Rotec Corp
Original Assignee
Taisei Rotec Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高熱材料を取扱う工場
床に係り、特に製鉄所、製鋼所等において、高熱鋼板コ
イル等を安置しておく耐熱性および耐高荷重性を備えた
床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、製鉄工場、製鋼工場等において熱
間圧延された高温鋼板は、巻取機でコイル状に巻き取ら
れたのち、次工程へ移すまでの間、工場の床上に直接ま
たは間接的に安置させておく場合が多い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この高熱コ
イルは、1個当たり20〜40トンの高重量で、しかも
500〜900℃という高熱を保有している。したがっ
て、この高重量・高熱のコイルを一般的なセメントコン
クリート構造の床上に置くと、床を構成するセメントが
熱劣化を起こし、ついで、砂利、砕石等が熱膨張収縮を
起こし、床は早期に破壊されてしまうという問題点があ
った。そこで、この破壊から少しでも床を守るため、床
上に枕木等の支持台を並設したり、レールを敷設して、
この上に安置するようにしている。
【0004】しかしながら、あまりにも高重量・高熱で
あるため従来のコンクリート構造の床では、その影響に
より早期に損傷、劣化し、その保守管理に多額の費用を
必要とした。また、枕木やレールによる架台を用いた場
合でも、床面に対する熱影響は大きく、とくに架台を構
成するレールと高熱鋼材との接触点に歪が生じ、製品品
質の低下を招くといった問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような問
題点を解消し、耐久性にすぐれた耐熱床を提供すること
を目的とするものである。その目的を達成する手段とし
て次のように構成した。まず、基盤上に、砕石を転圧し
て基層を構築し、この基層の上に、セメント混合物層ま
たは鉄筋を組み入れたセメント混合物層を敷均して二層
構造からなる支持基盤層を設けた。なお、前記セメント
混合物層としては、ポルトランドセメントに、砂利、砕
石、砂などの骨材と適量の水とを加えて混練したセメン
ト混合物を用いた。そして、この支持基盤層上に、セメ
ント、具体的にはポルトランドセメントまたはアルミナ
セメントと、シヤモット粒または鉱滓との混合物からな
る耐熱安定層を敷均し転圧した。そして、この耐熱安定
層の上に耐火物からなる咬み合わせブロックを平坦に敷
き並べた構造としたことにある。
【0006】
【作用】本考案は、以上のように構成しているため、ま
ず支持基盤層によって耐荷重性が発揮される。ついで耐
熱安定層と、その上に耐火物を敷き並べて形成した耐熱
表層、すなわち、ポルトランドセメント又はアルミナセ
メントと、シヤモット粒(chamotte-crop)または鉱滓を
混練してなる耐熱安定層を介して耐熱表層とによって、
下層への熱伝導が抑止され、高荷重、高温度に耐える工
場床となった。特に耐熱安定層によって下層への熱伝導
が抑止されるので、一次製品としての高熱コイル材の品
質影響が抑止される。
【0007】
【実施例】さらに、本考案の構成,作用を図面に示す実
施例に基づいて説明する。まず図1(イ)は、本考案の
耐熱床を既製工場内に造成した場合を示す要部の正面図
である。 基盤1は、既製工場内の地盤である。実施例では、図示
のように、この基盤1上に、まず必要面積を囲う囲壁2
を設けている。囲壁2は、コンクリート打設、コンクリ
ートブロック積、レンガ積等によって基部を形成し、こ
の囲壁2内の基盤1上に支持基盤層3を形成している。 支持基盤層3は、下層に砕石を5〜10cmの厚さに敷き
均し、転圧機械等で転圧して基層3aを形成し、この基
層3aの上にさらにセメント混合物層3bを形成して二
層構造に構成し、高荷重に耐える補強構造としている。 なおセメント混合物層3bは、ポルトランドセメントに
鉱滓スラグ、砂利,砕石,砂等から適宜選択した骨材
と、適量の水を加えて混練したセメント混合物を用い、
荷重強度に応じて鉄筋を組み込み打設し、養生して造成
したものである。また、その厚さや骨材の割合、粒度、
鉄筋の有無等は、耐熱床の受ける荷重等により適宜選択
する。
【0008】ついで支持基盤層3の上に、耐熱安定層4
を介して耐熱表層5を形成している。耐熱安定層4は、
すでに説明したように、ポルトランドセメントもしくは
アルミナセメントと、シヤモット粒(chamotte-crop) ま
たは鉱滓を混練したもので、これを前記支持基盤層3上
に敷均している。耐熱安定層4の敷設厚さは1cmないし
5cm前後で荷重等を勘案して選択し、これ以上の厚さに
することもある。
【0009】耐熱表層5は、図1(ロ)で示すように、
耐火物からなる咬み合わせブロックのいわゆる耐熱性イ
ンターロッキングブロック5a,5aと呼ばれるものを
敷き並べ、表面を平坦に形成して耐熱表層5としてい
る。
【0010】この実施例によれば、基盤1上に鉄筋等を
組込んだ鋼材等の高荷重に耐えられる支持基盤層3が堅
固に形成され、その上に耐熱安定層4を介して耐熱表層
5が形成されるので、20〜40トンの重量と、500
〜900℃の高温鋼材コイルを載置しても、その高重量
と高熱にも耐えることができる。特に耐熱表層5は、耐
火性の咬み合わせブロック、すなわちインターロッキン
グブロックを敷き並べて構成したので、横方向へのずれ
動きもなく、また上下方向にも咬合い、しかも目的も設
けていないので、クラックが生じる心配もない。さらに
部分的に耐熱表層を形成するインターロッキングブロッ
クが損壊しても、その損壊した部分のブロックを取替え
ることにより補修することができるので、保守管理が容
易である。
【0011】耐熱安定層4としては、セメント、シヤモ
ット粒または鉱滓との混合物を用いたが、実施例では、
大豆粒ほどの粒度のシヤモット粒と、粒度0.5 〜1mm
前後の鉱滓スラグと、セメントを少量の水で混合して敷
均し、転圧機械等で加圧し、転圧させたものを使用し
た。耐熱安定層4としてシヤモットと鉱滓とを混ぜ、こ
れにセメントを加えて混練したのは、シヤモット(陶磁
器類の廃物を粉砕したもの)のもつ耐熱性と熱の遮断性
を生かし、これを鉱滓スラグの自硬性と、結合材として
のセメントにより練り固めることにより、支持基盤層3
への熱影響を遮断し、即ち耐熱表層5からの支持基盤層
3への熱影響を遮断し、積載する高熱コイル製品の載置
面から地中への熱の局部的放出を抑制し、耐久性のある
床構造とするためである。なお、前記セメントとして
は、ポルトランドセメントまたはアルミナセメントを用
いてもよい。また、実施例では、前記耐熱性インターロ
ッキングブロック5aは、板状のものを示しているが、
これは柱状とすることもできる。
【0012】
【考案の効果】本考案は、上記のように構成したので、
次のような幾多のすぐれた効果がある。 (1)表層を耐火材で形成したインターロッキングブロ
ックで構成し、下層を耐荷重性に富む床構成としたので
積載物である高熱製品に対する耐熱性、耐荷重性にすぐ
れる。しかも熱および荷重の負荷によると床面上の窪み
の発生が阻止され、平坦な床面が保持される。その結
果、作業上の安全性が高い。 (2)表層と下層との間、すわなち耐熱性表層と支持基
盤層との間に耐熱安定層を介装させたので、下層への熱
伝導が遮断され、熱影響による床の劣化、老化を防止す
ると共に、積載した高熱製品からの局部的な床面側への
熱放出が抑止されるので、製品品質への影響が排除され
る。 (3)しかも表層は、耐熱性なので、高熱製品、例え
ば、高温鋼板を直接に安置することもでき、特別な架台
を設置する必要もなく、(2)項の効果とあいまって、
製品の品質低下を防ぎ、かつ、作業上の安全性確保に役
立つ。 (4)高熱による床盤の損傷がなくなり、工場床の維持
管理費、補修費を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は本考案に係る耐熱床の要部断面図で、
(ロ)はインターロッキングブロックからなる耐熱表層
の一部斜視図である。
【符号の説明】
1 基盤 2 囲壁 3 支持基盤層 3a 基層 3b セメント混合物層 4 安定材 5 耐熱表層 5a 耐熱性インターロッキングブロック

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤上に支持基盤層と、耐熱安定層と、
    耐熱表層とを順に積層させてなる耐熱床であって、 前記支持基盤層は、砕石を転圧した基層の上に、セメン
    ト混合物層または鉄筋を組み入れたセメント混合物層を
    敷均した二層構造からなものであり、 前記耐熱安定層は、セメントと、シヤモット粒または鉱
    滓との混合物を前記支持基盤層上に敷均し、転圧したも
    のであり、 前記耐熱層は、前記耐熱安定層上に耐火物からなる咬み
    合せブロックを平坦に敷き並べたものであることを特徴
    とする耐熱床。
JP6903391U 1991-08-29 1991-08-29 耐熱床 Expired - Lifetime JPH0617950Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6903391U JPH0617950Y2 (ja) 1991-08-29 1991-08-29 耐熱床

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JP6903391U JPH0617950Y2 (ja) 1991-08-29 1991-08-29 耐熱床

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0495930U JPH0495930U (ja) 1992-08-19
JPH0617950Y2 true JPH0617950Y2 (ja) 1994-05-11

Family

ID=31801591

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JP6903391U Expired - Lifetime JPH0617950Y2 (ja) 1991-08-29 1991-08-29 耐熱床

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