JPH06177668A - シングルエンド入力を差動出力に変換する増幅回路の出力の平衡を向上させるための回路および方法 - Google Patents
シングルエンド入力を差動出力に変換する増幅回路の出力の平衡を向上させるための回路および方法Info
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- JPH06177668A JPH06177668A JP3203047A JP20304791A JPH06177668A JP H06177668 A JPH06177668 A JP H06177668A JP 3203047 A JP3203047 A JP 3203047A JP 20304791 A JP20304791 A JP 20304791A JP H06177668 A JPH06177668 A JP H06177668A
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03F—AMPLIFIERS
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- H03F3/45—Differential amplifiers
- H03F3/45071—Differential amplifiers with semiconductor devices only
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- H03F3/45376—Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier using junction FET transistors as the active amplifying circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シングルエンド入力を差動出力に変換する増
幅回路の差動出力の平衡を良くすることを目的とする。 【構成】 シングルエンド−差動増幅回路のシングルエ
ンド電圧入力と差動段のバイアス端子の間に補償回路を
接続し、差動段のバイアス端子に信号テイル電流を相殺
する電流を供給することにより差動出力の平衡を向上さ
せることを特徴とする。
幅回路の差動出力の平衡を良くすることを目的とする。 【構成】 シングルエンド−差動増幅回路のシングルエ
ンド電圧入力と差動段のバイアス端子の間に補償回路を
接続し、差動段のバイアス端子に信号テイル電流を相殺
する電流を供給することにより差動出力の平衡を向上さ
せることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的にシングルエン
ド電圧入力と差動電流出力を持つ差動増幅回路(以下シ
ングルエンド−差動増幅回路と呼ぶ)に関し、より詳細
には差動出力の平衡を向上させるための回路および方法
に関する。
ド電圧入力と差動電流出力を持つ差動増幅回路(以下シ
ングルエンド−差動増幅回路と呼ぶ)に関し、より詳細
には差動出力の平衡を向上させるための回路および方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】シングルエンド電圧入力を差動電流出力
に変換するための従来の増幅回路10を図1(A)に示
す。この増幅回路は、差動段(Q1,Q2)、シングル
エンド電圧viを受けるためのシングルエンド電圧入力
12、差動電流出力14、およびバイアス・テイル電流
を受けるためのバイアス端子16を含む。正の電源電圧
Vddに接続された負荷抵抗RLは、差動電流出力14
を差動電圧(vo1,vo2)に変換するために設けら
れている。例えば負の電源電圧Vssに接続された抵抗
R1のようなバイアス回路は、差動段のバイアス端子1
6にバイアス・テイル電流を供給する。R1はまた、差
動増幅回路にバイアス・テイル電流を供給する電流源回
路の出力抵抗であってもよい。バイアス端子16におけ
る電圧の変分化をv1で表わすと、電圧v1は典型的に
は信号周波数において入力電圧viの半分に等しくな
る。しかしながら、抵抗R1の出力インピーダンスは有
限なので、バイアス端子の電圧変化v1に伴って、大き
さv1/R1の望ましくない信号テイル電流が差動段
(Q1,Q2)から流出する。
に変換するための従来の増幅回路10を図1(A)に示
す。この増幅回路は、差動段(Q1,Q2)、シングル
エンド電圧viを受けるためのシングルエンド電圧入力
12、差動電流出力14、およびバイアス・テイル電流
を受けるためのバイアス端子16を含む。正の電源電圧
Vddに接続された負荷抵抗RLは、差動電流出力14
を差動電圧(vo1,vo2)に変換するために設けら
れている。例えば負の電源電圧Vssに接続された抵抗
R1のようなバイアス回路は、差動段のバイアス端子1
6にバイアス・テイル電流を供給する。R1はまた、差
動増幅回路にバイアス・テイル電流を供給する電流源回
路の出力抵抗であってもよい。バイアス端子16におけ
る電圧の変分化をv1で表わすと、電圧v1は典型的に
は信号周波数において入力電圧viの半分に等しくな
る。しかしながら、抵抗R1の出力インピーダンスは有
限なので、バイアス端子の電圧変化v1に伴って、大き
さv1/R1の望ましくない信号テイル電流が差動段
(Q1,Q2)から流出する。
【0003】この信号テイル電流の効果を図1(B)に
示す。シングルエンド電圧viは、正弦波として示して
ある。また差動出力電圧の2つのシングルエンド成分v
o1およびvo2を、それぞれ、反転電圧出力および非
反転電圧出力として示してある。理想的な増幅回路で
は、差動電流出力14のシングルエンド成分を構成する
ドレイン電流id1およびid2は、大きさが等しい。
したがって電圧成分vo1およびvo2の大きさも等し
くなる。しかしながら、ドレイン電流id1に対しては
信号テイル電流が加算され、ドレイン電流id2に対し
ては信号テイル電流が減算されるので、対応する波形v
o1およびvo2で示すように、大きさが等しくなくな
る。
示す。シングルエンド電圧viは、正弦波として示して
ある。また差動出力電圧の2つのシングルエンド成分v
o1およびvo2を、それぞれ、反転電圧出力および非
反転電圧出力として示してある。理想的な増幅回路で
は、差動電流出力14のシングルエンド成分を構成する
ドレイン電流id1およびid2は、大きさが等しい。
したがって電圧成分vo1およびvo2の大きさも等し
くなる。しかしながら、ドレイン電流id1に対しては
信号テイル電流が加算され、ドレイン電流id2に対し
ては信号テイル電流が減算されるので、対応する波形v
o1およびvo2で示すように、大きさが等しくなくな
る。
【0004】不平衡差動出力は、GaAs FET(電
界効果トランジスタ)のような短チャンネルFETトラ
ンジスタで構成された増幅回路において見られる。Ga
As差動増幅回路では、特に小電源を使用していると
き、高インピーダンスのバイアス・テイル電流回路を構
成することが困難である。多くの場合には、その代り
に、図1に示すようなバイアス抵抗が使用される。なぜ
なら付随する電圧降下が小さいからである。この場合に
は、バイアス抵抗の値が小さくなるにつれて、望ましく
ない信号テイル電流が増大する。
界効果トランジスタ)のような短チャンネルFETトラ
ンジスタで構成された増幅回路において見られる。Ga
As差動増幅回路では、特に小電源を使用していると
き、高インピーダンスのバイアス・テイル電流回路を構
成することが困難である。多くの場合には、その代り
に、図1に示すようなバイアス抵抗が使用される。なぜ
なら付随する電圧降下が小さいからである。この場合に
は、バイアス抵抗の値が小さくなるにつれて、望ましく
ない信号テイル電流が増大する。
【0005】この従来の増幅回路の不平衡差動出力によ
り引き起こされる問題は、次の信号処理段に供給される
信号の品質が悪影響を受ける可能性があることである。
例えば、出力電圧成分の1つが減小することにより、次
の論理段が動作しないかも知れない。逆に出力電圧成分
の他方が増大することにより、次の増幅段が飽和し、信
号が歪むかも知れない。ミクサ(周波数混合回路)のよ
うな多くのRF回路は、正しい動作をするために、高度
に平衡な差動信号を必要とする。出力の不平衡は、バイ
アス端子16における寄生容量のために、通常周波数が
高くなるにつれて増大し、信号の品質の劣化がいっそう
大きくなる。
り引き起こされる問題は、次の信号処理段に供給される
信号の品質が悪影響を受ける可能性があることである。
例えば、出力電圧成分の1つが減小することにより、次
の論理段が動作しないかも知れない。逆に出力電圧成分
の他方が増大することにより、次の増幅段が飽和し、信
号が歪むかも知れない。ミクサ(周波数混合回路)のよ
うな多くのRF回路は、正しい動作をするために、高度
に平衡な差動信号を必要とする。出力の不平衡は、バイ
アス端子16における寄生容量のために、通常周波数が
高くなるにつれて増大し、信号の品質の劣化がいっそう
大きくなる。
【0006】そこで、差動出力の平衡度を向上させるこ
とができるシングルエンド−差動増幅回路の補償方法お
よび回路構成が求められていた。
とができるシングルエンド−差動増幅回路の補償方法お
よび回路構成が求められていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する問題点は、シングルエンド−差動増幅回路のバイア
ス・テイル回路の出力インピーダンスが有限であるため
信号テイル電流が流れ、この信号テイル電流のために差
動出力の平衡がくずれる点である。本発明は、シングル
エンド−差動増幅回路の差動出力の平衡を向上させるこ
とができる補償方法および補償回路構成を提供すること
を目的とする。
する問題点は、シングルエンド−差動増幅回路のバイア
ス・テイル回路の出力インピーダンスが有限であるため
信号テイル電流が流れ、この信号テイル電流のために差
動出力の平衡がくずれる点である。本発明は、シングル
エンド−差動増幅回路の差動出力の平衡を向上させるこ
とができる補償方法および補償回路構成を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、シングルエン
ド−差動増幅回路のシングルエンド電圧入力と差動段の
バイアス端子の間に接続される補償回路網を含む補償回
路により、上記課題を解決した。
ド−差動増幅回路のシングルエンド電圧入力と差動段の
バイアス端子の間に接続される補償回路網を含む補償回
路により、上記課題を解決した。
【0009】この補償回路網は、差動段にバイアス電流
を流すために使用されているバイアス回路のインピーダ
ンスと実際上等しいインピーダンスを持つ。したがって
この補償回路網は、差動段のバイアス端子に供給される
信号テイル電流を実際上完全に相殺する電流を供給し、
その結果差動出力が平衡する。また補償回路網は、もと
のDC動作条件を維持するために、シングルエンド電圧
入力からバイアス端子にAC結合させることができる。
また補償回路網は、動作周波数が高いほど大きい打消し
電流を供給するようにすることもできる。さらに、この
補償回路網は、抵抗、トランジスタ、電流ミラー、その
他から構成されるバイアス回路に相当するように構成す
ることができる。
を流すために使用されているバイアス回路のインピーダ
ンスと実際上等しいインピーダンスを持つ。したがって
この補償回路網は、差動段のバイアス端子に供給される
信号テイル電流を実際上完全に相殺する電流を供給し、
その結果差動出力が平衡する。また補償回路網は、もと
のDC動作条件を維持するために、シングルエンド電圧
入力からバイアス端子にAC結合させることができる。
また補償回路網は、動作周波数が高いほど大きい打消し
電流を供給するようにすることもできる。さらに、この
補償回路網は、抵抗、トランジスタ、電流ミラー、その
他から構成されるバイアス回路に相当するように構成す
ることができる。
【0010】本発明の上記したおよびそれ以外の目的、
特徴、利点は、図面を参照した本発明の好ましい実施例
の詳細な説明から容易に明らかになるであろう。
特徴、利点は、図面を参照した本発明の好ましい実施例
の詳細な説明から容易に明らかになるであろう。
【0011】
【実施例】図2において、本発明によるシングルエンド
−差動増幅回路20は、シングルエンド電圧入力12、
差動電流出力14およびバイアス端子16に接続された
出力インピーダンスがZ1のバイアス回路21を持つ差
動段Q1,Q2を含む。インピーダンスZ1は、大きさ
v1/Z1の望ましくない信号テイル電流を発生させ
る。この信号テイル電流を相殺するためのインピーダン
スZ2を持つ補償回路網23が、シングルエンド電圧入
力12から差動段(Q1,Q2)のバイアス端子16に
接続されている。信号周波数では、バイアス端子16の
電圧v1は、端子12におけるシングルエンド入力電圧
viの約半分になる。換言すれば、電圧viは電圧v1
の約2倍に等しい。したがって補償インピーダンスZ2
を流れる電流は、電圧viをインピーダンスZ1の2倍
の大きさで割り算した値に等しい。インピーダンスZ1
とZ2が実際上等しければ、回路21と23を流れる電
流は実際上等しくなる。このようにインピーダンスZ2
から端子16に流入する信号電流が、端子16からイン
ピーダンスZ1に流出する信号テイル電流と大きさが等
しいので、トランジスタQ1およびQ2のソースからイ
ンピーダンスZ1およびZ2に向って流れる電流iはゼ
ロになる。したがって差動電流id1およびid2は、
大きさが等しく符号が反対になり、差動出力が平衡す
る。
−差動増幅回路20は、シングルエンド電圧入力12、
差動電流出力14およびバイアス端子16に接続された
出力インピーダンスがZ1のバイアス回路21を持つ差
動段Q1,Q2を含む。インピーダンスZ1は、大きさ
v1/Z1の望ましくない信号テイル電流を発生させ
る。この信号テイル電流を相殺するためのインピーダン
スZ2を持つ補償回路網23が、シングルエンド電圧入
力12から差動段(Q1,Q2)のバイアス端子16に
接続されている。信号周波数では、バイアス端子16の
電圧v1は、端子12におけるシングルエンド入力電圧
viの約半分になる。換言すれば、電圧viは電圧v1
の約2倍に等しい。したがって補償インピーダンスZ2
を流れる電流は、電圧viをインピーダンスZ1の2倍
の大きさで割り算した値に等しい。インピーダンスZ1
とZ2が実際上等しければ、回路21と23を流れる電
流は実際上等しくなる。このようにインピーダンスZ2
から端子16に流入する信号電流が、端子16からイン
ピーダンスZ1に流出する信号テイル電流と大きさが等
しいので、トランジスタQ1およびQ2のソースからイ
ンピーダンスZ1およびZ2に向って流れる電流iはゼ
ロになる。したがって差動電流id1およびid2は、
大きさが等しく符号が反対になり、差動出力が平衡す
る。
【0012】補償インピーダンスZ2を接続する前にイ
ンピーダンスZ1により提供される適切なDCバイアス
・テイル電流を維持するために、補償インピーダンスZ
2とシングルエンド電圧入力12またはバイアス端子1
6の間に直流を遮断するコンデンサを接続してもよい。
そうしないときは、増幅回路の設計において、補償イン
ピーダンスZ2を流れるすべてのDC電流を考慮すべき
である。
ンピーダンスZ1により提供される適切なDCバイアス
・テイル電流を維持するために、補償インピーダンスZ
2とシングルエンド電圧入力12またはバイアス端子1
6の間に直流を遮断するコンデンサを接続してもよい。
そうしないときは、増幅回路の設計において、補償イン
ピーダンスZ2を流れるすべてのDC電流を考慮すべき
である。
【0013】図3は、バイアス抵抗R1に決められる増
幅回路20のバイアス設定を示し、図4は抵抗R2から
成る補償回路網23を示す。信号テイル電流を打ち消し
て差動出力を平衡させるためには、R2の値をR1の値
と実際上等しくなるように選択しなければならない。
幅回路20のバイアス設定を示し、図4は抵抗R2から
成る補償回路網23を示す。信号テイル電流を打ち消し
て差動出力を平衡させるためには、R2の値をR1の値
と実際上等しくなるように選択しなければならない。
【0014】差動増幅回路の出力の不平衡の問題は、ト
ランジスタに寄生するインピーダンスのために、通常、
周波数が高くなるにつれて増大する。したがってアプリ
ケーションによっては、補償回路網のインピーダンスが
周波数により変化するようにするのが望ましい。図5
は、バイアス抵抗R1により供給されるテイル電流を示
す。これに対応する補償インピーダンスは、コンデンサ
C1と抵抗R3の直列の組み合わせと抵抗R2の並列の
組み合わせにより構成されている。補償インピーダンス
の両端の電圧は所定の周波数帯域において周波数が高く
なるにつれて減少するので、補償電流はこの所定の周波
数帯域において周波数が高くなるにつれて増加する。信
号テイル電流を打ち消し差動出力を平衡させるために
は、低い動作周波数では抵抗R2の値を抵抗R1に実際
上等しくなるようにし、高い周波数ででR2を通る打ち
消し電流にさらにC1とR3を通る打ち消し電流が加わ
るようにC1とR3の値を選定するが、正確な値は主と
して使用しているトランジスタ(Q1,Q2)の型とバ
イアス端子16の相殺するべき寄生インピーダンスによ
り決まる。コンピュータによるシミュレーションによ
り、R1だけのときよりも高い周波数において平衡が保
持されるようにコンデンサC1と抵抗R3の値を選定で
きることが確認される。この方法は、vo1とvo2の
間の位相の関係に影響を与えるために使用することもで
きる。
ランジスタに寄生するインピーダンスのために、通常、
周波数が高くなるにつれて増大する。したがってアプリ
ケーションによっては、補償回路網のインピーダンスが
周波数により変化するようにするのが望ましい。図5
は、バイアス抵抗R1により供給されるテイル電流を示
す。これに対応する補償インピーダンスは、コンデンサ
C1と抵抗R3の直列の組み合わせと抵抗R2の並列の
組み合わせにより構成されている。補償インピーダンス
の両端の電圧は所定の周波数帯域において周波数が高く
なるにつれて減少するので、補償電流はこの所定の周波
数帯域において周波数が高くなるにつれて増加する。信
号テイル電流を打ち消し差動出力を平衡させるために
は、低い動作周波数では抵抗R2の値を抵抗R1に実際
上等しくなるようにし、高い周波数ででR2を通る打ち
消し電流にさらにC1とR3を通る打ち消し電流が加わ
るようにC1とR3の値を選定するが、正確な値は主と
して使用しているトランジスタ(Q1,Q2)の型とバ
イアス端子16の相殺するべき寄生インピーダンスによ
り決まる。コンピュータによるシミュレーションによ
り、R1だけのときよりも高い周波数において平衡が保
持されるようにコンデンサC1と抵抗R3の値を選定で
きることが確認される。この方法は、vo1とvo2の
間の位相の関係に影響を与えるために使用することもで
きる。
【0015】図6は、ソース・フォロワー接続されたト
ランジスタQ3により打消し電流が供給される増幅回路
30を示す。トランジスタQ3のゲートは差動段のシン
グルエンド電圧入力12に接続され、ドレインは正の電
源電圧Vddに接続され、ソースは差動段のバイアス端
子16に接続されている。信号テイル電流の発生を相殺
するには、トランジスタQ3の相互コンダクタンスが実
際上1/R1に等しくなければならない。トランジスタ
Q3の相互コンダクタンスの値は、従来技術において知
られているように、主としてトランジスタのチャンネル
の幅と長さおよびバイアス電流を適宜に選択することに
より設定できる。
ランジスタQ3により打消し電流が供給される増幅回路
30を示す。トランジスタQ3のゲートは差動段のシン
グルエンド電圧入力12に接続され、ドレインは正の電
源電圧Vddに接続され、ソースは差動段のバイアス端
子16に接続されている。信号テイル電流の発生を相殺
するには、トランジスタQ3の相互コンダクタンスが実
際上1/R1に等しくなければならない。トランジスタ
Q3の相互コンダクタンスの値は、従来技術において知
られているように、主としてトランジスタのチャンネル
の幅と長さおよびバイアス電流を適宜に選択することに
より設定できる。
【0016】図7の増幅回路35において示すように、
信号テイル電流の相殺電流を電流源13により供給する
こともできる。この回路では、バイアス電流供給手段1
5によりバイアス電流I1,I2,I3が供給される。
バイアス電流供給手段は、代表的には、2以上の別々の
電流源、複数の出力電流源、またはその他のバイアス回
路を含む。差動段(Q1,Q2)の総バイアス電流はI
1+I2になる。に等しい。電流源13からの出力33
は、差動段のバイアス端子16に接続され、バイアス電
流と信号相殺電流の両方を供給する。電流源13のバイ
アス端子39は、バイアス電流供給手段15に接続され
ている。出力37を持つレベルシフト回路11は、電流
源13に所定の電圧を供給する。レベルシフト回路11
も、バイアス電流供給手段15からそのバイアス電流の
供給を受ける。レベルシフト回路の入力31は、シング
ルエンド電圧入力12に接続され、出力37はバイアス
電流供給手段15に接続されている。レベルシフト回路
11は、代表的には、複数のダイオードと抵抗、または
従来技術においてよく知られているレベルシフトのため
の回路から構成することができる。電流源13は、ドレ
インを出力として互に接続したゲートとソースがバイア
ス端子とする単一のトランジスタから構成することもで
きる。また電流源13は、入力、出力、バイアス端子を
持つ既知の3端子電流源から構成することもできる。図
7には示されていないが、このような電流源の入力は、
基準電流源に接続するか、レベルシフト回路11内の適
宜なバイアス端子に接続することができる。増幅回路3
5の動作は、この一般的な構成を用いた次の実施例にお
いて説明する。
信号テイル電流の相殺電流を電流源13により供給する
こともできる。この回路では、バイアス電流供給手段1
5によりバイアス電流I1,I2,I3が供給される。
バイアス電流供給手段は、代表的には、2以上の別々の
電流源、複数の出力電流源、またはその他のバイアス回
路を含む。差動段(Q1,Q2)の総バイアス電流はI
1+I2になる。に等しい。電流源13からの出力33
は、差動段のバイアス端子16に接続され、バイアス電
流と信号相殺電流の両方を供給する。電流源13のバイ
アス端子39は、バイアス電流供給手段15に接続され
ている。出力37を持つレベルシフト回路11は、電流
源13に所定の電圧を供給する。レベルシフト回路11
も、バイアス電流供給手段15からそのバイアス電流の
供給を受ける。レベルシフト回路の入力31は、シング
ルエンド電圧入力12に接続され、出力37はバイアス
電流供給手段15に接続されている。レベルシフト回路
11は、代表的には、複数のダイオードと抵抗、または
従来技術においてよく知られているレベルシフトのため
の回路から構成することができる。電流源13は、ドレ
インを出力として互に接続したゲートとソースがバイア
ス端子とする単一のトランジスタから構成することもで
きる。また電流源13は、入力、出力、バイアス端子を
持つ既知の3端子電流源から構成することもできる。図
7には示されていないが、このような電流源の入力は、
基準電流源に接続するか、レベルシフト回路11内の適
宜なバイアス端子に接続することができる。増幅回路3
5の動作は、この一般的な構成を用いた次の実施例にお
いて説明する。
【0017】図8の増幅回路において示すように、差動
段のバイアスは、電流源トランジスタQ3およびQ4に
より供給される。電流源トランジスタQ3のゲートとソ
ースは負の電源電圧Vssに接続されており、そのため
バイアス電流I2はこのトランジスタのドレイン飽和電
流Issに等しくなる。トランジスタQ3のドレイン
は、差動段(Q1,Q2)のバイアス端子16に接続さ
れている。相殺電流は、電流源トランジスタQ4により
供給される。トランジスタQ4のゲートとソースは、ダ
イオードD1とD2を介して、差動段12のシングルエ
ンド電圧入力に接続されている。トランジスタQ4のド
レインは、差動段のバイアス端子16に接続されてい
る。このようにトランジスタQ3とQ4は共に電流源と
して構成され、差動段に総バイアス電流I1+I2を供
給する。電流I1とI2は、実際上大きさが等しい。ま
たトランジスタQ3とQ4のサイズとドレイン−ソース
間のインピーダンスも実際上同じである。しかしながら
トランジスタ電流源Q3の出力インピーダンスの変化に
よる電圧の変調から生じる信号テイル電流は、トランジ
スタ電流源Q4の出力インピーダンスの変化による電圧
の変調により供給される対応する信号電流により実際上
相殺される。
段のバイアスは、電流源トランジスタQ3およびQ4に
より供給される。電流源トランジスタQ3のゲートとソ
ースは負の電源電圧Vssに接続されており、そのため
バイアス電流I2はこのトランジスタのドレイン飽和電
流Issに等しくなる。トランジスタQ3のドレイン
は、差動段(Q1,Q2)のバイアス端子16に接続さ
れている。相殺電流は、電流源トランジスタQ4により
供給される。トランジスタQ4のゲートとソースは、ダ
イオードD1とD2を介して、差動段12のシングルエ
ンド電圧入力に接続されている。トランジスタQ4のド
レインは、差動段のバイアス端子16に接続されてい
る。このようにトランジスタQ3とQ4は共に電流源と
して構成され、差動段に総バイアス電流I1+I2を供
給する。電流I1とI2は、実際上大きさが等しい。ま
たトランジスタQ3とQ4のサイズとドレイン−ソース
間のインピーダンスも実際上同じである。しかしながら
トランジスタ電流源Q3の出力インピーダンスの変化に
よる電圧の変調から生じる信号テイル電流は、トランジ
スタ電流源Q4の出力インピーダンスの変化による電圧
の変調により供給される対応する信号電流により実際上
相殺される。
【0018】ダイオードD1とD2および電流源トラン
ジスタQ5は、レベルシフト回路42を構成する。差動
段12のシングルエンド電圧入力とトランジスタQ4の
相互接続されたゲートとソースの間に、2つのダイオー
ドの電圧降下分のレベルシフト電圧が設けられている。
ダイオードD1とD2のバイアス電流は、電流源Q5に
より供給される。トランジスタQ1のゲート−ソース間
の電圧は電流源トランジスタQ4にバイアスを供給する
のに十分でないので、レベルシフト回路42が必要であ
る。例えばあるGaAsトランジスタでは、ゲート−ソ
ース間電圧は代表値でプラスまたはマイナス100ミリ
ボルトであるが、必要とされる最小のドレイン−ソース
電圧は1ボルトである。さらに、バイアス電流I3を吸
収しかつトランジスタQ1のゲートを駆動するために使
用することができるオプションのソースフォロワートラ
ンジスタQ6が図示されている。
ジスタQ5は、レベルシフト回路42を構成する。差動
段12のシングルエンド電圧入力とトランジスタQ4の
相互接続されたゲートとソースの間に、2つのダイオー
ドの電圧降下分のレベルシフト電圧が設けられている。
ダイオードD1とD2のバイアス電流は、電流源Q5に
より供給される。トランジスタQ1のゲート−ソース間
の電圧は電流源トランジスタQ4にバイアスを供給する
のに十分でないので、レベルシフト回路42が必要であ
る。例えばあるGaAsトランジスタでは、ゲート−ソ
ース間電圧は代表値でプラスまたはマイナス100ミリ
ボルトであるが、必要とされる最小のドレイン−ソース
電圧は1ボルトである。さらに、バイアス電流I3を吸
収しかつトランジスタQ1のゲートを駆動するために使
用することができるオプションのソースフォロワートラ
ンジスタQ6が図示されている。
【0019】図9の増幅回路50において示すように、
複数の出力抵抗型の電流源28により、差動段のバイア
スを供給することもできる。代表的な抵抗型の電流源
は、基準電流を受けるための入力、電流出力およびバイ
アス端子を持つ。トランジスタQ3のドレインは、電流
源28の1つの出力を構成し、差動段のバイアス端子1
6に接続されている。このトランジスタQ3により、バ
イアス・テイル電流I2が供給される。ダイオードD4
は、陽極(アノード)がトランジスタQ3のゲートに接
続されて基準電流I4を受けるための入力を構成し、陰
極(カソード)は負の電源電圧Vssに接続されるバイ
アス端子を構成する。トランジスタQ3のソースとVs
sの間には抵抗R3が接続されている。そのため、ダイ
オードD4の両端の電圧からQ3のゲート−ソース間電
圧を差し引いた電圧が電流設定抵抗R3の両端に加わ
り、バイアス・テイル電流I2が決定される。この抵抗
型電流源は、さらに、トランジスタQ5により供給され
る付加的なバイアス電流I1+I3と、電流設定抵抗R
2と、共通のバイアス設定ダイオードD4を含む。
複数の出力抵抗型の電流源28により、差動段のバイア
スを供給することもできる。代表的な抵抗型の電流源
は、基準電流を受けるための入力、電流出力およびバイ
アス端子を持つ。トランジスタQ3のドレインは、電流
源28の1つの出力を構成し、差動段のバイアス端子1
6に接続されている。このトランジスタQ3により、バ
イアス・テイル電流I2が供給される。ダイオードD4
は、陽極(アノード)がトランジスタQ3のゲートに接
続されて基準電流I4を受けるための入力を構成し、陰
極(カソード)は負の電源電圧Vssに接続されるバイ
アス端子を構成する。トランジスタQ3のソースとVs
sの間には抵抗R3が接続されている。そのため、ダイ
オードD4の両端の電圧からQ3のゲート−ソース間電
圧を差し引いた電圧が電流設定抵抗R3の両端に加わ
り、バイアス・テイル電流I2が決定される。この抵抗
型電流源は、さらに、トランジスタQ5により供給され
る付加的なバイアス電流I1+I3と、電流設定抵抗R
2と、共通のバイアス設定ダイオードD4を含む。
【0020】相殺電流は、そのゲートが差動段のシング
ルエンド電圧入力12に接続され、ドレインが差動段の
バイアス端子16に接続されたトランジスタQ4を含む
もう1つの抵抗型電流源22により供給される。ダイオ
ードD3は、陽極がトランジスタQ4のゲートに接続さ
れ、陰極はトランジスタQ5のドレインに接続されて付
加的なバイアス電流I3を受ける。トランジスタQ4の
ソースとダイオードD3の陰極の間には、電流設定抵抗
R1が接続されている。このように、2つの抵抗型電流
源22と28が、差動段に総バイアス電流I1+I2を
供給する。トランジスタQ3とQ4のサイズおよび抵抗
R1とR2の値はそれぞれ実際上等しいので、電流I1
とI2は実際上大きさが等しい。したがって抵抗型電流
源28と22のインピーダンスの変化の大きさは実際上
等しい。ダイオードはインピーダンスの変化が小さいの
で、抵抗型電流源の入力における電圧の変化はバイアス
端子に現われることに留意することが重要である。した
がって、電流源28の出力インピーダンスの変化に伴う
電圧の変調により発生する信号テイル電流は、電流源2
2の出力インピーダンスの変化に伴う電圧の変調により
発生する対応する電流により実際上相殺される。
ルエンド電圧入力12に接続され、ドレインが差動段の
バイアス端子16に接続されたトランジスタQ4を含む
もう1つの抵抗型電流源22により供給される。ダイオ
ードD3は、陽極がトランジスタQ4のゲートに接続さ
れ、陰極はトランジスタQ5のドレインに接続されて付
加的なバイアス電流I3を受ける。トランジスタQ4の
ソースとダイオードD3の陰極の間には、電流設定抵抗
R1が接続されている。このように、2つの抵抗型電流
源22と28が、差動段に総バイアス電流I1+I2を
供給する。トランジスタQ3とQ4のサイズおよび抵抗
R1とR2の値はそれぞれ実際上等しいので、電流I1
とI2は実際上大きさが等しい。したがって抵抗型電流
源28と22のインピーダンスの変化の大きさは実際上
等しい。ダイオードはインピーダンスの変化が小さいの
で、抵抗型電流源の入力における電圧の変化はバイアス
端子に現われることに留意することが重要である。した
がって、電流源28の出力インピーダンスの変化に伴う
電圧の変調により発生する信号テイル電流は、電流源2
2の出力インピーダンスの変化に伴う電圧の変調により
発生する対応する電流により実際上相殺される。
【0021】ダイオードD1とD2および電流源トラン
ジスタQ5は、レベルシフト回路52を構成する。差動
段12のシングルエンド電圧入力とトランジスタQ4の
ゲートの間に、2つのダイオードの電圧降下分のレベル
シフト電圧が設けられている。したがって入力電圧vi
は実質的に抵抗型電流源22のバイアス端子に接続さ
れ、適正な補償電流を供給する。ダイオードD1とD2
のバイアス電流は、電流源Q5により供給される。図7
の実施例と同様に、バイアス電流I1を吸収し、トラン
ジスタQ1のゲートを駆動するための使用することがで
きるオプションのソース・フォロワー・トランジスタQ
6が図示されている。
ジスタQ5は、レベルシフト回路52を構成する。差動
段12のシングルエンド電圧入力とトランジスタQ4の
ゲートの間に、2つのダイオードの電圧降下分のレベル
シフト電圧が設けられている。したがって入力電圧vi
は実質的に抵抗型電流源22のバイアス端子に接続さ
れ、適正な補償電流を供給する。ダイオードD1とD2
のバイアス電流は、電流源Q5により供給される。図7
の実施例と同様に、バイアス電流I1を吸収し、トラン
ジスタQ1のゲートを駆動するための使用することがで
きるオプションのソース・フォロワー・トランジスタQ
6が図示されている。
【0022】図10に高い周波数における平衡が改善さ
れる増幅回路60を示す。この増幅回路は、図5に示す
増幅回路により補正される振幅の誤差に加えて、さらに
位相誤差を補正する。この増幅回路は、前記の構成要素
に加えてさらに、入力が差動段のシングルエンド電圧入
力12に接続され、出力がコンデンサCgdに接続され
たゲイン1の反転電圧増幅回路18を含む。コンデンサ
Cgdは、反転電圧増幅回路18の出力とトランジスタ
Q2のドレインの間に接続されている。最適な位相補正
を行うには、コンデンサCgdの容量を、トランジスタ
Q1の寄生容量Cgdの値と実際上等しくなるように選
定する。図10の増幅回路60の動作を理解するために
は、寄生容量Cgdが、シングルエンド入力電圧をトラ
ンジスタQ1のゲートからドレインに結合させることに
留意することが大切である。またトランジスタQ2のド
レインの寄生容量はグラウンドに接地される。したがっ
てコンデンサCgdは、正しい位相関係に戻すために、
シングルエンド入力電圧をトランジスタQ2のドレイン
に結合させる。条件がより厳しいアプリケーションで
は、トランジスタQ2のドレインの寄生容量と均衡させ
るために、もう1つのコンデンサCgdをトランジスタ
Q1のドレインからグラウンドに接続することが望まし
い。
れる増幅回路60を示す。この増幅回路は、図5に示す
増幅回路により補正される振幅の誤差に加えて、さらに
位相誤差を補正する。この増幅回路は、前記の構成要素
に加えてさらに、入力が差動段のシングルエンド電圧入
力12に接続され、出力がコンデンサCgdに接続され
たゲイン1の反転電圧増幅回路18を含む。コンデンサ
Cgdは、反転電圧増幅回路18の出力とトランジスタ
Q2のドレインの間に接続されている。最適な位相補正
を行うには、コンデンサCgdの容量を、トランジスタ
Q1の寄生容量Cgdの値と実際上等しくなるように選
定する。図10の増幅回路60の動作を理解するために
は、寄生容量Cgdが、シングルエンド入力電圧をトラ
ンジスタQ1のゲートからドレインに結合させることに
留意することが大切である。またトランジスタQ2のド
レインの寄生容量はグラウンドに接地される。したがっ
てコンデンサCgdは、正しい位相関係に戻すために、
シングルエンド入力電圧をトランジスタQ2のドレイン
に結合させる。条件がより厳しいアプリケーションで
は、トランジスタQ2のドレインの寄生容量と均衡させ
るために、もう1つのコンデンサCgdをトランジスタ
Q1のドレインからグラウンドに接続することが望まし
い。
【0023】使用される半導体の処理工程に依存して、
トランジスタのドレイン電流Idは、そのトランジスタ
のドレイン−ソース電圧Vdsに非常に敏感である。図
7の実施例のものよりも優れた改良された電流Vdsを
持つ増幅回路70を、図11に示す。この実施例では、
トランジスタQ3はVssではなくレベルシフト回路7
4に接続されている。レベルシフト回路74は、ダイオ
ードD3とD4および電流源トランジスタQ7を含み、
対応するレベルシフト回路72と構成が同じである。電
流源トランジスタQ7はバイアス電流I1+I3を供給
し、このバイアス電流は電流源トランジスタQ3とダイ
オードD3およびD4にバイアスを与えるために使用さ
れる。この方法によれば、トランジスタQ3とQ4を流
れる電流および各トランジスタのドレイン−ソース電圧
がそれぞれ等しくなる。そのため、差動段(Q1,Q
2)の総バイアス・テイル電流は2I1になる。信号テ
イル電流の相殺は、図7の実施例において説明したのと
実際上同じである。しかしながら、トランジスタQ3と
Q4の出力インピーダンスの変化が同じになるので、信
号テイル電流の相殺とそれによる差動出力の平衡は改良
される。図11には、入力インピーダンスを高くしたい
場合に使用できるオプションのソースフォロワートラン
ジスタQ6とレベルシフトダイオードD5も示してあ
る。これらの付加的な回路要素を使用するときは、さら
に一層平衡を改善するために、対応するトランジスタQ
8とダイオードD6を使用することもできる。
トランジスタのドレイン電流Idは、そのトランジスタ
のドレイン−ソース電圧Vdsに非常に敏感である。図
7の実施例のものよりも優れた改良された電流Vdsを
持つ増幅回路70を、図11に示す。この実施例では、
トランジスタQ3はVssではなくレベルシフト回路7
4に接続されている。レベルシフト回路74は、ダイオ
ードD3とD4および電流源トランジスタQ7を含み、
対応するレベルシフト回路72と構成が同じである。電
流源トランジスタQ7はバイアス電流I1+I3を供給
し、このバイアス電流は電流源トランジスタQ3とダイ
オードD3およびD4にバイアスを与えるために使用さ
れる。この方法によれば、トランジスタQ3とQ4を流
れる電流および各トランジスタのドレイン−ソース電圧
がそれぞれ等しくなる。そのため、差動段(Q1,Q
2)の総バイアス・テイル電流は2I1になる。信号テ
イル電流の相殺は、図7の実施例において説明したのと
実際上同じである。しかしながら、トランジスタQ3と
Q4の出力インピーダンスの変化が同じになるので、信
号テイル電流の相殺とそれによる差動出力の平衡は改良
される。図11には、入力インピーダンスを高くしたい
場合に使用できるオプションのソースフォロワートラン
ジスタQ6とレベルシフトダイオードD5も示してあ
る。これらの付加的な回路要素を使用するときは、さら
に一層平衡を改善するために、対応するトランジスタQ
8とダイオードD6を使用することもできる。
【0024】図12は、図9の実施例よりも改良された
電流源Vdsを持つ増幅回路80を示す。この実施例で
は、トランジスタQ3のドレインと差動段のトランジス
タQ2のゲートの間に、もう1つ抵抗型電流源24が介
挿されている。この追加された抵抗型電流源24は、ト
ランジスタ7、ダイオードD3、電流設定抵抗R1を含
む。電流源トランジスタQ3とQ5を通って流れる電流
は、両方ともI1+I2に設定されている。さらに電流
源トランジスタQ4とQ7のドレイン−ソース電圧を同
じにするために、レベルシフト回路82と対をなすもう
1つのレベルシフト回路84が追加されている。したが
って、差動段(Q1,Q2)の総バイアス・テイル電流
は2I1になる。信号テイル電流の相殺は、図9の実施
例で説明したのとほとんど同じである。しかしながら、
トランジスタQ4とQ7のドレイン−ソース電圧が等し
いことによりトランジスタQ4とQ7の出力インピーダ
ンスの変化がほとんど同じになるので、信号テイル電流
の相殺とそれによる差動出力の平衡はさらにいっそう改
良される。さらに上記実施例と同様に、入力インピーダ
ンスを高くしたい場合に使用できるオプションのソース
フォロワトランジスタQ6とレベルシフトダイオードD
5が示してある。これらの付加的な回路要素を使用する
ときは、さらにいっそう平衡を改良するために、対応す
るトランジスタQ8とダイオードD6を使用することも
できる。
電流源Vdsを持つ増幅回路80を示す。この実施例で
は、トランジスタQ3のドレインと差動段のトランジス
タQ2のゲートの間に、もう1つ抵抗型電流源24が介
挿されている。この追加された抵抗型電流源24は、ト
ランジスタ7、ダイオードD3、電流設定抵抗R1を含
む。電流源トランジスタQ3とQ5を通って流れる電流
は、両方ともI1+I2に設定されている。さらに電流
源トランジスタQ4とQ7のドレイン−ソース電圧を同
じにするために、レベルシフト回路82と対をなすもう
1つのレベルシフト回路84が追加されている。したが
って、差動段(Q1,Q2)の総バイアス・テイル電流
は2I1になる。信号テイル電流の相殺は、図9の実施
例で説明したのとほとんど同じである。しかしながら、
トランジスタQ4とQ7のドレイン−ソース電圧が等し
いことによりトランジスタQ4とQ7の出力インピーダ
ンスの変化がほとんど同じになるので、信号テイル電流
の相殺とそれによる差動出力の平衡はさらにいっそう改
良される。さらに上記実施例と同様に、入力インピーダ
ンスを高くしたい場合に使用できるオプションのソース
フォロワトランジスタQ6とレベルシフトダイオードD
5が示してある。これらの付加的な回路要素を使用する
ときは、さらにいっそう平衡を改良するために、対応す
るトランジスタQ8とダイオードD6を使用することも
できる。
【0025】本発明の補償回路を用いた増幅回路の別の
実施例90を図13に示す。この実施例では、電流源ト
ランジスタQ3とQ4より、バイアス・テイル電流2I
1が差動段に供給される。電流源トランジスタQ3は電
流2I1+I2を供給し、電流源トランジスタQ4は電
流I2を供給する。レベルシフト回路92はダイオード
D3とD4を含み、残りのバイアス電流I3を受けて、
トランジスタQ3に必要なドレイン−ソース間バイアス
電圧を供給する。相殺電流は電流源トランジスタQ4に
より供給される。トランジスタ電流源Q5は、レベルシ
フトダイオードD1およびD2と入力トランジスタQ6
にバイアス電流I3を供給する。レベルシフト回路94
のダイオードD1とD2は、トランジスタQ4に適正な
バイアス電圧を供給するために必要である。トランジス
タQ3の出力インピーダンスの変化は信号テイル電流を
発生させるが、トランジスタQ4の出力インピーダンス
の変化により発生する信号電流により相殺される。さら
に平衡を改善する改良すために、オプションのトランジ
スタQ8とレベルシフトダイオードD5を示してある。
実施例90を図13に示す。この実施例では、電流源ト
ランジスタQ3とQ4より、バイアス・テイル電流2I
1が差動段に供給される。電流源トランジスタQ3は電
流2I1+I2を供給し、電流源トランジスタQ4は電
流I2を供給する。レベルシフト回路92はダイオード
D3とD4を含み、残りのバイアス電流I3を受けて、
トランジスタQ3に必要なドレイン−ソース間バイアス
電圧を供給する。相殺電流は電流源トランジスタQ4に
より供給される。トランジスタ電流源Q5は、レベルシ
フトダイオードD1およびD2と入力トランジスタQ6
にバイアス電流I3を供給する。レベルシフト回路94
のダイオードD1とD2は、トランジスタQ4に適正な
バイアス電圧を供給するために必要である。トランジス
タQ3の出力インピーダンスの変化は信号テイル電流を
発生させるが、トランジスタQ4の出力インピーダンス
の変化により発生する信号電流により相殺される。さら
に平衡を改善する改良すために、オプションのトランジ
スタQ8とレベルシフトダイオードD5を示してある。
【0026】本発明には、どれか1つのタイプの半導体
プロセスによるトランジスタを使用しなければならない
という制限はない。本発明の補償回路および方法は、G
aAS MESFET半導体プロセスにおいて使用され
る短チャンネルのFETに理想的に適するが、GaAs
に限定される訳ではない。例えば、シリコンのMOSF
ET,GaAS MESFET,GaASバイポーラト
ランジスタ,さらにはバイアス回路として値の小さい抵
抗を使用する任意のタイプのプロセスにおいて改善効果
が見られるであろう。例えばバイポーラトランジスタや
長チャンネルMOSFETは、バイアス回路の構成要素
として使用すると、出力インピーダンスが高いという問
題はあるが、正確な平衡が必要とされるアプリケーショ
ンでは、なおいくつかの利点がある。さらに、周波数に
依存する要素を付加することにより、より高い周波数ま
でこの平衡が保たれるようにすることもできる。
プロセスによるトランジスタを使用しなければならない
という制限はない。本発明の補償回路および方法は、G
aAS MESFET半導体プロセスにおいて使用され
る短チャンネルのFETに理想的に適するが、GaAs
に限定される訳ではない。例えば、シリコンのMOSF
ET,GaAS MESFET,GaASバイポーラト
ランジスタ,さらにはバイアス回路として値の小さい抵
抗を使用する任意のタイプのプロセスにおいて改善効果
が見られるであろう。例えばバイポーラトランジスタや
長チャンネルMOSFETは、バイアス回路の構成要素
として使用すると、出力インピーダンスが高いという問
題はあるが、正確な平衡が必要とされるアプリケーショ
ンでは、なおいくつかの利点がある。さらに、周波数に
依存する要素を付加することにより、より高い周波数ま
でこの平衡が保たれるようにすることもできる。
【0027】例えば、シリコンのバイポーラトランジス
タを用いた回路を図14に示す。この回路は、図8に示
すFETの回路を、バイポーラトランジスタの回路に直
したものである。第1の電流ミラー回路102は、基準
電流I4により決まる出力電流I1+I3およびI2を
供給するトランジスタQ5,Q6,Q7を含む。第2の
電流ミラー回路104は、入力電流I3により決まる出
力電流I1を持つトランジスタQ3およびQ4を含む。
レベルシフト回路106は、トランジスタQ4に適切な
バイアス電圧がかけるためのダイオードD1とD2を含
む。この回路の動作は、バイポーラトランジスタを使用
するために電流ミラー回路の構成が変更されている以外
は、構成図8の実施例で説明したのと同じである。
タを用いた回路を図14に示す。この回路は、図8に示
すFETの回路を、バイポーラトランジスタの回路に直
したものである。第1の電流ミラー回路102は、基準
電流I4により決まる出力電流I1+I3およびI2を
供給するトランジスタQ5,Q6,Q7を含む。第2の
電流ミラー回路104は、入力電流I3により決まる出
力電流I1を持つトランジスタQ3およびQ4を含む。
レベルシフト回路106は、トランジスタQ4に適切な
バイアス電圧がかけるためのダイオードD1とD2を含
む。この回路の動作は、バイポーラトランジスタを使用
するために電流ミラー回路の構成が変更されている以外
は、構成図8の実施例で説明したのと同じである。
【0028】好ましい実施例を用いて本発明の原理につ
いて説明したので、当業者には、本発明の原理から逸脱
することなく構成や細部を変形できることは明らかであ
ろう。例えば、本発明の回路は集積回路中に使用するの
に理想的に適するが、ハイブリッド回路や個別素子によ
り製造することもできる。さらに、回路要素の代表的な
値は、最適な性能を得るために、必要に応じて変更する
ことができる。出願人は、これらのすべての変形は、特
許請求の範囲に記載した発明の思想と技術範囲に含まれ
るものであることを主張する。
いて説明したので、当業者には、本発明の原理から逸脱
することなく構成や細部を変形できることは明らかであ
ろう。例えば、本発明の回路は集積回路中に使用するの
に理想的に適するが、ハイブリッド回路や個別素子によ
り製造することもできる。さらに、回路要素の代表的な
値は、最適な性能を得るために、必要に応じて変更する
ことができる。出願人は、これらのすべての変形は、特
許請求の範囲に記載した発明の思想と技術範囲に含まれ
るものであることを主張する。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明は、シングルエンド
−差動増幅回路の出力の平衡度を向上させることができ
る効果を奏する。
−差動増幅回路の出力の平衡度を向上させることができ
る効果を奏する。
【図1】図1(A)は従来のシングルエンド−差動増幅
回路の説明図であり、図1(B)は非平衡差動出力を説
明するためのグラフである。
回路の説明図であり、図1(B)は非平衡差動出力を説
明するためのグラフである。
【図2】本発明に係る補償回路を使用したシングルエン
ド−差動増幅回路の回路図である。
ド−差動増幅回路の回路図である。
【図3】本発明による補償回路を使用したシングルエン
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
【図4】本発明による補償回路を使用したシングルエン
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
【図5】本発明による補償回路を使用したシングルエン
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
【図6】本発明による補償回路を使用したシングルエン
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
【図7】本発明による補償回路を使用したシングルエン
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
【図8】本発明による補償回路を使用したシングルエン
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
【図9】本発明による補償回路を使用したシングルエン
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
ド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
【図10】本発明による補償回路を使用したシングルエ
ンド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
ンド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
【図11】本発明による補償回路を使用したシングルエ
ンド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
ンド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
【図12】本発明による補償回路を使用したシングルエ
ンド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
ンド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
【図13】本発明による補償回路を使用したシングルエ
ンド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
ンド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
【図14】本発明による補償回路を使用したシングルエ
ンド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
ンド−差動増幅回路の他の実施例の回路図である。
12 シングルエンド電圧入力端子 14 差動電流出力 16 バイアス端子 20 差動増幅回路 21 バイアス回路 23 補償回路網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ステュアート エス. テイラー アメリカ合衆国 97006 オレゴン州 ビ ーヴァートン エヌダブリュー ヘイゼル グローブ コート 16927
Claims (35)
- 【請求項1】 次の(a)〜(c)の構成要素を含むシ
ングルエンド電圧入力を平衡差動電流に変換するための
回路。 (a) シングルエンド電圧入力と、差動電流出力と、
バイアス・テイル電流を受けるためのバイアス端子を持
つ差動段、 (b) 差動段のバイアス端子に接続され、有限の出力
インピーダンスを持つ、バイアス・テイル電流を供給す
るための手段、 (c) シングルエンド電圧入力と差動段のバイアス端
子の間に接続され、バイアス・テイル電流を供給するた
めの手段の出力インピーダンスと実際上等しい出力イン
ピーダンスを持つ、差動段のバイアス端子を流れる信号
テイル電流を相殺するための手段。 - 【請求項2】 前記差動段の差動電流出力回路に接続さ
れ、差動電流出力を差動電圧出力に変換するための1対
の負荷抵抗を含む請求項1の回路。 - 【請求項3】 前記バイアス・テイル電流の供給手段
が、あらかじめ決められた値を持つ第1の抵抗を含む請
求項1の回路。 - 【請求項4】 前記相殺手段が、第1の抵抗の値と実際
上等しい値を持つ第2のインピーダンスを含む請求項3
の回路。 - 【請求項5】 前記相殺手段が、前記第1の抵抗の値と
実際上等しく周波数により変化しない値と、周波数によ
り変化する値を持つ第2のインピーダンスを含む請求項
3の回路。 - 【請求項6】 前記相殺手段が、制御端子が前記差動段
のシングルエンド電圧入力に接続され、被制御端子の1
つが前記差動段のバイアス端子に接続されたトランジス
タを含む請求項3の回路。 - 【請求項7】 前記供給手段が、さらに、付加的なバイ
アス電流を供給するための手段を含む請求項1の回路。 - 【請求項8】 前記相殺手段が、 (a) 前記差動段のバイアス端子に接続された出力
と、前記付加的なバイアス電流の第1の部分を受けるた
めのバイアス端子を持つ電流源、 (b) 前記差動段のシングルエンド電圧入力に接続さ
れた入力と、前記電流源のバイアス端子に接続され前記
付加的なバイアス電流の第2の部分を受けるための出力
を持つレベルシフト手段を含む請求項7の回路。 - 【請求項9】 前記供給手段が、第1の被制御端子が電
源電圧に接続され、第2の被制御端子が前記差動段のバ
イアス端子に接続され、制御端子が第1の被制御端子に
接続されたトランジスタを含む請求項1の回路。 - 【請求項10】 前記記相殺手段が、制御端子が前記差
動段のシングルエンド電圧入力に接続され、第1の被制
御端子が制御端子に接続され、第2の被制御端子が前記
差動段のバイアス端子に接続されたトランジスタを含む
請求項9の回路。 - 【請求項11】 前記相殺手段が、さらに、前記差動段
のシングルエンド電圧入力と前記トランジスタの制御端
子の間に介挿されたレベルシフト手段を含む請求項10
の回路。 - 【請求項12】 前記供給手段が、 (a) 制御端子と、第1の被制御端子と、前記差動段
のバイアス端子に接続された第2の被制御端子を持つト
ランジスタ、 (b) 第1の端子が基準電圧を受けるために前記トラ
ンジスタの制御端子に接続され、第2の端子が電源電圧
に接続されたダイオード、 (c) 前記トランジスタの第1の被制御端子と電源電
圧の間に接続された抵抗を含む請求項1の回路。 - 【請求項13】 前記供給手段が、さらに付加的なバイ
アス・テイル電流を供給するための手段を含む請求項1
2の回路。 - 【請求項14】 前記相殺手段が、 (a) 前記差動段のシングルエンド電圧入力に接続さ
れた制御端子と、第1の被制御端子と、前記差動段のバ
イアス端子に接続された第2の被制御端子を持つトラン
ジスタ、 (b) 第1の端子が前記トランジスタの制御端子に接
続され、第2の端子に付加的なバイアス・テイル電流を
受けるダイオード、 (c) 前記トランジスタの第1の被制御端子と前記ダ
イオードの第2の端子に接続された抵抗を含む請求項1
3の回路。 - 【請求項15】 前記相殺手段が、さらに、前記差動段
のシングルエンド電圧入力と前記トランジスタの制御端
子の間に接続されたレベルシフト手段を含む請求項13
の回路。 - 【請求項16】 前記差動段の差動電流出力が、第1と
第2のシングルエンド出力を含み、さらに第1のシング
ルエンド出力が付随する寄生容量によりシングルエンド
入力に結合される請求項1の回路。 - 【請求項17】 (a) 前記差動段のシングルエンド
電圧入力に接続された入力と、出力を持つ利得が1の反
転電圧増幅回路、 (b) 利得1の反転電圧増幅回路の出力と第2のシン
グルエンド出力の間に接続され、前記寄生容量の値と実
際上等しい値を持つコンデンサを含む請求項16の回
路。 - 【請求項18】 前記供給手段が、 (a) 第1の電源電圧に接続された制御端子と、制御
端子に接続された第1の被制御端子と、第2の被制御端
子を持つ第1のトランジスタ、 (b) 第1のトランジスタの第2の被制御端子に接続
された制御端子と、制御端子に接続された第1の被制御
端子と、前記差動段のバイアス端子に接続された第2の
被制御端子を持つ第2のトランジスタ、 (c) 第1のトランジスタの第2の被制御端子と第2
の電源電圧の間に接続されたレベルシフト手段を含む請
求項1に記載の回路。 - 【請求項19】 前記相殺手段が、 (a) 第1の電源電圧に接続された制御端子と、制御
端子に接続された第1の被制御端子と、第2の被制御端
子を持つ第1のトランジスタ、 (b) 第1のトランジスタの第2の被制御端子に接続
された制御端子と、制御端子に接続された第1の被制御
端子と、前記差動段のバイアス端子に接続された第2の
被制御端子を持つ第2のトランジスタ、 (c) 第1のトランジスタの第2の被制御端子と前記
差動段のシングルエンド電圧入力の間に接続されたレベ
ルシフト手段を含む請求項18に記載の回路。 - 【請求項20】 前記供給手段が、 (a) 基準電流を受けるための入力と、出力と、第1
の電源電圧に接続されたバイアス端子を持つ第1の抵抗
型電流源、 (b) 入力と、前記差動段のバイアス端子に接続され
た出力と、前記第1の抵抗型電流源の出力に接続された
バイアス端子を持つ第2の抵抗型電流源、 (c) 第2の抵抗型電流源の入力と第2の電源電圧の
間に接続されたレベルシフト手段を含む請求項1に記載
の回路。 - 【請求項21】 前記供給手段が、さらに、前記バイア
ス・テイル電供給手段のバイアス・テイル電流に実際上
等しい付加的なバイアス・テイル電流を供給するための
手段を含む請求項20の回路。 - 【請求項22】 前記相殺手段が、 (a) 入力と、前記差動段のバイアス端子に接続され
た出力と、付加的なバイアス・テイル電流を受けるため
のバイアス端子を持つ抵抗型電流源、 (b) 第2の抵抗型電流源の入力と前記差動段のシン
グルエンド電圧入力の間にレベルシフト手段を含む請求
項21の回路。 - 【請求項23】 前記供給手段が、 (a) 第1の電源電圧に接続された制御端子と、制御
端子に接続された第1の被制御端子と、第2の被制御端
子を持つ第1のトランジスタ、 (b) 第1のトランジスタの第2の被制御端子に接続
された制御端子と、制御端子に接続された第1の被制御
端子と、前記差動段のバイアス端子に接続された第2の
被制御端子を持つ第2のトランジスタ、 (c) 第1のトランジスタの第2の被制御端子と第2
の電源電圧の間に接続されたレベルシフト手段を含む請
求項1の回路。 - 【請求項24】 前記相殺手段が、 (a) 第1の電源電圧に接続された制御端子と、制御
端子に接続された第1の被制御端子と、前記差動段のシ
ングルエンド電圧入力に接続された第2の被制御端子を
持つ第1のトランジスタ、 (b) シングルエンド電圧を受けるための制御端子
と、第1の被制御端子を持つ第2のトランジスタ、 (c) 第2のトランジスタの第1の被制御端子と前記
差動段のシングルエンド電圧入力の間に接続されたレベ
ルシフト手段 (d) 前記差動段のバイアス端子に接続された制御端
子と、制御端子に接続された第1の被制御端子と、第2
のトランジスタの第1の被制御端子に接続された第2の
被制御端子を持つ第3のトランジスタと、 を含む請求項23の回路。 - 【請求項25】 前記供給手段の1つおよび前記相殺手
段が、前記差動段にバイアス・テイル電流を供給しかつ
そのバイアス・テイル電流に対応する相殺電流を供給す
るように動作領域にバイアスされた少なくとも1つのト
ランジスタを含む請求項1の回路。 - 【請求項26】 前記トランジスタがGaAs MES
FETである請求項25の回路。 - 【請求項27】 前記トランジスタがシリコンMOSF
ETである請求項25の回路。 - 【請求項28】 前記トランジスタがシリコンのバイポ
ーラ・トランジスタである請求項25の回路。 - 【請求項29】 前記トランジスタがGaAs MOD
FETである請求項25の回路。 - 【請求項30】 前記トランジスタがGaAsのバイポ
ーラ・トランジスタである請求項25の回路。 - 【請求項31】 前記トランジスタが集積回路内に組み
込まれている請求項25の回路。 - 【請求項32】 シングルエンド電圧入力と、差動電流
出力と、有限の出力インピーダンスを持つ手段により供
給されるバイアス・テイル電流と付随する信号テイル電
流を受けるバイアス端子を持つ差動段において、シング
ルエンド電圧を平衡差動電流に変化するための方法であ
って、 前記差動段のバイアス端子に供給される信号テイル電流
を相殺するために信号テイル電流と実際上等しい大きさ
の信号電流を前記供給手段に供給することを特徴とする
方法。 - 【請求項33】 前記供給手段に信号電流を供給するス
テップが、前記差動段のシングルエンド電圧入力とバイ
アス端子の間に接続された、前記バイアス・テイル電流
の供給手段の出力インピーダンスと実際上等しいインピ
ーダンスを持つ結合手段を含む請求項33の方法。 - 【請求項34】 前記差動段のシングルエンド電圧入力
とバイアス端子の間に相殺手段をAC結合するステップ
を含む請求項33の方法。 - 【請求項35】 前記信号電流を供給するためのステッ
プが、第1の周波数帯域内で信号テイル電流を相殺する
ための信号電流と、第2の周波数帯域内で前記供給手段
に周波数に依存する信号テイル電流を相殺するための信
号電流を供給するステップを含む請求項33の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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US07/566904 | 1990-08-13 | ||
US07/566,904 US5068621A (en) | 1990-08-13 | 1990-08-13 | Compensation method and apparatus for enhancing single-ended to differential conversion |
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JPH06177668A true JPH06177668A (ja) | 1994-06-24 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3203047A Pending JPH06177668A (ja) | 1990-08-13 | 1991-08-13 | シングルエンド入力を差動出力に変換する増幅回路の出力の平衡を向上させるための回路および方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0472340A1 (ja) |
JP (1) | JPH06177668A (ja) |
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-
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- 1991-08-12 EP EP91307412A patent/EP0472340A1/en not_active Withdrawn
- 1991-08-13 JP JP3203047A patent/JPH06177668A/ja active Pending
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