JP3035121U - ゲーム盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 幼児にも簡単に操作できて、長時間ゲームを
楽しめるようにしたゲーム盤を提供する。 【構成】 台盤１に支持された回転円板４の板面の任意
の箇所から落込んだ任意数の落込室９設け、各落込室９
の側壁には、切欠孔１１、１２を設け、切欠孔１１、１
２の孔縁の下部には係合部１３、１４を設け、落込室９
内にはバネ２２を介して飛翔体１６の収納容器１５を昇
降自在に嵌合し、収納容器１５には落込室９の切欠孔１
１、１２に勘合し、かつ係合部１３、１４に係合する掛
止突起１９、２０を設け、底板には回転円板４の回転と
ともに移動する掛止突起１９、２０に突き当つて、掛止
突起１９、２０の係合を解除する突起群２７を設けてな
るゲーム盤の、回転円板４の周縁部を下方に折曲して側
壁部７を形成し、側壁部７と摺動する回転ローラ２６ａ
を設け、回転ローラ２６ａを回転駆動させる駆動モータ
２４を設け、電源２９のスイッチ３０を台盤１の表面に
取り付けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、任意に跳ね上がる魚をすくい網で取り合うようにした遊戯具に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

【０００３】 本出願人は、先に、回転円板のところどころに設けられている各落込室内にバ ネを介して昇降自在に嵌合された各座板に魚の模型などの飛翔体をそれぞれ支承 させて、各座板をバネに抗して降下させて掛止した後、回転円板に回転動力を伝 えると、各座板の掛止が時間間隔をおいて順不同に解除され、各座板がバネ圧を 受けて急上昇して、各座板に乗せられている飛翔体をそれぞれはね上げ、はねあ がった各飛翔体をすくい網などですくうようにして取り合うようにした、ゲーム 盤（実願昭５１−１７８２３５号）を提供した。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来のゲーム盤にあっては、ゼンマイバネと駆動ギアヤによる駆動源と、回転 円板の回転を止めるブレーキ作動杵と減速ギヤ群によるブレーキ機構とを併用す ることで、回転円板を回転させたり停止させたりしているので、回転円板の回転 が一定しないことや、ゼンマイバネが弛んでくると回転円板が所定の早さで回転 しなくなるため、一回のゲーム毎、或いはゲームの途中でゼンマイバネを巻き直 したりしなければならず、煩わしがあった。 特に小さな幼児には自分でゼンマイバネを巻くことが負担となっていた。

【０００５】 この考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、幼児にも簡単に操作で きて、長時間ゲームを楽しめるようにしたゲーム盤を提供することを目的として いる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、台盤の中央に回転円板を回転自在に支 持し、この回転円板の板面の任意の箇所から落込んだ任意数の落込室設け、その 各落込室の側壁には、上下方向に切欠した切欠孔を設け、その各切欠孔の孔縁の 下部には、係合部を設け、前記各落込室内には、バネを介して魚の模型などの飛 翔体を収納する収納容器を昇降自在に嵌合し、その各収納容器には、前記各落込 室の切欠孔に勘合し、かつ各収納容器をバネに抗して下降させたとき、前記各係 合部に係合する掛止突起を設け、前記各落込室の下方に設けた前記台盤の底板に は、前記各係合部に係合して回転円板の回転とともに移動する各掛止突起に突き 当つて、各掛止突起の係合を解除する突起群を設けてなるゲーム盤において、前 記回転円板の周縁部を下方に折曲して側壁部を形成し、前記側壁部と摺動回転す る回転ローラを設け、前記回転ローラを減速ギヤを介して回転駆動させる駆動モ ータを設け、前記駆動モータへ供給される電源のスイッチを前記台盤の表面に取 り付けたことを特徴としている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

次に、図示例に基づいて本考案の実施の形態について説明する。 図１は本考案の一実施の形態を示すものであり、符号１は台盤である。台盤１ の中央には、円形の凹陥部２を、両側部には、細長い凹陥部３をそれぞれ設けて 成る。４は凹陥部２に嵌合した回転円板で、その板面は水色に着色してあり、円 縁部には、下方向へ直角に折曲しその折曲端縁が凹陥部２の内壁に突設した段部 ６で受け止められている側壁部７を設けてある。

【０００８】 ９は回転円板４の板面においてその中心部から任意の間隔をおいた１２箇所か ら垂直下方に落ち込むように成形した円形の落込室で、その開口部の周辺には波 紋をあらわす溝４２を刻設してあり、上記各落込室９の側壁において回転円板４ の中心部に最も近寄った部分とその反対側の部部には、上下方向に切欠した一対 の切欠孔１１、１２をそれぞれ穿設し、その各一対の切欠孔１１、１２の孔縁の うち互いに反対側の孔縁の下部を切孔して係合段部１３、１４をそれぞれ設けて ある。

【０００９】 １５は各落込室９内に昇降自在に嵌合した有底円筒状の収納容器で、その内部 には、魚の模型などの飛翔体１６を収納可能とされ、直径方向で相対する周縁部 には、上記各切欠孔１１、１２へ嵌合し、かつ各収納容器１５を降下させたとき 、上記各係合段部１３、１４に係合する掛止突起１９、２０を一体に突設してあ り、切欠孔１２に嵌合した掛止突起２０にはその先端を落込室９の外側へ突出さ せ、その突出端から下方に折曲した触子２１を設けてある。

【００１０】 ２２は各収納容器１５の下面と各落込室９の底部内面との間に介装したコイル バネで、各収納容器１５をその上端に一回り大きな外形となるよう形成された縁 部１５ａのみが回転円板４の上面から突出した状態でかつ縁部１５ａの下面が回 転円板４の上面に当接するように支持するとともに、コイルバネ２２に抗して下 降された各収納容器１５がバネ圧を受けて上昇しようとするとき、各収納容器１ ５を掛止突起１９、２０が係合段部１３、１４と係合する方向へ回転させる。 ２３は、回転円板４を台盤１の中心部に回転自在に支持するための支軸であっ て、支軸２３の上部には回転円板４の中央部を覆う蓋体４ａが取り付けられてい る。

【００１１】 ２４は、回転円板４を回転させる駆動源としての駆動モータであり、台盤１の 内隅に設けられている。この駆動モータ２４の回転軸には原動ギヤ２４ａが固定 され、このギヤ２４ａは減速ギヤ群２５を介して受動ギヤ２６に歯合されている 。受動ギヤ２６の回転軸にはゴムやプラスチック等で形成されると共に周面が回 転円板４の側壁部７の外周面と摺動される回転ローラ２６ａが固定されている。 そして、回転ローラ２６ａが回転するのに伴って回転円板４が回転駆動される。 ２７は凹陥部２の底部内面に突設した突起群で、これらは、各落込室９内にコイ ルバネ２２に抗して降下させて掛止した各収納容器１５の掛止突起２０に設けら れている触子２１が回転円板４の回転とともに移動する移動域に順不同に突設し てあり、この突起群２７に各触子２１が突き当って、各掛止突起１９、２０を係 合段部１３、１４からはずす。 台盤１の駆動モータ２４と対向する内隅には、駆動モータ２４の電源としての 電池２９を収納する電池容器２９ａが設けられ、電池容器２９の上部の台盤１の 表面には電池２９のスイッチ３０が固定されている。

【００１２】 次に、上記の構成より成るゲーム盤の作動について説明すると、各収納容器１ ５へ飛翔体１６を収納して、各飛翔体１６を押しながら収納容器１５を第４図に 示すように各落込室９の底部側へ下降させてはなす。すると、各収納容器１５が コイルバネ２２により第５図の矢印方向に回転されて、各掛止突起１９、２０が 各係合段部１３、１４とそれぞれ係合する位置へ移動し、各収納容器１５が下降 位置に掛止される。

【００１３】 この状態で、スイッチ３０をＯＮすることで、駆動モータ２４が駆動され、こ の駆動モータ２４の回転動力が原動ギヤ２４ａから減速ギヤ群２５に伝わって減 速されつつ受動ギヤ２６を回転させる。受動ギヤ２６が回転すると同時に回転ロ ーラ２６ａが回転し、この回転ローラ２６ａによって回転円板４が一定の回転速 度で回転し続ける。

【００１４】 そして、回転円板４が回転する過程で、各触子２１が突起群２７に突き当たっ て、各掛止突起１９、２０を第７図に示すように各係合段部１３、１４からはず れる位置に移動させるので、各収納容器１５が第６図示のように時間間隔をおい て順不動に急上昇し、各飛翔体１６を回転円板４の上方へ跳ね上げる。

【００１５】 飛翔体１６が跳ね上がると、跳ね上がった飛翔体１６めがけて第１図に示すよ うに、すくい網４４を差し出しては飛翔体１６のすくい取り合いをし、すくい取 った飛翔体１６は台盤１の凹陥部３へ入れるようにする。 飛翔体１６が全部跳ね上がった後は、スイッチ３０をＯＦＦとすることでゲー ムが終了する。

【００１６】 なお、回転円板４に設ける落込室９の形状、数、位置などは適宜変更すること ができ、また飛翔体１６は魚の模型に限らず各種の模型を採用しうる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、上述したように構成されていので、回転円板が回転する過程で回転 円板のところどころから時間間隔をおいて順不同に飛翔体が跳ね上がるため、飛 翔体をすくい取るタイミングの競い合いを非常に面白くできると共に、回転円板 が減速ギヤ群を介して駆動モータ駆動で回転駆動されるので幼児にも簡単に操作 できて、長時間ゲームを楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るゲーム盤の使用状態を示す斜視
図である。

【図２】図１の断面図である。

【図３】図１のゲーム盤の回転円板を嵌合する凹陥部の
上面図である。

【図４】図１のゲーム盤の落込室に収納容器をコイルバ
ネに抗して下降させて掛止した状態の側面図である。

【図５】図４の上面図である。

【図６】図１のゲーム盤の収納容器の掛止が外れて収納
容器がコイルバネのバネ圧により急上昇した状態の側面
図である。

【図７】図６の上面図である。

【符号の説明】

１ 台盤 ２ 凹陥部 ４ 回転円板 ５ 受動ギヤ ７ 側壁部 ９ 落込室 １１，１２ 切欠孔 １３，１４ 係合段部 １５ 収納容器 １６ 飛翔体 １９，２０ 掛止突起 ２２ コイルバネ ２３ 支軸 ２４ 駆動モータ ２４ａ 原動ギヤ ２５ 減速ギヤ ２６ 受動ギヤ ２６ａ 回転ローラ ２９ 電池（電源） ３０ スイッチ ４４すくい網

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 台盤の中央に回転円板を回転自在に支持
   し、この回転円板の板面の任意の箇所から落込んだ任意
   数の落込室設け、その各落込室の側壁には、上下方向に
   切欠した切欠孔を設け、その各切欠孔の孔縁の下部に
   は、係合部を設け、前記各落込室内には、バネを介して
   魚の模型などの飛翔体を収納する収納容器を昇降自在に
   嵌合し、その各収納容器には、前記各落込室の切欠孔に
   勘合し、かつ各収納容器をバネに抗して下降させたと
   き、前記各係合部に係合する掛止突起を設け、前記各落
   込室の下方に設けた前記台盤の底板には、前記各係合部
   に係合して回転円板の回転とともに移動する各掛止突起
   に突き当つて、各掛止突起の係合を解除する突起群を設
   けてなるゲーム盤において、前記回転円板の周縁部を下
   方に折曲して側壁部を形成し、前記側壁部と摺動回転す
   る回転ローラを設け、前記回転ローラを減速ギヤを介し
   て回転駆動させる駆動モータを設け、前記駆動モータへ
   供給される電源のスイッチを前記台盤の表面に取り付け
   たことを特徴とするゲーム盤。