JPH06176376A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH06176376A
JPH06176376A JP32938792A JP32938792A JPH06176376A JP H06176376 A JPH06176376 A JP H06176376A JP 32938792 A JP32938792 A JP 32938792A JP 32938792 A JP32938792 A JP 32938792A JP H06176376 A JPH06176376 A JP H06176376A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 追記記録を行ったディスクにおいても3ビー
ム方式のトラッキング装置のみで安定したトラッキング
動作を得る。 【構成】 追記記録すべき情報信号のディスクへの記録
の際にディスク上においてピックアップが移動され、そ
の移動中のピックアップの出力信号に応じてピックアッ
プがディスク上の記録部及び未記録部のいずれにあるか
が判別され、その判別結果に応じてピックアップが未記
録部直前の記録部位置に移動され、その後、追記記録が
開始される。 【効果】 記録部の終了端に重ね書きされて追記記録が
されるので、1の情報信号の記録部と次の情報信号の記
録部との間に未記録部が生ずることが防止され、追記記
録を行ったディスクにおいても3ビーム方式のトラッキ
ング装置を備えた再生専用装置でも安定したトラッキン
グ動作を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクにビデオ信
号等の情報信号を記録し、記録情報信号を再生する光デ
ィスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置には光ディスクにトラッ
ク上に記録された信号をピックアップによって正確に読
み出すためにトラッキングサーボ装置が備えられてい
る。トラッキングサーボ装置の方式としては3ビーム方
式とプッシュプル方式とが一般的である。
【0003】3ビーム方式ではトラック上に位置すべき
主ビームスポットとその主ビームスポットを中心に前後
斜めに対称な位置に2つの副ビームスポットとを形成し
て、2つの副ビームスポットによる反射光量を光検出器
で得てその差をトラッキングエラー信号として発生し、
トラッキングエラー信号に応じて対物レンズをトラック
に追従するように制御している。
【0004】プッシュプル方式ではトラック上に位置す
べき1つのビームスポットによる反射光量を2分割の光
検出器で検出し、その分割出力の差をトラッキングエラ
ー信号として発生することが行なわれる。再生専用の光
ディスク装置では一般に安定した動作が得られる3ビー
ム方式のトラッキングサーボ装置が用いられてきた。一
方、記録が可能な光ディスク装置では記録、再生及び消
去の3つの動作モードを行なうので、トラッキングサー
ボの方式として未記録部と記録部とでトラッキングエラ
ー信号のレベル変動が小さいプッシュプル方式が採用さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】3ビーム方式によるト
ラッキングエラー信号は反射光の明暗を表しているの
で、図1に示すようにディスクの未記録部に対しては極
端に信号振幅が小さくなる。3ビーム方式のトラッキン
グサーボ装置を備えた再生専用の光ディスク装置で記録
可能ディスクを再生したときにはピックアップがディス
クの未記録部に至ったとき、トラッキングエラー信号の
振幅の急減によってサーボループが形成されずピックア
ップによるビームスポットが暴走してしまうという問題
点がある。
【0006】ディスク上でセクタ単位で管理されたデー
タを書き込む又は読み取る場合には、ピックアップが未
記録部に達する可能性は少ないが、連続データである情
報信号を取り扱う場合の追記記録では既に記録された部
分とのつなぎ目において未記録部ができる可能性があ
る。本発明の目的は、追記記録を行ったディスクを3ビ
ーム方式の再生専用プレーヤにおいて再生時にも安定し
たトラッキング動作を得ることができる光ディスク装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
は、光ディスクに情報信号を記録しその記録された情報
信号を再生する追記型の光ディスク装置であって、ディ
スクに情報信号を書き込みかつそれを読み出すためのピ
ックアップと、追記記録すべき情報信号のディスクへの
記録の際にディスク上においてピックアップを移動させ
てピックアップの出力信号に応じてピックアップがディ
スク上の記録部及び未記録部のいずれにあるかを判別す
る判別手段と、判別手段の判別結果に応じてピックアッ
プを未記録部直前の記録部に位置させるべくピックアッ
プを移動駆動する駆動手段と、駆動手段による移動駆動
の終了後、追記記録を開始する手段とを含むことを特徴
としている。
【0008】
【作用】本発明の光ディスク装置においては、追記記録
すべき情報信号のディスクへの記録の際にディスク上に
おいてピックアップが移動され、その移動中のピックア
ップの出力信号に応じてピックアップがディスク上の記
録部及び未記録部のいずれにあるかが判別され、その判
別結果に応じてピックアップが未記録部直前の記録部位
置に移動され、その後、追記記録が開始される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。図2及び図3に示した本発明による光デ
ィスク装置において、光ピックアップ1は記録再生用の
ものであり、半導体レーザ53を有しその半導体レーザ
53から発せられるレーザ光をディスク2に照射する。
ピックアップ1の半導体レーザ53はレーザ駆動回路5
2によって駆動される。半導体ダイオード53から発射
されたレーザ光はコリーメータレンズ54によって平行
レーザビームにされ、プリズム55で進行方向が変えら
れた後、ビームスプリッタ56に供給される。ビームス
プリッタ56を通過した平行レーザビームはλ/4板5
7を経た後対物レンズ58でディスク2の記録面に収束
される。そのディスク2の反射光は対物レンズ58及び
λ/4板57を介してビームスプリッタ56に戻って分
離され、分離された反射光は受光レンズ59を介して光
検出器3に入射するようになっている。レーザ駆動回路
52には記録信号が変調回路51を介して供給される。
光検出器3は図4に示すように4分割されており、主ビ
ームの反射光を受光する。検出器3の各分割部a〜d各
々はフォトダイオードからなる。この各フォトダイオー
ドに流れる電流が電流電圧変換器(図示せず)によって
電圧として検出される。
【0010】検出器3の4つの分割部a〜dの出力電圧
の合計電圧が加算器7により検出され、分割部a,dの
出力電圧の合計電圧が加算器8により、分割部b,cの
出力電圧の合計電圧が加算器9により検出される。ま
た、分割部a,cの出力電圧の合計電圧が加算器10に
より、分割部b,dの出力電圧の合計電圧が加算器11
により各々検出される。加算器7の出力にはコンデンサ
12が接続され、コンデンサ12は加算器7の出力信号
の交流成分のみをRFアンプ13に供給する。RFアン
プ13の出力RF信号はHPF(ハイパスフィルタ)1
4においてビデオ信号帯域成分のみとなって復調回路1
5に供給される。復調回路15において復調されたビデ
オ信号は切換スイッチ19に供給されると共にA/D変
換器16においてディジタルビデオデータ化された後、
メモリコントローラ17に供給される。メモリコントロ
ーラ17は画像メモリ18に対するデータの書き込み及
び読み出しを制御する。画像メモリ18はFIFO(Fi
rst In First Out)からなり、1フレーム分のビデオ信
号を記憶する容量を有している。画像メモリ18から読
み出されたビデオデータはメモリコントローラ17から
D/A変換器20に供給される。D/A変換器20はビ
デオデータをアナログビデオ信号に変換する。切換スイ
ッチ19は復調回路15において復調されたビデオ信号
及びD/A変換器20により変換されたビデオ信号のう
ちのいずれか一方をディスプレイ装置に選択的に供給す
る。
【0011】加算器8,9の出力電圧は差動増幅器25
に供給される。差動増幅器25の出力信号はA/D変換
器26においてディジタルデータ化された後、メモリコ
ントローラ27に供給される。メモリコントローラ27
はメモリ28に対するデータの書き込み及び読み出しを
制御する。メモリ28からメモリコントローラ27によ
って読み出されたデータはD/A変換器29においてア
ナログ化された後、差動増幅器30に供給される。差動
増幅器30は差動増幅器25から直接出力されたトラッ
キングエラー信号からD/A変換器29の出力信号を差
し引き、この差動増幅器30の出力信号がプッシュプル
方式のトラッキングエラー信号とされる。このプッシュ
プル方式のトラッキングエラー信号はスイッチ34を介
してトラッキングサーボ回路23に供給される。トラッ
キングサーボ回路23は供給されるトラッキングエラー
信号に応じてトラッキングアクチュエータ24を駆動す
る。
【0012】加算器10,11の出力電圧は差動増幅器
31に供給される。差動増幅器31の出力信号がフォー
カスエラー信号である。差動増幅器31の出力にはフォ
ーカスサーボ回路32が接続されている。フォーカスサ
ーボ回路32は供給されるフォーカスエラー信号に応じ
てフォーカスアクチュエータ33を駆動する。また、加
算器7の出力にはDCアンプ35が接続されている。D
Cアンプ35の出力にはA/D変換器36を介してマイ
クロコンピュータ37が接続されている。DCアンプ3
5の出力には第1ないし第3レベル保持回路38〜40
及び第1ないし第3比較回路41〜43が接続されてい
る。レベル保持回路38〜40の保持動作はマイクロコ
ンピュータ37により制御される。レベル保持回路38
〜40の保持出力は対応する比較回路41〜43に供給
される。比較回路41〜43の比較出力はマイクロコン
ピュータ37に供給される。
【0013】マイクロコンピュータ37はシステムコン
トローラであり、後述する制御動作により切換スイッチ
19の切換及びスイッチ34のオンオフを制御する。ま
た、マイクロコンピュータ37はトラッキングサーボ回
路23にトラックジャンプ指令信号を供給する他、ピッ
クアップ1全体をディスク2の半径方向に移動させるス
ライダモータ45を駆動するスライダ駆動回路46の動
作を制御する。また、スライダ駆動回路46はトラッキ
ングアクチュエータ24の駆動信号レベルに応じてスラ
イダモータ45を駆動する。マイクロコンピュータ37
には表示器47が接続されている。
【0014】ディスク2を回転させるスピンドルモータ
48はスピンドル駆動回路49によって駆動される。ス
ピンドル駆動回路49は復調回路15の出力信号が図示
しない手段により分離抽出される同期信号に応じてスピ
ンドルモータ48を駆動する。スピンドルモータ48の
回転は回転検出器50により検出される。回転検出器5
0はスピンドルモータ48が1回転する毎にパルス信号
を発生してメモリコントローラ27に供給する。
【0015】かかる構成において、主ビームの反射光を
受光する検出部3の各分割部a〜dによる加算器8,9
の出力電圧である(a+d)成分及び(c+b)成分は差動
増幅器25に供給される。差動増幅器25の出力信号
((a+d)成分−(c+b)成分)はA/D変換器26に
おいてディジタルデータ化された後、メモリコントロー
ラ27に供給される。メモリコントローラ27はスピン
ドルモータ48が1回転する毎に回転検出器50からパ
ルス信号が供給されるので、1パルス信号の発生時から
次のパルス信号の発生時までの差動増幅器25の出力信
号をメモリ28に順次書き込む。差動増幅器25の出力
信号はディスク2の偏心による残留エラー成分である。
【0016】回転検出器50からのパルス信号に同期し
てメモリ28からディスク偏心による残留エラー成分の
ディジタルデータがコントローラ27によって読み出さ
れてD/A変換器29に供給される。D/A変換器29
はディジタルデータをアナログ化して差動増幅器30に
供給する。差動増幅器30は差動増幅器25の出力信号
から読み出し残留エラー成分を差し引き、その結果をト
ラッキングエラー信号としてスイッチ34を介してトラ
ッキングサーボ回路23に供給する。よって、トラッキ
ングアクチュエータ24はトラッキングサーボ回路23
により駆動され、プッシュプル方式のトラッキングサー
ボとなる。
【0017】ディスク2へ所望のビデオ信号を記録する
際にはマイクロコンピュータ37は図5に示すように先
ず、スライダ駆動回路46に対してピックアップ1をデ
ィスク2の最内周トラックに移動させる指令を発生する
(ステップS1)。ピックアップ1が最内周トラックに
到達したか否かを判別する(ステップS2)。ピックア
ップ1が最内周トラックに到達したならば、第1所定時
間後、所定の信号を第2所定時間だけ記録する動作を指
令する(ステップS3)。これにより、各駆動回路及び
サーボ回路等の回路が動作して所定の信号が最内周トラ
ックの一部分にだけ記録される。このときマイクロコン
ピュータ37にはレーザビームの反射光によるDCレベ
ルがディジタル値として供給されるので、そのディジタ
ル値に応じて半導体レーザ53から照射されるレーザパ
ワーを制御するためにレーザ駆動回路52の駆動レベル
を制御することが行なわれる。かかる所定の信号は単な
るレーザビームの照射となる信号でも良いし、ランダム
信号であっても良い。
【0018】マイクロコンピュータ37はステップS3
の実行後、最内周トラックの記録部の一部に所定の信号
を記録する動作を指令する(ステップS4)。すなわ
ち、ステップS3の実行により形成された最内周トラッ
クの記録部の一部に重ね書きをするのである。よって、
時間的には第2所定時間より短い時間の記録動作とな
り、最内周トラックにはその起点から未記録部、記録部
及び重ね書き部の3つの部分が順に形成される。このス
テップS4の実行後、ビデオ信号の記録の開始を指令す
る(ステップS5)。
【0019】一方、ディスク2には上記の如く信号が記
録された場合にはそのディスク2からの信号再生動作に
おいて、マイクロコンピュータ37は図6に示すように
先ず、スライダ駆動回路46に対してピックアップ1を
ディスク2の最内周トラックに移動させる指令を発生す
る(ステップS11)。ピックアップ1が最内周トラッ
クに到達したか否かを判別する(ステップS12)。ピ
ックアップ1が最内周トラックに到達したならば、最内
周トラックの信号の読取動作を指令する(ステップS1
3)。
【0020】マイクロコンピュータ37はDCアンプ3
5の出力DCレベルをD/A変換器36の出力値から所
定のタイミング毎に読み取りサンプリングする(ステッ
プS14)。このとき、最内周トラックの起点から先ず
サンプリングしたDCレベルを未記録部レベルAとして
第1レベル保持回路38に保持させる(ステップS1
5)。次いで、DCレベルAとは異なるDCレベルのサ
ンプリングがあったか否かを判別する(ステップS1
6)。レベル変化が合ったならば、そのDCレベルを記
録部レベルBとして第2レベル保持回路39に保持させ
る(ステップS17)。更に、DCレベルBとは異なる
DCレベルのサンプリングがあったか否かを判別する
(ステップS18)。レベル変化が合ったならば、その
DCレベルを重ね書き部レベルCとして第3レベル保持
回路40に保持させる(ステップS19)。DCレベル
A,B,Cを得た後、それらDCレベルがA>B>C又
はA<B<Cの関係にあるか否かを判別する(ステップ
S20)。DCレベルA,B,Cが上記のいずれの関係
でもない場合にはサンプリング動作が間違っているとし
てステップS11に移行して上記の動作を再度行なう。
DCレベルがA>B>C又はA<B<Cの関係にある場
合にはビデオ信号の再生動作を指令する(ステップS2
1)。なお、A>B>Cは記録されるとその記録部の反
射率が低下するディスクの場合であり、A<B<Cは記
録部の反射率が増加するディスクの場合である。例え
ば、CD−Rの場合にはA>B>Cである。
【0021】再生動作においては、ピックアップ1から
出力された読取RF信号はコンデンサ12を介してHP
F14に供給され、HPF14において映像信号帯域成
分のみとなって復調回路15に供給される。復調回路1
5にて復調された映像信号は切換スイッチ19を介して
ディスプレイ装置に供給される。また、その復調された
映像信号はA/D変換器16においてディジタルビデオ
データとなってメモリコントローラ17に供給される。
メモリコントローラ17は同期分離回路において分離さ
れた水平同期信号及び垂直同期信号に応じて画像メモリ
18の書込みアドレスを順次指定し、その書込みアドレ
スの記憶位置にビデオデータを書き込む。また読出アド
レスを順次指定し、その読出アドレスからビデオデータ
を読み出してD/A変換器20に供給する。D/A変換
器20ではビデオデータがアナログビデオ信号に変換さ
れてそれが切換スイッチ19に供給される。切換スイッ
チ19は通常、復調回路15にて復調された映像信号を
そのまま中継する状態にある。
【0022】DCアンプ35の出力DCレベルがレベル
保持回路38に保持されているレベルに等しくあり、比
較回路41がDCレベルの一致を示す高レベル出力なら
ば、ピックアップ1の読み取り位置は未記録部にある。
また、DCアンプ35の出力DCレベルがレベル保持回
路40に保持されているレベルに等しくあり、比較回路
43がDCレベルの一致を示す高レベル出力ならば、ピ
ックアップ1の読み取り位置は重ね書き部にある。マイ
クロコンピュータ37は記録部の再生時には切換スイッ
チ19を復調回路15の出力側SAに切り換え、未記録
部及び重ね書き部の再生時には切換スイッチ19をD/
A変換器20の出力側SBに切り換える。よって、記録
部の再生時には上記のように復調回路15にて復調され
た映像信号をそのままディスプレイ装置に供給される。
未記録部及び重ね書き部の再生時には画像メモリ18か
ら読み出されたビデオデータがD/A変換器20におい
てアナログビデオ信号に変換された後、ディスプレイ装
置に供給される。すなわち、未記録部及び重ね書き部の
再生時には映像を示すビデオ信号が復調回路15から得
られない又は正しく得られない。特に重ね書き部では画
像が乱れ、視聴者に不安感を与える。よって、これらの
部分では画像メモリ18からビデオ信号を得るのであ
る。なお、未記録部の再生となったときにはトラックジ
ャンプ指令信号をトラッキングサーボ回路23に供給し
て記録部に早急に到達させても良い。更に、マイクロコ
ンピュータ37は比較回路41〜43の出力レベルに応
じて未記録部、記録部及び重ね書き部のいずれの再生状
態であることを表示器47に表示させる。
【0023】マイクロコンピュータ37はディスク2に
ビデオ信号を記録した後、更にビデオ信号を記録する場
合には追記記録動作を行なう。追記記録動作において
は、図7に示すように先ずディスク2の最内周トラック
から、未記録部、記録部及び重ね書き部に対応するDC
レベルA,B,Cをレベル保持回路38〜40に保持さ
せる(ステップS31)。このステップS31の動作は
上記したステップS11〜S20の動作と同様である。
次いで、スライダ駆動回路46に対してピックアップ1
をディスク2の最内周トラックに移動させる指令を発生
する(ステップS32)。ピックアップ1が最内周トラ
ックに到達したか否かを判別する(ステップS33)。
ピックアップ1が最内周トラックに到達したならば、ト
ラッキングサーボ系をオープン状態にするためにスイッ
チ34をオフに制御し(ステップS34)、ピックアッ
プ1を最内周トラックから外周トラックへ向けて移動さ
せる指令をスライダ駆動回路46に対して発生する(ス
テップS35)。このとき、差動増幅器31、フォーカ
スサーボ回路32及びフォーカスアクチュエータ33等
からなるフォーカスサーボ系は動作する。
【0024】ピックアップ1の最内周トラックから外周
トラックへ向けて移動中においてマイクロコンピュータ
37は未記録部を検出するために第1比較回路41の出
力レベルを監視する(ステップS36)。DCアンプ3
5の出力DCレベルがレベル保持回路38に保持されて
いるレベルに等しくなく、比較回路41がDCレベルの
不一致を示す低レベル出力ならば、ステップS35に移
行する。一方、DCアンプ35の出力DCレベルがレベ
ル保持回路38に保持されているレベルに等しくあり、
比較回路41がDCレベルの一致を示す高レベル出力な
らば、ピックアップ1の読み取り位置は未記録部にある
ので、トラッキングサーボ系をクローズ状態にするため
にスイッチ34をオンに制御し(ステップS37)、1
トラック前へのトラックジャンプ指令信号を発生する
(ステップS38)。
【0025】次いで、トラッキングサーボ系をオープン
状態にするためにスイッチ34をオフに制御し(ステッ
プS39)、記録部を検出するために第2比較回路42
の出力レベルを監視する(ステップS40)。DCアン
プ35の出力DCレベルがレベル保持回路39に保持さ
れているレベルに等しくなく、比較回路42がDCレベ
ルの不一致を示す低レベル出力ならば、ステップS37
に移行する。一方、DCアンプ35の出力DCレベルが
レベル保持回路39に保持されているレベルに等しくあ
り、比較回路42がDCレベルの一致を示す高レベル出
力ならば、ピックアップ1の読み取り位置は記録部にあ
るので、トラッキングサーボ系をクローズ状態にするた
めにスイッチ34をオンに制御し(ステップS41)、
水平同期信号又は垂直同期信号が検出されたか否かを同
期分離回路の出力から判別する(ステップS42)。同
期信号が検出された場合には記録レーザパワーを発生し
てビデオ信号の記録の開始を指令する(ステップS4
3)。
【0026】これにより、ディスク2の記録部の同期信
号に同期を一致させて新たなビデオ信号をその記録部に
一部分だけ重ね書きして記録することができる。よっ
て、既に記録されたビデオ信号の記録部と新たなビデオ
信号の記録部との間に未記録部が生ずることなく各ビデ
オ信号の記録ができる。なお、記録部と未記録部との境
目から完全に同期させてステップS43の追記記録を行
なっても良い。また、ステップS42において水平同期
信号または垂直同期信号に代えて回転検出器50から出
力されるパルス信号の発生を判別してそのパルス信号に
同期して追記記録を開始しても良い。
【0027】図8は本発明の他の実施例としてマイクロ
コンピュータ37の動作を示している。この実施例にお
いては、図7のステップS36の代わりにビデオ信号が
記録されているか否かが判別される(ステップS5
1)。ビデオ信号が存在する場合にはステップS35に
戻り、ビデオ信号が存在しない場合にはピックアップ1
の読み取り位置は未記録部にあるので、ステップS3
7,S38,S39に進んでトラッキングサーボ系をク
ローズ状態にするためにスイッチ34をオンに制御し、
トラック前へのトラックジャンプ指令信号を発生し、ト
ラッキングサーボ系をオープン状態にするためにスイッ
チ34をオフに制御する。次いで、図7のステップS4
0の代わりにビデオ信号が記録されているか否かが判別
される(ステップS52)。ビデオ信号が存在しない場
合にはステップS37に戻り、ビデオ信号が存在する場
合にはステップS41に進む。
【0028】なお、ステップS51,S52ではピック
アップ1の読み取り位置が未記録部であるか否かを判別
するためにビデオ信号の存在を検出しているが、3ビー
ム方式のトラッキングエラー信号の存在やトラック横切
り信号等から未記録部の判別をしても良い。また、上記
した各実施例においては、最内周トラックに未記録部、
記録部及び重ね書き部を形成したが、CD−RではPC
A領域にそれらを形成しても良い。また、最内周トラッ
クに限らずディスク上の予め定めた他のトラックにそれ
ら各部を形成しても良い。
【0029】
【発明の効果】以上の如く、本発明の光ディスク装置に
おいては、追記記録すべき情報信号のディスクへの記録
の際にディスク上においてピックアップが移動され、そ
の移動中のピックアップの出力信号に応じてピックアッ
プがディスク上の記録部及び未記録部のいずれにあるか
が判別され、その判別結果に応じてピックアップが未記
録部直前の記録部位置に移動され、その後、追記記録が
開始される。これにより、記録部の終了端に重ね書きさ
れて追記記録がされるので、1の情報信号の記録部と次
の情報信号の記録部との間に未記録部が生ずることが防
止される。よって、追記記録を行ったディスクにおいて
も3ビーム方式のトラッキング装置を備えた再生専用の
光ディスク装置においても安定したトラッキング動作を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録部と未記録部とに対する3ビーム方式によ
るトラッキングエラー信号振幅を示す図である。
【図2】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図3】図2の装置中のピックアップの光学系を示す図
である。
【図4】図3のピックアップ中の光検出部を示す図であ
る。
【図5】図2の装置中のマイクロコンピュータの動作を
示すフロー図である。
【図6】図2の装置中のマイクロコンピュータの動作を
示すフロー図である。
【図7】図2の装置中のマイクロコンピュータの動作を
示すフロー図である。
【図8】本発明の他の実施例として図2の装置中のマイ
クロコンピュータの動作を示すフロー図である。
【主要部分の符号の説明】
1 ピックアップ 2 ディスク 15 復調回路 19 切換スイッチ 37 マイクロコンピュータ 38〜40 レベル保持回路 41〜43 比較回路 50 回転検出器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに情報信号を記録しその記録
    情報信号を再生する光ディスク装置であって、前記ディ
    スクに情報信号を書き込みかつそれを読み出すためのピ
    ックアップと、追記記録すべき情報信号のディスクへの
    記録の際にディスク上において前記ピックアップを移動
    させて前記ピックアップの出力信号に応じて前記ピック
    アップがディスク上の記録部及び未記録部のいずれにあ
    るかを判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に
    応じて前記ピックアップを前記未記録部直前の前記記録
    部に位置させるべく前記ピックアップを移動駆動する駆
    動手段と、前記駆動手段による移動駆動の終了後、追記
    記録を開始する手段とを含むことを特徴とする光ディス
    ク装置。
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