JPH06174099A - 金属ガスケット - Google Patents
金属ガスケットInfo
- Publication number
- JPH06174099A JPH06174099A JP879091A JP879091A JPH06174099A JP H06174099 A JPH06174099 A JP H06174099A JP 879091 A JP879091 A JP 879091A JP 879091 A JP879091 A JP 879091A JP H06174099 A JPH06174099 A JP H06174099A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bead
- combustion chamber
- metal gasket
- plate
- plate thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
［目的］製作性と耐久性及びシール性に優れた金属ガス
ケットを安価に提供することを目的とする。 ［構成］弾性金属板に並列して燃焼室孔３を穿設しそれ
ぞれの周縁に沿ってビード５を形成したビード基板１か
らなる金属ガスケットにおいて、該弾性金属板の板厚
を、燃焼室孔３を結ぶ中心線４上の板厚を最大板厚Ｔと
し且つその両側を徐々に薄くして均一の最小板厚ｔと
し、前記中心線４上に稜線を形成するようにして、単体
でまたは複数枚若しくはグロメット板２と積層固定して
使用する金属ガスケット。
ケットを安価に提供することを目的とする。 ［構成］弾性金属板に並列して燃焼室孔３を穿設しそれ
ぞれの周縁に沿ってビード５を形成したビード基板１か
らなる金属ガスケットにおいて、該弾性金属板の板厚
を、燃焼室孔３を結ぶ中心線４上の板厚を最大板厚Ｔと
し且つその両側を徐々に薄くして均一の最小板厚ｔと
し、前記中心線４上に稜線を形成するようにして、単体
でまたは複数枚若しくはグロメット板２と積層固定して
使用する金属ガスケット。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関、特に多気筒
内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロックの接合面
をシールするために使用する金属ガスケット、更に詳し
くは並列する燃焼室孔のそれぞれの周縁に沿ってビード
部を形成した弾性金属板からなるビード基板を積層した
金属ガスケットに関するものである。
内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロックの接合面
をシールするために使用する金属ガスケット、更に詳し
くは並列する燃焼室孔のそれぞれの周縁に沿ってビード
部を形成した弾性金属板からなるビード基板を積層した
金属ガスケットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、並列する燃焼室孔のそれぞれ
の周縁に沿ってビード部を形成した弾性金属板からなる
ビード基板を積層した金属ガスケットに関する発明、考
案は数多く存在するが、金属ガスケットが介装されるシ
リンダヘッドとシリンダブロックとの接合部において、
シリンダヘッドでは混合気の燃焼がほぼピストンの上死
点付近で完了するので、受ける熱量がシリンダブロック
より多くなるため、熱歪みによる影響を受けてシリンダ
ヘッドが上凹に変形し、シリンダヘッドの中央間隔が大
きくなる。このような接合面に一定の板厚からなるビー
ド基板を積層した金属ガスケットを介装し、ボルト締付
け力によりシールを果たそうとしても接合面の間隔が大
きいために、ビードの弾性復元力だけでは充分に補償で
きず、その結果、ビードによるシール力が不完全とな
り、リークを生じる欠点があった。このような欠点を解
消するために、ビード基板のビード上にスペーサ部材を
溶接、メッキ手段等で設けてビード高さを大きくしたも
のが考案され、実開昭６１−１６４５９号公報により公
知となっている。
の周縁に沿ってビード部を形成した弾性金属板からなる
ビード基板を積層した金属ガスケットに関する発明、考
案は数多く存在するが、金属ガスケットが介装されるシ
リンダヘッドとシリンダブロックとの接合部において、
シリンダヘッドでは混合気の燃焼がほぼピストンの上死
点付近で完了するので、受ける熱量がシリンダブロック
より多くなるため、熱歪みによる影響を受けてシリンダ
ヘッドが上凹に変形し、シリンダヘッドの中央間隔が大
きくなる。このような接合面に一定の板厚からなるビー
ド基板を積層した金属ガスケットを介装し、ボルト締付
け力によりシールを果たそうとしても接合面の間隔が大
きいために、ビードの弾性復元力だけでは充分に補償で
きず、その結果、ビードによるシール力が不完全とな
り、リークを生じる欠点があった。このような欠点を解
消するために、ビード基板のビード上にスペーサ部材を
溶接、メッキ手段等で設けてビード高さを大きくしたも
のが考案され、実開昭６１−１６４５９号公報により公
知となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにビード基
板のビード上にスペーサ部材を設けてビード高さを大き
くしたものは、従来のビードを有する金属ガスケットに
比べ、それなりの優れたシール機能を発揮するが、スペ
ーサの形成が極めて困難でコストアップとなるだけでな
く、寸法精度が確保できないこと、シリンダヘッドの変
形が一定間隔を形成する変形ではなく上凹となること等
が原因して、より優れたシール性を確保することができ
ず、また、スペーサ形成加工によってビード部の強度
（硬さ、引張り強さ等）に悪影響を与え、亀裂やヘタリ
の原因となるなど耐久性の低下を招来する等解決すべき
課題があった。
板のビード上にスペーサ部材を設けてビード高さを大き
くしたものは、従来のビードを有する金属ガスケットに
比べ、それなりの優れたシール機能を発揮するが、スペ
ーサの形成が極めて困難でコストアップとなるだけでな
く、寸法精度が確保できないこと、シリンダヘッドの変
形が一定間隔を形成する変形ではなく上凹となること等
が原因して、より優れたシール性を確保することができ
ず、また、スペーサ形成加工によってビード部の強度
（硬さ、引張り強さ等）に悪影響を与え、亀裂やヘタリ
の原因となるなど耐久性の低下を招来する等解決すべき
課題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、弾性金属板に並列して燃焼室孔を穿設しそ
れぞれの燃焼室孔の周縁に沿ってビード部を形成したビ
ード基板からなる金属ガスケットにおいて、該弾性金属
板の板厚を、燃焼室孔を結ぶ中心線上が最大となって稜
線を形成するようにし、これを単体でまたは複数枚若し
くはグロメット板と積層固定して使用するようにしたこ
とを特徴とするものである。
するために、弾性金属板に並列して燃焼室孔を穿設しそ
れぞれの燃焼室孔の周縁に沿ってビード部を形成したビ
ード基板からなる金属ガスケットにおいて、該弾性金属
板の板厚を、燃焼室孔を結ぶ中心線上が最大となって稜
線を形成するようにし、これを単体でまたは複数枚若し
くはグロメット板と積層固定して使用するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【０００５】
【作用】上記のように弾性金属板の板厚を、燃焼室孔を
結ぶ中心線上が最大となって稜線を形成するように変化
させることにより、シリンダヘッドの変形に対応してシ
ール面にビードが当接するようになると共に、最も変形
の大きい部分の板厚が最大となってばね特性をが大きく
なり、シリンダヘッドとシリンダブロックとの相対変位
を小さくするように作用する。
結ぶ中心線上が最大となって稜線を形成するように変化
させることにより、シリンダヘッドの変形に対応してシ
ール面にビードが当接するようになると共に、最も変形
の大きい部分の板厚が最大となってばね特性をが大きく
なり、シリンダヘッドとシリンダブロックとの相対変位
を小さくするように作用する。
【０００６】
【実施例】図１は実施例にかかる本発明の金属ガスケッ
トの一部を省略した平面図、図２は図１のＢ−Ｂ線にお
ける部分拡大断面図、図３は図１のＡ−Ａ線における拡
大断面図、図４、図５は他の実施例の図１のＢ−Ｂ線に
相当する部分拡大断面図、図６は加工前のビード基板の
部分平面図、図７は図６のＣ−Ｃ線における断面図であ
る。
トの一部を省略した平面図、図２は図１のＢ−Ｂ線にお
ける部分拡大断面図、図３は図１のＡ−Ａ線における拡
大断面図、図４、図５は他の実施例の図１のＢ−Ｂ線に
相当する部分拡大断面図、図６は加工前のビード基板の
部分平面図、図７は図６のＣ−Ｃ線における断面図であ
る。
【０００７】図１乃至図３に示した金属ガスケットは、
ビード基板１とグロメット板２を積層一体化したもので
あって、ビード基板１は、燃焼室孔３を結ぶ中心線４上
の板厚が最大板厚Ｔでその両側が徐々に薄くなって均一
の最小板厚ｔを形成し前記中心線４上に稜線を形成した
弾性金属板を素材として使用し、これに燃焼室孔３を並
列して開設するとともに、それぞれの燃焼室孔１の周縁
に一山のビード５を形成したものであり、該ビード基板
１にこれと平面形状を相似としたグロメット板２を重
ね、グロメット板２で燃焼室孔３及びまたはボルト孔６
の周縁を抱持して一体化した構成である。
ビード基板１とグロメット板２を積層一体化したもので
あって、ビード基板１は、燃焼室孔３を結ぶ中心線４上
の板厚が最大板厚Ｔでその両側が徐々に薄くなって均一
の最小板厚ｔを形成し前記中心線４上に稜線を形成した
弾性金属板を素材として使用し、これに燃焼室孔３を並
列して開設するとともに、それぞれの燃焼室孔１の周縁
に一山のビード５を形成したものであり、該ビード基板
１にこれと平面形状を相似としたグロメット板２を重
ね、グロメット板２で燃焼室孔３及びまたはボルト孔６
の周縁を抱持して一体化した構成である。
【０００８】上記のように構成した金属ガスケットのビ
ード基板１を構成する弾性金属板は、図６、図７に示す
ように圧延材料の段階において加工されるたものであ
り、ビード５はプレス加工により形成される。尚、上記
実施例ではビード基板１とグロメット板２を積層一体化
したものについて説明したが、板厚に前記変化を具備さ
せたビード基板１の単体を、または中板７を介して（図
４参照）若しくは介さずに（図示省略）二枚のビード基
板１、１を断面対称的に積層固定したものを、金属ガス
ケットとして使用する場合もあり、また、図５に示すよ
うに一定厚のビード基板１０を積層固定する場合もあ
る。さらにビード５は一山の場合に限定されるものでは
ない。
ード基板１を構成する弾性金属板は、図６、図７に示す
ように圧延材料の段階において加工されるたものであ
り、ビード５はプレス加工により形成される。尚、上記
実施例ではビード基板１とグロメット板２を積層一体化
したものについて説明したが、板厚に前記変化を具備さ
せたビード基板１の単体を、または中板７を介して（図
４参照）若しくは介さずに（図示省略）二枚のビード基
板１、１を断面対称的に積層固定したものを、金属ガス
ケットとして使用する場合もあり、また、図５に示すよ
うに一定厚のビード基板１０を積層固定する場合もあ
る。さらにビード５は一山の場合に限定されるものでは
ない。
【０００９】
【発明の効果】以上説明した本発明の金属ガスケット
は、弾性金属板に並列して燃焼室孔を穿設しそれぞれの
周縁に沿ってビード部を形成したビード基板からなる金
属ガスケットにおいて、該弾性金属板の板厚を、燃焼室
孔を結ぶ中心線上が最大となって稜線を形成するように
して、単体でまたは複数枚若しくはグロメット板と積層
固定して使用するようにしたから、 ａ、稜線部分のばね特性をアップして、更には、シリン
ダヘッドの変形の大きい部分においても面圧を確保し
て、繰り返し応力を低減させる。 ｂ、シリンダヘッドの変形の大きい燃焼室中央部に合わ
せて、板厚の選定が可能であり、燃焼室孔間に発生しや
すい面圧低下を防止することができる。 ｃ、金属ガスケットのビード部は高温ガスにさらされる
が、特に温度条件の厳しい燃焼室孔間の板厚がアップす
ることで、長期間使用時でのヘタリ、亀裂の発生等の防
止に役立ち、耐久性に優れた金属ガスケットを提供する
ことができる。 ｄ、シリンダヘッドの剛性に対する補償部を設ける必要
がない。 ｅ、加工コストが安価で加工精度を確実に確保できると
ともに強度の低下が防止でき、しかも表面仕上げ状態が
良好となり、よって耐久性のよいシール性の高い安価な
金属ガスケットが提供できる。
は、弾性金属板に並列して燃焼室孔を穿設しそれぞれの
周縁に沿ってビード部を形成したビード基板からなる金
属ガスケットにおいて、該弾性金属板の板厚を、燃焼室
孔を結ぶ中心線上が最大となって稜線を形成するように
して、単体でまたは複数枚若しくはグロメット板と積層
固定して使用するようにしたから、 ａ、稜線部分のばね特性をアップして、更には、シリン
ダヘッドの変形の大きい部分においても面圧を確保し
て、繰り返し応力を低減させる。 ｂ、シリンダヘッドの変形の大きい燃焼室中央部に合わ
せて、板厚の選定が可能であり、燃焼室孔間に発生しや
すい面圧低下を防止することができる。 ｃ、金属ガスケットのビード部は高温ガスにさらされる
が、特に温度条件の厳しい燃焼室孔間の板厚がアップす
ることで、長期間使用時でのヘタリ、亀裂の発生等の防
止に役立ち、耐久性に優れた金属ガスケットを提供する
ことができる。 ｄ、シリンダヘッドの剛性に対する補償部を設ける必要
がない。 ｅ、加工コストが安価で加工精度を確実に確保できると
ともに強度の低下が防止でき、しかも表面仕上げ状態が
良好となり、よって耐久性のよいシール性の高い安価な
金属ガスケットが提供できる。
【図１】図１は実施例にかかる金属ガスケットの一部を
省略した平面図である。
省略した平面図である。
【図２】図２は図１のＢ−Ｂ線における部分拡大断面図
である。
である。
【図３】図３は図１のＡ−Ａ線における拡大断面図であ
る。
る。
【図４】図４は他の実施例の図１のＢ−Ｂ線に相当する
部分拡大断面図である。
部分拡大断面図である。
【図５】図５はさらに他の実施例の図１のＢ−Ｂ線に相
当する部分拡大断面図である。
当する部分拡大断面図である。
【図６】図６は加工前のビード基板の部分平面図であ
る。
る。
【図７】図７は図６のＣ−Ｃ線における断面図である
１ ビード基板 ２ グロメット板 ３ 燃焼室孔 ４ 中心線 ５ ビード ６ ボルト孔 Ｔ 最大板厚 ｔ 最小板厚
Claims (4)
- 【請求項１】 弾性金属板に並列して燃焼室孔を穿設
し、それぞれの燃焼室孔の周縁に沿ってビード部を形成
したビード基板からなる金属ガスケットにおいて、該弾
性金属板の板厚を、燃焼室孔を結ぶ中心線上が最大とな
って稜線を形成するように変化させたことを特徴とする
金属ガスケット。 - 【請求項２】 弾性金属板の板厚が燃焼室孔を結ぶ中心
線上を最大として稜線を形成するように変化させたビー
ド基板に、グロメット板を積層固定したことを特徴とす
る金属ガスケット。 - 【請求項３】 弾性金属板の板厚が燃焼室孔を結ぶ中心
線上を最大として稜線を形成するように変化させたビー
ド基板相互を、中板を介して若しくは介さずに断面対称
的に積層固定したことを特徴とする金属ガスケット。 - 【請求項４】 ビード基板相互を、中板を介して若しく
は介さずに断面対称的に積層固定するにおいて、ビード
基板の一枚は均等板厚のものを使用した請求項３記載の
金属ガスケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP879091A JPH06174099A (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 金属ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP879091A JPH06174099A (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 金属ガスケット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06174099A true JPH06174099A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=11702662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP879091A Pending JPH06174099A (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 金属ガスケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06174099A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5586776A (en) * | 1994-08-19 | 1996-12-24 | Nippon Gasket Co., Ltd. | Laminated metal gasket having a varying bead structure, thickness, and overlap width |
| KR100314499B1 (ko) * | 1998-05-05 | 2001-11-15 | 이시카와 신이치로우 | 금속판 개스킷 |
| US7017918B2 (en) | 2001-10-25 | 2006-03-28 | Federal-Mogul World Wide, Inc. | Combustion stopper seal |
-
1991
- 1991-01-29 JP JP879091A patent/JPH06174099A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5586776A (en) * | 1994-08-19 | 1996-12-24 | Nippon Gasket Co., Ltd. | Laminated metal gasket having a varying bead structure, thickness, and overlap width |
| KR100314499B1 (ko) * | 1998-05-05 | 2001-11-15 | 이시카와 신이치로우 | 금속판 개스킷 |
| US7017918B2 (en) | 2001-10-25 | 2006-03-28 | Federal-Mogul World Wide, Inc. | Combustion stopper seal |
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