JPH0617467B2 - シリコン変性ポリエステル樹脂 - Google Patents
シリコン変性ポリエステル樹脂Info
- Publication number
- JPH0617467B2 JPH0617467B2 JP2231772A JP23177290A JPH0617467B2 JP H0617467 B2 JPH0617467 B2 JP H0617467B2 JP 2231772 A JP2231772 A JP 2231772A JP 23177290 A JP23177290 A JP 23177290A JP H0617467 B2 JPH0617467 B2 JP H0617467B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- segment
- soft segment
- polyester resin
- modified polyester
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- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はシリコン変性ポリエステル樹脂に関し、詳細に
は熱可塑性を有している為射出成形や押出成形が容易で
あり、且つ永久伸び及び反発弾性率が良好であるため圧
縮永久歪が小さいと共に圧縮後の回復力に優れ、また防
汚性にも優れた成形体を与えるシリコン変性ポリエステ
ル樹脂に関するものである。
は熱可塑性を有している為射出成形や押出成形が容易で
あり、且つ永久伸び及び反発弾性率が良好であるため圧
縮永久歪が小さいと共に圧縮後の回復力に優れ、また防
汚性にも優れた成形体を与えるシリコン変性ポリエステ
ル樹脂に関するものである。
[従来の技術] ポリエステル、ポリアミドのような疎水性合成樹脂は優
れた物性を有していることから繊維やフィルム或はその
他の様々の成形材料として広く利用されている。しかし
ながらこれらの成形品は永久伸びや反発弾性率が不十分
であり、また圧縮変形歪が大きくて圧縮後の回復力およ
び柔軟性に乏しく、更には引張強度や耐摩耗性が不十分
であるほか、疎水性であって静電気を蓄積し易いために
汚れ易く且つ油性汚れを除去しにくいといった欠点を有
している。
れた物性を有していることから繊維やフィルム或はその
他の様々の成形材料として広く利用されている。しかし
ながらこれらの成形品は永久伸びや反発弾性率が不十分
であり、また圧縮変形歪が大きくて圧縮後の回復力およ
び柔軟性に乏しく、更には引張強度や耐摩耗性が不十分
であるほか、疎水性であって静電気を蓄積し易いために
汚れ易く且つ油性汚れを除去しにくいといった欠点を有
している。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであっ
て、その目的は、永久伸びや反発弾性率が良好で圧縮変
形後の回復力及び柔軟性に優れ、且つ引裂強度や耐摩耗
性が良好であるばかりでなく、制電性および防汚性に優
れた成形体を与えるシリコン変性ポリエステル樹脂を提
供しようとするものである。
て、その目的は、永久伸びや反発弾性率が良好で圧縮変
形後の回復力及び柔軟性に優れ、且つ引裂強度や耐摩耗
性が良好であるばかりでなく、制電性および防汚性に優
れた成形体を与えるシリコン変性ポリエステル樹脂を提
供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決することのできた本発明に係るシリコン
変性ポリエステル樹脂の構成は、ハードセグメントとし
て、芳香族ポリエステルを繰返し単位とし、繰返し単位
の数が2〜20である結晶性セグメントと、 下記(A)群から選ばれる少なくとも1種と、下記(B)群か
ら選ばれる少なくとも1種とからなり、両者の重量比率
が前者99〜10:後者1〜90であるソフトセグメン
トとからなり、 上記ハードセグメントとソフトセグメントの重量比率が
80〜10:20〜90である分子量2000以上の熱
可塑性共重合体からなるものであるところに要旨を有す
るものある。
変性ポリエステル樹脂の構成は、ハードセグメントとし
て、芳香族ポリエステルを繰返し単位とし、繰返し単位
の数が2〜20である結晶性セグメントと、 下記(A)群から選ばれる少なくとも1種と、下記(B)群か
ら選ばれる少なくとも1種とからなり、両者の重量比率
が前者99〜10:後者1〜90であるソフトセグメン
トとからなり、 上記ハードセグメントとソフトセグメントの重量比率が
80〜10:20〜90である分子量2000以上の熱
可塑性共重合体からなるものであるところに要旨を有す
るものある。
(A)分子量が800〜10000であるポリアルキレンエーテル
グリコールおよび脂肪族ポリエステル(以下、ソフトセ
グメント(A)という) (B)上記ハードセグメントまたは上記(A)群に示された化
合物との反応性を有する反応性基含有オルガノシランお
よび該反応性基含有オルガノポリシロキサン(以下、ソ
フトセグメント(B)という) [作用] 本発明樹脂においてハードセグメントを構成する結晶性
セグメントは主にポリエステル単位からなるものであ
り、具体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリテト
ラメチレンテレフタレート、ポリパラオキシベンゾエー
ト、ポリエチレンテレフタレート・エチレンイソブチレ
ート、ポリエチレンテレフタレート・テトラメチレンテ
レフタレートのような芳香族ポリエステル単位を主体と
するポリエステルセグメントが挙げられ、該セグメント
の好ましい繰返し単位の数は2〜20、好ましくは3〜
15である。このセグメントは成形体の耐熱性、硬度、
抗張力等を高める作用を果たすものであり、繰返し単位
が1である場合は耐熱性、歪回復力等が不十分となり、
一方20を超える場合は柔軟性、反発弾性が悪くなる傾
向がある。
グリコールおよび脂肪族ポリエステル(以下、ソフトセ
グメント(A)という) (B)上記ハードセグメントまたは上記(A)群に示された化
合物との反応性を有する反応性基含有オルガノシランお
よび該反応性基含有オルガノポリシロキサン(以下、ソ
フトセグメント(B)という) [作用] 本発明樹脂においてハードセグメントを構成する結晶性
セグメントは主にポリエステル単位からなるものであ
り、具体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリテト
ラメチレンテレフタレート、ポリパラオキシベンゾエー
ト、ポリエチレンテレフタレート・エチレンイソブチレ
ート、ポリエチレンテレフタレート・テトラメチレンテ
レフタレートのような芳香族ポリエステル単位を主体と
するポリエステルセグメントが挙げられ、該セグメント
の好ましい繰返し単位の数は2〜20、好ましくは3〜
15である。このセグメントは成形体の耐熱性、硬度、
抗張力等を高める作用を果たすものであり、繰返し単位
が1である場合は耐熱性、歪回復力等が不十分となり、
一方20を超える場合は柔軟性、反発弾性が悪くなる傾
向がある。
尚このセグメント中には、他の共重合成分として、たと
えば脂肪族成分、イオン性基含有成分等を導入すること
により防汚性や接着性等を改善することもできるが、導
入に当っては耐熱性や歪回復性等を損わない成分を選択
し、且つそれらの導入量は成形性、溶融流動性等を阻害
しない範囲にとどめるべきである。特に後述するソフト
セグメント(A)として脂肪族ポリエステルを使用する場
合は、上記の様な脂肪族成分やイオン性基含有成分を導
入するのが好ましい。
えば脂肪族成分、イオン性基含有成分等を導入すること
により防汚性や接着性等を改善することもできるが、導
入に当っては耐熱性や歪回復性等を損わない成分を選択
し、且つそれらの導入量は成形性、溶融流動性等を阻害
しない範囲にとどめるべきである。特に後述するソフト
セグメント(A)として脂肪族ポリエステルを使用する場
合は、上記の様な脂肪族成分やイオン性基含有成分を導
入するのが好ましい。
また、ソフトセグメント(A)としては、ポリテトラメチ
レンエーテルグリコール、ポリプロピレンエーテルグリ
コールあるいはこれらグリコール類の共重合体等の様
な、アルキレンオキサイド繰返し単位の炭素数が2〜6
であるポリアルキレンエーテルグリコール:およびポリ
エチレンセバケート、ポリプロピレンアジペート、ポリ
テトラメチレンアジペート、ポリテトラメチレンセバケ
ート、ドデカンジカルボン酸とテトラメチレングリコー
ルからなるポリエステルの様な、グリコール繰返し単位
の炭素数が2〜6である脂肪族ポリエステルあるいはこ
れらのポリエステルを構成成分として含む共重合体が挙
げられる。また炭素数4〜8のポリラクトンのような環
状エステルの重合体も使用できる。脂肪族ポリエステル
の中では特に、炭素数3〜6のグリコール成分と炭素数
8〜18の酸成分を重縮合して得たものが好ましい。
レンエーテルグリコール、ポリプロピレンエーテルグリ
コールあるいはこれらグリコール類の共重合体等の様
な、アルキレンオキサイド繰返し単位の炭素数が2〜6
であるポリアルキレンエーテルグリコール:およびポリ
エチレンセバケート、ポリプロピレンアジペート、ポリ
テトラメチレンアジペート、ポリテトラメチレンセバケ
ート、ドデカンジカルボン酸とテトラメチレングリコー
ルからなるポリエステルの様な、グリコール繰返し単位
の炭素数が2〜6である脂肪族ポリエステルあるいはこ
れらのポリエステルを構成成分として含む共重合体が挙
げられる。また炭素数4〜8のポリラクトンのような環
状エステルの重合体も使用できる。脂肪族ポリエステル
の中では特に、炭素数3〜6のグリコール成分と炭素数
8〜18の酸成分を重縮合して得たものが好ましい。
ソフトセグメント(A)中には、上記と同様の趣旨でイオ
ン性基を導入することも可能である。該ソフトセグメン
ト(A)の分子量は800〜10000、より好ましくは1000〜500
0の範囲とすべきである。
ン性基を導入することも可能である。該ソフトセグメン
ト(A)の分子量は800〜10000、より好ましくは1000〜500
0の範囲とすべきである。
一方、ソフトセグメント(B)としては、反応性基含有オ
ルガノシラン、反応性基含有オルガノポリシロキサンが
挙げられる。反応性基含有オルガノシランとしては、分
子中に少なくとも2個以上の反応性基、殊に異種の反応
性基を有するオルガノシランが好ましく、反応性基とし
ては、たとえばアルコキシ基、β−アルコキシエトキシ
基、ビニル基、メタクリル基、エポキシ基、アミノ基、
メルカプト基、カルボキシル基、ヒドロキシル基等が例
示される。そして反応性基を有するオルガノシラン、具
体例としては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、ビニルトリスー(β−メトキシエト
キシ)シラン等が例示される。また反応性基含有オルガ
ノポリシロキサンとは、側鎖または末端にヒドロキシル
基、アミノ基、エポキシ基、アルコキシ基、カルボキシ
ル基、活性水素原子等を少なくとも1個、好ましくは2
個以上もつオルガノポリシロキサンであり、たとえば下
記の構造の化合物が挙げられる。
ルガノシラン、反応性基含有オルガノポリシロキサンが
挙げられる。反応性基含有オルガノシランとしては、分
子中に少なくとも2個以上の反応性基、殊に異種の反応
性基を有するオルガノシランが好ましく、反応性基とし
ては、たとえばアルコキシ基、β−アルコキシエトキシ
基、ビニル基、メタクリル基、エポキシ基、アミノ基、
メルカプト基、カルボキシル基、ヒドロキシル基等が例
示される。そして反応性基を有するオルガノシラン、具
体例としては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、ビニルトリスー(β−メトキシエト
キシ)シラン等が例示される。また反応性基含有オルガ
ノポリシロキサンとは、側鎖または末端にヒドロキシル
基、アミノ基、エポキシ基、アルコキシ基、カルボキシ
ル基、活性水素原子等を少なくとも1個、好ましくは2
個以上もつオルガノポリシロキサンであり、たとえば下
記の構造の化合物が挙げられる。
(ここで、Rはメチルまたはエチル基であり、R1は水
素原子、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリール基、
ビニル基、炭素数が18以下のアルキル基および置換基
をもった水素基等であり、具体的ものとしては例えばア
ルコキシアルキル基、フルオロアルキル基、ジオルガノ
シロキサン基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル
基、ジアルキルアミノアルキル基、トリアルキルアンモ
ニウムアルキル基、メルカプトアルキル基、カルボキシ
アルキル基、エポキシアルキル基、ポリオキシアルキル
基等である。また、R2は直接結合または低級アルキレ
ンのような2価の有機基であり、R3は水素原子または
低級アルキル基、R4は水素原子またはメチル基であ
る。更にnは0または1〜500の整数であり、mは2
〜10の整数、yは1〜500の整数である)。
素原子、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリール基、
ビニル基、炭素数が18以下のアルキル基および置換基
をもった水素基等であり、具体的ものとしては例えばア
ルコキシアルキル基、フルオロアルキル基、ジオルガノ
シロキサン基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル
基、ジアルキルアミノアルキル基、トリアルキルアンモ
ニウムアルキル基、メルカプトアルキル基、カルボキシ
アルキル基、エポキシアルキル基、ポリオキシアルキル
基等である。また、R2は直接結合または低級アルキレ
ンのような2価の有機基であり、R3は水素原子または
低級アルキル基、R4は水素原子またはメチル基であ
る。更にnは0または1〜500の整数であり、mは2
〜10の整数、yは1〜500の整数である)。
ソフトセグメント(B)は主としてハードセグメントの種
類、樹脂の用途や要求特性等に応じて適宜選択して用い
られるが、ハードセグメントとの共重合後も反応性基を
末端または側鎖に残存する構造のものが特に好ましい。
上記反応性基含有オルガノポリシロキサンの中でも特に
好ましいのは、反応性基としてヒドロキシル基を有する
ものであり、重合度nは回復力の点で10〜100のも
のが好ましい。
類、樹脂の用途や要求特性等に応じて適宜選択して用い
られるが、ハードセグメントとの共重合後も反応性基を
末端または側鎖に残存する構造のものが特に好ましい。
上記反応性基含有オルガノポリシロキサンの中でも特に
好ましいのは、反応性基としてヒドロキシル基を有する
ものであり、重合度nは回復力の点で10〜100のも
のが好ましい。
ハードセグメントとソフトセグメント(A)、(B)の共重合
比率は、用いる各セグメントの種類、樹脂の用途や要求
特性等によっても異なるが、ハードセグメントとソフト
セグメント(A)、(B)が重量比で80:20〜10:90
が好ましく、70:30〜20:80が特に好ましい。
またソフトセグメント(A)とソフトセグメント(B)との割
合は重量比で99:1〜10:90が好ましく、98:
2〜20:80が特に好ましい。また、重合体の分子量
は通常2000以上であり、好ましくは5000〜100000程度で
ある。
比率は、用いる各セグメントの種類、樹脂の用途や要求
特性等によっても異なるが、ハードセグメントとソフト
セグメント(A)、(B)が重量比で80:20〜10:90
が好ましく、70:30〜20:80が特に好ましい。
またソフトセグメント(A)とソフトセグメント(B)との割
合は重量比で99:1〜10:90が好ましく、98:
2〜20:80が特に好ましい。また、重合体の分子量
は通常2000以上であり、好ましくは5000〜100000程度で
ある。
共重合方法は、使用されるハードセグメントおよびソフ
トセグメントの種類によっても異なるが、たとえばハー
ドセグメント成分とソフトセグメント(A)、(B)成分を同
時反応させる方法、ハードセグメントを構成するポリマ
ー鎖を形成した後、ソフトセグメント(A)および(B)を同
時に、または段階的に反応させる方法、ハードセグメン
トを構成するポリマーを製造した後、ソフトセグメント
(A)、(B)成分を添加して該ポリマーを解重合させて製造
する方法等が例示される。反応には必要により反応促進
触媒を添加したり、あるいは多官能性架橋剤を併用して
セグメント同士を間接的に結合させることもできる。
トセグメントの種類によっても異なるが、たとえばハー
ドセグメント成分とソフトセグメント(A)、(B)成分を同
時反応させる方法、ハードセグメントを構成するポリマ
ー鎖を形成した後、ソフトセグメント(A)および(B)を同
時に、または段階的に反応させる方法、ハードセグメン
トを構成するポリマーを製造した後、ソフトセグメント
(A)、(B)成分を添加して該ポリマーを解重合させて製造
する方法等が例示される。反応には必要により反応促進
触媒を添加したり、あるいは多官能性架橋剤を併用して
セグメント同士を間接的に結合させることもできる。
かくして得られる共重合体は、軟化点が140〜200
℃程度の熱可塑性樹脂状物であり、常法によりペレット
状、フレーク状、ビーズ状、ブロック状とすることによ
り、押出成形や射出成形の容易な成形材料とすることが
できる。
℃程度の熱可塑性樹脂状物であり、常法によりペレット
状、フレーク状、ビーズ状、ブロック状とすることによ
り、押出成形や射出成形の容易な成形材料とすることが
できる。
この樹脂は成形性に優れ単独使用で優れた平滑性、柔軟
性と防汚性、制電性等を持ち、かつ歪回復性に優れた成
形品を与えるが、必要により他の帯電防止剤、防汚剤、
平滑剤等を併用することも勿論可能である。また、所望
により光、熱、ガス等に対する安定剤、防黴剤、抗菌
剤、着色剤、可塑剤、架橋剤等を配合したり、更にはア
ルミナ、シリカの如き無機微粒子やガラス繊維、カーボ
ン繊維、金属繊維等の強化繊維等を併用することもでき
る。
性と防汚性、制電性等を持ち、かつ歪回復性に優れた成
形品を与えるが、必要により他の帯電防止剤、防汚剤、
平滑剤等を併用することも勿論可能である。また、所望
により光、熱、ガス等に対する安定剤、防黴剤、抗菌
剤、着色剤、可塑剤、架橋剤等を配合したり、更にはア
ルミナ、シリカの如き無機微粒子やガラス繊維、カーボ
ン繊維、金属繊維等の強化繊維等を併用することもでき
る。
[発明の効果] 本発明のシリコン変性ポリエステル樹脂は、前述の如く
熱可塑性で射出成形や押出成形が容易であり、しかも得
られる成形品は永久伸びや反発弾性率が良好で圧縮後の
回復力に優れ、防汚性及び制電性の優れたものであるか
ら、特に弾性、タックフリー、離型性等の要求されるフ
ィルムや繊維を含めた様々の成形品の材料等として広く
活用することができる。
熱可塑性で射出成形や押出成形が容易であり、しかも得
られる成形品は永久伸びや反発弾性率が良好で圧縮後の
回復力に優れ、防汚性及び制電性の優れたものであるか
ら、特に弾性、タックフリー、離型性等の要求されるフ
ィルムや繊維を含めた様々の成形品の材料等として広く
活用することができる。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。尚下
記実施例中「部」および「%」とあるのは、特記しない
限り「重量部」および「重量%」を意味する。また実施
例で採用した各種物性の測定法は下記の通りである。
記実施例中「部」および「%」とあるのは、特記しない
限り「重量部」および「重量%」を意味する。また実施
例で採用した各種物性の測定法は下記の通りである。
比重 :JIS K7112に準拠 硬度(HS) :JIS K6301に準拠 抗張力(Kg/cm2):JIS K6301に準拠 伸び(%) :JIS K6301に準拠 高温伸び(%):JIS K6301に準拠 (120℃×6h) 永久伸び(%):JIS K6031に準拠 引裂強度(Kg/cm):JIS K6301に準拠 熱老化抗張力(Kg/cm2):JIS K6301に準拠 加熱減量(%):JIS K6732に準拠 (100℃×120h) 耐摩耗性(mg/1000個):JIS K7204(テーバ式、
荷重1KgH-22) 圧縮永久歪(%):JIS K6301 (23℃×22h) 実施例1 温度計、攪拌機、留出用コンデンサーを備えた反応容器
に、酸成分としてテレフタル酸(TPA)10モル;グリコ
ール成分としてエチレングリコール(EG)7.5モルとポリ
エチレングリコール(PEG:分子量2000)2.0モル;シロ
キサン成分としてアルコール変性シリコンオイル 0.5モルを仕込み、触媒としてテトラブチルチタネート
(約0.4重量%)を加えてから、150〜160℃で8
時間攪拌することによりエステル交換反応を行なう。次
いで反応系を30分かけて5mmHgまで減圧しつつ230
℃まで昇温し、更に30分かけて260℃まで昇温し同
温度で120分間重縮合反応を行なった。
荷重1KgH-22) 圧縮永久歪(%):JIS K6301 (23℃×22h) 実施例1 温度計、攪拌機、留出用コンデンサーを備えた反応容器
に、酸成分としてテレフタル酸(TPA)10モル;グリコ
ール成分としてエチレングリコール(EG)7.5モルとポリ
エチレングリコール(PEG:分子量2000)2.0モル;シロ
キサン成分としてアルコール変性シリコンオイル 0.5モルを仕込み、触媒としてテトラブチルチタネート
(約0.4重量%)を加えてから、150〜160℃で8
時間攪拌することによりエステル交換反応を行なう。次
いで反応系を30分かけて5mmHgまで減圧しつつ230
℃まで昇温し、更に30分かけて260℃まで昇温し同
温度で120分間重縮合反応を行なった。
得られた重縮合体(樹脂)の物性は下記の通りであっ
た。
た。
比重 :1.096 還元粘度 :1.65ηsp/c 軟化点 :189℃ 硬度(Hs):72A 抗張力 :97Kg/cm 常温伸び :540% (120℃×6h)伸び:510% 永久伸び :51% 熱老化抗張力:94Kg/cm2 引裂強度 :50Kg/cm 加熱減量(100℃×120h):0.2% 耐摩耗性(荷重1Kg、H-22):199 圧縮永久歪(230℃×22h):4.8% 実施例2〜14 温度計、攪拌機、留出用コンデンサーを備えた反応容器
に、酸成分としてテレフタル酸(TPA)またはイソフタル
酸(IPA)のジメチルエステル;グリコール成分としてエ
チレングリコール(EG)、ポリエチレングリコール(PE
G:分子量2000)またはポリテトラメチレングリコール
(PTMG:分子量2000):オルガノシランまたはオルガノ
ポリシロキサン成分としてアルコール変性シリコンオイ
ル を、夫々第1表に示すモル比となる様に仕込んだ以外は
前記実施例1と同様にしてエステル化反応および重縮合
反応を行なった。
に、酸成分としてテレフタル酸(TPA)またはイソフタル
酸(IPA)のジメチルエステル;グリコール成分としてエ
チレングリコール(EG)、ポリエチレングリコール(PE
G:分子量2000)またはポリテトラメチレングリコール
(PTMG:分子量2000):オルガノシランまたはオルガノ
ポリシロキサン成分としてアルコール変性シリコンオイ
ル を、夫々第1表に示すモル比となる様に仕込んだ以外は
前記実施例1と同様にしてエステル化反応および重縮合
反応を行なった。
得られた重縮合体(樹脂)の物性を第2表に一括して示
す。
す。
Claims (1)
- 【請求項1】ハードセグメントとして、芳香族ポリエス
テルを繰返し単位とし、繰返し単位の数が2〜20であ
る結晶性セグメントと、 下記(A)群から選ばれる少なくとも1種と、下記(B)群か
ら選ばれる少なくとも1種とからなり、両者の重量比率
が前者99〜10:後者1〜90であるソフトセグメン
トとからなり、 上記ハードセグメントとソフトセグメントの重量比率が
80〜10:20〜90である分子量2000以上の熱
可塑性共重合体からなることを特徴とするシリコン変性
ポリエステル樹脂。 (A)分子量が800〜10000であるポリアルキレン
エーテルグリコールおよび脂肪族ポリエステル。 (B)上記ハードセグメントまたは上記(A)群に示された化
合物との反応性を有する反応性基含有オルガノシランお
よび該反応性基含有オルガノポリシロキサン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2231772A JPH0617467B2 (ja) | 1984-06-29 | 1990-08-31 | シリコン変性ポリエステル樹脂 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59136231A JPS6114234A (ja) | 1984-06-29 | 1984-06-29 | 成形品用処理剤 |
JP2231772A JPH0617467B2 (ja) | 1984-06-29 | 1990-08-31 | シリコン変性ポリエステル樹脂 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59136231A Division JPS6114234A (ja) | 1984-06-29 | 1984-06-29 | 成形品用処理剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03205426A JPH03205426A (ja) | 1991-09-06 |
JPH0617467B2 true JPH0617467B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=26469859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2231772A Expired - Lifetime JPH0617467B2 (ja) | 1984-06-29 | 1990-08-31 | シリコン変性ポリエステル樹脂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617467B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1507094A (en) * | 1974-05-16 | 1978-04-12 | Gen Electric | Silicone polyester copolymer and process for preparing the same |
-
1990
- 1990-08-31 JP JP2231772A patent/JPH0617467B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03205426A (ja) | 1991-09-06 |
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