JPH061746A - フェナンスレン誘導体及びジオキソフェナンスレン誘導体の製造法 - Google Patents

フェナンスレン誘導体及びジオキソフェナンスレン誘導体の製造法

Info

Publication number
JPH061746A
JPH061746A JP1351093A JP1351093A JPH061746A JP H061746 A JPH061746 A JP H061746A JP 1351093 A JP1351093 A JP 1351093A JP 1351093 A JP1351093 A JP 1351093A JP H061746 A JPH061746 A JP H061746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
added
formula
derivative
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1351093A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoto Goto
清人 後藤
Masayuki Shibuya
雅之 渋谷
Kozo Shishido
宏造 宍戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP1351093A priority Critical patent/JPH061746A/ja
Publication of JPH061746A publication Critical patent/JPH061746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】式I〜IIIのフェナンスレン誘導体 〔式中R,R及びRは同一又は異なって低級アル
キル基を示す。〕並びにこれらを酸化してIL−1阻害
剤として有用なジオキソフェナンスレン誘導体を得る方
法。 【効果】これらのフェナンスレン誘導体はIL−1阻害
剤有効成分化合物の合成中間体として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なフェナンスレン誘
導体及びこれを用いてジオキソフェナンスレン誘導体を
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】式(I)
【0003】
【化7】
【0004】、式(II)
【0005】
【化8】
【0006】及び式(A)
【0007】
【化9】
【0008】で表わされるジオキソフェナンスレン誘導
体が、インターロイキン−1(IL−1)の阻害活性を
有し、IL−1阻害剤として医薬品分野で有用であるこ
とは知られている〔国際公開WO91/13855号公
報参照〕。該誘導体はクロズル(Tripterygium wilfordi
i Hook fil var. regelii Makino) より抽出、単離して
得られるが、この方法では高純度で大量に目的物を得る
ことは困難であり、これに代わって、上記誘導体の化学
合成法の確立が当業界で望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は上記ジオキソフェナンスレン誘導体の化学合成法を確
立することにある。
【0010】本発明者らは上記目的より鋭意研究を重ね
た結果、下式(1)、(2)及び(A)で表わされる特
定の新規な中間体化合物を経由する方法によれば、上記
目的が達成され、所望の誘導体を高純度で大量に、しか
も立体選択的に合成できることを見出した。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は式(1)
【0012】
【化10】
【0013】〔式中R1 、R2 及びR3 は同一又は異な
って低級アルキル基を示す。〕で表わされるフェナンス
レン誘導体及び式(2)
【0014】
【化11】
【0015】〔式中R1 及びR2 は上記に同じ。〕で表
わされるフェナンスレン誘導体、並びに上記式(2)の
フェナンスレン誘導体を酸化して、式(I)
【0016】
【化12】
【0017】のジオキソフェナンスレン誘導体を得る方
法及び該式(I)のジオキソフェナンスレン誘導体を酸
化して、式(II)
【0018】
【化13】
【0019】のジオキソフェナンスレン誘導体を得る方
法に係わる。
【0020】また、本発明は同様の新規な中間体化合物
〔下記一般式(a)で表わされるフェナンスレン誘導
体〕及び該誘導体を経由して、同様のIL−1阻害剤と
して有用なジオキソフェナンスレン誘導体〔前記式
(A)で表わされる〕を製造する方法に係わる。
【0021】
【化14】
【0022】〔式中R1 及びR2 は上記に同じ。〕 上記各一般式において、R1 及びR2 で定義される低級
アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル基等の直鎖又は分枝鎖状低級ア
ルキル基を例示できる。
【0023】本発明の上記一般式(1)、(2)及び
(a)で表わされる各フェナンスレン誘導体は、文献未
載の新規化合物であり、IL−1阻害活性作用を有する
式(I)、(II)及び(A)で表わされるジオキソフ
ェナンスレン誘導体のそれぞれの製造用中間体として有
用である。また上記各中間体を経由する本発明方法によ
れば、医薬品として有用な所望の誘導体を高純度で大量
に、しかも立体選択的に合成できる。
【0024】本発明のフェナンスレン誘導体(1)及び
(2)は、例えば下記反応工程式−1に示す方法により
製造することができる。
【0025】
【化15】
【0026】
【化16】
【0027】上記反応工程式−1中、略号による表示は
それぞれ次のものを示す。
【0028】Me:メチル基、DMF:ジメチルホルム
アミド、DMSO:ジメチルスルホキシド、Ph:フェ
ニル基、Et:エチル基、DIBAH:水素化ジイソブ
チルアルミニウム、Ac:アセチル基、LAH:水素化
アルミニウムリチウム、CAN:セリックアンモニウム
ニトラート〔(NH4 2 Ce(NO3 6 〕。
【0029】上記反応工程−1に示す各工程の詳細は、
後記参考例1〜10及び実施例1〜2に示す通りであ
る。
【0030】上記の内、化合物(13)からの本発明化
合物(1)の製造反応は、例えば酢酸、プロピオン酸等
の溶媒中、酢酸マンガン(III) 、酢酸銅等の重金属酢酸
塩の存在下に行なわれる。上記において化合物(13)
に対する酢酸塩の使用割合は、通常少なくとも2倍モル
量、好ましくは2〜3倍モル量程度とするのがよく、こ
の反応は一般に室温程度の温度条件下に、1〜48時間
程度、好ましくは3〜24時間程度を要して行なわれ
る。
【0031】また、上記で得られる本発明化合物(1)
はこれを還元することによって、本発明化合物(2)と
することができる。該還元反応は、還元剤の存在下、適
当な溶媒中で行なわれる。使用される溶媒としては、例
えば水素化リチウムアルミニウム、DIBAH、水素化
ほう素ナトリウム、水素化ほう素リチウム、水素化シア
ノほう素ナトリウム、水素化トリエチルほう素ナトリウ
ム等の水素化物等を例示できる。使用される溶媒として
は、還元剤として水素化リチウムアルミニウム、DIB
AH等のアルミニウム水素化物を用いる場合は、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)等のエーテ
ル類が好ましく、水素化ほう素ナトリウム等のほう素水
素化物を用いる場合は、メタノール、エタノール、メタ
ノール−水等のアルコール類あるいはこれらアルコール
類と前記エーテル類との混合溶媒とするのが良い。還元
剤の使用量は、理論的には化合物(1)に対してハイド
ライドとして3/4当量(カルボニル基…1/4,エス
テル…1/2当量)あればよいが、通常はそれより少過
剰量用いるのが好ましい。反応は通常0〜30℃付近に
て、0.5〜3時間程度を要して行なわれる。
【0032】かくして得られる本発明のフェナンスレン
誘導体(2)からの所望のジオキソフェナンスレン誘導
体(I)及び(II)の製造は、例えば下記反応工程式
−2に示す方法に従って実施することができる。
【0033】
【化17】
【0034】上記反応工程式−2に示す本発明誘導体
(2)の酸化反応は、例えばCAN、硝酸セリウム等の
存在下、アセトニトリル、ジクロロメタン等の溶媒中、
0〜30℃、好ましくは室温もしくはその付近の温度条
件下に、10〜60分間程度で実施される。
【0035】上記で得られる誘導体(I)からの誘導体
(II)の製造は、例えば酢酸等の適当な溶媒中、次亜
塩素酸ナトリウム水溶液等の次亜ハロゲン酸塩水溶液を
酸化剤として用いて、0〜30℃の温度で約10分〜6
0分にて実施できる。
【0036】また、本発明のフェナンスレン誘導体
(a)は、例えば上記反応工程式−1で得られる化合物
(9)を出発原料として用いて、下記反応工程式−3に
示す方法により製造することができる。
【0037】
【化18】
【0038】
【化19】
【0039】上記反応工程式−3中、略号による表示は
それぞれ前記と同じであるか又は次のものを示す。
【0040】9−BBN;9−ボラビシクロ〔3,3,
1〕ノナン、PPA:ポリリン酸、p−TsOH:パラ
トルエンスルホン酸、TMS:トリメチルシリル基、T
f:トリフルオロメタンスルホニル基、:DPPF:
1,1′−ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセ
ン、Bu:ブチル基。
【0041】上記反応工程−3に示す各工程の詳細は、
後記参考例11〜19及び実施例5に示す通りである。
【0042】尚、上記によれば、化合物(チ)の光学活
性体を製造することもでき、該化合物を経由すれば、目
的化合物(a)の光学活性体を得ることも可能である。
その具体例は、後記参考例21〜22及び実施例8〜9
に示す通りである。
【0043】上記で得られる本発明フェナンスレン誘導
体(a)は、これを例えば下記反応工程式−4に示す反
応に従わせることによって、所望のジオキソフェナンス
レン誘導体(A)に導くことができる。その詳細は、後
記実施例6に示す。
【0044】
【化20】
【0045】更に、上記反応工程式−3に示す方法に従
い得られる化合物(ヌ)は、これを下記反応工程式−5
に示す反応に従わせることによって、本発明フェナンス
レン誘導体(a)に変換することができる。
【0046】
【化21】
【0047】上記反応工程式−5に示す方法の詳細は、
後記参考例20及び実施例7に示す通りである。
【0048】
【化22】
【0049】上記反応工程式−6中、AIBNはα,
α′−アゾビスイソブチロニトリルを示す。
【0050】本発明誘導体(2)は、前述の化合物
(チ)より、上記反応行程式−6に示す方法に従い製造
することもできる。特にこの方法において、化合物
(チ)の光学活性体を用いれば、本発明誘導体(2)の
光学活性体を得ることができる。その詳細は、後記参考
例23〜25及び実施例10〜12に示す通りである。
【0051】上記反応工程式−1乃至−6に示した各化
学的処理手段により得られる目的化合物(本発明フェナ
ンスレン誘導体及び所望のジオキソフェナンスレン誘導
体を含む)は、各反応の終了後、通常の各種分離手段に
より単離精製できる。該手段としては、例えば溶媒留
去、溶媒抽出、沈殿、再結晶、カラムクロマトグラフィ
ー、プレパラティブクロマトグラフィー等を任意に採用
できる。
【0052】かくして得られる所望の誘導体(I)、
(II)、(A)及びそれらの塩は、IL−1の阻害活
性を有し、IL−1阻害剤として有用である。かかる医
薬品としての利用に際し上記有効成分化合物は慣用され
る医薬製剤担体を用いて一般的な医薬製剤組成物の形態
として、ヒト及びその他の動物に投与できる。上記医薬
製剤担体、製剤形態(投与単位形態)、その調整、その
投与経路等は、通常の医薬製剤のそれらと同様のものと
することができ、各種形態の製剤は、いずれも常法に従
い、慣用される担体を用いて調製される。
【0053】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、本
発明のフェナンスレン誘導体の製造のための原料化合物
の製造例を参考例として挙げ、次いで本発明誘導体の製
造例及び該誘導体からの所望医薬品有効成分化合物の製
造例をそれぞれ実施例として挙げる。
【0054】
【参考例1】 化合物(4)の製造 4−ブロモ−2−イソプロピルフェノール5gと無水炭
酸カリウム3.37gのジメチルホルムアミド(DM
F)懸濁液70mlに、アリルブロマイド2.95gを
溶解したDMF溶液15mlを加え、80℃にて3時間
攪拌した。冷後、水を加え、ジエチルエーテルにて抽出
し、有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をカラムク
ロマトグラフィー(溶出液;n−ヘキサン)にて精製し
て、目的化合物4.6gを得た。
【0055】油状1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
7.29(1H,d,J=2.4),7.22(1H,
dd,J=8.5,2.4),6.68(1H,d,J
=8.5),5.95−6.10(1H,m),5.3
5−5.45(1H,m),5.21−5.31(1
H,m),4.51(2H,dt,J=4.7,1.
5),3.32(1H,sept,J=7.3),1.20
(6H,d,J=7.3)
【0056】
【参考例2】 化合物(5)(R1 =Me)の製造 ナトリウムメチラート29.6gを無水メタノール14
0mlと無水DMF80mlに溶かし、これにCuI2
6.4gを加えた。この懸濁液にアリル−1−(4−メ
トキシ−2−イソプロピル)フェニルエーテル35gを
溶解した無水DMF溶液58mlを90℃で加えた。8
時間還流し、冷後、不溶物を濾別した。濾液に水を加え
ジエチルエーテルにて抽出した。有機層を飽和食塩水に
て洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、濃縮し
た。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶
出液;ジエチルエーテル:n−ヘキサン=50:1)に
て精製して、目的化合物26.1gを得た。
【0057】油状1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
6.80(1H,d,J=3.0),6.76(1H,
d,J=8.8),6.65(1H,dd,J=8.
8,3.0),6.01−6.11(1H,m),5.
38−5.45(1H,m),5.23−5.27(1
H,m),4.47−4.50(2H,m),3.77
(3H,s),3.34(1H,sept,J=6.8),
1.21(6H,d,J=6.8)
【0058】
【参考例3】 化合物(6)(R1 =Me)の製造 アリル−1−(4−メトキシ−2−イソプロピル)フェ
ニルエーテル25.3gを200℃±5℃で3時間撹拌
した。冷後カラムクロマトグラフィー(溶出液;ジエチ
ルエーテル:n−ヘキサン=20:1)にて精製して、
目的化合物23.1gを得た。
【0059】油状1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
6.68(1H,d,J=2.9),6.52(1H,
d,J=2.9),5.96−6.18(1H,m),
5.17−5.23(2H,m),4.65(1H,
s),3.76(3H,s),3.39(2H,brd ,
J=5.6),3.22(1H,sept,J=6.8),
1.22(6H,d,J=6.8)
【0060】
【参考例4】 化合物(7)(R1 =R2 =Me)の製
造 2−アリル−4−メトキシ−6−イソプロピルフェノー
ル11.3gとK2 CO3 31.9gのアセトン懸濁液
400mlに硫酸ジメチル30.9gを加え、5時間還
流した。冷後水を加え、ジエチルエーテルにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をカラム
クロマトグラフィー(溶出液;ジエチルエーテル:n−
ヘキサン=1:50)にて精製して、目的化合物11.
95gを得た。
【0061】油状1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
6.66(1H,d,J=3.1),6.56(1H,
d,J=3.1),5.91−6.05(1H,m),
5.07−5.15(2H,m),3.76(3H,
s),3.68(3H,s),3.41(1H,brd ,
J=6.3),3.31(1H,sept,J=6.9),
1.22(6H,d,J=6.9)
【0062】
【参考例5】 化合物(8)(R1 =R2 =Me)の製
造 1−アリル−2,5−ジメトキシ−3−イソプロピルベ
ンゼン21gを溶解したTHF液320mlに0℃でボ
ラン−硫化ジメチル錯体3.52mlを加えた後、室温
にて2.5時間撹拌した。、この反応液に0℃で水24
5ml、次いで2N NaOH63.6ml、30%H
2 2 12.2mlを加えた後、室温にて7時間撹拌し
た。反応混合液に水を加え、ジエチルエーテルにて抽出
した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム:酢酸エ
チル=20:1)にて精製して、目的化合物20.7g
を得た。
【0063】油状1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm : 6.65(1H,d,J=3.1),6.56(1H,
d,J=3.1),3.77(3H,s),3.71
(3H,s),3.56(2H,t,J=5.8),
3.29(1H,sept,J=7.3),2.73(2
H,t,J=7.3),1.81−1.89(2H,
m),1.22(6H,d,J=7.3)
【0064】
【参考例6】 化合物(9)(R1 =R2 =Me)の製
造 オキザリルクロライド0.076mlを溶解したジクロ
ロメタン1.36mlに−78℃でジメチルスルホキシ
ド0.121mlを加えた。この反応液に、3−(2,
5−ジメトキシ−3−イソプロピルフェニル)−1−プ
ロパノール170mgを溶かしたジクロロメタン溶液
1.2mlを加え、30分間撹拌した。この反応混合物
に−78℃でトリエチルアミン0.505mlを加え、
10分間撹拌後、室温にて35分間撹拌した。反応液に
水を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、濃
縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液;ジエチルエーテル:n−ヘキサン=1:1
0)にて精製して、目的化合物120mgを得た。
【0065】油状1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
9.83(1H,t,J=1.2),6.66(1H,
d,J=3.1),6.54(1H,d,J=3.
1),3.76(3H,s),3.70(3H,s),
3.27(1H,sept,J=6.9),2.94(2
H,t,J=7.6),2.76−2.81(2H,
m),1.22(6H,d,J=6.9)
【0066】
【参考例7】 化合物(10)(R1 =R2 =Me)の
製造 3−(2,5−ジメトキシ−3−フェニルイソプロピル
フェニル)−プロピオンアルデヒド7.1g及びPh3
P=C(CH3 )CO2 Et15.2gをベンゼン15
0mlに溶解し、70℃で1.3時間撹拌した。反応液
に水を加えジエチルエーテルにて抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃
縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液;ジエチルエーテル:n−ヘキサン=1:1
0)にて精製して、目的化合物9.2gを得た。
【0067】油状1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
6.84(1H,td-like ,J=7.3,1.5),
6.60(1H,d,J=3.0),6.55(1H,
d,J=3.0),4.19(2H,q,J=7.
1),3.77(3H,s),3.70(3H,s),
3.30(1H,sept,J=6.8),2.72−2.
76(2H,m),2.46−2.52(2H,m),
1.81(3H,s),1.29(3H,t,J=7.
1),1.22(6H,d,J=6.8)
【0068】
【参考例8】 化合物(11)(R1 =R2 =Me)の
製造 2−メチル−3−{2−(2,5−ジメチル−3−イソ
プロピルフェニル)エチル}−アクリル酸エチル9gを
THF200mlに溶解し、これに−78℃でDIBA
H83.6ml(1.02Mトルエン中)を加え、30
分間撹拌した。反応混合液に水を加え、不溶物を濾別
し、濾液をジエチルエーテルにて抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃
縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液;クロロホルム:酢酸エチル=15:1)にて
精製して、目的化合物7.8gを得た。
【0069】油状1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
6.64(1H,d,J=3.1),6.57(1H,
d,J=3.1),5.48−5.52(1H,m),
3.98(2H,s),3.77(3H,s),3.6
9(3H,s),3.30(1H,sept,J=6.
9),2.64−2.69(2H,m),2.33−
2.39(2H,m),1.62(3H,s),1.2
2(6H,d,J=6.9)
【0070】
【参考例9】 化合物(12)(R1 =R2 =Me)の
製造 2−メチル−3−{2−(2,5−ジメトキシ−3−イ
ソプロピルフェニル)エチル}アリルアルコール7.5
g及び四臭化炭素13.44gをジクロロメタン190
mlに溶解し、これに−20℃でトリフェニルフォスフ
ィン10.6gを加えた後、15分間撹拌した。反応混
合液に水を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を
飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液;ジエチルエーテル:n−ヘキサン=
1:30)にて精製して、目的化合物7.9gを得た。
【0071】油状1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
6.65(1H,d,J=2.9),6.54(1H,
d,J=2.9),5.68(1H,t,J=7.
1),3.97(2H,s),3.77(3H,s),
3.69(3H,s),3.30(1H,sept,J=
6.9),2.66(2H,t,J=6.8),2.3
0−2.41(2H,m),1.73(3H,s),
1.22(6H,d,J=6.9)
【0072】
【参考例10】 化合物(13)(R1 =R2 =Me)
の製造 60%水素化ナトリウム484mgを懸濁したTHF溶
液14mlに、0℃で2−メチルアセト酢酸エチル1.
7g/THF14mlを加え、15分間撹拌した。この
反応液に1.6M n−ブチルリチウムのn−ヘキサン
液7.55ml、次いでHMPA6.8mlを0℃で加
えた。30分間撹拌後、2−メチル−3−{2−(2,
5−ジメトキシ−3−イソプロピルフェニル)エチル}
アリルブロマイド3.35gを溶かしたTHF14ml
を0℃で加えた。室温で15時間撹拌後、希塩酸を加
え、ジエチルエーテルにて抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し
た。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶
出液;ジエチルエーテル:n−ヘキサン=1:5)にて
精製して、目的化合物2.39gを得た。
【0073】油状1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
6.63(1H,d,J=3.0),6.55(1H,
d,J=3.0),5.20−5.25(1H,m),
4.19(2H,q,J=7.2),3.77(3H,
s),3.69(3H,s),3.52(1H,q,J
=7.0),3.30(1H,sept,J=7.3),
2.55−2.71(4H,m),2.24−2.33
(4H,m),1.58(3H,s),1.33(3
H,d,J=7.0),1.27(3H,t,J=7.
2),1.22(3H,d,J=7.3)
【0074】
【参考例11】 化合物(イ)(R1 =R2 =Me)の
製造 1−アリル−2,5−ジメトキシ−3−イソプロピルベ
ンゼン7gを溶解したTHF12.7ml溶液に氷冷下
に0.5M 9−BBN(THF中)67mlを20分
間で加えた後、室温にて3時間撹拌した。これに−20
〜−25℃で1.0M LiAl(t−OBu)3
(THF中)33.4mlをCO下45分間で加え、
1.5時間撹拌後、1時間かけて室温まで昇温した。こ
の反応液に20℃以下でNaH2 PO4 26.2gとK
2 HPO4 ・2H2 O29.3gを溶かした水溶液7
6.4ml、次いで30%H2 2 13.4mlを加
え、室温にて1時間撹拌した。反応混合液に水を加え、
エーテルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濃縮後、得られた
粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出液;ジエチ
ルエーテル:n−ヘキサン=1:5)にて精製して、目
的化合物3.1gを得た。
【0075】油状1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δppm :
9.77(1H,t,J=1.5),6.65(1H,
d,J=3.2),6.54(1H,d,J=3.
2),3.77(3H,s),3.67(3H,s),
3.29(1H,sept,J=6.9),2.65(2
H,t,J=7.6),2.48(2H,td,J=
7.1,1.5),1.90〜2.03(2H,m),
1.22(6H,d,J=6.9)
【0076】
【参考例12】 化合物(ロ)(R1 =R2 =Me)の
製造 4−(2,5−ジメトキシ−3−フェニルイソプロピル
フェニル)−ブチルアルデヒド2.9gを溶解したジオ
キサン150ml溶液に室温にてスルファミン酸1.5
g水溶液150ml、次いで亜塩素酸ナトリウム1.4
g水溶液25mlを加え、30分間撹拌した。反応液を
エーテルにて抽出し、飽和食塩水で洗浄後、濃縮した。
得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出
液;クロロホルム:メタノール=30:1)にて精製し
て、目的化合物3.0gを得た。
【0077】油状1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δppm :
6.65(1H,d,J=3.1),6.56(1H,
d,J=3.1),3.77(3H,s),3.68
(3H,s),3.29(1H,sept,J=6.9),
2.68(2H,t,J=7.4),2.42(2H,
t,J=7.4),1.96(2H,quintet ,J=
7.4),1.22(6H,d,J=6.9)
【0078】
【参考例13】 化合物(ハ)(R1 =R2 =Me)の
製造 4−(2,5−ジメトキシ−3−フェニルイソプロピル
フェニル)−酪酸2.9gにPPA45gを加え、80
℃で1時間撹拌した。反応液に氷水を加え、エーテルに
て抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。濃縮後、得られた粗生成物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム:酢
酸エチル=20:1)にて精製して、目的化合物2.1
gを得た。
【0079】融点:60〜61.5℃1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
6.71(1H,s),3.89(3H,s),3.6
9(3H,s),3.37(1H,sept,J=6.
9),2.93(2H,t,J=6.4),2.60
(2H,t,J=6.4),2.03(2H,quintet
,J=6.4),1.25(6H,d,J=6.9)
【0080】
【参考例14】 化合物(ホ)(R1 =R2 =Me)の
製造 5,8−ジメトキシ−6−イソプロピル−1−テトラロ
ン1.9gを溶解したベンゼン15mlとエーテル21
mlの混合液に3.0Mヨウ化メチルマグネシウムエー
テル液2.98mlを氷冷下にて加えた後、室温にて3
時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニア水を加え、
エーテルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、得られ
た油状物をベンゼン45mlに溶解し、これにp−トル
エンスルホン酸20mgを加え、水を除去しながら45
分間還流した。反応混合液に水を加え、エーテルにて抽
出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濃縮後、得られた粗生成物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液;ジエチルエーテル:n
−ヘキサン=1:15)にて精製して、目的化合物1.
66gを得た。
【0081】油状1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
6.55(1H,s),5.81(1H,tq,J=
4.9,1.4),3.78(3H,s),3.65
(3H,s),3.33(1H,sept,J=6.9),
2.68(2H,J=7.5),2.19(3H,d,
J=1.4),2.03〜2.10(2H,m),1.
24(6H,d,J=6.9)
【0082】
【参考例15】 化合物(ヘ)(R1 =R2 =Me)の
製造 1,4−ジメトキシ−5−メチル−2−イソプロピル−
7,8−ジヒドロナフタレン1.5gを溶解したTHF
20ml溶液に氷冷下ボラン−硫化ジメチル錯体0.3
3mlを加え、室温にて3時間撹拌した。これに氷冷下
に水16ml、2N NaOH4.1ml及び30%H
2 2 0.78mlを加え、室温にて2.5時間撹拌し
た。反応液に水を加え、エーテルにて抽出した。有機層
を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濃縮後、得られた粗生成物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液;クロロホルム:酢酸エチル=15:
1)にて精製して、目的化合物1.4gを得た。
【0083】融点:92〜94℃1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δppm :
6.57(1H,s),3.97〜4.03(1H,
m),3.80(3H,s),3.69(3H,s),
3.33(1H,sept,J=6.9),3.08(1
H,qd,J=7.1,2.6),2.70〜2.86
(2H,m),1.88〜1.96(2H,m),1.
22(6H,d,J=6.9),1.16(3H,d,
J=7.1)
【0084】
【参考例16】 化合物(ト)(R1 =R2 =Me)の
製造 オキザリルクロリド0.1mlを溶解したジクロロメタ
ン溶液2.5mlに、−50〜−60℃でDMSO
0.17mlを溶かしたジクロロメタン溶液0.5ml
を加えた。3分後、6−ヒドロキシ−1,4−ジメトキ
シ−5−メチル−2−イソプロピル−5,6,7,8−
テトラヒドロナフタレン264mgを溶解したジクロロ
メタン液1mlを−50〜−60℃にて加えた。15分
後、反応液にEt3 N 0.7mlを−50〜−60℃
で加え、5分後、室温にて1時間撹拌した。反応混合液
に水を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
濃縮後、得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液;ジエチルエーテル:n−ヘキサン=1:5)
にて精製して、目的化合物235mgを得た。
【0085】1 H−NMR(270MHz,CDC
3 )δppm :6.65(1H,s),3.81(3
H,s),3.75(1H,q,J=7.3),3.6
9(3H,s),3.36(1H,sept,J=6.
8),3.28(1H,ddd,J=16.0,6.
3,3.7),2.91(1H,ddd,J=16.
0,12.3,4.9),2.73(1H,ddd,J
=16.4,4.9,3.7),2.40(1H,dd
d,J=16.4,12.3,6.3),1.35(3
H,d,J=7.3),1.27(3H,d,J=6.
8),1.23(3H,d,J=6.8)
【0086】
【参考例17】 化合物(チ)(R1 =R2 =Me)の
製造 水酸化カリウム1.51gの水溶液(4ml)を0℃に
冷却し、メタノールを45ml加え、更に参考例16で
得られた化合物6.3gのメタノール(9ml)溶液を
加えた。混合液を−20℃に冷却し、エチルビニルケト
ン2gを加え、−20℃で1時間、次いで室温で15時
間撹拌した。反応終了後、希塩酸を注入して酸性とし、
更に水を加えてクロロホルムで抽出した。クロロホルム
層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥
して濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液;ジエチルエーテル:n−ヘキ
サン:クロロホルム=25:125:3)にて精製し
て、目的化合物4.7gを得た。
【0087】融点:135〜137℃1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δppm :
6.65(1H,s),3.82(3H,s),3.6
5(3H,s),2.25−3.36(2H,m),
3.03(1H,ddd,J=13.3,5.1,2.
5),2.95(1H,ddd,J=12.5,3.
5,3.5),2.67(1H,ddd,J=18.
1,14.7,5.1),2.41−2.53(2H,
m),2.20−2.29(1H,m),1.87(3
H,s),1.76−1.88(1H,m),1.65
(3H,s),1.24(3H,d,J=7.0),
1.22(3H,d,J=7.0)
【0088】
【参考例18】 化合物(リ)(R1 =R2 =Me)の
製造 液体アンモニア30ml中に金属リチウム127mgを
−78℃で加え、15分間撹拌した。そこに、参考例1
7で得られた化合物1gとt−ブタノール450mgを
溶かしたTHF(7ml)を加え、−78℃で30分間
撹拌した。反応終了後、イソプレン1.37mlを加え
て過剰の試薬と反応させ、窒素気流下アンモニアを留去
した。
【0089】次に、残渣にTHF8mlを加えて溶か
し、氷冷下、塩化トリメチルシリル1.95gとトリエ
チルアミン2.47gを溶かしたTHF(7ml)を加
え、氷冷下30分間撹拌した。反応混合液に飽和重曹水
を加え、ジエチルエーテルで抽出し、有機層を飽和食塩
水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮し
た。得られた粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液;ジエチルエーテル:n−ヘキサン=
1:20)にて精製して、目的化合物930mgを得
た。
【0090】融点:124〜125℃1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δppm :
6.58(1H,s),3.78(3H,s),3.6
8(3H,s),3.30(1H,sept,J=6.
8),3.10−3.18(1H,m),2.97−
3.06(1H,m),2.66(1H,ddd,J=
17.5,12.2,6.8),2.21−2.40
(2H,m),1.98−2.13(2H,m),1.
63(3H,q−like),1.41−1.53(2
H,m),1.22(6H,d,J=6.8),1.1
6(3H,s),0.19(9H,s)
【0091】
【参考例19】 化合物(ヌ)(R1 =R2 =Me)の
製造 参考例18で得られた化合物500mgをTHF7ml
に溶解し、0℃で1.4Mのメチルリチウムジエチルエ
ーテル溶液1.07mlを加え、0℃で15分間、次い
で室温にて30分間撹拌した。反応液を−78℃に冷却
し、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド4
75mgを溶かしたTHF(7ml)を加え、0〜5℃
で9.5時間撹拌した。反応混合液に水を加え、ジエチ
ルエーテルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。得られた粗
生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液;ジエチルエーテル:n−ヘキサン=1:50)にて
精製して、目的化合物310mgを得た。
【0092】融点:132.5〜133.5℃1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δppm :
6.60(1H,s),3.79(3H,s),3.6
8(3H,s),3.25−3.37(2H,m),
3.03−3.11(1H,m),2.68(1H,d
dd,J=17.8,12.2,6.5),2.31−
2.65(3H,m),2.03−2.11(1H,
m),1.81(3H,d,J=0.9),1.48−
1.63(2H,m),1.22(6H,d,J=6.
8),1.21(3H,s)
【0093】
【参考例20】 化合物(ル)(R1 =R2 =Me)の
製造 テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム40
2mg及び塩化リチウム30mgをTHF8ml中に懸
濁させ、次いで参考例19で得られた化合物160mg
を加えて、アルゴン気流下に室温で15分間撹拌した。
次に反応液を50℃に加熱し、一酸化炭素を吹き込みな
がら2時間撹拌し、続いてトリブチル錫ハイドライド1
18mgを溶かしたTHF5mlを50℃で3.5時間
かけて滴下し、50℃で21時間撹拌した。反応混合液
に水を加え、ジエチルエーテルで抽出し、有機層を飽和
食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮
した・。得られた粗生成物を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出液;ジエチルエーテル:n−ヘキサ
ン:クロロホルム=20:300:3)にて精製して、
目的化合物45mgを得た。
【0094】1 H−NMR(270MHz,CDC
3 )δppm :10.21(1H,s),6.61(1
H,s),3.80(3H,s),3.70(3H,
s),3.31(1H,sept,J=6.8),3.11
(1H,ddd,J=17.5,5.3,1.5),
3.03(1H,ddd,J=13.5,7.5,3.
3),2.68(1H,ddd,J=17.5,12.
7,6.6),2.41−2.53(2H,m),2.
18−2.31(1H,m),2.23(3H,d,J
=1.5),1.25−1.68(3H,m),1.2
3(3H,d,J=6.8),1.22(3H,d,J
=6.8),1.12(3H,s)
【0095】
【参考例21】 化合物(チ)(R1 =R2 =Me)の
光学異性体の製造 参考例16で得られた化合物1.8g及びN−(p−ト
リフルオロメチル)ベンジルシンコニジウムブロマイド
366mgを脱気したトルエン130mlに溶かし、こ
れに脱気した水酸化カリウム2.08gの水溶液(3.
47ml)を0℃で加え、−45℃で30分間攪拌し
た。次に、エチルビニルケトン864mgを加え、−4
5℃で1時間攪拌後、室温で13.5時間攪拌した。続
いて、18−クラウン−6を190mg加えて、室温で
12時間攪拌し、更に18−クラウン−6を190mg
加えて室温で5.5日間攪拌した。
【0096】反応終了後、希塩酸を滴下して酸性とし、
ジエチルエーテルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液;ジエチルエーテル:n−ヘキ
サン=1:5)にて精製して、目的化合物の結晶(融点
=163〜168℃)490mgを得た。
【0097】このものの 1H−NMRスペクトルは、参
考例17で得られた化合物と一致し、該化合物の〔α〕
D は+307.56°(c=0.608、CHCl3
を示した。その光学純度については、シフト試薬として
Eu(hfc)3 <→トリス〔3−(ヘプタフルオロ−
1−ヒドロキシブチリデン)−(+)−カンファラト〕
ユーロピウム>を用いて重ベンゼン中の 1H−NMRス
ペクトルを測定して、R1 のメチル基のプロトンのシグ
ナルより、91%eeと判明した。また、不斉中心の絶
対配置は、Sと決定された〔Tetrahedron; Asymmetry,
1 (4), 265(1990)参照〕。
【0098】上記で得られた化合物につき、再結晶(エ
タノール)を繰返し行なって精製して、純度約100%
の光学活性体を得た。この光学活性体(目的化合物)結
晶の融点は174.3℃であった。また、このものの
〔α〕D は+360.2°(c=0.6、CHCl3
を示し、その光学純度は、上記と同じシフト試薬を用い
た重ベンゼン中の 1H−NMRスペクトル測定の結果、
1 のメチル基のプロトンのシグナルより、約100%
eeと判明した。
【0099】
【参考例22】 化合物(リ)及び化合物(ヌ)(光学
活性体)の製造 上記で得られた化合物(チ)の光学活性体を用い、参考
例18及び19と同様にして、化合物(リ)及び化合物
(ヌ)のそれぞれの光学活性体(R1 =R2 =Me)を
得た。得られた各化合物の融点及び旋光度を次に示す。
【0100】化合物(リ)の光学活性体: 融点:77.7℃、〔α〕D =+120.2°(c=
0.6、CHCl3 ) 化合物(ヌ)の光学活性体: 融点:136〜136.5℃、〔α〕D =+122°
(c=0.46、CHCl 3
【0101】
【参考例23】 化合物(ヲ)(R1 =R2 =Me;光
学活性体)の製造 CeCl3 ・7H2 O(減圧下、140℃で乾燥したも
の)91mgをメタノール3mlに加え、0℃に冷却
し、これに参考例21で得られた化合物(チ)の光学活
性体200mgを加えた。次に、水素化ホウ素ナトリウ
ム23mgを2分間をかけて加え、室温で45分間攪拌
した。反応終了後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液…n−ヘキサン:酢酸エ
チル=7:3)で生成して、無色油状の目的化合物20
1mgを得た。
【0102】〔α〕D =+261.0°(c=0.6
0、CHCl3 1 H−NMR(200MHz,CDCl3 )δppm :
6.61(1H,s),4.14(1H,m),3.7
9(3H,s),3.65(3H,s),3.29(1
H,quintet ,J=7.0),3.12(1H,dd
d,J=16.4,4.3,2.1),2.80(2
H,m),2.45(1H,m),2.04(3H,
m),1.79(3H,s),1.54(3H,s),
1.22(3H,d,J=7.0),1.21(3H,
d,J=7.0)
【0103】
【参考例24】 化合物(ワ)(R1 =R2 =Me;光
学活性体)の製造 上記で得られた化合物(ヲ)201mgと4−ジメチル
アミノピリジン7mgのジクロロメタン溶液4mlを、
0℃に冷却し、トリエチルアミン0.09mlとブロモ
ジメチルクロロシラン0.08mlを滴下し、室温で3
0分間攪拌して。反応終了後、有機層を分取し、飽和食
塩水で洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾燥して、無
色油状の目的化合物を得た。得られた化合物は精製する
ことなく引き続く反応に用いた。
【0104】
【参考例25】 化合物(カ)(R1 =R2 =Me;光
学活性体)の製造 参考例24で得られた化合物(ヲ)のベンゼン30ml
溶液に、水素化トリフェニル錫0.16mlとα,α′
−アゾビスイソブチロニトリル2mgのベンゼン溶液
1.6ml混合液を、還流下に2時間を要して滴下し
た。続いて5時間加熱還流後、溶媒を減圧留去して、黄
色油状の粗生成物を得た。得られた化合物は精製するこ
となく引き続く反応に用いた。
【0105】
【実施例1】 化合物(1)の製造 9−(2,5−ジメトキシ−3−イソプロピルフェニ
ル)−2,6−ジメチル−3−オキソ−6−ノネノン酸
エチル2.4g及び酢酸マンガン(III)3.19g
を酢酸45mlに懸濁させ、室温にて20時間撹拌し
た。不溶物を濾別し、濾液に水を加え、クロロホルムに
て抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及
び飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液;ジエチルエーテル:n−ヘキサン=
1:10)にて精製して、目的化合物1.68gを得
た。
【0106】融点:135〜137℃1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
6.60(1H,s),4.12−4.21(2H,
m),3.79(3H,s),3.67(3H,s),
3.40(1H,ddd,J=13.7,6.3,2.
4),3.30(1H,sept,J=6.9),3.00
−3.13(2H,m),2.51−2.61(1H,
m),2.46(1H,ddd,J=15.1,4.
4,3.0),2.14−2.20(1H,m),1.
90−2.00(1H,m),1.67(1H,d,J
=11.3),1.49−1.58(1H,m),1.
47(3H,s),1.41(3H,s),1.22
(6H,d,J=6.9)
【0107】
【実施例2】 化合物(2)の製造 LiAlH4 709mgを懸濁したTHF6mlに0℃
で3,4,4a,9,10,10a−ヘキサヒドロ−1
−エトキシカルボニル−1,4a−ジメチル−5,8−
ジメトキシ−7−(1−メチルエチル)−2(1H)−
フェナンスレノン750mgを溶解したTHF12ml
を加え、室温にて1.5時間撹拌した。反応混合液に水
を加え、不溶物を濾別した後、濾液をジエチルエーテル
にて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム:酢
酸エチル=3:1)にて精製して、目的化合物605m
gを得た。
【0108】融点:177〜178℃1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
6.57(1H,s),4.32(1H,d,J=1
1.3),3.77(3H,s),3.67(3H,
s),3.51(1H,dd,J=12.0,4.
7),3.38(1H,d,J=11.3),3.27
(1H,sept,J=6.8),3.15(1H,dd
d,J=13.7,3.7,3.7),3.02(1
H,dd,J=17.5,4.2),2.61(1H,
ddd,J=17.5,12.3,6.3),1.88
−2.01(2H,m),1.75−1.83(1H,
m),1.38−1.51(1H,m),1.33(1
H,d,J=12.7),3.19(3H,s),1.
23−1.28(1H,m),1.23(3H,s),
1.21(3H,d,J=6.8),1.20(3H,
d,J=6.8)
【0109】
【実施例3】 化合物(I)の製造 1,2,3,4,4a,5,8,9,10,10a−デ
カヒドロ−2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)
−5,8−ジメトキシ−1,4a−ジメチル−7−(1
−メチルエチル)−フェナンスレン400mgをアセト
ニトリル30mlに懸濁させ、これに室温にてCAN
1.27gを溶解した水溶液15.5mlを加え、20
分間撹拌した。反応液に水を加え、ジエチルエーテルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム:酢酸エ
チル=3:1)にて精製して、無晶形の目的化合物32
0mgを得た。
【0110】1 H−NMR(400MHz,CDC
3 )δppm :6.32(1H,d,J=1.0),
4.27(1H,d,J=11.2),3.48(1
H,dd,J=11.7,4.6),3.35(1H,
d,J=11.2),2.97(1H,sept,J=6.
8,1.0),2.81(1H,ddd,J=13.
8,3.7,3.7),2.73(1H,dd,J=2
0.3,4.6),2.30(1H,ddd,J=2
0.3,11.7,7.3),1.90−2.01(2
H,m),1.81(1H,ddd,J=13.8,
8.3,3.7),1.39(1H,dddd,J=1
9.1,11.7,11.7,4.6),1.29(3
H,s),1.23(3H,s),1.17−1.26
(1H,m),1.19(1H,brd ,J=11.
7),1.10(3H,d,J=6.8),1.08
(3H,d,J=6.8)
【0111】
【実施例4】 化合物(II)の製造 1,2,3,4,4a,5,8,9,10,10a−デ
カヒドロ−2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)
−1,4a−ジメチル−7−(1−メチルエチル)−
5,8−ジオキソ−フェナンスレン160mgを酢酸
2.5mlに溶解し、室温にて、次亜塩素酸ナトリウム
(8.5〜13.5%水溶液)1mlを加え、1時間撹
拌した。反応混合物に水を加え、クロロホルムにて抽出
した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃
縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液;クロロホルム:酢酸エチル=5:1)にて精
製して、黄橙色粉末状目的化合物145mgを得た。
【0112】1 H−NMR(400MHz,CDC
3 )δppm :6.37(1H,d,J=1.1),
4.05(1H,d,J=11.0),3.46(1
H,d,J=11.0),3.00(1H,sept,J=
7.0),2.63−2.91(3H,m),2.18
−2.58(2H,m),1.71−2.08(3H,
m),1.35−1.58(1H,m),1.35(3
H,s),1.28(3H,s),1.11(6H,
d,J=7.0)
【0113】
【実施例5】 化合物(a)(R1 =R2 =Me)の製
造 参考例19で得られた化合物200mg、トリブチルア
ミン160mg、pd(OAc)2 2.6mg、1,
1′−ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン(D
PPF)14.4mgをDMF1.73mlと水0.7
8ml中、CO下、95℃で3.5時間撹拌した。反応
液に水を加え、エーテルにて抽出した。有機層を飽和食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液;クロロホルム:メタノール=20:1)にて
精製して、目的化合物283mgを得た。
【0114】1 H−NMR(400MHz,CDC
3 )δppm :6.60(1H,s),3.80(3
H,s),3.70(3H,s),3.31(1H,se
pt,J=6.8),3.05−3.15(1H,m),
2.93(1H,ddd,J=13.1,7.5,3.
7),2.55−2.75(2H,m),2.33−
2.43(2H,m),2.15−2.25(1H,
m),2.17(3H,s),1.53−1.66(2
H,m),1.23(3H,d,J=6.8),1.2
2(3H,d,J=6.8),1.45(3H,s)
【0115】
【実施例6】 化合物(A)の製造 5,8−ジメトキシ−1,4a−ジメチル−7−イソプ
ロピル−3,4,4a,9,10,10a−ヘキサヒド
ロ−2−フェナントレンカルボン酸5.5gをアセトニ
トリル440mlに溶解し、これにCAN18.6gを
溶かした水溶液110mlを加え、室温にて35分間撹
拌した。反応液に水を加え、クロロホルムにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマ
トグラフィー(溶出液;クロロホルム:メタノール=3
0:1)にて精製して、目的化合物4.15gを得た。
【0116】1 H−NMR(400MHz,CDC
3 )δppm :6.38(1H,d,J=1.0),
3.01(1H,septd ,J=6.8,1.0),2.
75−2.83(2H,m),2.41−2.61(2
H,m),2.39(1H,ddd,J=20.3,1
1.5,6.8),2.21−2.30(m,2H),
2.11(3H,d,J=1.4),1.41−1.5
6(2H,m),1.18(3H,s),1.12(3
H,d,J=6.8),1.11(3H,d,J=6.
8)
【0117】
【実施例7】 化合物(a)(R1 =R2 =Me)の製
造 5,8−ジメトキシ−1,4a−ジメチル−7−イソプ
ロピル−3,4,4a,9,10,10a−ヘキサヒド
ロ−2−フェナントレンアルデヒド9.9mgを溶解し
たジオキサン溶液0.7mlにスルファミン酸3.7m
gを溶かした水溶液0.7mlを加えた。次いで亜塩素
酸ナトリウム3.5mgを溶かした水溶液0.06ml
を加え、室温にて30分間撹拌した。反応液に水を加
え、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥後、濃縮した。得ら
れた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出液;ク
ロロホルム:酢酸エチル=5:1)にて精製して、実施
例5で得られた化合物と同一の化合物7mgを得た。
【0118】
【実施例8】 化合物(a)(R1 =R2 =Me;光学
活性体)の製造 参考例22で得られた化合物(ヌ)の光学活性体を用い
て、実施例5と同様にして、化合物(a)の光学活性体
を得た。
【0119】融点=182〜185℃ 〔α〕D =+197.4°(c=0.30、CHC
3
【0120】
【実施例9】 化合物(A)(R1 =R2 =Me;光学
活性体)の製造 実施例8に続いて、化合物(a)の光学活性体を、実施
例6と同様の方法で酸化して、化合物(A)の光学活性
体を得た。得られた化合物の融点、旋光度及び1 H−N
MRスペクトルデーターは、天然より得られた標品のそ
れと一致した。
【0121】
【実施例10】 化合物(2)(R1 =R2 =Me;光
学活性体)の製造 参考例25で得られた粗生成物をTHF−メタノール
(1:1)混液1.82mlに溶解し、これに炭酸ナト
リウム78mgと30%過酸化水素水0.37mlとを
加えて9時間還流した。反応終了後、減圧濃縮し、残渣
に水を加えてクロロホルムで抽出した。クロロホルム層
を飽和食塩水で洗浄し、続いて無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=95:5の溶出画分より、化合物(ワ)27mgを
回収した。また、n−ヘキサン:酢酸エチル=6:4の
溶出画分より下記性質を有する目的化合物(2)74m
gの無色結晶を得た。
【0122】融点=184〜186℃ 〔α〕D =+102.5°(c=0.40、CHC
3 1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm :
6.57(1H,s),4.32(1H,d,J=1
1.2),3.77(3H,s),3.67(3H,
s),3.52(1H,dd,J=11.7,4.
4),3.38(1H,brd,J=7.3),3.2
8(1H,quint ,J=6.8),3.15(1H,d
t,J=13.7,3.5),3.01(1H,dd,
J=17.7,3.9),2.82(1H,br),
2.67(1H,ddd,J=17.9,12.1,
6.2),2.40(1H,br),1.94(2H,
m),1.79(1H,m),1.44(1H,m),
1.32(3H,s),1.23(3H,s),1.2
1(3H,d,J=6.8),1.20(3H,d,J
=6.8)
【0123】
【実施例11】 化合物(I)の光学活性体の製造 実施例10で得られた化合物(2)の光学活性体を、実
施例3と同様にして酸化して、化合物(I)の光学活性
体を得た。得られた化合物の融点、旋光度、1H−NM
Rスペクトルデーターは、天然より得られた標品のそれ
と一致した。
【0124】
【実施例12】 化合物(II)の光学活性体の製造 実施例11で得られた化合物(I)の光学活性体を、実
施例4と同様の方法で酸化して、化合物(II)の光学
活性体を得た。得られた化合物の融点、旋光度、1 H−
NMRスペクトルデーターは、天然より得られた標品の
それと一致した。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 66/00 8930−4H 67/343 69/757 Z 9279−4H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中R1 、R2 及びR3 は同一又は異なって低級アル
    キル基を示す。〕で表わされるフェナンスレン誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 〔式中R1 及びR2 は上記に同じ。〕で表わされるフェ
    ナンスレン誘導体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のフェナンスレン誘導体
    を酸化して、式 【化3】 で表わされるジオキソフェナンスレン誘導体を得ること
    を特徴とするジオキソフェナンスレン誘導体の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のジオキソフェナンスレ
    ン誘導体を酸化して、式 【化4】 で表わされるジオキソフェナンスレン誘導体を得ること
    を特徴とするジオキソフェナンスレン誘導体の製造法。
  5. 【請求項5】 一般式 【化5】 〔式中R1 及びR2 は上記に同じ。〕で表わされるフェ
    ナンスレン誘導体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のフェナンスレン誘導体
    を酸化して、式 【化6】 で表わされるジオキソフェナンスレン誘導体を得ること
    を特徴とするジオキソフェナンスレン誘導体の製造法。
JP1351093A 1992-04-20 1993-01-29 フェナンスレン誘導体及びジオキソフェナンスレン誘導体の製造法 Pending JPH061746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1351093A JPH061746A (ja) 1992-04-20 1993-01-29 フェナンスレン誘導体及びジオキソフェナンスレン誘導体の製造法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-99258 1992-04-20
JP9925892 1992-04-20
JP1351093A JPH061746A (ja) 1992-04-20 1993-01-29 フェナンスレン誘導体及びジオキソフェナンスレン誘導体の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH061746A true JPH061746A (ja) 1994-01-11

Family

ID=26349321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1351093A Pending JPH061746A (ja) 1992-04-20 1993-01-29 フェナンスレン誘導体及びジオキソフェナンスレン誘導体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH061746A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995010266A1 (en) * 1993-10-13 1995-04-20 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Nitrogen monoxide synthesis inhibitor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995010266A1 (en) * 1993-10-13 1995-04-20 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Nitrogen monoxide synthesis inhibitor
US5654343A (en) * 1993-10-13 1997-08-05 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Method of treating a nitric oxide-associated disease with phenanthrene derivatives

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3340409B2 (ja) 2−アミノ−ビシクロ〔3.1.0〕ヘキサン−2,6−ジカルボン酸誘導体類及びそれらの製造方法
AU2015329740A1 (en) Process for the preparation of treprostinil
US5677336A (en) Non-steroid androgen receptor antagonist compounds and methods
JPH061746A (ja) フェナンスレン誘導体及びジオキソフェナンスレン誘導体の製造法
Andrew et al. Stereoselective Synthesis of Substituted Bicyclo-[3.3. 1]-nonan-9-ones by Additions of Enamines of Cyclohexanones to 4-Ethoxy-1, 1, 1-trifluorobut-3-ene-2-one
JPS6344544A (ja) ジヒドロシクロシトラ−ル及びジヒドロシクロシトラ−ルの光学活性立体異性体の製法
JP4290847B2 (ja) ポリプレニル系化合物の精製方法
JP2868024B2 (ja) ケトン化合物の改良された製造方法
CN111233616A (zh) 一类芘基[4]螺烯及其合成方法与应用
JPH03118364A (ja) ピリジンカルボン酸誘導体の調製方法
JP2605538B2 (ja) キラル誘導体化試薬およびそれを用いた分離分析法
JPH0262886A (ja) 光学活性なフェロセニルホスフィンおよびその製法
Ganem et al. Improved methods for the side-chain degradation of lanosterol. Synthesis of 4, 4, 14. alpha.-trimethyl-5. alpha.-pregn-8-en-20-one derivatives
EP0153689A2 (de) Prostaglandin-Zwischenprodukte
Křepelka et al. Some derivatives of 4-aryl-2, 3-dicyano-1-naphthol
JP3471067B2 (ja) 光学活性6―(4―置換インデン―1―イル)―2―メチル―4―ヘプテン―3―オール類の製造法
JP2000034275A (ja) 13―シス―レチノイン酸の製造方法
JPH06199857A (ja) 5−デアザフラボ−6,9−キノン誘導体及びその製造方法
JP2946423B2 (ja) アファノルフィンの製造法およびその中間体
JPH0331257A (ja) インドール誘導体の製造方法
JP4649945B2 (ja) 3−アリールグルタル酸無水物の製造方法
JP2977591B2 (ja) ベンゼン誘導体の製造方法
JP2743121B2 (ja) 一酸化窒素合成阻害剤
WO1999003827A1 (fr) PROCEDE DE PRODUCTION DE DERIVES DE DIBENZO[b,f]THIEPINE
JPH02223539A (ja) 置換シクロプロパン―1,1―ジカルボン酸誘導体の製造法及び中間体