JPH0617868A - 水平および垂直作動する粘性振動ダンパ - Google Patents
水平および垂直作動する粘性振動ダンパInfo
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- JPH0617868A JPH0617868A JP5046121A JP4612193A JPH0617868A JP H0617868 A JPH0617868 A JP H0617868A JP 5046121 A JP5046121 A JP 5046121A JP 4612193 A JP4612193 A JP 4612193A JP H0617868 A JPH0617868 A JP H0617868A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/02—Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16F15/02—Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
- F16F15/023—Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using fluid means
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/10—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
- F16F9/103—Devices with one or more members moving linearly to and fro in chambers, any throttling effect being immaterial, i.e. damping by viscous shear effect only
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04H—BUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
- E04H9/00—Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate
- E04H9/02—Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate withstanding earthquake or sinking of ground
- E04H9/021—Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings
- E04H9/0235—Anti-seismic devices with hydraulic or pneumatic damping
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- Structural Engineering (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 大きい振幅をもって大きい物体の振動を緩衝
するための水平および垂直作動する粘性振動ダンパにお
いて、粘性緩衝媒体が充填されたダンパハウジングの内
部には少なくとも１本のチューブが配置される。このチ
ューブは水平方向、すなわちダンパハウジング底部に対
し平行に自由移動しうるが、軸方向の移動は阻止され
る。 【効果】 緩衝特性が垂直振動の場合も変化せずに維持
できる。
するための水平および垂直作動する粘性振動ダンパにお
いて、粘性緩衝媒体が充填されたダンパハウジングの内
部には少なくとも１本のチューブが配置される。このチ
ューブは水平方向、すなわちダンパハウジング底部に対
し平行に自由移動しうるが、軸方向の移動は阻止され
る。 【効果】 緩衝特性が垂直振動の場合も変化せずに維持
できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、大きい振幅をもって大
きい物体の振動を緩衝するため水平および垂直作動する
粘性振動ダンパに関するものである。
きい物体の振動を緩衝するため水平および垂直作動する
粘性振動ダンパに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ＷＰ９０／１０８０２号から公知のこの
種のダンパにおいては、円筒状ダンパハウジングの内壁
部と円筒状もしくは杯状ダンパラムとの間に円筒状チュ
ーブが互いに包囲状かつ相対移動しうるよう挿入され
る。ダンパハウジングはそのベースプレートを固定点に
当接させる一方、ダンパラムは支持すべき目的物と上側
プレートを介し接続される。固定点と目的物との間には
相対運動が生じて振動ダンパはこの運動の速度に充分比
例した力を発生する。この種の粘性ダンパの最も重要な
特性は緩衝抵抗Ｗであって、これはダンパ力Ｆを速度ｖ
と式Ｆ＝Ｗ＊ｖにしたがって関連付けたものである。
種のダンパにおいては、円筒状ダンパハウジングの内壁
部と円筒状もしくは杯状ダンパラムとの間に円筒状チュ
ーブが互いに包囲状かつ相対移動しうるよう挿入され
る。ダンパハウジングはそのベースプレートを固定点に
当接させる一方、ダンパラムは支持すべき目的物と上側
プレートを介し接続される。固定点と目的物との間には
相対運動が生じて振動ダンパはこの運動の速度に充分比
例した力を発生する。この種の粘性ダンパの最も重要な
特性は緩衝抵抗Ｗであって、これはダンパ力Ｆを速度ｖ
と式Ｆ＝Ｗ＊ｖにしたがって関連付けたものである。
【０００３】この振動ダンパにおいては、運動がダンパ
ハウジングもしくはチューブの円筒軸線に対し直角方向
である場合（すなわち水平運動に一致する場合）のみ充
分な緩衝作用が生ずる一方、垂直運動の場合にはチュー
ブが極めて僅かしか上方向運動を生ぜず、垂直方向にお
ける緩衝抵抗はチューブなしにも到達する数値に近似す
る。
ハウジングもしくはチューブの円筒軸線に対し直角方向
である場合（すなわち水平運動に一致する場合）のみ充
分な緩衝作用が生ずる一方、垂直運動の場合にはチュー
ブが極めて僅かしか上方向運動を生ぜず、垂直方向にお
ける緩衝抵抗はチューブなしにも到達する数値に近似す
る。
【０００４】極めて大きい水平方向の相対運動が生じた
場合にも同様な効果が生ずる。すなわちこの場合には粘
性緩衝媒体がダンパハウジングの縁部にて上方向に押圧
され、緩衝媒体の粘度および各ダンパ形状に応じ比較的
徐々にしか帰還しない。たとえば正弦状衝撃に基づくと
すれば、各負荷サイクルにつき緩衝媒体はさらに上方向
に押圧される。検討の結果、自由移動しうるチューブも
ダンパハウジングの内部で緩衝媒体により上方向に押圧
されてダンパの性能は急速に低下することが観察され
た。
場合にも同様な効果が生ずる。すなわちこの場合には粘
性緩衝媒体がダンパハウジングの縁部にて上方向に押圧
され、緩衝媒体の粘度および各ダンパ形状に応じ比較的
徐々にしか帰還しない。たとえば正弦状衝撃に基づくと
すれば、各負荷サイクルにつき緩衝媒体はさらに上方向
に押圧される。検討の結果、自由移動しうるチューブも
ダンパハウジングの内部で緩衝媒体により上方向に押圧
されてダンパの性能は急速に低下することが観察され
た。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、任意
の衝撃または運動経過に際し緩衝作用が低下しないよう
冒頭記載の種類の振動ダンパを構成することにある。
の衝撃または運動経過に際し緩衝作用が低下しないよう
冒頭記載の種類の振動ダンパを構成することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明によれ
ば、粘性の緩衝媒体が充填された鍋型のダンパハウジン
グと、ここに突入するダンパラムと、前記ダンパハウジ
ングの内壁部とダンパラムとの間に配置された少なくと
も１本のチューブとからなり、前記チューブはダンパラ
ムに対し同軸的かつ離間して配置されると共にダンパハ
ウジング底部に対し平行に自由移動しうるよう構成した
大きい振幅にて大きい物体の振動を緩衝するための水平
および垂直作動する粘性振動ダンパにおいて、各チュー
ブ（５〜８；３５〜４０）にはそのダンパハウジング底
部（３；３３）から離間した端部およびダンパハウジン
グ（２；３２）の外周壁部（９；４１）にそれぞれ１個
の支持部材（５ａ〜９ａ；４１ａ）を付設し、これによ
りチューブをダンパハウジング（２；３２）に対し軸方
向に支持したことを特徴とする水平および垂直作動する
粘性振動ダンパが提供される。
ば、粘性の緩衝媒体が充填された鍋型のダンパハウジン
グと、ここに突入するダンパラムと、前記ダンパハウジ
ングの内壁部とダンパラムとの間に配置された少なくと
も１本のチューブとからなり、前記チューブはダンパラ
ムに対し同軸的かつ離間して配置されると共にダンパハ
ウジング底部に対し平行に自由移動しうるよう構成した
大きい振幅にて大きい物体の振動を緩衝するための水平
および垂直作動する粘性振動ダンパにおいて、各チュー
ブ（５〜８；３５〜４０）にはそのダンパハウジング底
部（３；３３）から離間した端部およびダンパハウジン
グ（２；３２）の外周壁部（９；４１）にそれぞれ１個
の支持部材（５ａ〜９ａ；４１ａ）を付設し、これによ
りチューブをダンパハウジング（２；３２）に対し軸方
向に支持したことを特徴とする水平および垂直作動する
粘性振動ダンパが提供される。
【０００７】この構成によれば、ダンパハウジングの内
部における少なくとも１本のチューブが所定の衝撃条件
下でダンパハウジングの底面から下降しないよう防止さ
れ、これにより緩衝作用は衝撃または振動運動の種類と
は無関係に維持し続けるよう確保される。
部における少なくとも１本のチューブが所定の衝撃条件
下でダンパハウジングの底面から下降しないよう防止さ
れ、これにより緩衝作用は衝撃または振動運動の種類と
は無関係に維持し続けるよう確保される。
【０００８】好ましくは支持部材はリングフランジとし
て形成することができる。その際、複数のチューブを使
用する場合には最内側チューブのリングフランジを外方
に指向させると共に他の全リングフランジを内方に指向
させる。互いに間隔をもって包囲する複数のチューブを
使用しかつチューブ間に粘性緩衝媒体が満たされた中間
部を少なくとも部分的に充填しうる場合、リングフラン
ジの自由外周領域の直径は各リングフランジの自由外周
領域が隣接リングフランジもしくはその自由周囲領域に
当接するよう寸法決定すべきである。
て形成することができる。その際、複数のチューブを使
用する場合には最内側チューブのリングフランジを外方
に指向させると共に他の全リングフランジを内方に指向
させる。互いに間隔をもって包囲する複数のチューブを
使用しかつチューブ間に粘性緩衝媒体が満たされた中間
部を少なくとも部分的に充填しうる場合、リングフラン
ジの自由外周領域の直径は各リングフランジの自由外周
領域が隣接リングフランジもしくはその自由周囲領域に
当接するよう寸法決定すべきである。
【０００９】特にチューブのリングフランジの外径は、
半径方向外方に直接続くチューブにおけるフランジの内
径よりも大きくすべきである。しかしながら全ての場
合、ダンパハウジングの外周壁部のリングフランジはチ
ューブの軸方向支持のための支持体として作用する。
半径方向外方に直接続くチューブにおけるフランジの内
径よりも大きくすべきである。しかしながら全ての場
合、ダンパハウジングの外周壁部のリングフランジはチ
ューブの軸方向支持のための支持体として作用する。
【００１０】さらに他の実施態様は、この場合も離間し
て互いに同心的に複数のチューブをダンパハウジング内
に配置するが、全チューブの支持部材を全チューブに共
通の一体的リング盤として形成すると共に外周壁部の支
持部材を内方向に指向したリングフランジとして形成
し、互いに対向するリング盤とリングフランジとの縁部
の直径を両部材がその自由外周領域にて互いに当接する
よう寸法決定して構成される。この実施態様は特に簡単
な構成を特徴とし、一体的にリング盤は回転自在かつ移
動自在である。
て互いに同心的に複数のチューブをダンパハウジング内
に配置するが、全チューブの支持部材を全チューブに共
通の一体的リング盤として形成すると共に外周壁部の支
持部材を内方向に指向したリングフランジとして形成
し、互いに対向するリング盤とリングフランジとの縁部
の直径を両部材がその自由外周領域にて互いに当接する
よう寸法決定して構成される。この実施態様は特に簡単
な構成を特徴とし、一体的にリング盤は回転自在かつ移
動自在である。
【００１１】第２の実施態様においては、半径方向の遊
びを以てリング盤をダンパハウジング内に配置し、ダン
パラムを半径方向の遊びを以てリング盤に貫通させる。
さらに、一体的リング盤は長手切欠部を備え、これをリ
ング盤の中心に貫通させることにより切欠部の長手方向
における大きい水平運動を可能にする。外周壁部のリン
グフランジは、第２の実施態様においても上方向へ指向
したチューブの運動に対する支持体として作用する。
びを以てリング盤をダンパハウジング内に配置し、ダン
パラムを半径方向の遊びを以てリング盤に貫通させる。
さらに、一体的リング盤は長手切欠部を備え、これをリ
ング盤の中心に貫通させることにより切欠部の長手方向
における大きい水平運動を可能にする。外周壁部のリン
グフランジは、第２の実施態様においても上方向へ指向
したチューブの運動に対する支持体として作用する。
【００１２】両実施態様において各チューブにはベース
を設けることができ、これらベースを互いに載置せしめ
る。
を設けることができ、これらベースを互いに載置せしめ
る。
【００１３】第１の実施態様においても第２の実施態様
においても、すなわちチューブにベースを設けた構成に
おいても、チューブと最外側チューブと外周壁部と最内
側チューブとダンパラムとの間に種々異なる緩衝特性
（特に粘度）を有する緩衝媒体を充填することができ
る。
においても、すなわちチューブにベースを設けた構成に
おいても、チューブと最外側チューブと外周壁部と最内
側チューブとダンパラムとの間に種々異なる緩衝特性
（特に粘度）を有する緩衝媒体を充填することができ
る。
【００１４】最後に全実施態様においてチューブは緩衝
媒体のための半径方向の流出開口部を備え、その寸法は
所望の緩衝特性に応じて寸法決定される。
媒体のための半径方向の流出開口部を備え、その寸法は
所望の緩衝特性に応じて寸法決定される。
【００１５】
【発明の好適実施態様】以下、添付図面を参照して本発
明を実施例により一層詳細に説明する。図１によれば、
振動ダンパは円筒状周壁部９が底部プレート３と固定接
続されたダンパハウジング２、および対応のカバー板１
を有するダンパーラム４で構成される。
明を実施例により一層詳細に説明する。図１によれば、
振動ダンパは円筒状周壁部９が底部プレート３と固定接
続されたダンパハウジング２、および対応のカバー板１
を有するダンパーラム４で構成される。
【００１６】ダンパハウジング２の内部には図示した場
合は円形断面の４本の同心チューブ５〜８が配置され、
これらは底部プレート３上に載置されると共に水平方向
に二次元で互いに自由移動することができる。最内側チ
ューブ５とダンパラム４との間のリング空間１２ａ並び
にチューブ５〜８間のリング空間１２ｂ〜１２ｄおよび
最外側チューブ８と外周壁部９との間のリング空間１２
ｅには粘性緩衝媒体（図示せず）を充填する。リング空
間１２ａに存在する緩衝媒体には、上方からダンパラム
４を突入させる。
合は円形断面の４本の同心チューブ５〜８が配置され、
これらは底部プレート３上に載置されると共に水平方向
に二次元で互いに自由移動することができる。最内側チ
ューブ５とダンパラム４との間のリング空間１２ａ並び
にチューブ５〜８間のリング空間１２ｂ〜１２ｄおよび
最外側チューブ８と外周壁部９との間のリング空間１２
ｅには粘性緩衝媒体（図示せず）を充填する。リング空
間１２ａに存在する緩衝媒体には、上方からダンパラム
４を突入させる。
【００１７】必要に応じ、各部分空間に存在しかつ排除
される均衡媒体の沈降は、より大きい充填高さの場合に
はチューブ５〜８の上側自由縁部を介して行なわれる一
方、より小さい充填高さの場合はこの場合につき設けら
れた流出開口部（図示せず）により個々のチューブ５〜
８にて行なわれる。
される均衡媒体の沈降は、より大きい充填高さの場合に
はチューブ５〜８の上側自由縁部を介して行なわれる一
方、より小さい充填高さの場合はこの場合につき設けら
れた流出開口部（図示せず）により個々のチューブ５〜
８にて行なわれる。
【００１８】図示した実施例の場合、各チューブ５〜８
はその上側縁部領域にリングフランジ５ａ〜８ａを支持
部材として装着し、最内側チューブ５のリングフランジ
５ａを半径方向外方に指向させると共に他のチューブ６
〜８のリングフランジ６ａ〜８ａを半径方向内方に指向
させる。
はその上側縁部領域にリングフランジ５ａ〜８ａを支持
部材として装着し、最内側チューブ５のリングフランジ
５ａを半径方向外方に指向させると共に他のチューブ６
〜８のリングフランジ６ａ〜８ａを半径方向内方に指向
させる。
【００１９】図１にも見られるように、リングフランジ
５ａ〜８ａの外径および内径は、これらリングフランジ
がそれぞれ順次に重なり合うよう互いに調和させる。そ
の際、各フランジの外径は半径方向に直接続くリングフ
ランジの内径よりも大である。リングフランジの全配置
は外周壁部９の上側縁部領域にて、半径方向内方に指向
したリングフランジ９ａによって支持される。
５ａ〜８ａの外径および内径は、これらリングフランジ
がそれぞれ順次に重なり合うよう互いに調和させる。そ
の際、各フランジの外径は半径方向に直接続くリングフ
ランジの内径よりも大である。リングフランジの全配置
は外周壁部９の上側縁部領域にて、半径方向内方に指向
したリングフランジ９ａによって支持される。
【００２０】個々の空間の内部、すなわち各２本のチュ
ーブ間における緩衝媒体はチューブの軸方向支持に基づ
きもはや上昇しえないので、長時間作動における相当な
改善が達成される。水平方向における負荷の際の緩衝
は、大きい水平方向の相対運動の場合にも実際に一定に
保たれる。ダンパの垂直応力においては、緩衝媒体の粘
度に伴う緩衝抵抗が先ず最初にダンパラム４と最内側チ
ューブ５との間隔により決定される。チューブ５〜８の
垂直運動が阻止されているので、緩衝抵抗の垂直方向の
数値は大きい相対運動の場合にも一定となる。
ーブ間における緩衝媒体はチューブの軸方向支持に基づ
きもはや上昇しえないので、長時間作動における相当な
改善が達成される。水平方向における負荷の際の緩衝
は、大きい水平方向の相対運動の場合にも実際に一定に
保たれる。ダンパの垂直応力においては、緩衝媒体の粘
度に伴う緩衝抵抗が先ず最初にダンパラム４と最内側チ
ューブ５との間隔により決定される。チューブ５〜８の
垂直運動が阻止されているので、緩衝抵抗の垂直方向の
数値は大きい相対運動の場合にも一定となる。
【００２１】図２の実施例は基本的に図１の実施例に対
応する。しかしながら、チューブ５〜８の下端部はそれ
ぞれベースプレート５ｂ〜８ｂにより閉鎖され、これら
ベースプレートは互いに上下配置されて、チューブがそ
の各ベースプレートにより互いに組込まれるようにしか
つ下方向に閉鎖されたリング空間１２ａおよび他のリン
グ空間１２ｂ〜１２ｅが形成されるようにする。チュー
ブ５〜８は水平方向に相対的に自由移動することもでき
るが、軸方向（垂直方向）には移動しえない。
応する。しかしながら、チューブ５〜８の下端部はそれ
ぞれベースプレート５ｂ〜８ｂにより閉鎖され、これら
ベースプレートは互いに上下配置されて、チューブがそ
の各ベースプレートにより互いに組込まれるようにしか
つ下方向に閉鎖されたリング空間１２ａおよび他のリン
グ空間１２ｂ〜１２ｅが形成されるようにする。チュー
ブ５〜８は水平方向に相対的に自由移動することもでき
るが、軸方向（垂直方向）には移動しえない。
【００２２】図２による実施例は、図１による実施例と
対比し種々の空間に種々異なる緩衝特性（特に種々異な
る粘度）の緩衝媒体を充填しうるという利点を有し、し
たがって緩衝作用もしくは緩衝特性をより広範囲に変化
させると共に調整することができる。
対比し種々の空間に種々異なる緩衝特性（特に種々異な
る粘度）の緩衝媒体を充填しうるという利点を有し、し
たがって緩衝作用もしくは緩衝特性をより広範囲に変化
させると共に調整することができる。
【００２３】図３の実施例も基本的に図１の実施例に対
応する。この場合、詳細には底部プレートを符号３３に
より、外周壁部を符号４１により、カバー板を符号３１
により、さらにダンパラムを符号３４によりそれぞれ示
す。
応する。この場合、詳細には底部プレートを符号３３に
より、外周壁部を符号４１により、カバー板を符号３１
により、さらにダンパラムを符号３４によりそれぞれ示
す。
【００２４】この場合、ダンパハウジング３２には６本
のチューブ３５〜４０を互いに同心配置する。その際、
チューブ３５〜４０もしくはダンパハウジングの外周壁
部４１と最外側チューブ４０との間、並びにダンパラム
３４と最内側チューブ３５との間にはリング空間４３ａ
〜４３ｇが形成される。
のチューブ３５〜４０を互いに同心配置する。その際、
チューブ３５〜４０もしくはダンパハウジングの外周壁
部４１と最外側チューブ４０との間、並びにダンパラム
３４と最内側チューブ３５との間にはリング空間４３ａ
〜４３ｇが形成される。
【００２５】図３による実施例の場合、全チューブ３５
〜４０は共通の上側プレート３５ａにより軸方向に共通
支持され、このプレート３５ａはダンパハウジング３２
に対しその外周壁部４１により支持される。プレート３
５ａはリング盤として形成され、半径方向の遊びを以て
ダンパハウジング３２内に配置されるような寸法とす
る。リング盤３５ａはリングフランジ４１ａにより支持
され、このリングフランジは外周壁部４１の上部領域に
て内方向に指向する。
〜４０は共通の上側プレート３５ａにより軸方向に共通
支持され、このプレート３５ａはダンパハウジング３２
に対しその外周壁部４１により支持される。プレート３
５ａはリング盤として形成され、半径方向の遊びを以て
ダンパハウジング３２内に配置されるような寸法とす
る。リング盤３５ａはリングフランジ４１ａにより支持
され、このリングフランジは外周壁部４１の上部領域に
て内方向に指向する。
【００２６】図３の実施例は実質的に図１もしくは図２
の実施例と同じ作用を示すが、図１もしくは図２の実施
例と対比して可能な振動振幅が上記半径方向遊びの小さ
い寸法により制限される。大きい振動振幅は図５の実施
例にて可能となる。
の実施例と同じ作用を示すが、図１もしくは図２の実施
例と対比して可能な振動振幅が上記半径方向遊びの小さ
い寸法により制限される。大きい振動振幅は図５の実施
例にて可能となる。
【００２７】図４の実施例は基本的に図３の実施例に対
応する。しかしながら図２の実施例と同様に、チューブ
３５〜４０はその下端部がそれぞれベースプレート３５
ｂ〜４０ｂにより閉鎖され、この場合も図２の実施例に
関連して上記に説明したと同様な利点が得られる。
応する。しかしながら図２の実施例と同様に、チューブ
３５〜４０はその下端部がそれぞれベースプレート３５
ｂ〜４０ｂにより閉鎖され、この場合も図２の実施例に
関連して上記に説明したと同様な利点が得られる。
【００２８】図３および図４の実施例は、簡単な個々の
部材で製作しうる特に簡単な構成を特徴とする。
部材で製作しうる特に簡単な構成を特徴とする。
【００２９】図２および図４の実施例の場合、緩衝媒体
の粘度に関する適当な選択により、ダンパラムの水平移
動と共に変化する緩衝抵抗Ｗを得ることができる。この
ようにして、順次変化する緩衝を実現することができ
る。順次変化する緩衝は、さらに全実施例においてチュ
ーブ間の半径方向間隔を所望の緩衝特性および緩衝媒体
の粘度に応じ寸法決定することにより影響を受ける。
の粘度に関する適当な選択により、ダンパラムの水平移
動と共に変化する緩衝抵抗Ｗを得ることができる。この
ようにして、順次変化する緩衝を実現することができ
る。順次変化する緩衝は、さらに全実施例においてチュ
ーブ間の半径方向間隔を所望の緩衝特性および緩衝媒体
の粘度に応じ寸法決定することにより影響を受ける。
【００３０】図３および図４の実施例において、プレー
ト３５ａは並進運動しうるだけでなく回転しうるよう支
持される。プレート３５ａにおける楕円形もしくは長形
の切欠部５０の形状において、その長手方向範囲はダン
パラム３４の最大可能な水平通路を決定する。幅範囲は
ダンパラム３４の外径よりも若干大である。ダンパラム
が水平移動する場合、このようにしてプレート３５ａは
切欠部の長手軸線がダンパラム移動の方向に一致するよ
う回転する。
ト３５ａは並進運動しうるだけでなく回転しうるよう支
持される。プレート３５ａにおける楕円形もしくは長形
の切欠部５０の形状において、その長手方向範囲はダン
パラム３４の最大可能な水平通路を決定する。幅範囲は
ダンパラム３４の外径よりも若干大である。ダンパラム
が水平移動する場合、このようにしてプレート３５ａは
切欠部の長手軸線がダンパラム移動の方向に一致するよ
う回転する。
【００３１】全実施例において多数のチューブを任意に
ダンパハウジングの内部に配置することができる。さら
に、これらチューブはそれぞれ緩衝媒体用の半径方向流
出開口部（図示せず）を備えることもでき、その寸法は
所望の緩衝特性に応じて決定される。
ダンパハウジングの内部に配置することができる。さら
に、これらチューブはそれぞれ緩衝媒体用の半径方向流
出開口部（図示せず）を備えることもでき、その寸法は
所望の緩衝特性に応じて決定される。
【００３２】
【発明の効果】本発明の振動ダンパにおいては極めて大
きい水平および垂直方向の相対運動が生じても、粘性の
緩衝媒体の振動吸収作用により急速に振動衝撃を低下さ
せることができる。
きい水平および垂直方向の相対運動が生じても、粘性の
緩衝媒体の振動吸収作用により急速に振動衝撃を低下さ
せることができる。
【図１】第１実施態様によるダンパの半径方向断面図、
【図２】各チューブにベースプレートを装着した図１に
よる実施態様のダンパの半径方向断面図、
よる実施態様のダンパの半径方向断面図、
【図３】第２実施態様によるダンパの半径方向断面図、
【図４】各チューブにベースプレートを装着した図３に
よるダンパの半径方向断面図、
よるダンパの半径方向断面図、
【図５】ダンパラムのカバー板を削除した図３および図
４によるダンパの平面図。
４によるダンパの平面図。
１ カバー板 ２ ダンパハウジング ３ 底部プレート ４ ダンパラム ５〜８ チューブ ９ 円筒状周壁部
Claims (11)
- 【請求項１】 粘性の緩衝媒体が充填された鍋型のダン
パハウジングと、ここに突入するダンパラムと、前記ダ
ンパハウジングの内壁部とダンパラムとの間に配置され
た少なくとも１本のチューブとからなり、前記チューブ
はダンパラムに対し同軸的かつ離間して配置されると共
にダンパハウジング底部に対し平行に自由移動しうるよ
う構成した大きい振幅にて大きい物体の振動を緩衝する
ための水平および垂直作動する粘性振動ダンパにおい
て、各チューブ（５〜８；３５〜４０）にはそのダンパ
ハウジング底部（３；３３）から離間した端部およびダ
ンパハウジング（２；３２）の外周壁部（９；４１）に
それぞれ１個の支持部材（５ａ〜９ａ；４１ａ）を付設
し、これによりチューブをダンパハウジング（２；３
２）に対し軸方向に支持したことを特徴とする水平およ
び垂直作動する粘性振動ダンパ。 - 【請求項２】 支持部材を水平リングフランジ（５ａ〜
９ａ）として形成したことを特徴とする請求項１に記載
のダンパ。 - 【請求項３】 最内側チューブ（５）のリングフランジ
（５ａ）を外方向に指向させると共に他の全リングフラ
ンジ（８ａ〜９ａ）を内方向に指向させ、各リングフラ
ンジの自由外周領域が隣接リングフランジまたはその自
由外周領域に対し当接するようリングフランジ（５ａ〜
９ａ）の自由外周縁部の直径を寸法決定したことを特徴
とする請求項２に記載のダンパ。 - 【請求項４】 チューブ（５〜８；３５〜４０）を互い
に半径方向の間隔をもってダンパラム（４；３４）に対
し同心的に配置し、チューブ（５〜８；３５〜４０）も
しくは最内側チューブ（５；３５）とダンパラム（４；
３４）もしくは最外側チューブ（８；４０）とダンパハ
ウジング（２；３２）の外周壁部（９；４１）との間の
全リング空間（１２ａ〜１２ｅ；４３ａ〜４３ｇ）には
少なくとも部分的に粘性緩衝媒体を充填したことを特徴
とする請求項１〜３のいずれか１項に記載のダンパ。 - 【請求項５】 チューブが緩衝媒体のための半径方向の
流出開口部を備え、その寸法を所望の緩衝特性に依存し
て寸法決定したことを特徴とする請求項１〜４のいずれ
か１項に記載のダンパ。 - 【請求項６】 最内側チューブ（５；３５）とダンパラ
ム（４；３４）もしくはチューブ（５〜８；３５〜４
０）もしくは最外側チューブ（８；４０）とダンパハウ
ジングの外周壁部（９；４１）との間の半径方向間隔を
同一に寸法決定したことを特徴とする請求項４または５
に記載のダンパ。 - 【請求項７】 最内側チューブ（５；３５）とダンパラ
ム（４；３４）もしくはチューブ（５〜８；３５〜４
０）もしくは最外側チューブ（８；４０）とダンパハウ
ジング（２；３２）の外周壁部（９；４１）との間の半
径方向間隔を異なって寸法決定したことを特徴とする請
求項４または５に記載のダンパ。 - 【請求項８】 最内側チューブ（５；３５）とダンパラ
ム（４；３４）もしくはチューブ（５〜８；３５〜４
０）もしくは最外側チューブ（８；４０）とダンパハウ
ジング（２；３２）の外周壁部（９；４１）との間の半
径方向間隔を所望の緩衝特性および／または緩衝媒体の
粘度に依存して寸法決定したことを特徴とする請求項４
または５に記載のダンパ。 - 【請求項９】 各チューブ（５〜８；３５〜４０）にベ
ース（５ｂ〜８ｂ；３５ｂ〜４０ｂ）を設け、互いに隣
接するチューブ（５〜８；３５〜４０）のベース（５ｂ
〜８ｂ；３５ｂ〜４０ｂ）を互いに載置したことを特徴
とする請求項４〜８のいずれか１項に記載のダンパ。 - 【請求項１０】 全チューブ（３５〜４０）の支持部材
を全チューブに共通の一体的リング盤（３５ａ）として
形成すると共に外周壁部（４１）の支持部材を内方向に
指向したリングフランジ（４１ａ）として形成し、互い
に対向するリング板（３５ａ）とリングフランジ（４１
ａ）との縁部の直径を両部材がその自由外周領域にて互
いに当接するよう寸法決定したことを特徴とする請求項
１に記載のダンパ。 - 【請求項１１】 ダンパラム（４；３４）が切欠部（５
０）の長手方向で大きい水平通路に沿って移動しうるよ
う、一体的リング盤（３５ａ）がその中心に導通された
長手切欠部（５０）を備えることを特徴とする請求項１
０に記載のダンパ。
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