JPH06176406A - 光メモリカードとその記録装置 - Google Patents

光メモリカードとその記録装置

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Publication number
JPH06176406A
JPH06176406A JP4323268A JP32326892A JPH06176406A JP H06176406 A JPH06176406 A JP H06176406A JP 4323268 A JP4323268 A JP 4323268A JP 32326892 A JP32326892 A JP 32326892A JP H06176406 A JPH06176406 A JP H06176406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory card
optical memory
recording
polysilane
positive electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP4323268A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kawasaki
真一 川崎
Hiroaki Murase
裕明 村瀬
Yoshiyuki Yamada
良行 山田
Koji Kawada
浩二 川田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP4323268A priority Critical patent/JPH06176406A/ja
Publication of JPH06176406A publication Critical patent/JPH06176406A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記憶容量を大幅に増やすことができ、その大
きさも現在のクレジットカード程度に抑えることがで
き、可撓性がある光メモリカードを提供する。 【構成】 負電極12に強誘電体等よりなる記録材14
を積層し、記録材14にポリシラン16を積層し、前記
ポリシラン16に透明な正電極18を積層したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光メモリカードに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近、医療用カルテや金融関係の個人用
記録カードとして、書換えのできないカードが要望され
ている。そして、そのようなカードの1つとして、メモ
リカードの記録部をゼラチンと銀から形成したものが知
られている(DrexlerTech.社製 「Dre
xon Laser Card(商標名)」)この光メ
モリカードに信号を記録する場合には、ゼラチンと銀か
らなるクラスト層にレーザ光で熱記録(ピット穴あけ)
を行なう。再生の場合には、出力の弱いレーザ光を用い
て、ピットの反射率(6%)とクラスト層の反射率(銀
40%)との差を利用して、信号の記録の有無を検出す
る。
【0003】この光メモリカードの記憶容量としては、
クレジットカード程度の大きさで1〜5MByteであ
る。使用される半導体レーザ光の波長は、0.78〜
0.83μmであり、その出力は3mW程度である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記憶容
量が最大5MByte程度であると、この光メモリカー
ドを、医療用カルテに使用した場合に、生まれた時から
の病気の経過を記録していくと、老年期における病気の
記録が、容量不足で記録できない場合が予想される。
【0005】従って、この記憶容量を増加させるために
は、光メモリカードの形状を大きくすることが考えられ
るが、個人が持ち運ぶためには大きさにも限度があり、
現在のクレジットカード程度の大きさが好適といえる。
【0006】そのため、現在の光メモリカードの大きさ
を維持しつつ記憶容量を大きくするには、ピットの径を
小さくして容量を上げることが考えられる。そのために
は、記録再生用に用いられている現在のレーザ光の波長
(λ=0.78〜0.83μm)よりも、短い波長のレ
ーザ光(例えば、紫外域である)を用いることにより、
記憶容量の増加が図れる。ところが、この短い波長領域
での記録ができる光メモリカードは存在しない。
【0007】また、光メモリカードとしては、その持運
びのために可撓性も要求される。
【0008】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、記憶
容量を大幅に増やすことができ、その大きさも現在のク
レジットカード程度に抑えることができ、さらに可撓性
がある光メモリカードと、その記録装置を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の光メ
モリカードは、負電極にポリアクリロ=トリル、シアン
化ピニルポリマ―、ハロゲン化ビニルポリマ―等の強誘
電体よりなる記録材を積層し、前記記録材にポリシラン
を積層し、前記ポリシランに透明な正電極を積層したも
のである。
【0010】このポリシランとしては、直鎖状のポリシ
ランと三次元的に架橋した構造のポリシランとがあり、
直鎖状のポリシランとしては下記のようなものである。
【0011】
【化1】 但し、式中のRは、水素原子、炭素数1〜14のアルキ
ル基、アリ―ル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、ア
ミノ基、シリル基またはその誘導体を示し、nは、10
〜10000程度である。
【0012】三次元的に架橋した構造のポリシランとし
ては下記のようなものがある。
【0013】
【化2】 但し、式中のRは、水素原子、炭素数1〜14のアルキ
ル基、アリ―ル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、ア
ミノ基、シリル基またはその誘導体を示し、nは、10
〜10000程度である。
【0014】または、
【化3】 但し、式中のRは、水素原子、炭素数1〜14のアルキ
ル基、アリール基、炭素数1〜10のアルコキシ基、ア
ミノ基、シリル基またはその誘導体を示し、X,Y及び
Zはそれぞれ10〜10000程度であり、そして、こ
れらで示される構造単位を2以上を有したSi−Si結
合を骨格とする網目状ポリマーである。また、これらの
ポリマーは、Siの全部または一部がGeであるポリマ
ーでもよい。なお、これらのポリマーは、公知であり、
それぞれの構造単位を有するモノマーを原料として、公
知の方法により製造される。より具体的には、アルカリ
金属の存在下にクロロシラン類を脱塩素重縮合させる方
法(キッピング法)、電極還元によりクロロシラン類を
脱塩素重縮合させる方法、金属触媒の存在下にヒドロシ
ラン類を脱水素重縮合させる方法、ビフェニルなどで架
橋されたジシレンのアニオン重合による方法、環状シラ
ン類の開環重合による方法などが例示される。
【0015】記録材に対するポリシラン薄膜の形成方法
は、特に限定されず、スピンコ―ト法,ティッピング
法,キャスト法等の通常のポリシラン薄膜の形成方法が
採用できる。
【0016】請求項2の光メモリカードの記録装置は、
請求項1記載の光メモリカードの負電極と透明な正電極
との間に電圧を印加する電圧印加手段と、前記透明な正
電極に波長が270〜420nm付近のレーザ光を照射
して信号の記録を行なう記録手段とよりなるものであ
る。
【0017】
【作 用】上記構成の光メモリカードとその記録装置を
用いて信号を記録する場合について説明する。
【0018】まず、電圧印加手段によって、光メモリカ
ードの負電極と透明な正電極との間に電圧を印加する。
そして、記録手段より、透明な正電極に対し波長が27
0〜420nm付近のレーザ光を信号に合わせて照射す
る。このレーザ光が照射された部分のポリシランにおい
てホールが形成されるとともに、ホールの移動により強
誘電体に電圧が印加され、前記ポリシランとともに強誘
電体もレーザ光の吸収を行なう。そのため、強誘電体が
分極処理に最適な温度まで温度上昇することにより、そ
の部分だけ分極が形成される。これにより信号の記録が
達成できる。また、レーザー光の照射されない部分にお
いては、分極が形成されない。
【0019】また、光メモリカードは高分子材料である
ポリシランを使用しているため、可撓性を有する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面に基
づいて説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施例を示す光メモリ
カードの斜視図である。この光メモリカード10の大き
さは、従来のクレジットカードとほぼ同じ大きさに設定
されている。
【0022】図2は、光メモリカード10の縦断面図で
ある。
【0023】符号12は、負電極を示し、符号14は、
負電極12に積層された強誘電体よりなる記録材であ
る。符号16は、記録材14に積層されたメチルフェニ
ルポリシランである。このメチルフェニルポリシラン1
6は、下記のような構造を有している。
【0024】
【化4】 符号18は、直鎖状のポリシラン16に積層された透明
な正電極である。正電極18は、ITOなどが挙げられ
る。
【0025】次に、上記構成の光メモリカード10に信
号を記録する装置について、図3に基づいて説明する。
【0026】符号20は、正電極18と負電極12との
間に電圧を印加する電池である。
【0027】符号22は、レーザー装置であって、この
レーザー装置22から照射されたレーザー光は、レンズ
24によって集光されて、光メモリカード10の透明な
正電極18に照射される。
【0028】上記装置を使用して信号を記録する場合に
ついて説明する。
【0029】メチルフェニルポリシランは、波長が34
0nm付近に吸収があり、ホールの移動が可能な光導電
層となる。そのため、直鎖状のポリシランと未分極の強
誘電体との2層からなる記録媒体を考え、その記録媒体
の両面に電池20を用いて電圧を印加しておく。そし
て、例えば、可視域で発光している680nmのレーザ
ー装置22の第2高調波(340nm)のレーザー光を
透明な正電極18に照射する。
【0030】図3に示すように、レーザー光が照射され
た直鎖状のポリシランでは、ホールが形成されるととも
に、ホールの移動により強誘電体に電圧が印加され、ポ
リシラン16とともに記録材14もレーザー光の吸収を
行なう。そのため、記録材14が温度上昇し、その部分
だけ分極が形成される。この分極が形成されることによ
り信号の記録が達成できる。また、レーザー光が照射さ
れていない記録材14の部分は、未分極のままである。
【0031】信号が記録された光メモリカード10を再
生する場合には、記録時よりも弱い出力に、直線偏光の
レーザー光を照射する。これにより分極を消滅させず、
例えば膜の透過光の偏光の回転角(ファラデー回転)を
検出することにより、分極と未分極の識別が可能となっ
た。なお、再生方法は、これに限られない。
【0032】光メモリカード10であると下記のような
効果がある。
【0033】直鎖状のポリシランは、可撓性のよい高分
子材料であるため、曲げ圧力に強く、持ち運びの際に便
利である。また、クレジットカード程度の大きさにおい
ても、高密度の記録容量(20MByte〜50MBy
te)の容量を実現することができる。
【0034】なお、ポリシランとしては、メチルフェニ
ルポリシランに代えて、下記の構造式を持つフェニルポ
リシリン(フェニル基を有する架橋ポリシラン)である
【化5】 でもよい。
【0035】また、メチルフェニルポリシランとフェニ
ルポリシリン(フェニル基を有する架橋ポリシラン)と
の重合比1:1の共重合体を用いてもよい。
【0036】さらに、本発明の光メモリカードは、書換
え可能なカードに使用することも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上により、高分子材料であるポリシラ
ンを使用することにより可撓性のよい光メモリカードを
実現でき、また、高密度の記憶容量を持つものを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す光メモリカードの斜視
図である。
【図2】同じく縦断面図である。
【図3】光メモリカードに信号を記録する場合の説明図
である。
【符号の説明】
10……光メモリカード 12……負電極 14……記録材 16……ポリシラン 18……正電極 20……電池 22……レーザー装置 24……レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川田 浩二 京都市右京区太秦海正寺町3−2 西京都 マンション703

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負電極に強誘電体等よりなる記録材を積層
    し、 前記記録材にポリシランを積層し、 前記ポリシランに透明な正電極を積層したことを特徴と
    する光メモリカード。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光メモリカードの負電極と
    透明な正電極との間に電圧を印加する電圧印加手段と、 前記透明な正電極に波長が270〜420nm付近のレ
    ーザ光を照射して信号の記録を行なう記録手段とよりな
    ることを特徴とする光メモリカードの記録装置。
JP4323268A 1992-12-02 1992-12-02 光メモリカードとその記録装置 Pending JPH06176406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4323268A JPH06176406A (ja) 1992-12-02 1992-12-02 光メモリカードとその記録装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP4323268A JPH06176406A (ja) 1992-12-02 1992-12-02 光メモリカードとその記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06176406A true JPH06176406A (ja) 1994-06-24

Family

ID=18152894

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4323268A Pending JPH06176406A (ja) 1992-12-02 1992-12-02 光メモリカードとその記録装置

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JP (1) JPH06176406A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100393180B1 (ko) * 1996-02-01 2003-12-24 삼성전자주식회사 강유전체박막을이용한디스크장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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