JPH06171582A - 水面浮遊物回収船 - Google Patents

水面浮遊物回収船

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JPH06171582A
JPH06171582A JP4056714A JP5671492A JPH06171582A JP H06171582 A JPH06171582 A JP H06171582A JP 4056714 A JP4056714 A JP 4056714A JP 5671492 A JP5671492 A JP 5671492A JP H06171582 A JPH06171582 A JP H06171582A
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conveyor
long
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recovery
water surface
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Akira Sawa
明 澤
Kenichi Onoda
賢一 小野田
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UNYUSHO DAISAN KOWAN KENSETSU KYOKUCHO
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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UNYUSHO DAISAN KOWAN KENSETSU KYOKUCHO
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長尺物浮遊物の切断作業の作業能率を高め且つ
省力化を図り得る水面浮遊物回収船を提供する。 【構成】左右の船体1間の前部に対応する位置に浮遊物
を後方に搬送する回収用コンベア4を設け、回収用コン
ベア4の後端側に浮遊物のうちの短尺物浮遊物を左右の
船体1間の水面上へ自重落下させる選別装置7を設け、
選別装置7の後側に回収用コンベア4から供給される長
尺物浮遊物を後方へ搬送して受け取る長尺物コンベア1
0を設け、長尺物コンベア10上を後方へ搬送される長
尺物浮遊物を左側方向又は右側方向へ択一的に案内する
ガイド装置15を設け、長尺物コンベア10の左右両側
に長尺物コンベア10から供給される長尺物浮遊物を受
け止めて載置支持する支持装置25を夫々設け、各支持
装置25に、長尺物浮遊物を適当長さ毎に切断する複数
の切断装置30を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水面浮遊物回収船に関
し、特に木材などの長尺物浮遊物の回収作業における省
力化を図り得るようにした水面浮遊物回収船に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、海洋、河川及び湖沼における航
行安全や環境保全を図る為、これら水面に浮遊する木
材、板切れ及び各種容器類などを含む水面浮遊物は水面
浮遊物回収船により回収されていた。一般に、水面浮遊
物回収船としては双胴船が広く用いられ、左右の船体間
の前端部から水面浮遊物を回収し、左右の船体間の後部
に配設した複数のコンテナに回収した水面浮遊物を収容
するようになっており、各コンテナに収容された水面浮
遊物はコンテナ毎にクレーンにより陸揚げされ、その後
ゴミ焼却場や埋立地に運搬されて廃棄処分される。ま
た、回収された水面浮遊物のうち板切れや容器類など短
尺物浮遊物は、コンテナ毎に収容可能であり且つ陸揚げ
後もそのまま処分可能であるが、木材などの長尺物浮遊
物は複数のコンテナに亙って収容されるため、そのまま
では陸揚げできず又廃棄処分もできないので、回収作業
後、コンテナ内に作業員が入って人手により適当長さ毎
に切断していた。
【0003】一方、水面浮遊物の回収効率を高めるよう
にした水面浮遊物回収船としては、例えば実公昭54−
25837号公報には、ローラ部材の外周に所定間隔毎
に複数のフラットバーを装着したロータを左右の船体間
の前端部に設け、このロータを回転駆動して発生する水
流により水面浮遊物を後方に案内するとともに案内され
た水面浮遊物をコンベアでコンテナに搬送するようにし
た水面浮遊物回収船が記載され、実公昭55−1463
6号公報には、回転軸部材に装着した複数のディスク部
材とディスク部材間にルーバ状に装着した複数の翼部材
とからなるロータを左右の船体間の前端部に設け且つロ
ータの下方に整流板を設けることにより、水流の発生効
率を高めた水面浮遊物回収船が記載され、更に、特公昭
55−31037号公報には、前記ロータに代えて複数
の水ジェットノズルを左右の船体間の前端部に設け、水
ジェットにより水流を発生させるようにした水面浮遊物
回収船が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の水面浮遊物
回収船においては、種々の浮遊物を収容したコンテナ内
で長尺物浮遊物の切断作業を行うため、切断作業に多大
な労力・時間を要し作業能率が大幅に低下するという問
題がある。また、この切断作業のために常時5〜8人の
作業員を乗船させなければならず、人的効率が著しく低
下するという問題がある。一方、前記各公報に記載の水
面浮遊物回収船においては、水面浮遊物の回収効率は高
められるが、長尺物浮遊物に対する前記問題を解消する
ことはできない。
【0005】本発明の目的は、長尺物浮遊物の切断作業
の作業能率を高め且つ省力化を図り得る水面浮遊物回収
船を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水面浮遊物
回収船は、水面浮遊物を回収する為の双胴型の水面浮遊
物回収船において、平面視にて左右の船体間の前部に対
応する位置に設けられた後方上り傾斜状の通水構造の回
収用コンベアであって、前端部が左右の船体間で水面下
に位置し且つ後端部が上甲板よりも十分に高く位置する
回収用コンベアを設け、前記回収用コンベアの後端側に
回収用コンベアから供給される浮遊物のうちの短尺物浮
遊物を左右の船体間の水面上へ自重落下させる選別装置
を設け、前記選別装置の後端近傍部から後方へ延び且つ
回収用コンベアから供給される長尺物浮遊物を後方へ搬
送して受け取る長尺物コンベアを設け、前記長尺物コン
ベア上を後方へ搬送される長尺物浮遊物を左側方向又は
右側方向へ択一的に案内するガイド装置を設け、前記長
尺物コンベアの左右両側に長尺物コンベアから供給され
る長尺物浮遊物をその長さ方向適当間隔おきに受け止め
て載置支持する支持装置を夫々設け、前記各支持装置
に、その上の長尺物浮遊物を適当長さ毎に切断する複数
の切断装置を設けたものである。
【0007】
【作用】本発明に係る水面浮遊物回収船においては、水
面浮遊物を回収する際、水面浮遊物は、水面下に位置し
た回収用コンベアの前端部からすくい上げられて後方に
搬送される。回収用コンベアは通水構造になっているの
で、浮遊物がコンベア上を搬送される間に浮遊物の水切
りが行われる。浮遊物が回収用コンベアによりその後端
側の選別装置に供給されると、浮遊物のうちの短尺物浮
遊物は選別装置により左右の船体間の水面上へ自重落下
し、左右の船体間の後部に配設されたコンテナに収容さ
れる。一方、浮遊物のうちの長尺物浮遊物は、選別装置
を介して長尺物コンベアにより後方へ搬送されて受け取
られる。長尺物コンベア上を後方に搬送される長尺物浮
遊物は、ガイド装置により左側方向又は右側方向へ択一
的に案内されて長尺物コンベアの左側又は右側の支持装
置に供給される。支持装置に供給された長尺物浮遊物
は、支持装置によりその長さ方向適当間隔おきに受け止
められて載置支持され、次に各支持装置に設けられた複
数の切断装置により適当長さ毎に切断される。切断され
た長尺浮遊物は、コンベアやシューなどを介して左右の
船体間の水面上に落下させてコンテナに収容することも
可能であるし、直接コンテナに送給するようにしてもよ
い。このように浮遊物は、短尺物浮遊物と長尺物浮遊物
とに自動的に選別されるとともに、長尺物浮遊物は切断
装置により適当長さ毎に自動的に切断されるので、長尺
物浮遊物の切断作業の作業能率を大幅に向上させること
が出来る。また、切断作業のための多くの作業員を乗船
させる必要がなくなり、大幅な省力化を図ることが出来
る。
【0008】
【発明の効果】本発明に係る水面浮遊物回収船によれ
ば、以上作用の項で説明したように、回収用コンベア、
選別装置、長尺物コンベア、ガイド装置、支持装置及び
切断装置を設け、選別装置により浮遊物を短尺物浮遊物
と長尺物浮遊物とに自動的に選別し、切断装置により長
尺物浮遊物を適当長さ毎に自動的に切断するように構成
したので、長尺物浮遊物の切断作業の作業能率を大幅に
向上させることが出来ること、切断作業のための多くの
作業員を乗船させる必要がなくなり、大幅な省力化を図
ることが出来ること、などの効果が得られる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、内海に浮遊する水面浮遊物を回
収する為の双胴型の水面浮遊物回収船(以下、回収船と
いう)に本発明を適用したものである。尚、回収船の前
後左右を基準に前後左右方向を定義して説明する。回収
船Sは、船長約25m、最大推進馬力約1000PS、
定員4名であり、船長1名、機関長1名、作業員1名及
び予備員1名が乗船するようになっている。尚、浮遊物
Fの探査時の船速は約10ノット、浮遊物Fの回収時の
船速は約3〜4ノットである。
【0010】次に、回収船Sに装備された浮遊物回収用
の各種装置について説明する。先ず、木材などの長尺物
浮遊物FLを左右の船体1間に導入する為の補助導入装
置3について説明する。図1・図2に示すように、回収
船Sの左右の船体1の前端部には夫々支軸部材2が鉛直
方向向きに且つ軸心回りに回転自在に設けられ、各支軸
部材2には、平行リンク式の導入補助装置3が設けられ
ている。各導入補助装置3は、油圧シリンダ(図示略)
によりその前端部が水面下に位置した使用位置(図1に
実線図示)と水面上方に位置した不使用位置(図1に2
点鎖線図示)とに位置切換可能になっている。左右の船
体1内には、支軸部材2を回転駆動する為の電動モータ
などからなる駆動装置(図示略)が夫々設けられ、導入
補助装置3を使用位置に位置させた状態で支軸部材2を
回転駆動することにより、導入補助装置3を旋回させて
長尺物浮遊物FLを左右の船体1間に導入することがで
き、また、導入補助装置3を不使用位置に位置させた状
態で支軸部材2を回転駆動することにより、導入補助装
置3を船体1上の格納位置(図2に2点鎖線図示)に格
納できるようになっている。次に、左右の船体1間の前
端部に導入された浮遊物Fをすくい上げて後方に搬送す
る為の回収用コンベア4について説明する。回収用コン
ベア4は左右の船体1間の前部に対応する位置に配設さ
れ、通水構造の無端帯4aを備えている。左右の船体1
の上甲板には夫々立壁5(図3参照)が設けられ、左右
の立壁5の前端部の上甲板より十分に高い位置には、左
右方向向きに支軸部材6が軸心回りに回転自在に設けら
れ、回収用コンベア4の後端部は支軸部材6に固定支持
されている。左右の立壁5には、支軸部材6を回転駆動
する為の電動モータなどからなる駆動装置(図示略)が
夫々設けられ、支軸部材6を回転駆動することにより、
回収用コンベア4は、その前端部が水面下に位置した使
用位置(図1に実線図示)と水面上方に位置した格納位
置(図1に2点鎖線図示)とに位置切換可能になってい
る。
【0011】次に、回収用コンベア4から供給される浮
遊物Fのうちの板切れや各種容器類などの短尺物浮遊物
を左右の船体1間の水面上に自重落下させる為の選別装
置7について説明する。回収用コンベア4の後端側の左
右の立壁5には、支軸部材8が左右方向向きに且つ軸心
回りに回転自在に設けられ、支軸部材8には、長尺物浮
遊物FLを後方に通過させ且つ短尺物浮遊物を落下させ
るための複数のアーム部材9が左右方向に所定間隔おき
に装着され、右側の立壁5には、支軸部材8を回転駆動
するための電動モータなどからなる駆動装置(図示略)
設けられ、支軸部材8を回転駆動することにより、アー
ム部材9は、回収用コンベア4に連続するように前後方
向向けられた選別位置(図1に実線図示)と鉛直方向に
向けられた非選別位置(図1に2点鎖線図示)とに位置
切換可能になっている。次に、回収用コンベア4から供
給される長尺物浮遊物FLを後方へ搬送して受け取る長
尺物コンベア10について説明する。長尺物コンベア1
0は、選別装置7の後端近傍部から後方に左右の立壁5
に支持されて水平状に配設されている。長尺物コンベア
10は、複数の搬送ローラ11を備えたローラコンベア
からなり、搬送ローラ11は前後方向に所定間隔あけて
設けられている。
【0012】次に、長尺物コンベア10上を後方へ搬送
される長尺物浮遊物FLを左側方向又は右側方向へ択一
的に案内する為のガイド装置15について説明する。図
2に示すように、第1固定ガイド部材16が、その後端
部を右側の立壁5に固着されて長尺物コンベア10の後
部上側を左前方に向けて設けられ、第2固定ガイド部材
17が、その後端部を左側の立壁5に固着されて長尺物
コンベア10の後部上側を右前方に向けて設けられ、長
尺物コンベア10の中央部に対応する位置には、外筒部
材18が第1・第2固定ガイド部材16・17の前端部
に固着されて鉛直方向向きに設けられている。外筒部材
18には、長尺物コンベア10を挿通して下方に延びる
支軸部材19が軸心回りに回転自在に内嵌装着され、支
軸部材19には、可動ガイド部材20が長尺物コンベア
10の前部上側に位置するように設けられている。図3
に示すように、長尺物コンベア10の下方には、板部材
21が左右の立壁5に設けられ、板部材21には、支軸
部材19を回転駆動する為の電動モータなどからなる駆
動装置22が設けられ、支軸部材19を回転駆動するこ
とにより、可動ガイド部材20は、第1固定ガイド部材
16と同一平面内に位置する第1位置(図2に実線図
示)と第2固定ガイド部材17と同一平面内に位置する
第2位置(図2に2点鎖線図示)とに択一的に位置切換
可能になっている。
【0013】次に、ガイド装置15により案内された長
尺物浮遊物FLをその長さ方向適当間隔おきに受け止め
て載置支持する為の左右の支持装置25について説明す
る。図2・図3に示すように、左右の支持装置25は、
夫々長尺物コンベア10より下方であって左右の船体1
の上方に配設されている。尚、左右の支持装置25は同
様な構成なので、左側の支持装置25について説明す
る。図4・図5に示すように、長尺物コンベア10と前
後方向に略同長さの左右1対のフレーム部材26が、船
体1に立設された複数の柱部材27の上端部に固着して
設けられ、左右のフレーム部材26の上段部には、複数
の支持部材28が前後方向に所定間隔おきに設けられて
いる。尚、符号29は、右側のフレーム部材26の上端
と長尺物コンベア10に対応する左側の立壁5の上端と
に設けられた案内部材29である。
【0014】次に、左右の支持装置25に支持部材28
間の所定部位毎に対応して夫々設けられ、長尺物浮遊物
FLを適当長さ毎に切断する為の複数の切断装置30に
ついて説明する。尚、各切断装置30は同様な構成なの
で、左側の支持装置25に設けられた切断装置30の1
つについて説明する。図4に示すように、支持部材28
間の所定部位に対応してチェーンソー31が左右方向向
きに配設され、チェーンソー31に対応する左右のフレ
ーム部材26には夫々油圧シリンダ32が設けられ、チ
ェーンソー31の駆動部31aは右側の油圧シリンダ3
2のロッド32aに固着され、チェーンソー31の左端
部は左側の油圧シリンダ32のロッド32aに固着の連
結部材33に連結されている。左右の油圧シリンダ32
を駆動することにより、チェーンソー31は、支持部材
28より下方に位置した非切断位置(図4に実線図示)
と非切断位置から所定ストローク上昇して支持部材28
より上方に位置した切断位置(図4に2点鎖線図示)と
に位置切換可能になっており、切断装置30により切断
された長尺物浮遊物FLは、支持部材28の間から下方
に落下するようになっている。
【0015】次に、左右の支持装置25の前端部、後端
部及び中央部に夫々設けられ、長尺物浮遊物FLを切断
するときに、長尺物浮遊物FLを支持部材28に押圧固
定する固定装置35について説明する。尚、各固定装置
35は同様な構成なので、左側の支持装置25の後端部
に設けられた固定装置35について説明する。図5に示
すように、左側のフレーム部材26には、ブラケット
(図示略)を介して支軸36が前後方向向きに設けら
れ、支軸36には、金属製の支持アーム部材37と支持
アーム部材37の下端に装着されたゴム製の押圧部材3
8からなる固定具39が支持アーム部材37の基端部3
7aで回動自在に支持されている。また、固定具39に
対応する左側のフレーム部材26の部分には、板部材4
0を介して油圧シリンダ41が設けられ、油圧シリンダ
41のロッド41aは支持アーム部材37の基端部37
aに連結され、油圧シリンダ41を駆動することによ
り、固定具39は、左側のフレーム部材26側に退避し
た非固定位置(図5に実線図示)と長尺物浮遊物FLを
押圧固定する固定位置(図5に2点鎖線図示)とに位置
切換可能になっている。尚、符号38aは、押圧部材3
8に形成された貫通孔である。
【0016】次に、切断装置30により切断された長尺
物浮遊物FLを受け止めて前方へ搬送する左右の切断物
コンベア45について説明する。尚、左右の切断物コン
ベア45は同様な構成なので、左側の切断物コンベア4
5について説明する。図4・図5に示すように、切断物
コンベア45は支持装置25の支持部材28の下方に配
設され、支持装置25より前方に少し長いゴム製の無端
帯45aを備えている。切断物コンベア45の前端部に
は、図3に示すように、切断された長尺物遊物FLを左
右の船体1間の略中央部の水面上に落下させる為のシュ
ー46が付設されている。
【0017】次に、回収した浮遊物Fを収容する為のコ
ンテナ50について説明する。図1に示すように、左右
の船体1間の後部には、容積約8m3 のコンテナ50が
5個相互に当接状に配設されている。図6に示すよう
に、各コンテナ50は、上端開放の箱体を構成する金属
製の枠部材51にエキスパンドメタル52を装着したも
ので、最後部のコンテナ50の後部仕切部50aのみ
が、上部まで形成されていることを除き、コンテナ50
の前後の仕切部50aは、左右の船体間1の水面上に落
下された浮遊物Fがコンテナ50に亙って後方に移動し
得るように低く形成されており、左右の仕切部50bの
上端には夫々外向きに支持部50cが形成され、支持部
50cには夫々前後1対の吊持部材53が設けられてい
る。図7に示すように、左右の船体1の後部上方には、
船体1に立設された複数の柱部材55を介してガーダ部
材56が前後方向向きに設けられ、各ガーダ部材56の
上端には左右1対のレール57が敷設され、レール57
には自走式のコンテナ搬送台車60が配設されている。
コンテナ搬送台車60には前後1対のウィンチ61が設
けられ、各ウィンチ61から船体1の内端側に繰り出さ
れたワイヤ62にはバー部材63が連結され、各コンテ
ナ50は、その左右の支持部50cで左右のバー部材6
3に支持されて左右の船体1間に吊り下げられ、ウィン
チ61を駆動することにより、各コンテナ50は水面下
に位置した使用位置(図1に実線図示)と水面上方に引
上げられた格納位置(図1に2点鎖線図示)とに位置切
換可能であり、また、コンテナ搬送台車60を走行させ
ることにより前後方向に移動可能になっている。
【0018】図1に示すように、回収用コンベア4の後
端部に対応する左右の船体1間には、複数の水ジェット
ノズル65が左右方向に所定間隔おきに配設され、右側
の船体1にはポンプなどを備えた水ジェット噴射装置
(図示略)が設けられ、水ジェット噴射装置を駆動する
ことにより、各水ジェットノズル65から後方への水流
を発生させる水ジェットが噴射するようになっている。
コントロールハウスCHには、操舵室と操作室とが設け
られ、操作室には、導入補助装置3、回収用コンベア
4、選別装置5、長尺物コンベア10、ガイド装置1
5、切断装置30、固定装置35、コンテナ搬送台車6
0及び水ジェット噴射装置などを操作するための操作盤
が設けられている。
【0019】このように構成された回収船Sの作用につ
いて説明する。浮遊物Fを回収するために出港するとき
には、導入補助装置3、回収用コンベア4及び各コンテ
ナ50は格納位置に、選別装置7のアーム部材9は非選
別位置に、切断装置30のチェーンソー31及び固定装
置35の固定具39は夫々非切断位置及び非固定位置に
切換えた状態で出港する。浮遊物Fを発見し、回収船S
が浮遊物F近くに到達すると、先ず、回収用コンベア4
と各コンテナ50が使用位置に、選別装置7のアーム部
材9が選別位置に、可動ガイド部材20が第1位置に切
換えられるとともに、回収用コンベア4、長尺物コンベ
ア10及び水ジェット噴射装置が駆動され、また、浮遊
物Fが長尺物浮遊物FLである場合又は長尺物浮遊物F
Lが混じっている場合には、導入補助装置3が使用位置
に切換えられる。その状態で、約3〜4ノットの船速で
浮遊物Fに近づきながら浮遊物Fを左右の船体1間の前
端部に導入する。このとき、長尺物浮遊物FLは、左右
の導入補助装置3を内側に旋回させることにより左右の
船体1間に導入される。図8に矢印Aで示すように、左
右の船体1間に導入された浮遊物Fは、回収用コンベア
4によりすくい上げられ水切りされつつ後方に搬送さ
れ、浮遊物Fが回収用コンベア4の後端部から後方に供
給されるときに、浮遊物Fのうちの短尺物浮遊物は、矢
印Bで示したように、選別装置7のアーム部材9の間か
ら左右の船体1間の水面上へ自重落下する。水面上に落
下した短尺物浮遊物は、水ジェットによる水流に案内さ
れコンテナ50の前後の仕切部50a上を通過して最後
端のコンテナ50に収容され、最後端のコンテナ50が
満杯になると順次前側のコンテナ50に収容される。
【0020】一方、長尺物浮遊物は、図8に矢印Cで示
したように、選別装置7を介して長尺物コンベア10に
供給されて後方に搬送されるとともに、第1固定ガイド
部材16と第1位置に切換えられた可動ガイド部材20
に当接することにより右側方向に案内され、矢印Dで示
したように、長尺物コンベア10から案内部材29を介
して右側の支持装置25に載置支持される。次に、各固
定具39が非固定位置から固定位置に切換えられて長尺
物浮遊物FLが支持部材28に固定される。その後、各
チェーンソー31が駆動されるとともに非切断位置から
切断位置側に上昇駆動され、この間チェーンソー31に
より長尺物浮遊物FLが例えば50cm毎の長さに切断
される。切断された長尺物浮遊物FLは切断物コンベア
45上に落下し、矢印Eで示したように、コンベア45
により前方に搬送され、その後矢印Gで示したように、
シュー46を介して左右の船体1間の水面上に落下され
る。水面上に落下した長尺物浮遊物FLは短尺物浮遊物
と同様にコンテナ50に収容される。このように、右側
の支持装置25において長尺物浮遊物FLが切断されて
いる間に、可動ガイド部材20は第2位置に切換えら
れ、次に回収用コンベア4から供給された長尺物浮遊物
FLは左側方向に案内され、前記同様に左側の支持装置
25において切断されるとともに、切断物コンベア45
及びシュー46を介して左右の船体1間の水面上に落下
される。また、長尺物浮遊物FLに付着して長尺物コン
ベア10に供給された短尺物浮遊物は、長尺物コンベア
10上を搬送される間に搬送ローラ11間からコンテナ
50へ落下し、短尺物浮遊物のうち選別装置7のアーム
部材9に付着したりアーム部材9に亙って滞留したもの
は、アーム部材9を選別位置から非選別位置に適宜切換
えることにより、水面上に落下させることが出来る。
【0021】このようにして浮遊物Fの回収が完了する
と、補助導入装置3、回収用コンベア4、コンテナ50
を格納位置に切換えるとともに、選別装置7のアーム部
材9を非選別位置に、チェーンソー31を下降位置に、
固定具35を退避位置に切換え、水ジェット噴射装置を
停止させて帰港する。帰港後、左右の船体1間の後端側
からクレーンによりコンテナ50を1個づつ吊り上げて
陸揚げする。このように回収船Sには、回収用コンベア
4、選別装置7、長尺物コンベア10、支持装置25及
び切断装置30が設けられ、選別装置7により浮遊物F
は長尺物浮遊物FLと短尺物浮遊物とに自動的に選別さ
れ、切断装置30により長尺物浮遊物FLは自動的に切
断されるので、長尺物浮遊物FLの切断作業の作業能率
を大幅に向上させることが出来、切断作業のための多く
の作業員を乗船させる必要がなくなるので、大幅な省力
化を図ることが出来る。尚、切断装置30のチェ−ンソ
ー31に代えてロータリーカッターを用いることも可能
である。ウィンチ61に代えて油圧シリンダで各コンテ
ナを上下動させるようにしてもよいし、レール57およ
びコンテナ搬送台車60に代えてバー部材63の後端側
からクレーンによりコンテナ50を1個づつ出し入れす
るとき、各コンテナ50をバー部材63上に沿って前後
方向にスライド移動可能(手段は図示せず)なるように
してもよい。また、水ジェットノズル65に代えてロー
タを設けて水流を発生させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】水面浮遊物回収船の側面図である。
【図2】同回収船の平面図である。
【図3】同回収船の背面図である。
【図4】図2の4ー4線断面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】コンテアの斜視図である。
【図7】コンテナ搬送台車の斜視図である。
【図8】浮遊物の回収作業の説明図である。
【符号の簡単な説明】
F 水面浮遊物 FL 長尺物浮遊物 S 水面浮遊物回収船 4 回収用コンベア 7 選別装置 10 長尺物コンベア 15 ガイド装置 25 支持装置 30 切断装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野田 賢一 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水面浮遊物を回収する為の双胴型の水面
    浮遊物回収船において、 平面視にて左右の船体間の前部に対応する位置に設けら
    れた後方上り傾斜状の通水構造の回収用コンベアであっ
    て、前端部が左右の船体間で水面下に位置し且つ後端部
    が上甲板よりも十分に高く位置する回収用コンベアを設
    け、 前記回収用コンベアの後端側に回収用コンベアから供給
    される浮遊物のうちの短尺物浮遊物を左右の船体間の水
    面上へ自重落下させる選別装置を設け、 前記選別装置の後端近傍部から後方へ延び且つ回収用コ
    ンベアから供給される長尺物浮遊物を後方へ搬送して受
    け取る長尺物コンベアを設け、 前記長尺物コンベア上を後方へ搬送される長尺物浮遊物
    を左側方向又は右側方向へ択一的に案内するガイド装置
    を設け、 前記長尺物コンベアの左右両側に長尺物コンベアから供
    給される長尺物浮遊物をその長さ方向適当間隔おきに受
    け止めて載置支持する支持装置を夫々設け、 前記各支持装置に、その上の長尺物浮遊物を適当長さ毎
    に切断する複数の切断装置を設けたことを特徴とする水
    面浮遊物回収船。
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