JPH06173209A - 敷地拡張工法及びそれに使用する張り出しユニット - Google Patents
敷地拡張工法及びそれに使用する張り出しユニットInfo
- Publication number
- JPH06173209A JPH06173209A JP35164492A JP35164492A JPH06173209A JP H06173209 A JPH06173209 A JP H06173209A JP 35164492 A JP35164492 A JP 35164492A JP 35164492 A JP35164492 A JP 35164492A JP H06173209 A JPH06173209 A JP H06173209A
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- Japan
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- Road Paving Structures (AREA)
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 張り出しユニットを使用して、施工を容易に
行なえるようにするとともに、危険性を減少させる。 【構成】 複数本の張り出し梁6・6を平行に組み、こ
の張り出し部分に捨て型枠11を吊下げるように取り付
けて、張り出しユニット5を予め形成しておく。張り出
し梁6・6間には予め組んだ鉄筋組体12を配する。こ
の張り出しユニット5を複数個適宜間隔づつ離して用地
の上に設置し、捨て型枠11を取り付けた張り出し部分
を下り斜面側へ張り出す。隣合う張り出しユニット5・
5の捨て型枠11・11間には繋ぎ型枠17を掛け渡す
ようにする。この捨て型枠11・17内に硬化材である
コンクリート20を打設して張り出し部分を構築する。
行なえるようにするとともに、危険性を減少させる。 【構成】 複数本の張り出し梁6・6を平行に組み、こ
の張り出し部分に捨て型枠11を吊下げるように取り付
けて、張り出しユニット5を予め形成しておく。張り出
し梁6・6間には予め組んだ鉄筋組体12を配する。こ
の張り出しユニット5を複数個適宜間隔づつ離して用地
の上に設置し、捨て型枠11を取り付けた張り出し部分
を下り斜面側へ張り出す。隣合う張り出しユニット5・
5の捨て型枠11・11間には繋ぎ型枠17を掛け渡す
ようにする。この捨て型枠11・17内に硬化材である
コンクリート20を打設して張り出し部分を構築する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は山岳地や海浜などにお
いて、道路や建築物のための限られた用地を有効に利用
して、敷地を拡張する敷地拡張工法とそれに使用する張
り出しユニットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】出願人はこれまで、山岳地や海浜などの
道路や建築物の敷地の確保の難しい所で、谷側や海側へ
張り出す部分を構築して、敷地を拡張する敷地拡張工法
を提供してきた。特にその中で、埋め殺しの張り出し梁
と捨て型枠を使用する工法を、極めて有効な方法として
提案している。これは、型鋼やプレキャストコンクリー
ト製の梁を張り出し梁としたり、鋼板などを捨て型枠と
して使用するもので、張り出し梁の端部を用地上にて固
定し、中間部を用地の下り斜面側にて支え、一部を下り
斜面の上へ張り出すものである。適宜間隔づつ置いて設
置したこの張り出し梁の張り出た部分間に鉄筋と型枠を
掛け、コンクリートなどの硬化材を打設しげ張り出し部
分を構築する。この張り出し部分によって道路や建築物
の敷地を拡張するものである。 【0003】 【この発明が解決しようとする課題】このような敷地拡
張工法における課題は、型枠の設置において危険が伴う
ことである。つまり用地の下り斜面側に梁の一部を張り
出して、この張り出し部分に型枠を取り付けるのである
から、作業は困難であるとともに、作業者の落下という
危険を伴うものである。また張り出し梁を一本一本別個
に運搬する場合、型鋼などの梁にはねじれが生じ易いと
いう課題があるし、一本一本固定するのは極めて面倒な
作業であり、また一本だけであると、仮設置時に梁が転
倒してしまうという問題もある。 【0004】この発明で解決する別の課題は、隣合う張
り出し梁間に鉄筋を配筋するのが容易でなく、配筋作業
に大きな労力が必要となることである。また型鋼のよう
な梁であると、梁の左右の硬化材が縁切れてしまい、張
り出し部分全長に渡って連続性を得ることが難しいこと
である。 【0005】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、梁の設置、型枠の取付け作業が危
険なく容易に行なえるとともに、梁のねじれの発生や梁
の仮設置での転倒を防止するとともに、さらに張り出し
部分全長の一体化を図ることが可能な敷地拡張工法及び
それに使用する張り出しユニットを提供することを目的
とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明にかかる敷地拡
張工法は、複数本の張り出し梁と捨て型枠を予め組んだ
張り出しユニットを使用するものである。張り出し梁と
しては様々なものが使用できるもので、I型鋼やH型鋼
の型鋼、或いはプレキャストコンクリート製の梁を使用
することができる。また張り出し梁の少なくとも張り出
し部分に、鉄筋を通すための挿通孔を形成したものも使
用できる。例えば上下のほぼ平行な梁鋼材間を複数本の
連結鋼材によって梯子状やトラス状に連結した張り出し
梁も使用できる。連結鋼材の間を挿通孔にするものであ
る。このような張り出し梁を複数本平行に配して、組み
上げる。複数本とは二本でも三本でもよいということで
あり、組み上げるとは、適宜間隔離した梁間を鋼材など
によって連結して一体化するものである。 【0007】以上のように組んだ張り出し梁の張り出し
部分に捨て型枠を取り付ける。捨て型枠は通常の鋼板で
もよいが、鋼板を波板状にしたデッキプレートでもよい
し、エキスパンドメタルやクリンプ金網などの鋼製の網
状材でもよい。またコンクリートなどのセメント係硬化
材製のプレキャスト版や板状或いは網状に成形した合成
樹脂部材を型枠として採用してもよい。この捨て型枠
を、張り出し梁の張り出し部分の下面に溶接、ボルト、
結束線で固定する。隣合う張り出し梁間には、複数本の
主筋をフープ筋によって組んだ鉄筋組体を配してもよ
い。鉄筋組体の左右には係止部を突出しておき、この係
止部を張り出し梁に引っ掛けて鉄筋組体を吊下げるれ
ば、硬化材のかぶりも有効に確保できる。 【0008】以上のような張り出しユニットを用地上に
設置し、捨て型枠を取り付けた部分を用地から張り出
す。張り出しユニットの端部はグラウンドアンカーなど
に固定してもよいし、地中に形成したカウンターウエイ
トに固定してもよい。また張り出し側は地中に埋設した
支持杭によって支えてもよいし、地中に形成した地中梁
状の地中支持体によって支えてもよい。張り出しユニッ
トは複数個を適宜間隔づつ離して設置し、隣合うユニッ
トの捨て型枠間に掛け渡すように繋ぎ捨て型枠を設置す
る。以上のように設置した捨て型枠内にコンクリートな
どの硬化材を打設して硬化させる。 【0009】 【実施例】以下、図に示す一実施例に基づきこの発明を
詳細に説明する。実施例は既存の道路用地を利用して、
この幅を拡大して道路敷地を拡張する場合に実施した例
である。図において1は道路用地であり、この用地1の
奥、つまり道路の山側や建築物が立ち並んだ側にカウン
ターウエイト2を形成してある。カウンターウエイト2
は、地盤に溝を掘削し、この中にコンクリート3を打設
して形成してある。用地1の下り斜面側、つまりは谷や
海浜などにの側には、地中梁状の地中支持体4が形成し
てある。地中支持体4は地盤に溝を掘削して、この中に
コンクリート3を打設して形成してある。カウンターウ
エイト2も地中支持体4も、実施例では道路の進行方向
に連続して形成されているが、道路進行方向に適宜間隔
づつ離して間欠的に形成してもよい。 【0010】図において5は張り出しユニットであり、
二本の張り出し梁6・6の両端をL型アングル材7・7
によってそれぞれ連結して方形状に組んである。張り出
し梁6は平行な二本の平板状の梁鋼材8・8間を、同じ
く平板状の連結鋼材9によってトラス状に組んだもので
ある。連結鋼材9の間の間隙を挿通孔10とする。左右
の張り出し梁6・6の張り出し部分にデッキプレートか
らなる捨て型枠11が溶接などによって固定されてい
る。隣合う張り出し梁6・6間には、鉄筋組体12を設
置しておく。鉄筋組体12は四本の主筋13を複数のフ
ープ筋14によって連結し、更に上部左右に鉄筋からな
る係止部15を突出してある。この鉄筋組体12を張り
出し梁6・6間に配し、係止部15・15を左右の梁6
・6に引っ掛けて吊下げる。 【0011】このような張り出しユニット5を複数個適
宜間隔づつ離して設置する。張り出しユニット5の端部
はカウンターユニット2上におき、カウンターウエイト
2上に突出させたボルト16を通してナットにより固定
する。張り出しユニット5の中間部は地中支持体4上に
載置して、同じくボルト16を通してナットにより固定
する。このとき図9に示すように、張り出し梁6の中間
部のにナット17を取り付けておき、このナット17に
螺合したボルト18を回してボルト18の突出長さを変
えることにより、張り出しユニット5の張り出し部分の
高さ調整が可能となる。 【0012】隣合う張り出しユニット5・5の捨て型枠
11・11間に掛け渡すように、繋ぎ捨て型枠17を設
置する。この後、この張り出しユニット5・5間にも鉄
筋組体12を配する。また張り出し梁6の挿通孔10を
利用して、図10に示すように鉄筋19を張り出し梁6
・6に交差する方向に通し、張り出し部分の一体化を図
っている。用地上の張り出し梁6・6間、及び以上のよ
うな張り出しユニット5の捨て型枠11と繋ぎ捨て型枠
17の中にコンクリート20を打設して硬化させ、張り
出し部分を含む道路敷地を形成する。 【0013】 【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以
下のような効果を得ることができる。 張り出し梁と捨て型枠を予め組み上げた張り出しユニ
ットを使用するため、梁と型枠の設置が極めて容易にな
り、作業が短期化される。 張り出し梁は複数本をユニット化したため、仮設置の
場合に梁が転倒することがなく、作業がスムーズに行な
える。 複数本の張り出し梁を組み上げた状態で運搬・保管で
きるため、梁のねじれがおきにくく、設計通りの施工が
可能となる。 間隔を置いて設置した張り出しユニットの捨て型枠間
には、繋ぎ型枠を掛け渡すように設置するため、全体の
施工が容易になり、型枠取付けの危険性も減少する。 予め組んだ鉄筋組体を張り出し梁間に設置するため、
鉄筋の配筋が極めて容易に行なえる。 鉄筋組体の左右に係止部を突出させておき、この係止
部を梁に引っ掛けるようにして吊下げることにより、鉄
筋が型枠より浮き上がり、硬化材を打設したときにかぶ
りを確保することができる。 少なくとも張り出し部分に挿通孔を有する張り出し梁
を使用することにより、鉄筋を梁に交差する方向に通す
ことができ、張り出し部分の一体化を図ることができ
る。また型枠内に打設した硬化材も挿通孔を通して一体
化して、張り出し部分の強度を高めることができる。 挿通孔を開けた梁を使用することにより、梁の重量を
軽量化でき、様々な設計に対応することができる。
いて、道路や建築物のための限られた用地を有効に利用
して、敷地を拡張する敷地拡張工法とそれに使用する張
り出しユニットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】出願人はこれまで、山岳地や海浜などの
道路や建築物の敷地の確保の難しい所で、谷側や海側へ
張り出す部分を構築して、敷地を拡張する敷地拡張工法
を提供してきた。特にその中で、埋め殺しの張り出し梁
と捨て型枠を使用する工法を、極めて有効な方法として
提案している。これは、型鋼やプレキャストコンクリー
ト製の梁を張り出し梁としたり、鋼板などを捨て型枠と
して使用するもので、張り出し梁の端部を用地上にて固
定し、中間部を用地の下り斜面側にて支え、一部を下り
斜面の上へ張り出すものである。適宜間隔づつ置いて設
置したこの張り出し梁の張り出た部分間に鉄筋と型枠を
掛け、コンクリートなどの硬化材を打設しげ張り出し部
分を構築する。この張り出し部分によって道路や建築物
の敷地を拡張するものである。 【0003】 【この発明が解決しようとする課題】このような敷地拡
張工法における課題は、型枠の設置において危険が伴う
ことである。つまり用地の下り斜面側に梁の一部を張り
出して、この張り出し部分に型枠を取り付けるのである
から、作業は困難であるとともに、作業者の落下という
危険を伴うものである。また張り出し梁を一本一本別個
に運搬する場合、型鋼などの梁にはねじれが生じ易いと
いう課題があるし、一本一本固定するのは極めて面倒な
作業であり、また一本だけであると、仮設置時に梁が転
倒してしまうという問題もある。 【0004】この発明で解決する別の課題は、隣合う張
り出し梁間に鉄筋を配筋するのが容易でなく、配筋作業
に大きな労力が必要となることである。また型鋼のよう
な梁であると、梁の左右の硬化材が縁切れてしまい、張
り出し部分全長に渡って連続性を得ることが難しいこと
である。 【0005】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、梁の設置、型枠の取付け作業が危
険なく容易に行なえるとともに、梁のねじれの発生や梁
の仮設置での転倒を防止するとともに、さらに張り出し
部分全長の一体化を図ることが可能な敷地拡張工法及び
それに使用する張り出しユニットを提供することを目的
とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明にかかる敷地拡
張工法は、複数本の張り出し梁と捨て型枠を予め組んだ
張り出しユニットを使用するものである。張り出し梁と
しては様々なものが使用できるもので、I型鋼やH型鋼
の型鋼、或いはプレキャストコンクリート製の梁を使用
することができる。また張り出し梁の少なくとも張り出
し部分に、鉄筋を通すための挿通孔を形成したものも使
用できる。例えば上下のほぼ平行な梁鋼材間を複数本の
連結鋼材によって梯子状やトラス状に連結した張り出し
梁も使用できる。連結鋼材の間を挿通孔にするものであ
る。このような張り出し梁を複数本平行に配して、組み
上げる。複数本とは二本でも三本でもよいということで
あり、組み上げるとは、適宜間隔離した梁間を鋼材など
によって連結して一体化するものである。 【0007】以上のように組んだ張り出し梁の張り出し
部分に捨て型枠を取り付ける。捨て型枠は通常の鋼板で
もよいが、鋼板を波板状にしたデッキプレートでもよい
し、エキスパンドメタルやクリンプ金網などの鋼製の網
状材でもよい。またコンクリートなどのセメント係硬化
材製のプレキャスト版や板状或いは網状に成形した合成
樹脂部材を型枠として採用してもよい。この捨て型枠
を、張り出し梁の張り出し部分の下面に溶接、ボルト、
結束線で固定する。隣合う張り出し梁間には、複数本の
主筋をフープ筋によって組んだ鉄筋組体を配してもよ
い。鉄筋組体の左右には係止部を突出しておき、この係
止部を張り出し梁に引っ掛けて鉄筋組体を吊下げるれ
ば、硬化材のかぶりも有効に確保できる。 【0008】以上のような張り出しユニットを用地上に
設置し、捨て型枠を取り付けた部分を用地から張り出
す。張り出しユニットの端部はグラウンドアンカーなど
に固定してもよいし、地中に形成したカウンターウエイ
トに固定してもよい。また張り出し側は地中に埋設した
支持杭によって支えてもよいし、地中に形成した地中梁
状の地中支持体によって支えてもよい。張り出しユニッ
トは複数個を適宜間隔づつ離して設置し、隣合うユニッ
トの捨て型枠間に掛け渡すように繋ぎ捨て型枠を設置す
る。以上のように設置した捨て型枠内にコンクリートな
どの硬化材を打設して硬化させる。 【0009】 【実施例】以下、図に示す一実施例に基づきこの発明を
詳細に説明する。実施例は既存の道路用地を利用して、
この幅を拡大して道路敷地を拡張する場合に実施した例
である。図において1は道路用地であり、この用地1の
奥、つまり道路の山側や建築物が立ち並んだ側にカウン
ターウエイト2を形成してある。カウンターウエイト2
は、地盤に溝を掘削し、この中にコンクリート3を打設
して形成してある。用地1の下り斜面側、つまりは谷や
海浜などにの側には、地中梁状の地中支持体4が形成し
てある。地中支持体4は地盤に溝を掘削して、この中に
コンクリート3を打設して形成してある。カウンターウ
エイト2も地中支持体4も、実施例では道路の進行方向
に連続して形成されているが、道路進行方向に適宜間隔
づつ離して間欠的に形成してもよい。 【0010】図において5は張り出しユニットであり、
二本の張り出し梁6・6の両端をL型アングル材7・7
によってそれぞれ連結して方形状に組んである。張り出
し梁6は平行な二本の平板状の梁鋼材8・8間を、同じ
く平板状の連結鋼材9によってトラス状に組んだもので
ある。連結鋼材9の間の間隙を挿通孔10とする。左右
の張り出し梁6・6の張り出し部分にデッキプレートか
らなる捨て型枠11が溶接などによって固定されてい
る。隣合う張り出し梁6・6間には、鉄筋組体12を設
置しておく。鉄筋組体12は四本の主筋13を複数のフ
ープ筋14によって連結し、更に上部左右に鉄筋からな
る係止部15を突出してある。この鉄筋組体12を張り
出し梁6・6間に配し、係止部15・15を左右の梁6
・6に引っ掛けて吊下げる。 【0011】このような張り出しユニット5を複数個適
宜間隔づつ離して設置する。張り出しユニット5の端部
はカウンターユニット2上におき、カウンターウエイト
2上に突出させたボルト16を通してナットにより固定
する。張り出しユニット5の中間部は地中支持体4上に
載置して、同じくボルト16を通してナットにより固定
する。このとき図9に示すように、張り出し梁6の中間
部のにナット17を取り付けておき、このナット17に
螺合したボルト18を回してボルト18の突出長さを変
えることにより、張り出しユニット5の張り出し部分の
高さ調整が可能となる。 【0012】隣合う張り出しユニット5・5の捨て型枠
11・11間に掛け渡すように、繋ぎ捨て型枠17を設
置する。この後、この張り出しユニット5・5間にも鉄
筋組体12を配する。また張り出し梁6の挿通孔10を
利用して、図10に示すように鉄筋19を張り出し梁6
・6に交差する方向に通し、張り出し部分の一体化を図
っている。用地上の張り出し梁6・6間、及び以上のよ
うな張り出しユニット5の捨て型枠11と繋ぎ捨て型枠
17の中にコンクリート20を打設して硬化させ、張り
出し部分を含む道路敷地を形成する。 【0013】 【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以
下のような効果を得ることができる。 張り出し梁と捨て型枠を予め組み上げた張り出しユニ
ットを使用するため、梁と型枠の設置が極めて容易にな
り、作業が短期化される。 張り出し梁は複数本をユニット化したため、仮設置の
場合に梁が転倒することがなく、作業がスムーズに行な
える。 複数本の張り出し梁を組み上げた状態で運搬・保管で
きるため、梁のねじれがおきにくく、設計通りの施工が
可能となる。 間隔を置いて設置した張り出しユニットの捨て型枠間
には、繋ぎ型枠を掛け渡すように設置するため、全体の
施工が容易になり、型枠取付けの危険性も減少する。 予め組んだ鉄筋組体を張り出し梁間に設置するため、
鉄筋の配筋が極めて容易に行なえる。 鉄筋組体の左右に係止部を突出させておき、この係止
部を梁に引っ掛けるようにして吊下げることにより、鉄
筋が型枠より浮き上がり、硬化材を打設したときにかぶ
りを確保することができる。 少なくとも張り出し部分に挿通孔を有する張り出し梁
を使用することにより、鉄筋を梁に交差する方向に通す
ことができ、張り出し部分の一体化を図ることができ
る。また型枠内に打設した硬化材も挿通孔を通して一体
化して、張り出し部分の強度を高めることができる。 挿通孔を開けた梁を使用することにより、梁の重量を
軽量化でき、様々な設計に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる敷地拡張工法の一実施例の斜
視図である。 【図2】張り出しユニットの斜視図である。 【図3】施工状態の断面図である。 【図4】施工状態の断面図である。 【図5】施工状態の断面図である。 【図6】張り出しユニットの設置状態の正面図である。 【図7】鉄筋組体の設置状態の正面図である。 【図8】繋ぎ型枠を設置する状態の正面図である。 【図9】高さ調整用のボルトの斜視図である。 【図10】梁と交差方向に鉄筋を配した状態の正面図で
ある。 【符号の説明】 1 用地 2 カウンターウエイト 4 地中支持体 5 張り出しユニット 6 張り出し梁 8 梁鋼材 9 連結鋼材 10 挿通孔 11 捨て型枠 12 鉄筋組体 13 主筋 14 フープ筋 15 係止部 17 繋ぎ捨て型枠 19 鉄筋 20 コンクリート
視図である。 【図2】張り出しユニットの斜視図である。 【図3】施工状態の断面図である。 【図4】施工状態の断面図である。 【図5】施工状態の断面図である。 【図6】張り出しユニットの設置状態の正面図である。 【図7】鉄筋組体の設置状態の正面図である。 【図8】繋ぎ型枠を設置する状態の正面図である。 【図9】高さ調整用のボルトの斜視図である。 【図10】梁と交差方向に鉄筋を配した状態の正面図で
ある。 【符号の説明】 1 用地 2 カウンターウエイト 4 地中支持体 5 張り出しユニット 6 張り出し梁 8 梁鋼材 9 連結鋼材 10 挿通孔 11 捨て型枠 12 鉄筋組体 13 主筋 14 フープ筋 15 係止部 17 繋ぎ捨て型枠 19 鉄筋 20 コンクリート
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数本の張り出し梁を平行に組み、この
張り出し梁の張り出し部分に捨て型枠を固定した張り出
しユニットを複数適宜間隔離して用地上に設置して捨て
型枠を取り付けた部分を用地から張り出し、この離隔し
て設置した張り出しユニットの捨て型枠の端部間に繋ぎ
捨て型枠を掛け、この捨て型枠内に硬化材を打設して張
り出し部分を構築してなる敷地拡張工法。 【請求項2】 複数本の張り出し梁を平行に組み、この
張り出し梁の張り出し部分に捨て型枠を固定してなる張
り出しユニット。 【請求項3】 複数本の張り出し梁を平行に組み、この
張り出し梁の張り出し部分に捨て型枠を固定し、隣合う
張り出し梁間に複数本の主筋をフープ筋によって組んだ
鉄筋組体を配してなる張り出しユニット。 【請求項4】 鉄筋組体の左右には係止部を突出させて
おき、この係止部を張り出し梁上に引っ掛けて、鉄筋組
体を張り出し梁間に吊下げて固定したことを特徴とする
請求項3記載の張り出しユニット。 【請求項5】 張り出し梁の少なくとも用地からの張り
出し部分には、補強材挿通孔を形成したことを特徴とす
る請求項2又は3記載の張り出しユニット。 【請求項6】 捨て型枠として鋼製の波板からなるデッ
キプレートを採用したことを特徴とする請求項2又は3
記載の張り出しユニット。 【請求項7】 捨て型枠として鋼製の網材を採用したこ
とを特徴とする請求項2又は3記載の張り出しユニッ
ト。 【請求項9】 捨て型枠としてセメント係硬化材製のプ
レキャスト版を採用したことを特徴とする請求項2又は
3記載の張り出しユニット。 【請求項10】 捨て型枠として合成樹脂製部材を採用
したことを特徴とする請求項2又は3記載の張り出しユ
ニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4351644A JP2547387B2 (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 敷地拡張工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4351644A JP2547387B2 (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 敷地拡張工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06173209A true JPH06173209A (ja) | 1994-06-21 |
JP2547387B2 JP2547387B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=18418652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4351644A Expired - Fee Related JP2547387B2 (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 敷地拡張工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547387B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5557179A (en) * | 1978-10-23 | 1980-04-26 | Seikosha Co Ltd | Multi-function electronic watch |
JPH0245721A (ja) * | 1988-08-05 | 1990-02-15 | Fuji Electric Co Ltd | 絶対圧型半導体圧力センサ |
JP3099001U (ja) * | 2003-07-02 | 2004-03-25 | 邱 全成 | 安定積載が可能なレンガ構造 |
-
1992
- 1992-12-08 JP JP4351644A patent/JP2547387B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5557179A (en) * | 1978-10-23 | 1980-04-26 | Seikosha Co Ltd | Multi-function electronic watch |
JPH0245721A (ja) * | 1988-08-05 | 1990-02-15 | Fuji Electric Co Ltd | 絶対圧型半導体圧力センサ |
JP3099001U (ja) * | 2003-07-02 | 2004-03-25 | 邱 全成 | 安定積載が可能なレンガ構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2547387B2 (ja) | 1996-10-23 |
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