JPH0617445A - 掘削装置 - Google Patents

掘削装置

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JPH0617445A
JPH0617445A JP19759692A JP19759692A JPH0617445A JP H0617445 A JPH0617445 A JP H0617445A JP 19759692 A JP19759692 A JP 19759692A JP 19759692 A JP19759692 A JP 19759692A JP H0617445 A JPH0617445 A JP H0617445A
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sand
earth
excavation
bucket
dimensional shape
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JP19759692A
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Masahiko Minamoto
雅彦 源
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 土砂の移送作業や掘削作業の効率化及び省略
化を図ることができる掘削装置を提供する。 【構成】 土砂2を移送するための第2アーム14の先
端142に土砂掘削用のバケット15が揺動可能に枢着
されたパワーショベル1に、掘削前における土砂2の3
次元形状データを記憶する記憶回路を設け、この記憶回
路に記憶された土砂2の3次元形状データに基づいて、
バケット15により土砂2を効率的に掘削できるような
掘削箇所22を主制御装置が決定するものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土砂を掘削する際に用
いられる掘削装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建設現場における各種作業の効率
化が推進されており、その例として、一箇所に集積され
た堆積土砂等をトラックへ積み込む際、或は、現場外か
らトラックで運ばれた埋立用土砂等を現場内搬送用の搬
送装置へ積み替える際の土砂の移送作業や、地山を造成
する際の土砂の掘削作業がある。
【0003】そして、これらの作業を効率よく行うため
には、堆積土砂や地山の形状に応じてパワーショベルや
ブルドーザ等のバケットを動作させ、バケットが堆積土
砂や地山の土砂を効率的に掘削するようにすることが肝
要となる。このため、従来は、熟練したオペレータが、
開口を下方に向けたバケットを堆積土砂や地山の土砂に
接近させて、掘削動作したバケットがその容量いっぱい
に土砂を掘削するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は、土
砂の移送作業や掘削作業の効率化を図るために熟練した
オペレータが不可欠であったため、近年の労働者不足の
中で熟練したオペレータを確保するのに多大なコストを
要すると共に、作業の省力化の妨げとなる不具合があっ
た。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、土砂の移送作業や掘削作業の効率化及び省略化を図
ることができる掘削装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、土砂を移送するためのアームと、前記アー
ムの先端に揺動可能に枢着された土砂掘削用のバケット
と、前記アーム及びバケットを駆動する駆動手段とを備
える掘削装置において、掘削前における前記土砂の3次
元形状データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記
憶された前記土砂の3次元形状データに基づいて、前記
バケットによる掘削箇所を決定する制御手段とを設けた
ことを特徴とする。また、本発明は、前記掘削箇所を掘
削した後の土砂の3次元形状データをシミュレートする
シミュレート手段をさらに設け、前記制御手段は、前記
シミュレート手段によりシミュレートされた3次元形状
データに基づいて、前記バケットによる2回目以降の掘
削箇所を決定するものとした。
【0007】さらに、本発明は、前記土砂の3次元形状
を測定する形状測定手段をさらに設け、前記記憶手段に
は、前記形状測定手段で測定された前記掘削前における
前記土砂の3次元形状データが記憶されるものとした。
加えて、本発明は、前記掘削箇所を掘削した後の土砂の
3次元形状データを前記形状測定手段により測定して前
記記憶手段に記憶させ、前記制御手段は、前記記憶手段
に記憶された前記掘削箇所を掘削した後の土砂の3次元
形状データに基づいて、前記バケットによる2回目以降
の掘削箇所を決定するものとした。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例によるパワーショベルと
これを用いて掘削する土砂とを示す側面図、図2は図1
のパワーショベルの概略構成を示すブロック図である。
【0009】図1において1はパワーショベル(掘削装
置に相当)、2は堆積土砂、3は土砂2が堆積された地
面、4は土砂2の搬送を行うトラックである。パワーシ
ョベル1は、クローラ11と、クローラ11上に水平旋
回可能に設けられた旋回台12と、旋回台12の前部に
上下方向へ揺動可能に枢着された第1アーム13と、第
1アーム13の先端に上下方向へ揺動可能に枢着された
第2アーム14と、第2アーム14の先端142に上下
方向へ揺動可能に枢着されたバケット15と、これらを
駆動するための駆動機構16と、パワーショベル1全体
の動作を制御するコントロールボックス17とを備えて
いる。
【0010】さて、クローラ11には、クローラ11に
対する旋回台12の旋回角及び旋回時の角速度を検出す
る旋回角センサ111が設けられている。旋回台12に
は、パワーショベル1の傾斜の度合を検出する傾斜角セ
ンサ121と、パワーショベル1の前方を撮像するテレ
ビカメラ122と、旋回台12に対する第1アーム13
の揺動角及び揺動時の角速度を検出する第1アーム角度
センサ123とが設けられている。
【0011】また、第1アーム13には、第1アーム1
3に対する第2アーム14の揺動角及び揺動時の角速度
を検出する第2アーム角度センサ131が設けられ、第
2アーム14には、第2アーム14に対するバケット1
5の揺動角及び揺動時の角速度を検出するバケット角度
センサ141が設けられている。さらに、バケット15
の外面151で前記第2アーム14の先端への枢着箇所
の近傍には超音波センサ18が設けられている。
【0012】一方、駆動機構16は図2に示すように油
圧ポンプ161とディーゼルエンジン162とを備えて
おり、クローラ11、旋回台12、及び第1,第2アー
ム13,14には、油圧ポンプ161からの圧油を受け
て旋回台12、第1,第2アーム13,14、及びバケ
ット15を旋回、揺動させるための、旋回用油圧モータ
(以下、油圧モータと略記する)163や揺動用油圧シ
リンダ164(以下、油圧シリンダと略記する)が、駆
動機構16の一部として設けられている。そして、油圧
ポンプ161と、油圧モータ163及び油圧シリンダ1
64との間は、トルク調整用の比例制御弁165を介し
て、油圧回路166により接続されている。また、クロ
ーラ11とディーゼルエンジン162との間は、変速機
構168及び操舵機構169を備える動力伝達機構16
7により接続されている。
【0013】コントロールボックス17には図2に示す
ように、主制御装置171と駆動制御装置172とが設
けられており、主制御装置171には、前記旋回角セン
サ111、傾斜角センサ121、第1アーム角度センサ
123、第2アーム角度センサ131、バケット角度セ
ンサ141、超音波センサ18、記憶回路173、及び
キーボード174が接続されている。
【0014】記憶回路173には、主制御装置171の
制御プログラムや、掘削前の土砂2の3次元形状デー
タ、旋回台12、第1,第2アーム13,14、及びバ
ケット15に設けられた油圧モータ163及び油圧シリ
ンダ164の、後述する形状測定時や掘削動作時におけ
る動作パターンデータ等が格納されている。また、駆動
制御装置172には、油圧ポンプ161と前記油圧回路
166に介設された比例制御弁165とが接続されてお
り、さらに、ディーゼルエンジン162の駆動、停止
や、変速機構168によるクローラ11の速度調整や操
舵機構169によるクローラ11の操舵等を含む動力伝
達機構167による動力伝達を制御する運転制御回路1
75が接続されている。
【0015】尚、本実施例では、土砂を移送するための
アームが第1,第2アーム13,14で構成され、駆動
手段が駆動機構16により構成され、形状測定手段が超
音波センサ18及び主制御装置171で構成されている
と共に、制御手段が旋回角センサ111、第1アーム角
度センサ123、第2アーム角度センサ131、バケッ
ト角度センサ141、主制御装置171、駆動制御装置
172、及び記憶回路173で構成されている。
【0016】次に、土砂2の掘削動作について説明す
る。まず、バケット15に設けられた超音波センサ18
を用いて、掘削前における土砂2の3次元形状を測定す
る。この測定に際しては、土砂2の上方にバケット15
乃至超音波センサ18が臨むようにパワーショベル1を
位置させて、超音波センサ18のスキャン動作に必要な
設定値をキーボード174から入力する。
【0017】ここで、キーボード174から入力する設
定値について、図3を参照して説明する。土砂2の形状
測定動作に必要な設定値としては、土砂2を縦断する方
向(以下、縦断方向と略記する)及び横断する方向(以
下、横断方向と略記する)のスキャン範囲と、スキャン
高さとがある。そこで、本実施例の形状測定装置では、
ホームポジションとしての超音波センサ18の基準位置
Pから旋回台12の旋回中心点Oまでの距離rと、スキ
ャン高さhとを設定し、さらに、基準位置P或は旋回中
心点Oを基準とした縦断及び横断方向のスキャン範囲を
規定することとしている。
【0018】縦断方向のスキャン範囲については、縦断
方向のスキャン開始点Aから旋回台12の旋回中心点O
までの距離L1と、同縦断方向のスキャン終了点Bから
旋回中心点Oまでの距離L2とをキーボード174から
入力設定する。横断方向のスキャン範囲については、基
準位置Pから横断方向のスキャン開始点C及びスキャン
終了点Dまでの旋回台12の旋回角tを設定する。尚、
本実施例では、L1=3.0m、L2=3.85m、h
=1.5m、t=50°、r=4.0mとしている。
【0019】これらの設定値がキーボード174から入
力設定されると、主制御装置171は記憶回路173を
検索し、入力された設定値により規定されたスキャン範
囲に対応する、クローラ11、旋回台12、及び第1,
第2アーム13,14に設けられた油圧モータ163及
び油圧シリンダ164の動作パターンデータを取り出
す。
【0020】この動作パターンデータは縦断動作パター
ンデータと横断動作パターンデータとからなり、縦断動
作パターンデータは、縦断方向へのスキャン動作中に超
音波センサ18を高さrに常に維持し、且つ、超音波セ
ンサ18の指向方向を地面3に垂直な方向に常に維持す
るための、第1,第2アーム13,14、及びバケット
15の揺動パターンを規定するものである。また、横断
動作パターンデータは、超音波センサ18を旋回台12
の旋回中心点Oから距離rの位置に置き、この状態で旋
回台12を左右に旋回角tで旋回させて、横断方向への
スキャン範囲をカバーするように超音波センサ18を略
円弧状の軌跡で移動させるための、旋回台12の旋回パ
ターンを規定するものである。
【0021】つまり、縦断動作パターンデータは、第
1,第2アーム13,14、及びバケット15の揺動に
関与する、旋回台12及び第1,第2アーム13,14
に設けられた油圧シリンダ164への、油圧ポンプ16
1からの圧油供給パターンに関するデータである。そし
て、この縦断動作パターンデータは、キーボード174
から入力された設定値のうち、縦断方向のスキャン開始
点Aから旋回台12の旋回中心点Oまでの距離L1と、
同縦断方向のスキャン終了点Bから旋回中心点Oまでの
距離L2と、スキャン高さhと、超音波センサ18の基
準位置Pから旋回台12の旋回中心点Oまでの距離rと
に基づいて検索される。
【0022】また、横断動作パターンデータは、旋回台
12の旋回に関与する、クローラ11に設けられた油圧
モータ163への、油圧ポンプ161からの圧油供給パ
ターンに関するデータであり、キーボード174から入
力された設定値のうち、基準位置Pから横断方向のスキ
ャン開始点C及びスキャン終了点Dまでの旋回台12の
旋回角tに基づいて検索される。
【0023】そして、主制御装置171は、記憶回路1
73から取り出したこれらの動作パターンデータに基づ
いて、油圧モータ163及び油圧シリンダ164への圧
油の供給パターンを駆動制御装置172に転送し、駆動
制御装置172は、転送された圧油の供給パターン通り
に油圧ポンプ161から油圧モータ163及び油圧シリ
ンダ164へ圧油が供給されるように、油圧回路166
系を制御する。尚、旋回台12、第1,第2アーム1
3,14、及びバケット15の旋回及び揺動は、旋回角
センサ111、第1アーム角度センサ123、第2アー
ム角度センサ131、及びバケット角度センサ141の
検出結果に基づいて、主制御装置171乃至駆動制御装
置172によりフィードバック制御される。
【0024】このようにして、超音波センサ18が地面
3から高さhの位置で土砂2の上方を縦断及び横断方向
にスキャンすると、超音波センサ18からある程度の広
がりを持って出射された超音波が土砂2の上端21(図
1,図3)に照射され、その反射波が超音波センサ18
で受波されて、超音波が照射された土砂2の上端21
と、該超音波センサ18が設けられたバケット15の外
面151との間の距離が、一般的な超音波測距法に従っ
て測距され、その結果が主制御装置171により検出さ
れる。
【0025】そして、主制御装置171では、縦断及び
横断方向の所定ピッチ毎に測距結果をサンプリングし
て、各サンプリング点における地面3から土砂2の上端
21までの高さを検出し、これに基づいて土砂2の3次
元形状を認識する。認識された土砂2の3次元形状のデ
ータは記憶回路173に記憶される。
【0026】記憶回路173に土砂2の3次元形状デー
タが記憶回路173に記憶されると、土砂2の掘削動作
に移り、主制御装置171は、記憶回路173に記憶さ
れた掘削前の土砂2の3次元形状データを検索する。そ
して、主制御装置171は、検索した3次元形状データ
に基づいて、土砂2を効率的に掘削できるような第1回
目の掘削箇所22(図4)を決定し、その掘削箇所22
をバケット15により掘削させるための、第1,第2ア
ーム13,14及びバケット15の動作パターンデータ
を記憶回路173から取り出す。
【0027】この動作パターンデータは、次に述べる6
つの動作パターンのそれぞれにおける、旋回台12、第
1,第2アーム13,14、及びバケット15の揺動に
関与する、クローラ11、旋回台12及び第1,第2ア
ーム13,14に設けられた油圧モータ163、油圧シ
リンダ164への、油圧ポンプ161からの圧油供給パ
ターンに関するデータである。
【0028】まず、第1動作パターンは、図4に示すよ
うな、旋回台12の回転中心点Oから距離Lの初期位置
にあるバケット15を旋回、揺動させ、バケット15の
開口152を下に向けて第2アーム14の先端142を
土砂2の上端21に位置させるためのものである。第2
動作パターンは、第2アーム14の先端142を土砂2
の上端21に位置させた状態から、バケット15をその
開口152が上向きとなるように揺動させ、掘削箇所2
2の土砂2をバケット15で掘削させるためのものであ
る。第3動作パターンは、掘削箇所22の土砂2を掘削
した状態から上述の初期位置にバケット15の位置を戻
すためのものである。
【0029】第4動作パターンは、掘削箇所22の土砂
2を掘削して初期位置に戻ったたバケット15を、トラ
ック4の荷台等あらかじめ定められた移送先、例えばト
ラック4の荷台41上に移動させるためのものであり、
第5動作パターンは荷台41上でバケット15内の土砂
2を排出させるためのものであり、さらに、第6動作パ
ターンは、荷台41上で土砂2を排出した後のバケット
15を図4の初期位置に戻すためのものである。
【0030】そして、これら第1乃至第6動作パターン
に関する油圧モータ163、油圧シリンダ164への、
油圧ポンプ161からの圧油供給パターンを規定した動
作パターンデータは、主制御装置171から駆動制御装
置172に転送され、駆動制御装置172は、転送され
た圧油の供給パターン通りに油圧ポンプ161から油圧
モータ163及び油圧シリンダ164へ圧油が供給され
るように、油圧回路166系を制御する。
【0031】尚、旋回台12、第1,第2アーム13,
14、及びバケット15の旋回及び揺動中、主制御装置
171は、旋回角センサ111、第1アーム角度センサ
123、第2アーム角度センサ131、及びバケット角
度センサ141により検出された各部の角速度を監視
し、角速度が鈍った旋回、揺動箇所については、その旋
回、揺動に関与する油圧回路166系の油圧力が増大さ
れるように、比例制御弁165の弁開度の調節を行う。
【0032】以上の動作により第1回目の掘削動作が行
われると、先に述べた手順で掘削後の土砂2の形状測定
が再び行われ、これにより得られた、第1回目の掘削動
作後の土砂2の3次元形状データが記憶回路173に記
憶される。主制御装置171は、記憶回路173に新た
に記憶された第1回目の掘削動作後の土砂2の3次元形
状データに基づいて、土砂2を効率的に掘削できるよう
な第2回目の掘削箇所(図示せず)を決定し、その掘削
箇所をバケット15により掘削させるための、第1,第
2アーム13,14及びバケット15の動作パターンデ
ータを記憶回路173から取り出す。そして、以後、上
述と同様の動作により、第2回目以降の掘削箇所の掘削
と、掘削された土砂2の荷台41上への移動、荷台41
上での土砂2の排出、及び初期位置へのバケット15の
戻しの各動作が行われる。
【0033】尚、掘削箇所における土砂2の地面3から
の高さがバケット15の長さより短い場合には、バケッ
ト15が地面3に接触して掘削動作に支障が生じないよ
うに、第1動作パターン時に主制御装置171が、両者
の差の分だけ第2アーム14の先端142を土砂2の上
端21から上方にずらして位置させる。
【0034】このように、本実施例の掘削装置では、記
憶回路173に記憶された掘削土砂2の3次元形状デー
タに基づいて主制御装置171が、土砂2を効率的に掘
削できるような掘削箇所を決定するものとしたので、熟
練したオペレータが行う掘削動作を同等の掘削動作を無
人で行うことができ、よって、土砂の移送作業や掘削作
業の効率化及び省略化を図ることができる。
【0035】尚、本実施例では、掘削土砂2の3次元形
状をバケット15の外面151に設けた超音波センサ1
8で測定し、その測定により得られた3次元形状データ
を記憶回路173に記憶させるものとしたが、パワーシ
ョベル1とは別体の他の測定手段により掘削土砂2の3
次元形状を測定し、その測定データを記憶装置173に
記憶させるようにしてもよい。そして、上述した他の測
定手段により測定されて記憶装置173に記憶された測
定データに基づいて、第1回目の掘削箇所を決定し、第
2回目以降の掘削箇所の決定は、記憶装置173に記憶
された前記測定データと、主制御装置171が記憶回路
173から取り出した動作パターンデータとに基づい
て、主制御装置171内でシミュレートした、掘削後の
土砂2の3次元形状データに基づいて行うようにしても
よい。この場合には、主制御装置171がシミュレート
手段に相当する。
【0036】さらに、本実施例では、形状測定手段に超
音波センサ18を用いたが、それ以外の例えばレーザ測
距装置等を用いてもよい。加えて、本実施例では、地面
3上に堆積された土砂2の掘削箇所を決定する場合につ
いて説明したが、トラック4の荷台等地面以外の面に堆
積された土砂の掘削箇所を決定する場合や、地面に穴を
形成する際の掘削箇所を決定する場合にも本発明の装置
を適用できることはいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、土
砂を移送するためのアームの先端に土砂掘削用のバケッ
トが揺動可能に枢着され、このアーム及びバケットが駆
動手段により駆動手段される掘削装置に、掘削前におけ
る前記土砂の3次元形状データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記土砂の3次元形状データ
に基づいて、前記バケットによる掘削箇所を決定する制
御手段とを設けたので、土砂の移送作業や掘削作業を効
率よく無人で行うことができ、作業の効率化及び省略化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるパワーショベルとこれ
を用いて掘削する土砂とを示す側面図である。
【図2】図1のパワーショベルの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1及び図2に示す超音波センサのスキャン動
作に伴って入力する設定値を説明する説明図である。
【図4】図1に示すパワーショベルによる土砂の掘削動
作を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 パワーショベル(掘削装置) 2 土砂 22 掘削箇所 13 第1アーム(アーム) 14 第2アーム(アーム) 142 第2アーム先端(アーム先端) 15 バケット 16 駆動機構(駆動手段) 171 主制御装置(制御手段、シミュレート手段、形
状測定手段) 172 駆動制御装置(制御手段) 173 記憶回路(制御手段、記憶手段) 18 超音波センサ(形状測定手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土砂を移送するためのアームと、 前記アームの先端に揺動可能に枢着された土砂掘削用の
    バケットと、 前記アーム及びバケットを駆動する駆動手段と、 を備える掘削装置において、 掘削前における前記土砂の3次元形状データを記憶する
    記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記土砂の3次元形状データ
    に基づいて、前記バケットによる掘削箇所を決定する制
    御手段と、 を設けたことを特徴とする掘削装置。
  2. 【請求項2】 前記掘削箇所を掘削した後の土砂の3次
    元形状データをシミュレートするシミュレート手段をさ
    らに設け、前記制御手段は、前記シミュレート手段によ
    りシミュレートされた3次元形状データに基づいて、前
    記バケットによる2回目以降の掘削箇所を決定する請求
    項1記載の掘削装置。
  3. 【請求項3】 前記土砂の3次元形状を測定する形状測
    定手段をさらに設け、前記記憶手段には、前記形状測定
    手段で測定された前記掘削前における前記土砂の3次元
    形状データが記憶される請求項1記載の掘削装置。
  4. 【請求項4】 前記掘削箇所を掘削した後の土砂の3次
    元形状データを前記形状測定手段により測定して前記記
    憶手段に記憶させ、前記制御手段は、前記記憶手段に記
    憶された前記掘削箇所を掘削した後の土砂の3次元形状
    データに基づいて、前記バケットによる2回目以降の掘
    削箇所を決定する請求項3記載の掘削装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000136549A (ja) * 1998-10-09 2000-05-16 Carnegie Mellon Univ 自律掘削及びトラック載荷システム
JP2002328022A (ja) * 2001-05-02 2002-11-15 Komatsu Ltd 地形形状計測装置およびガイダンス装置
JP2014526627A (ja) * 2011-09-23 2014-10-06 ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー バケットを備えた作業機械のアタック姿勢を選択する方法
JP2022059042A (ja) * 2016-03-16 2022-04-12 住友重機械工業株式会社 ショベル及びショベルの計測システム
JP2023041850A (ja) * 2021-02-10 2023-03-24 住友重機械工業株式会社 ショベル及びショベル用のシステム

Cited By (5)

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