JPH06178552A - パワーデバイスの制御回路、レベルシフト回路及び半導体集積回路装置 - Google Patents

パワーデバイスの制御回路、レベルシフト回路及び半導体集積回路装置

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JPH06178552A
JPH06178552A JP4330448A JP33044892A JPH06178552A JP H06178552 A JPH06178552 A JP H06178552A JP 4330448 A JP4330448 A JP 4330448A JP 33044892 A JP33044892 A JP 33044892A JP H06178552 A JPH06178552 A JP H06178552A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御電圧の充電時間を考慮して制御入力信号
を設定する必要がなく、パワーデバイスを強制的にオフ
状態にした異常状態の原因を正確に認識することができ
るパワーデバイスの制御回路を得る。 【構成】 OC異常検出回路4は、過電流検出信号S
O′に基づき、過電流異常信号FOOCを第1の外部出
力端子P3から出力する。UV異常検出回路3は、入力
信号VIN1及び制御電圧低下検出信号SMに基づき、制
御電圧異常低下信号FOUVを第2の外部出力端子P4
から出力するとともに、制御電圧異常低下信号FOUV
が異常を指示する場合、微小遅延時間経過後、ターンオ
ンパルスをORゲートG2を介してレベルシフト回路L
ONに出力する。 【効果】 制御入力信号の制約がなくなるとともに、第
1及び第2の外部出力端子より得られる信号に基づき、
異常状態の原因を正確に認識することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はIGBT等のパワーデ
バイスの制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、従来のハーフブリッジ接続構
成のパワーデバイスの制御回路の構成を示す回路構成図
である。同図に示すように、IGBT等のパワーデバイ
スであるトランジスタQ1及びQ2が主電源P−N間に
トーテムポール接続され、これらのトランジスタQ1及
びQ2それぞれにフライホイルダイオードD1及びD2
が逆並列に接続される。トランジスタQ1のエミッタと
トランジスタQ2のコレクタとの間の接続点Uには誘導
性負荷1が接続される。
【0003】トランジスタQ1及びトランジスタQ2
は、それぞれ異なる制御電圧VH及びVLに基づき駆動
制御される。トランジスタQ2のエミッタ電位(接地レ
ベル)を基準とした制御電圧VLは、負電極が接地され
た電源VLSの正電極より供給される。
【0004】一方、トランジスタQ1のエミッタ電位を
基準とした制御電圧VHは、負電極がトランジスタQ1
のエミッタに接続されたコンデンサCPの正電極より供
給される。コンデンサCPの正電極はダイオードDPの
カソードに接続され、負電極がトランジスタQ1のエミ
ッタに接続される。つまり、制御電圧VHとして、電源
VLSからダイオードDPを介してコンデンサCPに充
電された電荷を用いている。
【0005】ダイオードDPのアノードは電源VLSの
正電極に接続される。なお、図17は勿論、他のすべて
の図面中において、「▽」はトランジスタQ1のエミッ
タへの接続を意味する。
【0006】このように、1つの電源VLSを用いて、
上側のトランジスタQ1の駆動用の制御電圧VHと、下
側のトランジスタQ2の駆動用の制御電圧VLを供給し
ている。
【0007】入力信号VIN1はエッジトリガパルス発生
回路P1に取り込まれ、入力信号VIN2は制御回路2に
取り込まれる。入力信号VIN1及び入力信号VIN2は制
御電圧VLに基づく信号である。
【0008】エッジトリガパルス発生回路P1は、入力
信号VIN1に基づき、トランジスタQ1をターンオンさ
せるタイミング(入力信号VIN1のHレベル立ち上がり
タイミング等)でターンオンパルスをターンオン用のレ
ベルシフト回路LONに出力するとともに、トランジスタ
Q1をターンオフさせるタイミング(入力信号VIN1の
Lレベル立ち下がりタイミング等)でターンオフパルス
をターンオフ用のレベルシフト回路LOFF に出力する。
【0009】レベルシフト回路LONは、制御電圧VLに
基づくターンオンパルスを、制御電圧VHに基づく信号
にレベルシフトしてフリップフロップFF1のセット入
力S1に出力する。同様にして、レベルシフト回路LOF
F は、制御電圧VLに基づくターンオフパルスを、制御
電圧VHに基づく信号にレベルシフトしてORゲートG
1の第1入力に出力する。
【0010】制御電源電圧低下保護回路UV1は制御電
圧VHをモニタし、制御電圧VHが異常に低下するとH
レベル、それ以外はLレベルとなる制御電圧低下検出信
号SMをORゲートG1の第2入力に出力する。
【0011】電流センサCS1は、トランジスタQ1の
センス電極を流れる電流を電流−電圧変換して得られる
センス電圧VSを、コンパレータで構成される過電流保
護回路OC1の正入力に出力する。過電流保護回路OC
1は負入力に基準電圧VRを取り込み、その出力を過電
流検出信号SOとしてORゲートG1の第3入力に出力
する。
【0012】フリップフロップFF1はリセット入力R
1にORゲートG1の出力を受け、そのQ出力Q1がド
ライバDR1の入力に接続される。そして、ドライバD
R1の出力がトランジスタQ1のゲートに印加される。
【0013】接続点Uにはさらに出力電圧検出回路VM
が接続され、出力電圧検出回路VMは接続点Uの電圧V
Uをモニタし、電圧VUの所定電位に対する比較結果の
大/小に基づき、“H”/“L”レベルの電位比較信号
SCを異常状態検出回路FSに出力する。
【0014】異常状態検出回路FSは、電位比較信号S
Cと入力信号VIN1とを受け、これらの信号に基づき、
トランジスタQ1が異常状態であるか否かを示す異常状
態信号FOを出力する。
【0015】制御回路2は入力信号VIN2に基づき、ト
ランジスタQ2のオン,オフ等の駆動制御を行う。制御
回路2の内部構成及び動作は、本発明との関わりが希薄
であるため、説明を省略する。図17において、点線で
囲んだ部分31がパワーデバイス(トランジスタQ1及
びQ2)の制御回路となる。
【0016】このような構成において、入力信号VIN1
がターンオンを指示すると、エッジトリガパルス発生回
路P1及びレベルシフト回路LONを介して、制御電圧V
Hレベルの“H”がフリップフロップFF1のセット入
力S1に付与される。
【0017】その結果、フリップフロップFF1のQ出
力Q1が“H”となり、この“H”がドライバDR1を
介してトランジスタQ1のゲートに付与されることによ
り、トランジスタQ1はオン状態となる。
【0018】一方、入力信号VIN1がターンオフを指示
すると、エッジトリガパルス発生回路P1及びレベルシ
フト回路LOFF を介して、制御電圧VHレベルの“H”
が、ORゲートG1を介してフリップフロップFF1の
リセット入力R1に付与される。
【0019】その結果、フリップフロップFF1のQ出
力Q1が“L”となり、この“L”がドライバDR1を
介してトランジスタQ1のゲートに付与されることによ
り、トランジスタQ1はオフ状態となる。
【0020】また、トランジスタQ1が過電流供給状態
となり、センス電圧VSが基準電圧VRを上回ると過電
流保護回路OC1の過電流検出信号SOが“H”とな
り、その“H”がORゲートG1を介してフリップフロ
ップFF1のリセット入力R1に付与される。
【0021】その結果、フリップフロップFF1のQ出
力Q1が“L”となり、この“L”がドライバDR1を
介してトランジスタQ1のゲートに付与されることによ
り、トランジスタQ1はオフ状態となり、トランジスタ
Q1が過電流供給状態から解放される。
【0022】また、制御電圧VHが異常に低下すると、
制御電圧低下検出信号SMがHレベルとなり、その
“H”がORゲートG1を介してフリップフロップFF
1のリセット入力R1に付与される。
【0023】その結果、フリップフロップFF1のQ出
力Q1が“L”となり、この“L”がドライバDR1を
介してトランジスタQ1のゲートに付与されることによ
り、トランジスタQ1はオフ状態となり、コンデンサC
Pへの充電が再開され、制御電圧VHが再び正常レベル
に復帰する。
【0024】トランジスタQ1がオフ状態になると、接
続点Uの電圧VUが低下する。そして、出力電圧検出回
路VMの所定電位を下回ると、電位比較信号SCが
“L”に変化する。このとき、異常状態検出回路FS
は、入力信号VIN1がオン状態を指示しておれば、トラ
ンジスタQ1の過電流供給状態、あるいは制御電圧VH
の異常低下が原因で、トランジスタQ1が強制的にオフ
状態にされたと以上状態であると判断し、異常状態を指
示する異常状態信号FOを出力する。
【0025】図17で示したパワーデバイスの制御回路
による3相モーターの駆動例を図18に示す。図18に
示すように、パワーデバイスであるトランジスタQ1,
Q2が、トランジスタQ3,Q4が、トランジスタQ
5,Q6がそれぞれトーテムポール接続され、さらに電
源P−N間に3相ブリッジ接続される。トランジスタの
接続点U,V,Wのそれぞれには、モーターMの入力端
が接続される。
【0026】トランジスタQ1〜Q6には、それぞれフ
リーホイルダイオードD1〜D6が逆並列接続される。
トランジスタQ1〜Q6の各々のゲートには、IGBT
の駆動・保護等の制御を行う制御回路31〜33の出力
が与えられる。
【0027】制御回路31〜33はマイクロコンピュー
タ等で構成されるコントローラ40からの制御信号S1
0〜S30に基づき、トランジスタQ1〜Q6をオン・
オフしてモーターMの動作制御を行う。
【0028】図18と図17とを対応させると、図18
のQ1,Q2,D1,D2及び制御回路31はそのまま
図17に対応し、図18のモーターMが図17の誘導性
負荷1に対応し、図18の制御信号S10が入力信号V
IN1及び入力信号VIN2に対応する。そして、制御回路
31〜33部分は集積化されるのが一般的である。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】従来のハーフブリッジ
接続構成のパワーデバイスの制御回路は以上のように構
成され、接続点Uの電位VUをモニタすることにより、
パワーデバイスの異常状態を検出していた。このため、
異常状態信号FOが異常状態を指示した原因が、トラン
ジスタQ1の過電流供給状態であるか、制御電圧VHの
異常低下であるかを識別することはできないという問題
点があった。
【0030】また、トランジスタQ1の制御電圧VHは
コンデンサCPより供給されている。したがって、トラ
ンジスタQ1がオン状態で、接続点Uの電圧VUが高電
位状態の期間は、コンデンサCPは放電状態となり、時
間経過とともに制御電圧VHは低下するという性質を有
する。
【0031】このため、トランジスタQ1の定格電流容
量、トランジスタQ1の最大オン時間には制限を設ける
必要性が生じ、この制限のため、制御電圧VHが電位低
下を考慮して定期的にコンデンサCPが充電されるよう
に入力信号VIN1を設定しなければならないという問題
点があった。
【0032】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、コンデンサで供給される制御電圧の充電
時間を考慮して制御入力信号を設定する必要がなく、パ
ワーデバイスを強制的にオフ状態にした異常状態の原因
を正確に認識することができるパワーデバイスの制御回
路を得ることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載のパワーデバイスの制御回路は、主電源にトーテ
ムポール接続された第1のトランジスタと第2のトラン
ジスタとから構成され、前記第1及び第2のトランジス
タはそれぞれ異なるレベルの第1及び第2の制御電圧で
オン・オフ制御され、前記第1の制御電圧は、所定のコ
ンデンサの両電極の電位差で規定され、前記所定のコン
デンサは前記第1のトランジスタのオフ状態時に充電さ
れる、パワーデバイスに対する制御回路であって、第1
及び第2の外部入力端子と、第1及び第2の外部出力端
子と、前記第1の外部入力端子より得られる第1の制御
入力信号に基づき、前記第1の制御電圧で前記第1のト
ランジスタのオン,オフを制御する第1の制御回路と、
前記第2の外部入力端子より得られる第2の制御入力信
号に基づき、前記第2の制御電圧で前記第2のトランジ
スタのオン,オフを制御する第2の制御回路とを備え、
前記第1の制御回路は、オン信号/オフ信号に基づき、
前記第1のトランジスタをオン/オフさせる前記第1の
制御電圧を前記第1のトランジスタの制御電極に出力す
る駆動手段と、前記第1の制御入力信号がオン状態を指
示する時、活性状態のオン指示信号を出力し、前記第1
の制御入力信号がオフ状態を指示する時、活性状態のオ
フ指示信号を出力する指示信号発生手段と、前記オン指
示信号が活性状態の時、前記オン信号を前記駆動手段に
出力するオン状態制御手段と、前記オフ指示信号が活性
状態の時、前記オフ信号を前記駆動手段に出力する第1
のオフ状態制御手段と、前記第1のトランジスタを流れ
る電流量を検出し、該電流量が所定の電流量を上回ると
異常状態を指示する過電流検出信号を出力する過電流検
出手段と、前記過電流検出信号が異常状態を指示する
時、前記オフ信号を前記駆動手段に出力する第2のオフ
状態制御手段と、前記過電流検出信号の指示に基づき、
正常/異常を指示する過電流異常信号を前記第1の外部
出力端子に出力する過電流異常信号出力手段と、前記第
1の制御電圧を検出し、該第1の制御電圧が所定レベル
を下回ると、異常状態を指示する制御電圧低下検出信号
を出力する制御電源電圧低下検出手段と、前記制御電圧
低下検出信号が異常状態を指示する時、前記オフ信号を
前記駆動手段に出力する第3のオフ状態制御手段と、前
記制御電圧低下検出信号の指示に基づき、正常/異常を
指示する制御電圧異常低下信号を第2の外部出力端子に
出力するとともに、前記制御電圧低下検出信号が異常状
態を指示した時点から、前記所定のコンデンサへの十分
な充電が完了する時間以上の所定の遅延時間経過後に活
性状態の前記オン指示信号を出力する制御電圧低下信号
出力手段とを備えて構成される。
【0034】望ましくは、請求項2記載のパワーデバイ
スの制御回路のように、前記オン信号、前記オフ信号、
前記過電流検出信号及び前記制御電圧低下検出信号は前
記第1の制御電圧の信号レベルであり、前記オン指示信
号、前記オフ指示信号、前記過電流異常信号及び前記制
御電圧異常低下信号は前記第2の制御電圧の信号レベル
であり、前記オン状態制御手段は、前記第2の制御電圧
の信号レベルの前記オン指示信号を、前記第1の制御電
圧の信号レベルの前記オン信号にレベルシフトする第1
のレベルシフト手段を有し、前記オフ状態制御手段は、
前記第2の制御電圧の信号レベルの前記オフ指示信号
を、前記第1の制御電圧の信号レベルの前記オフ信号に
レベルシフトする第2のレベルシフト手段を有し、前記
過電流異常信号出力手段は、前記第1の制御電圧の信号
レベルの前記過電流検出信号を、前記第2の制御電圧の
信号レベルの前記過電流異常信号にレベルシフトする第
3のレベルシフト手段を有し、前記制御電圧低下信号出
力手段は、前記第1の制御電圧の信号レベルの前記制御
電圧低下検出信号を、前記第2の制御電圧の信号レベル
の前記制御電圧低下検出信号にレベルシフトする第4の
レベルシフト手段を有する。
【0035】この発明の請求項3記載のパワーデバイス
の制御回路は、主電源にトーテムポール接続された第1
のトランジスタと第2のトランジスタとから構成され、
前記第1及び第2のトランジスタはそれぞれ異なるレベ
ルの第1及び第2の制御電圧でオン・オフ制御され、前
記第1の制御電圧は、所定のコンデンサの両電極の電位
差で規定され、前記所定のコンデンサは前記第1のトラ
ンジスタのオフ状態時に充電される、パワーデバイスに
対する制御回路であって、第1及び第2の外部入力端子
と、第1及び第2の外部出力端子と、前記第1の外部入
力端子より得られる第1の制御入力信号に基づき、前記
第1の制御電圧で前記第1のトランジスタのオン,オフ
を制御する第1の制御回路と、前記第2の外部入力端子
より得られる第2の制御入力信号に基づき、前記第2の
制御電圧で前記第2のトランジスタのオン,オフを制御
する第2の制御回路とを備え、前記第1の制御回路は、
オン信号/オフ信号に基づき、前記第1のトランジスタ
をオン/オフさせる前記第1の制御電圧を前記第1のト
ランジスタの制御電極に出力する駆動手段を備え、前記
駆動手段は前記オン信号と前記オフ信号を同時に得た場
合、前記オフ信号を優先し、前記第1の制御入力信号が
オン状態を指示する時、活性状態のオン指示信号を出力
し、前記第1の制御入力信号がオフ状態を指示する時、
活性状態のオフ指示信号を出力する指示信号発生手段
と、前記オン指示信号が活性状態の時、前記オン信号を
前記駆動手段に出力するオン状態制御手段と、前記オフ
指示信号が活性状態の時、前記オフ信号を前記駆動手段
に出力する第1のオフ状態制御手段と、前記第1のトラ
ンジスタを流れる電流量を検出し、該電流量が所定の電
流量を上回ると、過電流異常状態を指示する過電流検出
信号を出力する過電流検出手段と、過電流異常状態を指
示する前記過電流検出信号をトリガとして、前記オフ信
号を前記駆動手段に出力する第2のオフ状態制御手段と
をさらに備え、前記第2のオフ状態制御手段による前記
オフ信号の出力は、前記第1のオフ状態制御手段による
前記オフ信号の出力まで継続され、前記第1の制御電圧
を検出し、該第1の制御電圧が所定レベルを下回ると、
制御電圧低下異常状態を指示する制御電圧低下検出信号
を出力する制御電圧低下検出手段と、前記制御電圧低下
検出信号が制御電圧低下異常状態を指示する時、前記オ
フ信号を前記駆動手段に出力する第3のオフ状態制御手
段と、 前記第1のトランジスタの一方電極と前記第2
のトランジスタの他方電極との接続点より得られる出力
電圧を検出する出力電圧検出手段と、前記第1の制御入
力信号及び前記出力電圧に基づき、前記第1のトランジ
スタが強制的にオフ状態にされたと判断すると、異常状
態を指示する異常状態信号を出力するとともに、前記判
断時点から、前記所定のコンデンサへの十分な充電が完
了する時間以上の所定の遅延時間経過後に前記オン指示
信号を活性状態にする異常状態検出手段と、異常状態を
指示する前記異常状態信号を受けると、その時点から、
前記所定の遅延時間より長い所定の判定時間経過後にお
いて、前記異常状態状態信号が異常状態を指示する場合
に過電流異常状態を指示する過電流異常信号を前記第1
の外部出力端子に出力し、それ以外の場合に制御電圧低
下異常状態を指示する制御電圧異常低下信号を前記第2
の外部出力端子に出力する異常状態種別判定手段とをさ
らに備えて構成される。
【0036】望ましくは、請求項4記載のパワーデバイ
スの制御回路のように、前記オン信号及び前記オフ信号
は第1の制御電圧の信号レベルであり、前記オン指示信
号、前記オフ指示信号は前記第2の制御電圧の信号レベ
ルであり、前記オン状態制御手段は、前記第2の制御電
圧の信号レベルの前記オン指示信号を、前記第1の制御
電圧の信号レベルの前記オン信号にレベルシフトする第
1のレベルシフト手段を有し、前記オフ状態制御手段
は、前記第2の制御電圧の信号レベルの前記オフ指示信
号を、前記第1の制御電圧の信号レベルの前記オフ信号
にレベルシフトする第2のレベルシフト手段を有する。
【0037】望ましくは、請求項5のパワーデバイスの
制御回路は、前記第1の制御回路は、 前記第1及び第
2の制御入力信号並びに前記出力電圧に基づき、前記接
続点を流れる電流方向を検出する電流方向検出手段をさ
らに備える。
【0038】この発明の請求項6記載のパワーデバイス
の制御回路は、主電源にトーテムポール接続された第1
のトランジスタと第2のトランジスタとから構成され、
前記第1及び第2のトランジスタはそれぞれ異なるレベ
ルの第1及び第2の制御電圧でオン・オフ制御され、前
記第1の制御電圧は、所定のコンデンサの両電極の電位
差で規定され、前記所定のコンデンサは前記第1のトラ
ンジスタのオフ状態時に充電される、パワーデバイスに
対する制御回路であって、第1及び第2の外部入力端子
と、第1及び第2の外部出力端子と、前記第1の外部入
力端子より得られる第1の制御入力信号に基づき、前記
第1の制御電圧で前記第1のトランジスタのオン,オフ
を制御する第1の制御回路と、前記第2の外部入力端子
より得られる第2の制御入力信号に基づき、前記第2の
制御電圧で前記第2のトランジスタのオン,オフを制御
する第2の制御回路とを備え、前記第1の制御回路は、
オン信号/オフ信号に基づき、前記第1のトランジスタ
をオン/オフさせる前記第1の制御電圧を前記第1のト
ランジスタの制御電極に出力する駆動手段を備え、前記
駆動手段は前記オン信号と前記オフ信号とを同時に得た
場合、前記オフ信号を優先し、前記第1の制御入力信号
がオン状態を指示する時、活性状態のオン指示信号を出
力し、前記第1の制御入力信号がオフ状態を指示する
時、活性状態のオフ指示信号を出力する指示信号発生手
段と、前記オン指示信号が活性状態の時、前記オン信号
を前記駆動手段に出力するオン状態制御手段と、前記オ
フ指示信号が活性状態の時、前記オフ信号を前記駆動手
段に出力する第1のオフ状態制御手段と、前記第1のト
ランジスタを流れる電流量を検出し、該電流量が所定の
電流量を上回ると、過電流異常状態を指示する過電流検
出信号を出力する過電流検出手段と、過電流異常状態を
指示する前記過電流検出信号をトリガとして、所定の継
続期間中、前記オフ信号を前記駆動手段に出力する第2
のオフ状態制御手段と、前記第1の制御電圧を検出し、
該第1の制御電圧が所定レベルを下回ると、制御電圧低
下異常状態を指示する制御電圧低下検出信号を出力する
制御電圧低下検出手段と、前記制御電圧低下検出信号が
制御電圧低下異常状態を指示する時、前記オフ信号を前
記駆動手段に出力する第3のオフ状態制御手段と、前記
第1のトランジスタの一方電極と前記第2のトランジス
タの他方電極との接続点より得られる出力電圧を検出す
る出力電圧検出手段と、前記第1の制御入力信号及び前
記出力電圧に基づき、前記第1のトランジスタが強制的
にオフ状態にされたと判断すると、異常状態を指示する
異常状態信号を出力するとともに、前記判断時点から、
前記所定の継続期間より短かく前記所定のコンデンサへ
の十分な充電が完了する時間以上の所定の遅延時間経過
後に活性状態のオン指示信号を出力する異常状態検出手
段と、異常状態を指示する前記異常状態信号を受ける
と、その時点から、前記所定の継続時間より短かく前記
所定の遅延時間より長い所定の判定時間経過後におい
て、前記異常状態状態信号が異常状態を指示する場合に
過電流異常状態を指示する過電流異常信号を前記第1の
外部出力端子に出力し、それ以外の場合に制御電圧低下
異常状態を指示する制御電圧異常低下信号を前記第2の
外部出力端子に出力する異常状態種別判定手段とをさら
に備えて構成される。
【0039】この発明の請求項7記載のレベルシフト回
路は、第1の信号レベルの入力信号を、異なる信号レベ
ルの第2の信号レベルにレベルシフトし、前記第1の信
号レベルの第1の入力信号が付与される第1の入力端子
と、前記第1の信号レベルの第2の入力信号が付与され
る第2の入力端子と、第1及び第2の出力端子と、前記
第1及び第2の入力信号を受け、前記第1の入力信号が
活性状態のとき、活性状態が第1のパルス幅の前記第1
の信号レベルの内部信号を発生し、前記第2の入力信号
が活性状態のとき、活性状態が第2のパルス幅の前記内
部信号を発生する内部信号発生手段と、一方電極側が第
2の信号レベルに、他方電極側が前記第1の信号レベル
に電位設定されるとともに、前記内部信号を制御電極に
受け、前記内部信号が活性状態のとき、オン状態となる
トランジスタと、前記トランジスタのオン時間に基づく
検証時間を検出し、前記検証時間が前記第1のパルス幅
で規定される時間である場合、前記第1の入力信号の前
記第1の信号レベルを前記第2の信号レベルにレベルシ
フトした第1の出力信号を前記第1の出力端子に出力
し、前記検証時間が前記第2のパルス幅で規定される時
間である場合、前記第2の入力信号の前記第1の信号レ
ベルを前記第2の信号レベルにレベルシフトした第2の
出力信号を前記第2の出力端子に出力する出力信号識別
手段とを備えて構成される。
【0040】望ましくは請求項8記載のレベルシフト回
路のように、前記出力信号識別手段は、前記トランジス
タの一方電極と直接接続され、前記トランジスタのオン
時に所定の電流が流れる抵抗成分と、前記抵抗成分を流
れる電流による電圧降下量に基づき、該電圧降下量が前
記トランジスタがオンした時の量である場合に活性状態
となり、他の場合は非活性状態となる電圧信号を出力す
る電圧信号出力手段とを備え、前記検証時間は、前記電
圧信号の活性状態期間である。
【0041】望ましくは請求項9記載のレベルシフト回
路のように、前記出力信号識別手段は、前記トランジス
タとカレントミラー回路を介して接続され、前記トラン
ジスタのオン時に流れる電極電流と同量の電流が流れる
抵抗成分と、前記抵抗成分を流れる電流による電圧降下
量に基づき、該電圧降下量が前記トランジスタがオンし
た時の量である場合に活性状態となり、他の場合は非活
性状態となる電圧信号を出力する電圧信号出力手段とを
備え、前記検証時間は、前記電圧信号の活性状態期間で
ある。
【0042】この発明の請求項10記載のレベルシフト
回路は、第1の信号レベルの入力信号を、異なる信号レ
ベルの第2の信号レベルにレベルシフトし、前記第1の
信号レベルの第1の入力信号が付与される第1の入力端
子と、前記第1の信号レベルの第2の入力信号が付与さ
れる第2の入力端子と、第1及び第2の出力端子と、前
記第1の入力信号を受け、前記第1の入力信号が活性状
態のとき、第1の電流量の入力電流を供給する第1の電
流供給手段と、前記第2の入力信号を受け、前記第2の
入力信号が活性状態のとき、前記第1の電流量と異なる
第2の電流量の前記入力電流を供給する第2の電流供給
手段と、前記入力電流を一方電極及び制御電極に受ける
第1のトランジスタと、一方電極側が第2の信号レベル
に、他方電極側が前記第1の信号レベルに電位設定され
るとともに、前記第1のトランジスタとカレントミラー
接続され、前記入力電流の電流量と同量の電極電流が流
れる第2のトランジスタと、前記電極電流の電流量に基
づく検証量を検出し、前記検証量が前記第1の電流量で
規定される量である場合、前記第1の入力信号の前記第
1の信号レベルを前記第2の信号レベルにレベルシフト
した第1の出力信号を前記第1の出力端子に出力し、前
記検証量が前記第2の電流量で規定される量である場
合、前記第2の入力信号の前記第1の信号レベルを前記
第2の信号レベルにレベルシフトして第2の出力信号を
前記第2の出力端子に出力する出力信号識別手段とを備
えて構成される。
【0043】望ましくは、請求項11記載のレベルシフ
ト回路のように、前記出力信号識別手段は、前記第2の
トランジスタの一方電極に直接接続された抵抗成分と、
前記抵抗成分を流れる電極電流による電圧降下量に基づ
き電圧信号を出力する電圧信号出力手段とを備え、前記
検証量は、前記電圧信号の電圧レベルである。
【0044】望ましくは、請求項12記載のレベルシフ
ト回路のように、前記出力信号識別手段は、前記第2の
トランジスタとカレントミラー回路を介して接続され、
前記第2のトランジスタの電極電流と同量の検出電流が
流れる抵抗成分と、前記抵抗成分を流れる電流による電
圧降下量に基づき電圧信号を出力する電圧信号出力手段
とを備え、前記検証量は、前記電圧信号の電圧レベルで
ある。
【0045】この発明にかかる請求項13記載の半導体
集積回路装置は、請求項1記載のパワーデバイスの制御
回路をモノリシック化した装置である。
【0046】この発明にかかる請求項14記載の半導体
集積回路装置は、請求項1記載のパワーデバイスの制御
回路と、前記パワーデバイスの制御回路で制御される前
記パワーデバイスとをモノリシック化した装置である。
【0047】この発明にかかる請求項15記載の半導体
集積回路装置は、請求項3記載のパワーデバイスの制御
回路をモノリシック化した装置である。
【0048】この発明にかかる請求項16記載の半導体
集積回路装置は、請求項3記載のパワーデバイスの制御
回路と、前記パワーデバイスの制御回路で制御される前
記パワーデバイスとをモノリシック化した装置である。
【0049】この発明にかかる請求項17記載の半導体
集積回路装置は、請求項6記載のパワーデバイスの制御
回路をモノリシック化した装置である。
【0050】この発明にかかる請求項18記載の半導体
集積回路装置は、請求項5記載のパワーデバイスの制御
回路と、前記パワーデバイスの制御回路で制御される前
記パワーデバイスとをモノリシック化した装置である。
【0051】
【作用】この発明の請求項1記載のパワーデバイスの制
御回路の制御電圧低下信号出力手段は、制御電圧低下検
出信号が異常状態を指示した時点から、所定のコンデン
サが十分に充電される時間以上の所定の遅延時間経過後
に活性状態のオン指示信号を出力することにより、第1
の制御電圧の異常低下の解消後、速やかに第1のトラン
ジスタの駆動を自動的に再開している。
【0052】また、過電流異常信号出力手段は、過電流
検出信号の指示に基づき、正常/異常を指示する過電流
異常信号を第1の外部出力端子に出力し、制御電圧低下
信号出力手段は、制御電圧低下検出信号の指示に基づ
き、正常/異常を指示する制御電圧異常低下信号を第2
の外部出力端子に出力するため、過電流検出信号及び制
御電圧異常低下信号を第1及び第2の外部出力端子それ
ぞらから独立して取り込むことができる。
【0053】この発明の請求項3記載のパワーデバイス
の制御回路の異常状態検出手段は、第1の制御入力信号
及び出力電圧に基づき、第1のトランジスタが強制的に
オフ状態にされたと判断すると、異常状態を指示する異
常状態信号を出力するとともに、判断時点から、所定の
コンデンサへの十分な充電が完了する時間以上の所定の
遅延時間経過後所定の遅延時間経過後にオン指示信号を
活性状態にするため、第1の制御電圧の異常低下の解消
後、速やかに第1のトランジスタの駆動を自動的に再開
している。
【0054】また、異常状態種別判定手段は、異常状態
を指示する異常状態信号を受けると、その時点から、所
定の遅延時間より長い所定の判定時間経過後において、
異常状態状態信号が異常状態を指示する場合に過電流異
常状態を指示する過電流異常信号を第1の外部出力端子
に出力し、それ以外の場合に制御電圧低下異常状態を指
示する制御電圧異常低下信号を第2の外部出力端子に出
力するため、過電流検出信号及び制御電圧異常低下信号
を第1及び第2の外部出力端子それぞらから独立して取
り込むことができる。
【0055】この発明の請求項6記載のパワーデバイス
の制御回路の異常状態検出手段は、第1の制御入力信号
及び出力電圧に基づき、第1のトランジスタが強制的に
オフ状態にされたと判断すると、異常状態を指示する異
常状態信号を出力するとともに、判断時点から、所定の
継続期間より短かく所定のコンデンサへの十分な充電が
完了する時間以上の所定の遅延時間経過後に活性状態の
オン指示信号を出力するため、第1の制御電圧の異常低
下の解消後、速やかに第1のトランジスタの駆動を自動
的に再開している。
【0056】また、異常状態種別判定手段は、異常状態
を指示する異常状態信号を受けると、その時点から、所
定の継続時間より短かく所定の遅延時間より長い所定の
判定時間経過後において、異常状態状態信号が異常状態
を指示する場合に過電流異常状態を指示する過電流異常
信号を第1の外部出力端子に出力し、それ以外の場合に
制御電圧低下異常状態を指示する制御電圧異常低下信号
を第2の外部出力端子に出力するため、過電流検出信号
及び制御電圧異常低下信号を第1及び第2の外部出力端
子それぞらから独立して取り込むことができる。
【0057】この発明の請求項7記載のレベルシフト回
路の出力信号識別手段は、一方電極側が第2の信号レベ
ルに、他方電極側が第1の信号レベルに電位設定された
トランジスタのオン時間に基づく検証時間を検出し、検
証時間が第1のパルス幅で規定される時間である場合、
第1の入力信号の第1の信号レベルを第2の信号レベル
にレベルシフトした第1の出力信号を第1の出力端子に
出力し、検証時間が第2のパルス幅で規定される時間で
ある場合、第2の入力信号の第1の信号レベルを第2の
信号レベルにレベルシフトした第2の出力信号を第2の
出力端子に出力することにより、一方電極側が第2の信
号レベルに、他方電極側が第1の信号レベルに電位設定
されたトランジスタを1個のみ用いて、第1及び第2の
入力信号からなる2つの入力信号を識別してレベルシフ
トした第1及び第2の出力信号からなる2つの出力信号
を出力することができる。
【0058】この発明の請求項10記載のレベルシフト
回路の出力信号識別手段は、一方電極側が第2の信号レ
ベルに、他方電極側が第1の信号レベルに電位設定され
たトランジスタの電極電流の電流量に基づく検証量を検
出し、検証量が第1の電流量で規定される量である場
合、第1の入力信号の第1の信号レベルを第2の信号レ
ベルにレベルシフトした第1の出力信号を第1の出力端
子に出力し、検証量が第2の電流量で規定される量であ
る場合、第2の入力信号の第1の信号レベルを第2の信
号レベルにレベルシフトして第2の出力信号を第2の出
力端子に出力することにより、一方電極側が第2の信号
レベルに、他方電極側が第1の信号レベルに電位設定さ
れたトランジスタを1個のみ用いて、第1及び第2の入
力信号からなる2つの入力信号を識別してレベルシフト
した第1及び第2の出力信号からなる2つの出力信号を
出力することができる。
【0059】
【実施例】<第1の実施例>図1はこの発明の第1の実
施例であるのパワーデバイスの制御回路の構成を示す回
路構成図である。同図に示すように、IGBT等のパワ
ーデバイスであるトランジスタQ1及びQ2が主電源P
−N間にトーテムポール接続され、これらのトランジス
タQ1及びQ2それぞれにフライホイルダイオードD1
及びD2が逆並列に接続される。トランジスタQ1のエ
ミッタとトランジスタQ2のコレクタとの間の接続点U
には誘導性負荷1が接続される。
【0060】トランジスタQ1及びトランジスタQ2
は、それぞれ異なる制御電圧VH及びVLに基づき駆動
制御される。トランジスタQ2のエミッタ電位(接地レ
ベル)を基準とした制御電圧VLは、負電極が接地され
た電源VLSの正電極より供給される。
【0061】一方、トランジスタQ1のエミッタ電位を
基準とした制御電圧VHは、負電極がトランジスタQ1
のエミッタに接続されたコンデンサCPの正電極より供
給される。コンデンサCPの正電極はダイオードDPの
カソードに接続され、負電極がトランジスタQ1のエミ
ッタに接続される。つまり、制御電圧VHとして、電源
VLSからダイオードDPを介してコンデンサCPに充
電された電荷を用いている。
【0062】ダイオードDPのアノードは電源VLSの
正電極に接続される。なお、図1は勿論、他のすべての
図面中において、「▽」はトランジスタQ1のエミッタ
への接続を意味する。
【0063】このように、1つの電源VLSを用いて、
上側のトランジスタQ1の駆動用の制御電圧VHと、下
側のトランジスタQ2の駆動用の制御電圧VLを供給し
ている。
【0064】第1の外部入力端子P1より得られる入力
信号VIN1はエッジトリガパルス発生回路P1に取り込
まれ、第2の外部入力端子P2より得られる入力信号V
IN2は制御回路2に取り込まれる。入力信号VIN1及び
入力信号VIN2は制御電圧VLに基づく信号である。
【0065】エッジトリガパルス発生回路P1は、入力
信号VIN1に基づき、トランジスタQ1をターンオンさ
せるタイミング(入力信号VIN1のHレベル立ち上がり
タイミング等)でターンオンパルスをORゲートG2を
介してターンオン用のレベルシフト回路LONに出力する
とともに、トランジスタQ1をターンオフさせるタイミ
ング(入力信号VIN1のLレベル立ち下がりタイミング
等)でターンオフパルスをターンオフ用のレベルシフト
回路LOFF に出力する。
【0066】レベルシフト回路LONは、制御電圧VLに
基づくターンオンパルスを、制御電圧VHに基づく信号
にレベルシフトしてフリップフロップFF1のセット入
力S1に出力する。同様にして、レベルシフト回路LOF
F は、制御電圧VLに基づくターンオフパルスを、制御
電圧VHに基づく信号にレベルシフトしてORゲートG
1の第1入力に出力する。
【0067】制御電源電圧低下保護回路UV1は制御電
圧VHをモニタし、制御電圧VHが異常に低下するとH
レベル、それ以外はLレベルとなる制御電圧低下検出信
号SMをORゲートG1の第2入力に出力する。
【0068】また、制御電源電圧低下保護回路UV1の
制御電圧低下検出信号SMはレベルシフト回路LUVにも
出力される。レベルシフト回路LUVは制御電圧低下検出
信号SMを制御電圧VLに基づく制御電圧低下検出信号
SM′にレベルシフトしてUV異常検出回路3に出力す
る。
【0069】UV異常検出回路3は、入力信号VIN1及
び制御電圧低下検出信号SM′を取り込み、入力信号V
IN1及び制御電圧低下検出信号SMに基づき、異常/正
常を指示する制御電圧異常低下信号FOUVを第2の外
部出力端子P4から出力する。
【0070】UV異常検出回路3は、さらに制御電圧異
常低下信号FOUVが異常を指示する場合、微小遅延時
間経過後、ターンオンパルスをORゲートG2を介して
レベルシフト回路LONに出力する。
【0071】電流センサCS1は、トランジスタQ1の
センス電極を流れる電流を電流−電圧変換して得られる
センス電圧VSを、コンパレータで構成される過電流保
護回路OC1の正入力に出力する。
【0072】過電流保護回路OC1は負入力に基準電圧
VRを取り込み、その出力を過電流検出信号SOとして
ORゲートG1の第3入力に出力する。
【0073】また、過電流保護回路OC1の過電流検出
信号SOはレベルシフト回路LOCにも出力される。レベ
ルシフト回路LOCは過電流検出信号SOを制御電圧VL
に基づく過電流検出信号SO′にレベルシフトしてOC
異常検出回路4に出力する。
【0074】OC異常検出回路4は、過電流検出信号S
O′の“H”/“L”に基づき、異常/正常を指示する
過電流異常信号FOOCを第1の外部出力端子P3から
出力する。
【0075】フリップフロップFF1はリセット入力R
1にORゲートG1の出力を受け、そのQ出力Q1がド
ライバDR1の入力に接続される。そして、ドライバD
R1の出力がトランジスタQ1のゲートに印加される。
【0076】制御回路2は、第2の外部入力端子P2よ
り得られる入力信号VIN2に基づき、トランジスタQ2
のオン,オフ等の駆動制御を行う。制御回路2の内部構
成及び動作は、本発明との関わりが希薄であるため、説
明を省略する。図1において、点線で囲んだ部分51が
パワーデバイス(トランジスタQ1及びQ2)の制御回
路となる。
【0077】図2は、第1の実施例のパワーデバイスの
制御回路の動作を示すタイミング図である。以下、図2
を参照しつつ第1の実施例の動作を説明する。
【0078】入力信号VIN1が“H”レベルに立ち上が
りターンオンを指示すると、エッジトリガパルス発生回
路P1及びレベルシフト回路LONを介してターンオンパ
ルスSONが発生し、制御電圧VHレベルの“H”がフリ
ップフロップFF1のセット入力S1に付与されるた
め、トランジスタQ1のゲート電圧VGEは“H”とな
り、トランジスタQ1はオン状態となる。
【0079】一方、入力信号VIN1が“L”レベルに立
ち下がりターンオフを指示すると、エッジトリガパルス
発生回路P1及びレベルシフト回路LOFF を介してター
ンオフパルスSOFF が発生し、制御電圧VHレベルの
“H”がORゲートG1を介してフリップフロップFF
1のリセット入力R1に付与されるため、トランジスタ
Q1のゲート電圧VGEは“L”レベルとなり、トランジ
スタQ1はオフ状態となる。
【0080】時刻t1時に、コンデンサCPの放電現象
により制御電圧VHが異常に低下すると、制御電圧低下
検出信号SMがHレベルとなり、その“H”がORゲー
トG1を介してフリップフロップFF1のリセット入力
R1に付与されるため、トランジスタQ1のゲート電圧
VGEが“L”レベルとなりトランジスタQ1はオフ状態
となる。その結果、コンデンサCPへの充電が再開さ
れ、制御電圧VHは速やかに正常レベルに復帰する。
【0081】そして、UV異常検出回路3は、“H”の
制御電圧低下検出信号SM′を取り込むため、異常を指
示する“L”レベルの制御電圧異常低下信号FOUVを
出力する。
【0082】そして、時刻t1から微小遅延時間Δt1
2経過後の時刻t2において、入力信号VIN1がトラン
ジスタQ1のオン状態を指示する(“H”)場合、ター
ンオンパルスをORゲートG2を介してレベルシフト回
路LONに与え、レベルシフト回路LONからターンオンパ
ルスSONを再び発生させることにより、速やかにトラン
ジスタQ1をオン状態に戻す。この微小遅延時間Δt1
2は、トランジスタQ1がオフすることにより開始され
るコンデンサCPへの充電(リフレッシュ)が完了し、
制御電圧VHが正常レベルに復帰する時間に設定され
る。
【0083】時刻t3時に、トランジスタQ1を流れる
電流IC の過電流供給状態となり、センス電圧VSが基
準電圧VRを上回ると過電流保護回路OC1の過電流検
出信号SOが“H”となり、その“H”がORゲートG
1を介してフリップフロップFF1のリセット入力R1
に付与される。その結果、トランジスタQ1はオフ状態
となり、トランジスタQ1が過電流供給状態から解放さ
れる。
【0084】そして、OC異常検出回路4が“H”の過
電流検出信号SO′に基づき、異常を指示する“L”の
過電流異常信号FOOCを出力する。
【0085】このように、第1の実施例では、制御電圧
VHの異常低下でトランジスタQ1がオフ状態とされた
場合、コンデンサCPが充電され制御電圧VHは正常レ
ベルに復帰した後に、トランジスタQ1の駆動を速やか
に再開可能にしている。つまり、制御電圧VHの異常低
下を検出すると自動的に制御電圧VHの充電動作及びト
ランジスタQ1の駆動再開動作が行われるため、制御電
圧VHの異常低下を考慮して入力信号VIN1を設定する
必要はない。
【0086】また、UV異常検出回路3の制御電圧異常
低下信号FOUVと、OC異常検出回路4の過電流異常
信号FOOCとが別々に出力されるため、これらの信号
を検証することにより、トランジスタQ1が強制的にオ
フ状態なった異常状態の原因が、過電流供給状態である
か制御電圧異常低下であるかを正確に識別することがで
きる。 <第2の実施例>図3はこの発明の第2の実施例である
パワーデバイスの制御回路の構成を示す回路構成図であ
る。
【0087】同図に示すように、IGBT等のパワーデ
バイスであるトランジスタQ1及びQ2が主電源P−N
間にトーテムポール接続され、これらのトランジスタQ
1及びQ2それぞれにフライホイルダイオードD1及び
D2が逆並列に接続される。トランジスタQ1のエミッ
タとトランジスタQ2のコレクタとの間の接続点Uには
誘導性負荷1が接続される。
【0088】トランジスタQ1及びトランジスタQ2
は、第1の実施例同様、それぞれ異なる制御電圧VH及
びVLに基づき駆動制御される。
【0089】第1の外部入力端子P1より得られる入力
信号VIN1はエッジトリガパルス発生回路P1に取り込
まれ、第2の外部入力端子P2より得られる入力信号V
IN2は制御回路2に取り込まれる。入力信号VIN1及び
入力信号VIN2は制御電圧VLに基づく信号である。
【0090】エッジトリガパルス発生回路P1は、入力
信号VIN1に基づき、トランジスタQ1をターンオンさ
せるタイミングでターンオンパルスをORゲートG2を
介してターンオン用のレベルシフト回路LONに出力する
とともに、トランジスタQ1をターンオフさせるタイミ
ングでターンオフパルスをターンオフ用のレベルシフト
回路LOFF に出力する。
【0091】レベルシフト回路LONは、制御電圧VLに
基づくターンオンパルスを、制御電圧VHに基づく信号
にレベルシフトしてフリップフロップFF1のセット入
力S1に出力する。同様にして、レベルシフト回路LOF
F は、制御電圧VLに基づくターンオフパルスを、制御
電圧VHに基づく信号にレベルシフトしてORゲートG
1の第1入力に出力する。
【0092】制御電源電圧低下保護回路UV1は制御電
圧VHをモニタし、制御電圧VHが異常に低下するとH
レベル、それ以外はLレベルとなる制御電圧低下検出信
号SMをORゲートG1の第2入力に出力する。
【0093】電流センサCS1は、トランジスタQ1の
センス電極を流れる電流を電流−電圧変換して得られる
センス電圧VSを、コンパレータで構成される過電流保
護回路OC1の正入力に出力する。過電流保護回路OC
1は負入力に基準電圧VRを取り込み、その出力を過電
流検出信号SOとしてフリップフロップFF2のセット
入力S2に出力する。
【0094】フリップフロップFF2は、そのリセット
入力R2にレベルシフト回路LOFFの出力を受け、その
Q出力をORゲートG1の第3入力に出力する。
【0095】フリップフロップFF1は、リセット入力
R1にORゲートG1の出力を受け、そのQ出力Q1が
ドライバDR1の入力に接続される。そして、ドライバ
DR1の出力がトランジスタQ1のゲートに印加され
る。なお、フリップフロップFF1はリセット優先動作
を行い、そのセット入力S1及びリセット入力が共に
“H”の場合、リセット動作を行いそのQ出力Q1を
“L”にする。
【0096】接続点Uにはさらに出力電圧検出回路VM
が接続され、出力電圧検出回路VMは接続点Uの電圧V
Uをモニタし、電圧VUの所定電位に対する比較結果の
大/小に基づき、“H”/“L”レベルの電位比較信号
SCを異常状態検出回路FS′に出力する。
【0097】異常状態検出回路FS′は、電位比較信号
SCと入力信号VIN1とを受け、これらの信号に基づ
き、トランジスタQ1の異常状態/正常状態を“L”/
“H”で指示する異常状態信号FOをOC/UV異常状
態検出回路5に出力する。加えて、H”の異常状態信号
FOの出力とほぼ同時にターンオンパルスをORゲート
G2を介してレベルシフト回路LONに出力する。
【0098】OC/UV異常状態検出回路5は、異常状
態信号FOを取り込み、“H”レベルの異常状態信号F
Oを受けると、所定時間経過後の異常状態信号FOの信
号レベルを検証し、その“H”/“L”に基づき、
“H”の場合は過電流異常信号FOOCを異常状態を指
示するレベル(“H”)に設定して第1の外部出力端子
P3から出力し、“L”の場合は制御電圧異常低下信号
FOUVを異常状態を指示するレベル(“H”)に設定
して第2の外部出力端子P4から出力する。
【0099】また、出力電圧検出回路VMの電位比較信
号SCは出力電流方向検出回路6にも付与される。出力
電流方向検出回路6は、さらに入力信号VIN1と制御回
路2への入力信号VIN2とを取り込み、電位比較信号S
C、入力信号VIN1及び入力信号VIN2に基づき、接続
点Uを流れる出力電流方向を指示する出力方向指示信号
IMを出力する。
【0100】制御回路2は、第2の外部入力端子P2よ
り得られる入力信号VIN2に基づき、トランジスタQ2
のオン,オフ等の駆動制御を行う。制御回路2の内部構
成及び動作は、本発明との関わりが希薄であるため、説
明を省略する。図3において、点線で囲んだ部分52が
パワーデバイス(トランジスタQ1及びQ2)の制御回
路となる。
【0101】図4は、第2の実施例のパワーデバイスの
制御回路の動作を示すタイミング図である。以下、図4
を参照しつつ第2の実施例の動作を説明する。
【0102】入力信号VIN1が“H”レベルに立ち上が
りターンオンを指示すると、エッジトリガパルス発生回
路P1及びレベルシフト回路LONを介してターンオンパ
ルスSONが発生し、制御電圧VHレベルの“H”がフリ
ップフロップFF1のセット入力S1に付与されるた
め、トランジスタQ1のゲート電圧VGEは“H”となり
トランジスタQ1はオン状態となる。
【0103】一方、入力信号VIN1が“L”レベルに立
ち下がりターンオフを指示すると、エッジトリガパルス
発生回路P1及びレベルシフト回路LOFF を介してター
ンオフパルスSOFF が発生し、制御電圧VHレベルの
“H”が、ORゲートG1を介してフリップフロップF
F1のリセット入力R1に付与されるため、トランジス
タQ1のゲート電圧VGEが“L”となりトランジスタQ
1はオフ状態となる。
【0104】時刻t4に、制御電圧VHが異常に低下す
ると、制御電圧低下検出信号SMがHレベルとなり、そ
の“H”がORゲートG1を介してフリップフロップF
F1のリセット入力R1に付与されるため、トランジス
タQ1のゲート電圧VGEが“L”レベルとなりトランジ
スタQ1はオフ状態となる。その結果、コンデンサCP
への充電が再開され、制御電圧VHは速やかに正常レベ
ルに復帰する。
【0105】同時に、接続点Uの電位VUが“L”に立
ち上がり、出力電圧検出回路VMより異常状態を指示す
る電位比較信号SCが異常状態検出回路FSに出力され
る。その結果、異常状態検出回路FSは異常状態を指示
する“L”レベルの異常状態信号FOを出力するとも
に、ターンオンパルスSONをORゲートG2を介してレ
ベルシフト回路LONに与え、時刻t4から微小遅延時間
Δt45経過後の時刻t5に、レベルシフト回路LONか
らターンオンパルスを再び発生させる。この微小遅延時
間Δt45は、トランジスタQ1がオフすることにより
開始されるコンデンサCPへの充電が完了(リフレッシ
ュ)し、制御電圧VHが正常レベルに復帰する時間に設
定される。
【0106】その結果、フリップフロップFF1のセッ
ト入力に“H”が付与されるため、トランジスタQ1の
ゲート電圧VGEが“H”となりトランジスタQ1は速や
かにオン状態に復帰する。
【0107】そして、OC/UV異常状態検出回路5
は、時刻t4から判定遅延時間ΔT1経過後の時刻t6
における異常状態信号FOの信号レベルを検証する。時
刻t6では、トランジスタQ1がオン状態で接続点Uの
電位は“H”に回復しているため、異常状態信号FOは
“H”レベルである。
【0108】したがって、OC/UV異常状態検出回路
5は、時刻t4でトランジスタQ1を強制的にオフさせ
た原因は、制御電圧VHの異常低下であると判断し、制
御電圧異常低下信号FOUVを時刻t6から所定期間
“H”にする。
【0109】時刻t7で、トランジスタQ1を流れる電
流IC が上昇して過電流供給状態となり、センス電圧V
Sが基準電圧VRを上回ると、過電流保護回路OC1の
過電流検出信号SOが“H”となる。そして、“H”の
過電流検出信号SOがフリップフロップFF2のセット
入力S2に出力されると、そのQ出力Q2が“H”とな
ってORゲートG1を介してフリップフロップFF1の
リセット入力R1に付与される。その結果、トランジス
タQ1のゲート電圧VGEが“L”となりトランジスタQ
1はオフ状態となって、トランジスタQ1が過電流供給
状態から解放される。
【0110】同時に、接続点Uの電位が“L”に立ち上
がり、出力電圧検出回路VMより異常状態を指示する電
位比較信号SCが異常状態検出回路FS′に出力され
る。その結果、異常状態検出回路FS′は異常状態を指
示する“L”レベルの異常状態信号FOを出力するとも
に、ターンオンパルスをORゲートG2を介してレベル
シフト回路LONに与え、時刻t7直後の時刻t8に、レ
ベルシフト回路LONからターンオンパルスSONを再び発
生させる。
【0111】しかしながら、時刻t8では、フリップフ
ロップFF2のQ出力Q2が“H”で、フリップフロッ
プFF1のリセット入力R1に“H”が印加され続けて
いる。その結果、フリップフロップFF1のセット入力
S1に“H”が付与されてもフリップフロップFF1は
リセット優先のため、トランジスタQ1のゲート電圧V
GEが“L”を維持しトランジスタQ1はオフ状態を維持
する。
【0112】そして、OC/UV異常状態検出回路5
は、時刻t7から判定遅延時間ΔT1経過後の時刻t9
における異常状態信号FOの信号レベルを検証する。時
刻t9では、トランジスタQ1がオフ状態で接続点Uの
電位VUは“L”であるため、異常状態信号FOは
“L”レベルである。
【0113】したがって、OC/UV異常状態検出回路
5は、時刻t7でトランジスタQ1を強制的にオフさせ
た原因は、トランジスタQ1の過電流供給状態であると
判断し、制御電圧異常低下信号FOOCを時刻t9から
所定期間“H”にする。
【0114】このように、第2の実施例では、制御電圧
VHの異常低下でトランジスタQ1がオフ状態とされた
場合、コンデンサCPが充電され制御電圧VHは正常レ
ベルに復帰した後、トランジスタQ1の駆動を速やかに
再開可能にしている。したがって、第1の実施例同様、
入力信号VIN1は制御電圧VHの異常低下を考慮して設
定しなくとも、自動的に制御電圧VHの充電動作及びト
ランジスタQ1の駆動再開動作が行われる。
【0115】また、OC/UV異常状態検出回路5は、
異常状態検出回路FS′より“L”の異常状態信号FO
を受けると、フリップフロップFF1のセット入力S1
にターンオンパルスを与え、その後の接続点Uの電位V
Uを検証した結果に基づきトランジスタQ1を強制的に
オフさせた原因を判断する。そして、上記判断結果に基
づき、制御電圧異常低下信号FOUVと過電流異常信号
FOOCとを別々に出力する。したがって、これらの信
号を検証することにより、トランジスタQ1が強制的に
オフ状態なった原因が、過電流供給状態であるか制御電
圧異常低下であるかを正確に識別することができる。
【0116】また、集積化に適さないレベルシフト回路
LUV及びレベルシフト回路LOCを省略できる分、第1の
実施例に比べ集積化に適した構成であるといえる。
【0117】加えて、出力電流方向検出回路6は、電位
比較信号SC、入力信号VIN1及び入力信号VIN2に基
づき、接続点Uを流れる出力信号方向を指示する出力方
向指示信号IMを外部に出力するため、出力方向指示信
号IMにより接続点Uを流れる出力信号方向を識別する
ことができる。
【0118】このため、外部のマイコン等のコントロー
ラが、出力方向指示信号IMを参照することにより、よ
り適切なパワーデバイスの制御用の制御入力信号(入力
信号VIN1、入力信号VIN2等)を出力することができ
る。
【0119】ところで、第2の実施例では、過電流異常
供給を原因としてトランジスタQ1をオフさせた直後に
ターンオフを指示する入力信号VINが入力されると、エ
ッジトリガパルス発生回路P1及びレベルシフト回路L
OFF を介して“H”のターンオフパルスがフリップフロ
ップFF2のリセット入力R2に付与されることによ
り、フリップフロップFF2のQ出力が“L”に立ち下
がる。その結果、リセット優先のフリップフロップFF
1のQ出力Q1の“L”固定状態が解除される。
【0120】上記したフリップフロップFF1のQ出力
Q1の“L”固定状態の解除が、OC/UV異常状態検
出回路5の異常状態判定期間中(図4のΔT1中に相
当)に生じると、タイミング的に異常状態検出回路F
S′によるターンオンパルスでフリップフロップFF1
がセットされる可能性が生じる。
【0121】つまり、第2の実施例では、最悪のケース
として、過電流異常供給でトランジスタQ1が強制的に
オフさせたのにもかかわらず、OC/UV異常状態検出
回路5が制御電圧VHの異常低下であると誤判定してし
まう危険性がある。この誤判定の危険性をゼロにしたの
が第3の実施例である。 <第3の実施例>図5はこの発明の第3の実施例である
パワーデバイスの制御回路の構成を示す回路構成図であ
る。
【0122】同図に示すように、第3の実施例の構成は
基本的に第2の実施例の構成と同様であり、レベルシフ
ト回路LOFF の出力がフリップフロップFF2のリセッ
ト入力R2に付与される構成に置き代わって、フリップ
フロップFF2のQ出力Q2が遅延回路7(遅延時間Δ
T2)を介してリセット入力R2に帰還させる点が異な
る。なお、遅延時間ΔT2は判定遅延時間ΔT1に比べ
十分大きな時間に設定される。
【0123】つまり、フリップフロップFF2のQ出力
Q2が“H”を出力すると、遅延回路7の遅延時間ΔT
2経過後に、リセットがかかりフリップフロップFF2
のQ出力Q2が自動的に“L”に立ち下がる。図5にお
いて、点線で囲んだ部分53がパワーデバイス(トラン
ジスタQ1及びQ2)の制御回路となる。なお、他の構
成は第2の実施例と同様であるため説明は省略する。
【0124】以下、第2の実施例と異なる動作部分であ
る過電流保護動作を図4を参照して説明する。
【0125】時刻t7で、トランジスタQ1が過電流供
給状態となり、センス電圧VSが基準電圧VRを上回る
と過電流保護回路OC1の過電流検出信号SOが“H”
となり、“H”の過電流検出信号SOがフリップフロッ
プFF2のセット入力S2に出力される。そして、フリ
ップフロップFF2のQ出力Q2が“H”となってOR
ゲートG1を介してフリップフロップFF1のリセット
入力R1に付与される。その結果、トランジスタQ1の
ゲート電圧VGEが“L”となりトランジスタQ1はオフ
状態となって、トランジスタQ1が過電流供給状態から
解放される。
【0126】同時に、接続点Uの電位が“L”に立ち上
がり、出力電圧検出回路VMより異常状態を指示する電
位比較信号SCが異常状態検出回路FS′に出力され
る。その結果、異常状態検出回路FS′は異常状態を指
示する“L”レベルの異常状態信号FOを出力するとも
に、ターンオンパルスをORゲートG2を介してレベル
シフト回路LONに与え、時刻t7直後の時刻t8に、レ
ベルシフト回路LONからターンオンパルスSONを再び発
生させる。
【0127】しかしながら、時刻t8は、時刻t7から
遅延回路7の遅延時間ΔT2を経過しておらず、フリッ
プフロップFF2にはリセットがかかっていない。した
がって、フリップフロップFF2のQ出力Q2が“H”
でフリップフロップFF1のリセット入力R1に“H”
が印加され続ける。その結果、フリップフロップFF1
のセット入力S1に“H”が付与されてもフリップフロ
ップFF1はリセット優先のため、トランジスタQ1の
ゲート電圧VGEが“L”を維持しトランジスタQ1はオ
フ状態を維持する。
【0128】そして、OC/UV異常状態検出回路5
は、時刻t7から判定遅延時間ΔT1経過後の時刻t9
における異常状態信号FOの信号レベルを検証する。時
刻t9では、トランジスタQ1がオフ状態で接続点Uの
電位VUは“L”であるため、異常状態信号FOは
“L”レベルである。
【0129】したがって、OC/UV異常状態検出回路
5は、時刻t7でトランジスタQ1を強制的にオフさせ
た原因は、トランジスタQ1の過電流供給状態であると
判断し、制御電圧異常低下信号FOOCを時刻t9から
所定期間“H”にする。
【0130】このように第3の実施例では、過電流異常
供給でトランジスタQ1をオフさせると、OC/UV異
常状態検出回路5の判定遅延時間ΔT1より十分大きな
期間ΔT2中は、フリップフロップFF1のQ出力Q1
を完全に“L”に固定するため、OC/UV異常状態検
出回路5が過電流供給異常を制御電圧低下異常と誤判定
することはない。 <レベルシフト回路(その1)>図6は、第1〜第3の
実施例で用いられたレベルシフト回路LONの内部構成を
示す回路図である。なお、レベルシフト回路LOFF も全
く同じ内部構成であるため、以下、レベルシフト回路L
ONを代表して説明する。
【0131】同図に示すように、レベルシフト回路LON
は、Nチャネル高耐圧(耐圧が100V以上)MOSト
ランジスタQN、抵抗RS、ダイオードDS及びインバ
ータG10から構成される。制御電圧VH,接地レベル
間に抵抗RS及びトランジスタQNが介挿される。トラ
ンジスタQNのゲートには、エッジトリガパルス発生回
路P1からのターンオンパルスPOが印加される。
【0132】また、抵抗RS,トランジスタQN間のノ
ードN1にインバータG10の入力が接続されるととも
に、ダイオードDSのカソードが接続される。そして、
ダイオードのアノードが制御電圧VH出力用のコンデン
サCPの負電極に接続される。以下、コンデンサCPの
負電極の電圧VCPをコンデンサGND電圧VCPと表
現する。
【0133】インバータG10はその“H”,“L”レ
ベルを、コンデンサCPの正電極,負電極より得られる
電圧で設定されており、このインバータG10の出力が
レベルシフト回路LONの出力となる。
【0134】このような構成において、制御電圧VLで
規定される“H”のターンオンパルスPOが印加される
と、トランジスタQNはオンし、ノードN1の電位が
“L”となり、インバータG10が制御電圧VHで規定
される“H”を出力し、それ以外の場合は、トランジス
タQNはオフし、ノードN1の電位が“H”のため、イ
ンバータG10がコンデンサGND電圧VCPで規定さ
れる“L”を出力する。
【0135】なお、レベルシフト回路LONとレベルシフ
ト回路LOFF を個別に形成した理由は以下の通りであ
る。
【0136】図6において、高耐圧Nチャネルトランジ
スタQNは導通状態となると、トランジスタQNのドレ
インーソース間電圧の大きな状態でドレイン電流を流す
ことになるため、トランジスタQNの導通することよる
消費電流が非常に大きくなる。したがって、トランジス
タQNのオン,オフ状態を単純にトランジスタQ1のオ
ン情報とオフ情報とに対応させると、トランジスタQN
が長時間オン状態となるという不都合が生じる。
【0137】この不都合を回避するため、ターンオン用
のレベルシフト回路LONと、ターンオフ用のレベルシフ
ト回路LOFF とを用いて、ターンオン情報とターンオフ
情報とを独立して伝達するようにしている。さらに、ト
ランジスタQNを導通させる信号のパルス幅を制限する
ことにより、トランジスタQNのドレイン電流と導通時
間とを制限し低消費電力化を図っている。 <レベルシフト回路(その2)>図7は、第1の実施例
で用いられたレベルシフト回路LUVの内部構成を示す回
路図である。なお、レベルシフト回路LOCも全く同じ内
部構成であるため、以下、レベルシフト回路LUVを代表
して説明する。
【0138】同図に示すように、レベルシフト回路LUV
は、Pチャネル高耐圧MOSトランジスタQP、抵抗R
S、ダイオードDS及びインバータG10から構成され
ている 制御電圧VH,接地レベル間にトランジスタQ
P及び抵抗RSが介挿される。トランジスタQPのゲー
トには、制御電源電圧低下保護回路UV1からのパルス
PUが印加される。
【0139】また、抵抗RS,トランジスタQP間のノ
ードN2にインバータG10の入力が接続されるととも
に、ダイオードDSのアノードが接続される。そして、
ダイオードDSのカソードが電源VLSの正極に接続さ
れる。
【0140】インバータG10はその“H”,“L”レ
ベルが、電源VLSの正電極,負電極より得られる電圧
で設定されており、このインバータG10の出力がレベ
ルシフト回路LUVの出力となる。
【0141】このような構成において、“L”のパルス
PUが印加されると、トランジスタQPはオンし、ノー
ドN2の電位が“H”となり、インバータG10が接地
レベルの“L”を出力し、それ以外の場合は、トランジ
スタQPはオフし、ノードN2の電位が“L”のため、
インバータG10が制御電圧VLで規定される“H”を
出力する。 <レベルシフト回路(その3)>レベルシフト用の高耐
圧デバイス(トランジスタ)の素子サイズは大きく、高
耐圧のICを低コストにするためにレベルシフト用の高
耐圧トランジスタの使用数を減らす方が、集積化を考え
ると望ましい。
【0142】例えば、第1〜第3の実施例においては、
少なくとも2つのレベルシフト回路(LON及びLOFF )
を必要とするため、図6で示した構成では、レベルシフ
ト回路(LON及びLOFF )を形成する場合、2つの高耐
圧トランジスタを必要となる。
【0143】図8は、レベルシフト回路LON及びレベル
シフト回路LOFF を、1つの高耐圧トランジスタで構成
した第1の構成例を示す回路図である。なお、抵抗R
S、ダイオードDS及びトランジスタQNからなるレベ
ルシフト基本部8と、コンデンサCP、インバータG1
0、制御電圧VH及び制御電圧VL等は、図6で示した
レベルシフト回路LONの構成と同様であるため、詳細な
説明は省略する同図に示すように、ワンショットパルス
発生部11は、第1の入力端子P11から、ターンオン
信号に相当する入力信号S11を取り込み、ワンショッ
トパルス発生部12は、第2の入力端子P12から、タ
ーンオフ信号に相当する入力信号S12を取り込む。そ
して、入力信号S11の立ち上がりがワンショットパル
ス発生部11でパルス幅Δt1の“H”レベル信号に波
形整形されてORゲートG4に出力され、入力信号S1
2の立ち上がりがワンショットパルス発生部12でパル
ス幅Δt2(<Δt1)の“H”レベル信号に波形整形
されてORゲートG4に出力される。
【0144】ORゲートG4の出力は高耐圧なNチャネ
ルMOSトランジスタQNのゲートに付与される。この
ORゲートG4の“H”レベルは、トランジスタQNに
所定のドレイン電流が流れるレベルに設定される。
【0145】したがって、ORゲートG4の入力が
“H”になると、トランジスタQNがオンし、抵抗RS
による電圧降下により、ノードN1の電位が“L”レベ
ルになる。そして、その継続期間は、入力信号S11の
立ち上がり時に期間Δt1となり、入力信号S12の立
ち上がり時に期間Δt2となる。
【0146】この“L”がインバータG10を介して
“H”となってフィルタFL1及び遅延回路DL1に出
力される。フィルタFL1は、Hレベルの信号を時定数
Δt3(Δt2<Δt3<Δt1)でフィルタリング処
理し、遅延回路DL1は入力信号を遅延時間はΔt3遅
延させて出力する。また、フィルタFL1の出力は、入
力信号S11に対応する出力信号S01となって第1の
出力端子P01から出力されるとともに、インバータG
5の入力に出力される。
【0147】また、遅延回路DL1の出力と、インバー
タG5の出力とがANDゲートG6に入力され、AND
ゲートG6の出力が、入力信号S12に対応する出力信
号S02となって第2の外部端子P02から出力され
る。なお、インバータG5、ANDゲートG6の“H”
及び“L”も制御電圧VH及びコンデンサGND電圧V
CPで規定される(図示せず)。
【0148】したがって、入力信号S11の立ち上がり
時には、インバータG10の“H”出力期間がΔt1と
なるため、出力信号S01が制御電圧VHで規定される
“H”となり、出力信号S02がコンデンサGND電圧
VCPで規定される“L”となる。一方、入力信号S1
2の立ち上がり時には、インバータG10の出力期間が
Δt2となるため、出力信号S02が制御電圧VHで規
定される“H”となり、出力信号S01がコンデンサG
ND電圧VCPで規定される“L”となる。
【0149】このように、インバータG10の“H”の
パルス幅の違いに基づき、2つの入力信号S11及び入
力信号S12のうち、いずれの入力信号の立ち上がりか
を判断することにより、2つ出力信号S01及びS02
を選択するレベルシフト回路が構成されるため、1つの
高耐圧トランジスタのみを用いて2つの入力信号に対応
するレベルシフト回路を実現することができる。
【0150】さらに、この方法を拡張して、3つ以上の
入力信号に対応するレベルシフト回路を1つの高耐圧ト
ランジスタを用いて実現することも可能である。 <レベルシフト回路(その4)>図9は、レベルシフト
回路LON及びレベルシフト回路LOFF を、1つの高耐圧
トランジスタで構成した第2の構成例を示す回路図であ
る。なお、抵抗RS、ダイオードDS及びトランジスタ
QNからなるレベルシフト基本部8と、コンデンサC
P、制御電圧VH及び制御電圧VL等は、図6で示した
レベルシフト回路LONの構成と同様であるため、詳細な
説明は省略する同図に示すように、レベルシフト基本部
8の高耐圧NチャネルMOSトランジスタQNとカレン
トミラー構成で低耐圧NチャネルトランジスタQMが接
続される。このトランジスタQMのドレインがスイッチ
13及び14を介して、電流源Ir 1及び電流源Ir 2
と接続される。これらの電流源Ir 1及び電流源Ir 2
は電源VLSの正電極に接続され、電流源Ir 1の供給
電流量I1は電流源Ir2の供給電流量I2より大きく
設定される(I1>I2)。
【0151】スイッチ13は、ターンオン信号に相当す
る入力信号S11を取り込み、スイッチ14は、第2の
入力端子P12から、ターンオフ信号に相当する入力信
号S12を取り込む。そして、スイッチ13は、入力信
号S11が“H”の期間オンし、スイッチ14は、入力
信号S12が“H”の期間オンする。
【0152】したがって、入力信号S11が立ち上がる
と、レベルシフト基本部8の抵抗RSに電流I1が流
れ、入力信号S12が立ち上がると、レベルシフト基本
部8の抵抗RSに電流I2が流れる。その結果、入力信
号S11の立ち上がり時のノードN1の電位V11と、
入力信号S12の立ち上がり時のノードN1の電位V1
2にはV11<V12が成立する。
【0153】ノードN1はコンパレータC2の負入力及
びコンパレータC3の負入力に接続され、コンパレータ
C2の正入力は基準電圧Vref 1が印加され、コンパレ
ータC3の正入力には基準電圧Vref 2が印加される。
なお、基準電圧Vref 1及び基準電圧Vref 2の大小関
係は、トランジスタQNがオフ状態のノードN1の電位
をV10とすると、V11<Vref 1<V12<Vref
2<V10に設定される。
【0154】コンパレータC2の出力は、入力信号S1
1に対応する出力信号S01となって出力端子P01か
ら出力されるとともに、インバータG5の入力に出力さ
れる。
【0155】また、コンパレータC3の出力と、インバ
ータG5の出力とがANDゲートG6に入力され、AN
DゲートG6の出力が、入力信号S12に対応する出力
信号S02となって出力端子P02から出力される。。
【0156】なお、コンパレータC2、コンパレータC
3、インバータG5、ANDゲートG6の“H”及び
“L”も制御電圧VH及びコンデンサGND電圧VCP
で規定される(図示せず)。
【0157】このような構成において、入力信号S11
の立ち上がり時には、コンパレータC2が“H”、コン
パレータC3が“H”となるため、出力信号S01が制
御電圧VHで規定される“H”となり、出力信号S02
がコンデンサGND電圧VCPで規定される“L”とな
る。一方、入力信号S12の立ち上がり時には、コンパ
レータC2が“L”、コンパレータC3が“H”となる
ため、出力信号S02が制御電圧VHで規定される
“H”となり、出力信号S01がコンデンサGND電圧
VCPで規定される“L”となる。
【0158】このように、抵抗RSを流れる電流量の違
いに基づき、2つの入力信号S11及び入力信号S12
のうち、いずれの入力信号の立ち上がりかを判断して、
2つ出力信号S01及びS02を選択するようにレベル
シフト回路を構成することにより、1つの高耐圧トラン
ジスタのみで2つの入力信号に対応するレベルシフト回
路を実現することができる。
【0159】さらに、この方法を拡張して、3つ以上の
入力信号に対応するレベルシフト回路を1つの高耐圧ト
ランジスタを用いて実現することができる。
【0160】図9では、高耐圧トランジスタQNと低耐
圧トランジスタQMとをカレントミラー接続することに
より、トランジスタQNのドレイン電流値を制御する例
を示したが、トランジスタQNのドレイン電流値を複数
制御できれば他の構成で代用可能である。 <レベルシフト回路(その5)>図10は、レベルシフ
ト回路LUV及びレベルシフト回路LOCを、1つの高耐圧
トランジスタで構成した第1の構成例を示す回路図であ
る。なお、抵抗RS、ダイオードDS及びトランジスタ
QPからなるレベルシフト基本部8′と、コンデンサC
P、インバータG10、制御電圧VH及び制御電圧VL
等は、図6で示したレベルシフト回路LONの構成と同様
であるため、詳細な説明は省略する同図に示すように、
ワンショットパルス発生部11は、第1の入力端子P1
1から、制御電圧検出信号SMに相当する入力信号S1
1′を取り込み、ワンショットパルス発生部12は、第
2の入力端子P12から、過電流検出信号SOに相当す
る入力信号S12を取り込む。そして、入力信号S1
1′の立ち下がりがワンショットパルス発生部11でパ
ルス幅Δt1の“L”レベル信号に波形整形されてNO
RゲートG7に出力され、入力信号S12′の立ち下が
りがワンショットパルス発生部12でパルス幅Δt2
(<Δt1)の“L”レベル信号に波形整形されてNO
RゲートG7に出力される。
【0161】NORゲートG7の出力は高耐圧なPチャ
ネルMOSトランジスタQPのゲートに付与される。こ
のNORゲートG7の“L”レベルは、トランジスタQ
Pに所定のドレイン電流が流れるレベルに設定される。
【0162】したがって、NORゲートG7の入力が
“L”になると、トランジスタQPがオンし、ノードN
2の電位が“H”レベルになる。そして、その継続期間
は、入力信号S11′の立ち下がり時に期間Δt1とな
り、入力信号S12′の立ち下がり時に期間Δt2とな
る。
【0163】この“H”がインバータG10を介して
“L”となってフィルタFL1及び遅延回路DL1に出
力される。フィルタFL1は、Hレベルの信号を時定数
Δt3(Δt2<Δt3<Δt1)でフィルタリング処
理し、遅延回路DL1は入力信号を遅延時間はΔt3遅
延させて出力する。また、フィルタFL1の出力は、入
力信号S11′に対応する出力信号S01′となって外
部端子P01から出力されるとともに、インバータG5
の入力に出力される。
【0164】また、遅延回路DL1の出力と、インバー
タG5の出力とがORゲートG8に入力され、ORゲー
トG8の出力が、入力信号S12′に対応する出力信号
S02′となって出力端子P02から出力される。な
お、インバータG5、ORゲートG8の“H”及び
“L”は制御電圧VL及び接地レベルで規定される(図
示せず)。
【0165】したがって、入力信号S11′の立ち下が
り時には、インバータG10の“L”出力期間がΔt1
となるため、出力信号S01′が接地レベルで規定され
る“L”となり、出力信号S02′が制御電圧VLで規
定される“H”となる。一方、入力信号S12′の立ち
下がり時には、インバータG10の出力期間がΔt2と
なるため、出力信号S02′が接地レベルで規定される
“L”となり、出力信号S01′が制御電圧VHで規定
される“H”となる。
【0166】このように、インバータG10の“L”の
パルス幅の違いに基づき、2つの入力信号S11′及び
入力信号S12′のうち、いずれの入力信号の立ち下が
りかを判断することにより、2つ出力信号S01′及び
S02′を選択するレベルシフト回路が構成されるた
め、1つの高耐圧トランジスタのみを用いて2つの入力
信号に対応するレベルシフト回路を実現することができ
る。
【0167】さらに、この方法を拡張して、3つ以上の
入力信号に対応するレベルシフト回路を1つの高耐圧ト
ランジスタを用いて実現することも可能である。 <レベルシフト回路(その6)>図11は、レベルシフ
ト回路LUV及びレベルシフト回路LOCを、1つの高耐圧
トランジスタで構成した第2の構成例を示す回路図であ
る。なお、抵抗RS、ダイオードDS及びトランジスタ
QPからなるレベルシフト基本部8′′と、コンデンサ
CP、制御電圧VH及び制御電圧VL等は、図7で示し
たレベルシフト回路LUVの構成と同様であるため、詳細
な説明は省略する同図に示すように、レベルシフト基本
部8′の高耐圧PチャネルMOSトランジスタQPとカ
レントミラー構成で低耐圧PチャネルトランジスタQ
M′が接続される。このトランジスタQM′のドレイン
がスイッチ13′及び14′を介して、電流源Ir 1及
び電流源Ir 2と接続される。これらの電流源Ir 1及
び電流源Ir 2はコンデンサCPの負電極に接続され、
電流源Ir 1の供給電流量I1は電流源Ir 2の供給電
流量I2より大きく設定される(I1>I2)。
【0168】スイッチ13′は、第1の入力端子P11
から、制御電圧検出信号SMに相当する入力信号S1
1′を取り込み、スイッチ14は、第2の入力端子P1
2から、過電流検出信号SOに相当する入力信号S12
を取り込む。そして、スイッチ13′は、入力信号S1
1′が“L”の期間オンし、スイッチ14′は、入力信
号S12′が“L”の期間オンする。
【0169】したがって、入力信号S11′が立ち下が
ると、レベルシフト基本部8′の抵抗RSに電流I1が
流れ、入力信号S12′が立ち下がると、レベルシフト
基本部8′の抵抗RSに電流I2が流れる。その結果、
入力信号S11′の立ち下がり時のノードN2の電位V
21と、入力信号S12′の立ち下がり時のノードN2
の電位V22にはV21>V22が成立する。
【0170】ノードN2はコンパレータC2の負入力及
びコンパレータC3の負入力に接続され、コンパレータ
C2の正入力は基準電圧Vref 1′が印加され、コンパ
レータC3の正入力には基準電圧Vref 2′が印加され
る。なお、基準電圧Vref 1′及び基準電圧Vref 2′
の大小関係は、トランジスタQPがオフ状態のノードN
2の電位をV20とすると、V21>Vref 1′>V2
2>Vref 2′>V20に設定される。
【0171】コンパレータC2の出力は、入力信号S1
1′に対応する出力信号S01′となって出力端子P0
1から出力されるとともに、インバータG5の入力に出
力される。
【0172】また、コンパレータC3の出力と、インバ
ータG5の出力とがORゲートG8に入力され、ORゲ
ートG8の出力が、入力信号S12′に対応する出力信
号S02′となって出力端子P02から出力される。
【0173】なお、コンパレータC2、コンパレータC
3、インバータG5、ORゲートG8の“H”及び
“L”は制御電圧VL及び接地レベルに規定される(図
示せず)。
【0174】このような構成において、入力信号S1
1′の立ち下がり時には、コンパレータC2が“L”、
コンパレータC3が“L”となるため、出力信号S0
1′が接地レベルで規定される“L”となり、出力信号
S02′が制御電圧VLで規定される“H”となる。一
方、入力信号S12′の立ち下がり時には、コンパレー
タC2が“H”、コンパレータC3が“L”となるた
め、出力信号S02′が接地レベルで規定される“L”
となり、出力信号S01′が制御電圧VLで規定される
“H”となる。
【0175】このように、抵抗RSを流れる電流量の違
いに基づき、2つの入力信号S11′及び入力信号S1
2′のうち、いずれの入力信号の立ち下がりかを判断し
て、2つ出力信号S01′及びS02′を選択するよう
にレベルシフト回路を構成することにより、1つの高耐
圧トランジスタのみで2つの入力信号に対応するレベル
シフト回路を実現することができる。
【0176】さらに、この方法を拡張して、3つ以上の
入力信号に対応するレベルシフト回路を1つの高耐圧ト
ランジスタを用いて実現することができる。
【0177】図11では、高耐圧トランジスタQPと低
耐圧トランジスタQM′とをカレントミラー接続するこ
とにより、トランジスタQPのドレイン電流値を制御す
る例を示したが、トランジスタQPのドレイン電流値を
複数制御できれば他の構成で代用可能である。 <レベルシフト回路(その7)>図16は、図6、図
8、図9で示したレベルシフト回路のレベルシフト基本
部8の他の構成例を示す回路図である。
【0178】同図に示すように、レベルシフト基本部8
1は、高耐圧NチャネルトランジスタQN、抵抗RS、
PNPバイポーラトランジスタQL1及びQL2から構
成される。トランジスタQL1とトランジスタQL2と
はカレントミラー接続され、トランジスタQL1及びQ
L2のエミッタに制御電圧VHが共通に付与される。
【0179】トランジスタQL1のコレクタがトランジ
スタQNのドレインに接続され、トランジスタQL2の
コレクタが抵抗RSに接続される。そして、トランジス
タQL2のエミッタと抵抗RSとの間のノードN11よ
り得られる電位を検出電位としている。
【0180】このように構成することにより、トランジ
スタQNのドレイン電流ID1に比例した電位をノード
N11から検出することができるため、レベルシフト基
本部8と等価な動作が可能となる。
【0181】なお、図16では、カレントミラー構成を
PNPバイポーラトランジスタで実現したが、これに限
らず、低耐圧PチャネルMOSFET等の低耐圧デバイ
スでカレントミラー構成ができれば、トランジスタの種
類は任意である。 <レベルシフト回路(その他)>レベルシルト回路(そ
の3)及び(その4)では、高耐圧NチャネルMOSF
ETを用いた場合について説明したが、高耐圧なNチャ
ネルIGBT、NPNトランジスタで代用することもで
きる。
【0182】さらに、PチャネルMOSFETやPチャ
ネルIGBT、PNPトランジスタで代用することもで
きる。この場合、図16のレベルシフト基本部81で用
いるカレントミラー回路は、低耐圧なNPNトランジス
タ、NチャネルMOSFET等で構成することになる。
【0183】同様なことが、レベルシルト回路(その
5)及び(その6)の高耐圧PチャネルMOSFETに
ついてもいえる。 <出力電圧検出回路(その1)>図12は第2及び第3
の実施例で用いられた出力電圧検出回路VMの第1の構
成を示す回路図である。同図に示すように、出力電圧検
出回路VMは、抵抗R01,R02、コンパレータC1
から構成される。抵抗R01及びR02は接続点U,電
源N間に直列に設けられる。コンパレータC1は電源V
LSで駆動し、その正入力が抵抗R01,R02間のノ
ードN3に接続され、負入力に基準電圧Vref が付与さ
れる。このコンパレータC1の出力が電位比較信号SC
となる。なお、基準電圧Vref は、接地レベルより高く
{VL・R02/(R01+R02)}より低い値に設
定される。
【0184】このような構成において、接続点Uの電位
が“H”の時、ノードN3の電位が基準電圧Vref より
高くなるため、電位比較信号SCは“H”となる。一
方、接続点Uの電位が“L”の時、ノードN3の電位が
基準電圧Vref より低くなるため、電位比較信号SCは
“L”となる。 <出力電圧検出回路(その2)>図13は第2及び第3
の実施例で用いられた出力電圧検出回路VMの第2の構
成を示す回路図である。同図に示すように、出力電圧検
出回路VMは、電圧検出部21、電流源Ir 及びコンパ
レータC1から構成される。電圧検出部21は接続点
U,電源N間に設けられる。電流源Ir は電圧検出部2
1に電流を供給すべく電源VLSの正電極と電圧検出部
21との間に介挿される。電圧検出部21は、高耐圧な
抵抗を用いることなく接続点Uの電位VUを検出して検
出電圧V21を出力する。電圧検出部21の一例として
は、特願平1−340202号に開示されたものが挙げ
られ、高耐圧な抵抗を用いないため集積化が比較的容易
である。コンパレータC1は電源VLSで駆動し、その
正入力に電圧検出部21の検出電圧V21が印加され、
負入力に基準電圧Vref が付与される。このコンパレー
タC1の出力が電位比較信号SCとなる。基準電圧Vre
f は、接地レベルより高く制御電圧VLより低い値に設
定される。
【0185】このような構成において、接続点Uの電位
が“H”の時、検出電圧V21が基準電圧Vref より高
くなるため、電位比較信号SCは“H”となる。一方、
接続点Uの電位VUが“L”の時、検出電圧VUが基準
電圧Vref より低くなるため、電位比較信号SCは
“L”となる。
【0186】図12で示した出力電圧検出回路VMの第
1の構成例と、図13で示した出力電圧検出回路VMの
第2の構成例とを比較した場合、集積化が困難な高耐圧
の抵抗に置き換えて、高耐圧で集積化が容易な電圧検出
部21を用いて構成する第2の構成例の方が、電流源I
r を追加する分を差し引いても、第1の構成例に比べ集
積化が容易である。 <出力電流方向検出回路>図14は、第2の実施例及び
第3の実施例で用いられる出力電流方向検出回路6の内
部構成を示す回路図である。同図に示すように、出力電
流方向検出回路6は、D型のフリップフロップFF3と
ORゲートG11とから構成される。ORゲートG11
は入力信号VIN1及び入力信号VIN2を取り込み、その
出力をクロック入力CKに出力する。
【0187】フリップフロップFF3はデータ入力Dに
出力電圧検出回路VMの電位比較信号SCを取り込み、
そのQ出力として出力方向指示信号IMを出力する。
【0188】このような構成において、入力信号VIN1
あるいは入力信号VIN2の“H”立ち上がり時における
電位比較信号SCの信号値が出力方向指示信号IMとな
るため、出力方向指示信号IMの“H”、“L”を検証
することにより、接続点Uを流れる出力電流の出力方向
を認識することができる。
【0189】通常、トランジスタQ1及びトランジスタ
Q2のうち、一方のトランジスタがオンするように制御
されるため、一方の電源PあるいはNから誘導性負荷1
に電流を供給している。
【0190】この状態からトランジスタQ1及びQ2が
共にオフ状態になると、オフ状態となる直前の流れを維
持するように、誘導性負荷1に逆起電力が発生する。こ
のため、例えば、図15の実線で示すように、電源Nか
らダイオードD2を介し誘導性負荷1にかけて電流が流
れると接続点Uの電位VUが低電位となり、逆に図15
の点線で示すように、誘導性負荷1からダイオードD1
を介し電源Pにかけて電流が流れると接続点Uの電位V
Uが高電位となる。この性質を利用して、出力電流方向
検出回路6の出力方向指示信号IMの“H”,“L”
で、接続点Uを流れる出力電流の方向を認識している。
【0191】一般に、パワーデバイスの制御では、オン
状態の素子をトランジスタQ1からQ2、あるいはトラ
ンジスタQ2からQ1に切り換えるとき、トランジスタ
Q1及びQ2を同時にオフ状態にするデットタイムと呼
ばれる時間を積極的に設けている。これはターンオフ時
間がターンオン時間より長くなる性質を考慮して、トラ
ンジスタQ1及びQ2が同時にオン状態になる不具合を
回避するためである。
【0192】このデットタイムは期間を利用して、接続
点Uを流れる電流方向を識別するようにすれば、トラン
ジスタQ1及びQ2のうち、一方のトランジスタがオン
状態である場合に生じる異常状態検出期間と重複するこ
となく行える。したがって、第2あるいは第3の実施例
で、1つの出力電圧検出回路VMを、異常状態検出回路
FS′と出力電流方向検出回路6とで共用しても全く支
障が生じない。 <その他>第1〜第3の実施例で示したパワーデバイス
の制御回路51〜53は、それぞれ1つの高耐圧半導体
集積回路として構成することが可能である。
【0193】さらに、トランジスタQ1,Q2等のパワ
ーデバイスのトランジスタサイズが小さい場合、これら
のパワーデバイス部分(図1,図3,図5の一点鎖線で
示す部分)を含めて、集積化することが可能である。
【0194】また、第1〜第3の実施例では、制御電圧
VL生成用の電源VLSによりコンデンサCPを充電す
る例を示したが、接続点Uが低電位の期間に、主電源P
から、通常のダイオード、抵抗ツェナーダイオード等を
介して、コンデンサCPを充電する場合でもこの発明を
適用することができる。
【0195】また、第1〜第3の実施例では、トランジ
スタQ1及びQ2によるハーフブッリジ構成のパワーデ
バイスの制御回路について説明したが、これに限定され
ず、図18に示すように、2つ以上のハーフブリッジ構
成を並列に接続しモータ等の誘導性負荷を共通に接続し
た場合でも、個々のハーフブリッジ構成においてこの発
明を適用することができる。
【0196】さらに、トランジスタQ2に相当するパワ
ーデバイスを必要としないハイサイドスイッチの構成に
おいてもこの発明を適用することができる。
【0197】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1記載のパワーデバイスの制御回路の制御電圧低下信号
出力手段は、制御電圧低下検出信号が異常状態を指示し
た時点から、所定のコンデンサが十分に充電される時間
以上の所定の遅延時間経過後に活性状態のオン指示信号
を出力することにより、第1の制御電圧の異常低下の解
消後、速やかに第1のトランジスタの駆動を自動的に再
開するため、第1の制御電圧の充電時間を考慮して制御
入力信号を設定する必要がない。
【0198】また、過電流異常信号出力手段は、過電流
検出信号の指示に基づき、正常/異常を指示する過電流
異常信号を第1の外部出力端子に出力し、制御電圧低下
信号出力手段は、制御電圧低下検出信号の指示に基づ
き、正常/異常を指示する制御電圧異常低下信号を第2
の外部出力端子に出力するため、過電流検出信号及び制
御電圧異常低下信号を第1及び第2の外部出力端子それ
ぞらから独立して取り込むことにより、パワーデバイス
である第1のトランジスタを強制的にオフ状態にした異
常状態の原因が、第1のトランジスタへの過電流供給異
常であるか第1の制御電圧の異常低下であるかを正確に
認識することができる。
【0199】この発明の請求項3記載のパワーデバイス
の制御回路の異常状態検出手段は、第1の制御入力信号
及び出力電圧に基づき、第1のトランジスタが強制的に
オフ状態にされたと判断すると、異常状態を指示する異
常状態信号を出力するとともに、判断時点から、所定の
コンデンサへの十分な充電が完了する時間以上の所定の
遅延時間経過後所定の遅延時間経過後にオン指示信号を
活性状態にするため、第1の制御電圧の異常低下の解消
後、速やかに第1のトランジスタの駆動を自動的に再開
することにより、第1の制御電圧の充電時間を考慮して
制御入力信号を設定する必要がない。
【0200】また、異常状態種別判定手段は、異常状態
を指示する異常状態信号を受けると、その時点から、所
定の遅延時間より長い所定の判定時間経過後において、
異常状態状態信号が異常状態を指示する場合に過電流異
常状態を指示する過電流異常信号を第1の外部出力端子
に出力し、それ以外の場合に制御電圧低下異常状態を指
示する制御電圧異常低下信号を第2の外部出力端子に出
力するため、過電流検出信号及び制御電圧異常低下信号
を第1及び第2の外部出力端子それぞらから独立して取
り込むことにより、パワーデバイスである第1のトラン
ジスタを強制的にオフ状態にした異常状態の原因が、第
1のトランジスタへの過電流供給異常であるか第1の制
御電圧の異常低下であるかを正確に認識することができ
る。
【0201】この発明の請求項6記載のパワーデバイス
の制御回路の異常状態検出手段は、第1の制御入力信号
及び出力電圧に基づき、第1のトランジスタが強制的に
オフ状態にされたと判断すると、異常状態を指示する異
常状態信号を出力するとともに、判断時点から、所定の
継続期間より短かく所定のコンデンサへの十分な充電が
完了する時間以上の所定の遅延時間経過後に活性状態の
オン指示信号を出力するため、第1の制御電圧の異常低
下の解消後、速やかに第1のトランジスタの駆動を自動
的に再開することにより、第1の制御電圧の充電時間を
考慮して制御入力信号を設定する必要がない。
【0202】また、異常状態種別判定手段は、異常状態
を指示する異常状態信号を受けると、その時点から、所
定の継続時間より短かく所定の遅延時間より長い所定の
判定時間経過後において、異常状態状態信号が異常状態
を指示する場合に過電流異常状態を指示する過電流異常
信号を第1の外部出力端子に出力し、それ以外の場合に
制御電圧低下異常状態を指示する制御電圧異常低下信号
を第2の外部出力端子に出力するため、過電流検出信号
及び制御電圧異常低下信号を第1及び第2の外部出力端
子それぞらから独立して取り込むことにより、パワーデ
バイスである第1のトランジスタを強制的にオフ状態に
した異常状態の原因が、第1のトランジスタへの過電流
供給異常であるか第1の制御電圧の異常低下であるかを
正確に認識することができる。
【0203】この発明の請求項7記載のレベルシフト回
路の出力信号識別手段は、一方電極側が第2の信号レベ
ルに、他方電極側が第1の信号レベルに電位設定された
トランジスタのオン時間に基づく検証時間を検出し、検
証時間が第1のパルス幅で規定される時間である場合、
第1の入力信号の第1の信号レベルを第2の信号レベル
にレベルシフトした第1の出力信号を第1の出力端子に
出力し、検証時間が第2のパルス幅で規定される時間で
ある場合、第2の入力信号の第1の信号レベルを第2の
信号レベルにレベルシフトした第2の出力信号を第2の
出力端子に出力することにより、一方電極側が第2の信
号レベルに、他方電極側が第1の信号レベルに電位設定
されたトランジスタを1個のみ用いて、第1及び第2の
入力信号からなる2つの入力信号を識別してレベルシフ
トした第1及び第2の出力信号からなる2つの出力信号
を出力することができるため、その分、集積度を向上さ
せることができる。
【0204】この発明の請求項10記載のレベルシフト
回路の出力信号識別手段は、一方電極側が第2の信号レ
ベルに、他方電極側が第1の信号レベルに電位設定され
たトランジスタの電極電流の電流量に基づく検証量を検
出し、検証量が第1の電流量で規定される量である場
合、第1の入力信号の第1の信号レベルを第2の信号レ
ベルにレベルシフトした第1の出力信号を第1の出力端
子に出力し、検証量が第2の電流量で規定される量であ
る場合、第2の入力信号の第1の信号レベルを第2の信
号レベルにレベルシフトして第2の出力信号を第2の出
力端子に出力することにより、一方電極側が第2の信号
レベルに、他方電極側が第1の信号レベルに電位設定さ
れたトランジスタを1個のみ用いて、第1及び第2の入
力信号からなる2つの入力信号を識別してレベルシフト
した第1及び第2の出力信号からなる2つの出力信号を
出力することができるため、その分、集積度を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるパワーデバイス
の制御回路の構成を示す回路図である。
【図2】第1の実施例のパワーデバイスの制御回路の動
作を示すタイミング図である。
【図3】この発明の第2の実施例であるパワーデバイス
の制御回路の構成を示す回路図である。
【図4】第2及び第3の実施例のパワーデバイスの制御
回路の動作を示すタイミング図である。
【図5】この発明の第3の実施例であるパワーデバイス
の制御回路の構成を示す回路図である。
【図6】レベルシフト回路(その1)の構成を示す回路
図である。
【図7】レベルシフト回路(その2)の構成を示す回路
図である。
【図8】レベルシフト回路(その3)の構成を示す回路
図である。
【図9】レベルシフト回路(その4)の構成を示す回路
図である。
【図10】レベルシフト回路(その5)の構成を示す回
路図である。
【図11】レベルシフト回路(その6)の構成を示す回
路図である。
【図12】出力電圧検出回路(その1)の構成を示す回
路図である。
【図13】出力電圧検出回路(その2)の構成を示す回
路図である。
【図14】出力電流方向検出回路の構成を示す回路図で
ある。
【図15】出力電流方向検出回路の動作を説明する回路
図である。
【図16】レベルシフト回路(その7)の構成を示す回
路図である。
【図17】従来のパワーデバイスの制御回路の構成を示
す回路図である。
【図18】パワーデバイスの制御回路の実使用例を示す
回路図である。
【符号の説明】
3 UV異常検出回路 4 OC異常検出回路 5 OC/UV異常状態検出回路 6 出力電流方向検出回路 7 遅延回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】フリップフロップFF1はリセット入力R
1にORゲートG1の出力を受け、そのQ出力Q1が
ドライバDR1の入力に接続される。そして、ドライバ
DR1の出力がトランジスタQ1のゲートに印加され
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】その結果、フリップフロップFF1のQ出
力Q1が“H”となり、この“H”がドライバDR1
を介してトランジスタQ1のゲートに付与されることに
より、トランジスタQ1はオン状態となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】その結果、フリップフロップFF1のQ出
力Q1が“L”となり、この“L”がドライバDR1
を介してトランジスタQ1のゲートに付与されることに
より、トランジスタQ1はオフ状態となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】その結果、フリップフロップFF1のQ出
力Q1が“L”となり、この“L”がドライバDR1
を介してトランジスタQ1のゲートに付与されることに
より、トランジスタQ1はオフ状態となり、トランジス
タQ1が過電流供給状態から解放される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】その結果、フリップフロップFF1のQ出
力Q1が“L”となり、この“L”がドライバDR1
を介してトランジスタQ1のゲートに付与されることに
より、トランジスタQ1はオフ状態となり、コンデンサ
CPへの充電が再開され、制御電圧VHが再び正常レベ
ルに復帰する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】トランジスタQ1がオフ状態になると、接
続点Uの電圧VUが低下する。そして、出力電圧検出回
路VMの所定電位を下回ると、電位比較信号SCが
“L”に変化する。このとき、異常状態検出回路FS
は、入力信号VIN1がオン状態を指示しておれば、トラ
ンジスタQ1の過電流供給状態、あるいは制御電圧VH
の異常低下が原因で、トランジスタQ1が強制的にオフ
状態にされたと異常状態であると判断し、異常状態を指
示する異常状態信号FOを出力する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】トランジスタQ1〜Q6には、それぞれ
ライホイルダイオードD1〜D6が逆並列接続される。
トランジスタQ1〜Q6の各々のゲートには、IGBT
の駆動・保護等の制御を行う制御回路31〜33の出力
が与えられる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、コンデンサで供給される制御電圧の充・
放電時間を考慮して制御入力信号を設定する必要がな
く、パワーデバイスを強制的にオフ状態にした異常状態
の原因を正確に認識することができるパワーデバイスの
制御回路を得ることを目的とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】望ましくは、請求項2記載のパワーデバイ
スの制御回路のように、前記オン信号、前記オフ信号、
前記過電流検出信号及び前記制御電圧低下検出信号は前
記第1の制御電圧の信号レベルであり、前記オン指示信
号、前記オフ指示信号、前記過電流異常信号及び前記制
御電圧異常低下信号は前記第2の制御電圧の信号レベル
であり、前記オン状態制御手段は、前記第2の制御電圧
の信号レベルの前記オン指示信号を、前記第1の制御電
圧の信号レベルの前記オン信号にレベルシフトする第1
のレベルシフト手段を有し、前記第1のオフ状態制御手
段は、前記第2の制御電圧の信号レベルの前記オフ指示
信号を、前記第1の制御電圧の信号レベルの前記オフ信
号にレベルシフトする第2のレベルシフト手段を有し、
前記過電流異常信号出力手段は、前記第1の制御電圧の
信号レベルの前記過電流検出信号を、前記第2の制御電
圧の信号レベルの前記過電流異常信号にレベルシフトす
る第3のレベルシフト手段を有し、前記制御電圧低下信
号出力手段は、前記第1の制御電圧の信号レベルの前記
制御電圧低下検出信号を、前記第2の制御電圧の信号レ
ベルの前記制御電圧低下検出信号にレベルシフトする第
4のレベルシフト手段を有する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】望ましくは、請求項4記載のパワーデバイ
スの制御回路のように、前記オン信号及び前記オフ信号
は第1の制御電圧の信号レベルであり、前記オン指示信
号、前記オフ指示信号は前記第2の制御電圧の信号レベ
ルであり、前記オン状態制御手段は、前記第2の制御電
圧の信号レベルの前記オン指示信号を、前記第1の制御
電圧の信号レベルの前記オン信号にレベルシフトする第
1のレベルシフト手段を有し、前記第1のオフ状態制御
手段は、前記第2の制御電圧の信号レベルの前記オフ指
示信号を、前記第1の制御電圧の信号レベルの前記オフ
信号にレベルシフトする第2のレベルシフト手段を有す
る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】第1の外部入力端子P10より得られる入
力信号VIN1はエッジトリガパルス発生回路P1に取り
込まれ、第2の外部入力端子P2より得られる入力信
号VIN2は制御回路2に取り込まれる。入力信号VIN1
及び入力信号VIN2は制御電圧VLに基づく信号であ
る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】UV異常検出回路3は、入力信号VIN1及
び制御電圧低下検出信号SM′を取り込み、入力信号V
IN1及び制御電圧低下検出信号SM′に基づき、異常/
正常を指示する制御電圧異常低下信号FOUVを第2の
外部出力端子P4から出力する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】フリップフロップFF1はリセット入力R
1にORゲートG1の出力を受け、そのQ出力Q1が
ドライバDR1の入力に接続される。そして、ドライバ
DR1の出力がトランジスタQ1のゲートに印加され
る。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】制御回路2は、第2の外部入力端子P2
より得られる入力信号VIN2に基づき、トランジスタQ
2のオン,オフ等の駆動制御を行う。制御回路2の内部
構成及び動作は、本発明との関わりが希薄であるため、
説明を省略する。図1において、点線で囲んだ部分51
がパワーデバイス(トランジスタQ1及びQ2)の制御
回路となる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】第1の外部入力端子P10より得られる入
力信号VIN1はエッジトリガパルス発生回路P1に取り
込まれ、第2の外部入力端子P2より得られる入力信
号VIN2は制御回路2に取り込まれる。入力信号VIN1
及び入力信号VIN2は制御電圧VLに基づく信号であ
る。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】フリップフロップFF1は、リセット入力
R1にORゲートG1の出力を受け、そのQ出力Q
がドライバDR1の入力に接続される。そして、ドライ
バDR1の出力がトランジスタQ1のゲートに印加され
る。なお、フリップフロップFF1はリセット優先動作
を行い、そのセット入力S1及びリセット入力が共に
“H”の場合、リセット動作を行いそのQ出力Q1を
“L”にする。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】制御回路2は、第2の外部入力端子P2
より得られる入力信号VIN2に基づき、トランジスタQ
2のオン,オフ等の駆動制御を行う。制御回路2の内部
構成及び動作は、本発明との関わりが希薄であるため、
説明を省略する。図3において、点線で囲んだ部分52
がパワーデバイス(トランジスタQ1及びQ2)の制御
回路となる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】同時に、接続点Uの電位VUが“L”に立
下がり、出力電圧検出回路VMより異常状態を指示す
る電位比較信号SCが異常状態検出回路FSに出力され
る。その結果、異常状態検出回路FSは異常状態を指示
する“L”レベルの異常状態信号FOを出力するとも
に、ターンオンパルスSONをORゲートG2を介してレ
ベルシフト回路LONに与え、時刻t4から微小遅延時間
Δt45経過後の時刻t5に、レベルシフト回路LONか
らターンオンパルスを再び発生させる。この微小遅延時
間Δt45は、トランジスタQ1がオフすることにより
開始されるコンデンサCPへの充電が完了(リフレッシ
ュ)し、制御電圧VHが正常レベルに復帰する時間に設
定される。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正内容】
【0109】時刻t7で、トランジスタQ1を流れる電
流IC が上昇して過電流供給状態となり、センス電圧V
Sが基準電圧VRを上回ると、過電流保護回路OC1の
過電流検出信号SOが“H”となる。そして、“H”の
過電流検出信号SOがフリップフロップFF2のセット
入力S2に出力されると、そのQ出力Q2が“H”と
なってORゲートG1を介してフリップフロップFF1
のリセット入力R1に付与される。その結果、トランジ
スタQ1のゲート電圧VGEが“L”となりトランジスタ
Q1はオフ状態となって、トランジスタQ1が過電流供
給状態から解放される。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0110
【補正方法】変更
【補正内容】
【0110】同時に、接続点Uの電位が“L”に立ち
がり、出力電圧検出回路VMより異常状態を指示する電
位比較信号SCが異常状態検出回路FS′に出力され
る。その結果、異常状態検出回路FS′は異常状態を指
示する“L”レベルの異常状態信号FOを出力するとも
に、ターンオンパルスをORゲートG2を介してレベル
シフト回路LONに与え、時刻t7直後の時刻t8に、レ
ベルシフト回路LONからターンオンパルスSONを再び発
生させる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0111
【補正方法】変更
【補正内容】
【0111】しかしながら、時刻t8では、フリップフ
ロップFF2のQ出力Q2が“H”で、フリップフロ
ップFF1のリセット入力R1に“H”が印加され続け
ている。その結果、フリップフロップFF1のセット入
力S1に“H”が付与されてもフリップフロップFF1
はリセット優先のため、トランジスタQ1のゲート電圧
VGEが“L”を維持しトランジスタQ1はオフ状態を維
持する。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正内容】
【0119】ところで、第2の実施例では、過電流異常
供給を原因としてトランジスタQ1をオフさせた直後に
ターンオフを指示する入力信号VINが入力されると、エ
ッジトリガパルス発生回路P1及びレベルシフト回路L
OFF を介して“H”のターンオフパルスがフリップフロ
ップFF2のリセット入力R2に付与されることによ
り、フリップフロップFF2のQ出力が“L”に立ち下
がる。その結果、リセット優先のフリップフロップFF
1のQ出力Q1の“L”固定状態が解除される。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正内容】
【0120】上記したフリップフロップFF1のQ出力
1の“L”固定状態の解除が、OC/UV異常状態
検出回路5の異常状態判定期間中(図4のΔT1中に相
当)に生じると、タイミング的に異常状態検出回路F
S′によるターンオンパルスでフリップフロップFF1
がセットされる可能性が生じる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正内容】
【0122】同図に示すように、第3の実施例の構成は
基本的に第2の実施例の構成と同様であり、レベルシフ
ト回路LOFF の出力がフリップフロップFF2のリセッ
ト入力R2に付与される構成に置き代わって、フリップ
フロップFF2のQ出力Q2が遅延回路7(遅延時間
ΔT2)を介してリセット入力R2に帰還させる点が異
なる。なお、遅延時間ΔT2は判定遅延時間ΔT1に比
べ十分大きな時間に設定される。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0123
【補正方法】変更
【補正内容】
【0123】つまり、フリップフロップFF2のQ出力
2が“H”を出力すると、遅延回路7の遅延時間Δ
T2経過後に、リセットがかかりフリップフロップFF
2のQ出力Q2が自動的に“L”に立ち下がる。図5
において、点線で囲んだ部分53がパワーデバイス(ト
ランジスタQ1及びQ2)の制御回路となる。なお、他
の構成は第2の実施例と同様であるため説明は省略す
る。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0125
【補正方法】変更
【補正内容】
【0125】時刻t7で、トランジスタQ1が過電流供
給状態となり、センス電圧VSが基準電圧VRを上回る
と過電流保護回路OC1の過電流検出信号SOが“H”
となり、“H”の過電流検出信号SOがフリップフロッ
プFF2のセット入力S2に出力される。そして、フリ
ップフロップFF2のQ出力Q2が“H”となってO
RゲートG1を介してフリップフロップFF1のリセッ
ト入力R1に付与される。その結果、トランジスタQ1
のゲート電圧VGEが“L”となりトランジスタQ1はオ
フ状態となって、トランジスタQ1が過電流供給状態か
ら解放される。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0126
【補正方法】変更
【補正内容】
【0126】同時に、接続点Uの電位が“L”に立ち
がり、出力電圧検出回路VMより異常状態を指示する電
位比較信号SCが異常状態検出回路FS′に出力され
る。その結果、異常状態検出回路FS′は異常状態を指
示する“L”レベルの異常状態信号FOを出力するとも
に、ターンオンパルスをORゲートG2を介してレベル
シフト回路LONに与え、時刻t7直後の時刻t8に、レ
ベルシフト回路LONからターンオンパルスSONを再び発
生させる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0127
【補正方法】変更
【補正内容】
【0127】しかしながら、時刻t8は、時刻t7から
遅延回路7の遅延時間ΔT2を経過しておらず、フリッ
プフロップFF2にはリセットがかかっていない。した
がって、フリップフロップFF2のQ出力Q2が
“H”でフリップフロップFF1のリセット入力R1に
“H”が印加され続ける。その結果、フリップフロップ
FF1のセット入力S1に“H”が付与されてもフリッ
プフロップFF1はリセット優先のため、トランジスタ
Q1のゲート電圧VGEが“L”を維持しトランジスタQ
1はオフ状態を維持する。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正内容】
【0130】このように第3の実施例では、過電流異常
供給でトランジスタQ1をオフさせると、OC/UV異
常状態検出回路5の判定遅延時間ΔT1より十分大きな
期間ΔT2中は、フリップフロップFF1のQ出力Q
1を完全に“L”に固定するため、OC/UV異常状態
検出回路5が過電流供給異常を制御電圧低下異常と誤判
定することはない。 <レベルシフト回路(その1)>図6は、第1〜第3の
実施例で用いられたレベルシフト回路LONの内部構成を
示す回路図である。なお、レベルシフト回路LOFF も全
く同じ内部構成であるため、以下、レベルシフト回路L
ONを代表して説明する。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0160
【補正方法】変更
【補正内容】
【0160】図9では、高耐圧トランジスタQNと低耐
圧トランジスタQMとをカレントミラー接続することに
より、トランジスタQNのドレイン電流値を制御する例
を示したが、トランジスタQNのドレイン電流値を複数
制御できれば他の構成で代用可能である。 <レベルシフト回路(その5)>図10は、レベルシフ
ト回路LUV及びレベルシフト回路LOCを、1つの高耐圧
トランジスタで構成した第1の構成例を示す回路図であ
る。なお、抵抗RS、ダイオードDS及びトランジスタ
QPからなるレベルシフト基本部8′と、コンデンサC
P、インバータG10、制御電圧VH及び制御電圧VL
等は、図6で示したレベルシフト回路LONの構成と同様
であるため、詳細な説明は省略する同図に示すように、
ワンショットパルス発生部11は、第1の入力端子P1
1から、制御電圧検出信号SMに相当する入力信号S1
1′を取り込み、ワンショットパルス発生部12は、第
2の入力端子P12から、過電流検出信号SOに相当す
る入力信号S12′を取り込む。そして、入力信号S1
1′の立ち下がりがワンショットパルス発生部11でパ
ルス幅Δt1の“L”レベル信号に波形整形されてAN
ゲートG7に出力され、入力信号S12′の立ち下が
りがワンショットパルス発生部12でパルス幅Δt2
(<Δt1)の“L”レベル信号に波形整形されてNO
RゲートG7に出力される。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0161
【補正方法】変更
【補正内容】
【0161】ANDゲートG7の出力は高耐圧なPチャ
ネルMOSトランジスタQPのゲートに付与される。こ
ANDゲートG7の“L”レベルは、トランジスタQ
Pに所定のドレイン電流が流れるレベルに設定される。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0162
【補正方法】変更
【補正内容】
【0162】したがって、ANDゲートG7の入力が
“L”になると、トランジスタQPがオンし、ノードN
2の電位が“H”レベルになる。そして、その継続期間
は、入力信号S11′の立ち下がり時に期間Δt1とな
り、入力信号S12′の立ち下がり時に期間Δt2とな
る。
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0167
【補正方法】変更
【補正内容】
【0167】さらに、この方法を拡張して、3つ以上の
入力信号に対応するレベルシフト回路を1つの高耐圧ト
ランジスタを用いて実現することも可能である。 <レベルシフト回路(その6)>図11は、レベルシフ
ト回路LUV及びレベルシフト回路LOCを、1つの高耐圧
トランジスタで構成した第2の構成例を示す回路図であ
る。なお、抵抗RS、ダイオードDS及びトランジスタ
QPからなるレベルシフト基本部8′と、コンデンサC
P、制御電圧VH及び制御電圧VL等は、図7で示した
レベルシフト回路LUVの構成と同様であるため、詳細な
説明は省略する同図に示すように、レベルシフト基本部
8′の高耐圧PチャネルMOSトランジスタQPとカレ
ントミラー構成で低耐圧PチャネルトランジスタQM′
が接続される。このトランジスタQM′のドレインがス
イッチ13′及び14′を介して、電流源Ir 1及び電
流源Ir 2と接続される。これらの電流源Ir 1及び電
流源Ir 2はコンデンサCPの負電極に接続され、電流
源Ir 1の供給電流量I1は電流源Ir 2の供給電流量
I2より大きく設定される(I1>I2)。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0188
【補正方法】変更
【補正内容】
【0188】このような構成において、入力信号VIN1
と入力信号VIN2が同時に“L”レベルになった時にお
ける電位比較信号SCの信号値が出力方向指示信号IM
となるため、出力方向指示信号IMの“H”、“L”を
検証することにより、接続点Uを流れる出力電流の出力
方向を認識することができる。
【手続補正37】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0192
【補正方法】変更
【補正内容】
【0192】このデットタイム期間を利用して、接続点
Uを流れる電流方向を識別するようにすれば、トランジ
スタQ1及びQ2のうち、一方のトランジスタがオン状
態である場合に生じる異常状態検出期間と重複すること
なく行える。したがって、第2あるいは第3の実施例
で、1つの出力電圧検出回路VMを、異常状態検出回路
FS′と出力電流方向検出回路6とで共用しても全く支
障が生じない。 <その他>第1〜第3の実施例で示したパワーデバイス
の制御回路51〜53は、それぞれ1つの高耐圧半導体
集積回路として構成することが可能である。
【手続補正38】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正39】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正40】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正41】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正42】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正43】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正44】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正45】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正46】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主電源にトーテムポール接続された第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとから構成され、
    前記第1及び第2のトランジスタはそれぞれ異なるレベ
    ルの第1及び第2の制御電圧でオン・オフ制御され、前
    記第1の制御電圧は、所定のコンデンサの両電極の電位
    差で規定され、前記所定のコンデンサは前記第1のトラ
    ンジスタのオフ状態時に充電されるパワーデバイスの制
    御回路であって、 第1及び第2の外部入力端子と、 第1及び第2の外部出力端子と、 前記第1の外部入力端子より得られる第1の制御入力信
    号に基づき、前記第1の制御電圧で前記第1のトランジ
    スタのオン,オフを制御する第1の制御回路と、 前記第2の外部入力端子より得られる第2の制御入力信
    号に基づき、前記第2の制御電圧で前記第2のトランジ
    スタのオン,オフを制御する第2の制御回路とを備え、 前記第1の制御回路は、 オン信号/オフ信号に基づき、前記第1のトランジスタ
    をオン/オフさせる前記第1の制御電圧を前記第1のト
    ランジスタの制御電極に出力する駆動手段と、 前記第1の制御入力信号がオン状態を指示する時、活性
    状態のオン指示信号を出力し、前記第1の制御入力信号
    がオフ状態を指示する時、活性状態のオフ指示信号を出
    力する指示信号発生手段と、 前記オン指示信号が活性状態の時、前記オン信号を前記
    駆動手段に出力するオン状態制御手段と、 前記オフ指示信号が活性状態の時、前記オフ信号を前記
    駆動手段に出力する第1のオフ状態制御手段と、 前記第1のトランジスタを流れる電流量を検出し、該電
    流量が所定の電流量を上回ると異常状態を指示する過電
    流検出信号を出力する過電流検出手段と、 前記過電流検出信号が異常状態を指示する時、前記オフ
    信号を前記駆動手段に出力する第2のオフ状態制御手段
    と、 前記過電流検出信号の指示に基づき、正常/異常を指示
    する過電流異常信号を前記第1の外部出力端子に出力す
    る過電流異常信号出力手段と、 前記第1の制御電圧を検出し、該第1の制御電圧が所定
    レベルを下回ると、異常状態を指示する制御電圧低下検
    出信号を出力する制御電源電圧低下検出手段と、 前記制御電圧低下検出信号が異常状態を指示する時、前
    記オフ信号を前記駆動手段に出力する第3のオフ状態制
    御手段と、 前記制御電圧低下検出信号の指示に基づき、正常/異常
    を指示する制御電圧異常低下信号を第2の外部出力端子
    に出力するとともに、前記制御電圧低下検出信号が異常
    状態を指示した時点から、前記所定のコンデンサへの十
    分な充電が完了する時間以上の所定の遅延時間経過後に
    活性状態の前記オン指示信号を出力する制御電圧低下信
    号出力手段とを備えたパワーデバイスの制御回路。
  2. 【請求項2】 前記オン信号、前記オフ信号、前記過電
    流検出信号及び前記制御電圧低下検出信号は前記第1の
    制御電圧の信号レベルであり、 前記オン指示信号、前記オフ指示信号、前記過電流異常
    信号及び前記制御電圧異常低下信号は前記第2の制御電
    圧の信号レベルであり、 前記オン状態制御手段は、前記第2の制御電圧の信号レ
    ベルの前記オン指示信号を、前記第1の制御電圧の信号
    レベルの前記オン信号にレベルシフトする第1のレベル
    シフト手段を有し、 前記オフ状態制御手段は、前記第2の制御電圧の信号レ
    ベルの前記オフ指示信号を、前記第1の制御電圧の信号
    レベルの前記オフ信号にレベルシフトする第2のレベル
    シフト手段を有し、 前記過電流異常信号出力手段は、前記第1の制御電圧の
    信号レベルの前記過電流検出信号を、前記第2の制御電
    圧の信号レベルの前記過電流異常信号にレベルシフトす
    る第3のレベルシフト手段を有し、 前記制御電圧低下信号出力手段は、前記第1の制御電圧
    の信号レベルの前記制御電圧低下検出信号を、前記第2
    の制御電圧の信号レベルの前記制御電圧低下検出信号に
    レベルシフトする第4のレベルシフト手段を有する請求
    項1記載のパワーデバイスの制御回路。
  3. 【請求項3】 主電源にトーテムポール接続された第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとから構成され、
    前記第1及び第2のトランジスタはそれぞれ異なるレベ
    ルの第1及び第2の制御電圧でオン・オフ制御され、前
    記第1の制御電圧は、所定のコンデンサの両電極の電位
    差で規定され、前記所定のコンデンサは前記第1のトラ
    ンジスタのオフ状態時に充電されるパワーデバイスの制
    御回路であって、 第1及び第2の外部入力端子と、 第1及び第2の外部出力端子と、 前記第1の外部入力端子より得られる第1の制御入力信
    号に基づき、前記第1の制御電圧で前記第1のトランジ
    スタのオン,オフを制御する第1の制御回路と、 前記第2の外部入力端子より得られる第2の制御入力信
    号に基づき、前記第2の制御電圧で前記第2のトランジ
    スタのオン,オフを制御する第2の制御回路とを備え、 前記第1の制御回路は、 オン信号/オフ信号に基づき、前記第1のトランジスタ
    をオン/オフさせる前記第1の制御電圧を前記第1のト
    ランジスタの制御電極に出力する駆動手段を備え、前記
    駆動手段は前記オン信号と前記オフ信号を同時に得た場
    合、前記オフ信号を優先し、 前記第1の制御入力信号がオン状態を指示する時、活性
    状態のオン指示信号を出力し、前記第1の制御入力信号
    がオフ状態を指示する時、活性状態のオフ指示信号を出
    力する指示信号発生手段と、 前記オン指示信号が活性状態の時、前記オン信号を前記
    駆動手段に出力するオン状態制御手段と、 前記オフ指示信号が活性状態の時、前記オフ信号を前記
    駆動手段に出力する第1のオフ状態制御手段と、 前記第1のトランジスタを流れる電流量を検出し、該電
    流量が所定の電流量を上回ると、過電流異常状態を指示
    する過電流検出信号を出力する過電流検出手段と、 過電流異常状態を指示する前記過電流検出信号をトリガ
    として、前記オフ信号を前記駆動手段に出力する第2の
    オフ状態制御手段とをさらに備え、前記第2のオフ状態
    制御手段による前記オフ信号の出力は、前記第1のオフ
    状態制御手段による前記オフ信号の出力まで継続され、 前記第1の制御電圧を検出し、該第1の制御電圧が所定
    レベルを下回ると、制御電圧低下異常状態を指示する制
    御電圧低下検出信号を出力する制御電圧低下検出手段
    と、 前記制御電圧低下検出信号が制御電圧低下異常状態を指
    示する時、前記オフ信号を前記駆動手段に出力する第3
    のオフ状態制御手段と、 前記第1のトランジスタの一方電極と前記第2のトラン
    ジスタの他方電極との接続点より得られる出力電圧を検
    出する出力電圧検出手段と、 前記第1の制御入力信号及び前記出力電圧に基づき、前
    記第1のトランジスタが強制的にオフ状態にされたと判
    断すると、異常状態を指示する異常状態信号を出力する
    とともに、前記判断時点から、前記所定のコンデンサへ
    の十分な充電が完了する時間以上の所定の遅延時間経過
    後に前記オン指示信号を活性状態にする異常状態検出手
    段と、 異常状態を指示する前記異常状態信号を受けると、その
    時点から、前記所定の遅延時間より長い所定の判定時間
    経過後において、前記異常状態状態信号が異常状態を指
    示する場合に過電流異常状態を指示する過電流異常信号
    を前記第1の外部出力端子に出力し、それ以外の場合に
    制御電圧低下異常状態を指示する制御電圧異常低下信号
    を前記第2の外部出力端子に出力する異常状態種別判定
    手段とをさらに備えるパワーデバイスの制御回路。
  4. 【請求項4】 前記オン信号及び前記オフ信号は第1の
    制御電圧の信号レベルであり、 前記オン指示信号、前記オフ指示信号は前記第2の制御
    電圧の信号レベルであり、 前記オン状態制御手段は、前記第2の制御電圧の信号レ
    ベルの前記オン指示信号を、前記第1の制御電圧の信号
    レベルの前記オン信号にレベルシフトする第1のレベル
    シフト手段を有し、 前記オフ状態制御手段は、前記第2の制御電圧の信号レ
    ベルの前記オフ指示信号を、前記第1の制御電圧の信号
    レベルの前記オフ信号にレベルシフトする第2のレベル
    シフト手段を有する請求項3記載のパワーデバイスの制
    御回路。
  5. 【請求項5】 前記第1の制御回路は、 前記第1及び第2の制御入力信号並びに前記出力電圧に
    基づき、前記接続点を流れる電流方向を検出する電流方
    向検出手段をさらに備える請求項4記載のパワーデバイ
    スの制御回路。
  6. 【請求項6】 主電源にトーテムポール接続された第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとから構成され、
    前記第1及び第2のトランジスタはそれぞれ異なるレベ
    ルの第1及び第2の制御電圧でオン・オフ制御され、前
    記第1の制御電圧は、所定のコンデンサの両電極の電位
    差で規定され、前記所定のコンデンサは前記第1のトラ
    ンジスタのオフ状態時に充電される、パワーデバイスの
    制御回路であって、 第1及び第2の外部入力端子と、 第1及び第2の外部出力端子と、 前記第1の外部入力端子より得られる第1の制御入力信
    号に基づき、前記第1の制御電圧で前記第1のトランジ
    スタのオン,オフを制御する第1の制御回路と、 前記第2の外部入力端子より得られる第2の制御入力信
    号に基づき、前記第2の制御電圧で前記第2のトランジ
    スタのオン,オフを制御する第2の制御回路とを備え、 前記第1の制御回路は、 オン信号/オフ信号に基づき、前記第1のトランジスタ
    をオン/オフさせる前記第1の制御電圧を前記第1のト
    ランジスタの制御電極に出力する駆動手段を備え、前記
    駆動手段は前記オン信号と前記オフ信号とを同時に得た
    場合、前記オフ信号を優先し、 前記第1の制御入力信号がオン状態を指示する時、活性
    状態のオン指示信号を出力し、前記第1の制御入力信号
    がオフ状態を指示する時、活性状態のオフ指示信号を出
    力する指示信号発生手段と、 前記オン指示信号が活性状態の時、前記オン信号を前記
    駆動手段に出力するオン状態制御手段と、 前記オフ指示信号が活性状態の時、前記オフ信号を前記
    駆動手段に出力する第1のオフ状態制御手段と、 前記第1のトランジスタを流れる電流量を検出し、該電
    流量が所定の電流量を上回ると、過電流異常状態を指示
    する過電流検出信号を出力する過電流検出手段と、 過電流異常状態を指示する前記過電流検出信号をトリガ
    として、所定の継続期間中、前記オフ信号を前記駆動手
    段に出力する第2のオフ状態制御手段と、 前記第1の制御電圧を検出し、該第1の制御電圧が所定
    レベルを下回ると、制御電圧低下異常状態を指示する制
    御電圧低下検出信号を出力する制御電圧低下検出手段
    と、 前記制御電圧低下検出信号が制御電圧低下異常状態を指
    示する時、前記オフ信号を前記駆動手段に出力する第3
    のオフ状態制御手段と、 前記第1のトランジスタの一方電極と前記第2のトラン
    ジスタの他方電極との接続点より得られる出力電圧を検
    出する出力電圧検出手段と、 前記第1の制御入力信号及び前記出力電圧に基づき、前
    記第1のトランジスタが強制的にオフ状態にされたと判
    断すると、異常状態を指示する異常状態信号を出力する
    とともに、前記判断時点から、前記所定の継続期間より
    短かく前記所定のコンデンサへの十分な充電が完了する
    時間以上の所定の遅延時間経過後に活性状態のオン指示
    信号を出力する異常状態検出手段と、 異常状態を指示する前記異常状態信号を受けると、その
    時点から、前記所定の継続時間より短かく前記所定の遅
    延時間より長い所定の判定時間経過後において、前記異
    常状態状態信号が異常状態を指示する場合に過電流異常
    状態を指示する過電流異常信号を前記第1の外部出力端
    子に出力し、それ以外の場合に制御電圧低下異常状態を
    指示する制御電圧異常低下信号を前記第2の外部出力端
    子に出力する異常状態種別判定手段とをさらに備えるパ
    ワーデバイスの制御回路。
  7. 【請求項7】 第1の信号レベルの入力信号を、異なる
    信号レベルの第2の信号レベルにレベルシフトするレベ
    ルシフト回路であって、 前記第1の信号レベルの第1の入力信号が付与される第
    1の入力端子と、 前記第1の信号レベルの第2の入力信号が付与される第
    2の入力端子と、 第1及び第2の出力端子と、 前記第1及び第2の入力信号を受け、前記第1の入力信
    号が活性状態のとき、活性状態が第1のパルス幅の前記
    第1の信号レベルの内部信号を発生し、前記第2の入力
    信号が活性状態のとき、活性状態が第2のパルス幅の前
    記内部信号を発生する内部信号発生手段と、 一方電極側が第2の信号レベルに、他方電極側が前記第
    1の信号レベルに電位設定されるとともに、前記内部信
    号を制御電極に受け、前記内部信号が活性状態のとき、
    オン状態となるトランジスタと、 前記トランジスタのオン時間に基づく検証時間を検出
    し、前記検証時間が前記第1のパルス幅で規定される時
    間である場合、前記第1の入力信号の前記第1の信号レ
    ベルを前記第2の信号レベルにレベルシフトした第1の
    出力信号を前記第1の出力端子に出力し、前記検証時間
    が前記第2のパルス幅で規定される時間である場合、前
    記第2の入力信号の前記第1の信号レベルを前記第2の
    信号レベルにレベルシフトした第2の出力信号を前記第
    2の出力端子に出力する出力信号識別手段とを備えたレ
    ベルシフト回路。
  8. 【請求項8】 前記出力信号識別手段は、 前記トランジスタの一方電極と直接接続され、前記トラ
    ンジスタのオン時に所定の電流が流れる抵抗成分と、 前記抵抗成分を流れる電流による電圧降下量に基づき、
    該電圧降下量が前記トランジスタがオンした時の量であ
    る場合に活性状態となり、他の場合は非活性状態となる
    電圧信号を出力する電圧信号出力手段とを備え、 前記検証時間は、前記電圧信号の活性状態期間である請
    求項7記載のレベルシフト回路。
  9. 【請求項9】 前記出力信号識別手段は、 前記トランジスタとカレントミラー回路を介して接続さ
    れ、前記トランジスタのオン時に流れる電極電流と同量
    の電流が流れる抵抗成分と、 前記抵抗成分を流れる電流による電圧降下量に基づき、
    該電圧降下量が前記トランジスタがオンした時の量であ
    る場合に活性状態となり、他の場合は非活性状態となる
    電圧信号を出力する電圧信号出力手段とを備え、 前記検証時間は、前記電圧信号の活性状態期間である請
    求項7記載のレベルシフト回路。
  10. 【請求項10】 第1の信号レベルの入力信号を、異な
    る信号レベルの第2の信号レベルにレベルシフトするレ
    ベルシフト回路であって、 前記第1の信号レベルの第1の入力信号が付与される第
    1の入力端子と、 前記第1の信号レベルの第2の入力信号が付与される第
    2の入力端子と、 第1及び第2の出力端子と、 前記第1の入力信号を受け、前記第1の入力信号が活性
    状態のとき、第1の電流量の入力電流を供給する第1の
    電流供給手段と、 前記第2の入力信号を受け、前記第2の入力信号が活性
    状態のとき、前記第1の電流量と異なる第2の電流量の
    前記入力電流を供給する第2の電流供給手段と、 前記入力電流を一方電極及び制御電極に受ける第1のト
    ランジスタと、 一方電極側が第2の信号レベルに、他方電極側が前記第
    1の信号レベルに電位設定されるとともに、前記第1の
    トランジスタとカレントミラー接続され、前記入力電流
    の電流量と同量の電極電流が流れる第2のトランジスタ
    と、 前記電極電流の電流量に基づく検証量を検出し、前記検
    証量が前記第1の電流量で規定される量である場合、前
    記第1の入力信号の前記第1の信号レベルを前記第2の
    信号レベルにレベルシフトした第1の出力信号を前記第
    1の出力端子に出力し、前記検証量が前記第2の電流量
    で規定される量である場合、前記第2の入力信号の前記
    第1の信号レベルを前記第2の信号レベルにレベルシフ
    トして第2の出力信号を前記第2の出力端子に出力する
    出力信号識別手段とを備えたレベルシフト回路。
  11. 【請求項11】 前記出力信号識別手段は、 前記第2のトランジスタの一方電極に直接接続された抵
    抗成分と、 前記抵抗成分を流れる電極電流による電圧降下量に基づ
    き電圧信号を出力する電圧信号出力手段とを備え、 前記検証量は、前記電圧信号の電圧レベルである請求項
    10記載のレベルシフト回路。
  12. 【請求項12】 前記出力信号識別手段は、 前記第2のトランジスタとカレントミラー回路を介して
    接続され、前記第2のトランジスタの電極電流と同量の
    検出電流が流れる抵抗成分と、 前記抵抗成分を流れる電流による電圧降下量に基づき電
    圧信号を出力する電圧信号出力手段とを備え、 前記検証量は、前記電圧信号の電圧レベルである請求項
    10記載のレベルシフト回路。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のパワーデバイスの制御
    回路をモノリシック化した半導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 請求項1記載のパワーデバイスの制御
    回路と、前記パワーデバイスの制御回路で制御される前
    記パワーデバイスとをモノリシック化した半導体集積回
    路装置。
  15. 【請求項15】 請求項3記載のパワーデバイスの制御
    回路をモノリシック化した半導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 請求項3記載のパワーデバイスの制御
    回路と、前記パワーデバイスの制御回路で制御される前
    記パワーデバイスとをモノリシック化した半導体集積回
    路装置。
  17. 【請求項17】 請求項6記載のパワーデバイスの制御
    回路をモノリシック化した半導体集積回路装置。
  18. 【請求項18】 請求項6記載のパワーデバイスの制御
    回路と、前記パワーデバイスの制御回路で制御される前
    記パワーデバイスとをモノリシック化した半導体集積回
    路装置。
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