JPH06177858A - スペクトラム拡散通信システム - Google Patents

スペクトラム拡散通信システム

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JPH06177858A
JPH06177858A JP43A JP33173592A JPH06177858A JP H06177858 A JPH06177858 A JP H06177858A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 33173592 A JP33173592 A JP 33173592A JP H06177858 A JPH06177858 A JP H06177858A
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JP
Japan
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carrier
output
signal
code
spectrum
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JP43A
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English (en)
Inventor
Koichi Mitarai
幸一 御手洗
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 劣悪な伝送品質の伝送路を用いた場合におい
ても、高信頼性のデータ伝送を可能とするスペクトラム
拡散通信システムを得る。 【構成】 送信装置70では、キャリア発振器11から
のキャリア21は、PN符号発生器12から出力された
PN符号22と送信データ23とのEXORにより得ら
れた信号24に乗ぜられ、さらに混合器73において、
PN符号22が乗ぜられた乗算器72の出力と混合さ
れ、ハイパスフィルタ15を経てバッテリーライン51
上に送出される。受信装置90では、ハイパスフィルタ
31を介して入力された受信信号94は、バンドパスフ
ィルタ91,92により2つの周波数帯域に分離された
のち乗算器39で乗ぜられ、さらにバンドパスフィルタ
37により中間周波数fIFの相関信号45が取り出され
る。これは復調器38で復調され、受信データ47が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスペクトラム拡散通信シ
ステムに係わり、例えば自動車内におけるデータ通信に
適用されるスペクトラム拡散通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車には、その走行性能や安全
性、快適性の向上のため多くの機能が備えられるように
なっている。このため、各種のセンサ,アクチュエー
タ,マイクロコンピュータ等の多くの電子部品が搭載さ
れ、これらの機器間で様々な信号のやりとりが行われ
る。これにより、信号配線用のワイヤーハーネスが、数
量においてもまた種類においても増大し、この傾向は今
後も続くものと予想される。このことは、車のコスト,
重量,及び信頼性に対して大きなデメリットとなるた
め、各種の多重通信の試みが行われ、信号線の増大防止
が図られている。
【0003】このような要求を満たすものとして、例え
ば、自動車のバッテリーラインを信号線としても共用す
ることで新たな信号線を不要とする方法も考えられ、こ
れと同様の方法が、例えば特開昭60−245335号
公報に示されている。これは、商用電力を供給するため
に敷設された配電線を信号伝送路として用いてスペクト
ラム拡散通信を行うものである。
【0004】しかしながら、この方法を自動車のバッテ
リーラインにそのまま適用した場合には、以下に示すよ
うな問題がある。
【0005】以下、従来のスペクトラム拡散通信方式を
自動車のバッテリーラインに適用した場合の技術内容を
説明する。
【0006】図6は、従来のいわゆる直接拡散(DS)
方式によるスペクトラム拡散通信システムを表したもの
である。このシステムでは、直流電流を供給する自動車
用バッテリー52に接続されたバッテリーライン51
に、送信装置10及び受信装置30が接続されている。
送信装置10には、所定の周波数fc のキャリア(搬送
波)21を発振出力するキャリア発振器11が設けら
れ、乗算器13に接続されている。また、この装置に
は、所定のパターンの擬似雑音符号(以下、PN符号と
いう)を発生するPN符号発生器12が設けられ、これ
より出力されるPN符号22は、加算器14により送信
データ23と加算され、更に乗算器13により、キャリ
ア発振器11から出力されるキャリア21と乗ぜられた
後、ハイパスフィルタ15を経てバッテリーライン51
上に送出されるようになっている。なお、ハイパスフィ
ルタはカップリングコンデンサで構成できるため、低コ
ストでサイズもコンパクトにすることができる。
【0007】一方、受信装置30には、送信装置10の
PN符号22と同一パターンのPN符号43を出力する
PN符号発生器32が設けられ、PN符号同期制御部3
3の制御によりPN符号発生器12との同期がとられる
ようになっている。このPN符号発生器32から出力さ
れたPN符号43は、乗算器34により、キャリア発振
器36から出力された周波数(fc +fIF)のキャリア
42と乗ぜられて乗算器35に入力される。乗算器35
では、ハイパスフィルタ31を介して伝送路51から入
力された受信信号と乗算器34の出力とを乗じ、バンド
パスフィルタ37を介して復調器38に入力する。そし
て復調器38では、この入力信号45を復調して元のデ
ータを抽出するようになっている。
【0008】以上のような構成の従来のスペクトラム拡
散通信システムの動作を説明する。今、PN符号発生器
12から、図2(c)に示すようなPN符号22が出力
されると、これは加算器14により、図2(b)に示す
ような送信データ23と加算され、図2(d)に示すよ
うな信号24となって乗算器13に入力される。ここで
加算とは、いわゆる2を法とする加算、すなわち排他的
論理和(EXOR)を意味する。
【0009】乗算器13では、キャリア発振器11から
出力される周波数fc のキャリア21と、上記した加算
器14からの信号24とを乗じ、図2(e)に示すよう
な送信信号25を出力する。この図で判るように、キャ
リア21は信号24の“L”レベルの期間においてのみ
位相が180°反転される。送信信号25は、ハイパス
フィルタ15を通過することにより直流成分を除去され
てバッテリーライン51上に送出される。
【0010】なお、キャリア21の電力スペクトラム
は、図4(b)に示すような線スペクトラムであり、P
N符号22の電力スペクトラムは、図4(a)に示すよ
うな(sinx/x)2 の包絡線を有するスペクトラム
となっている。これにより、乗算器13から出力される
送信信号25の電力スペクトラムは、図4(c)に示す
ようなスペクトラムとなる。
【0011】バッテリーライン51上を伝搬した送信信
号は、受信装置30のハイパスフィルタ31で直流成分
を除去され、受信信号41(図2(e))として乗算器
35に入力される。この受信信号41の電力スペクトラ
ムは、図7(a)に示すものとなっており、これは上記
図4(c)に示したものと同じである。
【0012】一方、PN符号発生器32は、PN符号同
期制御部33の制御により、送信装置10におけるPN
符号22と同期のとれたPN符号43を出力し、乗算器
34に入力する。乗算器34は、キャリア発振器36か
ら出力される周波数(fC +fIF)のキャリア42(図
2(f))とPN符号43とを乗じ、乗算結果を乗算器
35に入力する。なお、このときのキャリア42及びP
N符号43の電力スペクトラムは、それぞれ図7(b)
及び(c)に示すようなスペクトラムとなっており、こ
れにより乗算器34の出力は、図7(d)に示すような
スペクトラムとなる。
【0013】乗算器35では、受信信号41と乗算器3
4の出力とを乗じて出力する。いま、送信データをD、
キャリア21をC1 、PN符号22及び43をP、送信
信号25及び受信信号41をS、キャリア42をC2
乗算器34の出力をM1 、乗算器35の出力をM2 、キ
ャリア21の角周波数をωc 、キャリア42の角周波数
を(ωc +ωIF)とすると、 S=(P+D)×C1 =(P+D)×C1 cos(ωc t)……(1) M1 =P×C2 =P×C2 cos〔(ωc +ωIF)t〕……(2) 従って、(1),(2)式より、次の(3)式が導かれ
る。
【0014】 M2 =S×M1 =P(P+D)C1 2 cos(ωc t)cos〔(ωc +ωIF)t〕 =D′C1 2 ×〔cos(2ωc +ωIF)t+cos(ωIFt)〕/2 =D′(C1 2 /2)cos(ωIFt) +(D′C1 2 /2)〔cos(2ωc +ωIF)t〕……(3) ここにD′はデータDを反転したものであり、次の
(4)式を満たす。
【0015】D′=P(P+D)……(4) 乗算器35の出力はバンドパスフィルタ37に入力さ
れ、ここで(3)式の第1項部分のみが取り出され、図
3(a)に示すような中間周波数fIFの相関出力45と
して復調器38に入力される。この相関出力45は、図
7(e)に示すようなスペクトラムを有する。図3
(a)から判るように、相関出力45は中間周波数fIF
のキャリアがデータD′で変調された形となっているた
め、その帯域も図7(e)に示すようにデータ速度分だ
け広がりを有している。
【0016】復調器38では、この相関出力45を復調
して図3(b)に示すような反転データを抽出し、これ
を反転して復調データ47を得る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
スペクトラム拡散通信システムにおいては、送信側及び
受信側にそれぞれPN符号発生器を設け、送信側でスペ
クトラム拡散した信号を受信側で逆拡散することにより
元のデータを復元するようになっていた。このような構
成により、例えば自動車のバッテリーラインのような雑
音の多い劣悪な伝送路を用いた場合には、例えばエアコ
ンのオン,オフ等により電源ラインのインピーダンスが
急激に変化し、これにより送信信号の振幅や位相が変化
するため、受信側においてPN符号の同期がとれなくな
る場合があり、これによりデータの復調が不可能になる
という問題があった。
【0018】この発明は係る課題を解決するためになさ
れたものであり、劣悪な伝送品質の伝送路を用いた場合
においても、高信頼性のデータ伝送を可能とするスペク
トラム拡散通信システムを得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスペクト
ラム拡散通信システムは、送信データを特定パターンの
疑似雑音符号でスペクトラム拡散して送信する送信装置
と、受信信号を逆拡散してデータを抽出する受信装置
と、からなるスペクトラム拡散通信システムにおいて、
前記送信装置は、(i) 疑似雑音符号を発生する疑似雑音
発生手段と、(ii)第1の周波数の搬送波を出力する第1
搬送波出力手段と、(iii) 第2の周波数の搬送波を出力
する第2搬送波出力手段と、(iv)疑似雑音符号と送信デ
ータとを加算する加算手段と、(v) この加算器の出力に
より前記第1搬送波出力手段の出力を変調してスペクト
ラム拡散を行う第1変調手段と、(vi)疑似雑音符号によ
り前記第2搬送波出力手段の出力を変調してスペクトラ
ム拡散を行う第2変調手段と、(vii) 第1変調手段と第
2変調手段の各出力を混合して送出する混合手段と、を
備え、前記受信装置は、(a) 受信信号を前記第1及び第
2の周波数帯域に分離する帯域分離手段と、(b) この帯
域分離手段により分離された2つの帯域の信号を基にス
ペクトラムの逆拡散を行う逆拡散手段と、(c) この逆拡
散手段の出力を復調してデータを抽出する復調手段と、
を有することを特徴とするものである。
【0020】
【作用】この発明に係るスペクトラム拡散通信システム
では、第1搬送波は疑似雑音符号と送信データとにより
スペクトラム拡散変調され、第2搬送波は疑似雑音符号
のみによりスペクトラム拡散変調され、両変調波が混合
されて送出される。受信装置側では、受信信号を第1及
び第2の周波数帯域に分離して、これらを用いたスペク
トラム逆拡散によりデータ復調が行われる。
【0021】
【実施例】以下図面に基づき本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0022】図1は、本発明の一実施例におけるスペク
トラム拡散通信システムを表したものである。この図
で、従来例(図6)と同一部分には同一符号を付し、適
宜説明を省略する。
【0023】この図において、送信装置70には、周波
数fc のデータ搬送用のキャリア21を出力するキャリ
ア発振器11の他に、周波数(fc +fIF)のキャリア
77を出力するキャリア発振器71が設けられている。
PN符号発生器12からはPN符号22が出力され、加
算器14により送信データ23と加算された後、乗算器
13に入力されるようになっている。乗算器13は加算
器14の出力信号24とキャリア21とを乗じ、これを
混合器73に入力する。一方、PN符号発生器12から
のキャリア22は乗算器72にも入力され、キャリア7
7と乗ぜられて混合器73に入力される。混合器73で
は、両者が加算混合され、ハイパスフィルタ15を介し
てバッテリーライン51に送出される。
【0024】一方、受信装置90には、2つのバンドパ
スフィルタ91,92が設けられ、ハイパスフィルタ3
1からの受信信号94を2つの帯域に分離して乗算器3
5に入力する。乗算器39の出力はバンドパスフィルタ
37を介して復調器38に入力され、ここでデータ復調
が行われるようになっている。
【0025】以上のような構成のスペクトラム拡散通信
システムの動作を説明する。
【0026】本実施例における信号処理のアルゴリズ
ム、すなわち送信側でのスペクトラム拡散と受信側での
逆拡散という処理については従来と同様のものである
が、本実施例において特徴的なところは、受信側におけ
る逆拡散を送信側から送られてきた参照信号を用いて行
う点にある。すなわち、従来のように受信側にPN符号
発生器を設けるのではなく、送信側から本来の拡散信号
帯域と異なる帯域に重畳されて送られてきた参照用信号
を抽出し、これを基に逆拡散を行うものである。
【0027】まず、キャリア発振器11から出力された
キャリア21(図2(a))は、乗算器13において加
算器14の出力信号24(図2(d))に乗ぜられ、図
2(e)に示すような信号25となって混合器73に入
力される。ここで、キャリア2が図4(b)に示すスペ
クトラムを有し、PN符号22が図4(a)に示すスペ
クトラムを有するとすると、乗算器13の出力信号25
は、図4(c)に示すようなスペクトラムとなる。
【0028】一方、キャリア発振器71から出力された
周波数(fC +fIF)のキャリア77(図2(f),図
4(d))は、乗算器72によりPN符号22と乗ぜら
れ、図4(e)に示すようなスペクトラムの信号75と
なって混合器73に入力される。混合器73では信号2
5と信号75を混合し、図4(f)に示すようなスペク
トラムの送信信号76としてハイパスフィルタ15に入
力する。ハイパスフィルタ15では直流成分が除去さ
れ、バッテリーライン51上に送出される。なお、キャ
リア21とキャリア77の周波数差fIFは、図4(f)
に示すように、それぞれの拡散帯域幅BWよりも大であ
ることが望ましい。
【0029】このようにして送信装置70からは、キャ
リア21をPN符号22と送信データ23との和により
拡散変調したデータ信号と、キャリア77をPN符号2
2のみにより拡散変調した参照用信号とが重畳された形
で送信され、受信装置90のハイパスフィルタ31で受
信される。
【0030】このハイパスフィルタ31では、バッテリ
ーライン51に載った直流成分が除去され、図5(a)
に示すようなスペクトラムの高周波成分のみが取り出さ
れ、受信信号94としてバンドパスフィルタ91,92
にそれぞれ入力される。バンドパスフィルタ91からは
図5(b)に示すようなスペクトラムの信号95が出力
され、バンドパスフィルタ92からは図5(c)に示す
ようなスペクトラムの信号96が出力されて、それぞれ
乗算器39に入力される。乗算器39は信号95と信号
96とを乗じ、この結果をバンドパスフィルタ37に入
力する。この場合、乗算器39の出力信号は、従来例で
示した(3)式と同様である。
【0031】バンドパスフィルタ37は、乗算器39の
出力信号から中間周波数fIFの帯域信号((3)式の第
1項部分)を抽出し、図3(a)に示すような相関出力
45として復調器38に入力する。なお、この中間周波
数信号45は図5(d)に示すようなスペクトラムとな
っている。図3(a)から判るように、相関出力45は
中間周波数fIFのキャリアが反転データD′で変調され
た形となっているため、その帯域も図5(d)に示すよ
うにデータ速度分だけ広がりを有している。
【0032】復調器38は、相関出力45を復調して反
転データ(図3(b))を抽出し、更にこれを反転して
復調データ47(図3(c))として出力する。なお、
以上の説明において、乗算器39以降の信号処理は従来
例の場合と同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0033】このように、本実施例によれば、自動車内
部のバッテリーラインを伝送路としてスペクトラム拡散
通信を行う場合に、スペクトラムの逆拡散に用いるPN
符号を受信側で作成するのではなく、送信側から送信デ
ータと重畳した形で参照信号として送出するようにした
ため、受信側ではPN符号発生器及びPN符号同期制御
器を設けることなく逆拡散を行うことが可能となる。こ
の場合、バッテリーラインのインピーダンスが急激に変
化しても、参照信号は本来の拡散信号と同時に変化する
ため、結果として受信側での逆拡散時においてはその影
響が相殺され、正確な逆拡散が行われることとなる。す
なわち本実施例においては受信側における符号同期とい
う困難な問題を考慮する必要がなくなる。また、受信器
に高価なPN符号同期制御器や、PN符号発生器を設け
る必要がなくなり製造コストも大幅に低減することが可
能となる。
【0034】また、本実施例では、信号伝送路としてバ
ッテリーラインを使用するため、従来の車両内多重通信
システムに比べてワイヤーハーネスを削減することがで
き、さらに拡散に使用する符号系列を変えるだけで同一
帯域内での相互妨害を小さくすることができるため、複
数の通信系を1つのバッテリーラインに共存させること
ができるという拡張性を有している。
【0035】また、スペクトラム拡散通信方式は、本質
的に耐ノイズ特性に優れているため送信電力を低く抑え
ることができ、自動車内の他の機器(ラジオ等)に与え
る影響を小さくすることができる。
【0036】なお、本実施例においては、伝送路として
自動車のバッテリーラインを用いる場合について説明し
たがこれに限るものではなく、伝送品質が劣悪でない専
用の信号ラインに適用してもよいことはもちろんであ
る。
【0037】また、本実施例では、自動車のボディがア
ースされているためシールド効果が高く、これにより広
帯域の拡散信号が外界に漏洩する恐れが少なく、電波法
上の制約が少なくなる。また、自動車内部という閉空間
内での通信であるため、解読キーとなる参照用信号を送
信データの拡散信号と重畳して同一伝送路に送出して
も、秘話性の確保という点で問題となることはない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送信側に2つの周波数の搬送波出力手段を設け、第1搬
送波を疑似雑音符号と送信データとによりスペクトラム
拡散変調するとともに、第2搬送波を疑似雑音符号のみ
によりスペクトラム拡散変調し、両変調波を混合して送
出し、受信側では、受信信号を第1及び第2の周波数帯
域に分離して、これらを基にスペクトラム逆拡散による
データ復調を行うこととしたので、受信側に疑似雑音符
号発生器や符号同期制御部を設ける必要がない。また、
たとえ伝送路の品質が劣悪であっても、第2の周波数帯
域信号(逆拡散用の参照信号)は第1の周波数帯域信号
(本来の拡散信号)と同時に変化するため、受信側での
逆拡散時においては伝送路の品質に基づく悪影響が相殺
され、正確な逆拡散が行われることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスペクトラム拡散通
信システムを示すブロック図である。
【図2】この通信システムの送信装置の各部の信号波形
を示す説明図である。
【図3】この通信システムの受信装置の各部の信号波形
を示す説明図である。
【図4】この通信システムの送信装置の各部のスペクト
ラムを示す説明図である。
【図5】この通信システムの受信装置の各部のスペクト
ラムを示す説明図である。
【図6】従来のスペクトラム拡散通信システムを示すブ
ロック図である。
【図7】従来の通信システムの受信装置の各部のスペク
トラムを示す説明図である。
【符号の説明】
11,71 キャリア発振器 12 PN符号発生器 13,39,72 乗算器 14 加算器 15,31 ハイパスフィルタ 37,91,92 バンドパスフィルタ 38 復調器 51 バッテリーライン 52 バッテリー 70 送信装置 73 混合器 90 受信装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データを特定パターンの疑似雑音符
    号でスペクトラム拡散して送信する送信装置と、受信信
    号を逆拡散してデータを抽出する受信装置と、からなる
    スペクトラム拡散通信システムにおいて、 前記送信装置は、 疑似雑音符号を発生する疑似雑音発生手段と、 第1の周波数の搬送波を出力する第1搬送波出力手段
    と、 第2の周波数の搬送波を出力する第2搬送波出力手段
    と、 前記疑似雑音符号と送信データとを加算する加算手段
    と、 この加算器の出力により前記第1搬送波出力手段の出力
    を変調してスペクトラム拡散を行う第1変調手段と、 前記疑似雑音符号により前記第2搬送波出力手段の出力
    を変調してスペクトラム拡散を行う第2変調手段と、 第1変調手段と第2変調手段の各出力を混合して送出す
    る混合手段と、を備え、 前記受信装置は、 受信信号を前記第1及び第2の周波数帯域に分離する帯
    域分離手段と、 この帯域分離手段により分離された2つの帯域の信号を
    基にスペクトラムの逆拡散を行う逆拡散手段と、 この逆拡散手段の出力を復調してデータを抽出する復調
    手段と、 を備えたことを特徴とするスペクトラム拡散通信システ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008141747A (ja) * 2002-11-12 2008-06-19 Ricoh Co Ltd 超広帯域通信用受信機および超広帯域通信用の再生データ生成方法および、超広帯域通信システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008141747A (ja) * 2002-11-12 2008-06-19 Ricoh Co Ltd 超広帯域通信用受信機および超広帯域通信用の再生データ生成方法および、超広帯域通信システム
JP4571178B2 (ja) * 2002-11-12 2010-10-27 株式会社リコー 超広帯域通信用受信機および超広帯域通信用の再生データ生成方法および、超広帯域通信システム

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