JPH06175410A - 電子写真用キャリヤ - Google Patents
電子写真用キャリヤInfo
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- JPH06175410A JPH06175410A JP43A JP32445892A JPH06175410A JP H06175410 A JPH06175410 A JP H06175410A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 32445892 A JP32445892 A JP 32445892A JP H06175410 A JPH06175410 A JP H06175410A
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- carrier
- saturation magnetization
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 帯電電位の低い感光体に対して十分な現像能
力を有し、しかもキャリヤ引きやブラシマーク等の画像
不良を生じることなく、高画質の画像を形成できる電子
写真用キャリヤを提供する。 【構成】 小粒径で高飽和磁化の成分と大粒径で低飽和
磁化の成分とを、粒度分布が1山で、かつ平均粒径が4
0〜50μmとなるように配合した。
力を有し、しかもキャリヤ引きやブラシマーク等の画像
不良を生じることなく、高画質の画像を形成できる電子
写真用キャリヤを提供する。 【構成】 小粒径で高飽和磁化の成分と大粒径で低飽和
磁化の成分とを、粒度分布が1山で、かつ平均粒径が4
0〜50μmとなるように配合した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電式複写機、レーザ
ービームプリンタ等の、いわゆる電子写真法を応用した
画像形成装置において、トナーとともに2成分現像剤と
して使用される電子写真用の磁性キャリヤに関するもの
である。
ービームプリンタ等の、いわゆる電子写真法を応用した
画像形成装置において、トナーとともに2成分現像剤と
して使用される電子写真用の磁性キャリヤに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】上記電子写真法による画像形成に際して
は、まずコロナ放電等によって感光体の表面を帯電させ
る。つぎに、帯電させた感光体の表面を露光して、当該
感光体の表面に静電潜像を形成する。つぎにこの静電潜
像を、内部に磁極を備えた現像スリーブの表面に形成し
た、電子写真用キャリヤとトナーとを含む現像剤の磁気
ブラシで現像してトナー像に顕像化する。そしてこのト
ナー像を、感光体表面から紙等の転写材上に転写して定
着させれば、露光像に対応した画像が転写材の表面に形
成される。
は、まずコロナ放電等によって感光体の表面を帯電させ
る。つぎに、帯電させた感光体の表面を露光して、当該
感光体の表面に静電潜像を形成する。つぎにこの静電潜
像を、内部に磁極を備えた現像スリーブの表面に形成し
た、電子写真用キャリヤとトナーとを含む現像剤の磁気
ブラシで現像してトナー像に顕像化する。そしてこのト
ナー像を、感光体表面から紙等の転写材上に転写して定
着させれば、露光像に対応した画像が転写材の表面に形
成される。
【0003】近時、上記画像形成装置とくに中高速の画
像形成装置用の感光体として、毒性の高いAsを含むAs−
Se感光体に代わって、α−Si感光体が多用されるように
なってきた。このα−Si感光体は、従来のAs−Se感光体
に比べて帯電時の帯電電位が低い。すなわち従来のAs−
Se感光体の帯電電位が700〜800V程度であるのに
対し、α−Si感光体の帯電電位は400〜500V程度
と低く、しかも感光体と現像器等との間に印加されるバ
イアス電圧を考慮すると、感光体表面の実効帯電電位は
200〜300V程度になる。
像形成装置用の感光体として、毒性の高いAsを含むAs−
Se感光体に代わって、α−Si感光体が多用されるように
なってきた。このα−Si感光体は、従来のAs−Se感光体
に比べて帯電時の帯電電位が低い。すなわち従来のAs−
Se感光体の帯電電位が700〜800V程度であるのに
対し、α−Si感光体の帯電電位は400〜500V程度
と低く、しかも感光体と現像器等との間に印加されるバ
イアス電圧を考慮すると、感光体表面の実効帯電電位は
200〜300V程度になる。
【0004】このため、As−Se感光体用の通常のキャリ
ヤ(平均粒径70〜100μm程度、飽和磁化50〜6
0emu/g程度、電気抵抗値1.0×109 Ω・cm程
度)を上記α−Si感光体に使用した場合には、十分な現
像能力が得られず形成画像の画像濃度が不足するという
問題を生じる。そこで、帯電電位の低い感光体に対する
現像剤の現像能力を改善して、十分な画像濃度を確保す
るために、キャリヤの小粒径化や低抵抗化、トナーの低
帯電化、現像剤中におけるトナー濃度の向上等の対策が
とられてきた。
ヤ(平均粒径70〜100μm程度、飽和磁化50〜6
0emu/g程度、電気抵抗値1.0×109 Ω・cm程
度)を上記α−Si感光体に使用した場合には、十分な現
像能力が得られず形成画像の画像濃度が不足するという
問題を生じる。そこで、帯電電位の低い感光体に対する
現像剤の現像能力を改善して、十分な画像濃度を確保す
るために、キャリヤの小粒径化や低抵抗化、トナーの低
帯電化、現像剤中におけるトナー濃度の向上等の対策が
とられてきた。
【0005】しかしキャリヤを低抵抗化(1.0×10
7 Ω・cm以下程度)した場合には、磁気ブラシからキャ
リヤが離脱しやすくなり、離脱したキャリヤが感光体表
面に付着して周囲の電荷を消失させ、とくに形成画像の
べた部に白抜けを生じるいわゆるキャリヤ引き(キャリ
ヤ飛び)が発生したり、磁気ブラシの穂が、感光体表面
に形成されたトナー像を引っ掻いて形成画像を乱したり
白い筋を残したりするいわゆるブラシマークを生じたり
する他、画像ににじみを生じたり、画像の余白部分にい
わゆる地肌カブリを生じたりするという問題がある。
7 Ω・cm以下程度)した場合には、磁気ブラシからキャ
リヤが離脱しやすくなり、離脱したキャリヤが感光体表
面に付着して周囲の電荷を消失させ、とくに形成画像の
べた部に白抜けを生じるいわゆるキャリヤ引き(キャリ
ヤ飛び)が発生したり、磁気ブラシの穂が、感光体表面
に形成されたトナー像を引っ掻いて形成画像を乱したり
白い筋を残したりするいわゆるブラシマークを生じたり
する他、画像ににじみを生じたり、画像の余白部分にい
わゆる地肌カブリを生じたりするという問題がある。
【0006】またトナーを低帯電化したり、あるいは現
像剤のトナー濃度を高くした場合には、トナー飛散が生
じて画像や装置内部等を汚すおそれがある他、上記ブラ
シマークや画像のにじみ、地肌かぶり等の画像不良を生
じたり、トナーの消費量が増加したりするという問題も
ある。これに対し、キャリヤを小粒径化(平均粒径50
μm以下程度)する方法は、トナーによる形成画像や装
置内の汚れを生じることがなく、しかも簡単で確実な効
果が得られる。
像剤のトナー濃度を高くした場合には、トナー飛散が生
じて画像や装置内部等を汚すおそれがある他、上記ブラ
シマークや画像のにじみ、地肌かぶり等の画像不良を生
じたり、トナーの消費量が増加したりするという問題も
ある。これに対し、キャリヤを小粒径化(平均粒径50
μm以下程度)する方法は、トナーによる形成画像や装
置内の汚れを生じることがなく、しかも簡単で確実な効
果が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし小粒径化したキ
ャリヤは、低抵抗化したものと同様に磁気ブラシから離
脱しやすく、キャリヤ引きの原因になるという問題があ
る。これに対処すべく、キャリヤ全体の飽和磁化を従来
より高くして磁気ブラシからの離脱を防止することも考
えられるが、キャリヤ全体の飽和磁化を高くすると磁気
ブラシの穂が硬くなり、感光体への当りが強くなるの
で、ブラシマークを生じたり画質が劣化したりするとい
う問題がある。
ャリヤは、低抵抗化したものと同様に磁気ブラシから離
脱しやすく、キャリヤ引きの原因になるという問題があ
る。これに対処すべく、キャリヤ全体の飽和磁化を従来
より高くして磁気ブラシからの離脱を防止することも考
えられるが、キャリヤ全体の飽和磁化を高くすると磁気
ブラシの穂が硬くなり、感光体への当りが強くなるの
で、ブラシマークを生じたり画質が劣化したりするとい
う問題がある。
【0008】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であって、α−Si感光体等の帯電電位の低い感光体に対
して十分な現像能力を有し、しかもキャリヤ引きやブラ
シマーク等の画像不良を生じることなく、高画質の画像
を形成できる電子写真用キャリヤを提供することを目的
としている。
であって、α−Si感光体等の帯電電位の低い感光体に対
して十分な現像能力を有し、しかもキャリヤ引きやブラ
シマーク等の画像不良を生じることなく、高画質の画像
を形成できる電子写真用キャリヤを提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するため、本発明者らは、小粒径キャリヤにおけるキ
ャリヤ引きおよびブラシマーク発生の機構について、キ
ャリヤ粒子の粒度分布の観点からさらに検討を行った。
通常のキャリヤ粒子は、図1に示すような1山の粒度分
布を有しており、そのうち粒径約40μm以下程度の
小粒径の成分がキャリヤ引きの原因となること、上記
粒径以上の大粒径の成分が、飽和磁化を高くした際に磁
気ブラシの穂を硬くしてブラシマークや画像劣化の原因
となること、の2点が判明した。そして、上記小粒径の
成分の飽和磁化を高くして、磁気ブラシの穂からの離脱
を防止するとともに、大粒径の成分の飽和磁化を低くし
て磁気ブラシの穂が硬くなるのを防止すると、キャリヤ
引きやブラシマーク等の画像不良を生じることなく、高
画質の画像を形成できることを見出し本発明を完成する
に至った。
決するため、本発明者らは、小粒径キャリヤにおけるキ
ャリヤ引きおよびブラシマーク発生の機構について、キ
ャリヤ粒子の粒度分布の観点からさらに検討を行った。
通常のキャリヤ粒子は、図1に示すような1山の粒度分
布を有しており、そのうち粒径約40μm以下程度の
小粒径の成分がキャリヤ引きの原因となること、上記
粒径以上の大粒径の成分が、飽和磁化を高くした際に磁
気ブラシの穂を硬くしてブラシマークや画像劣化の原因
となること、の2点が判明した。そして、上記小粒径の
成分の飽和磁化を高くして、磁気ブラシの穂からの離脱
を防止するとともに、大粒径の成分の飽和磁化を低くし
て磁気ブラシの穂が硬くなるのを防止すると、キャリヤ
引きやブラシマーク等の画像不良を生じることなく、高
画質の画像を形成できることを見出し本発明を完成する
に至った。
【0010】したがって本発明の電子写真用キャリヤ
は、粒度分布を表す分布曲線のうち1個所のみに極大値
がある1山の粒度分布を示し、かつ平均粒径が40〜5
0μmの範囲内にあるキャリヤ粒子からなり、小粒径の
成分の飽和磁化が65〜75emu/gの範囲内で、か
つ大粒径の成分の飽和磁化が45〜55emu/gの範
囲内であることを特徴とする。
は、粒度分布を表す分布曲線のうち1個所のみに極大値
がある1山の粒度分布を示し、かつ平均粒径が40〜5
0μmの範囲内にあるキャリヤ粒子からなり、小粒径の
成分の飽和磁化が65〜75emu/gの範囲内で、か
つ大粒径の成分の飽和磁化が45〜55emu/gの範
囲内であることを特徴とする。
【0011】また本発明の他の電子写真用キャリヤは、
粒度分布を表す分布曲線のうち1個所のみに極大値があ
る1山の粒度分布を示し、かつ極大値の粒径の比が1.
2/1〜1/1.2の範囲内にある第1および第2のキ
ャリヤ粒子のうち、飽和磁化が65〜75emu/gの
範囲内である第1のキャリヤ粒子の小粒径の成分と、飽
和磁化が45〜55emu/gの範囲内である第2のキ
ャリヤ粒子の大粒径の成分とからなり、平均粒径が40
〜50μmの範囲内にあることを特徴とする。
粒度分布を表す分布曲線のうち1個所のみに極大値があ
る1山の粒度分布を示し、かつ極大値の粒径の比が1.
2/1〜1/1.2の範囲内にある第1および第2のキ
ャリヤ粒子のうち、飽和磁化が65〜75emu/gの
範囲内である第1のキャリヤ粒子の小粒径の成分と、飽
和磁化が45〜55emu/gの範囲内である第2のキ
ャリヤ粒子の大粒径の成分とからなり、平均粒径が40
〜50μmの範囲内にあることを特徴とする。
【0012】以下に本発明を説明する。まず第1の発明
の電子写真用キャリヤについて説明する。本発明の電子
写真用キャリヤは、図1に示すように、粒度分布を表す
分布曲線のうち1個所(粒径R1 の位置)のみに極大値
がある1山の粒度分布を示す。そして、全体の平均粒径
が40〜50μmで、かつ粒径R2 より小粒径の成分
(図において粒径R2 を通る一点鎖線より左側の領域の
成分)の飽和磁化65〜75emu/gの範囲内で、上
記粒径R2 より大粒径の成分(上記一点鎖線より右側の
領域の成分)の飽和磁化が45〜55emu/gの範囲
内に限定される。
の電子写真用キャリヤについて説明する。本発明の電子
写真用キャリヤは、図1に示すように、粒度分布を表す
分布曲線のうち1個所(粒径R1 の位置)のみに極大値
がある1山の粒度分布を示す。そして、全体の平均粒径
が40〜50μmで、かつ粒径R2 より小粒径の成分
(図において粒径R2 を通る一点鎖線より左側の領域の
成分)の飽和磁化65〜75emu/gの範囲内で、上
記粒径R2 より大粒径の成分(上記一点鎖線より右側の
領域の成分)の飽和磁化が45〜55emu/gの範囲
内に限定される。
【0013】本発明において、キャリヤの平均粒径が4
0〜50μmの範囲内に限定されるのは以下の理由によ
る。すなわちキャリヤの平均粒径が40μmを下回った
場合にはキャリヤ引きが発生し、逆に平均粒径が50μ
mを上回った場合には、とくにα−Si感光体等の帯電電
位の低い感光体に対して十分な現像能力が得られず、形
成画像の画像濃度が不足する。
0〜50μmの範囲内に限定されるのは以下の理由によ
る。すなわちキャリヤの平均粒径が40μmを下回った
場合にはキャリヤ引きが発生し、逆に平均粒径が50μ
mを上回った場合には、とくにα−Si感光体等の帯電電
位の低い感光体に対して十分な現像能力が得られず、形
成画像の画像濃度が不足する。
【0014】また小粒径の成分の飽和磁化が65〜75
emu/gの範囲内に限定されるのは以下の理由によ
る。すなわち、小粒径の成分の飽和磁化が65emu/
gを下回った場合には、当該小粒径の成分が磁気ブラシ
の穂から離脱するのを防止できずにキャリヤ引きが発生
し、逆に飽和磁化が75emu/gを上回った場合に
は、磁気ブラシの穂が硬くなってブラシマークが発生し
たり解像度が悪化したりする。
emu/gの範囲内に限定されるのは以下の理由によ
る。すなわち、小粒径の成分の飽和磁化が65emu/
gを下回った場合には、当該小粒径の成分が磁気ブラシ
の穂から離脱するのを防止できずにキャリヤ引きが発生
し、逆に飽和磁化が75emu/gを上回った場合に
は、磁気ブラシの穂が硬くなってブラシマークが発生し
たり解像度が悪化したりする。
【0015】一方、大粒径の成分の飽和磁化が45〜5
5emu/gの範囲内に限定されるのは以下の理由によ
る。すなわち、大粒径の成分の飽和磁化が45emu/
gを下回った場合には、磁気ブラシの穂から大粒径の成
分が離脱してキャリヤ引きが発生し、逆に飽和磁化が5
5emu/gを上回った場合、磁気ブラシの穂が硬くな
ってブラシマークが発生したり解像度が悪化したりす
る。
5emu/gの範囲内に限定されるのは以下の理由によ
る。すなわち、大粒径の成分の飽和磁化が45emu/
gを下回った場合には、磁気ブラシの穂から大粒径の成
分が離脱してキャリヤ引きが発生し、逆に飽和磁化が5
5emu/gを上回った場合、磁気ブラシの穂が硬くな
ってブラシマークが発生したり解像度が悪化したりす
る。
【0016】本発明の電子写真用キャリヤの粒度分布を
示す図1の分布曲線のうち、粒度分布の極大値の粒径R
1 の値は、本発明ではとくに限定されない。同図に示す
ように、分布曲線が、粒径R1 を通る二点鎖線を中心と
して左右線対称形であるとき、極大値の粒径R1 はキャ
リヤの平均粒径と一致する。この場合には、当然のこと
ながら、極大値の粒径R1 の範囲は、前記キャリヤの平
均粒径の範囲と同じ、すなわち40〜50μmの範囲で
なければならない。
示す図1の分布曲線のうち、粒度分布の極大値の粒径R
1 の値は、本発明ではとくに限定されない。同図に示す
ように、分布曲線が、粒径R1 を通る二点鎖線を中心と
して左右線対称形であるとき、極大値の粒径R1 はキャ
リヤの平均粒径と一致する。この場合には、当然のこと
ながら、極大値の粒径R1 の範囲は、前記キャリヤの平
均粒径の範囲と同じ、すなわち40〜50μmの範囲で
なければならない。
【0017】しかし、粒度分布の分布曲線が、上記二点
鎖線を中心する左右線対称形でないときには、両者は僅
かにずれることがあり、この場合には、キャリヤの平均
粒径を40〜50μmの範囲に規定するために、極大値
の粒径R1 を意図的に上記範囲より大きくしたり小さく
したりしなければならない場合も生じる。したがってこ
の場合には、極大値の粒径R1 は、40〜50μmの範
囲内であってもなくても構わない。
鎖線を中心する左右線対称形でないときには、両者は僅
かにずれることがあり、この場合には、キャリヤの平均
粒径を40〜50μmの範囲に規定するために、極大値
の粒径R1 を意図的に上記範囲より大きくしたり小さく
したりしなければならない場合も生じる。したがってこ
の場合には、極大値の粒径R1 は、40〜50μmの範
囲内であってもなくても構わない。
【0018】図1の粒度分布のうち、小粒径の成分と大
粒径の成分との境界の粒径R2 の範囲についても、本発
明ではとくに限定されない。しかし前述したように、粒
径約40μm以下程度で、かつ飽和磁化の低い成分がキ
ャリヤ引きの原因となるので、それを防止するという本
発明の目的を考慮すると、飽和磁化の低い成分の下限、
すなわち上記粒径R2 は40μmを超える範囲であるの
が好ましい。
粒径の成分との境界の粒径R2 の範囲についても、本発
明ではとくに限定されない。しかし前述したように、粒
径約40μm以下程度で、かつ飽和磁化の低い成分がキ
ャリヤ引きの原因となるので、それを防止するという本
発明の目的を考慮すると、飽和磁化の低い成分の下限、
すなわち上記粒径R2 は40μmを超える範囲であるの
が好ましい。
【0019】一方、粒径R2 の上限については、キャリ
ヤの平均粒径または粒度分布の極大値の粒径R1 との関
係を考慮する必要がある。つまり、粒径R2 がキャリヤ
の平均粒径または粒度分布の極大値の粒径R1 より大き
い場合には、飽和磁化の高い成分のキャリヤ中に占める
割合が多くなるので、磁気ブラシの穂が硬くなってブラ
シマークが発生したり解像度が悪化したりするおそれが
ある。したがって上記粒径R2 は、キャリヤの平均粒径
より小さいか、または図に示すように、粒度分布の極大
値の粒径R1 より小さいことが好ましい。
ヤの平均粒径または粒度分布の極大値の粒径R1 との関
係を考慮する必要がある。つまり、粒径R2 がキャリヤ
の平均粒径または粒度分布の極大値の粒径R1 より大き
い場合には、飽和磁化の高い成分のキャリヤ中に占める
割合が多くなるので、磁気ブラシの穂が硬くなってブラ
シマークが発生したり解像度が悪化したりするおそれが
ある。したがって上記粒径R2 は、キャリヤの平均粒径
より小さいか、または図に示すように、粒度分布の極大
値の粒径R1 より小さいことが好ましい。
【0020】但し本発明は、粒径R2 がキャリヤの平均
粒径または粒度分布の極大値の粒径R1 と同じかまたは
それより大きい場合を排除するものではない。本発明に
おいて、粒径R2 はキャリヤの平均粒径または粒度分布
の極大値の粒径R1 より小さいのが好ましいが、必ずし
も小さくなくても構わないのである。なお図1の粒度分
布においては、小粒径の成分と大粒径の成分とが、粒径
R2を境界としてきれいに分離されていたが、本発明に
おいては、図2に示すように、小粒径の成分の粒径の上
限R2aと大粒径の成分の粒径の下限R2bとが一致せず、
両成分がオーバーラップする部分(図において粒径R2a
を通る一点鎖線と粒径R2bを通る一点鎖線とに挟まれた
領域)があってもよい。
粒径または粒度分布の極大値の粒径R1 と同じかまたは
それより大きい場合を排除するものではない。本発明に
おいて、粒径R2 はキャリヤの平均粒径または粒度分布
の極大値の粒径R1 より小さいのが好ましいが、必ずし
も小さくなくても構わないのである。なお図1の粒度分
布においては、小粒径の成分と大粒径の成分とが、粒径
R2を境界としてきれいに分離されていたが、本発明に
おいては、図2に示すように、小粒径の成分の粒径の上
限R2aと大粒径の成分の粒径の下限R2bとが一致せず、
両成分がオーバーラップする部分(図において粒径R2a
を通る一点鎖線と粒径R2bを通る一点鎖線とに挟まれた
領域)があってもよい。
【0021】この場合、飽和磁化の低い大粒径の成分の
下限、すなわち粒径R2bは、図1の粒度分布における粒
径R2 の限定理由と同じ理由で、40μmを超える範囲
であるのが好ましい。粒径R2bの範囲の上限について
も、図1の粒度分布における粒径R2 の限定理由と同じ
理由で、キャリヤの平均粒径より小さいか、または図に
示すように、粒度分布の極大値の粒径R1 より小さいこ
とが好ましいが、粒径R 2bがキャリヤの平均粒径または
粒度分布の極大値の粒径R1 と同じかまたはそれより大
きくても構わない。
下限、すなわち粒径R2bは、図1の粒度分布における粒
径R2 の限定理由と同じ理由で、40μmを超える範囲
であるのが好ましい。粒径R2bの範囲の上限について
も、図1の粒度分布における粒径R2 の限定理由と同じ
理由で、キャリヤの平均粒径より小さいか、または図に
示すように、粒度分布の極大値の粒径R1 より小さいこ
とが好ましいが、粒径R 2bがキャリヤの平均粒径または
粒度分布の極大値の粒径R1 と同じかまたはそれより大
きくても構わない。
【0022】粒径R2aは、小粒径の成分と大粒径の成分
とをオーバーラップさせるためには、粒径R2bより大き
くなければならないが、粒径R2bと一致(図1と同じに
なる)しても構わない。したがって粒径R2aは、粒径R
2b以上の範囲が好ましい。粒径R2aの範囲の上限は、上
記粒径R2bの場合と同様に、キャリヤの平均粒径より小
さいか、または図に示すように、粒度分布の極大値の粒
径R1 より小さいことが好ましいが、R2aがキャリヤの
平均粒径または粒度分布の極大値の粒径R1 と同じかま
たはそれより大きくても構わない。
とをオーバーラップさせるためには、粒径R2bより大き
くなければならないが、粒径R2bと一致(図1と同じに
なる)しても構わない。したがって粒径R2aは、粒径R
2b以上の範囲が好ましい。粒径R2aの範囲の上限は、上
記粒径R2bの場合と同様に、キャリヤの平均粒径より小
さいか、または図に示すように、粒度分布の極大値の粒
径R1 より小さいことが好ましいが、R2aがキャリヤの
平均粒径または粒度分布の極大値の粒径R1 と同じかま
たはそれより大きくても構わない。
【0023】図1,2の粒度分布のうち、最小粒径R3
は、15〜25μmの範囲内が好ましい。最小粒径R3
が15μm未満では、たとえ小粒径の成分の飽和磁化を
前記範囲に規定しても、磁気ブラシの穂から離脱するキ
ャリヤが増加して、キャリヤ引きの発生を防止できなく
なるおそれがある。また飽和磁化の高い成分が多くなる
分だけキャリヤ全体の飽和磁化が上昇して磁気ブラシの
穂が硬くなり、ブラシマークが発生したり解像度が悪化
したりするおそれも生じる。
は、15〜25μmの範囲内が好ましい。最小粒径R3
が15μm未満では、たとえ小粒径の成分の飽和磁化を
前記範囲に規定しても、磁気ブラシの穂から離脱するキ
ャリヤが増加して、キャリヤ引きの発生を防止できなく
なるおそれがある。また飽和磁化の高い成分が多くなる
分だけキャリヤ全体の飽和磁化が上昇して磁気ブラシの
穂が硬くなり、ブラシマークが発生したり解像度が悪化
したりするおそれも生じる。
【0024】図1,2の粒度分布のうち、最大粒径R4
は、74〜105μmの範囲内が好ましい。最大粒径R
4 が74μm未満では、飽和磁化の低い成分が少なくな
る分だけキャリヤ全体の飽和磁化が上昇して磁気ブラシ
の穂が硬くなり、ブラシマークが発生したり解像度が悪
化したりするおそれがある。一方、最大粒径R4 が10
5μmを上回った場合には、比較的粒径の大きい成分が
含まれることになるので、帯電電位の低い感光体に対す
る現像剤の現像能力が低下して、十分な画像濃度がえら
れなくなるおそれがある。また飽和磁化の低い成分が多
くなる分だけキャリヤ全体の飽和磁化が低下して、やは
りキャリヤ引きの発生を防止できなくなるおそれがあ
る。
は、74〜105μmの範囲内が好ましい。最大粒径R
4 が74μm未満では、飽和磁化の低い成分が少なくな
る分だけキャリヤ全体の飽和磁化が上昇して磁気ブラシ
の穂が硬くなり、ブラシマークが発生したり解像度が悪
化したりするおそれがある。一方、最大粒径R4 が10
5μmを上回った場合には、比較的粒径の大きい成分が
含まれることになるので、帯電電位の低い感光体に対す
る現像剤の現像能力が低下して、十分な画像濃度がえら
れなくなるおそれがある。また飽和磁化の低い成分が多
くなる分だけキャリヤ全体の飽和磁化が低下して、やは
りキャリヤ引きの発生を防止できなくなるおそれがあ
る。
【0025】つぎに第2の発明の電子写真用キャリヤに
ついて説明する。本発明の電子写真用キャリヤは、飽和
磁化が65〜75emu/gの範囲内である第1のキャ
リヤ粒子の小粒径の成分(図3中の実線部分)と、飽和
磁化が45〜55emu/gの範囲内である第2のキャ
リヤ粒子の大粒径の成分(図4中の実線部分)とから製
造されるもので、全体の平均粒径が40〜50μmの範
囲内に限定される。
ついて説明する。本発明の電子写真用キャリヤは、飽和
磁化が65〜75emu/gの範囲内である第1のキャ
リヤ粒子の小粒径の成分(図3中の実線部分)と、飽和
磁化が45〜55emu/gの範囲内である第2のキャ
リヤ粒子の大粒径の成分(図4中の実線部分)とから製
造されるもので、全体の平均粒径が40〜50μmの範
囲内に限定される。
【0026】第1および第2のキャリヤ粒子の飽和磁化
の範囲、および平均粒径の範囲の限定理由は、先の第1
の発明の場合と同じである。本発明の電子写真用キャリ
ヤの原料である第1および第2のキャリヤ粒子として
は、それぞれ、図3および図4に示すように、粒度分布
を表す分布曲線のうち1個所のみに極大値がある1山の
粒度分布を有するものが使用される。
の範囲、および平均粒径の範囲の限定理由は、先の第1
の発明の場合と同じである。本発明の電子写真用キャリ
ヤの原料である第1および第2のキャリヤ粒子として
は、それぞれ、図3および図4に示すように、粒度分布
を表す分布曲線のうち1個所のみに極大値がある1山の
粒度分布を有するものが使用される。
【0027】そして、第1のキャリヤ粒子から図3中の
実線部分に相当する小粒径の成分を分別するとともに、
第2のキャリヤ粒子から図4中の実線部分に相当する大
粒径の成分を分別して、両者を配合することにより、本
発明の電子写真用キャリヤが製造される。第1および第
2のキャリヤ粒子から、それぞれ小粒径の成分および大
粒径の成分を分別するには種々の方法が考えられるが、
ふるいを用いたふるい分けの方法が、簡単かつ確実なた
め、好適に採用される。たとえば第1のキャリヤ粒子か
ら小粒径の成分を分別するには、当該小粒径の成分の上
限の粒径(図3中のR6 )に相当する目開きを有するふ
るいを用いて、第1のキャリヤ粒子をふるい分けすれば
よい。この場合、ふるい通過成分が、上記小粒径の成分
となる。一方、第2のキャリヤ粒子から大粒径の成分を
分別するには、当該大粒径の成分の下限の粒径(図4中
のR10)に相当する目開きを有するふるいを用いて、第
2のキャリヤ粒子をふるい分けすればよい。この場合、
ふるい上残留成分が、上記大粒径の成分となる。
実線部分に相当する小粒径の成分を分別するとともに、
第2のキャリヤ粒子から図4中の実線部分に相当する大
粒径の成分を分別して、両者を配合することにより、本
発明の電子写真用キャリヤが製造される。第1および第
2のキャリヤ粒子から、それぞれ小粒径の成分および大
粒径の成分を分別するには種々の方法が考えられるが、
ふるいを用いたふるい分けの方法が、簡単かつ確実なた
め、好適に採用される。たとえば第1のキャリヤ粒子か
ら小粒径の成分を分別するには、当該小粒径の成分の上
限の粒径(図3中のR6 )に相当する目開きを有するふ
るいを用いて、第1のキャリヤ粒子をふるい分けすれば
よい。この場合、ふるい通過成分が、上記小粒径の成分
となる。一方、第2のキャリヤ粒子から大粒径の成分を
分別するには、当該大粒径の成分の下限の粒径(図4中
のR10)に相当する目開きを有するふるいを用いて、第
2のキャリヤ粒子をふるい分けすればよい。この場合、
ふるい上残留成分が、上記大粒径の成分となる。
【0028】なお、小粒径の成分の上限の粒径(図3中
のR6 )と、大粒径の成分の下限の粒径(図4中の
R10)は、先の発明と同様に一致しているのが最も好ま
しいが、粒径R6 >R10で両成分がオーバーラップして
いてもよい。粒径R6 ,R10の範囲は、先のR1 ,
R2 ,R2aおよびR2bと同程度が好ましい。本発明の電
子写真用キャリヤ全体の粒度分布として好ましいのは、
先の発明と同様、図1,2に示すように、分布曲線のう
ち1個所のみに極大値がある1山の粒度分布である。こ
のような粒度分布を有する電子写真用キャリヤは、小粒
径、高飽和磁化の成分と、大粒径、低飽和磁化の成分と
が一体として作用するため、画像特性上でより好ましい
結果が得られる。但し本発明において、キャリヤ全体の
粒度分布は、上記1山の粒度分布には限定されず、2つ
の極大値の粒径がほぼ接近した範囲にあり、2つの極大
値の山の間がごく浅い谷になった2山の分布曲線を有す
るものや、極大値を示す山の頂上が1点でなく所定の範
囲で平になった1山の分布曲線を有するものも、ほぼ同
様の効果がえられる。
のR6 )と、大粒径の成分の下限の粒径(図4中の
R10)は、先の発明と同様に一致しているのが最も好ま
しいが、粒径R6 >R10で両成分がオーバーラップして
いてもよい。粒径R6 ,R10の範囲は、先のR1 ,
R2 ,R2aおよびR2bと同程度が好ましい。本発明の電
子写真用キャリヤ全体の粒度分布として好ましいのは、
先の発明と同様、図1,2に示すように、分布曲線のう
ち1個所のみに極大値がある1山の粒度分布である。こ
のような粒度分布を有する電子写真用キャリヤは、小粒
径、高飽和磁化の成分と、大粒径、低飽和磁化の成分と
が一体として作用するため、画像特性上でより好ましい
結果が得られる。但し本発明において、キャリヤ全体の
粒度分布は、上記1山の粒度分布には限定されず、2つ
の極大値の粒径がほぼ接近した範囲にあり、2つの極大
値の山の間がごく浅い谷になった2山の分布曲線を有す
るものや、極大値を示す山の頂上が1点でなく所定の範
囲で平になった1山の分布曲線を有するものも、ほぼ同
様の効果がえられる。
【0029】上記のような好ましい形状の分布曲線を有
するキャリヤを製造するためには、第1のキャリヤ粒子
における極大値の粒径R5 (図3)と、第2のキャリヤ
粒子における極大値の粒径R9 (図4)との比R5 /R
9 が1.2/1〜1/1.2の範囲内に限定される。上
記比R5 /R9 が1/1の場合には、粒度分布の分布曲
線は図1,2に示す1山の形状になり、1/1から外れ
ると、2山または頂上が平になった1山の形状になる。
するキャリヤを製造するためには、第1のキャリヤ粒子
における極大値の粒径R5 (図3)と、第2のキャリヤ
粒子における極大値の粒径R9 (図4)との比R5 /R
9 が1.2/1〜1/1.2の範囲内に限定される。上
記比R5 /R9 が1/1の場合には、粒度分布の分布曲
線は図1,2に示す1山の形状になり、1/1から外れ
ると、2山または頂上が平になった1山の形状になる。
【0030】比R5 /R9 が上記範囲を外れた場合に
は、分布曲線の2つの山が離れ過ぎて、小粒径、高飽和
磁化の成分と、大粒径、低飽和磁化の成分とがほぼ独立
した分布を示し、それぞれ別々に挙動して、電子写真用
キャリヤの一体性が失われてしまう。図3の粒度分布を
有する第1のキャリヤ粒子は、前記のように小粒径の成
分のみを使用するので、同図に示す粒度分布のうち最大
粒径R8 については全く限定されない。一方、最小粒径
R7 は、本発明の電子写真用キャリヤの最小粒径に相当
するので、先の発明おける最小粒径R3 と同じ理由で、
15〜25μmの範囲内が好ましい。
は、分布曲線の2つの山が離れ過ぎて、小粒径、高飽和
磁化の成分と、大粒径、低飽和磁化の成分とがほぼ独立
した分布を示し、それぞれ別々に挙動して、電子写真用
キャリヤの一体性が失われてしまう。図3の粒度分布を
有する第1のキャリヤ粒子は、前記のように小粒径の成
分のみを使用するので、同図に示す粒度分布のうち最大
粒径R8 については全く限定されない。一方、最小粒径
R7 は、本発明の電子写真用キャリヤの最小粒径に相当
するので、先の発明おける最小粒径R3 と同じ理由で、
15〜25μmの範囲内が好ましい。
【0031】また図4の粒度分布を有する第2のキャリ
ヤ粒子は、前記のように大粒径の成分のみを使用するの
で、同図に示す粒度分布のうち最小粒径R11については
全く限定されない。一方、最大粒径R12は、本発明の電
子写真用キャリヤの最大粒径に相当するので、先の発明
おける最大粒径R4 と同じ理由で、74〜105μmの
範囲内が好ましい。
ヤ粒子は、前記のように大粒径の成分のみを使用するの
で、同図に示す粒度分布のうち最小粒径R11については
全く限定されない。一方、最大粒径R12は、本発明の電
子写真用キャリヤの最大粒径に相当するので、先の発明
おける最大粒径R4 と同じ理由で、74〜105μmの
範囲内が好ましい。
【0032】上記第1および第2の発明の電子写真用キ
ャリヤを構成するキャリヤ粒子としては、たとえば鉄、
酸化処理鉄、還元鉄、マグネタイト、銅、ケイ素鋼、フ
ェライト、ニッケル、コバルト等の粒子や、これらの材
料とマンガン、亜鉛、アルミニウム等との合金の粒子、
鉄−ニッケル合金、鉄−コバルト合金、鉄−アルミニウ
ム合金等の磁性体の粒子や、上記各種の粒子を結着樹脂
中に分散させた粒子、さらに酸化チタン、酸化アルミニ
ウム、酸化銅、酸化マグネシウム、酸化鉛、酸化ジルコ
ニウム、炭化ケイ素、チタン酸マグネシウム、チタン酸
バリウム、チタン酸リチウム、チタン酸鉛、ジルコン酸
鉛、ニオブ酸リチウム等のセラミックスの粒子、ADP
(NH4 H2 PO4 )、KDP(KH2 PO4 )、ロッ
シェル塩等の高誘電率物質の粒子等があげられる。
ャリヤを構成するキャリヤ粒子としては、たとえば鉄、
酸化処理鉄、還元鉄、マグネタイト、銅、ケイ素鋼、フ
ェライト、ニッケル、コバルト等の粒子や、これらの材
料とマンガン、亜鉛、アルミニウム等との合金の粒子、
鉄−ニッケル合金、鉄−コバルト合金、鉄−アルミニウ
ム合金等の磁性体の粒子や、上記各種の粒子を結着樹脂
中に分散させた粒子、さらに酸化チタン、酸化アルミニ
ウム、酸化銅、酸化マグネシウム、酸化鉛、酸化ジルコ
ニウム、炭化ケイ素、チタン酸マグネシウム、チタン酸
バリウム、チタン酸リチウム、チタン酸鉛、ジルコン酸
鉛、ニオブ酸リチウム等のセラミックスの粒子、ADP
(NH4 H2 PO4 )、KDP(KH2 PO4 )、ロッ
シェル塩等の高誘電率物質の粒子等があげられる。
【0033】なかでも、環境および経時変化による電気
抵抗の変化率が小さく、かつ現像装置内において磁場を
かけられた際に、感光体ドラムの表面を傷付けるおそれ
のない柔らかい穂を形成できる、酸化鉄、還元鉄等の鉄
粉やフェライトが好適に使用される。フェライトとして
は、亜鉛系フェライト、ニッケル系フェライト、銅系フ
ェライト、ニッケル−亜鉛系フェライト、マンガン−マ
グネシウム系フェライト、銅−マグネシウム系フェライ
ト、マンガン−亜鉛系フェライト、マンガン−銅−亜鉛
系フェライト等の粒子があげられる。特に、マンガン−
銅−亜鉛系フェライトの粒子が好ましく使用される。こ
れらはそれぞれ単独で使用される他、2種以上を併用す
ることもできる。
抵抗の変化率が小さく、かつ現像装置内において磁場を
かけられた際に、感光体ドラムの表面を傷付けるおそれ
のない柔らかい穂を形成できる、酸化鉄、還元鉄等の鉄
粉やフェライトが好適に使用される。フェライトとして
は、亜鉛系フェライト、ニッケル系フェライト、銅系フ
ェライト、ニッケル−亜鉛系フェライト、マンガン−マ
グネシウム系フェライト、銅−マグネシウム系フェライ
ト、マンガン−亜鉛系フェライト、マンガン−銅−亜鉛
系フェライト等の粒子があげられる。特に、マンガン−
銅−亜鉛系フェライトの粒子が好ましく使用される。こ
れらはそれぞれ単独で使用される他、2種以上を併用す
ることもできる。
【0034】上記キャリヤ粒子の表面には、トナーの帯
電量や帯電極性の制御、湿度依存性の改善、フィルミン
グ防止等の目的のために、樹脂コートを施すこともでき
る。樹脂コートに用いられる樹脂としては、たとえば
(メタ)アクリル系重合体、スチレン系重合体、スチレ
ン−(メタ)アクリル系重合体、オレフィン系重合体
(ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン
等)、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、不飽和ポリエス
テル、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリ
カーボネート、シリコーン樹脂、フッソ樹脂(ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン、ポリフッ化ビニリデン等)、フェノール樹脂、キシ
レン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の各種のポリマー
があげられる。
電量や帯電極性の制御、湿度依存性の改善、フィルミン
グ防止等の目的のために、樹脂コートを施すこともでき
る。樹脂コートに用いられる樹脂としては、たとえば
(メタ)アクリル系重合体、スチレン系重合体、スチレ
ン−(メタ)アクリル系重合体、オレフィン系重合体
(ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン
等)、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、不飽和ポリエス
テル、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリ
カーボネート、シリコーン樹脂、フッソ樹脂(ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン、ポリフッ化ビニリデン等)、フェノール樹脂、キシ
レン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の各種のポリマー
があげられる。
【0035】なかでも、トナーとの摩擦帯電性および機
械的強度の点から、(メタ)アクリル系重合体、スチレ
ン系重合体、スチレン−(メタ)アクリル系重合体、シ
リコーン樹脂またはフッソ樹脂を用いるのが好ましい。
コート樹脂は1種のみに限らず、2種以上を併用しても
よい。また樹脂コート層には、必要に応じて、シリカ、
アルミナ、カーボンブラック、脂肪酸金属塩等の、従来
公知の種々の添加剤を含有させることもできる。
械的強度の点から、(メタ)アクリル系重合体、スチレ
ン系重合体、スチレン−(メタ)アクリル系重合体、シ
リコーン樹脂またはフッソ樹脂を用いるのが好ましい。
コート樹脂は1種のみに限らず、2種以上を併用しても
よい。また樹脂コート層には、必要に応じて、シリカ、
アルミナ、カーボンブラック、脂肪酸金属塩等の、従来
公知の種々の添加剤を含有させることもできる。
【0036】上記樹脂コート層は、流動層法、転動層法
等の公知のコーティング法によりコーティングすること
ができる。上記本発明の電子写真用キャリヤは、従来同
様に、トナーと配合されて、2成分系の現像剤として使
用される。両者の配合割合はとくに限定されないが、現
像剤中におけるトナー濃度で表して、1〜10重量%の
範囲内であるのが好ましく、2〜8重量%の範囲内であ
るのがより好ましい。
等の公知のコーティング法によりコーティングすること
ができる。上記本発明の電子写真用キャリヤは、従来同
様に、トナーと配合されて、2成分系の現像剤として使
用される。両者の配合割合はとくに限定されないが、現
像剤中におけるトナー濃度で表して、1〜10重量%の
範囲内であるのが好ましく、2〜8重量%の範囲内であ
るのがより好ましい。
【0037】
【実施例】以下に本発明を実施例、比較例に基づいて説
明する。実施例1 図3に示す粒度分布を有し、同図中最小粒径R7 =15
μm、極大値の粒径(=平均粒径)R5 =48.8μ
m、最大粒径R8 =105μmで、かつ飽和磁化70e
mu/gの第1のキャリヤ粒子(パウダーテック社製)
と、図4に示す粒度分布を有し、同図中最小粒径R11=
15μm、極大値の粒径(=平均粒径)R 9 =48.8
μm、最大粒径R12=105μmで、かつ飽和磁化50
emu/gの第2のキャリヤ粒子(パウダーテック社
製)とを、それぞれ同量ずつ、目開き44μmのふるい
を用いてふるい分けした後、第1のキャリヤ粒子のふる
い通過成分(図3中の実線部分、R6 =44μm)と、
第2のキャリヤ粒子のふるい上残留成分(図4中の実線
部分、R10=44μm)とを混合して、図1および表1
に示す粒度分布を有し、同図中最小粒径R3 =15μ
m、極大値の粒径(=平均粒径)R1 =48.8μm、
最大粒径R4 =105μm、第1、第2のキャリヤ粒子
の境界粒径R2 =44μmである電子写真用キャリヤを
作製した。
明する。実施例1 図3に示す粒度分布を有し、同図中最小粒径R7 =15
μm、極大値の粒径(=平均粒径)R5 =48.8μ
m、最大粒径R8 =105μmで、かつ飽和磁化70e
mu/gの第1のキャリヤ粒子(パウダーテック社製)
と、図4に示す粒度分布を有し、同図中最小粒径R11=
15μm、極大値の粒径(=平均粒径)R 9 =48.8
μm、最大粒径R12=105μmで、かつ飽和磁化50
emu/gの第2のキャリヤ粒子(パウダーテック社
製)とを、それぞれ同量ずつ、目開き44μmのふるい
を用いてふるい分けした後、第1のキャリヤ粒子のふる
い通過成分(図3中の実線部分、R6 =44μm)と、
第2のキャリヤ粒子のふるい上残留成分(図4中の実線
部分、R10=44μm)とを混合して、図1および表1
に示す粒度分布を有し、同図中最小粒径R3 =15μ
m、極大値の粒径(=平均粒径)R1 =48.8μm、
最大粒径R4 =105μm、第1、第2のキャリヤ粒子
の境界粒径R2 =44μmである電子写真用キャリヤを
作製した。
【0038】
【表1】
【0039】比較例1 実施例1で使用した飽和磁化70emu/gの第1のキ
ャリヤ粒子の全量を、ふるい分けせずにそのまま比較例
1の電子写真用キャリヤとして使用した。比較例2 実施例1で使用した飽和磁化50emu/gの第2のキ
ャリヤ粒子の全量を、ふるい分けせずにそのまま比較例
2の電子写真用キャリヤとして使用した。
ャリヤ粒子の全量を、ふるい分けせずにそのまま比較例
1の電子写真用キャリヤとして使用した。比較例2 実施例1で使用した飽和磁化50emu/gの第2のキ
ャリヤ粒子の全量を、ふるい分けせずにそのまま比較例
2の電子写真用キャリヤとして使用した。
【0040】上記各実施例、比較例の電子写真用キャリ
ヤについて下記の試験を行い、その特性を評価した。連続複写試験 実施例、比較例の電子写真用キャリヤを、静電式複写機
(三田工業社製の型番DC−7085)用のトナーと、
トナー濃度が9重量%となるように混合して2成分現像
剤を作製した。そしてこの現像剤を、上記静電式複写機
DC−7085にスタート現像剤として使用するととも
に、同じトナーを補給用トナーとして使用しつつ、1万
枚の連続複写を行った。
ヤについて下記の試験を行い、その特性を評価した。連続複写試験 実施例、比較例の電子写真用キャリヤを、静電式複写機
(三田工業社製の型番DC−7085)用のトナーと、
トナー濃度が9重量%となるように混合して2成分現像
剤を作製した。そしてこの現像剤を、上記静電式複写機
DC−7085にスタート現像剤として使用するととも
に、同じトナーを補給用トナーとして使用しつつ、1万
枚の連続複写を行った。
【0041】そして、複写1枚目と1万枚目の複写画像
のベタ画像濃度を、反射濃度計(東京電色社製の型番T
C−6D)を用いて測定するとともに、複写画像を目視
にて観察して、キャリヤ引きおよびブラシマーク発生の
有無と、解像度の良否とを判定した。以上の結果を表2
に示す。
のベタ画像濃度を、反射濃度計(東京電色社製の型番T
C−6D)を用いて測定するとともに、複写画像を目視
にて観察して、キャリヤ引きおよびブラシマーク発生の
有無と、解像度の良否とを判定した。以上の結果を表2
に示す。
【0042】
【表2】
【0043】上記表2の結果より明らかなように、全体
の飽和磁化が高い比較例1のキャリヤを用いた場合、キ
ャリヤ引きは発生しなかったが、複写1枚目から形成画
像にブラシマークが発生するとともにその解像度が悪化
した。また、1万枚の連続複写中を通して画像濃度が低
いレベルで推移した。全体の飽和磁化が低い比較例2の
キャリヤを用いた場合には、3つのサンプルのうちで最
も高い画像濃度が得られた他、形成画像にブラシマーク
が発生せず、その解像度も良好であったが、複写1枚目
からキャリヤ引きが発生した。
の飽和磁化が高い比較例1のキャリヤを用いた場合、キ
ャリヤ引きは発生しなかったが、複写1枚目から形成画
像にブラシマークが発生するとともにその解像度が悪化
した。また、1万枚の連続複写中を通して画像濃度が低
いレベルで推移した。全体の飽和磁化が低い比較例2の
キャリヤを用いた場合には、3つのサンプルのうちで最
も高い画像濃度が得られた他、形成画像にブラシマーク
が発生せず、その解像度も良好であったが、複写1枚目
からキャリヤ引きが発生した。
【0044】これに対し実施例1のキャリヤは、1万枚
の連続複写中を通して画像濃度が高く、かつ形成画像に
キャリヤ引きおよびブラシマークがともに発生しなかっ
た上、画像の解像度も常に良好で、高画質の画像を得る
ことができた。実施例2〜5、比較例3〜14 キャリヤ粒子として、前記実施例1で使用したのと同じ
粒度分布を有し、飽和磁化が40emu/g、47em
u/g、54emu/g、60emu/g、67emu
/g、74emu/gおよび80emu/gである7種
類のものを用意し、それを第1および第2のキャリヤ粒
子として、下記表3に示すように組み合わせて、実施例
1と同じ粒度分布の電子写真用キャリヤを作製した。
の連続複写中を通して画像濃度が高く、かつ形成画像に
キャリヤ引きおよびブラシマークがともに発生しなかっ
た上、画像の解像度も常に良好で、高画質の画像を得る
ことができた。実施例2〜5、比較例3〜14 キャリヤ粒子として、前記実施例1で使用したのと同じ
粒度分布を有し、飽和磁化が40emu/g、47em
u/g、54emu/g、60emu/g、67emu
/g、74emu/gおよび80emu/gである7種
類のものを用意し、それを第1および第2のキャリヤ粒
子として、下記表3に示すように組み合わせて、実施例
1と同じ粒度分布の電子写真用キャリヤを作製した。
【0045】そして各実施例、比較例の電子写真用キャ
リヤについて前記連続複写試験と同条件で1万枚の連続
複写を行い、1万枚目の複写画像を目視にて観察して、
キャリヤ引きおよびブラシマーク発生の有無を判定し
た。結果を表3に示す。なお下記表中、画像欄の符号
は、B:ブラシマーク発生、C:キャリヤ引き発生を表
す。
リヤについて前記連続複写試験と同条件で1万枚の連続
複写を行い、1万枚目の複写画像を目視にて観察して、
キャリヤ引きおよびブラシマーク発生の有無を判定し
た。結果を表3に示す。なお下記表中、画像欄の符号
は、B:ブラシマーク発生、C:キャリヤ引き発生を表
す。
【0046】
【表3】
【0047】上記表3の結果より明らかなように、第1
のキャリヤ粒子の飽和磁化が75emu/gを上回る比
較例7,9、第2のキャリヤ粒子の飽和磁化が55em
u/gを上回る比較例4,5、並びに第1のキャリヤ粒
子の飽和磁化が75emu/gを上回り、かつ第2のキ
ャリヤ粒子の飽和磁化が55emu/gを上回る比較例
3は、いずれもブラシマークが発生した。また第1のキ
ャリヤ粒子の飽和磁化が65emu/gを下回る比較例
8,10、第2のキャリヤ粒子の飽和磁化が45emu
/gを下回る比較例12,13、並びに第1のキャリヤ
粒子の飽和磁化が65emu/gを下回り、かつ第2の
キャリヤ粒子の飽和磁化が45emu/gを下回る比較
例14は、いずれもキャリヤ引きが発生した。さらに、
第1のキャリヤ粒子の飽和磁化が65emu/gを下回
り、かつ第2のキャリヤ粒子の飽和磁化が55emu/
gを上回る比較例6と、第1のキャリヤ粒子の飽和磁化
が75emu/gを上回り、かつ第2のキャリヤ粒子の
飽和磁化が45emu/gを下回る比較例11は、ブラ
シマークとキャリヤ引きの両方が発生した。
のキャリヤ粒子の飽和磁化が75emu/gを上回る比
較例7,9、第2のキャリヤ粒子の飽和磁化が55em
u/gを上回る比較例4,5、並びに第1のキャリヤ粒
子の飽和磁化が75emu/gを上回り、かつ第2のキ
ャリヤ粒子の飽和磁化が55emu/gを上回る比較例
3は、いずれもブラシマークが発生した。また第1のキ
ャリヤ粒子の飽和磁化が65emu/gを下回る比較例
8,10、第2のキャリヤ粒子の飽和磁化が45emu
/gを下回る比較例12,13、並びに第1のキャリヤ
粒子の飽和磁化が65emu/gを下回り、かつ第2の
キャリヤ粒子の飽和磁化が45emu/gを下回る比較
例14は、いずれもキャリヤ引きが発生した。さらに、
第1のキャリヤ粒子の飽和磁化が65emu/gを下回
り、かつ第2のキャリヤ粒子の飽和磁化が55emu/
gを上回る比較例6と、第1のキャリヤ粒子の飽和磁化
が75emu/gを上回り、かつ第2のキャリヤ粒子の
飽和磁化が45emu/gを下回る比較例11は、ブラ
シマークとキャリヤ引きの両方が発生した。
【0048】これに対し、第1のキャリヤ粒子の飽和磁
化が65〜75emu/gの範囲内で、かつ第2のキャ
リヤ粒子の飽和磁化が45〜55emu/gの範囲内で
ある実施例2〜5のキャリヤは、いずれもキャリヤ引き
およびブラシマークがともに発生せず、良好な画像が得
られた。
化が65〜75emu/gの範囲内で、かつ第2のキャ
リヤ粒子の飽和磁化が45〜55emu/gの範囲内で
ある実施例2〜5のキャリヤは、いずれもキャリヤ引き
およびブラシマークがともに発生せず、良好な画像が得
られた。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の電子写真用
キャリヤは、α−Si感光体等の帯電電位の低い感光体に
対して十分な現像能力を有し、しかもキャリヤ引きやブ
ラシマーク等の画像不良を生じることなく、高画質の画
像を形成できるものである。
キャリヤは、α−Si感光体等の帯電電位の低い感光体に
対して十分な現像能力を有し、しかもキャリヤ引きやブ
ラシマーク等の画像不良を生じることなく、高画質の画
像を形成できるものである。
【図1】本発明の電子写真用キャリヤの粒度分布の一例
を表すグラフである。
を表すグラフである。
【図2】本発明の電子写真用キャリヤの粒度分布の他の
例を表すグラフである。
例を表すグラフである。
【図3】本発明の電子写真用キャリヤを構成する第1の
キャリヤ粒子の粒度分布の一例を表すグラフである。
キャリヤ粒子の粒度分布の一例を表すグラフである。
【図4】本発明の電子写真用キャリヤを構成する第2の
キャリヤ粒子の粒度分布の一例を表すグラフである。
キャリヤ粒子の粒度分布の一例を表すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 智英 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】粒度分布を表す分布曲線のうち1個所のみ
に極大値がある1山の粒度分布を示し、かつ平均粒径が
40〜50μmの範囲内にあるキャリヤ粒子からなり、
小粒径の成分の飽和磁化が65〜75emu/gの範囲
内で、かつ大粒径の成分の飽和磁化が45〜55emu
/gの範囲内であることを特徴とする電子写真用キャリ
ヤ。 - 【請求項2】粒度分布を表す分布曲線のうち1個所のみ
に極大値がある1山の粒度分布を示し、かつ極大値の粒
径の比が1.2/1〜1/1.2の範囲内にある第1お
よび第2のキャリヤ粒子のうち、飽和磁化が65〜75
emu/gの範囲内である第1のキャリヤ粒子の小粒径
の成分と、飽和磁化が45〜55emu/gの範囲内で
ある第2のキャリヤ粒子の大粒径の成分とからなり、平
均粒径が40〜50μmの範囲内にあることを特徴とす
る電子写真用キャリヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP43A JPH06175410A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 電子写真用キャリヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP43A JPH06175410A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 電子写真用キャリヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06175410A true JPH06175410A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18166041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP43A Pending JPH06175410A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 電子写真用キャリヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06175410A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5834152A (en) * | 1995-03-17 | 1998-11-10 | Minolta,Co., Ltd. | Carrier and developer for electrophotographic latent image development, and image forming method using same |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP43A patent/JPH06175410A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5834152A (en) * | 1995-03-17 | 1998-11-10 | Minolta,Co., Ltd. | Carrier and developer for electrophotographic latent image development, and image forming method using same |
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