JPH06175033A - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡

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JPH06175033A
JPH06175033A JP4324342A JP32434292A JPH06175033A JP H06175033 A JPH06175033 A JP H06175033A JP 4324342 A JP4324342 A JP 4324342A JP 32434292 A JP32434292 A JP 32434292A JP H06175033 A JPH06175033 A JP H06175033A
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circuit
observation
arithmetic
lens
switch
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Takashi Fukaya
孝 深谷
Masahiko Kinukawa
正彦 絹川
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 術中、観察部位の指示により鏡体における位
置の認識を容易に行うことができる手術用顕微鏡を提供
する。 【構成】 焦準機構と鏡体と該鏡体を移動するための鏡
体移動手段とを有する手術用顕微鏡において、観察視野
内又はその近傍の位置を特定するための位置特定手段
と、鏡体の基準位置と位置特定手段により特定された位
置との位置関係を算出するための演算手段を備え、鏡体
の基準位置に対する特定位置を演算手段により算出し、
算出結果からその位置の認識及びその位置への制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手術用顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、顕微鏡の観察視野内における位置
を特定するための手段としては、特公昭49−1220
号公報に開示された指示装置が知られている。これは、
顕微鏡鏡筒に設けられたハンドルを操作することにより
表示位置が移動せしめられる指標を観察視野内に表示
し、該指標により観察視野内の特定位置を視認できるよ
うになっている。このような指示装置を手術用顕微鏡に
用いた場合、例えば凹凸の激しい術部における合焦位置
の特定、或いは観察像を拡大変倍する場合の視野中心位
置の特定、更には止血用レーザー照射装置を併用した場
合のレーザー照射位置の特定等、観察視野内の位置の特
定を効果的に行うことができる。
【0003】観察視野内の特定位置に焦点を合わせるた
めの他の手段として、特開平4−95936号公報に開
示されたものがある。これは、観察視野内における観察
者の注目位置を観察者の視線から特定し、その位置に焦
点を合わせるようになっている。また、観察視野内の特
定位置を視野中心として観察像を拡大変倍するための他
の手段として、特開平3−296011号公報に開示さ
れたものがある。これは、モニタに観察像と共に移動自
在な指標を表示し、モニタ上で指標が指示する位置を視
野中心として観察像が拡大変倍されるように、顕微鏡が
制御されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術を手術用
顕微鏡に用いた場合、下記の如き問題があった。即ち、
一般に手術用顕微鏡は作業空間を確保するために焦点距
離が長い対物レンズを使用している。従って、上記特公
昭49−1220号公報に開示された指示装置をそのま
ま手術用顕微鏡に用いた場合、観察点と顕微鏡との距離
が大きくなるため、指標を移動するためのハンドル操作
は手術作業を中断して行わねばならず、取扱作業が煩雑
になるという問題があった。また、特開平4−9593
6号公報に開示されたものを用いて視野内の特定部位に
焦点を合わせる場合、術者は特定部位を一定時間見続け
なばならない。通常、術者は、術部の色の変化や出血部
の有無等、術中、常に観察視野全域を監視しなければな
らず、従って、このような構成は手術用顕微鏡には不向
きである。更に、特開平3−296011号公報に開示
されたものは、モニタ上に映しだされた像を観察するよ
うになっているため立体視が出来ず、また解像力が不十
分であるという問題があった。
【0005】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とすると
ころは、術中、観察部位の指示により鏡体における位置
の認識を容易に行うことができる手術用顕微鏡を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の手術用顕微鏡
は、観察視野内又はその近傍の位置を特定するための位
置特定手段と、鏡体の基準位置と位置特定手段により特
定された位置との位置関係を算出するための演算手段を
備えたことを特徴として成るものである。
【0007】
【作用】術中、位置特定手段を用いて観察視野内又はそ
の近傍の位置を特定することにより、鏡体の基準位置に
対する特定位置が演算手段により算出され得、算出され
た位置によりその位置を容易に認識できる。
【0008】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。第1実施例 図1は本実施例の光学系の概略構成を示している。図1
において、1はレンズ間隔を変化させることにより観察
物点の焦点位置を変更可能な対物レンズ、2,3,4は
夫々立体視するための一対の変倍レンズ,結像レンズ及
び接眼レンズであり、これらは鏡体5内で立体観察光学
系を構成している。6,7は夫々焦準機構を構成する可
動部及び固定部であり、可動部6は鏡体5に一体的に固
定されていて、固定部7に対してはローラガイド8を介
して観察光軸と平行な矢印9方向に移動自在となってい
る。10,11は夫々水平移動機構を構成する可動部及
び固定部であり、可動部10は焦準機構の固定部7に一
体的に固定され、固定部11は手術室に設置される図示
しない架台に取り付けられている。また、可動部10は
固定部7に対し、ローラガイド12を介して矢印13方
向に移動自在となっている。鏡体5には対物レンズ1の
レンズ間隔を変化させるために図示されないモータ14
が、また焦準機構の固定部7には可動部6を矢印9方向
へ移動させるために図示されないモータ15が夫々内蔵
され、各モータは夫々後述する駆動回路により作動し、
該モータの作動に伴って移動するレンズ間隔及び可動部
6の移動量が位置センサ16,17により検出されるよ
うになっている。
【0009】18は鏡体5に対して紙面に垂直な軸19
を中心に回動自在であって且つ紙面に垂直な平面内で回
動自在に取り付けられた第1アーム、20は第1アーム
18に対して紙面に垂直な軸21を中心に回動自在に取
り付けられた第2アーム、22は第2アーム20に対し
て紙面に垂直な軸23を中心に回動自在に取り付けられ
ていて先端部分が鋭利に形成されていると共に、保持部
にはスイッチ24,25が配設された術部指示用の術具
である。軸19,21,23の回動部分には夫々図示さ
れないエンコーダ26,27,28が内蔵されていて、
これらエンコーダにより夫々の軸の回動量を測定するこ
とにより、各軸を中心に変位する鏡体5,第1アーム1
8,第2アーム20及び術具22の相互の位置が検出で
きるようになっている。
【0010】図2は本実施例の電気回路ブロックを示し
ている。図2において、術具22に配設されたスイッチ
24,25は、各スイッチング動作に応じて各回路に作
動信号を出力するスイッチ回路29に接続されている。
スイッチ回路29は、エンコーダ26,27,28から
の信号を受けて術具22の先端位置を算出する位置演算
回路30,該位置演算回路30からの信号を受けてレン
ズ間隔変化用のモータ14の駆動方向と駆動量を算出す
る第1演算回路31及び位置演算回路30からの信号を
受けて焦準機構移動用のモータ15の駆動方向と駆動量
を算出する第2演算回路32に接続されていて各演算回
路に作動信号を出力する。第1演算回路31はモータ1
4に駆動信号を出力する第1駆動回路34に接続され、
第2演算回路32はモータ15に駆動信号を出力する第
2駆動回路35に接続されている。また、第1演算回路
31と第2演算回路32は相互に信号線で接続されてお
り、更に第2演算回路32にはメモリ回路33が信号線
で接続されている。また、レンズ間隔及び焦準機構の夫
々の移動量,換言すればモータ14,15の駆動量を検
出する位置センサ16,17は夫々第1演算回路31,
第2演算回路32に接続されている。
【0011】次に、上記構成よりなる本実施例の作用に
ついて説明する。図において、術部Oを発した光は対物
レンズ1,変倍レンズ2,結像レンズ3を介して結像
し、接眼レンズ4を介して術者により観察される。この
とき、術部Oには凹凸があるため、同一視野内でもピン
トが合っている部分と合っていない部分とが存在する。
【0012】ピントが合っていない部分にピントを合わ
せる場合、術者は、術具22を操作し、その先端をピン
トが合っていない部分に移動してスイッチ24をONす
る。スイッチ24のON情報を受けたスイッチ回路29
は位置演算回路30及び第1演算回路31に演算命令を
出力し、位置演算回路30ではエンコーダ26,27,
28の角度情報と各エンコーダに接続する各々のアーム
長から術具22の先端位置を算出する。この場合、術具
22の先端位置とは、術具22の先端から鏡体5までの
高さである。第1演算回路31では術具22の先端位置
情報を受けると、現在の対物レンズ1の焦点位置情報を
位置センサ16より受けて、両者の観察光軸方向の位置
ズレ量を算出すると共に、位置ズレを補正するための対
物レンズ1のレンズ移動方向及び移動量を決定する。そ
して、第1駆動回路34は第1演算回路31の演算結果
に基づいてモータ14を駆動してズレ量を補正し、第1
演算回路31において位置センサ16からの信号により
ズレ量が補正されたことを確認してモータ14を停止さ
せる。
【0013】また、術部Oを処置するために鉗子等を術
部開孔部Pから挿入するため、術部開口表面部P′と鏡
体5との距離を一定に保ちたい場合、術者は、術具22
を操作し、その先端を移動してP′と接触させ、スイッ
チ25をONする。スイッチ25のON情報を受けたス
イッチ回路29は位置演算回路30及び第2演算回路3
2に演算命令を出力し、位置演算回路30ではエンコー
ダ26,27,28の角度情報と各エンコーダに接続す
る各々のアーム長から術具22の先端位置(高さ)を算
出する。第2演算回路32では術具22の先端位置情報
を受けると、その位置から例えば鉗子等を挿入するだけ
の距離としてLだけ光軸方向に上昇させた場合の鏡体5
の位置を算出し、この算出結果をメモリ回路33に記憶
させる。
【0014】そして、鏡体5を水平移動機構により矢印
13方向に移動させた任意の位置において術部Oにピン
トを合わせるときに、先ず術具22を操作し、その先端
をピントを合わせたい部分に移動して接触させ、スイッ
チ24をONしてスイッチ回路29より位置演算回路3
0,第1演算回路31及び第2演算回路32に演算命令
を出力させる。演算命令を受けた位置演算回路30では
エンコーダ26,27,28の角度情報から術具22の
先端位置を算出し、第2演算回路32では現在の鏡体5
の位置情報を位置センサ17より受けると共に、メモリ
回路33に記憶された上記鏡体5の位置情報を読出し、
両位置情報から観察光軸方向の位置ズレ量を算出し、同
時にかかる位置ズレを補正するための鏡体5の移動方向
及び移動量を決定する。また、第1演算回路31では、
術具22の先端位置情報と位置センサ16からの現在の
対物レンズ1の焦点位置情報を受け、両者の観察軸方向
の位置ズレ量を算出し、更にこの算出値から第2演算回
路32で算出された鏡体5の移動量を差し引いて、位置
ズレを補正するための対物レンズ1のレンズ移動方向及
び移動量を決定する。そして、第1駆動回路34及び第
2駆動回路35は、夫々第1演算回路31と第2演算回
路32の演算結果に基づいてモータ14,15を駆動し
てズレ量を補正し、第1演算回路31及び第2演算回路
32において位置センサ16,17からの信号によりズ
レ量が補正されたことを確認してモータ14,15を停
止させる。
【0015】上述の如く本実施例の構成によれば、鏡体
5に、術部指示用の術具22を機械的に取り付ける、と
いう簡単な構成により、観察視野内でピントを合わせた
い部分の指示が容易に行えると共に、鏡体5を常に術部
開口表面部P′からLだけ距離を置いた状態で術部Oに
対するピント合わせをすることができるので、術中のピ
ント合わせの操作性を向上させ、手術作業が効率的に行
うことができる。また、本実施例の説明において、鏡体
5と術部開口表面部P′との距離を常に監視する必要性
から、図1中、焦準機構の上方部分を水平移動機構によ
る水平移動のみに制約したが、対物レンズ中心部Qを中
心とする鏡体5の傾斜移動によっても同様の効果を得る
ことができる。
【0016】第2実施例 図3は本実施例の光学系の概略構成を示している。図
中、前記実施例における部材と同一の部材には同一の符
号を用い説明は省略する。図3において、51は対物レ
ンズ、52,53,54は夫々立体視するための一対の
変倍レンズ,結像レンズ及び接眼レンズであり、これら
は鏡体55内で立体観察光学系を構成している。鏡体5
5には変倍レンズ52のレンズ間隔を変化させるために
図示されないモータ56が、また水平移動機構の固定部
11には水平移動機構の可動部10を矢印13方向へ移
動させるための図示されないモータ57が夫々内蔵さ
れ、各モータは夫々後述する駆動回路により作動し、該
モータの作動に伴って移動するレンズ間隔及び可動部1
0の移動量が位置センサ58,59により検出されるよ
うになっている。
【0017】60は後述する超音波位置センサ61の超
音波受信部であり、該超音波受信部60は鏡体55に固
定されている。62は先端部分が鋭利に形成されてい
て、保持部にはスイッチ65が取り付けられた術部指示
用の術具である。術具62には、超音波位置センサ61
の二つの超音波発信部63,64が固設されていて、先
端部分の鏡体55に対する位置がこれら超音波発信部6
3,64及び受信部60よりなる超音波位置センサ61
により検出できるようになっている。
【0018】図4は本実施例の電気回路ブロックを示し
ている。図4において、術具24に取り付けられたスイ
ッチ65は、該スイッチ65のスイッチング動作に応じ
て各回路に作動信号を出力するスイッチ回路66に接続
されている。スイッチ回路66は、超音波位置センサ6
1からの信号を受けて術具62の先端位置を算出する位
置演算回路67及び該位置演算回路67からの信号を受
けてレンズ間隔変化用のモータ56と水平移動機構用の
モータ57の駆動方向と駆動量を算出する演算回路68
に接続されていて各回路に作動信号を出力する。また、
演算回路68は、メモリ回路69,モータ56に駆動信
号を出力する第1駆動回路70及びモータ57に駆動信
号を出力する第2駆動回路71に接続されている。ま
た、レンズ間隔及び水平移動機構のの夫々の移動量,換
言すればモータ56,57の駆動量を検出する位置セン
サ58,59は夫々演算回路68に接続されている。
【0019】次に、上記構成よりなる本実施例の作用に
ついて説明する。図において、術部Oを発した光は対物
レンズ51,変倍レンズ52,結像レンズ53を介して
結像し、接眼レンズ54を介して術者により観察され
る。観察視野内の一点を視野中心として観察視野一杯に
拡大する場合、術者は、術具62を操作し、その先端を
図5に示す如く観察視野72の一部73の直径dを表す
2点a,bに移動して接触させると共に、夫々の点でス
イッチ65をONする。
【0020】先ず、a点でスイッチ65のON情報を受
けたスイッチ回路66は、位置演算回路67及び演算回
路68に演算命令を出力し、位置演算回路67では超音
波位置センサ61の超音波発信部63,64の位置情報
から術具62の先端位置を算出する。また、演算回路6
8では術具62の先端位置情報を受け、これをメモリ回
路69に記憶させる。次に、b点でスイッチ65のON
情報を受けたスイッチ回路66は、a点のときと同様に
位置演算回路67及び演算回路68に演算命令を出力
し、位置演算回路67では超音波発信部63,64の位
置情報からb点における術具62の先端位置を算出す
る。また、演算回路68ではb点における術具62の先
端位置情報を受けると共に、メモリ回路69からa点に
おける術具62の先端位置情報を読出し、これら情報か
ら現在の視野中心から、観察視野の一部73の円の中心
までの距離xと観察視野の一部73の直径dを算出し、
更に夫々の中心を合致させるための水平移動機構の移動
方向及び移動量と、直径dを観察視野72一杯の大きさ
とするための変倍レンズ52のレンズ移動方向及び移動
量を決定する。
【0021】そして、第1駆動回路70は演算回路68
の演算結果に基づいてモータ56を駆動し、鏡体55の
倍率を観察視野の一部73の直径dが観察視野72一杯
となるように変化させ、位置センサ58からの信号によ
り変倍が終了したことを確認してモータ56を停止させ
る。また、第2駆動回路71は、同じく演算回路68の
演算結果に基づいてモータ57を駆動し、観察視野72
の一部73の円の中心が鏡体55の視野中心と合致する
ように水平移動機構を駆動させ、位置センサ59からの
信号により合致が終了したことを確認してモータ57を
停止させる。
【0022】上述の如く本実施例の構成によれば、超音
波位置センサ61を用いているので、鏡体55に対して
術具62がより自由に操作可能となり、操作性を向上さ
せることができる。また、超音波発信部63,64を既
存の術具に取り付けても同様の効果が得られ、既存の手
術用顕微鏡に対し効果的に機能を拡張することができ
る。尚、本実施例の説明において、簡略化のために、図
3中、水平移動機構の水平移動装置を矢印13の一方向
にしか移動できないものとしたが、勿論これを水平面内
の直交する2方向に移動可能なものにすれば、より実用
性を増すことができる。
【0023】第3実施例 図6は本実施例の光学系の概略構成を示している。図6
において、91は対物レンズ、92,93,94は夫々
立体視するための一対の変倍レンズ,結像レンズ及び接
眼レンズであり、これらが立体観察光学系を構成してい
る。95,98は夫々変倍レンズ92と結像レンズ93
との間の光路中に配置されたハーフミラー、96,97
はハーフミラー95と共に赤外スポット検出部を構成す
る撮像レンズ及び2次元赤外位置センサ、99,100
はハーフミラー98と共に赤外スポット表示部を構成す
る投影レンズ及び2次元赤外位置センサ97に対応する
画像表示部である。立体観察光学系,赤外スポット検出
部及び赤外スポット表示部は、いずれも図示しない架台
に取り付けられた鏡体101に内蔵されている。
【0024】102は鏡体101に一体的に固定される
後述する血流測定装置112の固定部、103は超音波
発信部104及び受信部105が配置された血流測定装
置112の可動部である。可動部103は固定部102
に対し、ローラガイド106を介して観察光軸に垂直な
面内を移動自在となっている。超音波発信部104及び
受信部105は、立体観察光学系が焦点位置にあると
き、発信部104を発し術部Oで反射した超音波パルス
が受信部105において受信されるように可動部103
内に配置されている。
【0025】また、固定部102には可動部103を水
平方向へ移動させるための図示されないモータ107が
内蔵され、モータ107は後述する駆動回路115によ
り作動し、該モータ107の作動に伴って移動する可動
部103の移動量が位置センサ108により検出される
ようになっている。109は先端より赤外レーザー光を
出射する術部指示用の術具であり、その保持部にはスイ
ッチ110が配設されている。
【0026】図7は本実施例の電気回路ブロックを示し
ている。図7において、スイッチ110は、該スイッチ
110のスイッチング動作に応じて各回路に作動信号を
出力するスイッチ回路111に接続されている。スイッ
チ回路111は、術具109を発し術部Oで反射してス
ポット像となった赤外光を受ける2次元赤外位置センサ
97からの信号により赤外レーザー光照射位置を算出す
る位置演算回路113と、位置演算回路113からの信
号によりモータ107の駆動方向と駆動量を算出する演
算回路114に接続されていて各回路に作動信号を出力
する。演算回路114はモータ107に駆動信号を出力
する駆動回路115に接続され、また、モータ107の
駆動量を検出する位置センサ108は演算回路114に
接続されている。
【0027】更に、演算回路114は、メモリ回路11
9と血流測定装置112に接続されていて、モータ10
7の駆動終了情報を受けて位置情報を血流測定装置11
2に送り、該血流測定装置112を作動させる。画像形
成回路116は、2次元赤外位置センサ97,血流測定
装置112及び画像表示装置100に接続されていて、
2次元赤外位置センサ97と血流測定装置112からの
信号を受けて画像表示装置100を介して視野内に画像
が表示されるようになっている。
【0028】次に、上記構成よりなる本実施例の作用に
ついて説明する。図において、術部Oを発した光は対物
レンズ91,変倍レンズ92,ハーフミラー95,9
8,結像レンズ93を介して結像し、接眼レンズ94を
介して術者により観察される。術具109を発した赤外
レーザー光は術部Oで反射されてスポット像となり、対
物レンズ91,変倍レンズ92を介してハーフミラー9
5で反射され、撮像レンズ96により2次元赤外位置セ
ンサ97の受光面に結像する。また、画像表示装置10
0には、画像形成回路116を介し、2次元赤外位置セ
ンサ97に入射した赤外スポット像の位置に対応させて
スポット像が表示され、この像は投影レンズ99,ハー
フミラー98,結像レンズ93を介して結像し、接眼レ
ンズ94を介して観察像と重なり術者により観察され
る。ここで、これら赤外スポット検出部及び表示部は、
術部Oにおける赤外スポット像の位置と、画像表示装置
100により重合されてなる観察像における赤外スポッ
ト像の位置とが対応するように設定されている。
【0029】観察視野内にある血管中の血液の流速及び
流量を測定する場合、術者は、術具109を操作し、赤
外スポット像を図8に示す如く観察視野117において
血管118を垂直に切断するように2点a,bに移動
し、夫々の点でスイッチ110をONする。先ず、a点
でスイッチ110のON情報を受けたスイッチ回路11
1は、位置演算回路113及び演算回路114に演算命
令を出力し、位置演算回路113では2次元赤外位置セ
ンサ97の位置情報から赤外スポット像の位置を算出す
る。また、演算回路114では、赤外スポット像の位置
情報を受け、これをメモリ回路119に記憶させる。次
に、b点でスイッチ110のON情報を受けたスイッチ
回路111は、a点のときと同様に位置演算回路113
及び演算回路114に演算命令を出力し、位置演算回路
113ではb点における赤外スポット像の位置を算出す
る。また、演算回路114ではb点における赤外スポッ
ト像の位置情報を受けると共に、メモリ回路119から
a点における赤外スポット像の位置情報を読出し、これ
ら情報からa点とb点を直線で結んだときの線分の中点
cの位置と該線分の長さ,即ち血管径Lを算出し、更に
超音波発信部104から発信した超音波パルスの反射点
がc点と重なるように血流測定装置112の可動部10
3の移動方向及び移動量を決定する。
【0030】そして、駆動回路115は演算回路114
の演算結果に基づいてモータ107を駆動して可動部1
03を移動せしめ、位置センサ108からの信号により
反射点がc点と重なったことを確認してモータ107を
停止する。また、これと同時に演算回路114は、血流
測定装置112に血管径Lの情報を送ると共に血流測定
装置112を作動させる。血流測定装置112は、発信
部104から発信する超音波パルスをc点で反射させて
受信部105で受け、受信部105で得られる情報を基
に超音波ドップラー血流測定手段により血管中の血の流
速及び流量を測定し、この測定値が画像形成回路11
6,画像表示装置100を介して観察視野内に表示され
るようになっている。
【0031】上述の如く本実施例の構成によれば、術具
109から出射されるレーザー光を利用しているので、
特定位置の指示及び検出を非接触で行うことが可能であ
る。従って、特に血管の血流測定等の接触による指示が
困難な術部に効果的に対応することができる。
【0032】第4実施例 図9は本実施例の光学系の概略構成と電気回路ブロック
を示す図である。図9において、200は観察光軸Qに
沿った焦準操作を可能とすべく、図示しない焦準部を介
して支持アーム及び架台(いずれも図示せず)により空
間的に移動可能に支持されている鏡体、204は少なく
とも二枚のレンズより成り焦点距離を可変とすべく各々
のレンズ間隔が可変に構成されていて鏡体200に取り
付けられたWD可変手段である。鏡体200内には、そ
の観察光軸Qと平行、この場合紙面に対して垂直な面
に、実体観察のための一対の変倍光学系が配置されてい
る。図中、符号203で示す部材は右側観察光路に設け
られた変倍光学系を示している。また、同じく鏡体20
0内であって観察光軸Qと平行、この場合紙面に対して
平行な面には、後述する測距光学系が配設されている。
また、観察光軸Qの光路上にはプリズム及び接眼レンズ
が配設された観察鏡筒202が設置されている。
【0033】次に、上記測距光学系について説明する。
211は該測距光学系の光軸上に設置された投影レン
ズ、212は投影レンズ211の焦点位置に配置されて
いて指標投影用の光源として赤外光を発光するLEDで
あり、合焦状態において術部OはLED212と共役と
なる。213はWD可変手段204を介しLED212
を発し術部Oで反射した赤外光を受光し赤外光のみ透過
を透過するフィルター、214は術部Oで反射した赤外
光を集光するたのレンズ、215はレンズ214の後側
焦点位置に設置されていて該レンズ214で集光された
赤外光を受光して位置検出を行うための位置検出センサ
(以下、「PSD」という)である。PSD215は、
二つの電気信号により入射光スポットの重心位置の中心
からの変位量が検出できるように構成されていて、合焦
時にはLED212の像がPSD215の中心位置に結
像し、また非合焦時にはLED212の像がPSD21
5の左右どちらか一方の位置に結像するようになってい
る。即ち、LED212の中心とPSD215の中心と
は光学的に一致するように配置されている。
【0034】鏡体200には、更に、術部開口部P′と
該鏡体200との距離を測定するための測距手段220
が設けられている。該測距手段220は、投影レンズ2
22、投影レンズ222の焦点位置に配置されていて指
標投影用の光源として赤外光を発光するLED221、
LED221を発し術部開口部P′で反射した赤外光を
受光し赤外光のみを透過するフィルター223、集光レ
ンズ224、位置検出センサ225より構成されてい
る。また、図示しないが、観察のための照明手段を備え
ているものとする。
【0035】更に、205は図示されない初期設定スイ
ッチ及び合焦スイッチが設けられていてこれらスイッチ
のスイッチング動作により操作信号を出力する操作スイ
ッチ、210は操作スイッチ205から合焦操作信号を
受けてLED212を発光せしめる発光回路及びこの発
光に同期してPSD215の出力信号よりピント状態を
検出する測距演算回路(何れも図示せず)より構成され
ている測距回路、216は測距回路210の測距演算回
路の出力信号と焦準駆動回路228からの焦準操作量に
よりWD可変手段204の駆動量を算出し、該WD可変
手段204の駆動回路(図示せず)へ操作信号を出力す
るWD変換操作回路である。
【0036】229は後述する演算回路227からの測
距信号によりLED221を発光せしめる発光回路及び
この発光に同期してPSD225の出力信号により測距
を行う測距演算回路(何れも図示せず)より構成されて
いる測距回路、227は操作スイッチ205からの初期
設定操作信号と合焦操作信号とを受け、これら操作信号
に従って測距回路229及びメモリ226とデータの授
受を行うコントロール回路と測距回路229の出力に従
って焦準部(図示せず)の操作量を算出する焦準演算回
路より構成されている演算回路、228は演算回路22
7の焦準演算回路の出力信号に従って上記焦準部を駆動
せしめる焦準駆動回路である。
【0037】次に、上記構成よりなる本実施例の作用に
ついて説明する。図において、先ず、術者が体腔内の術
部Oを観察する場合に、鏡体200の位置を操作して該
鏡体200のの最下端部と体腔周辺の表面部との距離L
1を決定し、操作スイッチ205の初期設定スイッチを
押したとする。このとき、演算回路227では内部のコ
ントロール回路に初期設定信号が入力され、それに伴っ
て測距回路229へ測距信号を出力する。測距信号が入
力されると、測距回路229では発光回路によりLED
221を発光させてPSD225と測距演算回路により
得られた測距データ,即ち距離L1を入力し、これをを
メモリ226に記憶させる。
【0038】その後、術者が観察部位や観察方向を変更
するため鏡体200を操作し、ピント調節のために操作
スイッチ205の合焦スイッチを押すと、演算回路22
7に合焦操作信号が送られ、演算回路227内部のコン
トロール回路より測距信号が測距回路229へ出力さ
れ、LED221を発光させて測距データを得る。更
に、この測距データとメモリ226に記憶された初期の
測距データL1とを焦準演算回路で比較し、その差がな
くなるように焦準部の焦準操作量を算出して焦準駆動回
路228へ出力する。焦準駆動回路228では焦準操作
量に基づいて焦準部を駆動する。
【0039】一方、測距回路210においては、合焦操
作信号によりLED212を発光させてPSD215の
出力信号よりピントズレ量を算出し、WD可変操作回路
216へ出力する。ピントズレ量が入力されると、WD
可変操作回路216では該ピントズレ量と焦準駆動回路
228からの焦準操作量よりピントを合わせるのに必要
なWD可変操作量を算出し、図示されない駆動回路を介
してWD可変手段を駆動する。このようにして、術中の
合焦操作においてピントを調節しながらも距離L1,即
ち鏡体200のの最下端部と体腔周辺の表面部との距離
を保つことができる。
【0040】上述の如く本実施例の構成によれば、術者
は、術中、観察方向や観察部位の変更に伴って改めて合
焦操作を行う際に、予め設定した鏡体最下端部と体腔付
近の表面部との距離(L1)を確実に保つことができ
る。従って、術中、術部Oが体腔内へ進んで行く場合も
鏡体の位置が一定に保たれ、観察鏡筒より観察する術者
は姿勢を変える必要なしに手術の続行が可能となる。ま
た、かかる距離(L1)が保持されることにより鏡体下
方の空間が確保され得、手術に使用する器具における体
腔内への挿入及び挿脱操作性が向上し、器具による滅菌
用ドレープの破損も防止され得る。
【0041】本実施例と前記第1実施例の構成とを組み
合わせた場合、第1実施例の多関節アームを用いて観察
部位の任意の箇所にピント合わせを実施する際に、鏡体
最下端部と体腔付近の表面部との距離を予め設定した値
に保つように焦準部が駆動せしめられるので、多関節ア
ームによる操作のみで観察部位におけるピント合わせと
距離の保持が可能となって、より操作性を向上させるこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】以上、本発明によれば、術中、観察部位
の指示により鏡体における指示位置の認識を容易に行う
ことができる。従って、手術作業の効率化に対して効果
的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手術用顕微鏡の第1実施例の光学系の
概略構成を示す図である。
【図2】第1実施例の電気回路ブロックを示す図であ
る。
【図3】本発明の手術用顕微鏡の第2実施例の光学系の
概略構成を示す図である。
【図4】第2実施例の電気回路ブロックを示す図であ
る。
【図5】第2実施例において観察視野内の一部を拡大変
倍する方法を説明するための図である。
【図6】本発明の手術用顕微鏡の第3実施例の光学系の
概略構成を示す図である。
【図7】第3実施例の電気回路ブロックを示す図であ
る。
【図8】第3実施例において観察視野内の血管径を測定
する方法を説明するための図である。
【図9】本発明の手術用顕微鏡の第4実施例の光学系の
概略構成と電気回路ブロックを示す図である。
【符号の説明】
5,55,101,200・・・鏡体 22,62,109・・・術具 61・・・超音波位置センサ 112・・・血流測定装置 204・・・WD可変手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察視野内又はその近傍の位置を特定す
    るための位置特定手段と、鏡体の基準位置と上記位置特
    定手段により特定された位置との位置関係を算出するた
    めの演算手段を備えたことを特徴とする手術用顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4322937A1 (de) * 1993-07-09 1995-01-12 Hohe Kg Informationseinrichtung in einem Kraftfahrzeug
US6434416B1 (en) 1998-11-10 2002-08-13 Olympus Optical Co., Ltd. Surgical microscope
US6661571B1 (en) 1999-09-21 2003-12-09 Olympus Optical Co., Ltd. Surgical microscopic system
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