JPH06176256A - 自動販売機の照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 販売機自体の薄型化に貢献できる自動販売機
の照明装置を提供すること。 【構成】 透光板６の背面に反射板１４を配置し、透光
板６の側縁に対向して少なくとも１つの光源１７を配置
すると共に、透光板６に反射板１４との協働で光の屈折
及び反射を該透光板６に沿う方向に制御する伝搬制御部
６ａを形成しているので、透光板６の側縁に対峙させた
光源１７から透光板６に入射された光を透光板６に沿っ
て伝搬し、該伝搬光を透光板６全体からほぼ均一に外部
に導出して透光板６を明暗の偏りなく均一に発光でき、
透光板６の背面側に必要とされていた光源設置スペース
を排除できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、本体前面に露出する操
作パネル，広告パネル等の照明に有用な自動販売機の照
明装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４には従来の広告パネル照明構造を示
してある。同図において、２１は自動販売機の前面板、
２２は前面板２１の孔２１ａ位置に配置された広告パネ
ル、２３は広告パネル２２の背面側に間隔をおいて配置
された取付け板、２４は広告パネル２２の背面に対峙し
て取付板２３に配設された複数の蛍光灯である。

【０００３】広告パネル２２は透明板に文字，絵柄等を
印刷或いはシ−ト貼着して形成されており、パッキン２
５及び取付金具２６を用いて前面板２１の孔２１ａに取
付けられている。

【０００４】この照明構造では、蛍光灯２４の光を広告
パネル２２を通じて外部に導出させることで、広告パネ
ル２２自体を発光させて表示効果を得ている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述の照明構造では、
広告パネル２２に背面側に蛍光灯２４を設置するための
スペ−スを確保する必要があり、これが販売機自体の薄
型化を妨げる一要因となっている。

【０００６】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、販売機自体の薄型化に貢
献できる自動販売機の照明装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、本体内に配置された光源の光を透光板
を通じて外部に導出する自動販売機の照明装置におい
て、透光板の背面に反射板を配置し、透光板の側縁に対
向して少なくとも１つの光源を配置すると共に、透光板
に反射板との協働で光の屈折及び反射を該透光板に沿う
方向に制御する伝搬制御部を形成している。

【０００８】

【作用】本発明に係る照明装置では、光源から透光板の
側縁に入射された光は、透光板内を伝搬される過程で伝
搬制御部及び反射板によって光の屈折及び反射を該透光
板に沿う方向に制御され、これにより伝搬光は透光板全
体からほぼ均一に外部に導出されて該透光板が明暗の偏
りなく均一に発光する。

【０００９】

【実施例】図１乃至図３は本発明を操作パネルに適用し
た例を示すもので、図１は自動販売機の正面図、図２は
図１のＡ−Ａ線断面図、図３は伝搬制御の作用説明図で
ある。

【００１０】図１において１は自動販売機の前面板、２
は前面板１の上部内側に設けられたサンプル室、３はサ
ンプル室２を覆う透明板、４はサンプル室２内に陳列さ
れた複数の商品サンプル、５は各商品サンプル４に対応
し透明板３から一部を露出して配設された複数の商品選
択ボタンである。

【００１１】６は前面板１の右側部に設けられた操作パ
ネルで、該操作パネル６には、紙幣投入口７，投入額等
を表示する表示器８，返却レバ−９，コイン投入口１０
及び鍵１１が一部を露出して夫々配設されている。１２
は前面板１の下部中央に配設された商品取出口、１３は
商品取出口１２の近傍に配設された返却口である。

【００１２】図２にも示すように、上記操作パネル６は
透明な矩形状アクリル板に文字，絵柄等を印刷或いはシ
−ト貼着して形成されており、多数の縦長Ｖ字溝から成
る伝搬制御部６ａを背面に有している。この操作パネル
６は一側縁を除く背面を金属製の反射板１４にて覆わ
れ、前面周縁部にパッキン１５を介して前面板１の孔１
ａに取付けられている。

【００１３】また、前面板１の裏側には取付け板１６を
介して蛍光灯１７が上下方向に配設されており、該蛍光
灯１７は操作パネル６の上記一側縁に僅かな間隔をおい
て向き合っている。また、蛍光灯１７は操作パネル６に
向かって光を集光するためのレフレクタ−１７ａを有し
ており、上記反射板１４の延長部１４ａ及び取付板１６
によって全体を覆い隠されている。

【００１４】ここで、上記操作パネル６の照明作用につ
いて説明する。照明に際して蛍光灯１７を点灯させる
と、該蛍光灯１７の光はレフレクタ−１７ａで集光され
て操作パネル６の側方からその端縁に入射される。

【００１５】操作パネル６の一側縁に入射された光は該
操作パネル６内を他側縁方向に伝搬し伝搬途中で外部に
導出される一方、その一部は図３に実線矢印で示すよう
に、操作パネル６内を伝搬される過程で伝搬制御部６及
び反射板１４によって光の屈折及び反射を該操作パネル
６に沿う方向に制御される。詳しくは、伝搬制御部６ａ
を構成するＶ字溝の一斜面で前面側に斜めに反射され、
且つ反射板１４方向に屈折されると共に、反射板１４か
らの反射光はＶ字溝の他斜面で屈折して他側縁方向に誘
導され、これが順次繰り返されて操作パネル６に沿って
光が伝搬される。これにより伝搬光は操作パネル６全体
からほぼ均一に外部に導出されて該操作パネル６が明暗
の偏りなく均一に発光する。

【００１６】このように上記実施例によれば、操作パネ
ル６の一側に蛍光灯１７を配設した場合でも、該蛍光灯
１７から操作パネル６の一側縁に入射された光を操作パ
ネル６に沿って伝搬し、該伝搬光を操作パネル６全体か
らほぼ均一に外部に導出して操作パネル６を明暗の偏り
なく均一に発光できるので、操作パネル６を照明するた
め従来のように操作パネル６の背面側に蛍光灯等を配置
する必要がなく、これにより操作パネル６の背面側に必
要とされていた蛍光灯設置スペ−スを排除して販売機自
体の薄型化に大きく貢献できる。

【００１７】上記操作パネル６よりも大きな広告パネル
の照明を行う場合には、図５に示すように、上記操作パ
ネル６と同様の伝搬制御部６ａ´を有する広告パネル６
´の両側に蛍光灯１７を配設し、広告パネル６´の両側
縁に光を入射するようにしてもよい。また、操作パネル
６に多少の明暗を生じる場合には、図６に示すように、
操作パネル６の前面に伝搬制御部６ａと同形状の拡散部
６ｂを設けるようにするとよく、これにより操作パネル
６から外部に導出される光を導出と同時に拡散させて操
作パネル６の明暗を解消することができる。

【００１８】尚、本発明は実施例に例示した操作パネル
及び広告パネル以外に、商品選択スイッチ等に適用でき
ることは勿論である。また、操作パネル及び広告パネル
として透明なものを例示したが、着色された半透明板で
も同様の作用，効果を発揮させることができる。さら
に、伝搬制御部として例示したＶ字溝群は、同様の制御
作用を発揮可能な他形状の溝群であってもよい。さらに
また、蛍光灯は白熱電球やＬＥＤ等の他の光源であって
もよく、また反射板にはメッキ等の鏡面処理を施したも
のを使用してもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
透光板の側縁に対峙させて光源を配設した場合でも、該
光源から透光板の側縁に入射された光を透光板に沿って
伝搬し、該伝搬光を透光板全体からほぼ均一に外部に導
出して透光板を明暗の偏りなく均一に発光できるので、
従来のように透光板照明用の光源をその背面側に配置す
る必要がなく、これにより透光板の背面側に必要とされ
ていた光源設置スペ−スを排除して販売機自体の薄型化
に大きく貢献できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す自動販売機の正面図

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図

【図３】伝搬制御の作用説明図

【図４】従来の照明構造を示す断面図

【図５】本発明の他の実施例を示す要部断面図

【図６】本発明の他の実施例を示す要部断面図

【符号の説明】

１…前面板、６…操作パネル、６ａ…伝搬制御部、１４
…反射板、１７…蛍光灯、６´…操作パネル、６ａ´…
伝搬制御部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体内に配置された光源の光を透光板を
   通じて外部に導出する自動販売機の照明装置において、 透光板の背面に反射板を配置し、 透光板の側縁に対向して少なくとも１つの光源を配置す
   ると共に、 透光板に反射板との協働で光の屈折及び反射を該透光板
   に沿う方向に制御する伝搬制御部を形成した、 ことを特徴とする自動販売機の照明装置。