JPH0617874B2 - 板状物表面の自動検査方法 - Google Patents

板状物表面の自動検査方法

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JPH0617874B2
JPH0617874B2 JP61119795A JP11979586A JPH0617874B2 JP H0617874 B2 JPH0617874 B2 JP H0617874B2 JP 61119795 A JP61119795 A JP 61119795A JP 11979586 A JP11979586 A JP 11979586A JP H0617874 B2 JPH0617874 B2 JP H0617874B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光反射性表面を有する板状物等の表面欠陥
(例えば、JIS用語にて定義される色ポツ等の斑点、
ヘコミ、ハゲ、ボロ、トビ、表面および側部のカケ、擦
りきず、固着鉱物粉等)の反射光検出式検査工程の組合
せからなる自動検査方法に関する。本発明は、湾曲した
表面を有する被検査体にも有利に適用し得る。
〔従来の技術およびその問題点〕
従来、タイル表面等の多様な表面欠陥を総合的に検査す
るには、主に人の目視検査に頼っていた。しかし目視に
よる検査では、選別精度のバラツキ、および寸法的
に大きい欠陥等の重大欠点の人為的な見逃し等の欠点が
ある。従って、目視等の感覚に依存しない機械的完全自
動検査が検査精度および能率等の観点から望ましいが、
タイル等の板状物の表面欠陥は極めて多様であるので、
相対的に簡単な工程による完全自動検査は従来実質的に
不可能であった。
本発明者は、先に光反射性表面を有する板状物の総合的
表面検査方法を開発したが、更に該総合検査方法にて検
出不充分な各欠陥を反射光を利用して検出する個別の検
査方法を開発した。これらの検査方法はいずれも反射光
を利用するものであるので、上記の総合検査方法および
個別の検査方法を搬送系の一検査系列に組合せることに
よって、本発明者は簡単な検査工程による完全自動検査
方法を完成した。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明によって、下記に定義する(A)(ロ)
曲面スクリーン式総合検査工程からなる表面総合検査工
程と、下記に定義する(B)(ロ)凹凸検査工程、
(B)(ハ)側部カケ検査工程および(B)(ニ)擦傷
検査工程から選ばれる少なくとも一つの個別検査工程と
の任意の順序の組合せ検査工程を、一定方向に搬送され
る光反射性表面を有する被検査体に連続して実施するこ
とを特徴とする、板状物表面の自動検査方法が提供され
る。なお、上記の工程に下記の(A)(イ)差動信号式
総合検査工程および/または下記の(B)(イ)斑点個
別検査工程を、任意に追加することができる。
上記の表面総合検査工程(A)および個別検査工程
(B)を以下に定義する。
(A)表面総合検査工程: (イ) 線対称の光反射性表面を有する被検査体を該対
称線方向に搬送し、該被検査体の表面上に検査光を該搬
送方向に対して実質的に直交する方向に線状に且つ該表
面上の線対称位置が同照度になるように照射し、該被検
査体表面からの反射光を該照射被検査体表面の上方に設
置した反射光検出装置により検出して、該被検査体の左
半部および右半部にそれぞれ対応する2種類の受光信号
を得,該2種類の受光信号から差動信号を得ることによ
って該被検査体表面上の欠陥を自動検出する差動信号式
総合検査工程, (ロ)被検査体表面を被う形状であって且つ該表面から
所定距離だけ離隔した位置に設置された半透光性の曲面
スクリーンの検査光入射用開口から、一定方向に搬送中
の該被検査体表面に検査光を照射し、該表面から反射さ
れ該スクリーンを透過した反射光を反射光強度検出装置
により検出し、検出された光強度と基準光強度とを比較
することにより該被検査体表面の欠陥を検出する曲面ス
クリーン式総合検査工程, (B)個別検査工程: (イ)一定方向に搬送中の被検査体の表面に斜め上方か
ら検査光を照射し、該表面からの反射光強度を、該表面
の実質的に垂直上方に設置された反射光検出装置にて測
定して該表面の濃淡差を検出することにより表面斑点を
検出する斑点検査工程; (ロ)一定方向に搬送中の被検査体の表面に斜め上方か
らスリットを介して検査光を照射して該表面上に明部と
暗部とが明確な境界を持たないスリット模様を形成し、
搬送路の上方に設置した反射光検出装置の走査線を該被
検査体表面上に搬送方向と直交する方向に掃引して走査
線方向の該被検査体表面の明暗差を検出しそして信号化
し、得られた信号から該被検査体表面上の凹凸を検出す
る凹凸検査工程; (ハ)一定方向に搬送中の被検査体の側部表面上に、ス
ポット状又は縦方向に線状の検査光を照射し、該側部表
面上の該検査光の像を、該検査光の照射方向から角度を
もって設置された反射光検出装置にて検出し、該像の正
常位置からのズレにより該被検査体側部のカケを検出す
る側部カケ検査工程;(ニ)一定方向に搬送中の被検査
体の表面に斜め上方から検査光を照射し、該表面からの
反射光を、該被検査体の上方且つ該検査光の照射方向か
ら角度をもって設置された反射光検出装置の走査線を該
被検査体の搬送方向と実質的に直交する方向に走査する
ことにより順次検出しそして信号化し、得られた信号を
総合することにより該被検査体表面上の擦傷を検出する
擦傷検査工程。
上記の方法において、各用語について以下に記述する。
(i)検査光は、レーザー光のように非点滅光であるの
が望ましいが、点滅周期が極めて短かい高周波光であっ
てもよい。(ロ)線状に照射するとは、スポット光を高
速度にて線状に走査してもよく、または特殊レンズもし
くはスリットを用いた線状光であってもよい意味であ
る。
(ii)(B)(イ)斑点検査工程、(B)(ロ)凹凸検
査工程、および(B)(ニ)擦傷検査工程において、検
査光は高周波蛍光灯を使用するのが好ましい。
(iii)反射光検出装置とは、反射光の位置変化および
光量変化を側光する固体撮像素子もしくは光電素子(ホ
トダイオード等)を有するカメラ装置を一般に意味し、
代表的には電荷転送デバイス(CTD)、例えば位置セ
ンサーデバイス(PSD)、電荷結合デバイス(CC
D)等のカメラ装置が好ましく使用される。
(iv)(A)(イ)差動信号式総合検査工程において、
被検査体の線対称の両部分に対応する二受光信号から差
動信号を得るとは、例えば、線対称の片側部分に検出す
べき欠陥がある場合に両信号からの電気的な信号差にピ
ークが出現することを意味する。
(v)本発明の方法が適用される光反射性表面を有する
板状物とは、CCDカメラ、PSDカメラ等の光検出装
置により検出し得る程度の光反射性を有する板状物を意
味する。
〔実施態様〕
上記の各検査工程について、単色ブライト釉のタイルの
検査を例として、添付図面を参照しながら以下に具体的
に説明する。
(A)(イ)差動信号式総合検査工程 第1図および第2図は施釉タイル1(100mm角)の差動
信号式総合表面検査工程の一態様を示す構成図であり、
第1図はその側面図、そして第2図はその平面図であ
る。矢印X方向に搬送されるタイル1は、その四辺縁部
に同形状の湾曲部R1,R2,R3 およびR4 を有する。タ
イル1の垂直上方から、スポット状のレーザ光2が、タ
イル1の搬送方向Xと直角方向のA、B両方向に向けて
掃引される。タイル1の直線AB通過時間は約167m sec
(ミリ秒)である(1秒当り6枚のタイルが直線ABを
通過する)。またレーザー光2は、タイル1一枚当り50
0 本の割合でAB間を掃引されるから、レーザー光1本
当りの時間は0.33m sec( 167÷500 =0.33)である。
なお、レーザー光1本の幅は約0.2mm である。また、タ
イル1の斜め上方には6台のCCDカメラD1 〜D6
設置されている。カメラD1 〜D3 はタイル1の前半部
1 〜a3 (湾曲部R1,および湾曲部R3,R4の前半部
を含む)の検出を分担し、そしてカメラD4〜D6 はタ
イル1の後半部a4 〜a6 (湾曲部R2,および湾曲部
3,R4 の後半部を含む)の検出を分担する。更に前半
部のカメラD1,D2 およびD3 はそれぞれタイル1の前
半の右半部a1,中央部a2 および左側部a3 を受持ち、
そして後半部のカメラD4,D5 およびD6 はそれぞれタ
イル1の後半の右側部a4,中央部a5 および左側部a6
を受持つ。レーザー光2とカメラD1 〜D6 との角度θ
5 は約60゜〜約75゜である。またカメラD1,D3,D4
よびD6 はタイルの搬送方向から水平方向に約30゜(θ
=約30゜)傾いて設置されており、そしてカメラD2
よびD5 はタイル搬送路の垂直上方(θ6 =0゜)に設
置されている。
第3図に、タイル1の前半部a1,a2 およびa3 のカメ
ラD1,D2 およびD3 による受光信号AおよびB、並び
にコンピュータにより計算された差動信号(A−B)を
示す。受光信号AはカメラD3 の検出信号A1 とカメラ
2 の検出信号の左半分C1 とから成り、そして受光信
号BはカメラD1 の検出信号B1 とカメラD2 の検出信
号の右半分C2 とから成る。湾曲部R3 およびR4 は、
正常なタイルについてはタイル搬送方向から見て対称形
であるから、受光信号AとBの差である差動信号(A−
B)は、湾曲部R3 およびR4 の位置においても平坦
(直線状)となる。一方R3 およびR4 が対称形でない
か或いはR3 又はR4 に欠陥がある不良品のタイルにつ
いては、差動信号(A−B)に乱れが生じてタイルの縁
部の欠陥が検知される。また、タイル1のa1 部に欠陥
1 およびf2 があると、受光信号Bが異常信号とな
り、それに対応して差動信号(A−B)も直線状信号中
の下方ピークとして表われる。なお、第4および第5図
にタイル表面の欠陥を検出する模式図を示す。第4図は
正常なタイル表面での光反射の模式図、そして第5図は
タイルの欠陥部における光反射の模式図である。第5図
に示すタイル1の欠陥部分fの少なくともある部分にお
いては、レーザー光の反射量l2 は正常表面の反射量l
1 より大きくなる。この差(l2 −l1 )が欠陥として
CCDカメラに検出される。
本工程が適用され得る被検査体は、平坦な表面を有する
ものばかりでなく、左右対称である限り湾曲部表面を有
するもの、例えば左右の縁部に対称形の湾曲部を有する
もの(例えば役物タイル)、曲面表面を有するもの、表
面に繰返される凹凸模様を有するもの、等であってもよ
い。
照射光は、レーザー光以外に点滅周期が高周波であるス
トロボ光、蛍光灯、アーク灯等も使用できる。また照射
光はスポット状光を一定方向(被検査体の搬送方向と直
角の方向)に掃引(走査)する代りに、線状光を用いる
こともできる。
上記の実施態様で、被検査体の前半部と後半部をそれぞ
れ分担する前半部および後半部のCCDカメラを設置し
たのは、被検査体の湾曲部R1 およびR2 を同時に検出
可能にするためであるから、R1 部又はR2 部の検出が
必要でない場合(例えば被検査体を水平面上で 180゜回
転して合計2度検出を行う場合、又は被検査体がR1
および/又はR2 部を有さない板状体である場合)に
は、前半部又は後半部のCCDカメラを省略できる。更
にタイル1の中央部(a2 およびa5 )を受持つカメラ
2 およびD5 を省略して、該中央部a2,a5 をそれぞ
れ2台のカメラD1 とD3 、およびD4 とD6 で検出し
てもよい。但し、検出精度を高めるためには、中央部の
カメラD2 およびD5を用いるのが好ましい。更に、被
検査体の幅が約20cm以下であれば、中央部のカメラD
2(又はD5の信号を2分割するこにより、1台のカメラ
2(又はD5)で検出することも可能である。
更に、CCDカメラの代わりにPSDカメラまたは光電
素子(ホトダイオード等)カメラを用いてもよく、その
場合の検出方法はCCDカメラの場合と実質的に同様で
ある。一般的にPSDカメラが好都合である。
中央部以外のカメラD1,D3,D4およびD5 と搬送路と
の間の水平方向の角度θ6 は通常0゜〜約30゜である。
レーザー光等の照射光の照射角度は、前半部および後半
部のCCDカメラを用いる場合は通常タイル1の表面に
垂直であるが、前半部(又は後半部)のCCDカメラの
みを用いる場合は斜め上方から照射してもよい。この場
合も照射光とCCDカメラとの間の角度θ5 は約60゜〜
約75゜が好ましい。
(A)(ロ)曲面スクリーン式総合検査工程 第6図は上記検査工程装置の一具体例の構成図であり、
そして第7図は第6図のv−v線矢視図である。第6〜
7図において1は被検査体であるタイルを示しており、
矢印Xで示される搬送方向に多数個が連続的に搬送され
ている。22は、このタイル1の表面を被う形状を有す
る半透光性のスクリーンであって、タイル1から所定距
離離隔した搬送路上方位置に固定されている。このスク
リーンは、搬送方向Xと直交する方向(以下、幅方向と
いうことがある)に延在する帯状の開口24を備えてい
る。
10、12、14はそれぞれレーザー光源、レンズ系及
び回転多面鏡であり、レーザービーム2をタイル1の幅
方向に掃引する。26は細幅の凸レンズであり、回転多
面鏡24で放射方向に反射したレーザービームをタイル
1の上面と垂直な方向に揃えるよう、その焦点が回転多
面鏡と一致する高さに設置されている(第7図参照)。
スクリーン22の上方にはスクリーン22よりも大きな
大きさの凸レンズ28が設置されている。
この凸レンズ28は搬送方向Xにのみ凸曲しタイル幅方
向には屈折作用を有しない形状とされている。
凸レンズ28の上方には受光器30が設置されている。
この受光器30の下面側には、タイル幅方向に多数の受
光素子F1 〜Fn が列状に設置されており、各素子F1
〜Fn の出力値は判定器32に入力される。
この判定器32は、各素子F1 〜Fn の出力値を順次に
選択して判定回路に入力するための選択回路を有してい
る。
この具体例装置の作動を次に説明する。
レーザー光源10及びレンズ系12を通り、回転多面鏡
14で反射され、搬送方向Xと直交する方向に掃引され
たレーザービーム2は、凸レンズ26によってタイル1
の上面と垂直方向に屈折され、次いでスクリーン22の
開口24を通り抜けてタイル1の表面に照射される。
第8図〜第10図は、タイルの搬送方向Xへの進行に伴
って変化する反射レーザービームlの方向を示す断面図
である。また、第11図は、スクリーン22の下面に照
射される反射レーザービームlの軌跡を示す。図示の如
く、反射レーザービームlは、入射レーザービーム2の
掃引及びタイル1の進行により、タイル幅方向に延び互
いにほぼ平行で、次第にX方向と反対方向へシフトする
軌跡を描く。なお、第8図〜第10図はタイル1の進行
方向前縁側での反射を示しているが、後縁側でも同様の
反射となり、第11図の左半分に示される軌跡となる。
第6図、第7図では、タイル1の前縁側の湾曲部R1
開口24の直下に位置しており、レーザービーム2はこ
の湾曲部R1 にて斜め上方に反射される。反射されたレ
ーザービームlはスクリーン22の下面に当る。スクリ
ーン22は半透光性であるので、レーザービームlのう
ち相当量がこのスクリーン22を透過し、スクリーン2
2の上面から散乱光となって発散する。この散乱光のう
ち上方に進むビームSは凸レンズ28にて搬送方向に集
束されて、タイル幅方向に延びる帯状となって受光器3
0に入る。受光器30の各素子F1 〜Fn は、入光した
レーザービームの光強度に応じた信号を判定器32に出
力する。
判定器32では、各素子はF1 〜Fn からの出力信号を
レーザービーム2の掃引と同期して選択して判定回路に
入力する。そして、この判定回路では、入力信号たる検
出光強度を基準光強度と比較し、検出光強度が基準光強
度よりも所定値以上離れている場合には欠点として判定
し欠点検出信号を出力する。
第12図は欠点が無い場合の各素子はF1 〜Fn からの
出力値を結んで得られる検出曲線の一例であって、この
検出曲線は滑らかに連続したものとなる。
また、第13図は2箇所の欠点がある場合の検出曲線の
一例である。この場合は、検出曲線に2箇所のピークが
現われる。
即ち、第6図、第7図に示すように、レーザービーム2
が照射されたタイル1の表面に欠点があると、破線で示
すように反射レーザービームlは散乱光状となる。この
散乱光状レーザービームも、スクリーン22を透過し、
その一部は鉛直上方向に発して受光器30のいずれかの
受光素子に入光する。しかしながら、受光素子はF1
n の出力信号のうち、入射レーザービーム2の掃引と
同期して選択されたものの出力信号だけが検出回路に入
力されるので、タイル表面で散乱光状に反射されたビー
ムの検出信号のほとんどは、判定回路に入力されない。
そのため、タイル表面にレーザービームを散乱して反射
する欠点があれば、検出信号の入力レベルの低下として
判定回路にて検出し得る。
また、逆に、レーザービームの反射光を集束させるよう
な欠点がある場合には、判定回路に入力される検出信号
の入力レベルの増大として検出し得る。そして、判定回
路は、第14図に示ように、予め所定範囲の基準信号を
設定しておき、検出信号がこの基準範囲As を超える場
合に、欠点発見信号を出力するよう構成される。
このようにして、タイル表面の湾曲部の欠点が迅速かつ
確実に検出される。
なお、図示の具体例は、タイル進行方向の前後縁側の湾
曲部の欠点検出を行なっているが、タイル1を90度回
転させることにより、すべての湾曲部の欠点検出が可能
である。
また、図示の具体例では、タイル1の上面(平坦面)1
a からの反射レーザービームは開口24を通り抜け、ス
クリーン22には照射しない。このタイル上面1a の欠
点を検出するには、入射レーザービーム2の光軸がタイ
ル進行方向の前又は後側に傾くように調整された装置を
用いれば、上記具体例と同様にして欠点を検出し得る。
ただし、この場合は、従来装置でも欠点検出可能である
ので、本工程装置によって湾曲部の欠点を検出し、平坦
面については従来装置で欠点検出をしても良い。
上記具体例は、本工程装置の一態様であって、本工程は
図示以外の態様をもとり得る。例えば、図示の具体例で
は、受光素子がタイル幅方向に多数個設けられている
が、多数の受光素子の代わりにオプチカルファイバを、
各ファイバの端面がスクリーン上面を指向するように束
状に配列しても良い。この場合、受光素子は1個又は少
数個だけ設置し、この受光素子に入光させるファイバ
を、回転ファイバ装置等を用いて選択するようにすれば
良い。
また、上記具体例の判定回路においては、正常値に幅A
s をもたせているが、製品タイルの形状のバラシキが実
質的に無視できるものであれば、この幅As を設定する
必要はない。
なお、図示の具体例の装置において、諸条件を次のよう
に選定してタイル表面の欠点検出を行ったところ、タイ
ル製造工程で十分な品質管理を行うことができた。
タイルの大きさ:97.75×97.75×5(厚さ)
(mm) 搬送スピード:36m/分 処理能力:5枚/秒 スクリーンの材質:アクリルにサンドブラストでマット
加工したもの スクリーンの大きさ:r1 =100mm、 r2 =200mm 開口24の間隔:W1 =5mm タイル表面とスクリーンとの距離:h1 =50mm レーザーの掃引幅:120mm レーザー出力:50mW(He−Neレーザー) レーザーの掃引スピード:約4170本/秒(搬送スピ
ード36m/分において100mm×100mmのタイ
ル一枚当り500本) レーザーのスポット半径:約0.2mm なお、本工程の装置が、タイル以外の各種部材の表面欠
点の検出にも用い得ることは明らかである。
(B)(イ)斑点検査工程 高周波蛍光灯等の検査光は、垂直方向から約50゜〜7
0゜(θ1 =約50゜〜70゜)傾けて被検査体表面に
照射する。
斑点が有彩色の場合には、光検出装置にほぼ接する下の
位置に、一般に該斑点の色と補色関係にあるフィルター
又は原色(検出する色と同色)のフィルターを設置し
て、該斑点の色を濃くした状態で該装置にて色の濃淡差
を検出する。ここで補色関係のフィルターとは、光検出
装置に依存して加色法および減色法における補色関係に
あるフィルターのいずれであることができる。
斑点が黒色系の場合にはフィルターを用いない方が一般
に明暗差を良く検出できる。
第15図は青色系斑点検出装置の一具体例を示す構成図
である。タイル1の垂直上方(h1 =100mm)には
CCDカメラDが設置され、該カメラDの直下に赤色フ
ィルター3がカメラDに取付けられている。またタイル
1の搬送方向Xに向って角度θ1 (=60゜)の傾きを
もって搬送路から50mmの高さ(h2 =50mm)の
位置に高周波蛍光灯4が設置されている。カメラDは、
タイル1の搬送方向Xと直交する方向(第16および1
7図中のAおよびB方向)に走査線が掃引され、該走査
線上にタイルの斑点f3 があると、検出信号のピークと
して検出される。第16図は(a)正常タイル1および(b)
走査線ABに対応する受光信号を示し、そして第17図
は(a)斑点を有するタイル1′および(b)走査線ABに対
応する信号を示す。
青色系斑点以外に全ての色の斑点も上述したフィルター
を使用することにより検出可能である。なお、R(レッ
ド)、G(グリーン)およびB(ブルー)のフィルター
を適宜使用することにより、全ての色の斑点を検出でき
る。
2色(無彩色を含む)以上の斑点を検出する場合、斑点
色に合せてフィルターを選び(黒色系の場合にはフィル
ターを用いない)、2回以上斑点検査工程に付す。な
お、2種の斑点色が補色関係にある場合には、一方の色
のフィルターにて同時に検出することも可能である。
なお、実用的には青緑色系および黒色系の径0.5から
1mm程度の斑点の欠点が多く存在しまた目立つ傾向が
あるので、これらの斑点の検出が主な対象となる場合が
多い。
(B)(ロ)凹凸検査工程 本工程の一具体例の構成図を第18図に示す。タイル1
の搬送路上で且つタイル1の斜め後の上方に高周波蛍光
灯4および該蛍光灯4とタイル1との間にスリット5が
設置されている。該スリットは、タイル1に投影される
明部と暗部とが明確な境界を持たないスリット模様がタ
イル搬送方向Xと平行になるように配置されている。ま
た搬送路上で且つタイル1の斜め取上方には一次元CC
DカメラDが設置されている。CCDカメラDの走査線
はタイル1の幅方向(第19図中のAB方向)に掃引さ
れ、タイル1の表面を幅方向に輪切りにして順次タイル
表面の欠点を検出する。第19図はタイル1に凸部f4
がある場合のスリット模様6を示す模式図:第20図
は、それぞれ(a)凹凸のない正常タイル表面に対する受
光信号、および(b)第19図に示すタイル1の凸部f4
を通過する走査線に対応する受光信号のフローチャート
である。
上記の対応においてはスリットをタイル搬送方向Xと平
行になるように配置したが、スリットを搬送方向Xと直
交するように(スリット模様がタイル幅方向となる)設
置してもよい。この場合、コスト高ではあるが二次元C
CDカメラ等の二次元カメラを使用してもよい。
このようにして、一般に存在しがちな径2mm以上で凹
凸が数10ミクロン以上の凹凸状欠点が効果的に検出で
きる。
(B)(ハ)側部カケ検査工程 (i)CCDカメラを用いる本工程装置の一具体例の斜
視図を第21図に示す。タイル1の搬送方向Xと直交す
るAB線上に、レーザー光発振器(半導体レーザー)
7、集光レンズ8およびシリンドリカルレンズ9がタイ
ル1の側面両側に(一方側は図示を省略する)設けられ
ている。発振器7からのレーザー光2は集光レンズ8お
よびシリンドリカルレンズ9により、タイル1の側面上
に縦方向に線状に照射される。一方、タイル搬送路の左
右には、レーザー光の照射方向に対し約45゜傾いた位
置(θ4=約45゜)に2個のCCDカメラD(一方の
側のカメラは図示を省略)が設置されている。ここで、
タイル1、発振器7およびカメラDは実質的に同一の平
面上に設けられている。10はCCDカメラ視野であ
る。
第22および第23図は、タイル側面に線状レーザー光
を照射した場合のCCDカメラDから見た該レーザー光
の像を模式的に示した図面である。正常なタイル側面に
おいてはレーザー光像P1 はカメラDからみて直線状で
あり(第22図(a)参照)、これに対応してカメラDの
出力信号S1 も直線状となる(第22図(b)参照)。一
方、カケf5 のあるタイル側面においては、レーザー光
の像P2 は線状からずれた形となり(第23図(a)参
照)、これに対応してカメラDの出力信号S2 も直線状
からずれた形となる(第23図(b)参照)。従って、C
CDカメラの出力信号の乱れにより、タイル側面のカケ
が検出できる。
上記の工程で、タイル1を90゜回転することにより、
タイルの前側面および後側面のカケも検出できる。また
線状光の代りにスポット光を検査光として用いて線状に
走査してもよい。光照射方向と光検出装置との角度θ4
は通常約45゜±10゜である。
(ii)PSDカメラを使用する本工程装置の一具体例の
斜視図を第24図に示す。タイル1の搬送方向Xに対し
45゜の角度をもってタイル1の両側面上にスポット状
にレーザー光2を照射するレーザー光発振器7(一方側
の発振器7は図示を省略)がタイル1の側面の両側に対
向して設けられている。またレーザー光の照射方向に対
してθ4′(=90゜)の角度をもって、一対のPSD
カメラD′(一方側のカメラD′は図示を省略)が設け
られている。タイル1とレーザー光発振器7とPSDカ
メラD′は同一平面上にある。10′はPSDカメラ視
野である。
正常なタイル側面においてはレーザー光2による該タイ
ル側面上のスポット像P1′は常に同一位置に見え、P
SDカメラD′による出力信号S1′に変化はない(第
25図(a)および(b)参照)。タイル側面にカケf5 があ
ると、レーザー光のスポット像P2′の位置がずれるた
め、カメラD′による出力信号S2′に変化が生じる
(第26図(a)および(b)参照)。この変化量の大小を信
号処理して、タイル1側面の良、不良の判定がされる。
このようにして、目立ちやすい約0.1mm平方以上そ
して特に0.2mm平方以上のカケが、効果的に検出で
きる。
(B)(ニ)擦傷検査工程 本工程の一具体例装置の構成図を第27図に示す。タイ
ル1表面の垂直方向から45゜の傾き(θ2 =45゜)
をもって搬送路の上方の位置に一次元CCDカメラDが
設置され、一方タイル1表面の垂直方向から搬送方向X
に向って45゜(θ1 =45゜)の傾きをもって高周波
蛍光灯4が設置されている。該カメラDの走査線掃引方
向は搬送方向Xと直交する方向(タイル幅方向)であ
り、タイル1の表面を幅方向に輪切りする如く、順次検
出する。
タイル1の表面上に擦傷f6 がある場合(第28図(a)
参照)、該擦傷に対応するCCDカメラ出力信号Sn
(n=1,2,3,4,…)の擦傷信号Sfn(n=1,2,3,…)
は仮想線E上に連続する(第28図(b)).一方、タイ
ル1表面上の埃dは散在的に存在するため(第29図参
照)、埃信号Sdnもランダムとなり仮想線上に連続す
ることはない。従って、CCD出力信号Snを統合する
ことにより、擦傷は埃と区別されて検出される。
本工程で検出可能なのは搬送方向に約15゜以上傾いた
擦傷(θ3 ≧約15゜)である。タイル幅方向に沿った
擦傷(θ3 <15゜)の場合はタイル1を90゜回転し
て本工程に付すことにより検出できる。しかし一般的に
は、一方向に搬送する検査だけで、実用的には充分であ
る。
上記の具体例においてはCCDカメラを搬送路の後方そ
して光源を搬送路の前方に設置したが、CCDカメラを
前方にそして光源を後方に設置してもよい。該カメラお
よび光源の傾斜角度θ2 およびθ1 はそれぞれ約45゜
が検出感度上特に好ましく、そして通常45゜±10゜
である。
各工程の組合せによる本発明の方法 本発明の方法は、上記(A)(ロ)の総合表面検査工程
から選ばれる一つの工程と上記(B)(ロ)の個別検査
工程の少なくとも一つの工程との組合せから成る。上記
(A)および(B)の各工程は任意の順序に実施でき
る。また被検査体を各検査工程間において、必要または
都合に応じて実質的に水平面内で適当な角度(例えば9
0゜、180゜等)回転してもよい。
上記のように本発明においては、表面総合検査工程の
(A)(ロ)が不可欠であり、そして総合検査(A)だ
けでは検出困難な被検査体の欠点を検出するための個別
検査工程(B)(ロ)から選ばれる少くも一つの工程と
組合せて一検査系列にて実施する。従って、個別検査工
程(B)は被検査体に存在し得る欠点に応じて選択して
採用できる。必要に応じて被検査体の位置または搬送方
向を90゜回転して実施される第二検査工程は、側部カ
ケ検査、凹凸検査、および外周縁部に湾曲部を有する場
合の総合検査工程において重要である。
〔作用および効果〕
本発明の各工程の作用および効果、並びに本発明方法全
体の作用・効果を以下に記述する。
(A)(イ)差動信号式総合検査工程 被検査体の搬送方向からみて右および左の反射光検出装
置はそれぞれ、該被検査体の右部および左部の表面状態
に応じた信号(BおよびA)を発する。本工程は線対称
表面を有する板状物の差動信号検出方式を採用するた
め、被検査体が湾曲表面を有する場合であっても、差動
信号(A−B)は該湾曲部の影響を受けず、表面欠陥が
ないと平坦となり、表面欠陥がある場合のみ凹又は凸の
ピークとして検出される。1台の反射光検出装置を用い
て信号2分割した場合も同様である。
従って、本工程によれば、下記の効果が得られる。差動
信号による検出方式のため、湾曲した表面縁部を有す
る被検査体(例えば役物タイル)について、平面部分だ
けでなく湾曲部についても表面欠陥を検出できる、左
右対称形の凹凸表面模様を有する反射性板状体等につい
ても、表面欠陥の検出が可能となる。
(A)(ロ)曲面スクリーン式総合検査工程 被検査体の表面に照射された検査光は、該表面で反射さ
れ、該表面を被う形状の曲面スクリーンに入光し、その
反射光の一部は該スクリーンを透過し、光検出装置の光
強度検出手段によって光強度が測定され、この検出され
た光強度は基準光強度と比較される。被検査体表面に所
定大きさ以上の欠点がある場合には、検出された光強度
と基準光強度との差が所定値以上となり、当該欠点の存
在が検知される。本工程においては、スクリーンは被測
定部材の表面を被う形状をしているので、この部材表面
が湾曲していてもその反射光をスクリーンに映し出すこ
とができ、その光強度を測定して欠点を検出することが
可能とされる。
従って本工程によれば、タイル等の湾曲面を有する部材
について、その表面の欠点を迅速かつ精度良く検出でき
る。
(B)(イ)斑点検査工程 有彩色斑点については特定のフィルターを使用しそして
黒色系斑点については好ましくはフィルター無しで、被
検査体表面の色の濃淡差又は明暗差を反射光検出装置に
より検出して、斑点の存在が検出される。
本工程によれば、種々の斑点が精度良く検出でき、上記
(A)の総合検査工程によっては充分でない、凹凸のな
い斑点の検出が可能となる。
(B)(ロ)凹凸検査工程 表面に凹凸欠点のある被検査体にスリットを介して検査
光を照射すると、該表面上に形成されるスリット模様は
該欠点付近において乱れる。このスリット模様を反射光
検出装置の走査線で検出すると、該欠点を通過する走査
線の出力信号は正常表面での出力信号と異なるものとな
り、欠点の存在が検出される。
本工程においては、被検査体表面上に明部と暗部とが明
確な境界を持たないスリット模様を形成するため、スリ
ット模様の明部又は暗部内に入り得る微小な欠点、又は
浅いへこみ等も検出可能となる。
(B)(ハ)側部カケ検査工程 被検査体側面上に線状またはスポット状に照射された検
査光を、照射方向と角度をもって設置された反射光検出
装置から見た場合、正常側面においては直線状または正
常なスポット状となる。カケのある側面においては該直
線または該スポット像が乱れた形となる。これに対応し
て、前者の出力信号は直線そして後者の出力信号は非直
線となって、または該スポット像の位置がずれて、側面
のカケが検出される。
本工程によって、(A)(イ)又は(ロ)の総合検査工
程によっては検出が困難な垂直側面のカケが検出でき
る。
(B)(ニ)擦傷検査工程 擦傷は浅い線状の溝であるため、通常の凹凸欠陥の検出
と比して検出感度を良くしないと検出されない。検出感
度を良くすると、被検査体表面上の埃も誤って検出され
るおそれがある。本工程は擦傷の特徴である連続性(線
状)を利用し、搬送方向に直交する方向に光検出装置の
走査線を掃引して、各走査線による信号を総合すること
により、埃による信号と区別して検出する。即ち、擦傷
の場合、各走査線による信号を統合すると欠点信号は仮
想線上に並ぶが、埃の場合は欠点信号は散在して、仮想
線上に並ぶことはない。
本工程によると、通常の検出方法では検出し得ない微細
な擦傷を、埃と区別して精度良く検出できる。
なお、上記の各検査工程は、単独にてそれぞれ実施する
ことも可能であり、かつそれぞれ充分な特許性を有する
ものと思考される。
本発明の作用・効果 本発明の方法は、上記(A)(ロ)の総合表面検査工程
を用いるため、湾曲面を有する板状物、特に役物タイル
のように湾曲縁部を有する板状物であっても、湾曲面を
含めて表面全体の欠陥を自動的に能率良く検出できる。
更に、上記の総合表面検査工程により検出不充分な欠陥
については、適宜(B)(ロ)の個別検査工程を採択す
ることにより検出できる。これら(A)および(B)の
各検査工程はいずれも一定方向に搬送中の板状物に対し
て実施でき且つ反射光を利用するものであるため、各工
程を組合せて一つのライン上で精度および能率よく自動
的に検査できる。更に、本発明の効果を従来の目視検査
と検査精度および能率の観点から比較すると、(i)検査
速度等の能率では本発明が優れており、(ii)目視検査
者の疲れ等による全般的精度および能率も本発明が格段
に優れており、そして(iii)目視検査者の疲れを除い
た検査精度では商品的にあまり問題とならない軽微な欠
点の場合には両者間に大差はないが、目視検査者が見逃
した重大欠点が本発明によって確実に検出された。しか
も、不良品混入率の多いロットの場合にも、本発明によ
れば安定した検査精度が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図はタイルの差動信号式総合検査工程の一態様を示
す側面構成図;第2図は第1図の平面図;第3図はそれ
ぞれ第1〜2図に示すタイルの(a)左半部の受光信号、
(b)右半部の受光信号、および(c)差動信号の波形を示す
フローチャート;第4図は正常なタイル表面での光反射
の模式図;第5図はタイルの欠陥部における光反射の模
式図;第6図は曲面スクリーン式総合検査工程の一態様
を示す構成図;第7図は第6図のv−v線矢視図;第8
〜11図は曲面スクリーン式総合検査工程における作動
説明図;第12〜14図は該スクリーン式検査工程にお
けるレーザービーム光強度の検出曲線の一例を示す線
図;第15図は青色系斑点検出装置の一具体例の構成
図;第16図は(a)正常タイルの平面図、および(b)該正
常タイルに対する受光信号の波形を示すフローチャー
ト;第17図は(a)斑点を有するタイルの平面図、およ
び(b)該タイルに対する受光信号の波形を示すフローチ
ャート;第18図は凹凸検査装置の一具体例の構成図;
第19図は凸部を有するタイル表面上のスリット模様を
示す模式図;第20図は(a)正常タイル表面に対応する
受光信号、および(b)タイル表面の凸部を通過する走査
線に対応する受光信号の各フローチャート;第21図は
CCDカメラを使用する側部カケ検査装置の概略斜視
図;第22図は(a)正常タイル側面での線状レーザー光
のCCDカメラによる検出像、および(b)該検出像に対
応する出力信号のフローチャート;第23図は、(a)側
面にカケを有するタイルのカケ部分での線状レーザー光
のCCDカメラによる検出像、および(b)該検出像に対
応する出力信号のフローチャート;第24図はPSDカ
メラを使用する側部カケ検査装置の概略斜視図;第25
図は(a)正常タイル側面でのレーザー光スポット像を示
す模式図および(b)該スポット像に対応するPSDカメ
ラ出力信号のフローチャート;第26図は(a)側面にカ
ケを有するタイルのカケ部分でのレーザー光スポット像
を示す模式図および(b)該スポット像に対応するPSD
カメラ出力信号のフローチャート;第27図は、擦傷検
査装置の一具体例の構成図;第28図は、(a)擦傷を有
するタイルの平面図、および(b)該タイル表面に対する
CCDカメラの出力信号のフローチャート;第29図
は、(a)表面に埃を有するタイルの平面図、および(b)該
タイル表面に対するCCDカメラの出力信号のフローチ
ャートである。 1……被検査体(タイル)、2……検査光、3……赤色
フィルター、4……高周波蛍光灯、5……スリット、7
……レーザー発振器、22……スクリーン、 D、D1 〜D6 ……CCDカメラ、D′……PSDカメ
ラ、R1 〜R4 ……湾曲縁部、f、f1 〜f6 ……欠
陥。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−259044(JP,A) 特開 昭56−160645(JP,A) 特開 昭60−96088(JP,A) 実開 昭61−12029(JP,U)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記に定義する(A)(ロ)曲面スクリー
    ン式総合検査工程からなる表面総合検査工程と、下記に
    定義する(B)(ロ)凹凸検査工程、(B)(ハ)側部
    カケ検査工程および(B)(ニ)擦傷検査工程から選ば
    れる少なくとも一つの個別検査工程との任意の順序の組
    合せ検査工程を、一定方向に搬送される光反射性表面を
    有する被検査体に連続して実施することを特徴とする、
    板状物表面の自動検査方法: (A)(ロ)被検査体表面を被う形状であって且つ該表
    面から所定距離だけ離隔した位置に設置された半透光性
    の曲面スクリーンの検査光入射用開口から、一定方向に
    搬送中の該被検査体表面に検査光を照射し、該表面から
    反射され該スクリーンを透過した反射光を反射光強度検
    出装置により検出し、検出された光強度と基準光強度と
    を比較することにより該被検査体表面の欠陥を検出する
    曲面スクリーン式総合検査工程; (B)(ロ)一定方向に搬送中の被検査体の表面に斜め
    上方からスリットを介して検査光を照射して該表面上に
    明部と暗部とが明確な境界を持たないスリット模様を形
    成し、搬送路の上方に設置した反射光検出装置の走査線
    を該被検査体表面上に搬送方向と直交する方向に掃引し
    て走査線方向の該被検査体表面の明暗差を検出しそして
    信号化し、得られた信号から該被検査体表面上の凹凸を
    検出する凹凸検査工程; (B)(ハ)一定方向に搬送中の被検査体の側部表面上
    に、スポット状又は縦方向に線状の検査光を照射し、該
    側部表面上の該検査光の像を、該検査光の照射方向から
    角度をもって設置された反射光検出装置にて検出し、該
    像の正常位置からのズレにより該被検査体側部のカケを
    検出する側部カケ検査工程;および (B)(ニ)一定方向に搬送中の被検査体の表面に斜め
    上方から検査光を照射し、該表面からの反射光を、該被
    検査体の上方且つ該検査光の照射方向から角度をもって
    設置された反射光検出装置の走査線を該被検査体の搬送
    方向と実質的に直交する方向に走査することにより順次
    検出しそして信号化し、得られた信号を総合することに
    より該被検査体表面上の擦傷を検出する擦傷検査工程。
  2. 【請求項2】下記に定義する(A)(イ)差動信号式総
    合検査工程を更に含む、特許請求の範囲第1項の方法: (A)(イ)線対称の光反射性表面を有する被検査体を
    該対称線方向に搬送し、該被検査体の表面上に検査光を
    該搬送方向に対して実質的に直交する方向に線状に且つ
    該表面上の線対称位置が同照度になるように照射し:該
    被検査体表面からの反射光を該照射被検査体表面の上方
    に設置した反射光検出装置により検出して、該被検査体
    の左半部および右半部にそれぞれ対応する2種類の受光
    信号を得:該2種類の受光信号から差動信号を得ること
    によって該被検査体表面上の欠陥を自動検出する差動信
    号式総合検査工程。
  3. 【請求項3】下記に定義する(B)(イ)斑点個別検査
    工程を更に含む、特許請求の範囲第1または2項の方
    法: (B)(イ)一定方向に搬送中の被検査体の表面に斜め
    上方から検査光を照射し、該表面からの反射光強度を、
    該表面の実質的に垂直上方に設置された反射光検出装置
    にて測定して該表面の濃淡差を検出することにより表面
    斑点を検出する斑点検査工程。
  4. 【請求項4】個別検査工程として少なくとも上記の
    (B)(ハ)側部カケ検査工程を含む、特許請求の範囲
    第1、第2又は第3項の方法。
  5. 【請求項5】上記の(B)(イ)斑点検査工程、(B)
    (ロ)凹凸検査工程、(B)(ハ)側部カケ検査工程、
    (B)(ニ)擦傷検査工程および(A)表面総合検査工
    程から成る第一検査工程を被検査体に実施した後、該被
    検査体を実質的に水平面内で90゜回転し、そして(B)
    (ロ)凹凸検査工程、(B)(ハ)側部カケ検査工程お
    よび(A)表面総合検査工程を含む第二検査工程を実施
    する、特許請求の範囲第1〜4項のいずれか1項の方
    法。
  6. 【請求項6】被検査体が施釉タイルである、特許請求の
    範囲第1〜5項のいずれか1項の方法。
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