JPH06173675A - 多気筒水冷エンジンの冷却装置 - Google Patents
多気筒水冷エンジンの冷却装置Info
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- JPH06173675A JPH06173675A JP4350595A JP35059592A JPH06173675A JP H06173675 A JPH06173675 A JP H06173675A JP 4350595 A JP4350595 A JP 4350595A JP 35059592 A JP35059592 A JP 35059592A JP H06173675 A JPH06173675 A JP H06173675A
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- cooling water
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- jacket
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- Pending
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
る。 【構成】 エンジンEの気筒1を前後に配列し、エンジ
ンEの前部にシリンダジャケット2の冷却水入口3を開
け、冷却水入口3からシリンダジャケット2の前寄り部
4を仕切り壁5で気筒側通路6と迂回側通路7に分岐可
能に構成し、気筒側通路6を前寄りの気筒1に臨ませ、
迂回側通路7を当該気筒1から隔離する。気筒側通路6
を流れる冷却水は前寄りの気筒1を優先的に冷却し、迂
回側通路7の冷却水は、前寄りの気筒1から隔離されて
後寄りの気筒1を優先的に冷却する。このため、前後の
気筒1はバランス良く冷却される。
Description
却装置に関し、前後の気筒を均一に水冷できるものを提
供する。
の冷却装置の基本構造は、図1又は図4に示すように、
多気筒水冷エンジンEの気筒1を前後に配列し、各気筒
1を取り囲むようにシリンダジャケット2を形成し、エ
ンジンEの前部にシリンダジャケット2の冷却水入口3
を開け、冷却水を冷却水入口3からシリンダジャケット
2内に流通可能に構成した形式のものである。
ように、縦型水冷エンジンEの前部にウォータポンプ室
11を設け、ウォータポンプ室11の吐出側をシリンダ
ジャケット2の冷却水入口3に連通し、シリンダジャケ
ット2の冷却水出口8をヘッドジャケット10に各気筒
1毎に連通して、ウォータポンプから吐出された冷却水
を冷却水入口3からシリンダジャケット2内に流して各
気筒1を冷却し、冷却水出口8から上部のヘッドジャケ
ット10を経て、ラジエータ11で放熱可能に構成した
ものが一般的である。
方の冷却水入口3から流入した冷却水は先ず前寄りの気
筒1を冷却した後に、後側の気筒1を順番に冷却してい
く。このため、前側の気筒1ほど接触する冷却水の水温
が低く、後側の気筒1に行くほど前方の気筒の熱を付与
された冷却水が接触するため、その水温は高くなる。こ
の結果、後側の気筒1ほど冷却効率が悪くなり、熱負荷
の弊害が大きく現れて、シリンダライナやピストンリン
グが焼き付いたり、バルブステムなどに膠着が起こる。
本発明は、多気筒エンジンの前後の気筒を均一に水冷す
ることを技術的課題とする。
の手段を、実施例を示す図1〜図3により以下に説明す
る。即ち、本発明は前記基本構造の多気筒水冷エンジン
の冷却装置において、シリンダジャケット2の前部から
中間部に亘る前寄り部4を、気筒1に平行に設けた仕切
り壁5により気筒側通路6と迂回側通路7に分岐可能に
構成し、気筒側通路6を前寄りの気筒1に臨ませるとと
もに、迂回側通路7を前寄りの気筒1から仕切り壁5で
隔離したことを特徴とするものである。
前寄り部4に連続的に設けても良いし、断続的に設けて
も差し支えない。従って、上記気筒側通路6と迂回側通
路7は、冷却水入口3の流通上手側又は下手側のいずれ
かで分岐される。また、当該仕切り壁5はシリンダジャ
ケット2の前部周辺のみに設けても良いし、前部からシ
リンダジャケット2の前後方向の中央部当たりにまで長
く設けても差し支えない。
切り壁5で分岐されて気筒側通路6と迂回側通路7に別
れてシリンダジャケット2内を流れる。気筒側通路6を
流れる冷却水は前寄りの気筒1を優先的に冷却する。ま
た、迂回側通路7を流れる冷却水は、仕切り壁5で前寄
りの気筒1から隔離されるため、後寄りの気筒1を優先
的に冷却する。即ち、冷却水入口3から入った冷却水の
一部は、前寄りの気筒1の熱を吸熱せずに、低温のまま
直接的に後寄りの気筒1に接触して、これらの気筒1を
強力に冷却する。このため、低温の冷却水が気筒1の前
後に亘ってバランス良く接触して、前後の気筒1を均一
に水冷する。
却水を分岐状に流通させることにより、前後の気筒を均
一に水冷できるので、エンジンの冷却効率を向上できる
とともに、従来技術のような後寄りの気筒での熱負荷に
よる弊害を解消できる。
る。図1は実施例1を示す縦型3気筒水冷エンジンの冷
却装置の要部横断平面図、図2は同エンジンの概略縦断
右側面図である。
ンEの前方にラジエータ12を配置し、エンジンEのシ
リンダブロック13にシリンダヘッド14及びヘッドカ
バー15を搭載し、シリンダブロック13の前後に3個
の気筒1を配列する。上記各気筒1を取り囲むようにシ
リンダジャケット2を形成し、シリンダヘッド14にヘ
ッドジャケット10を設け、シリンダブロック13の前
部にウォータポンプ室11を設ける。
11の吸入側をラジエータ12の下部タンク12bに入
口管18を介して連通し、ウォータポンプ室11の吐出
側をシリンダジャケット2の前部に開けた冷却水入口3
に連通する。上記シリンダジャケット2の冷却水出口8
を上方のヘッドジャケット10に各気筒1毎に連通し、
ヘッドジャケット10の出口16を入口管17を介して
ラジエータ12の上部タンク12aに連通して、ウォー
タポンプから吐出された冷却水を冷却水入口3からシリ
ンダジャケット2内に流して各気筒1を冷却し、冷却水
出口8からヘッドジャケット10を経て、ラジエータ1
1で放熱可能に構成する。
は平面視で冷却水入口3から気筒1を囲繞するように左
右に別れるが、左側のシリンダジャケット2の前部から
中間部に亘る前寄り部4に(具体的には、冷却水入口3か
ら中央の気筒1の半分を覆う位置まで)仕切り壁5aを
連続的に立設し、当該仕切り壁5aにより気筒側通路6
と迂回側通路7に冷却水入口3の流通上手側で分岐可能
に構成する。また、右側のシリンダジャケット2の前寄
り部4に(即ち、左側と同じように冷却水入口3から中央
の気筒1の半分を覆う位置まで)仕切り壁5bを断続的
に立設し、当該仕切り壁5bで気筒側通路6と迂回側通
路7に分岐可能に構成する。即ち、右側の仕切り壁5b
は冷却水入口3に臨む部位が切除されて、気筒側通路6
と迂回側通路7はシリンダジャケット2内で分岐され
る。但し、上記仕切り壁5a及び5bは気筒1に平行に
縦向きに形成される。上記気筒側通路6は前寄りの気筒
1に臨み、迂回側通路7は前寄りの気筒1から仕切り壁
5で隔離される(図1参照)。
の冷却装置の機能を図1及び図2により述べる。ウォー
タポンプ室11から吐出された冷却水は、左側の仕切り
壁5aで冷却水入口3の流通上手側で二股状に分岐され
て、左側のシリンダジャケット2の迂回側通路7と、左
・右のシリンダジャケット2のうちの最前位の気筒1に
臨む部位とに別々に流入する。当該迂回側通路7に入っ
た冷却水は、前寄りの気筒1から隔離されるため、これ
らの気筒1の熱を余り吸熱しないまま、後寄りの気筒1
に接触する。
入した冷却水は、左側の気筒側通路6を通って前寄りの
気筒1を冷却するとともに、右側のシリンダジャケット
2に流入した後、仕切り壁5bで二股状に分岐される。
この右側のシリンダジャケット2では、前記切除部19
のために、冷却水は冷却水入口3の流通下手側で気筒側
通路6と迂回側通路流7に分岐されて流通する。右側の
気筒側通路6を通る冷却水は前側の気筒1を冷却しなが
ら、後寄りの気筒1に接触する。右側の迂回側通路7を
通る冷却水は、前寄りの気筒1の熱影響をほとんど受け
ないまま後寄りの気筒1に接触して冷却する。
いては、気筒側通路6を流れる冷却水は前寄りの気筒1
を優先的に冷却する。また、迂回側通路7を流れる冷却
水は仕切り壁5で前寄りの気筒1から隔離されるため、
前寄りの気筒1の熱を吸熱しないで低温状態のまま後寄
りの気筒1に接触して、これらの気筒1を優先的に且つ
強力に冷却する。このため、前後の気筒1は冷却水でバ
ランス良く均一に水冷され、エンジンEの冷却効率が向
上するとともに、従来技術のような後寄りの気筒での熱
負荷による弊害を解消できる。
例1の構造を基礎として、右側の仕切り壁を省略したも
のである。即ち、左側のシリンダジャケット2に仕切り
壁5を冷却水入口3から前寄りの気筒1にかけて連続的
に立設し、左側のシリンダジャケット2では、気筒側通
路6と迂回側通路7に分岐して冷却水を流するととも
に、右側のシリンダジャケット2では、仕切り壁による
分岐をなくして、冷却水を従来と同様に、気筒1の前側
から後側にいわば一本に束ねて流すように構成したもの
である。
造が簡単で安価に実施できるうえ、左側の迂回側通路7
の冷却水が後寄りの気筒1を強力に冷却するため、従来
技術に比べて、気筒1の前後での冷却効率は均一化でき
る。
装置の要部横断平面図である。
4…2の前寄り部、5…仕切り壁、6…気筒側通路、7
…迂回側通路、E…多気筒水冷エンジン。
Claims (1)
- 【請求項1】 多気筒水冷エンジン(E)の気筒(1)を前
後に配列し、各気筒(1)を取り囲むようにシリンダジャ
ケット(2)を形成し、エンジン(E)の前部にシリンダジ
ャケット(2)の冷却水入口(3)を開け、冷却水を冷却水
入口(3)からシリンダジャケット(2)内に流通可能に構
成した多気筒水冷エンジンの冷却装置において、 シリンダジャケット(2)の前部から中間部に亘る前寄り
部(4)を、気筒(1)に平行に設けた仕切り壁(5)により
気筒側通路(6)と迂回側通路(7)に分岐可能に構成し、 気筒側通路(6)を前寄りの気筒(1)に臨ませるととも
に、迂回側通路(7)を前寄りの気筒(1)から仕切り壁
(5)で隔離したことを特徴とする多気筒水冷エンジンの
冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4350595A JPH06173675A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 多気筒水冷エンジンの冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4350595A JPH06173675A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 多気筒水冷エンジンの冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06173675A true JPH06173675A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18411549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4350595A Pending JPH06173675A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 多気筒水冷エンジンの冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06173675A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1992
- 1992-12-04 JP JP4350595A patent/JPH06173675A/ja active Pending
Cited By (15)
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