JPH0617473Y2

JPH0617473Y2 - ゲーム器

Info

Publication number: JPH0617473Y2
Application number: JP1989026280U
Authority: JP
Inventors: 俊夫小林
Original assignee: 有限会社あつぷる
Priority date: 1989-03-08
Filing date: 1989-03-08
Publication date: 1994-05-11
Anticipated expiration: 2004-03-08
Also published as: JPH02147189U; US4973053A

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は所定個数の積重ね体を所定の時間内に落すこと
ができるか否かを競うダルマ落形式のゲーム器に関する
ものである。

〔従来の技術〕

抑々、この種のゲーム器は種々のものが知られている。
しかし、現実的には特異性およひ斬新性があり且つ興趣
があるゲーム器が常に要望されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案は前記の要望に応える新規のゲーム器を提供する
ことを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために本考案ゲーム器は、差立用筒
部を上面に設けられ、操作レバーにより蓄力されるリタ
ーンバネの戻り力によつて駆動する原動歯車およびリタ
ーンバネの戻りに時限を与えるタイマーを内蔵され且つ
原動歯車により回転するクラツチ片付き原動側体を前記
差立用筒部の底内に備えられた外装筐と、下端に前記原
動側体と係合離脱するクラツチ片付き従動側体を有する
角型外筒を下面に設けられ且つ当該角型外筒が差立用筒
部に挿入された時に外装筐の上に載置されて前記原動側
体と従動側体とが噛合状態となるようにされた回転台
と、下面に角型内筒が設けられ且つ当該角型内筒が角型
外筒に挿入されて回転台の上に直に載置された時には前
記原動側体と従動側体との噛合を解消するようにされま
た下面が回転台の上から離れた状態で載置された時には
噛合の状態に戻すようにされた載せ置き体と、中心に向
つて長い切込(50)を外周縁にもち使用時には切込(50)を
前記角型内筒に嵌着された状態で回転台と載せ置き体と
の間に挟入される所要個数の積重ね体と、外装筐におい
て回転台と対応する個所に打出レバーにより蓄力する打
出力賦与用バネによつて前記積重ね体を打ち落すように
構成された打出体と、前記タイマーの時限の直前に回転
台を突き上げて積重ね体、載せ置き体の積上げ状態を崩
壊するように構成された部位と、をもつものである。

〔実施例〕

図に示す実施例は硬質プラスチックを以て機筐(1)を構
成し、この機筐(1)の下面に下向きの突出軸(2)を突設し
て当該突出軸(2)に扇型歯車(3)を横向きに揺動自在に支
承し、この扇型歯車(3)の基端に操作レバー(4)を一体に
突設すると共に扇型歯車(3)と機筐(1)とに同扇型歯車
(3)用リターンバネ(6)の両端を係止し、また機筐(1)に
第１縦軸(7)を回転自在に設けて当該第１縦軸(7)に前記
扇型歯車(3)と噛合する駆動歯車(8)を回転不能に固定
し、この駆動歯車(8)の第１ボス(9)に伝達歯車(10)を回
転自在に支承し、この伝達歯車(10)の下面に第１凹所(1
1)を、同第１凹所(11)の周壁面に第１縦軸(7)を中心と
する第１内歯爪車(12)を夫々穿設すると共に駆動歯車
(8)の上面に円板(13)を、同円板(13)の外周縁に第１縦
軸(7)を中心とする一対の円弧状第１弾性脚(14)を介し
て前記第１内歯爪車(12)と噛合する第１爪(15)を夫々一
体に設け、また機筐(1)内にガンギ車(16)と同ガンギ車
(16)に係合するアンクル(17)と同ガンギ車(16)および伝
達歯車(10)に噛合する中間歯車(18)とを軸承し、アンク
ル(17)に突出部(19)を一体に設けて当該突出部(19)の先
端を機筐(1)の外に通孔(20)を介して貫出させると共に
機筐(1)の上面に一対の支壁(22)(22)′を介して横軸(2
3)を回転自在に支承し、この横軸(23)の一端に斜め上向
きアーム(24)と下向きアーム(25)を一体に設けてこれ等
両アーム(24)(25)は扇型歯車(3)のリターン終了直前に
下向きアーム(25)の下端が操作レバー(4)の外端寄り個
所に設けられた突出(26)により蹴られた時に斜め上向き
アーム(24)が後述する回転台(47)の下面を叩くようにさ
れ且つ下向きアーム(25)の下端が蹴られた後に突出部(1
9)の軌跡内に入つてアンクル(17)の揺動を停止するよう
にされ、また機筐(1)内に原動軸(28)を上下動および回
転自在として取付け、この原動軸(28)の中間個所に原動
歯車(29)を回転不能に固着し、当該原動歯車(29)と前記
伝達歯車(10)とを常に噛合状態とすると共に原動軸(28)
において原動歯車(29)の下面と機筐(1)の下壁の上面と
の間に原動軸(28)および原動歯車(29)を上方に押し上げ
る第１コイルバネ(30)を捲装しまた原動歯車(29)が第１
コイルバネ(30)の作用力に抗して押下された時にアンク
ル(17)の所要個所に設けられた舌状部(17)′を押圧して
アンクル(17)を停止させるようにすると共に原動軸(28)
の上端部に噛合クラツチ(31)の原動側体(32)を当該原動
側体(32)の原動クラツチ片(33)が機筐(1)の上面に通孔
(34)を介して出没する位置に回転不能として固着し、更
に前記原動歯車(29)の上面に第２凹所(35)を、同第２凹
所(35)の周壁面に原動軸(28)を中心とする第２内歯歯車
(36)を夫々穿設すると共に前記原動側体(32)に原動軸(2
8)を中心とする一対の円弧状第２弾性脚(37)を介して第
２内歯爪車(36)と噛合する第２爪(38)を夫々一体に設
け、また機筐(1)の壁にガンギ車(16)の歯部の軌跡内に
入つたり出たりしてアンクル(17)の揺動を停止させたり
同揺動を許容したりするストツパー(39)を軸承し、更に
機筐(1)とは別個に硬質プラスチックを以て前円後円形
状を呈する外装筐(40)を構成し、この外装筐(40)の後方
部内に前記機筐(1)を固定し且つ操作レバー(4)およびス
トツパー(39)の外端をスリツト(41)(42)を介して外装筐
(40)の外に貫出させると共に外装筐(40)の上面壁におい
て前記原動側体(32)と対応する個所に丸孔(43)を開設
し、また機筐(1)の上面において原動側体(32)を囲繞す
る個所に差立用丸筒(44)を当該差立用丸筒(44)の上端が
丸孔(43)内に開口する状態として設けると共に前記丸孔
(43)の側傍に長孔(45)を開設し、この長孔(45)から前記
斜め上向きアーム(24)の上端が機筐(1)の上側に出没す
るようにし、またこれ等とは別個に硬質プラスチックを
以て下面に下向き角型外筒(46)をもつ回転台(47)と、下
面に下向き角型内筒(48)をもつ動物擬体形状の載せ置き
体(49)と、外周縁に中心に向つて長い切込(50)および外
方に向つて突設された叩出突起(51)をもつ所定個数の円
盤形状積重ね体(52)とを夫々構成し、外筒(46)を前記差
立用丸筒(44)に差込んで外装筐(40)の上に回転台(47)
を、この回転台(47)の上に全部の積重ね体(51)を、内筒
(48)を切込(50)およひ外筒(46)に差込んで最上位の積重
ね体(52)の上に載せ置き体(49)を夫々積み上げ可能とす
ると共に角型外筒(46)の下端に噛合クラツチ(31)の従動
側体(54)を一体に設け、この従動側体(54)の従動クラツ
チ片(55)は前記原動側体(32)の頂面に設けられた突部(5
6)に角型内筒(48)の下端が当接して同原動側体(32)が押
下された時には原動クラツチ片(33)から離脱し、また同
押下が除去された時には再び原動クラツチ片(33)に噛合
するようにされると共に外装筐(40)の前方部の上面に第
３凹所(58)を形成し、この第３凹所(58)の中心に内外に
貫通する縦向外側円筒(59)を其の大半が外装筐(40)内に
存する状態として設け、この外側円筒(59)に内側円筒(6
0)を回転自在に挿通して当該内側円筒(60)の上端に座体
(61)を、同座体(61)の上におの(62)を持つキコリを模し
た形状の打出体(63)を夫々固定し、また内側円筒(60)の
下端を外側円筒(59)の下端より貫通させ、この貫通端部
に打出レバー(65)を当該打出レバー(65)のボス部(66)が
同貫出端部および外側円筒(59)の下端部に回転可能に嵌
着することにより取付けると共に外側円筒(59)のまわり
に打出力賦与用トーシヨンバネ(67)を捲装し、この打出
力賦与用トーシヨンバネ(67)の一端を外装筐(40)に設け
られた係止部(68)に同じく他端を打出レバー(65)に設け
られた係止部(69)に夫々係止し、また打出レバー(65)の
ボス部(66)にシヨツク吸収用トーシヨンバネ(70)を捲装
し、このシヨツク吸収用のトーシヨンバネ(70)の一端を
内側円筒(55)の下端に設けられた係止部(71)に同じく他
端を打出レバー(65)に設けられた係止部(72)に夫々係止
すると共に打出レバー(65)の外端をスリツト(73)を介し
て外装筐(40)の外に貫出させたものである。

〔作用〕

本考案は前記の通りであるので、先ず操作レバー(4)を
操作してリターンバネ(6)を伸長するとこによつて扇型
歯車(3)に蓄力し、この蓄力操作中は扇型歯車(3)の回転
に伴つて駆動歯車(8)、第１ボス(9)、第１弾性脚(14)お
よび第１爪(15)が第１内歯爪車(12)から外れた状態で移
動するので同回転力によつて伝達歯車(10)は回転しな
く、また前記の蓄力の後に操作レバー(4)が解放される
とリターンバネ(6)の縮み力が扇型歯車(3)の解力作動を
開始して駆動歯車(8)、第１ボス(9)、第１弾性脚(14)お
よび第１爪(15)を回転し、当該爪(15)が第１内歯爪車(1
2)と噛合した状態となつて伝達歯車(10)、中間歯車(1
8)、ガンギ車(16)の回転、アンクル(17)の揺動および原
動歯車(29)、原動側体(32)、従動側体(54)、角型外筒(4
6)、回転台(47)、角型内筒(48)、載せ置き体(49)、積重
ね体(52)等の回転をなし続け、操作レバー(4)の戻り切
る直前の位置で扇型歯車(3)と駆動歯車(8)が外れ、操作
レバー(4)がリターンバネ(6)の縮み力を一挙に受けて下
向きアーム(25)の下端を蹴り、この蹴られたことにより
上向きアーム(24)の上端が回転台(47)を上方に飛ばして
載せ置き体(49)および積重ね体(52)の積上げ状態を崩壊
し、このように操作レバー(4)の解放の直後から崩壊に
至るまでの間は、打出賦与用トーシヨンバネ(67)への蓄
力および打出体(63)の打出体勢確保をなす行為と当該確
保後に打出レバー(65)を解放する行為とを打出レバー(6
5)に対して交互に何回でも加え、斯くして打出体(63)の
おの(62)を繰り返し振つて積重ね体(52)の叩出突起(51)
を叩き仍つて積重ね体(52)をダルマ落のように打てはず
し、このようにして積重ね体(52)の全部が前記崩壊に至
る前に落し終つた時には其の時点で角型内筒(48)の下端
が原動歯車(29)を押下して従動クラツチ片(55)と原動ク
ラツチ片(33)の噛合を解消し且つ原動歯車(29)の下面の
縁が舌状部(17)′を押圧してアンクル(17)を停止し即ち
全体の動きを停止状態とし、然るのちストツパー(39)を
操作してガンギ車(16)を止めることによつて前記全体の
停止状態を維持するものであつて、即ち前記崩壊を回避
することを競う等の遊戯に供するものである。

このように遊戯する場合において崩壊前に積重ね体(52)
の全部を落し終つた時には、載せ置き体(49)を取去して
クラツチ片(55)と原動クラツチ片(33)との噛合状態の回
復および舌状部(17)′によるアンクル(17)の停止の解除
を行つたのち回転台(47)の上に積重ね体(52)および載せ
置き体(49)を重ねて次回の遊戯に備え、また前記崩壊に
至つてしまつた時には操作レバー(4)を戻り切つた状態
に至らすか、再び蓄力状態位置として当該位置をストツ
パー(39)により維持するかしたのちに回転台(47)の上に
積重ね体(52)および載せ置き体(49)を重ねて次回の遊戯
に備えるかすればよいものである。

〔考案の効果〕

本考案は前記のような構成であるので、前記作用におい
て述べたような遊戯に供することが可能であつて、所期
の目的を完全に達成することができる優れた効果を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ゲーム器の実施例を示す正面図、第２図
は同じく平面図、第３図は第１図Ａ−Ａ線に沿う断面
図、第４図は第１図Ａ′−Ａ′線に沿う断面図、第５図
は機筐を示す平面図、第６図は操作レバーが途中まで戻
つている状態で示す全体の一部切截正面図、第７図は同
じく平面図、第８図は第６図Ｂ−Ｂ線に沿う断面図、第
９図は機筐の内部を示す断面図、第１０図は崩壊初期の
状態を示す正面図である。 (1)……機筐、(2)……突出軸、(3)……扇型歯車、(4)…
…操作レバー、(6)……リターンバネ、(7)……第１縦
軸、(8)……駆動歯車、(9)……第１ボス、(10)……伝達
歯車、(11)……第１凹所、(12)……第１内歯爪車、(13)
……円板、(14)……第１弾性脚、(15)……第１爪、(16)
……ガンギ車、(17)……アンクル、(17)′……舌状部、
(18)……中間歯車、(19)……突出部、(20)……通孔、(2
2)(22)′……支壁、(23)……横軸、(24)……上向きアー
ム、(25)……下向きアーム、(26)……突起、(28)……原
動軸、(29)……原動歯車、(30)……第１コイルバネ、(3
1)……噛合クラツチ、(32)……原動側体、(33)……原動
クラツチ片、(34)……通孔、(35)……第２凹所、(36)…
…第２内歯歯車、(37)……第２弾性脚、(38)……第２
爪、(39)……ストツパー、(40)……外装筐、(41)(42)…
…スリツト、(43)……丸孔、(44)……差立用丸筒、(45)
……長孔、(46)……角型外筒、(47)……回転台、(48)…
…角型内筒、(49)……載せ置き体、(50)……切込、(51)
……叩出突起、(52)……積重ね体、(54)……従動側体、
(55)……従動クラツチ片、(56)……突部、(58)……第３
凹所、(59)……外側円筒、(60)……内側円筒、(61)……
座体、(62)……おの、(63)……打出体、(65)……打出レ
バー、(66)……ボス部、(67)……打出力賦与用トーシヨ
ンバネ、(68)(69)(71)(72)……係止部、(70)……シヨツ
ク吸収用トーシヨンバネ、(73)……スリツト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】差立用筒部を上面に設けられ、操作レバー
により蓄力されるリターンバネの戻り力によつて駆動す
る原動歯車およびリターンバネの戻りに時限を与えるタ
イマーを内蔵され且つ原動歯車により回転するクラツチ
片付き原動側体を前記差立用筒部の底内に備えられた外
装筐と、下端に前記原動側体と係合離脱するクラツチ片付き従動
側体を有する角型外筒を下面に設けられ且つ当該角型外
筒が差立用筒部に挿入された時に外装筐の上に載置され
て前記原動側体と従動側体とが噛合状態となるようにさ
れた回転台と、下面に角型内筒が設けられ且つ当該角型内筒が角型外筒
に挿入されて回転台の上に直に載置された時には前記原
動側体と従動側体との噛合を解消するようにされまた下
面が回転台の上から離れた状態で載置された時には噛合
の状態に戻すようにされた載せ置き体と、中心に向つて長い切込(50)を外周縁にもち使用時には切
込(50)を前記角型内筒に嵌着された状態で回転台と載せ
置き体との間に挟入される所要個数の積重ね体と、外装筐において回転台と対応する個所に打出レバーによ
り蓄力する打出力賦与用バネによつて前記積重ね体を打
ち落すように構成された打出体と、前記タイマーの時限の直前に回転台を突き上げて積重ね
体、載せ置き体の積上げ状態を崩壊するように構成され
た部位と、をもつことを特徴とするゲーム器。